みんなのシネマレビュー
飛鳥さんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 1679
性別
自己紹介 今まで観た映画の記録を整理したくなり、レビュー開始。
物忘れが良いのでメモを残しておかないと、印象薄めのものは内容をすっかり忘れていたり、前に観た映画も初見かと思って後半にようやく気づくなんてことも。
備忘録を兼ねているので、ほとんどのレビューはネタバレで書いてます。

10 至高の殿堂入り
9 心に残る傑作 
8 もう一度観たい佳作
7 面白い
6 そこそこ面白い
5 普通
4 それほど面白くはない
3 面白くはないが見どころがなくはない
2 全然面白くない
1 酷い駄作
0 呆れ果ててもはやネタレベル

投稿関連 表示切替メニュー
レビュー表示レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示作品用コメント関連表示人物用コメント関連表示あらすじ関連表示
コメントなし】/【コメント有り】
統計メニュー
製作国別レビュー統計年代別レビュー統計
要望関連 表示切替メニュー
作品新規登録 / 変更 要望表示人物新規登録 / 変更 要望表示
要望済関連 表示切替メニュー
作品新規登録 要望済表示人物新規登録 要望済表示
予約関連 表示切替メニュー
予約データ 表示

【製作年 : 1980年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順123456789
投稿日付順123456789
変更日付順123456789

1.  北の国から '87初恋<TVM> 《ネタバレ》 前回の84年夏もとても良かったけど今回はそれに勝るとも劣らない出来栄えで、このシリーズのピークを感じさせる。 純と蛍が3年経ってずいぶん大きくなった。 中学生になった純とれいちゃんの初恋が初々しくていい。 急に雨がふって避難した山小屋で下着で二人なんてベタ中のベタだけど、当時の吉岡秀隆と横山めぐみだから成立しているような。 酔っ払った五郎がれいに向かって父親への不満をぶつける暴挙には、れいと純に代わってそりゃないだろうと。 誰にでも経験のある親子の葛藤に、どっぷり感情移入してしまう。 ラストの回想シーンは反則もの。[DVD(邦画)] 10点(2013-07-24 00:46:04)《改行有》

2.  愛と宿命の泉 PART II/泉のマノン 《ネタバレ》 ベアールが泉での水浴びで美しいヌードを披露。 もちろんベアール目当てで見たのだが、そんなよこしまな気持ちはストーリーに引き込まれてどうでもよくなってくる。 実はⅠにはベアールが出ないのでⅠを見ずにこのⅡから見始めたが、途中でこれは絶対にⅠを見てからのほうがいい映画だと察知して中断。 日を改めて、Ⅰを先に見ることに。 そうしたらⅠが期待通りの作品で、すぐにⅡを見ずにはいられなくなる。 ⅠとⅡは言ってみれば前編・後編のようなもので、前編を見なければ後編は成立しないのと同じ。 一つの映画としてセットで見るべき。 因果応報、自業自得を絵に描いたような物語。 Ⅰではウラゴンとパペの悪事は暴かれることなく、悪人が得をするラストだったが、Ⅱで全部ツケを払わされた感じ。 西洋のおとぎ話のような古典的な味わいもあり、リアリティはないけれど、物語としてよくできていて釘付けにされる。 悲劇ということなら、ストーリーは全然違うがロミオとジュリエット並。 そういえば、こちらも分岐点は行き違いで届かなかった手紙だった。 手紙が届いてさえいれば、ハッピーエンドになったのに。 盲目の老女から真実を知ったパペが、生きる気力を失くして翌朝ベッドで冷たくなっているというのは、自殺でもないのに通常ありえない死に方。 でも、それも納得してしまうくらい失ったものが大きすぎて、それも全部自分自身の招いたこととなれば、生命エネルギーがゼロになるのかも。 マノンの復讐は当然で、ざまあみろというカタルシスもあるが、同時に運命の苛酷さと哀しみも感じる。 あまり知られていないようだが、隠れた名作と言ってもいいレベル。 思いがけない秀作だったので得した気分。 キャストもばっちりハマって素晴らしい。[DVD(字幕)] 9点(2015-02-04 22:54:09)《改行有》

