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自己紹介 【好きな映画】
★ヒューマンドラマ系
★恋愛
★コメディ
★推理・サスペンス・法廷
★アニメ
★その他、心がほっこりする・ワクワクする・揺さぶられるものなら何でも。

【苦手な映画】
×ホラー・スリラー
×暴力系・ヤクザやヤンキー系
×アクション
×アイドルが主演
×ハードボイルド
×見せ場が女優の裸だけの80年代日本映画
×映画の質よりも興行成績だけを意識したハリウッド映画

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【製作年 : 1970年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  砂の器 《ネタバレ》 加藤嘉の演技に脱帽!こういうのを本当の「体当たりの演技」というんでしょうねぇ。あまり面白くない原作を、ここまでの作品にした橋本忍の脚本も見事です。[CS・衛星(邦画)] 10点(2011-07-02 23:55:52)

2.  愛の昼下がり 《ネタバレ》 6つの教訓シリーズの中では、この作品が一番好きかも。 ロメールの映画では「日本人には理解不能なフランス人の恋愛観」がよく出てきますが、今回は珍しく、女性への対応に共感できる男が主人公で、さらにロメールにしては「普通のハッピーエンド(でもメチャ感動)」でした。教訓シリーズ、「最後くらいは“めでたしめでたし”でもいいじゃん」っていうロメールのつぶやきが聞こえてきそうなラストでした。 プロローグで、妻に不満はないけど、いまひとつ心が満たされない様子を表現した、「相手の意思を無力化するペンダント」で妄想を繰り返すところは爆笑。ここだけ見ると、このオトコも、教訓シリーズによく出てくるろくでなし野郎かと思いましたが、最後まで見ると一番まともな男性でした。 本筋に入ると、昔の知り合いの女性・クロエが登場し、渋々相手をしているうちにだんだんと彼女のことが気になり、クロエも大胆に彼を誘惑し始めます。とうとう、裸のままベッドで横たわるクロエを前に、さあこれから・・・というところで、鏡に写ったジャミラ状態の自分を見て思いとどまり、そのまま妻の元へ・・・。 冒頭の、入浴後の妻とのキスシーンで妻が「服が濡れるわよ」、ラスト前の、シャワー後のクロエとのキスシーンでクロエが「キスは? 服が濡れるけど」。同じシチュエーションでも相手が違うと結果も変わる的な意味の教訓なのか、彼は服を買う時にこだわりがあるようだったのでそれと絡めているのか、それとも他に違う意味があるのか、どれが正解なのかわかりませんが、結果的に映画的な面白さが増しているのは事実。もう一度じっくりと見れば、意味がわかる・・・かな? 今回も、ストーリーはシンプルだし、いつも以上に何も起こらないのに、6つの話の中で一番心に残った作品でした。特に、クロエのシャワーから妻号泣のラストまでの数分間は、ほんとに映画らしい、いいシーンだったと思います。 何も起こらない平凡な話・・・で思い出したのが、「ガラスの仮面」に出てくる一人芝居「通り雨」。この映画ももしかしたら関係者から「監督、こんな平凡でつまらない話、ほんとに映画にするんですか?」と止められたかもしれません。でもロメール監督ならきっと北島マヤのように「見た人がつまらないと感じたら、それは話が平凡だからではなく、私に映画監督としての力が無いということだね」みたいなこと、言いそう(笑) 。そういえばこの話、落としどころが「通り雨」に似ているような・・・気のせい?[CS・衛星(字幕)] 9点(2022-08-13 21:47:02)《改行有》

3.  ミツバチのささやき 《ネタバレ》 まるで詩のような映像、メタファー的な表現、説明的過ぎないセリフなど、すべてが素晴らしくて、心から「あぁ、良いもの観たなぁ・・・」と思える作品でした! 少し精神的成長をみせるイサベルと無垢な少女のアンとのやりとりや会話がかわいらしくて、決して明るいテーマではないのに、BGM同様、長調的なムードに包まれます♪ 印象的だったのは、線路沿いに立つ2人の横を汽車が走り抜けるシーン。解釈はいろいろあるんでしょうけど、ここは理屈じゃなくて、映像としての高い芸術性を味わえればそれでいいんだと思えました。 父親の「ミツバチは巣の中で報われない努力を強いられ、幼虫の運命は過酷な労働が待つ・・・」みたいなセリフが最初の方とラストの2回出てきますが、これはきっと当時のスペイン国民の声を代弁しているんでしょうね。 この映画は、ただ雰囲気を味わうのではなく、しっかりとしたメッセージを、レベルの高い手法によって表現した、観る人の「鑑賞力」を磨いてくれる作品だと思います。[DVD(字幕)] 9点(2015-10-25 07:18:29)《改行有》

