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自己紹介 【好きな映画】
★ヒューマンドラマ系
★恋愛
★コメディ
★推理・サスペンス・法廷
★アニメ
★その他、心がほっこりする・ワクワクする・揺さぶられるものなら何でも。

【苦手な映画】
×ホラー・スリラー
×暴力系・ヤクザやヤンキー系
×アクション
×アイドルが主演
×ハードボイルド
×見せ場が女優の裸だけの80年代日本映画
×映画の質よりも興行成績だけを意識したハリウッド映画

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【製作年 : 1980年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  ニュー・シネマ・パラダイス 《ネタバレ》 午前十時の映画祭で観ました。初めて観たのはレンタルビデオで、その時も感動しましたが、映画館で観るとやはり感動の質が違いますね! 子供時代の屈託のない笑顔とは対照的に、大人になって社会的に成功したように見えるトトに笑顔はありませんでしたね。それが、ラストのフィルムで子供の頃の思い出、そしてアルフレードと過ごした時間が一気によみがえり、その気持ちが見る側に痛いほど伝わってきて、人目を憚らず涙をボロボロと流してしまいました。ただ「懐かしい」という感情だけでなく、いつからか笑顔がなくなった彼にとってあのフィルムは、子供時代の笑顔の時間を凝縮したタイムカプセルのようなものだったんですね。 こういう映画、面白かったからといって、何度も何度も観ようとは思いません。見飽きてしまって、感動度がだんだん下がっていくのがもったいないので・・・。10年に一度くらい、またあの感動を味わえればと思います。[映画館(字幕)] 10点(2015-05-11 00:31:58)《改行有》

2.  バグダッド・カフェ 《ネタバレ》 ジャスミンとブレンダが初めて出会うシーン、最高に素晴らしいカットで、このあと、ストーリーがどんなマヌケな展開になろうが許せてしまう、そう思えるほど印象的できれいでした。コーリング・ユーがこんなにも似合う映画、もう2度と出てこないと思います。[映画館(字幕)] 10点(2011-07-05 00:17:46)

3.  レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ 《ネタバレ》 コメディと称される映画は数多くありますが、これはあまり体験したことのないスタイルのコメディでした。セリフを少なくすることで、こんなおもしろさが生まれるんですねー。主役のバンドメンバーがいかにもウケを狙ったようなキャラクターだったので、そのアクの強さによるドタバタ映画かと思ったら、まったくの真逆。クオリティの低いコメディのようなガチャガチャした感じがないので、落ち着いて楽しめました。 レニングラード・カウボーイズ、セリフが少ないためか、見ているうちになんだか「動物の群れの集団行動に似てるなー」と思えてきました。 アメリカに電話するマネージャーの様子を窓から見ているメンバー達、刑務所内でビールの空き缶を叩くメンバー達、バーで黙々とクルミを割り続けるメンバー達・・・。レニングラード・カウボーイズという新種の生き物の生態を描いているような可笑しさでした。 ロシア民謡から始まって、ロックンロールやビーチボーイズなど、演奏シーンになると、おかしなことをしているわけではないのに、なぜか笑えてきます。映画では「ヘタクソな演奏」という設定でしたが、実際はそんなにヘタではないし、音楽映画としても楽しめる演奏レベルだと思います。 笑いどころはいろいろとありましたが、自分が一番笑ったのは「民主主義復活」のテロップでした(笑)[CS・衛星(字幕)] 9点(2022-05-27 19:33:29)《改行有》