3.  愛と宿命の泉 PART I /フロレット家のジャン 《ネタバレ》 「せむし」なんて言葉は子供の頃の童話にあったくらいで、久々に聞いた。元公務員のジャンが畑違いの農業に手を出し、思わぬ水不足に悪戦苦闘。ただ、ウゴランと伯父のパペが下心から泉を隠さなければ、何の問題もなかった。ジャンが事故死することもなかったとなれば、二人の罪は重い。親切そうなふりをして、泉の湧く土地を安く手に入れようと悪だくみしている姿は外見通りに醜い。その心の醜さにジャンはまったく気づいていなかったが、直感的に嗅ぎとっていた少女の目が印象的。 都会から田舎にやってきたジャンは、うさぎを飼ったりカボチャの種を植えたり井戸を掘ったり、一人で夢を叶えようと奮戦するところは何だか「北の国から」の五郎さんを彷彿させる。ところが、身体的なハンデに加えて呆れるほどの運の悪さがじれったい。 そんな夫を支える健気な妻に、天使のような少女となれば、自然とこの一家に肩入れしてしまう。それだけに、欲にまみれた二人が望み通りにジャンの土地を手に入れるさまは、ムカっ腹が立ってしかたない。 ラストで薄汚れた大人の真の姿を知った少女の救いようのない悲嘆にどっぷり感情移入してしまう。 PARTⅠだけでも一応成立はしているが、伏線がすべて回収されるのはPARTⅡ。ⅠとⅡがセットになった作りなので、続きを見ずにはいられない。[DVD(字幕)] 9点(2015-02-02 21:57:19)《改行有》

4.  フィールド・オブ・ドリームス 《ネタバレ》 昔みたときは全然ピンと来なかったが、年を経て見直してみると良さがわかってきたような。 ファンタジーは好きなジャンルではないけど、親父とのキャッチボールは胸に迫るものがある。 自分の父が健在かそうでないかで受け止め方がかなり違ってきそう。 重なる部分があれば自然と感情移入することに。 夢を叶えた若きグラハムが少女を助けるためにフィールドから老医師に戻るシーンはなんとも切なくて美しい。 天の声に従って夢の叶う場所を目指して遠くまで連なるヘッドライトが印象的。 童心に戻って古き良き時代に浸る観衆の姿が目に浮かぶ。 泣けるファンタジー映画の傑作だ。[DVD(吹替)] 9点(2013-11-23 19:10:40)《改行有》

5.  北の国から '84夏<TVM> 《ネタバレ》 丸太小屋の出火原因を言い出せなかった純。 正吉と気まずくなって、仲直りしたくてもなかなか素直に言い出せない。 ジュンのずるさにイラだちながらも責任逃れしたい気持ちはよくわかるのでドラマに巻き込まれていく。 あのラーメン屋の名場面、空気を読めないおばさんに殺意を覚えて完全に作り手の思うツボに。[DVD(邦画)] 9点(2013-07-22 20:55:11)《改行有》

6.  ダイ・ハード 《ネタバレ》 孤立無援のビルの中、一人でテログループと対決するブルース・ウィリスはヒーローものの基本スタイル。 息もつかさぬ攻防に、主人公に感情移入して思わず力が入る。 主人公の敵はテログループだけでなく、無能で的外れな指揮官、浅はかな人質社員、配慮の足りない報道陣にもことごとく足を引っ張られる。 唯一力になっている相棒のパウエル巡査にしっかりしろと声援を送りたくなる。 自然とそういう気持ちにさせるストーリーの運び方が実に巧い。 ジョンの妻が怒り狂う犯人の一人を見て「人をあんなに怒らせることのできるのはジョンしかいない」とジョンの生存を確信するくだりはおもしろい。 緊張感の中にチラリとユーモアをのぞかせるのがいい。 パウエルが全然役に立ってないなと思いきや、ラストでお約束通りの活躍。 勧善懲悪のわかりやすい映画だけど、ジェットコースターのように最後までスリリングな起伏が楽しめる。 アクション映画のお手本のような作品だ。[ビデオ(吹替)] 9点(2013-07-17 21:04:01)(良:1票) 《改行有》

