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プロフィール
コメント数 604
性別 女性
ホームページ http://www.geocities.jp/suminoe_kagaya/
自己紹介 2004年から映画専門サイトをたちあげました。
ジャンルはSFが主ですが、サスペンスも大好きです。
リバーランズスルーイットや、ショーシャンクの空に
のようなヒューマンものから、未知との遭遇やバックトゥ
ザフューチャーなどのアンブリンもの。
十二人の怒れる男やパルプフィクションなどの脚本もの・・
自分が良いと思った映画が合う映画で、見る人の数だけ
思いも変わると思います。その中で、共感できる人が
多ければ売れるのでしょうね。
たまに<これだけ映画を見てるんだから万人受けは・・>
と、マニアックな映画にも手をつけますが、
できの良い映画や単館ものなど多趣味なジャンルに疲れ、
子供時代に帰ってるみたいです・・
それらは映画館で見た映画本来の娯楽作だった・・

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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順12345678
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1.  ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還 《ネタバレ》 アカデミー賞11部門おめでとう!近年の受賞作では、 特に良い映画でした。受賞した映画を素直に楽しく見られる のは、本当に久しぶりというか珍しい。それほど当たり前。 特にSF部門(定義が定かではないが、SF部門に入る)は、 長いこと評価されなくて、取っても撮影賞どまり・・ 作品、監督が評価されるSFはなかったのでは?脚本の素晴らしさ ですねこれは。この素晴らしい原作を脚本にし、映画が見せる ことを可能にした。観客は読んでいるのではなく、感じなければ いけない。空想、逸話、このジャンルで痛さや辛さも感じられ、 本筋の御伽噺で終わらせる品の良さ。 特に好きなスメアゴルで始まり(彼こそこのお話の言いたかった事を表すキャラでは?)指輪の結末も彼で終わる。私は原作も読んではないのですが、自己との戦いにつきるのではないのでしょうか?自分探しの旅というテーマはありきたりですが、このような物語になれば感情移入もでき、痛さや辛さ悲しみまで伝わります。 登場人物(キャラ)は架空ですが、誰の心にでも潜み、あるいは 力になるから共感できる。 二番目に好きなのが、サムです。 サムが語りだすと何か違う。情のあるキャラですね。 スメアゴルが現実的な自己だとすれば、サムはファンタジー そのものの優しい犠牲的な空想のキャラなのかも。 それが人間くさいからまた逆にいい。 RPG的な面白さという点では、同時に別の場所で戦闘や旅が展開されていく。これは小説で昔からよくあり、本を閉じ栞を挟み明日の楽しみに置いておく。それがいっぺんに見られる贅沢。 悪魔の塔が崩れるシーンでは、思わず拍手をしたくなった。 終わったあと、また1が見たくなった。もとの場所に帰りたく なった。1、2、3の間に10年くらい過ぎてる気がした。 今回も戦闘シーンがやはり苦手な中世っぽくて心配でしたが、 2のように古臭くなく飛んでいた。飛びすぎ・・だから、 面白かった。あのくらい飛んでないと。マンモスや鳥?が、 画面一面の人間を踏み進む。そして真っ白な古城の優美さ。 ファンタジーもおおいに楽しめ娯楽映画としても楽しい。10点(2004-03-02 03:21:47)《改行有》

2.  バタフライ・エフェクト/劇場公開版 《ネタバレ》 なぜか世界を変えてもアイテムは変わらない。 そのアイテムは書き換えられないのか?? これは私の解釈で考えますと、 聖書のようなものだと思います。 バイブル・・ それは読み方解釈の仕方によっては書き換えられる。 聖書そのものは書き換えられなくとも行動は変わりますよね。 最後には燃やされることやユダヤのこともちらっと出てきます。 神にそむいた行動ということは、 いくら自分が良かれと思ってしたことでも、 運命は根本的には変えられない。 道は変わっても解釈で書き換えられようとも、 犠牲になる人間が変わるだけで同じなのです。 実によくできた映画だと思いますよ。 よい映画だと思い始めたのは、 少年時代の悪役の子供が変わるシーン。 初恋の少女の兄という設定ですが悪魔のような子で、 周りがこいつのために不幸になるのは許せないと見ていて、 しかし実は道が変わるとまた別のいいお兄さんにもなっていて、 ここらから主人公に共感し、 こいつの人生を変えるのはおこがましい。 そして最後の道を選んだ主人公にさらに共感し、 ああ、この主人公がどんなに彼女のことを思っていたのかが理解できました。 究極の愛は一番好きな人に背を向けること・・ 普通に時間が穏やかに流れる中で主人公だけがその記憶を持つ。 この切なさは、 最初の自分だけが記憶を失くした感じとダブります。 仲間は幼少時の記憶のトラウマがあるけれど、 自分だけが記憶喪失で日記の空白がある。 自分探しの旅ができる能力を利用し、 過去を変えてゆけば誰かが犠牲になる。 後味は切ないんですが、 このての「時をかける少女」映画は、 もしかしたら新しい出会いがあるかもしれないという、 それからの展開が希望的なものに変えられる可能性も秘めています。 「ダークシティ」のエンディングのように、 主人公だけが真実を知っていて、 相手は知らないから可能性があるわけです。 両方の記憶があれば出会うことを避けてしまうかもしれないから。 そう考えたいのか別エンディングのシーンを見ると後味はこのままでいいとおもいます。 [DVD(字幕)] 9点(2006-04-23 13:37:43)(良:1票) 《改行有》