4.  友だちのうちはどこ? 《ネタバレ》 母親の言いつけより、友達のピンチを救うことを選択したアハマッドくん。この国は、子どもは大人に逆らえない・大人は子どもの言葉にいちいち耳を傾けていられない社会であることを強調することで、「そんな中であえて友達の家に行くことにした」アハマッドくんの友達を思う気持ちが、より強く伝わってきました。 子どもの気持ちに寄り添う子育てなどガン無視なオトナ社会でありながら、親の言うことをきかず夜遅くに帰宅、当然キツく叱られるであろうシチュエーションで、子どもを気づかう母親の様子に、ホッとさせられました。そしてその後の、強風の中で洗濯物を取り込む母親の姿・・・何を表現したいのかよくわかりませんでしたが、映画全体を引き締めるスパイス的な役割のシーンのように感じました。 そしてラスト、友達のピンチを救ったという結末そのものより、ノートの押し花に心を全部持っていかれました! こんなに温かくさわやかな気持ちになれるエンディング、自分的にこの映画の価値はすべてここにあると言ってもいいほど、素晴らしい演出でした! 友達にノートを返しに行くというだけの単純なストーリーを、ここまで高いレベルの映画に創り上げるキアロスタミ監督。巨匠と呼ばれる理由がハッキリとわかりました。同時に、儲け主義の商業映画・娯楽映画が、いかに底が浅いかということもよくわかりました。[CS・衛星(字幕)] 9点(2019-03-14 23:45:25)(良:2票) 《改行有》

5.  ブルーベルベット 《ネタバレ》 初めて観た時はよくわかりませんでしたが、見直してみると、「ここはきっとこういうことを表現しているんだろうな」という発見が次々と・・・ そんな面白さがてんこ盛りの映画ですね! サスペンスというジャンルに位置付けられていますが、見どころは、犯罪の真相やハラハラドキドキ的な面白さではありません。 まず最初の数分がこの映画のテーマで、オペラの序曲や前奏曲のような役割のシーンです。 「平和で明るい世界で生きていても、ふとしたことで非日常な闇の世界へと足を踏み入れてしまう」「光と闇は表裏一体」という、その後から始まる一連の話を象徴的に描いています。 平和な田舎町、いい天気で、おじさんがお庭に水をまいているというのどかなシーンから、突然発作で倒れてしまう・・・。日常は一変したように見えても、手にしたホースの水を飲む犬やヨチヨチ歩きの子供のように、当事者以外にとって「平和な日常」は以前と同じように変わらない、しかしよく見ると、地面の下ではおぞましい虫が蠢く闇の世界が広がっている・・・ この「闇の世界」とは、人間の深層心理に潜む狂気や、常識では計れないエロスのことでしょう。 事件前のジェフリーは、まだ幼児性の残る「お子ちゃま」であることが強調されていますね。野原で何気なく石を投げてみたり、サンディの前でニワトリのまねをしたり・・・。母親に「リンカーン通りに行ってはダメよ」と言われるのも、まだ子供扱いされていることを匂わすセリフで、その後ジェフリーは、リンカーン通りにあるドロシー宅に侵入し、「大人」へと成長(性長?)する、という前フリだったように思えます、 そして、ドロシーやフランクという、闇にうごめく「虫」達に出会い、とまどいながらも自分の心の奥に潜んでいた「蟲=倒錯的快感」が目を覚まし始めるジェフリーに対し、コマドリ云々~という少女メルヘン的な話をするサンディは、冒頭シーンの、水を飲む犬やヨチヨチ歩きの子供と同じ、ということなんでしょうね。そのため、裸で現れたドロシーと、彼女を受け入れるジェフリーの二人に対して、疎外感のような感情を覚え、般若のような顔で彼にビンタを食らわせてしまいます。しかしそんな彼を拒むことなく、電話の時にはジェフリーを許す、ということで、サンディの心の成長も描かれています。 闇の世界・・・異常で狂気的なはずなのに、日常にはない妖しい美しさに魅了される・・・オカマの人の歌(口パク)のシーンがまさにそれ! なんだか麻薬のように、ダメとわかっていても火の中に飛び込んでいく虫のような気持ちでした(笑) 他にも映画的工夫がいろいろと散りばめられていましたね。 最初のシーンは、青いベルベット→青空→赤いチューリップ→赤い消防車→黄色いチューリップという順でしたが、ラストはその逆。黄色チューリップ→消防車→赤チューリップで、青空に行く前にドロシーと子供の幸せシーンを挟んできました。闇の世界の虫だったドロシーですが、やっぱり人間のしあわせは、明るい世界にある、ということでしょうか? また、闇の世界への切符ともいえる「切られた左耳」の穴から入って、光の世界へと戻ったジェフリーの「右耳」から出てくるという演出も、前述のメッセージを表現しているのだと思います。 もう一度見れば、また新しい発見があるかも・・・と思わせる、リンチらしい映画でした。[CS・衛星(字幕)] 9点(2017-06-07 13:55:51)《改行有》

