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プロフィール
コメント数 901
性別 男性
年齢 42歳
自己紹介 最近になってまた映画を観る習慣が出来ました。
前はほとんど観なかった邦画をたくさん観るようになり
新しい映画ライフが充実しています。

昔ほど数はこなせませんが
趣味と生活のバランスをうまく保ちながら
なるべくたくさんの映画を観て、
なるべく読み応えのあるレビューを続けていきたいと思います。

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181.  マンデラの名もなき看守 《ネタバレ》 学校の歴史の時間に教わって文字として知っている程度の私の知識の一つ、「アパルトヘイト」について扱った映画です。 映画は所詮作り物ですが、教科書でアパルトヘイトの説明をただ受けるより、良かったと思います。まず驚いたのが、アパルトヘイトにおける黒人差別が意外と最近の話だということです。作中どんどんと時系列に沿って話は進んでいくのですが、だんだんと自分の生まれた年代に近づき、ついには追い越して、自分が9歳とかその辺のときにようやく制度が終わったんだと知りました。ほんとう自分不勉強なのですが、その時間のリアルさにショックでした。 黒人たちの差別への抗い方も少々訝しくなりながら鑑賞。「白人側に訴えを聞き入れようとする気がないから武力闘争になるんだ!」とか、無関係の民間人が自分たちの活動によって死んでも仕方ないというコメントは正直どうなんだと思ってしまいます(この辺が自分は平和ボケなのかもしれません)。絶対民間人は巻き込まない場所や時間を選べないのかとかマンデラに言いたくなりました。と言うかグレゴリーに言って欲しかった。 この映画で結局解決しなかったissueは二つ; 「暴力・武力などを含む徹底的な差別に対し、同じ手段で世論に訴えようとするのは正義なのか??」 「白人たちは無条件に黒人たちを受け入れるべきだったのか??」 です。 私は平和ボケなので、どちらの肩も持たない視点で物事を見ることができます。世論が極端に黒人への差別で傾いている中、黒人の友人も持たず彼らに対して知る機会もない白人たちが黒人を必要以上に避けたくなるのもわかりますし、それが不服として白人に抵抗する黒人の気持ちも分かります。黒人側は経済的に搾取され、白人はそのぬるま湯にどっぷり浸かっているという形では、白人からの制度是正は確かに難しかったと思います。 しかし作中のグレゴリー君のように黒人の友人をたった一人でも持ったことのある人ならもっと違ったのではないでしょうか??彼らと人間的な付き合いがあり、世論が言ってるような人ではないと分かれば、そんな人がもっと多ければ、こんな事態は起こらなかったのではないでしょうか。 そういう意味で、邦題は『マンデラの名も無き看守』ですが、しっかりと名を持ってこの出来事と向き合った『グレゴリー君』に敬意を払いたいと思います。 タイトルだけは原題でいってほしかったな・・・。[DVD(字幕)] 8点(2011-01-17 18:06:24)(良:1票) 《改行有》

182.  曲がれ!スプーン 《ネタバレ》 とても心温まる作品だったと感じました。 出てくる人物は超能力を使える人も使えない人もとにかく変な人だらけ。でも見ていて不快になるような人はおらずキャスト的に違和感を感じるような人もいなかったので、こちらも平和な気持ちで鑑賞することができました。 現代の科学技術が進んでいる情報化社会では、UFO・ネッシー・超能力などいわゆるマユツバ的な事象はほとんど否定されてきました。ひどいものではサンタなどは「それはお父さんだ」とか「そんなものいない」とテレビで堂々と言われてしまうような時代です。そういう意味では、自分の担当する番組の中で自分の信じていたものをこきおろされるのを目の当たりにする米の気持ちは、見ていてとても胸が苦しくなりました。 さすがにラストシーンのUFOの描写はやりすぎ感が否めませんでしたが、別にあのシーンで「超常現象を信じろ」といったメッセージを送っているのではなく、そういったものを神秘的なものとして「思いを巡らせてみて欲しい」というメッセージがあったように個人的には思いました。 前半の導入部分は少し間延びしましたが、カフェ・ド・念力内のキャラたちのやり取りは大変テンポが良く、ゆる~く楽しむことが出来ました。 別に超常現象に限らず、自分が信じるものをそう簡単に否定しないで欲しい。こんな世の中だからこそのメッセージを強く感じる作品でした。[DVD(邦画)] 8点(2010-12-09 16:56:56)《改行有》