3.  ビッグ・フィッシュ 《ネタバレ》 まさにホラ話のファンタジーを聞かされている観客と息子はおんなじなんです。 また始まった、どこまでが嘘なのか、恥ずかしすぎるよその展開は~と、 やや引き気味で観ていた私は途中でそれはこの息子なんじゃないかと・・ 父の若いころを地味だと(人畜無害とまで思えば言い過ぎか)思い込んでいた私は、 その役者が実はオビ=ワンでもないムーランルージュの男でもない、 ただの普通のそして実に爽やかな往年のあくまでも普通の夢物語の俳優かもと思いました。 ユアン・マクレガーってこんなにかっこよかったんだ!? そんな普通の夢物語の主人公のドラマなので私は好きですね。 父の語る昔話があまりに飛びすぎている。 ファンタジーはホラ話であり真実かもしれない・・わかりやすく共感できる。 イギリスのトム・ハンクスか?というのはまた違うかもしれませんが(苦笑) 観た方の多くは「フォレスト・ガンプ」に似てるところがあると感じたでしょう。 その面白さとラストになってもシリアスにならず観客に任せる大らかさ。 父のおとぎ話の真実は息子によって解明されていくのだけれど、 そのホラ話に真実が見つかったとき宝石のようにお話は輝きだします。 続きを語ってくれという父に息子は(息子の役が実は一番難しいのでは?) 父よりもうまいくらいのおとぎ話を聞かせるのです。 それが(父の最期の死に方)というおとぎ話なのでした。 ホラ話が解明されてゆく足取りや息子が「子供のころならともかく20、30歳になって、 何回も(1000回とも)聞かされて、僕にも子供が出来たら息子に何を聞かせればいいんだ」 思わず「そのとおり!」とこの息子に共感しつつそこらからもう感動モードに入りまして、 エンドロールが流れるまで感動しまくりでした・・久々に感涙。 この映画で泣けるのはおかしいかもしれませんが、 ホラ話についていけない息子の気持ちで観てください。 こんな何1000回もホラ話をする(しかも人に好かれるので話をやめない)親父はいらないけど、 この親父のような夢のある生き方もいいのではないでしょうか・・ 一番似てるなぁと思ったのは、「マン・オブ・ザ・ムーン」の世界です。 ただしあれはコメディアンの実話で結構シリアスです。 [DVD(字幕)] 9点(2005-09-11 11:20:03)《改行有》

4.  エクソシスト ディレクターズカット版 《ネタバレ》 ディレクターズカットという触れ込みで再上映されたようで、 元の削除されているシーンを付け加えて完全版になっているのだから観てみようと。 いきなり冒頭から全く違和感ある砂漠の発掘現場から始まり、 違う映画を間違えて借りたのかとびっくりしましたが・・ サスペンスとしても1級品であり全く古さを感じません。 こんなに家族愛が細かく描かれていたなんて! 特に神父が母を救えなかったことがトラウマになるということと、 とりつかれた少女はいい子だけれど実は両親の言い争いを聞いていた・・ このふたつのトラウマが心に根付き後半に結ぶつく見事さ! 心の弱い優しい人間に悪魔はとりつくという恐怖・・ それを救うのは神ではありますが根本的には自己救済ではないでしょうか? 十字を切る神父にかっこいい~!と思いました。 見世物としての娯楽性も観ている最中に何度も「かっこいい」と思いました。 特に手品のように浮く少女はもう大きな画面でまた観てみたい。 「死霊のはらわた」のゾンビはこのメイクがもとだということがわかります。 最期の方で(元を忘れたのでわかりませんが) 階段から神父は落ち悪魔をやっつけたことはわかりますが、 そのあとまた別の知人が駆け寄り(彼も神父だったかな?)魂を救済させます。 このあとすぐ終わればどうなんでしょうか? かなり重く怖く嫌な気分になるのではないかと思いました。 映画的にはここで終わってほしいとも思いながらそれは最悪なトラウマになりかねないとも・・ しかしよく考えたら、ここまで勧善懲悪を潔く映画化した作品は珍しい。 ということであそこの階段オチで終わらない方がこの映画の本質を現せています。 あそこで切ればただ後味の悪さだけが残りますから・・ この監督は階段を使うのがうまいんですね「フレンチコネクション」といい・・ この新たな追加版がどれだけ追加されたのかは元の古い劇場版を見直さなければわかりません。 フラッシュ映像も奇をてらった観にくいものではなくカメラワークも丁寧で素晴らしい。 音楽はもっと流してもいいくらい少なかったけれども効果的で、 「サスペリア2」とすごくよく似ていたのでまた比べてみようと思いました。 あと、俳優の演技が素晴らしくて見ほれてしまいました。 [DVD(字幕)] 9点(2005-09-01 11:17:56)(良:1票) 《改行有》