4.  小さな恋のメロディ 《ネタバレ》 中学1年生の文化祭以来、「新・午前十時の映画祭」で約40年ぶりに鑑賞。脚本・演出・映像・音楽など、まったく色あせておらず、映画そのものの完成度の高さを再認識できました。子供の頃にこの映画を観ることができたのって、すごくラッキーなことだったと思います。大人になってから初めてこの映画を観ても、感じるところが違って、素直に感動もできないでしょうね・・・。 この映画に関しては、映画の評価がどうのというより、初めて観た中学1年当時のことをいろいろ思い出して、懐かしさで泣けてきました。いま見ると「あこがれの女の子」だったメロディは子供そのものだし、「めちゃかわいい!」はずだったのが「あれ?」という感じでしたが、ビージーズの音楽とともに、各シーンの感動がよみがえりました。特に、2人が音楽室でチェロとリコーダーのセッションするシーン、一番気に入ってます♪ やっぱり映画は、映画館で観ないとダメですね。ラストのトロッコのシーンも、テレビなんかで観たら、きっと素敵さも半減でしょう・・・。[映画館(字幕)] 9点(2011-07-09 01:14:00)《改行有》

5.  暗殺のオペラ 《ネタバレ》 ファシストに殺された父の真実を探る、という解説のまま、サスペンス的な視点で観ていたために「映像はきれいだけど、話がよくわからずつまらない・・・」で終わってしまいそうでした。ラストシーンを見るまでは・・・。 途中いろいろあって、ラストシーン、駅のホームで帰りの列車を待つものの、まったく来る気配ナシ。線路に降り立ってみると、雑草に埋もれたレール・・・。ここで「政治色の濃いサスペンスを美しい映像で見せる映画」というイメージが一変! 記憶を遡って、これまでのシーンの意味がいろいろと気になり始めました。 父の愛人に会ったアトスが、最初は1時間後の列車で、その後、翌日の朝に帰る予定が、なんだかんだで帰れなくなります。途中、馬小屋に閉じ込められたり、愛人の「あなたはもう発てないの」というセリフなど、この映画において彼が「村から出られない」のは、何らかのメッセージだったのかも・・・。 長い間、列車が走っていない廃線を意味する線路。このシーンを見た瞬間「そもそも彼が訪れたタラという村は、彼が出会った村人たちは、実在するのか?」という疑問まで浮かんできます。 父の友人の3人組と愛人の女性が、現在も30年前も同じ容姿。普通の映画では、過去の回想シーンはメイク等で少しでも若く見せるか、似たような若手俳優をキャスティングするところなのに、あえてそのままというのは、過去と現在が絡み合うブラックファンタジーのような話なのか・・・? 他にも、主人公のアトスが父と同姓同名、しかも生き写しのように顔がそっくりというのも意味がありそうだし、銅像の目がなくなったことも、何らかのメタファーなのでしょうが、う~ん、一度観ただけでは、よくわかりませんでした。でもじっくりと掘り下げていけば、「あっ!そういうことだったのか!」に行き当たりそうなので、もしまた観る機会があれば、違った観点から鑑賞することにします。[CS・衛星(字幕)] 8点(2019-03-14 19:34:29)《改行有》

6.  修羅雪姫(1973) この映画は、ただただ梶芽衣子の美しさを鑑賞するための作品ですね。話もまぁ、そこそこ面白かったですが、雪が梶芽衣子でなければ、すぐに観るのをやめていたと思います。それに挿入歌の「修羅の花」も、最後のシーンに激しくハマってます!梶芽衣子を見るたびに「この人で“実写版・サザエさん”を作ってほしかった」と思うのですが、今のところ賛同者ゼロです(笑)[CS・衛星(邦画)] 8点(2014-07-20 01:29:51)