183.  プレデターズ(2010) 《ネタバレ》 「プレデター1が一番良かった!」という持論がある私としましては、やはりこの『プレデターズ』も物足りなさを感じる内容でした。とりあえず主要キャストのムキムキ度が全然違う。そりゃあエイドリアン・ブロディさんも他の方たちもそこらの一般男性よりはよっぽど屈強に見えますけど、「1」で汗でテラテラ光るその勇壮な肉体美を惜しげもなく披露したシュワちゃんやカール・ウェザースさんにはかなり見劣りします。 あとのキャストの方々も、アクション俳優と言うよりかどちらかと言うとサスペンス俳優。体を動かすよりも口が動くといった印象。口ではなく空気で動いていた「1」のシュワちゃん部隊とはえらい違いだと感じてしまいました。今作のは寄せ集め集団なので仕方ないのでしょうけど。 やはり私は「1」信者なのでしょう。ここまで書いてどうしても「1」と比べてみてしまう自分に気づきました。ちょっと面白いと思うシーンがあるのも、あくまで「1」のイメージをベースに観てるからであって、自分が『プレデターズ』そのものをちゃんと鑑賞してないことに自分でも少し残念でした。 しかし今作を作った監督も「1」信者と言う点では似たものを感じました。音楽は同じものを使っているし、滝から落ちるシーンやプレデターVS人間の白兵戦シーン、泥パックシーンなどは完全に「1」をイメージして、それを超えようと模索したものだと推測します。 「やっぱりプレデターシリーズを作るならこの描写は外せない、この音楽も外せない」とか監督も相当頭を悩ませたのではないでしょうか。物足りないところはあったにしても、「プレデター愛」はとても伝わる作品でした。その評価コミで8点で付けたいと思います。[DVD(字幕)] 8点(2010-11-30 13:38:54)《改行有》

184.  インセプション 《ネタバレ》 鑑賞前の事前段階において、この映画は私の中で「世界観がわかりにくいだろう映画」という印象を持っていました。CMなど宣伝を見てるだけでもそういう風に見えていたので、鑑賞は本当にたまたま時間が空いたのでダメモトで観に行った、という感じです。 しかしいざ鑑賞してみると「人の夢に入り込む」というコンセプトを大変わかりやすく、かつ面白く描いてありとても驚きました。「夢の中に入って対象者の秘密を盗み出す」なんてとても面白そうですよね。「対象者にある考えを植え付ける(インセプション)」というのも発想としては斬新で、上述の「人の夢に入り込む」というコンセプトがうまく表現されていたと思いました。私も実際に経験のある「夢の中の夢」という世界も、この映画なりの解釈でしっかりルール設定され構成されていたので、ストレス無く楽しむことが出来ました。 ストーリーの方は、個人的には少々派手にやりすぎた印象を受けます。表向きに堂々と関わることを避けたいがための「夢に入り込む」技術なのに、ターゲットに接触するために飛行機会社を買い取ったり、すれ違いざまにスリをしたり・・・とあまりに派手な演出は夢の中でのシーンに留めて欲しかったと思います。一つの会社を潰すために飛行機会社をまんま買い取ると言うのもさすがに荒唐無稽すぎる気もしますし。 コブ(レオナルド・ディカプリオさん)の奥さんのシーンは初め蛇足に感じていましたが、ラストシーンへの伏線とわかって「やられた」と思いました(笑) アリアドネ(エレン・ペイジさん)が初めて夢に入ったシーンは『マトリックス』でネオが初めてマトリックス世界に入ったときを彷彿とさせました。初めての世界で色んな事を試してみたくなるアリアドネの心境が観ている側にも伝わり、こちらの想像力も刺激されました。 鑑賞前の危惧は杞憂に終わり、とても深みのある筋書きでそれをストレス無く観ることができる、端的に言って良作だと思います。映画慣れしている方で、斬新な作品を探しておられる方などにオススメの映画です。[映画館(字幕)] 8点(2010-08-27 16:42:39)《改行有》