5.  グッバイ、レーニン! 《ネタバレ》 だまし続けるという愛は時には回りも迷惑になる。 そして時にはだましている当の本人でさえ世界を変えられる。 うまいこと作ったなぁという脚本のよさと、特にお母さんの演技がいいですね。 「フォレストガンプ」のような時代を見事に融合させた演出もにくい。 遠い昔のことではなく、サッカーW杯のシーンまで・・ どちらの国が悪いわけじゃない、統合されようが心はだまされたっていいじゃあないか。 だまされたままじゃなく気がついていただろうお母さんの目が優しい。 「すばらしいわ」と彼女はドイツがひとつになった本当の嘘より、 息子の理想郷にまで作り上げた愛の嘘に微笑む。 終わりよければすべてよしと言ってしまえばハリウッド映画みたいですが、 こんなに良質な作品って最近あったかなと思うのです。 確かに中だるみなところもあるし、コメディなのかシリアスなのか??という 不自然さはありますが、この弱いようでいてひたひたとくる、 すべての人に愛を(親子愛だけにとどまらない演出)でまとめてしまっても、 全然嘘っぽく感じないのです。 まさに感化されてしまいました。二日続けて自分でもうなづきながら納得。 本当にこんな世の中があったらば・・と。 現実はそうではない、自分でももっとエキサイティングでわがままな世の中も見たい。 でもこんな理想主義(風刺しているのは社会主義&資本主義なのですが)も、 映画の世界ならいいんじゃないかなと、ちょっと夢みさせてよと思いました。 演出で一番気に入っているのが、レーニンの像が宙を行くシーンです。 握手を求めている・・でもどこかに連れ去られて(撤去)どこへ行くのか・・ 題どおり、グッバイレーニン!、さようなら社会主義なのです。 日本に生まれ育っていく自分としては、国が変わるというさまはわからない。 変わるといっても年号くらいでしょう。 他民族でもないし宗教国家でもないし戦争もない。 それでも感動できたのは、近い時代のこととテーマが普遍的なものだからでしょう。 [DVD(字幕)] 9点(2005-05-07 07:40:20)《改行有》

6.  Shall we Dance? シャル・ウィ・ダンス?(2004) 《ネタバレ》 さて遅まきながら行ってきました。邦画を予習として鑑賞して日もあまりたたないうちに・・ 観賞結果はもう、やはり、私の中ではこちらが大好き。 その答えは簡潔で、私が日本人でありダンスをやっていたからです。 邦画のほうで子役が言っていた言葉「なぜ日本人が社交ダンス?」 そのコンプレックスが確かに昔の私にはありました。 あと、こちらの洋画のほうはずるいんです。 邦画のほうのラストがイマイチ(と私は思う)現実的な話のラストが非現実的で、 まるでハリウッド映画のようなラストにしてあるのに対して、 こちらのリメイク版のほうはなんと非現実的な(教室の生徒やパーティに老人がいない!) 内容にたいして現実的なうまくまとめているラストは日本のドラマみたいじゃないですか。 「まいったなぁ・・こんなに爽やかに終わってくれたらまた勘違いする人が出てくるよ」 と思ったものです。いや、私が先に洋画のほうを見たら、夢の社交ダンス♪と・・ 邦画のほうは苦労やきちんとした理由や暗いこと描いてたじゃあないですか。 そこを描いてないのが逆にまたいいんですが(恋愛ものとしては) ぜひ両方見ることをお勧めします。どちらも現実的なところもあるし、 非現実的なところもあるので面白いですよ。 さて洋画の評価というか個人的な感想ですが・・・ 違和感があるとすれば、ジェニファー・ロペスですね。 まず若すぎることと、踊りが(うまいへたの問題でなくて)ラテンスポ根なのです。 草刈さんと比べるのもなんですが、フラッシュダンス系というかダンスの種類がまた違う。 でまたちょっとチャン・ツィイー似だなぁ東洋系の顔立ちなんですよね。 ギアはもう言うことなしです。ちょっと猫背が気になったくらいで演技は抜群。 でもこの映画で特によかったのは、ラテン野郎竹中役、そしてギアの妻ですね。 デパートでチークも許しましょう。共働きの現実的さとサランドンの品のよさに。 ラテン野郎竹中役のスタンリーさん、もう竹中直人を超えている! [映画館(字幕)] 9点(2005-05-07 07:23:46)《改行有》

