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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 1454
性別 男性
自己紹介 初めてこちらのサイトに投稿させていただいたのが2004年の1月。間もなく15年目の節目を迎える事に。
何かきっかけだったのかなあ・・・と思い返してみると、モンゴメリー・クリフト&エリザベス・テイラー主演「愛情の花咲く樹」(1957)が、なんで作品登録されてないんだ!って義憤(?)に駆られ投稿を始めたことを思い出しました。
レビュー数、今日現在1337本。自分が投稿した作品のレビュー読み返してみると結構気恥ずかしいことをつらつらと、とりとめもなく書いてるなあと反省しきり。
でも「冷たい熱帯魚」(2点)と「パッセンジャーズ」(6点)「3時10分、決断の時」(8点)なんか我ながら良くこんな文章書けたなと感心。
これからも宜しゅうお願いいたします。

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1.  空気の無くなる日 《ネタバレ》 名で客を呼べるような有名スターが出ているわけでもなく、公民館や学校の講堂とかで上映されてもおかしくない「教育映画」みたいな、ひたすら地味な映画。商売上手な監督さんなら、クライマックスとか、もっと見せ場があるような演出をしたと思う。いや、逆にそれが妙なリアリティーをもたらした摩訶不思議なニッポン製SF?映画。製作されたのが、戦後四年目1949年という事を考慮に入れたら、平和な村に「空気がなくなる日」が来たら、さあ一体どうなる?って思いつき只その一点のみで、たいして製作費もかけずに作品をこしらえた、その心意気を自分は買います。着眼点と発想の勝利とでもいえばいいか。登場人物の中では、窓際の机の前に腰かけ、本のページをゆっくり手繰りながらじっと「その瞬間」を待つ、おんな先生の心境に一番共感しました。↓ナルホド、これは児童文学の映画化だったんですね~、観ただけでは理解出来なかったトリビア情報ありがとうございました。[インターネット(邦画)] 6点(2024-09-17 23:06:58)
《新規》


2.  喜劇 初詣列車 《ネタバレ》 東映「喜劇列車シリーズ」三部作最終作との事だが、有終の美を飾るという訳にはいかず、残念ながらこれが一番ツマラナイ。私見ではこの三部作では、四国の観光的要素もふんだんに組込まれた「団体旅行」が最上。Wikiによると、この映画の後、更に続編が作られる予定があったとのことだが、佐久間良子さんと製作会社東映との間で、作品の内容に関していざこざがあり、結局渥美さんも続編から降りてしまったとの事。お正月にこの作品が公開された1968年といえば、長寿シリーズ「男はつらいよ」が夏からスタートした記念すべき年(フジテレビドラマ版)この気勢が上がらない最終作を観る限りでは、ここで打ち止めにしておいて結果的には良かったと思われる。本筋のヒロインの弟探しエピソードがどうにもこうにも締まらず、興が全く乗らない点、プラス、渥美さんには「守りに入った」妻帯者役はやはり似合わない。「団体旅行」が面白かったのは、寅さんと同じ独身で「攻めの芝居」で押し通していたから。佐久間良子も前二作の方が、キャラクター的にも魅力があった。佐久間さんには、寅さんシリーズでもマドンナ役として登板してもらいたかったなあ・・・。初代マドンナ光本幸子、「望郷編」長山藍子に次ぐ、寅さんの悲哀がより際立つ、無意識無自覚残酷マドンナにこの頃の佐久間さんならぴったりだったと思う。[CS・衛星(邦画)] 5点(2024-08-25 18:49:30)(良:1票)

3.  夜と霧 この映画は本当に採点が難しい。戦後の義務教育を受けた人間なら、一度は観なければいけない映画。けど、二回目観ろといわれたら、丁重にお断りしたくなる。未見の人には、絶対観なければいけない映画だよと、語り継ぎ後世にも伝えていかなければならない。決して偽善的な気持ちなどではなく、僕は強くそう思う。困った末にこの点数にしました。↓私も高校生の社会科の教材にというご意見に大賛同です。小学生や中学生には刺激が強すぎるよね、きっと。[DVD(字幕)] 7点(2024-08-22 08:13:11)(良:1票)