185.  紀元前1万年 《ネタバレ》 誰も実際は知りもしない「紀元前1万年」っぽいかどうかは別として、ストーリー自体にはとても興味を惹かれました。部族には必ずいる「長老」の存在や、最も優れた狩人に与えられるWhite Spear、今まで見たこともない大きな帆船のことをGreat Bird(巨鳥)と例えることなどそういった要素が「紀元前1万年」の世界観をとても興味深くしていました。何度も言うように実際そうだったかは別として。 確かにこの時代の人間の感性や考え方が現代と比べても遜色無いほど、近代的だということはこういった舞台の映画としては違和感でしたが、ほんとのところどうだったかは誰も知らないわけで、そういった認識で深く考えずに観れば、とても面白い作品です。中盤サーベルタイガーを助けるか殺すかというシーンで、助けるほうを選んだのは個人的にポイント高かったです♪あそこですぐさま殺すようならこの評価はなかったでしょう。まあ、普通なら殺して食料にするんでしょうけどね。しかし、狩の対象のマンモスに対しても敬意を表したりするのだから、古代の人は単純に生き物を殺して食料にするっていうのも、いかにも現代的な間違った認識かもしれませんね。 この映画を観て思ったのは、あれぐらいの古代ではやはり土地によって文明の差が顕著に出たりするんだなということでした。少し土地を離れれば全く知らない文化があり、新しい世界を知ることが出来るというのは、現代にはない冒険心をくすぐられ、うらやましくも思いました。 マンモスの肉、食べてみたいなぁ♪[DVD(字幕)] 8点(2009-09-29 11:43:43)《改行有》

186.  ライフ・イズ・ビューティフル 《ネタバレ》 とにかく感動したのはもう囚人かそれ以上に過酷なあの環境で息子であるジョズエの子どもとしての純粋な心を守った、グイドである。グイド個人は過酷な労役にヒーヒー音を上げていましたが、ひとたび息子の前に立てばこれ以上頼もしい父親はいないのではないでしょうか。自分がどれだけ後で苦境に立たされようと、息子に辛い思いをさせないために尽くす父親の姿は強いと思いました。普通ならあのような環境でしかも子どもに「なんでこんなところにいなきゃいけないの?」とか聞かれようものなら、最初の内はごまかせても途中でそんな気を無くして洗いざらい全部子どもにぶちまけてしまいそうなものですが、最後の最後までそれをせず、文字通り子どもを守ったグイドに尊敬の念を抱きます。でも実際あんなオヤジがいたら子どものうちは良くても、年が経つにつれてだんだん恥ずかしくなってきそうですね。収容所でも、よく同じ部屋の人達にボコられなかったなと思います。 正直、「映画だな」と思わず思ってしまうようなうまくいきすぎるシーンが気になったりしますが、(ドーラとの出会いやリアル戦車とか)。でも映画に良いテイストを加えてたので良しとします☆ [DVD(字幕)] 8点(2009-02-12 01:03:18)《改行有》

187.  ザ・ロック 《ネタバレ》 デビッド・モース・・・そういえばこの映画に出てたんだ。 大好きなんすよねー、このおっさん。主役なんてほとんどないんです。『ランゴリアーズ』の時に観たくらいで、他は『ダンサー・イン・ザ・ダーク』や『アトランティスのこころ』とか『プルーフ・オブ・ライフ』とかそういうのは全て!!脇役というこのおっさん。しかし何か目を惹きつけられる、ものすごい存在感のある名脇役です。たぶん本国でもそういう評価を受けてるのでは・・・。このおっさんが出るだけで一味違いますね。 とまあ脇役のおっさん評価はこのくらいにして、映画そのものはストーリーもそうなんですが音楽が良いですよね。序盤のカーチェイスシーンの音楽なんかかなりいい感じでした。 Goodspeed・・なんて名前の人って実際いるんですかね。現実世界では聞いたことねーや。またFBIの化学兵器専門っていう微妙にひ弱っぽい部署に配属されてるのがニコラス・ケイジにうまいことはまってました(笑)でもどんな仕事でもそうですが家族を犠牲にする仕事ってのは、もちろん度合いによりけりでしょうが、葛藤を感じますねー。ああ仕事って辛い。私も最近常々思うことですが。。。 なかなかアクションとしても評価が高いし、意外と隠れファンの多いこの映画(私の周りだけか??)自分も大好きです。いかにもっていう色をした毒薬だったり、またアルカトラズを使うってのもポイント高いですよね。 停滞しない、流れの良いストーリー展開もそうだし、とにかく観てる者を飽きさせない中だるみのないそのつくりはとても高く評価できると思います。 [DVD(字幕)] 8点(2008-05-14 00:15:20)《改行有》