7.  LOVERS 《ネタバレ》 あらゆるサイトや掲示板にて調べつくし筋もほとんどわかった上で見ました。 なのになんでだろうか。ラストで曲が流れる。あそこですごく重いものを感じた。 映像がきれいとか踊りやアクションがすごいとかは出尽くしてるので省きます。 席を立てないくらい感動し泣きました。感動のツボは竹林のあたりから。 待ってましたとばかりにまた金城がツィイーを助けに来る。 それを確認しないでなんとも言えない表情をする彼女。 本当に惚れちゃってる表情ですね。ここらあたりから彼女の見方で見ました。 気に入らないところは、雪中の最後の男同士の喧嘩。 古く濃い青春してる・・ 突っ込みどころ、それは気にしなくていい。 男二人なら金城役は被害者役でセブンではブラピ。 でも実際は、敵からしたら大きな加害者ですね。 罠にはめるのも役人だからというだけでは説得力が薄い。 ここに力を入れてくれてれば。 金城が裏切った政府の重鎮の子孫とか。 あの結末は結局、ツィイーだけ幸せになれたようです。 一番好きな人を守れたんだから。今の場所から抜けれたんだから。 アンディが金城を遣れなかったのは一番好きな女の気持ちが痛かったからと思う。 となると、生き残った男ふたりなんともいえない。 ひとりは一生男を恨みひとりは抜け殻です。 (ここまで一部自分が投稿した掲示板からの引用) 個人的にこれ以上嫌われてもいいから、アンディに金城を殺してほしかった。 か、後追い。でないと生き残っても彼が、 一番残酷なのではないのでしょうか?と男の気持ちで考える。 死ぬこともできないし(ツィイーが命を捨ててまで 生きるように身代わりとなったので)もって行き場がない。 金城の役は痛すぎる・・・ アンディ、憎むのは奪った男だし。 感情の持って行き場があるのはまだまし。あんたが首謀者なんだから。 ツィイーが結局はおいしいとこどりです。一番お得なツィイー。 彼女に感情移入すると感動作になる。 一番おいしい役でそうで救いようがない金城。 彼に感情移入(無垢さが理解できる人はやってみよう)すれば最悪の後味のセブンです。 一番ばかを見て本当は自分も含めみんなをかき混ぜたアンディ。 彼に共感できる人は難しいまれだと思うけど、特異な役なので金城を憎めたら できるかも。後味はうん、叫ぶしかないよなぁ・・・9点(2004-09-15 13:13:47)《改行有》

8.  A.I. 《ネタバレ》 すじも結末も調べててわかってましたが、見終わった後素直に泣けたので自分でも驚いています。違う見方をしたからかも。(僕を本当の人間にして)というデビットの願いを自分自身として見られたのです。人間として生まれながら人間らしくあろうとしてる人間は、このデビットと特別変わらないのでは?と。 この映画はキューブリックへのオマージュが現れてて、その風刺と毒は生かされてる。もう作ることのない監督の映画なんですから、例え失敗作と言われても貴重な作品ではないでしょうか。深海の観覧車は(1941)で、妖精の像を壊し、 廃品回収の月とUFOは、(E.T.)と(未知との遭遇)ではないでしょうか?スピルバーグは次々と自分の作品を壊し、キューブリックに捧げたのでしょうか。キューブリックから渡されたストリーボードは1000枚を超え、シナリオは90ページに及びます。(できることならキューブリックに撮ってもらいたかった)らしいですが、 私もそう思います。ただし、キューブリックが撮って理解できた人がどれだけいたか・・それを思いスピルバーグに託したのでは・・キューブリック映画としてはわかりやすく甘い結末ですが、全体に未来版ピノキオの救われない映画ですから、これでよかったと思います。気に入ってるのは、最初の会議シーンとジゴロとの冒険、そして廃墟と化した寒い深海・・結構ラストの一日は好きです。これがないと問題作みたいに今話題にはなるでしょうが、あったほうが救われますし(最後の一日がある)というのは、キューブリックが託したのですから描写が甘かろうが変えちゃいけないと思います。 たった一日の大切さってすごくいい表現。2000年と1日が同じなんです。嘘っぽいとかロボットだからとか思いません。気に入った箇所があれば残るのが映画と思うから。そして、これは御伽噺なんだと。ジゴロジョーの(俺は生きた)と言うのもさりげなくいい。真剣に見ると寒々としたシーンあり、かわいいテディ(ママの髪の毛から泣いた)の演出、そして嫌いだったカミンスキーの映像もコレは良いし、ジョン・ウィリアムスの音楽も怖いくらい寒さが出てる・・キューブリックもこれなら文句言わないと思うのに(怖い)とは、スピルバーグ談。それはやはり、キューブリック作品にしようとして出来なかったから? 共作でいいんじゃあないの。これからこんな贅沢は二度と見れないのが残念ですね。9点(2004-04-04 13:21:41)《改行有》

9.  ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ 自分の片割れ、青い鳥探しの旅のロマンを、こんなにリアルに映画にできるのは、やはり脚本と演出が最高だから。うまいですね。派手で異質な世界を人事のように楽しませ、いつしか見るものも共感させている。元はオフブロードウェイで、2年半も上映された人気作。実は結構哲学的で好きです。歌の歌詞も説得力あり。ジョン・レノンのプロモ思い出した。歌声、イラストなどね。誰もが不完全な自分を持ってる。片割れは自分の中にあるのかも・・ 9点(2003-12-07 12:45:24)