4.  太陽がいっぱい 《ネタバレ》 もうこれは、アラン・ドロンの演技というより、彼自身のキャラクターと「トム・リプレイ」という役柄の一体化というミラクルに尽きると思う。もちろんクレマン監督の名演出、陽光きらめく南仏風景をこの上なく美しく捉えたカメラ、そして極めつけにニーノ・ロータのあの主題曲、名邦題、一分の隙もなく匠の技で填め込まれ、どれかひとつでも欠けていたら、ここまで愛され続ける作品にはならなかった。今さら私なんぞか、最早語り尽くされた感のあるこの名作をレビューするのは、いささか気が引けていたのですが、本日、突然ドロン氏の訃報が届き・・・。私くらいの年代の方なら、子供時分、外国人の俳優でおそらく一番最初に名前を憶えたのは、男優ならアラン・ドロン、女優ならA・ヘプバーンっていうヒトが大多数だと思う。少なくとも私はそうでした。ファンだった榊原郁恵さんが「アルパシーノ+アランドロン≦あなた」って曲を歌っていたせいもあるかもしれないけれど。当時、美男子の代名詞といえば外国人ならドロン、日本人ならジュリーという時代。主演作多数のドロン氏だが、必見三作品を選ぶなら、まずは私がメタ好きな「冒険者たち」、そして本作、あと一本・・・「地下室のメロディー」かなあ・・・。というか、意外に彼の映画、あまり観ていなかった事に、今になってふと気付く。未見の作品なら「黄色いロールスロイス」「お嬢さん、お手やわらかに!」っていうコメディ映画を是非観てみたい。ダーバンのCMを含め、1960年代から70年代にかけ、ニッポン男子の美意識向上に多大なる影響を残されたドロン氏のご冥福を心からお祈りいたします。[地上波(字幕)] 9点(2024-08-21 23:00:44)(良:1票)

5.  テオレマ 《ネタバレ》 下世話な言葉で表現するのなら、これは「ダブル親子丼+他人丼」(←メイドさんも居たから)映画。こってりドロドロになりそうな濃ゆい中身になりそうなのところを、極めて薄味淡泊な仕上がりとなったのは、突然の訪問者「彼」を演じた若き日のテレンス・スタンプ氏の、何とも表現しにくい不可思議な瞳の魅力のおかげ。この役に彼を得なかったら、一体どうなっていたことか。人生観が変わるような、難解映画に挑戦してみたところが、全然難解でもなく、面白く解り易かった事に逆に拍子抜け。それぞれが瓦解し、家庭崩壊となる結末だが「彼」が去った後、道端の男を漁りまくる奥方のキモチが一番良く理解出来た。キリスト教、神とはなんぞや云々等の小難しい事を考えなくてもフツ―に楽しめる、健全な変態映画だと思います。[DVD(字幕)] 8点(2024-08-13 22:46:31)

6.  美しき小さな浜辺 《ネタバレ》 フランス人って、雨が降っても滅多に傘を差さない国民っていうのは知ってました。降っても霧雨で、濡れてもすぐ乾くから?というのが理由とかなんとか。さてさてこの映画は、全編を通じて霧雨どころか土砂降りに近いような雨模様。それでも主人公たるJ・フィリップ氏は傘を一切差さない。意地?でも全身濡れそぼりながら、小さな浜辺や納屋やらホテルの周辺をひたすら歩き回る。「傘を差す」という行為は男子たる沽券か美学に係わると思っての事なのか、どうなのか。我がニッポン国でも「男の日傘」がこの夏からぐっとポピュラーになった現在、おフランスの傘事情にも、この時代から多少変化はあったんでしょうか?鑑賞中、映画の胆である主人公の過去についての謎ミステリー要素そっちのけで、「フランス人と雨傘」に関することばかり考えておりました。レビュー数1500本弱にして、ジェラール・フィリップ主演映画、初めての鑑賞。思ってたよりもずっと痩身繊細な役者さんでした。「女を抱く」より「女に抱かれる」方がキャラクター的に似合う印象。そういう意味では、同時期にアメリカで活躍したモンゴメリー・クリフトにも通じるような。[DVD(字幕)] 7点(2024-07-28 22:18:20)