6.  セロ弾きのゴーシュ(1982) 素晴らしいですね!セリフもほぼ原作通りだし、宮澤賢治の世界観を見事に表現していると思います。チェロの演奏シーンでは、運指がかなり正確なのには驚きました。最近のアニメならともかく、あの時代にここまでこだわっていたなんてすごいです。ただ「インドの虎狩り」の曲のイメージは、自分のとは少し違っていたのが残念でした。[CS・衛星(邦画)] 9点(2013-12-25 12:37:52)

7.  北の国から '87初恋<TVM> 《ネタバレ》 シリーズの中で、やはり本作が最高ですね。れいちゃんのかわいらしさ、尾崎のI love you、泥のついた一万円札など、最初から最後まで、すべてのシーンがみどころです![地上波(邦画)] 9点(2011-08-31 00:50:59)(良:1票)

8.  スタンド・バイ・ミー 《ネタバレ》 「ケッ!青いなー」と思いつつ、自分もそういう時代を過ごしてきたことを思い出さずにはいられません。「食事のあとの一服は最高だな」なんて、まさにガキならではのセリフですね。森の中で迎える朝のシーンの雰囲気が好きでした。[CS・衛星(字幕)] 9点(2011-07-26 01:00:51)

9.  天空の城ラピュタ 作品の出来の良さは、今さらくどくどと書く必要もありませんね。ここではあまり書かれていませんが、初井言栄が良かったです!ヒッチコックの「裏窓」でも吹き替えをやっていたし、初井さん、声優としてもかなり実力が高いのでは?[地上波(邦画)] 9点(2011-07-11 01:27:00)

10.  潮風のいたずら 《ネタバレ》 気軽に楽しめるラブコメで、脚本もしっかりしているし、主演俳優の魅力も光っているし、「何かおもしろい映画ある?」と聞かれた時にこれをオススメしておけば、よほどマニアックな映画ファンじゃない限り、まぁ満足してもらえそうな「無難な一本」かなと思います。監督はゲイリー・マーシャル。なるほど、言われてみればこの感じ、「プリティ・ウーマン」系ですね。 わがまま放題の傲慢セレブ・ジョアナと、ボロ家で家事子育てに悪戦苦闘中の主婦・アニー。この両極端な役を、同じ人とは思えなくらい完璧に演じ分けているゴールディ・ホーンってすごい! 尻丸出しのハイレグ水着も、エロよりも笑いにつなげるところはさすが。 最近、敬遠しがちだったアメリカ映画でしたが、たまにはこういう映画もいいですね♪[CS・衛星(字幕)] 8点(2022-07-14 00:05:19)《改行有》

11.  緑の光線 《ネタバレ》 精神的に未熟で自意識過剰、場の空気が読めずに無神経な持論をズケズケ、周りの人間に気をつかわせまくった挙句それを何とも思っていない、痛いところを突かれたら逃げ出し、そして人前で泣く・・・。「なんなんだ、オマエは!」と怒鳴りつけてセーヌ川にでも蹴り落としてやりたくなるような女が主人公で、悪口の材料に事欠かないシーンが次から次へと出てきます。でもなぜか退屈でも不愉快になるわけでもなく、映画として楽しめてしまう、なんとも不思議な魅力を持った作品でした。 ラストシーン、やっと心からの笑顔が生まれましたね。「緑の光線が見えて良かった」から・・・だけではなくて、この瞬間、自分の心も相手の心も読めたから。「決してナンパではなく心から自分のことを思ってくれている」彼の心と、「この人とならやっていける」という正直な自分の心を読むことができてハッピーエンド。 緑の光線について話す老人たちのシーンでオチは見えた感じでしたが、でも良い締めくくり方でした。ただ、日没の瞬間なのに2人の背景がまだ明る過ぎて、別撮り感丸出しなのが何とももったいない・・・。 人々の会話や町の風景から聞こえる様々な音。まるでドキュメンタリーのような雰囲気で、フランスという国の空気感や国民性が伝わってくるようでした。 初めてこの監督の作品を観た時は「はぁ? 何これ?」と理解不能でしたが、なんとなく心の奥隅からじわじわと・・・。気になって何本か観ているうちに、この監督作品の楽しみ方が少しわかってきたような気がします。[CS・衛星(字幕)] 8点(2020-10-04 14:00:00)(良:1票) 《改行有》