10.  ソウ 《ネタバレ》 手の込んだサスペンス・ホラーで、 全て観終わったあとの後味が私には合いまして、 大笑いしてしまいました・・ 即、アラ探しにもう一回見直しましたよ。 このたぐいのどんでん返しのサスペンスの代表作では、 「ユージュアル・サスペクツ」 「セブン」がありますが、 裏切られ方の面白さではユージュアルのほうで、 セブンには組み立てが似ているもののあの後味にはかなわない。 そういえば覚えていますか? 「セブン」の犯人の名が、ジョン・ドゥだったことを・・ さて・・ ネタバレしちゃうともろつまらなくなる可能性のある作品なので、 ヒントは唯一の生存者のシーンです。 もう一人いるには違いないとは思ってはいたものの、 まさか全員揃ったシーンがあの病室だったとは・・ 7時間ほどあの体制で忍耐強くフリをしていたソウ、 本名?ジョンはよほどこの医者に恨みを持っていたんですね・・ あまりに医者がかわいそうになり後半なんか、 普通このてのサスペンスでは感情移入しないのに、 なぜか感動までしてしまいました。 相手も殺せず自分を犠牲にしてまで家族を助けに行く・・ それまでの不倫や身勝手な言動が帳消しされるほど、 同情してしまいました。 生きた男の胃から鍵を取り出しゲームに勝った女、 ゲームに負けて足を切ってそこから家族を助けに行こうとする男・・ どちらにもなれないです・・・ 犯人は最前列で観るのが好きだというところとかもヒントなのですが、 この映画はホラー慣れしている私には恐怖感はありませんでした。 それよりもイライラする筋に終わりが訪れたときのバカらしいオチが面白い。 まるでユージァルサスペクツのカイザー・ソゼのような感じで・・ というか、絶対ソウにはこんなゲームには誘ってほしくないですねぇ(当たり前だ) [DVD(字幕)] 8点(2006-02-15 11:06:26)《改行有》

11.  スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 《ネタバレ》 これから行かれる方は大画面の劇場をお勧めします。 ルーカス映画にある中だるみが全くなくさすがに最終章なんだと感心し、 2番目に好きな作品となりました。 1番はやはり大逆転の帝国の逆襲です。 オープニングから面白く飽きることはありません。 特にR2D2のかわいらしくもマヌケな活躍(エレベーターでの)は見事。 一番好きなシーンは後半の皇帝VSヨーダ。 舞台の見せ所がまるで歌舞伎のせり上がりのようで面白い。 詳しくは書きませんがあんなものを投げるパルパティーンはいったい(爆) シリーズ中最古参のキャラですが(ロボ&CG&かぶりものは除いて) 独特な位置づけが面白く気に入っていたので大活躍?な本作は満足です。 エピ4では皇帝は違う役者さんだったんでしょうか?? クワィ=ガンジンのことにも最後にふれていましたし、 シスの歴史の悲劇が語られていましたが、 師匠を倒した裏切り者の正体はやはりこいつですかぁ・・??? (それならば歴史はジェダイの復讐(帰還)で繰り返されるということ) 展開が速いのでまた観に行って確かめようかと思いました。 CG映像美は全作の中でもちろん1番で前作より数段違和感なしです。 ほとんどのキャラが登場しますのでファンにはたまらないと思います。 大事な終わり方なんですが品よく大人向け。 救いのないストーリーですが最後の〆はジェダイの帰還(復讐)を超えています。 「天地創造」みたいな雰囲気です。 ああその前がもったいないかな・・ 実は自分の中で帝国の逆襲を超えるまでにはいたらなかったのが、 ベイダーの心の葛藤なのです。 エピ2から続けてジェダイの中で浮いていたアナキン。 愛のためとはいえ暗黒面に落ちるまではよく伝わります。 が・・救えなかった瞬間の怒りがあっさりしすぎ。 ああ、無情のように行き場のない怒りを感じさせてほしかったです。 ただしこの映画には特別な魅力があります。 やはり歴史を逆行させるという妙味です。 すでに知っている未来と辿ってゆく過去。 観終わった後にエピ4がすぐに観たくなりました。 でももう少し置いてから・・ エピ3のラストとエピ4のオープニングでは、 少し年月がたちすぎて違和感があると思いますので・・ ロードオブザリングもそうでしたが、 続き物は終わってみると寂しいものです。 SF大河ドラマを見終えたような後味があります。[映画館(字幕)] 8点(2005-07-17 06:27:04)(良:1票) 《改行有》

12.  ピーター・パン(2003) 《ネタバレ》 こんなに評価が低いとは驚きました。 実はうちで観て「へー何だ焼き増しみたいに忠実だな」と、 あまり良い作品とは思わなかったのですが、 特典映像を見てしまい「これの観る場所が違う」と、 シアタールームに移動し大画面でまた見たのです。 「未知との遭遇」でも活躍した近所のシアタールームです。 感覚的には「スパイダーマン」と似ていましたが、 向こうが斜め上から飛び降りるのに対して、 こちらは回転しながら飛び回り交差する。 まあ高得点のほとんどがそれなんですが(苦笑) この回転しながら飛ぶというのは、 ハーネスを使いどんなに回転してもワイヤーが絡まないように、 工夫されているのだそうです。 さらにトランポリンを使っています。 飛ぶ演技が俳優がやっているのは嬉しいです。 「あずみ」を観た(ワイヤー見えてるし!)翌日でしたので、 さらに見ほれてしまいました。(単純 物語はほとんど原作に忠実でして、でも最近のSFXに慣れたのと 同じ俳優(フック役)が出ていたので「ハリーポッター」 と似た感じがしてしまいました。 音楽や効果音も派手で感動してしまいました。 どこに?というと、この映画って実は男の人がわかる映画なんじゃないかって。 大半の女性の方が早熟で、大人になることに夢を持っています。 夢のひとつは素敵な男性と一緒になること。 ところが大半の男性は大人にはなりたくはない。 これは永遠に続いていく男女のズレであり、 女性は母性を持ち男性を許せるのです。 そしてまた、父への慕情というテーマもあるのですが。 難しい普遍的なテーマですね。少年の心を持ち大人の分別や力で守る・・ それをウェンディは何度かピーターにぶつけます。 この激しさや現実を問う哀しさは、アニメにはあったでしょうか? 近いといえば、アニメ版の「ピーターパン2」の方です。 あと、アニメのピーターパンはかわいくはなかったけど、 この映画のピーターも私はあまり・・ でも似てると思います。美化はされているけど、なんというか コドモ特有の無邪気な嫌味さや悪気のなさ。 どうもきれいすぎる子供は苦手なので人物に好感はなかったけれど、 不思議とアニメより共感できたのは現実を突きつけられていたからかも。 でもファンタジーですので後味はよいですよ。 8点(2005-02-09 11:11:43)《改行有》