188.  追跡者(1998) 《ネタバレ》  今時分の日本で観るとトミー・リー・ジョーンズはどうしても缶コーヒーのCMに出てくる「宇宙人のジョーンズさん」と重ねてしまう(笑)日本の労働基準法にグチを言い、商用車を駐禁取られ、八代亜紀に泣くこの男が・・・(笑)  前作『逃亡者』のほうはものすごく小さなときに観た記憶がうっすらある程度だったので、続編としてではなくほとんど『追跡者』単独で観たわけですが、それでも十分楽しかった(*^ー^*) アクションとしては長いほうのこの映画ですが、2時間たっぷり充実感があります。もう遅いから早く寝たいな~と思いつつもやめられない、止まらない。  『追跡者』と言うだけあって、サム(=トミー・リー・ジョーンズ)率いる追跡チームの手際のよさにはプロを感じる。今の映画みたいに「製作費~億ドル!」とか「目を見張るほどのSFX」なんて無いし、そういう意味では地味な映画だけど、こういう映画を観てきて育った世代にはこのどこか素朴で純粋なストーリーが単純に面白い。最近無いもんねー、こういう単純に楽しめるアクション。大事にしたい一作だなと感じました。[DVD(字幕)] 8点(2006-12-04 01:25:04)(良:1票) 《改行有》

189.  閉ざされた森 《ネタバレ》 某レンタルビデオ屋で980円で売ってたので、「あ、おもしろくねーんだ」とあまり期待せずに観たら、これがかなり良かったです!!  こういうハラハラドキドキ(古)するサスペンスが観たかった!文字通り閉ざされた空間での出来事を追求していく中で、偽証、陰謀などが交錯し、観てるこっちは犯人やうそつき探しで大忙し。でもそれがかえって集中してストーリーに入り込めました。隊員一人ひとりの名前は覚えづらかったかも・・・。特に区別つきにくかったのはミューラーとカストロ。たぶんそれもこの映画の効果に一役買ってるんでしょうが。いちいちフェイクのシーンも全て実際にあったように映像入れてくれるのが楽しかったですね。おかげで見事に騙されまくった(苦笑)  サミュエル・L・ジャクソンはオレの中で『SWAT』イメージとかなりダブりました。でも、彼にはこういう妙に自信たっぷり気な上官役っていうのか、似合いますよねぇ。。。うらやましいw  後味の良いどんでん返し、嫌いじゃないです。似たようなもので『ワイルドシングス』なんかはどっちかってーと後味悪かった。こういうミステリー仕立ての推理しながら観ていく映画がもっとで出てきて欲しいですね。 [DVD(字幕)] 8点(2006-09-12 02:44:23)《改行有》

190.  エル・コロナド 秘境の神殿 《ネタバレ》 いち国家の革命なんて重いテーマを背負っているストーリーのわりにはそれでもエンターテイメントとして楽しめる一面もあって、かなり楽しめました。あの後アメリカからなんか報復とかはなかったんですかね?? しかしコロナドのように民衆一人一人の意識が高い国ってのは日本に住んでるオレからしてみたらピンとこないものがありました。日本だったら誰かが声明をテレビで発表したとしても誰も家から出たりしないでしょうね。「あー、勝手に頑張ってくれい」的な感じで絶対みんな行動には移らないと思う。日本では昔のように何かに対して集団デモ抗議するなんてことも最近は全く無いし、自分自身にも言えることですがこの行動力の無さは実際どうかと思う。それだけに、この映画でのコロナドの人達の団結力・行動力にはピンとこないながらも、すごくうらやましく感じました。 主役とその他のキャラについては、彼氏候補の男性が二人になった時点で「あー、このどっちかは裏切るんだろうなあ」的な予想がつきました。大体この手の三角関係は男の(又は女の)どっちかが裏切るって形で残りの二人でカップル成立となると相場は決まっている。まあエンドクレジット省けば81分で終わる映画だし、簡単な流れにしてくれたのはむしろよかった。 このシンプルさでこの面白さの映画ってのはある意味貴重。なんで今まで知らなかったんだろうと不思議なくらいです。もっとバカはやりしても良かったと思うんだが。 [DVD(字幕)] 8点(2006-02-14 00:06:04)《改行有》

191.  ピノッキオ 《ネタバレ》 ピノキオが悪さをするシーンが何度もあり、ちょっとそれがオレの目にはくどく映りました。ファンタジーを交えたストーリーに現実でのルールなどを盛り込んだこの学習映画はとても良かったと思います。「学習映画」などと呼ぶと聞こえが悪いかもしれませんが、オレはこの映画はジブリのような、あえて挙げるなら「となりのトトロ」や「魔女の宅急便」のようなものだと思ってます。共に現実とはかけはなれた要素を持ちながらも、現実で生きる私たちに感動と元気を与えてくれる素晴らしい映画だと。ジブリ最高!!と信じてやまないオレにはこの映画にジブリと同じ評価をすることはできませんが、それでも良い映画だったと思います。 比べるなら、「ピノキオ」のほうが現実的かつ容赦なく作られており(泥棒とか衰弱死する友人とか)、そこがいまいち素直にこの映画のハッピーエンドをハッピーだと思えない理由でしょうか。(妙におっさんすぎるピノキオとかね、笑) あとは、ここまで学習映画的な作りにするんだったら途中に出てきたキツネとネコの泥棒コンビにもちゃんと罰が下るシーンを入れて欲しかったと思います。そりゃあこの映画は「ピノキオ」で、ピノキオ中心に話が進むんだから仕方ないのかもしれないけど、やっぱり「悪さをすれば裁かれる」というのは映画の中でも例外なく全人平等に扱って欲しいテーマだと思います。そういった事情から評価は8点ぐらいかなと。 [DVD(字幕)] 8点(2006-02-13 23:59:48)《改行有》