7.  ピクニックatハンギング・ロック 《ネタバレ》 まったく前知識なく見始め、「ミステリー?オカルト?サイコサスペンス?」といろいろ思いめぐらせながら観ていたら、後半は眠くなって、鑑賞ポイントを思いっきり外してしまったようです。もやもやした後味になってしまったので、機会があればもう一度じっくり見直したいですね。(2014.5.2→5.24に2回目鑑賞)     ■■■■前回はさっぱり意味がわからずに終わってしまいましが気になったのでもう一度観ました。すると印象がまったく違って、素晴らしく素敵な映画に思えてきました。    ◆まるで顔のように見える岩山・・・これは、100万年の間に精霊的なものが宿り、ミランダたちは彼らに「呼ばれた(=バレンタインデーに愛の告白をされた?)」のではないかと・・・。そして本来なら、セーラも呼ばれていたはずが、校長のせいで岩山に行けなかった。セーラの岩山行きを邪魔した校長は最後に死んで(山に殺されて)しまった・・・。◆彼女たちが山に入り、恍惚な表情を浮かべたり体をゆすったりしているシーンは「山」の愛撫を受け入れているということで、その象徴として靴下を脱いだのでは?◆男の子がミランダに魅せられて探しに行ったけど、女の子を見つけて服の一部を持ち帰ったがひどい目に・・・その服の相手はアーマで、山の怒りに触れた男の子はひどい目に、その男の子が気になってしまったアーマも「山」から追い出されてしまった・・・◆小太りの子は用無しなので、山が「イヤな感じ」を与え、絶叫したのは「てめえ、もう帰れ!」と、イヤな感じをMAXにした◆おばちゃん教師も実は山に呼ばれていた(冒頭の「マクロウ先生に変なカードを贈った~」云々のくだりから)が、これは山を地質学的にしか見ることができないおばちゃんを抹殺するため。おばちゃんが読んでる本も数学やら物理学の本で、つまりおばちゃんの死は、科学第一主義の現代社会に対する警鐘かも?◆セーラが死んだのは、結局山に来なかったことへの報い・・・または、めがねの子が言った「ただの運命」かもしれない◆フランスのマドモアゼルは、最初からそれをすべて知っていた?(山の手先?)・・・以上は自分の勝手な解釈で、まったくの的外れかもしれません。バッハの平均律など、音楽とともに表現された美しさはすべてミランダを表現しているように感じ、結局は、ミランダに対する山の恋物語・・・と結論付けるのは強引かもですね(笑)[CS・衛星(字幕)] 8点(2014-05-02 21:24:54)(良:2票)

8.  都会のアリス 上質でセンスあふれる作品でした。二人の関係が少しずつ深まっていく様子が、ジワ~と心にしみていくようでした。そしてアリスがどんどん可愛く見えてきて、ラストは切なかったです。ハリウッド的なゴテゴテした装飾がなく、シンプルな中にもメッセージがぎっしりと詰められていて、作り手のセンスを感じました。[CS・衛星(字幕)] 8点(2013-02-16 21:07:25)

9.  ルパン三世 カリオストロの城 《ネタバレ》 いま観てもかなり面白いですね!全然古くないし色褪せないし、むしろ観れば観るほど、作品のクオリティーの高さに驚かされます。脚本が素晴らしいと感じました。ただ、ラストの銭形警部のセリフは、昔からあまり好きではありません。首のあたりがかゆくなりそうです(笑)[地上波(邦画)] 8点(2012-04-02 13:48:12)(良:1票)

10.  新幹線大爆破(1975) 《ネタバレ》 見応えのある作品でした。2時間半という長さがまったく気にならず、最後まで食い入るように鑑賞しました。やはり高倉健という役者はすごいですね。演技がうまいとかどうかより、存在感が違うと思いました。こういう役者さん、最近いないですよね。また、千葉真一、宇都井健もさすがでした。とても面白い作品でしたが、警察のマヌケぶり、特に、柔道部員に「犯人だー、捕まえてくれー」と叫ぶシーンや、図面が火事で焼けるという設定、センスのかけらもない音楽など、いま見るとツッコミたくなるところはたくさんありました。でも出来の良い作品は、何年経っても色あせないということを証明してくれるような映画でした。[CS・衛星(邦画)] 8点(2012-01-05 23:46:38)