13.  ピーター・パン2/ネバーランドの秘密 《ネタバレ》 私はこの二作目のほうがもっと好きですね。 不覚にも一作目で泣かなかったのに、これで感動して 泣きましたもの・・ 一作目は、切なくてウルウルきましたが、これは まんまと泣かされちゃった感じ。 お話的にもこっちのほうがいい。 ただし、それは一作目があったからウェンディが母になり、 ピーターと再会できるわけで、二作目だけを見て感動したか と言えばできないですが・・ この母親が娘のころも今もかわいいんです。 その娘が妖精もピーターパンも信じない設定で、 強い意志を持ってるんですが・・ 飛べない子供が飛べる描写や、ラストは感動もので、 ティンカーベルがE.T.の蘇生と化したときは、 すでにもうウルウルきてました。 あ~ディズニーも泣かせにきたって思ったけど、 それが心地よいの。見てて幸せな気分で感動できるんだから よしとしましょう。後味はよすぎて、うまくまとまり、 一作目のように残りはしないけど、でも良かった。 時計ワニが出てこなかったのが残念。 BBマックが歌うかっこいい曲は、 ラヴィン・スプーンフルの65年の大ヒット曲 「Do You Believe In Magic?(魔法を信じるかい?)」 のカヴァー。なんか懐かしくて、ものすごく良い!8点(2004-03-31 04:31:04)《改行有》

14.  オーロラの彼方へ 《ネタバレ》 不思議な不思議な映画です。わかりにくくて二回見ました。 30年の時間を越えて、父息子が無線で会話する。同じ時間に 同じ机の無線機で、遭遇したオーロラという科学現象により 再会する・・父はすでに他界したはず。最初、 (バックドラフト)のような火災事故画面から始まり、30年前の その家の様子が描かれ父は消防士、息子は野球選手を夢見る 自転車にまだ乗れない子供と知る。この父子の再会に一瞬 ぞっとしましたが、自然現象で結ばれた時空を超えた SFと理解してゆくと時間は早かった。もう、号泣でした。 こういう系はほんとに弱い!80年代のスピルバーグ映画と 勘違いしめちゃくちゃ泣きましたよ。カメラアングルも、 回る子供の自転車階段と、流れ続けるピアノとともに浸りました。 なんていいかわいらしい映画だと満足し、確認すると まだ半分しかたってない。悪いことに鑑賞を途中で中断。 そこからなんと、ゼメキスのバック・トゥ・ザ・フューチャー に変わっている??パパに危険を告げパパの命が延命。 写真によみがえるパパ。けど今度はママが消えている。 死んだことになってるパパが生き、予定が変わってしまう。 それからサスペンスが始まりますが、テンポもよくうそのように リアルなのは、舞台風にお互い無線で会話する簡単で説明的に 運んでゆくからか。面白かった・・オーロラが消える時間までに ことを終わらないと・・ってほんとほんと、ラストのパパの 時空を超えたともいえる登場には、ほんとにゼメキスだと。 すごく良い映画だった。でもでも、アンブリン融合ではないか? それはある意味うれしかったけど、このふたつの泣かせ系と 漫画的サスペンスはくっつけるのはどうかと・・ 分けて二つにしても良かったし、ほんとのことを言えば、 前半の泣かせ系がツボだったので、パパには最後に現れてほしくなかったり・・複雑。 しかし、コメディもアンブリン的でしたね。 Yahoo!の使い方が面白い。でもぱくってルト思っても腹たたない のは、すごく良い題材だからでしょうね。8点(2004-03-03 21:20:30)《改行有》