12.  レネットとミラベル 四つの冒険 《ネタバレ》 若い女の子同士の関係性については、オトコの自分には理解し難いところもあったのですが、何気ないエピソードの中に織り込まれた、ちょっとしたユーモアが楽しかったです。 【青の時間】 自転車のパンクを修理したのは、なんでもテキパキこなしそうなミラベルではなく、ドンくさそうなレネットだった・・・ 【カフェのボーイ】 レネットがコーヒー一杯の支払いに200フラン札しかなくボーイとモメているところにミラベルが現れ、コーヒー一杯を注文し、出したのが500フラン札・・・ 【物乞い~】 お金と罪に関することでお互いの主張をぶつけ合うものの、言葉とは違った行動をとる2人・・・ 【絵の売買】 静寂についてマシンガントークのレネット。「明日はひと言もしゃべらない!」と宣言した途端、画廊に行くのが明日になり、当日はほんとにしゃべらない・・・そしてラストの画商のセリフ・・・ とにかく、ミラベルがいいですね! もし学校にいたら絶対浮いてそうなイタイ子ちゃんのレネットを避けることなく、青の時間にもつきあってあげたり、対等に会話したり、そして友達のためにはコーヒー代を踏み倒して逃げたり、画商を騙そうとしたり、美人でいい子というだけでなく、人間くささも持ち合わせたミラベルがとても魅力的でした。 制作者が意図した笑いどころではないと思うし、この映画においては見方が間違ってるかもしれませんが、個人的に大爆笑したシーンがありました。 ミラベルが「恋人は?」と訊ね、「それは秘密」と答えるレネット。 おいおい、クソ野暮ったい女が美人と対等に恋バナって・・・(^^;  ここはツッコんではいけないのかもしれませんが、思わず吹き出してしまいました。[CS・衛星(字幕)] 8点(2020-09-23 22:04:58)《改行有》

13.  バベットの晩餐会 ひさしぶりに見ました。何度見ても心にジワ~と沁みてくる、良い絵画を目にした時のような静かな感動をおぼえます。いつも寒々しい部屋で口論しているみんなが、美味しい料理を口にすると、「料理の話はしない」のに、心が温かくなって、ムードまで温まる。そういう雰囲気が素晴らしく素敵でした♪ ゴテゴテした余計なドラマ色を排しながらも観る側を飽きさせない大人向けの作り、傑作だと思います。[CS・衛星(字幕)] 8点(2013-12-13 21:50:03)

14.  ラブホテル 山口百恵ともんたよしのりの曲が効果的に使われているのが印象的でした。この時代、滑稽なくらい自分に酔ってるタイプの女性、多かったですね。その描写と主役女優の演技力の低さが妙にかみ合っていて、ちょっと鼻につきましたが、ポルノ映画というジャンルで扱われるにはもったいないほどの、いい映画だと思います。個人的には、主役の二人よりも、寺田農の別れた奥さん役の人に惹かれました。控えめでありながらも存在感があり、もう一度この映画を観たいという気にさせてくれました。[CS・衛星(邦画)] 8点(2013-09-28 20:35:21)