11.  刑事コロンボ/白鳥の歌<TVM> 《ネタバレ》 数あるコロンボ作品の中で、自分の中では№1の作品です。子供の頃、父親と一緒に観ていたとき、父が「こんなおばはん、そら殺してしまうわな」と言ってました。まったく同感。身勝手な犯人が多い中、この犯人には同情の余地大いにアリ、です。それにこの奥さんの言動、脅迫罪に当たるのでは?ただ、メアリー・アンまで殺してしまってはいけませんね。[CS・衛星(吹替)] 8点(2011-09-29 20:31:06)

12.  幸福の黄色いハンカチ 《ネタバレ》 子供の頃に見て「面白い!」という記憶があり、最近観てもかなり面白かったです。やはり高倉健の演技力・存在感はすごいですね。細かいところの演技も印象に残りました。冒頭の食堂でビールを飲むシーンの時、少し震えるところや、旅館のふとんで寝るシーンで、刑務所を出たことの喜びを実感させる演技は、子供心にも「役者ってすごい!」と思わせてくれました。途中、昔の歌声喫茶にいたような人達が「銀座カンカン娘」を演奏するシーン、あれはいったい何の目的があるのか、未だにわかりません。[CS・衛星(邦画)] 8点(2011-07-20 22:24:09)

13.  影の車 うっひゃー!と叫びたくなるくらいこわかったですねー。「砂の器」など有名作品に比べて地味ですが、作品のレベルそのものはかなり高いと思います。それに、超美人の岩下志麻を見るだけでも価値はあると思います。[CS・衛星(邦画)] 8点(2011-07-08 23:53:51)

14.  オリエント急行殺人事件(1974) 子供の頃にテレビで観た記憶が残っていて、なんとなくストーリーは知っていましたが、それでもバツグンに面白かったです。原作の素晴らしさはもちろん、それを見事に映画らしく仕立ててくれましたね。[レーザーディスク(字幕)] 8点(2011-07-08 23:09:23)

15.  悪魔の手毬唄(1977) 《ネタバレ》 映画化された金田一耕助シリーズの中では、この作品がダントツの1位です。その理由はやはり岸恵子の素晴らしい演技力。でも殺人の動機が・・・。気持ちはわからないではありませんが、ああいう理由で次々と人を殺しますかねぇ・・・?[ビデオ(邦画)] 8点(2011-07-08 23:03:41)

16.  俺たちの交響楽 《ネタバレ》 この映画を見たのがきっかけで合唱を始め、現在はオペラ歌手。自分の人生を変えたといっても過言ではない作品なので、やや甘めの8点です。いま見ると、さすがにツッコミどころ満載ですね。発声指導・合唱指導の内容はめちゃめちゃ、ステージ終了後のシーンも下手な編集でツギハギだらけ、ラストの倍賞千恵子の「何かをやり遂げた寂しさが・・・」というセリフも全然はまっていませんね。それでも大好きな作品です。[ビデオ(邦画)] 8点(2011-07-08 22:25:22)