7.  地の果てを行く 《ネタバレ》 戦前生まれの日本人から絶大な支持を得ていたJ・デュヴィヴィエ監督。僕が映画ファンになった頃、「オールタイム映画監督ベストテン」が、映画雑誌等であった時、当時の批評家の方々は大抵ベストワンにこの監督の名を挙げられてました。令和の今、このアンケートを取ったら誰が上位を占めるんだろう・・・・M・スコセッシやスピルバーグ?昔の監督だと知名度が抜群なB・ワイルダー、ヒッチコックあたりか?邦題「地の果てを行く」・・・原題は知らないけれど「望郷」と同じくいかにも日本人好み。これは外人部隊のオハナシ。若き日のギャバンの、後年の貫録を感じさせる漢オーラ、執拗に追跡してくる刑事との心理戦から生まれた、友情ともつかない奇妙な連帯感。クライマックス、砦での戦闘シーンの迫力、この幕切れしかないと思わされる納得のラストシーン。当時のニッポン人には受けたでしょう。今観ても、充分見応えがあって面白かった。代表作「望郷」、中期の「自殺への契約書」「巴里の空の下~」くらいしか自分は鑑賞歴はないけれど、デュヴィヴィエ監督作、もっと観てみたいと思いました。評価はかなり落ちるようだが、晩年にこしらえたサスペンス作品群とか。[DVD(字幕)] 8点(2024-07-26 11:50:38)

8.  アパートの鍵貸します 《ネタバレ》 【考察・小原乃梨子さんはなぜアパ鍵の吹替をされなかったのか?】僕が昔っから、好きで好きで大好きな声優さんの一人、小原乃梨子さんの訃報が本日飛び込んで来ました。享年88歳との事。謹んで、謹んでご冥福をお祈り致します。自分の世代は、幼少の頃は「のび太」「ドロンジョ様」「バーバパパ」等で、常にテレビからの小原さんのお声と共に成長。思春期になり、多少映画について聞きかじる年頃になると、僕にとって小原さんは「シャーリー・マクレーンの吹替えご担当」として揺るぎない存在となりました。最初は、深夜放送でのワイルダー監督「あなただけ今晩は」。ジャック・レモン担当の愛川欽也氏との掛け合いも息ピッタリで、後で観た字幕版より、この吹き替え版の方が断然面白かった。小原さんはシャーリーのユーモラスな役柄(「何という行き方!」「凡ては夜に始まる」「ハリーの災難」)のみでなく、シリアス演技(「噂の二人」「愛と喝采の日々」)でも、硬軟自由自在柔軟に対応されていて自分の目には、最早シャーリー・マクレーン=小原乃梨子さん同一視という図式が出来上がってしまいました。いやいや、小原さん吹替えなら、ジェーン・フォンダやろ!と仰る方もいらっしゃると思いますが、これだけは異論は認めません!ずいぶん昔にNHK「世界名画劇場」(字幕版)でこの映画を初鑑賞した時、感銘は受けたものの、ああ、これが小原さんとキンキンの吹き替えバージョンで観たらもっともっと面白いんだろうなぁ・・・地上波放映や、DVDが出るたびに期待していたものの。。。結局このコンビでのバージョンを観られる事は一度もなく、、、。本日の訃報を受け、小原さんのWikiを改めて確認したところ、元々その吹き替え版自体存在しないようで・・・。「アパ鍵」前後のシャーリー作品の殆どは小原さん担当なのに・・・・スケジュールの御都合だったのでしょうか・・・?小原さん、本当に本当に長い間お疲れ様でした。悪女ドロンジョ様に憧れ、翻弄されたガキ世代も、今はむさ苦しいオッサンとなりました。でもこれからも貴女のお声を聴くたびに、キモチだけは少年時代に戻れる、そんな気がします。そして僕がいつかそちらへ行く時までに「アパートの鍵貸します」愛川キンキンとの吹替版ヴァージョンを用意して待っていて頂けると嬉しいです。貴女の一ファンより。本当にありがとうございました。[地上波(字幕)] 8点(2024-07-24 08:00:58)(良:1票)