192.  翼をください 《ネタバレ》 なんでだろうか。オレは男なのに、トリーに突き放されたポーリーの気持ちが痛いほど伝わってきました。またそれとは逆にトリーの気持ちはいまいちピンと来ないものがあり、口では「愛している」と言いながらその愛する者をあんな風に簡単に切り捨てられるのかと・・・。突き放した後トリーはポーリーに対して何度も「愛しているけどもうだめなの」的な事を言いますが、ちぃっとも信用できませんでした。ポーリーは真剣に彼女を愛し、トリーはほんの火遊び程度のつもりだったと言うことなんだろう。今時は誰でも、もちろんこんなことを書いているオレも、表面的な格好ばかりを気にして本気を出せない人たちばかりです。例え社会のはみ出し者でもあくまで自分の生き方に従ったポーリーは尊敬にすら値します。  「私はトリーを愛している。レズビアンじゃない。」 きっと、真に一人の人を愛すということはこういうことなんでしょうね。ラストのほうの妙に儀式的なところはあまり好きになれませんが、どんな形にせよポーリーの気持ちの強さはまわりがどう思おうとかっこいいと思います。「気持ちの強さ」なんて言葉では言い表せないほど爽快かつ余韻の重い作品でした。 [DVD(字幕)] 8点(2006-02-13 23:49:25)《改行有》

193.  サハラ 死の砂漠を脱出せよ 《ネタバレ》 思ったよりずっと爽快に楽しめました。日本での売り込み方の悪さから、観る前の印象とはだいぶ違ってましたがそれでも良かったと思える洋画は久しぶりです。序盤しばらくはえんえんと疫病の解明とかそんなんで観てるほうもだらだらって感じでしたが、中盤からストーリーはヒートアップ!!『サラマンダー』といい、マシュー・マコノヒーってもっとアクション映画に出てもいい俳優だと思います。これはそれを再認識できた映画であり、マシュー・マコノヒーという男のかっこよさが染みわたる一本です。ペネロペ・クルスも色んな映画を観たけど、この映画くらいの役柄がけっこうはまってると思う。ペネロペ・クルスが出てるなんかあやしい感じの映画を観たことがありますが、ああいうのよりこっちのほうがしっくりきました。得てしてああいうのはストーリーが無理やりだしヒューマンドラマのわりに感情移入なんて不可能に近い。その点この映画はアクション映画特有のシンプルさや、言い方は悪いですが馬鹿馬鹿しさとか、単純なかっこよさとか爽快感とか、そういうのがたくさん盛り込まれていてアクション映画としては長い2時間と言う鑑賞時間は中盤からはあっという間でした。 産廃の不法投棄からの毒物流出とか、日本でも起こり得る他人事とは思えない内容に妙な共感を抱きました。敵のボスが言っていた、”No one cares about Africa.(どうせ誰もアフリカのことなんて気にしない)”ってセリフはショックでした。だから産廃なんていくらでも捨てちまえばいいんだってことなんでしょうが、自分の国にそんな風に言える人間にはなりたくないと思いました。  アクションとしても、ある程度の社会問題を扱った映画としても、またマシュー・マコノヒーという俳優観賞用としても十分傑作だと思います。 [DVD(字幕)] 8点(2006-02-13 23:44:59)《改行有》