15.  ロード・オブ・ザ・リング 《ネタバレ》 こんなに評価が低いとは・・完結編を劇場で見るために、 1&2を見ようとまず1から見ました。何故今頃・・ それは私が(中世)ものが苦手だから。って、衣装ね。 この1はそんなに気にはならず。見る気になったのは、 SFファンタジーでありながら、あのアカデミーに評価 されたから(完結編は特に)これは歴史が変わります。 SFが長いこと評価されなかった。それがこの作品が きっかけになれば私は嬉しい。そして私は、ドラクエ5で 泣いた覚えがあります。ゲームが好きでSFが大好き。 ただ中世コスプレを実像で見れるのか?それに画面は大きい 方がいい。で、閉鎖を取りやめ営業することになった近所の シアタールームにビデオを持ち込んだ。最初はつまらなかった。 けど仲間がそろい旅が始まると、ややこしい専門用語や名前も 楽天的に見れた。昔はまったゲームと同じだ!そう見ていくと、 どの仲間がいなくなるとか展開が自分の思ったとおりに読め、 実に楽しい。そして爺さん魔法使いのあの展開も、読めていた けどこれは思うとうりになるのはいやと半々だったので、悲しくて思わず泣きました。情が移っていたようです。もうひとりも 予想どうりだったけど情はなかった。このあたりの役目の 書き方はわかりやすい。まだ1しか見てないけど、主役と 悪の指輪を作ったやつって、なにか関係はないのかな。 バビル二世のバビルとヨミ、スターウォーズのルークとダース ベイダーのような・・??その予想が裏切られるのも面白いし、 それだったらまた違う好きなパターン。と、一番気にいったのは 脚本なのです。次にそれを演出した映像美。痛さや辛さも 伝わってくるので、とても満足でした。2が楽しみ。8点(2004-02-12 06:06:59)《改行有》

16.  ソードフィッシュ これ、面白かった。サスペンスで好きなタイプの映画なので、見終わったあと、監督のコメントも聞いた。これが、DVD特権なんだ・・つまり、わかりにくい映画ってこと。手法は、ユージュアル・サスペクツに似てて、セブンや、狼たちの午後もちらほら見える。後半がかなり大掛かりな撮影で楽しめた。ただし、CGたくさん使ってるけどね。難を言えば、トラボルタが怖くない。太りすぎて善人です。フエイス/オフの時くらいキレがあればなぁ。監督は60セカンズより良いとこの映画をほめてた。ただ、上映時期が、米多発テロ事件直後だっただけに、アメリカではどうなんだろう? 8点(2003-12-07 13:16:42)

17.  ダ・ヴィンチ・コード 《ネタバレ》  原作を読まずに観てきました。 といっても今まで私は映画の原作を読んで映画を見たことはありません。 なぜなら謎解きが最大の楽しみというミステリーやサスペンスで、 先に結末までわかってしまうなんて考えられないからです。 もしまだ映画を見てなくて原作を読もうと考えている方は、 原作を半分くらい読んで最後までは読まないで見たほうがいいかも・・ 「ミュンヘン」などのようなノンフィクションの場合は、 原作を見たり時代背景を調べた方が良いとは思います。 しかしフィクションの映画化とすれば個々の想像が自由な、 原作の方が楽しいに決まっています。 だから原作を読んで映画を観るとあら探しになってしまうのでは・・ 旧約聖書の誰でも知ってる最初の方、 アダムとイブとかを思い出してください。 そして暗号解読とか最近では死海文書とか出てきましたね~ 六芒星は誰でも知ってるしアイザック・ニュートンなんて懐かしい。 ニュートンから考える5文字の言葉なんて、 私は惑星の名を神話に直して一緒に考えてました(笑) 想像の旅ができるという点では冒険映画やSF映画と同じで好きですね。 一緒に考える楽しさが味わえたのはここくらいで、 あとは勝手に進んでは勝手に解かれちゃいますからわかりやすい。 小説のほうが楽しいというのはここかもしれませんね。 自分のテンポで空想し想像し考える楽しさ・・ ・・そんな硬い映画でもないんですが。 映画自体は勝手に進行していき都合よく主人公たちが難問を解き、 また新たな展開が待ち構えそれもまた都合よく解いてゆくといった、 かなりダイジェストなチャプター観をしているようで、 ある意味テンポよくある意味山ばかりで退屈。 しかし私は推理や演出よりも何が言いたかったかのほうに興味が移り、 「最後の誘惑」を思い出しながらイエスが人間だったころから、 この物語は封印されず現代も続く論争だと見ていました。 エンディングがそれまでのすごくわかりやすい内容とは裏腹に、 観客に想像させ答えをゆだねる最近のスピルバーグ映画のような作り(爆) [映画館(字幕)] 7点(2006-09-21 07:30:09)《改行有》

18.  デッドコースター 《ネタバレ》 スピルバーグのカルト的人気作「激突!」を思い出した、 あのでかいでかい生き物のような(運転手は見えない)トラックがうねりながら追いかけてくる。 あの恐怖な快感映像が蘇ります(爆) このシーンだけでもおなかいっぱい。 じゃあ「コンボイ」でも観れば?ということでもありません(いずれ観ますが) 数ではありません。 生き物のようなトラックからの連鎖事故がスリリング。 この迫力は前回の航空機墜落事故を大きく上回る。 ・・あれはエアポート・シリーズ全部見てたからあまり・・ ちょっと車で渋滞に遇うのが怖くなりそうですよ。 大きい画面で観たかったなぁ・・ 順番が前のは航空機の席順で飛び越えたという密室型=離陸した人等の順番から、 今回は最初の道路事故から派手で開放感があるから面白い。 続編の方が手が込んでていいと思ったのはこれくらい。 まあそれも前回の生き残りの女性もチームに入った、 今回の生き残りは前回の180便事故から因縁のように繋がっているおかげ。 前回の生き残りを絡めた「SAW2」の成功を思い出しました。 やはりただホラーのように衝動的に死神が殺しに来るというのは意味不明。 こちらの続編のほうが多少ややこしくてもサスペンス的に面白い。 警官や妊婦を出したことで大人も観られる作品に。 今回は特に主役の女の子がかわいかった。 サスペンスや家族愛まで入れたおかげでステレオタイプになり、 どこかで観たような感じになったのは仕方がないとしても、 やはりあのB級ラストは3を作る予定オオアリのシーン。 今年上映される予定なので映画館で観る楽しみが出来ました。 えぐさやひつこさは観る人の感性にもよりますが、 私は気持ち悪かったのが1のほうでこちらは大丈夫でした。 後半なんかもろコメデイだったから全然大丈夫でした。 しかしこのシリーズの作品って最初の迫力予知夢シーンだけが、 たぶんあとあとまで記憶に残る映画なんだと思います。 そこからが単なるホラー娯楽になっちゃってる気がする。 あの冒頭の素晴らしい演出力があれば、 感動ホラーとして違う映画ができると思うのになぁ・・ それをやらずにあくまでも死ぬ順番にこだわり、 怖がらせるよりも笑わせるくらいとっかえひっかえ楽しませる。 だから人気が続くのかもしれませんね。 [DVD(字幕)] 7点(2006-05-28 15:00:44)(良:2票) 《改行有》