7.  レインマン 《ネタバレ》 ダスティン・ホフマンの名演技は本当にサヴァン症候群に見える。 人より劣っているように思われていた知的障碍者が特異な記憶力を発揮してカジノで荒稼ぎするのは痛快。 一番好きなシーンは、チャーリーがレイモンドにダンスを教えるところ。 踊りながら「なんだかバカみたいだ」と呟くチャーリーが笑える。 兄を金づるとしか見なかったチャーリーの顔から、兄弟の愛情に目覚めていくにつれて険が取れていく。 ラストの別れは切ないが、施設で暮らすのがベスト選択だろう。 ありきたりなテーマながら脚本が良くできていて、主演二人の力演と共に物語に引き込まれる。[ビデオ(吹替)] 9点(2013-01-20 23:09:00)《改行有》

8.  ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ/完全版 《ネタバレ》 ギャング映画の中では『ゴッドファーザー』の次に好き。 4時間近い長尺なのに、最後まで引き付けられる。 ヌードルスの青年~老年期を演じたデニーロはさすが。 それに比べて、デボラ役のエリザベス・マクガヴァンは見劣りする。 少女時代を演じたジェニファー・コネリーは、イメージぴったりだったのに。 音楽もいい。優雅な「アマポーラ」とエンニオ・モリコーネの切ない調べが胸に響く。 音楽も相まって若き日々へのノスタルジーを誘う。 ゴミ清掃車のくだりが、こねくりすぎてわかりにくい。 もっとすんなり落とすような話にしてほしかった。 ヌードルスが阿片でトリップして笑うラストシーンが印象的。 こちらも捻ってはいるが、まだ腑に落ちる。 つらすぎる現実から目を背けて、楽しかった頃に逃避しなければいけないほど、ボロボロになった姿が浮かび上がる。 ヌードルスはいい時代の思い出だけを拠りどころに、なんとか正気を保ってきた。 だから、マックスの告白した真実を今さら認める必要はなく、撃たなかったのだろう。 ヌードルスにとって、マックスはベイリー長官ではなく、あの銃撃戦で死んだ親友なのだ。 このとき流れる「イエスタディ」が、良き時代への郷愁を表している。 惜しいのは、マックスが仲間を裏切る動機が、いまひとつ説得力をもたないことか。 いくつか伏線は張ってはいるけど、それでもまだすっきりとはしない。 『ゴッドファーザー』との比較でいうなら、『ゴッドファーザー』のほうがわかりやすい。 描き方が素直なので、解釈が分かれる部分もない。 その点、本作は変にこねすぎた嫌いがあって、すぐには理解しづらい箇所がある。 また、時系列が少年期、青年期、現在と行きかうので、少し混乱する。 ただ、見直すと、初見では気づかなかったセリフや表情を確認できる。 冒頭で、ヌードルスがファットモーの店に戻ってきた場面。 「時計の鍵を返しに来た」 あの時に止まっていた時間が、再び動き出す。 そこからラストに至るまで、無駄なシーンがなく、いたるところに伏線が張られているのに気づく。 ところが、最初の劇場公開では、監督の意向に反して、製作サイドの都合で無残にハサミを入れられたとか。 計算されつくしているのに、それでうまくつながるわけがない。 監督は不本意な編集を不服とし、後に自らの手で完全版を出した。 作り手としての意地と執念が結実したことに拍手。[DVD(字幕)] 9点(2012-12-12 20:19:48)《改行有》