194.  ナインスゲート 《ネタバレ》 神学・悪魔学にうといオレでも(てゆーかほとんどの人はそうだと思いますが)、興味を掻きたてられるとてもエキサイティングなオカルトホラーでした。ちょっと詳しいところをはしょりすぎ感も多少ありますが、それでも観るほうには次に何が起こるか?次の本の持ち主は?といった様々な切り口からの楽しみ方があって、飽きが来ないのが特徴です。いわく付きの本の謎を解き明かすというのが、子供のときテレビなどでやっていた暗号解読のような感じでなにかすごくワクワクするものがあり、目が離せませんでした。DVDに入っていた簡単なゲームもやったのですが、つくりの単純さのわりになかなかのめりこんでしまって、ますます「ナインス・ゲート」の魅力に引き込まれました。 上述のナインス・ゲートの魅力とは全く関係ないのですが、自分的に印象深かったのが、本屋の兄弟の店を出た後にディーン(=ジョニー・デップ)が鉄骨の崩落に巻き込まれそうになるシーンです。「本を狙う何者かにはめられてる」ってことだったのでしょうが、そんなの関係なくあのシーンは脳裏に焼きつきました。なんて言うか、ものすごくインパクトが強かったので。 できれば「九の門」が開いてどうなるかももっと作中に描写して欲しかったと思います。門が開いて、それで終わって、自分の中で微妙に納得いかず不完全燃焼気味ってのが正直なところです。 それでも、本や神学・悪魔学に観ている人の興味を引き付けるこの映画はとても言い出来だと思います。観終わった後、ちょっと本が、しかも悪魔学とかについて書かれた本が読みたくなる、そんな映画です。 [DVD(字幕)] 8点(2005-11-02 01:27:45)《改行有》

195.  東京原発 《ネタバレ》 「東京に、原発を誘致する!!」はっきり言ってなーんも自分には関係ない話やなーみたいな感じで見てたんですが、東京にも住んでないし、それでも原発を建てるってことで、良い面でも悪い面でもどれだけの影響が出るかという事がわかったのがけっこう衝撃的でした。作中では結論的に東京原発は都民に議論させる為のただの呼び水みたいなもので、結局建てないほうが良いって感じで終わっちゃいましたが、実際こんな議論がされてるんでしょうね。 「どーせ都民なんて」とか、「住民の声なんて関係ない」とかかなり国民を馬鹿にされてる発言が飛び出てきましたが、確かに今の日本国民の行動力の無さは否定できないと思いました。消費税とか上げられても、ちょっと前はあんなに物議をかもしてたのに今ではみんな普通に受け入れてしまってるし。口では何を言われてもどうせ反対する行動力なんて無いだろう、みたいに思われてるんでしょうね。そういう風潮を打破しよう!!みたいな気概に溢れてる映画でしたねこれは。「動こうぜおまえら!!」みたいな。 それに対する反象徴的のような存在としてイカレ爆弾少年出てきましたね。演技はグダグダやし見れたもんじゃなかったこのガキですが、ある意味現代人のやる気の無さみたいなのは完璧に出ています。で、土壇場になって死ぬのは嫌とか言い出す常套パターンですが、まちょっとこの部分はいらなかったかなと正直思います。なんか見てて「アホかこいつは」みたいな感情で頭が一杯になりました。そういう意味ではトラックの運ちゃんも同レベル。酒飲むな。この2名は全くいらない。こういう意味の無いスパイスを加えようとするのは最近の映画の悪いクセだと思う。別にあとのストーリーに絡むわけでもない単発のボケみたいな。こういうのが映画のできを悪くしてる事に早く気づいて欲しいもんだ。 [DVD(字幕)] 8点(2005-11-02 00:44:58)《改行有》

196.  オールド・ボーイ(2003) 《ネタバレ》 「タランティーノ絶賛!」って売り文句が観る前からすっげぇうっとうしかったんですけど、まあなかなか面白かったです。多分タラ監督が気に入ったのってバールの角度がついてるシーンとかオ・デス(=チェ・ミンシク)が犬のように這い回るシーンとか近親相姦的なテーマの部分がほとんどでしょうね。ちなみにその辺はオレにとって一番気分悪かったシーンでした。まあタラ嫌いですから。 チェ・ミンシクは相変わらず良い演技しますね。泥酔したおっさんから精神年齢がガキのおっさんまであそこまで迫力出してこなせるあたりはさすがと思いました。特に冒頭の酔っ払いを演じてるときは「これほんとに『シュリ』に出てたあのいかついおっさん!?」ってマジビックリしましたもん。外見でなく、中身を役柄に合わせて豹変させていく演技は、最近の外見だけ太ったり痩せたりするデ・ニーロ流“カメレオン式”役者が増えてきてるハリウッドに是非見習って欲しい。まあその“カメレオン式”はそれはそれで大変なんだと思うけどね。体重30キロとか減らすやつもいるんだし。でもやっぱまず中身でしょう。 映画の中身はもっとサスペンスものかと思ってたんですが、わりと難易度の高いアクションもけっこうありましたよね。何が難易度高いって、あのオ・デスとチンピラとの廊下での格闘アクションなんてあんだけの長さのアクション撮るのすっごい苦労があったと思いますよ。あれはマジですごく頑張ってこの映画作ってくれたんだなーって感じました。 まあいかにもどっかの変態が喜びそうないくつかの描写は論外だったんですけどね。わざわざ観てる人を不快にさせようとする感覚がオレにはさっぱりわかりません。「気持ちよく観れた映画」とは口が裂けても言えませんもん。人それぞれ・・・、ってことなんですかね結局。 [DVD(字幕)] 8点(2005-11-02 00:36:43)《改行有》