9.  好人好日 《ネタバレ》 血の繋がらない美しい娘が適齢期を迎え、無事お嫁に行くまでの古都奈良を舞台にした人情喜劇。題材だけなら小津でもこしらえることが出来そうな内容。しかし一体なんなんだろう・・・。キャストも新旧豪華でカラーなのに、この古色蒼然とした映画全体の雰囲気は。ホームドラマがお家芸だった松竹という映画会社の体質が、悪い方向の袋小路に入りつつあった時期の典型的な映画というか。1961年といえば、日活じゃ裕次郎「あいつと私」、アキラ、宍戸なんかが出ずっぱりで都会的で洗練された最先端の映画を量産していた頃。僕が当時の観客だったら、きっと松竹ではなく日活の映画館に入り浸ってたと思う。様式化された小津作品が今でも古びた匂いが殆どしないのに、割とキャメラを自由自在に動かしているこの映画がどこか古めかしく感じてしまうのは、監督の腕の差だけではないはず。[DVD(邦画)] 5点(2024-05-13 21:18:05)

10.  ラ・ブーム2 もちろんオリジナルがあってこその作品だけど、全体の雰囲気は全く損なわれる事がない安定感抜群の続編。よって採点は同じ。前作でも書いたけどこの頃のソフィーって、デビュー直後の広末とイメージダダ被り。お二人とも色々あったけど、2024年現在でも当時の面影は健在ですもんね。ここでの作品は未登録ですが、フランソワ・オゾン監督作品、ソフィーの最新主演映画をつい先日鑑賞しましたが、親しみやすい美貌は相変わらず、人生の苦み痛みを感じさせる演技力も備わった、素敵なパリジェンヌになっておりました。生まれて初めてドキドキで購入した映画雑誌『ロードショー』、ファン投票第一位男優がジャッキー・チェン、女優は『ラ・ブーム』公開直後のソフィー、んでもって表紙はそれはそれは美しかった『キャットピープル』ナスターシャ・キンスキ―、全てが懐かしい・・・。[地上波(吹替)] 7点(2024-05-11 08:41:29)

11.  生徒諸君! 庄司陽子の原作マンガは姉貴が持ってたんで途中まで熱心に読んでました。連ドラもアニメ化も欠かさず観てて、主題歌のワンフレーズ、今でもソラで歌えます。♪ハッピー、ナッキー、プリティ~、ハイ!はい!はーい、せいーと諸君ッ~♪と。原作ファンもそれなりに満足させ、KYON2ファンの期待をも裏切らない「アイドル映画」としては極めて優秀な出来栄え。が、それ以上でもそれ以下でもない。デビュー当時のまだ猫被ってた、断髪前のコイズミさんの方が好きだった私は少数派でした。[映画館(邦画)] 6点(2024-05-10 07:54:35)