19.  ソウ2 《ネタバレ》 ソウを越えるようなバカにされたような快感はありませんでしたが、 ホラー・サスペンスの続編としてはこれはもう成功でしょう。 特にソウが大ヒットしましたからその期待度は、 制作側のプレッシャーになると思います。 続編で面白かったと記憶しているのは「ターミネーター2」 「エイリアン2」「バック・トゥ・ザ・フューチャー2」 しかしこれらはSFですよね。 あと・・「魔宮の伝説」くらいかなぁ・・ この「ソウ2」は真面目によく注意していれば、 展開や犯人が誰であるかは絞れて見えてきます。 1が「ユージュアル・サスペクツ」的であるのに対し、 2は「CUBE」と「羊たちの沈黙」のふたつのステージだと見ました。 このふたつのステージが時間のトリックで結ばれ同時進行してゆく。 まあ日本のゲームで言えば、 ニンテンドウDSをやっていると想像してください(爆) 観客は最前列でふたつのステージを見られます。 あの「ソウ」の最初のバスタブの密室が出てきたときはもう、 「レッド・ドラゴン」のラストで(クラリス)と出てきたくらい嬉しかった。 最大限に元の作品を生かしています。 3がまたできるみたいなんですが、 これはもう主役のソウが死んでしまったので(と見るべきか?) 後継者のアマンダが主役になるんですね。 カリスマ性がないなぁ・・ あと刑事の息子も生き延びている。 そしてまだ解明されきれていないソウのラスト。 ソウ2でのバスタブの死体はソウのあのふたりだと言い切れるのか? これらを使ってくるでしょうね。 解くカギはとにかく色んなミステリーを数観ること・・ あのビデオの時間のからくりも過去に観たあらゆるサスペンスで使われています。 どう料理するかが制作側の腕の見せ所ですね。 [DVD(字幕)] 7点(2006-04-02 13:36:14)《改行有》

20.  エミリー・ローズ 《ネタバレ》 人間は善と悪の表裏で出来ています。 エミリーはクリスチャンであり自分の命をかけて悪を生かしたのです。 悪魔が存在したとなれば神がいることの証明になるから。 神父も死なせてしまったということは悪に負けたのですから仕事は失敗です。 これはこれで償うのは当たり前だとも私は思います。 教会がそこから逃げれば悪を否定します。 悪を否定すれば善も否定することになるのに・・ サタンの6変化これを認めなければ神も存在しないのでは・・ ここらはまた勉強になりました(爆) ラテン語ギリシャ語ヘブライ語ドイツ語・・聞き取れない! スティグマータ(聖痕)が現れたときは・・この自己犠牲がキリスト教の見所だ(爆) と世界に入りかけたのですが・・ 法廷劇での猛反論は(フェンスの傷)と言われると、 う~んそれもそうだとか・・ どちらとも取れるんですよね。 だって悪魔つきなんて実際のところ、 当の本人も悪魔がついているに違いないと思いこんでるかもしれないし、 本当についているかもしれないしそんなの立証ができないから。 日本で言えばわかりやすく例えればイタコさんみたいなものでしょうか。 この難解で答えが出ないオカルトを法廷劇という現実的なドラマで見せるのです。 そういう点では全く新鮮でした。 それと久しぶりに映画で悪魔祓いの儀式を観られたこと。 十字を切り聖書の一説を説きながら聖水を振りかける・・ この一連の神父の動作はかっこいいとさえ思う私って・・(笑) 初心者の神父だったからああなっちゃったんですね・・ 有罪か無罪かを決めようとする人たちは、 人の死よりも悪魔が存在するか否かを決めたいんでしょう。 ここらが哀しい勇気あるサスペンスの話にもなっています。 字幕も演出もカトリックの描写は完璧でしたが、 パンフを読むとやはり・・神父と牧師がごっちゃにされてた。 カトリック=神父 プロテスタント=牧師が絶対なわけでもないのですが、 映画は真面目に作っている法廷ホラーなのに残念と思いました。 私のような素人が間違えるならまだしも・・(苦笑) [映画館(字幕)] 7点(2006-04-02 13:04:58)《改行有》

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