197.  セブン 《ネタバレ》 観る前は怖い映画だとばかり思ってたんですが、実際観てみたらそんなに怖くもなかったです。死体が多少エグイかなってぐらいで。 しかしラストは衝撃的でした。「そんな終わらせ方していいの!?」ってぐらいショック受けましたね。えげつない・・・。中身がわかる前からなんとなく予想はついてただけに、すごい緊張感でした。その上その予想通りの展開になってしまってもう見てるこっちもなにがなんだか。こっちは見てるだけで軽く錯乱しちゃってるのに、作中のミルス(=ブラッド・ピット)がどんな心境かなんて想像もつきません。そんな状態でしかもそれを行った犯人が目の前にいるのに「撃つな」って言われても多分オレでも絶対無理でしょうね。日本でも、自分の家族が残酷な殺され方をされたらその遺族は決まって、「この手で殺してやりたいです」って堂々とテレビで言うんですから。その遺族の人たちをこの映画のラストと全く同じ状況に立たせたらミルスと全く同じ結果になっただろうし、ある意味一番現実的な結果なんでしょうね。そしてその一番現実的な反応を実行したミルスがその後殺人の現行犯で逮捕なんて、、、皮肉ですよね。 さも世間的に復讐が認められてるかのようにテレビで「息子を奪ったやつを殺してやりたい」とか堂々と報道するくせに、いざそうやって人を殺した人が捕まったら<息子を殺された仕返しに殺人>とか言うふうに新聞の見出しにするんですから。自分のスタンスすら持てない、話題に飛びつくしか能のないマスコミメディアもそうですが、そんな風潮を作ってる世間にも少し憤りを感じるきっかけになった映画でした。 全然ホラー映画のレビューじゃないなこれ(笑) 【追記】 約10年ぶりにBRで鑑賞。あらすじは覚えてたのですが、改めて観るととにかく作りこみ方が半端ないですね。シリアルキラーのサイコ的な描写や、一方でベテラン&若手の刑事コンビが些細なヒントから謎を追っていく展開にもドキドキしてしまいます。さすがにラストはバッチリ覚えていましたが、そこまでのドウの持っていき方はもう完全にサイコな人間のそれ。こんな人間に嫁さん(しかも妊婦の)を殺されたとあってはもうドウを銃殺したミルス刑事を非難できません・・・。 再鑑賞で10年前の自分のレビューも見て、あの頃はこれに6点だったんだなーとか、こんな風に見てたんだなーと、当時を俯瞰して見れたのも面白かったです。[DVD(字幕)] 8点(2005-11-02 00:34:40)《改行有》

198.  エレファント 《ネタバレ》 最初10分間ぐらいこの映画を半ば眺めるように観てた時の感想ははっきり言って「なんでこの映画がそんな評価高いんだろう?」てなもんでした。なんか普通の生徒が校舎の中を歩いてるシーンとか友達との会話とかそんなのを淡々と見せられてるだけだったので。しかし後になってそれらのシーンは全て来たるべきラストにかける布石だったのだと思い知らされました。前半までのシーンが全て「日常的」だったが故に、それはもうショッキングでした。ある意味『ボウリング・フォー・コロンバイン』よりこっちの方が銃社会に強いメッセージをはらんでるような気がします。だってあんな簡単に通販で銃買えちゃうんですもんねえ・・・。 改めてアメリカって怖いって痛感しました。理由としては、「一般人が銃を持てる。」もうこれだけで充分ではないでしょうか?だって日本ならどんなに学校内での苛めがひどかったって銃は乱射しませんもん。そんなもん誰も持てないし、持とうと思うやつもいないし。 アメリカでは「自衛のために持つんだ」なんて理由で銃を所持するそうですがそれなら日頃から体を鍛えて枕もとには防弾チョッキでも置いとけと思う。家族の分も。いくら「自衛のため」といっても所詮便宜上の理由にしか過ぎず、キレた人間が持てばただの殺人凶器。そのキレた人間を止めるためにまた銃が必要になる。これを悪循環と言わずしてなんと言おう。まあここまで銃が出回ってる今となっては規制も難しいんだろうが。この点だけは自信を持てる。「日本を見習え。」 充分この映画のメッセージは伝わりました。 [DVD(字幕)] 8点(2005-04-01 21:31:47)《改行有》