12.  たそがれ酒場 《ネタバレ》 面白かったですね~、これ。たそがれ時から酒場に集ってくる多種多様な人間たちを最初は俯瞰でスケッチのように映し出す。来ては飲み、そして去っていく客たち。きっと連日連夜こんな夜が繰り返されているのだろう、何が店内で起こってもたいして驚かない客や従業員。徐々に特定の何人かの人物にフォーカスしていく。モヤモヤと得体の知れない混沌としたエネルギーが湧き上がってくるような、戦後十年目、大衆酒場の雰囲気、最高です。ほんのチョイ役でも、役者それぞれの個性を引き出す演出の妙。中でも加東大介、東野英治郎は別格。若き日の丹波大先生、殆どワンシーンのみの登場だけどやっぱり光っていました。生活に疲れた津島恵子の踊り子(ストリッパー?)役、意外な配役だがこれもなかなかの適役。天知茂はどこに出てたのか見つけられず。下戸だが食いしん坊万歳!な自分は、途中から壁にデカい文字でベタベタと貼り付けてある、どれもこれも旨そうなツマミのメニューとお値段が気になって仕方なかった。今なら幾らくらいでオーダーできるのかなぁなんて。[DVD(字幕)] 8点(2024-05-08 08:27:30)

13.  私を野球につれてって 製作年度から言えば、この作品は「踊る海賊」(1948)と「踊る大紐育」(1950)の狭間にあたる時期。「海賊」とこれを観れば、より洗練させ、よりダイナミックにヴァージョンアップさせたのが「踊る大紐育」(8点)って事が非常にわかりやすく理解できる、と思う。自分はF・アステアより断然ジーン・ケリー派なので、太平楽且つノーテンキ極まりないこの映画も愉しめました。来たる1950年代にキャリア黄金期を迎えるジーン・ケリー物語の、ある意味前奏曲映画ともいえる。ちゃんとお召し物を羽織って台詞を言う「水着の女王」エスター・ウィリアムズ嬢も私は初見参、お綺麗です。[DVD(字幕)] 7点(2024-05-04 11:24:23)

14.  チャンピオン(1949) 《ネタバレ》 成り上がる欲望に取り憑かれた、ギラギラしたミッジというアンチヒーローを演じた若き日のカーク・ダグラスにとにかく圧倒されました。初主演作にして最高の適役に出逢ってしまったせいで、結局アカデミー賞主演男優賞を取れず仕舞いだったのはホント惜しまれる。80年代にマイケルがのしてきた時期も、カークのイミテーションが出てきたようにしか見えなかった(笑)改めてモノクロ映画の深みあるカッティングショットにも随所で唸らされましたね。足が不自由なお兄さん役のアーサー・ケネディ、放っておかれる妻役、ヒッチコックの「見知らぬ乗客」ではてんで冴えなかったルース・ローマンもここではそれぞれ適役適演。[DVD(字幕)] 8点(2024-05-03 08:37:28)

15.  ベティ・ブルー/愛と激情の日々 《ネタバレ》 当時10代のドーテー少年には刺戟が強すぎましたね、この映画。それまで深夜のテレビでやってるエロ映画の存在は知ってたけど(年忘れ「エマニエル夫人」大会とか「窓からローマが見える」とか)あくまであれはエロの為のエロであって、真の情愛を伴っての濃密な性愛行為の描写にはまだ巡り会っていなかった。こういう互いに傷つけ傷つけあいながらも成り立つ愛もあるんだって。フランス映画の、恋愛性愛徹底至上主義を認識したのもこの映画が最初。外壁ペンキ塗立て海辺のコテージの佇まい、ヒロインの厚めの唇を半開きにした亡き顔のショットなんかを、30年以上経った今でもはっきりと覚えているのは、おそらく自分の中でこういう「愛と激情の日々」的恋愛に、どこかで憧れを抱いていたからかもしれません。ついぞこの歳までこの手の中途半端に手を出したら火傷する的な、恋の対象に遭遇する事は叶いませんでしたが。・・・いや、でもまだ間に合うかなぁ・・・。[映画館(字幕)] 9点(2024-01-11 08:38:28)