15.  ナインハーフ 《ネタバレ》 話としては、特に魅かれるところはありませんでしたが、でも好きな人ができてときめく感じ(それも大人の女性が)の表現がとても共感できました。エロいシーンもありますけど、汚い感じがしないし、全体的な雰囲気も悪くないと思います。作品そのものの評価ではなく、個人的に、過去の似たような恋愛経験を思い出させてくれたのでプラス1点。でもミッキー・ロークの役の「この人、ちょっと精神病んでる?」的な雰囲気は好きになれませんでした。[CS・衛星(字幕)] 8点(2013-02-09 23:09:32)

16.  男たちの挽歌 《ネタバレ》 ハードボイルド、アクション、銃撃戦・・・。こういうの、まったく趣味じゃないので、普段なら絶対見ないのですが、知人が「良かった」と褒めちぎるので一応観てみました。胸焼けしそうな濃さでしたが、男たちがすごくカッコいい!最後、自分で手錠をはめるシーン、とても良かったです。[CS・衛星(字幕)] 8点(2011-08-14 20:08:14)

17.  疑惑(1982) 《ネタバレ》 球磨子役は、もう桃井かおり以外にはできないですね。以前ドラマで沢口靖子が演じているのをみましたが、まったく話になりませんでした。とにかく「あんな女、さっさと死刑にしろ!」とみんなが思う中、裁判に勝ってしまうなんて・・・。最後の、ワインを白い服にかけるシーンはすごかったですね。野村芳太郎監督の映画って、子供がいい仕事してますよね。[CS・衛星(邦画)] 8点(2011-08-02 17:47:38)

18.  銀河鉄道の夜(1985) 《ネタバレ》 この時代に、日本がこんなレベルの高いアニメ映画を作っていたことに驚かされます。登場人物をネコにしてしまうセンスは秀逸。ひとつひとつのシーンに、子供のようなワクワク感を覚え、さらに音楽が雰囲気を引き立てています。何度でも観たい映画です。[ビデオ(邦画)] 8点(2011-07-25 18:07:18)

19.  春のソナタ 《ネタバレ》 高校の哲学教師ジャンヌ、18歳のナターシャ、ナターシャのパパ、パパの恋人エーヴ。4人の間でいろいろあったけど、最後の首飾りでナターシャをこじらせていた原因も解決し、なんかこれからうまくいきそうな予感。「人生ってステキ!」の締め台詞と同時にヴァイオリンソナタも加わって、春の訪れのように、ほんわかやさしい余韻に包まれました。 ロメールの映画では、交わされる会話のひとつひとつ、インテリアやファッション、フランスの街や美しい自然等、すべてが洗練されていて、この作品では特に「花」が印象的でした。 ジャンヌがナターシャの部屋に飾った花、別荘に咲くライラックなどの花々、そしてゲールからジャンヌに贈られた花は、恋人マチューの部屋でしおれていた花(=ジャンヌの精神状態)と取り替えられ、ジャンヌもナターシャ同様、こじらせていた自分から脱却したことを表現しているように思えました。[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-03-11 20:33:37)《改行有》

20.  仕立て屋の恋 《ネタバレ》 窓の向こうで女性がカーテンも閉めないで着替えていたら、男性なら当然のぞき見してしまいますよね。のぞきやストーキング、残り香を嗅ぐなど一連の行動が「変態行為」に見えてしまうのは、社交性ゼロで外見的にも冴えない中年男性だから。主人公を、恋愛慣れしてないアスペルガー的キャラに設定にすることで、主人公の一途な思い・純愛度を際立たせようという狙い、嫌いじゃないです。 巧いなと思ったのは、殺人事件を絡ませることで、アリスがイールに近づき最後は裏切る理由がしっかりと描けていること。また、スケート場での転倒とラストシーンとのリンク、のぞきシーンで流れるブラームス、落下中に見る窓の向こうのアリスなど、センスのある演出によって、映画としてのクオリティはかなり高いです。 ただ、切な過ぎる救いようのない話なので、鑑賞のタイミングには気を付けた方がいいと思います。[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-08-08 16:06:31)《改行有》

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