17.  セリーヌとジュリーは舟でゆく 《ネタバレ》 どの紹介文もだいたい「不思議の国のアリスに着想を得た傑作ファンタジー」に近いことが書かれていますが、あまり先入観を持たずに観た方がいいかも。かなり「表現のクセが強い」おかげで、絶賛派と理解不能派に大きく分かれそうです。 序盤は、現実世界の中に異世界のシーンがフラッシュ的に混ざり込み、話が進むにつれて、アメを舐めて両方の世界を行ったり来たり、登場人物の役どころも入れ替わったり、ラストに向けての「前フリ」シーンがだんだんと増えていきます。そしてクライマックスでは、とうとう2人が異世界の登場人物として現れ、少女救出に向かいますが、そこにスリルや緊張感などまるでなく、演劇の体験型ワークショップみたいなゆる~い感じで展開し、少女も助かってめでたしめでたし・・・かと思ったら・・・ 解説には「不思議なキャンディで現実と異世界を往復~」と書かれていましたが、本当の現実世界は、イントロとエンディングの「アリスと白ウサギの追いかけっこ」だけなのでは? たぶん、膝をケガしたセリーヌがジュリーの部屋の前にいるところが異世界シーンの始まりで、ボートに乗ったゾンビ(ゴースト?)が現れたところで向こう側のシーンは終了。今度はアリス役とウサギ役が入れ替わり、ゾンビから逃げてケガをしたジュリーがセリーヌの部屋の前に現れてループストーリーが延々と繰り広げられるのか、それとも新しい展開が始まるのか、「さて次はどんなお話になるのかな? 乞うご期待!」みたいなクレジットが入りそうなエンディングで終幕。意味不明な場面もありましたが、鑑賞のポイントはなんとなく理解できたように思えます。 観客だったはずの登場人物が、いつの間にか映画の世界に入り込み・・・という設定はよくありますが、ここまで秀でた構成・演出に出会ったのは初めてかも。また、「世界ツアーの話が舞い込むセリーヌ」や、「小さい頃に世話になったばあやと再会するジュリー」など、現実世界での夢や憧れを描いたシーンは、ストーリーに影響はなくても、全体の中でいいアクセントになっていました。 もっと単純なストーリーかと思ってボヤ~と観ていたので、解釈に自信はありませんが、思っていた以上に楽しめました。ただ、2人の女性の掛け合いが「ウザいな~」と感じる場面が多くて、それだけが少し残念でした。[CS・衛星(字幕)] 7点(2023-05-05 19:58:24)《改行有》

18.  暗殺の森 《ネタバレ》 原題のIl conformistaとは、「順応者・同調する者」というような意味らしいです。つまりこの映画の主人公も、子供時代の特殊な体験から「自分もみんなと同じでありたい」という心理によって、ファシストとなり、結婚もしますが、決して心から望んだわけではなく、所詮は代償行為。「普通・みんなと同じ」ということと「流される」ことがイコールであると思い込んじゃった人の悲劇です。 行動の動機が「逃れたい」という心理で、思想に裏打ちされたファシストではないため、体制が崩れれば自分の支柱もなくなり、心から魅かれる女性に出会っても最後は見殺し。一度壊れた冷たい心の温度を「青」という色で表現したのかなと思います。その対極として、この映画に登場する「赤」は、殺された女性の顔など、人間らしさの象徴のように感じました。ですが、自分にとっては、むしろ「白」が印象として強く残っています。精神病院の白、森に降り積もった雪の白など、この映画の白は、とても怖かったです。 女性同士のダンスのシーンも、主人公の対極のひとつとして描かれたようにも思えます。女性同士でタンゴ、最初、周りの人たちから好奇の視線を向けられますが、そんなことはお構いなし。そういう態度が人々を惹きつけ、最後は主人公の男性を包み込んでしまいます。タブーを犯した者は異質とする主人公と、自由であることの美しさで人々を魅了する女性二人との違い。これって、ファシスト政権下のイタリアと、自由の象徴・パリを表していたのかも。 自分には、ファシズムや当時のイタリアの時代背景に対する知識がなかったため、理解することはできても実感することはできず、映画として消化し切れない部分も残ってしまい、ベルトルッチ監督の傑作と評されている作品だけに、ちょっと残念でした。[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-02-27 20:41:16)《改行有》

19.  刑事コロンボ/野望の果て<TVM> 《ネタバレ》 コロンボシリーズの中で、かなり好きな作品です。子供の頃に初めて観た時「すっごく面白い!」という印象があったせいか、今でも楽しめます。よくよく見ればツッコミどころもたくさんありますが、全体の出来としては高いクオリティを持った作品だと思います。ラストは、さすがコロンボ!痛快でした。[CS・衛星(吹替)] 7点(2012-10-02 15:18:13)

20.  スティング しゃれた、いい映画でした。この内容をいま新しく作られたら物足りなく感じるでしょうが、制作された時代の雰囲気、その時代の役者と演技が内容とうまくかみあっていて、独特の面白さを醸し出していました。余計なものが混ざっていないシンプルな感じが良かったです。[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-02-29 13:36:02)

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