9.  ニュー・シネマ・パラダイス 《ネタバレ》 若い頃に最初観たときは、ヌルい映画だなという印象で、自分の中での評価は低かった。 世間の評価が自分の印象よりずいぶん高かったので、数年後にもう一度観てみると、最初観たときより面白かった。 ただ、内容はほとんど忘れていたので、その時の自分にとってはそれほど心を動かされるものがなかったということ。 ところが、最近久しぶりに見直してみると、なぜか心に染みた。 映画は観る時期を選ぶということか。 映画しか娯楽がなかった時代の映画館内の熱気が伝わってくるよう。 テレビや他の娯楽が増えて、街のみんなが一箇所で盛り上がるようなことはなくなったが、そういう不便な時代のほうが本当は楽しいのかもしれない。 想い出の映画館が取り壊される様子には、センチメンタリズムとノスタルジーがかきたてられる。 トトに対するアルフレードと母の深い愛情には胸を打たれる。 年を経るほどに味わい深くなる類の映画のようで、またいつか観直すことになるだろう。[ビデオ(吹替)] 9点(2012-12-06 00:51:19)(良:1票) 《改行有》

10.  アマデウス 天才モーツアルトに対する宮廷音楽家サリエリの苦悩が見事に描かれている。 ストーリーに引き込まれて、160分の長さを感じさせない映画。 ディレクターズカット版より20分短いが、重厚なドラマになっている。[ビデオ(吹替)] 9点(2012-12-05 14:05:41)《改行有》

11.  北の国から '83冬<TVM> 《ネタバレ》 大好きだった連ドラが終了してもSP版でうれしい継続。 家出してきた正吉と丸太小屋で一緒に暮らすことに。 正吉の母みどりが借金を払えず、連帯保証人の五郎が負うことになって土地を失いそうになる。 草太の車にイタズラで忍び込んだ正吉と純が、その話を知ってしまうシーンがいたたまれない。 でも、今回のメインゲストは正吉母子ではなく松吉老人とその孫娘。 笠智衆と風吹ジュンが好演。特に笠智衆がすばらしい。 認知症の老人と共に生きることがどれだけ大変か、誰が悪いわけでもないので余計にやりきれない。[DVD(邦画)] 8点(2013-07-20 23:34:24)《改行有》

12.  エレファント・マン 《ネタバレ》 昔、テレビで観たときはおっかなびっくりだった記憶が。 ラストシーンの意味もわかっていなかった。 観直してみると、人間の本質的なものを描いた中身の濃い映画。 見世物小屋での動物並みの扱いと、病院での待遇は天と地の差。 やっと人間らしい生活を与えられたとき、金儲けを企む病院警備員の手引きで見物客が病室に潜入したシーンは胸が痛い。 心優しいメリックを弄ぶ醜悪な人間たちに殺意さえ沸く。 ただこの見物客と、劇場でスタンディングオベーションする客との間にどういう差があったのか。 同じ人間でも、その状況次第でどちらにでも転んだように思える。 エリックをからかって追い回した少年たちも、たいした罪の意識もなくやっていることが残酷で、イジメの構造の一端を見る思い。 病院の会議で、化け物の世話など論外だと追放を強硬に主張していた評議委員が、女王の親書に黙って意見を変えるのが痛快。 嫌悪感を露にしていた師長の変化と、メリックを脱出させた見世物小屋の仲間の温かさも心に染みる。 メリックは初観劇の興奮が覚めやらぬ中、大聖堂の模型を完成させて、安らかな死の床に就いた。 これ以上の幸福は望めないという思いもあっただろう。 その選択の裏に、いかに苛酷な生活を強いられてきたかがうかがえる。 死によって、地獄のような生活に戻ることなく、人としての永遠の尊厳を手に入れることができたのだから、その選択は間違っているとは言えない。[DVD(字幕)] 8点(2013-07-01 00:15:35)(良:1票) 《改行有》

