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1. ゼア・ウィル・ビー・ブラッド
《ネタバレ》 主人公ダニエルは欲に取り付かれた男、という紹介が多いので、極悪非道なイメージだったのですが、ちょっと違いましたね。「人を信用できない」と嘆き、そのくせ偽の弟や偽の息子に一縷の望みを託しそうになる哀しい男。どちらにも結果的に裏切られ、また自分も裏切ってしまう。最後に自分と表裏一体の牧師イーライに近親憎悪的な処分をしたのだと見えました。ダニエルもイーライも多くは語られないけれど、古くから家族との信頼関係を築くことができなかった、そして長じても伴侶を得ることができなかったという共通点がありますから。救いのない話ですが、長時間でも退屈せず、深いです。それにしてもP.T.A.は怖がらせるのがうまい…。[映画館(字幕)] 8点(2008-05-05 19:45:03)
2. セックス・アンド・マネー
結構良い女優ばかりなのに、もったいないというか。特にジェニファ・アニストン演じる独身女性が何をしたかったのか不明。フランシス・マクドーマンドの旦那のエピは面白かったです。こっちの話でコメディ作ればよかったかも(笑)。邦題が、女性4人だから「セックス・アンド・ザシティ」の線を狙ったのだろうけど、方向はまったく違います。[CS・衛星(字幕)] 4点(2008-01-16 10:27:17)
3. 魍魎の匣
京極作品未読の上、「姑獲鳥の夏」がダメだったので観る予定ではなかったのですが、原田監督(と椎名桔平の髪型)にちょっと惹かれて、あまり期待はせず劇場へ。中国ロケ効果の広いつくりの画面と、キャラクターのからみが思いの外良かったです。気にいったので、今原作に挑戦中。映画的な改変は全然OKですが、これだけはちょっと、と思うのは木場刑事。すごく重要な役立ったのに、映画ではあまりに意味不明でしたね。敬遠気味だった京極を読むチャンスをもらったから甘いめで。[映画館(邦画)] 7点(2008-01-15 16:49:26)
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