199.  ソウ 《ネタバレ》 「キューブより怖い、面白い!」って売り文句聞いて借りたんだけどなあ。正直イマイチでした。理由は多分みなさん感じたと思いますが、『キューブ』が徹底的にその立方体の世界しかそのスクリーンに出そうとしなかったのに対し、ソウは話の半分近くが回想などの、いわゆる通常世界の描写となってしまったので、せっかくの非現実的世界の妙がそれによって壊されてしまいました。新鋭のおもしろい監督が出てきたと思ったのに、大事なところを「王道サスペンス路線」で行ってしまいすごく勿体無いですね。だってこの映画に刑事が出てきて捜査を始める事なんか誰も望んでなかったでしょう?そういう展開見え見えの映画は世の中にいらないぐらい溢れてんだからそこで妥協して欲しくはなかった。 ストーリーの中身の評価では、どうもアダムと医者のおっちゃん(←名前忘れた、苦笑)が後半になるにつれすんなりとお互いを信用しだすのがなんか・・。『キューブ』の人間不信度にはまだまだかなわない。それに、どうも途中から『キューブ』っていうか『羊達の沈黙』の匂いがしたんですが気のせいでしょうか?とにもかくにも、期待ほどではなかったってのは確かです。キライじゃないですがね。 何かって―と『キューブ』と比べるのも失礼な話かも知れませんが、まぁそれを広告の売り文句に使ったんだから自業自得という事で。 再鑑賞後追記(2011.06.03) 前にこれを観た時から数年経ちまして、今回全シリーズ改めて最初から観ようとまずこれを鑑賞しましたが、前回観た時よりずっと面白かったです。 おそらく前回は『キューブ』との比較を意識しすぎるあまり、サスペンス的要素ばかり見ようとしていたんですが、今回は2回目ということもあり、ストーリーの深さ・人間同士の確執などを含むドラマなど、前とは違った視点で見ることができて、それが今回の評価となりました。なぜ前回感動できなかったのかと思うほど、ラストでのまさかのジグソー死体扮装シーンは忘れられません。ただ、携帯電話をTシャツで取らずに足をカットしてしまうのにはシナリオ都合上の性急な感じが見受けられ、そこはハッと正気に戻ってしまいましたが。 しかし映画は良いですね。どんな映画でもそうですが、回数を重ねれば重ねるほど新しい発見があり、観る人を楽しませてくれます。その感動を改めて教えてくれたこの映画に8点☆(ちなみに前回6点)[DVD(字幕)] 8点(2005-04-01 21:25:19)(良:1票) 《改行有》

200.  トップガン 《ネタバレ》 まず音楽が最高!!思わずCDショップで探してこようかと思いました。ってか多分今度探しに行きます。今までなんかDVDのジャケットが古めかしくてどうにも観る気になれなかったんですが、もうそんなん全然気にならない良さでした! バイクにまたがって戦闘機と並走するトム・クルーズはかっこいいっすねー!今まで観たトム・クルーズ映画で一番かっこいい瞬間でした。ちょっと弱々しい役を演じるのもうまいですねトムは(ってかそんな役ばっかし?)。相棒のクーガーが死んでしまったときはちょっとほろっときました。冒頭からずっとトムとの仲良しぶりを見せ付けられていたので、その分言いようのない喪失感がどっと出てきました。しかも戦場で死んだわけではなく、訓練中というのがまたどうしようもなくかわいそうで・・・。やっぱり実際にそういうのもあったんでしょうね。訓練中の事故死とか。 戦闘機自体はすごくかっこいいと思うし、乗れる機会があるなら一度乗ってみたいとかそういうことも思うんですが、やっぱその用途を考えると、世の中からなくなって欲しいというか、こういうものが必要ない世の中になってほしいと思いますね。結局は人殺しの道具なんであって、映画のラストでたった一発のミサイルであっさりと撃ち落とされていく敵機を見ながら「この人達にも死んだら悲しむ家族や友達がいるんだろうなあ。」と思いました。この人命を奪うしか能のない乗り物に乗れるのがそんなに光栄な事なのかと少し複雑な気分でした。 8点(2005-02-23 21:12:13)《改行有》

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