13.  バックマン家の人々 《ネタバレ》 ギル役のスティーヴ・マーティンを『裸の銃を持つ男』のレスリー・ニールセンと勘違いしていたおかげで、スラップスティック・コメディと思い込んでいた。 それっぽい妄想シーンが時折り挿入されるものの、ちゃんとしたストーリーのあるホームドラマだった。 コミカルな会話が軽妙でウィットに富んでいてとてもいい。 そうしたユーモアのセンスはハリウッド映画独特のテイストで優れたものに感じる。 カレンが聞きかじりのストレス解消法をギルに試して、交通事故を起こしたシーンは爆笑もの。 笑えるだけでなく家族愛を描いたハートウォーミングな作品になっている。 派手な展開はないが登場人物が個性的で魅力たっぷり、もう一度見直したくなる佳作。 メリーゴーランドよりジェットコースターがいいというおばあちゃんの言葉が素敵。[ビデオ(吹替)] 8点(2013-06-02 00:49:13)《改行有》

14.  恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ 《ネタバレ》 落ち目のジャズピアニスト兄弟が苦肉の策で入れたボーカルがあばずれ女。 スージーに振り回されながらも、観客を魅了していくのが愉快。 女の存在によって、兄弟にも波風が立つ様子がリアルに描かれている。 才能のある弟と凡人の兄の対比もいい。 兄がマネジメントする酷い仕事に、プライドをズタズタにされる弟の心情が痛々しい。 お互い溜まり溜まったものをぶつけて取っ組み合う二人の姿に釘付けにされた。 もう戻らないと告げる弟と想い出のウイスキーで別れの杯を交わす兄に、切っても切れない血の絆を感じる。 ラストの弟とスージーも、今後の二人を想像させて余韻が残る。 全編にセンスのよさを感じるオシャレな映画。 実の兄弟が兄弟役で共演しているのもおもしろい。[DVD(吹替)] 8点(2013-05-22 00:22:34)《改行有》

15.  遊星からの物体X 《ネタバレ》 ただのSFモンスターものとは違って、仲間同士で疑心暗鬼になっていく人間模様が面白い。 サスペンス要素が強く、誰が人間でなくなっているのか、これからどうなっていくのかと先の見えない展開に目が離せない。 南極基地という隔絶された逃げ場のない空間での戦いに、追い詰められた人間の恐怖がひしひしと迫ってくる。 CGではない特撮も味があっていい。 最後まで生き残った二人が互いを疑いの目で探りあう様子がリアル。 余韻を残した終わり方で、想像力をかき立てられる。 冷静に振り返ってみれば、ブレアがヘリの部品を誰にも見つからずに盗んで宇宙船を組み立てる時間なんてあったのか、いつエイリアンに同化したのかも含めて疑問を感じるが、そうした疑問点を脇に押しやってしまうだけの迫力と勢いはあった。 このジャンルの映画としては、他とは一線を画する出色の秀作。[DVD(字幕)] 8点(2013-02-11 00:09:16)《改行有》

16.  蒲田行進曲 松坂慶子の全盛期で、そのいい女っぷりにグッとくる。 作品においてヒロインの占める割合は当然ながら大きい。 銀四郎とヤスに愛されるに足る魅力がないと成立しない話だが、松坂慶子には十分その魅力があった。 銀四郎ほど身勝手な男は虫唾が走るが、そんな男に惹かれる小夏にもじれったい思い。 舞台のようなセリフ回しとハイテンションが、あのラストにつながってなんとなくスッキリ。 ちょっと臭いところもあるけれど、作品全体に勢いがあってパワーで押し切られた感じ。[ビデオ(邦画)] 8点(2013-02-05 20:04:53)《改行有》

17.  バック・トゥ・ザ・フューチャー これぞエンターテイメント、万人が楽しめる映画。 マーティがタイムマシンで過去に戻り、自分の両親たちとも絡みながら奮戦する様子が楽しい。 久しぶりに見直してみると、伏線がしっかり張られて無駄のない構成に感心する。、 タイムマシンのパラドックスを巧妙にストーリーに組み入れているが、難解な解説抜きでわかりやすく話に乗っていけるように仕上げた手腕はすばらしい。[ビデオ(吹替)] 8点(2012-12-05 14:26:50)《改行有》