16.  オール・アバウト・マイ・マザー もう25年前の映画なんですね~これ。当時評価がえらく高かったので、封切後かなり経ってから早稲田松竹で観ました。鑑賞後素直に、ああ、広い世界、いろんな事情を抱えた、いろんな人が、まぎれもなく生きてるんだなぁって清々しい気持ちに。映画の中身自体は結構ドロドロしてたはずなのに。三十路に入るか入らないかくらいの時期この映画を観た事で、人間の多様性というか側面というか、一見フツ―に見えてフツ―に暮らしている人のそれぞれの「人生」の在り方を認識出来て良かったと思います。ちなみに同監督の「トーク・トゥ・ハー」「ボルベール(帰郷)」を観た後にも自分は同じような感想を持ちました。[映画館(字幕)] 8点(2024-01-10 08:44:29)

17.  マックィーンの絶対の危機(ピンチ) この手の50年代の手造り問屋制家内工業感満載のB級SF映画大好きです!『蠅男の恐怖』とか『ボディスナッチャー/恐怖の街』『惑星アドベンチャー』とか。その諸作と比べても、これは明らかに低予算でお手軽にこしらえた一篇。マックィーンが出てなかったらおそらく日本公開はされてなかったと思われるレベル。突然空から降ってきた、謎の人喰いスライム?アメ―バ?(どっちでも良いけど)に、街中総出でわちゃわちゃ右往左往する登場人物の中、彼だけは既にスターのオーラを放っていたのは流石。[DVD(字幕)] 6点(2024-01-09 08:36:57)

18.  老人と海(1958) 《ネタバレ》 ヘミングウェイ原作の映画化って「キリマンジャロの雪」や「陽はまた昇る」「誰が為に~」といい、「豪華キャストを揃えて無難に映像化しました」的な作品がホント多いですよね・・・。これは当時新鋭だった、秀作「日本人の勲章」(9点)をこしらえたJ・スタージェス監督作、しかも登場人物が非常に少ない点で、何か野心的実験的な試みの作品になっているのかと思いきや・・・残念ながら、やはり他作品と同じ轍を踏んだ極めて「無難な」原作映画化作品に。大体↑のスタッフ一覧の監督欄、ノンクレジットとはいえ、ヘンリー・キングやフレッド・ジンネマンという大監督のお名前が連なっているのは一体何なんでしょう?撮影中、何かしらのトラブルがあって、降板やら色々ゴタゴタがあったんでしょうか?上映時間、製作規模から言えばこれは小品なのに。僕は逆にそっちの方が興味があります。スペンサー・トレイシーの老境に達した孤高の存在感にプラス1点。[DVD(字幕)] 6点(2024-01-08 10:09:28)

19.  ティーン・ウルフ 観ている間はそれなりに面白かったけれど、後には全く何も残らなかった映画。そういう意味では「ポリスアカデミー」とどっこいどっこい(←死語?)かも。地方都市じゃMy FAVORITE MOVIE NO.1「ファンダンゴ」(10点満点)とニ本立てだったのも分が悪かった。おそらく観客の大半は『「BTTF」に続いて全米興行成績1位2位独占!!』と派手に宣伝されていたこっちが目的だったはず。事実自分もそうだった。ルックスからして万人からの好感度抜群だった当時のマイケルが、スクリーンの中で縦横無尽に駆け回っていた事・・・、くらいしかホント記憶にない。ゴメンなさい。[映画館(字幕)] 5点(2024-01-08 09:23:13)

20.  サンダーボルト(1974) 『日曜洋画劇場』で良く放映されていたというイメージがあります。イーストウッドの映画って、ホントこの枠で頻繁に放映されてましたよね。淀川さんが余程お好きだったのか、イーストウッドものはよっぽど視聴率を稼げていたのか。しかしこの映画に関しては、軽佻浮薄なJ・ブリッジスの方が役得で目立ってました。この脚本なら読めばそうなるはずで、敢えて若者に花を持たせた的イーストウッドの懐の深さにも感服。日曜日の夜、明日から始まる学校への憂鬱な気分を紛らわせてくれたこの番組そのものにも改めて感謝。両親に守られ育った少年時代の懐かしい日常は、遥か遠い昔の事となりました。[地上波(吹替)] 7点(2024-01-06 20:48:09)

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