18.  ザ・バニシング-消失- 《ネタバレ》 キューブリックがこれまでで最も恐ろしい映画だと絶賛したそうだが、サイコサスペンスとしてよくできた作品。 反社会性パーソナリティ障害の犯人の不気味さがヒシヒシと迫ってくる。といっても、犯行のシミュレーションや失敗続きが少し滑稽で軽いタッチなので、おどろおどろしい感じはまったくない。日常に潜む狂気というようなものが、次第に正体を表す感じ。 消えた彼女は一体どうなってしまったのか、そのサスペンス性で最後まで引っ張られる。その謎が明かされるラストがインパクトがあって余韻が残る。 金の卵に閉じこめられた夢の話と、ラストの新聞記事の卵型の二人の写真が重なってくる。トンネルの暗闇や閉所でのサスキアの恐怖心や犯人の閉所恐怖症など、他にも伏線が巧妙に幾つも張られているのに感心する。何気ないシーンも、後になって意味を持っていることに気づく。 彼女がどうなったのか知りたければ、同じように睡眠薬入りのコーヒーを飲めという犯人の要求。 普通なら絶対拒絶するようなとんでもない話なのだけれど、レイモンがそれを受け入れても仕方ないかもと思わせるくらいの追い込まれ方なので、そんなことありえないとは感じさせない。 犯人への嫌悪感がまとわりつくような余韻の残るラストで、この後味の悪さは監督としてはしてやったりなのだろう。[DVD(字幕)] 7点(2020-09-29 20:52:24)(良:1票) 《改行有》

19.  ミシシッピー・バーニング 《ネタバレ》 悪玉のイメージがあるジーン・ハックマンだが、ここでは善玉。ただの善玉ではなく、規則から外れた乱暴も辞さないところが頼もしい。 ともかく絵に描いたような極悪差別主義者と何の瑕疵もない可哀相な黒人という構図。実話に基づいた作品というが、いろいろフィクション部分もあるようだ。ただ、KKKなどの異常な黒人迫害があったことは幾多の事例もあるので客観的な事実だろう。信念に基づいて悪びれてないところが、カルト教団特有の恐ろしさと気味悪さを感じる。 その反面、現代の黒人暴動や犯罪などを見ると、反差別が黄門様の印籠的に使われて免罪符に利用されるケースもあるように思える。例えば、忘れられないのは沖縄で黒人三人の米兵に小学生の少女が暴行され大きな騒動になった事件。事件も衝撃的だったが、加害者家族が人種差別によるでっちあげだと主張したのには呆れ果てた。あまりに頭にきたのでよく覚えている。 自分が被害者の親なら、犯人と人種差別を主張した家族を殺してやりたいと思うに違いない。それは相手が黒人だとか白人だとかは関係ない。 今でも差別じゃないものまで何でもかんでも差別だ、ヘイトだと騒ぎ立てる人達がいるから、それらへのアレルギーもある。反差別は当然のことだが、それに乗じてくるものに警戒心が働いて、検証もなく丸々信じて受け入れることには抵抗がある。 この映画も何のフィルターもなく事実のみで作られたわけではないだろう。それでも、真摯に反差別に取り組んだ当時の人達には素直にリスペクトを感じる。[DVD(吹替)] 7点(2017-12-26 22:41:40)《改行有》

20.  プラトーン 《ネタバレ》 戦争ものはあまり得手ではなく、あのポスターのポーズだけは知っていたが、有名作品なのに今まで見る気にならなかった。 今更ながら見てみると、これがアカデミー賞にふさわしい大作。ベトナム戦争のリアルな狂気が迫ってくる。 大学を中退して志願した好青年クリスの視点も良かった。 何も知らなかった男が、人間の奥底の部分を突きつけられて揺り動かされる。 エリアスとバーンズの対立が激化し、バーンズがエリアスを毒牙にかける場面は息を飲む。バーンズのような手段を問わない犯罪者が戦場では時として英雄となってしまう。日本だと戦国時代なら歴史上の傑物になっただろうか。[CS・衛星(字幕)] 7点(2016-08-03 01:56:22)《改行有》

全部

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS