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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 3358
性別 男性
自己紹介 監督別鑑賞作品数

成瀨巳喜男 69
溝口健二 34
川島雄三 42
小津安二郎 37
豊田四郎 19
石井岳龍 18
矢崎仁司 12
西川美和 8
山下敦弘 16
今泉力哉 22
フェデリコ・フェリーニ 24
ミケランジェロ・アントニオーニ 16
ピエル・パオロ・パゾリーニ 16
ルキノ・ヴィスコンティ 17
ロベルト・ロッセリーニ 15
ジャン=リュック・ゴダール 36
フランソワ・トリュフォー 24
ルイ・マル 17
ジャン・ルノワール 16
ジャック・ベッケル 13
ジャン=ピエール・メルヴィル 11
ロベール・ブレッソン 12
イングマール・ベルイマン 28
アルフレッド・ヒッチコック 55
ジム・ジャームッシュ 16
ホウ・シャオシェン 19
ウォン・カーウァイ 14
ジャ・ジャンクー 9

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181.  パプリカ(2006) 《ネタバレ》 夢を自在に操りたい、そんな科学者の野心を描いたファンタジーアニメーション。 随所にエロティックなシーンがあったりで、大人向けのアニメ。 細かいところに、ちょっとした願望が映像化されていたりして、なんともニクイ演出の数々。 才色兼備な女性が、見た目がひどい男に惚れる。 これって現実にあることだけど、この映画では、それが一つの夢として現実化されている。 まさに夢と現実がつながっている。 色々な要素が凝縮されて表現されているので、難解なイメージも拭えない。 だけど、実はシンプルで、大人の願望、寝ている時に夢見る願望を、映像化したアニメの様な気がする。 大人が夢にみる願望を、可能な限り映像化したという点において、実に魅力的なアニメであり、アニメでしか表現できない魅力を持った作品である。 特筆すべきは、平沢進の音楽。 夢独特の浮遊感、壮大なファンタジー絵巻を実によく表現しており、耳に心地良い感触を残す、見事な楽曲だ。[CS・衛星(邦画)] 7点(2013-07-15 12:51:00)《改行有》

182.  デス・プルーフ in グラインドハウス 《ネタバレ》 アメリカ映画の良さが出た一本。 広大な荒野にはしる一本の道。 この道を車が疾走する。 この疾走感がたまらない! アメリカ映画の醍醐味が感じられる。 それと同時に、タランティーノ作品としての個性も存分に感じられる点も良い。 リーを演じたメアリー・エリザベス・ウィンステッド。 いやぁ、ため息の出るスタイルとキュートな顔。 本作の雰囲気の中で浮いているだけに、余計にその魅力が引き立つ! 後半、殺人犯が容易に追い詰められてしまうところは残念。 ここはアメリカ映画としての悪い面が出た。 ワルモンがカカト落としでTHE END。 まあ爽快感はあるけど、ちと安易かな。[CS・衛星(字幕)] 7点(2013-07-12 23:06:12)《改行有》

183.  はつ恋(2000) 《ネタバレ》 余命いくばくもない母親の“はつ恋”の男を探しに出かけ、その男を見つけ出し、次第に打ち解けていく過程を描いた前半は、とても面白い。 それに対し、みんなが平和におさまっていく後半は、あまりにフツー過ぎるというか、無難というか、もう一つ物足りない。 田中麗奈と真田広之の二人のコンビは、なかなかのお似合い。 歳の差を感じさせず、アブナイ方向に向かうのでは?と勘繰ってしまうほどの仲の良さ。 いや、むしろ私が真田広之の立場だったら、「もータマラン!!」ってなっちゃって、その立場を悪用するかも?!・・・いや実際はしないと思いますけどぉ。 そういや初恋っていえば、個人的な話として私の場合、中学生の頃だった。 当時のにじばぶ少年は、同じ部活の女のコと両想いだと思っていた。 そして時が過ぎること数十年・・・同窓会が開催されて、その女のコと再会した。 中学時代に好きだったことをそのコに伝えると、「へぇ~、全然気づかなかったよぉ。」だってさ!! 初恋なんて、しょせんこんなモンよ。 男の思い入れで終わり、女は案外おぼえてくれていないモンよ。 哀しいねぇ。。 脱線して失敬。 まあ、なんというか、長澤雅彦が書きそうな脚本というか、優等生的なヒューマンドラマ。[ビデオ(邦画)] 5点(2013-02-18 00:07:29)《改行有》

184.  ワカラナイ 暗めのトーンを基調とした映像センスは抜群に良い。 更には、無駄な説明やセリフを排除し、映像で語ろうとする姿勢は、まさに映画的である。 それに対し、音の使い方というか拾い方が、どうにも私の好みに合わなかった。 作品の中で聞こえてくる様々な音という音が、耳障りに感じた。 主人公を演じた少年は、確かにインパクトはある。 だが、好感は持てず。 おそらく、この少年がうんぬんではなく、この少年に演技指導をし、その映画世界を作り上げた監督に問題がありそうだ。 この監督、おそらく少し馬鹿である。 だけど、すごく映画の勉強をしていそうだ。 映像センス、つまり芸術的な部分は優れているが、どうにも頭が悪い。 頭が悪いと、主人公を演じた少年も馬鹿に見える。 馬鹿だからイライラしてくるし、この少年に感情移入や同情しようとする気持ちが湧いてこない。 以上、この作品を観て感じたことを、率直に書いてみたが、単なる駄作だとは思っていない。 むしろ、この監督の他の作品を観てみたいという、好奇心が湧いてくる。 映像センスの優れた、愛すべき馬鹿作品。[DVD(邦画)] 4点(2013-01-23 00:51:31)《改行有》

185.  蛇にピアス 原作未読。 いや、既読か未読か、そんなことは映画を観る上では、どうでも良いこと。 見た目以上に、精神的に痛々しい作品。 主人公のルイが、精神崩壊していく様が、実に痛々しい。 吉高由里子は、こういった役の方が相応しいのでは?と思うほどの好演。 それに対し、相変わらずARATAはダメダメ。 実にダメ。 かなりの部分において、登場人物たちの描写が細やかであり、リアルなところも評価できる。 問題は、観た後の気分の悪さ。 良い意味でも悪い意味でもなく、ただただルイの精神状態のことを想うと、どうにもならない憂鬱な気分になる。 こういう生き方をしている人には、同情も憐れみも要らない。 というか、そんなのはなんの効果もない。 ただ傍観するしかない。 そんなやりきれなさが、とても痛い。[CS・衛星(邦画)] 5点(2013-01-03 23:58:44)《改行有》

186.  スイッチ! ~短篇.jpルーキーズ第2弾~ 「短篇.jpルーキーズ」というWEB発信の作品を集めたオムニバス。 その第2弾。 このシリーズ全般に言えることは、残念だが、それほどレベルが高くはないということ。 この手の日本映画オムニバスって、結構な数あるのだが、このシリーズはレベル的に下の部類に入る。 もちろん好みの問題もあるだろうが、全体的に在り得ない設定、、、なんていうかファンタジー要素が強い。 そこに焦点があてられていて、なんだか逃げ道的なものを感じてしまう。 つまり、このシリーズ全般、本格派とは言えない。 一つの作品の尺が10分ちょっとという短さも一因の一つなので、全くダメと、一言で切り捨てられない部分もあるにはあるが・・・[DVD(邦画)] 4点(2012-12-12 00:58:25)《改行有》

187.  神様の言うとおり ~短篇.jpルーキーズ第1弾~ 邦画オムニバス。 非常にチープでマイナーな、邦画オムニバスだ。 全作品がリンクしている、いや、リンクしているかどうか微妙なところだが、その作品のまとめ方がファンタジー入っているのが残念。 恋愛色の強いオムニバスなんだから、何もこんなファンタジーにしなくても・・・ 一つ一つの作品は、まあまあ観れるので、まあまあってことで。[DVD(邦画)] 4点(2012-12-12 00:57:32)《改行有》

188.  夢のまにまに 映画美術を仕事としてきた木村威夫自身の、人生を投影したかの様な内容。 決して面白くはない。 浅野忠信もチョイ役なのが悔しい。 その中で唯一、長門裕之の熟達した演技はさすがの一言で、孤軍奮闘といった感じ。 他は全てダメダメの、老いきった映画。[DVD(邦画)] 2点(2012-11-29 23:39:51)《改行有》

189.  呪怨<OV>(2000) 《ネタバレ》 確かに気味が悪い雰囲気は漂っているが、ホラー映画として怖いかといえば、怖くない。 おそらく“恐怖”というものの感性に関して、世代の違いがあるかもしれない。 私の子供の頃は、とにかく心霊写真が怖かった。 だから、本作よりも『女優霊』の方が怖い。 『女優霊』は、心霊写真を動画化したような趣向を持つ映画だからだ。 『リング』と比較すると、『リング』に何度もしつこく出てくる古井戸の画像が怖すぎるので、やはり本作の方が怖くない。 よって、ホラー映画として怖くないので、失格(笑)。[DVD(邦画)] 2点(2012-11-22 17:21:45)《改行有》

190.  天使の眼、野獣の街 《ネタバレ》 冒頭のセリフの無い緊迫したシーンと大げさなBGM。 またこのパターンか、と思った。 そして、香港を舞台にした犯罪モノ。 またこのパターンか、と思った。 こうして斜に構えて観ていたら、いつの間にか引き込まれていく。 理由は、単なる香港クライムサスペンスではなく、そこに人情劇が絡んでいたからだ。 “犬頭(サイモン・ヤム)”と“子豚(ケイト・ツイ)”の子弟関係。 これがとても人情味豊かに描かれている。 特に後半が素晴らしい。 子豚の勝手な行動が原因で、犬頭が頸動脈を刺され、瀕死の重傷を負ってしまう。 子豚を守ったが故の負傷。 それを心配して泣く子豚。 子弟関係の絆がとても良く描かれているが秀逸。 最後の悪役ボス(レオン・カーフェイ)の死に方も粋。 近年の香港映画は信じられないくらいに進化し、洗練された。 古臭いカンフー映画の時代も、それはそれで良かったが、現代の香港映画も、映像・音楽・ストーリーの点で格段に洗練され、独特の魅力を感じる。 余談だが、いくら子弟愛とはいえ、犬頭が子豚の顔や体にやたらにボディタッチする。 スキンシップで励ます。 これは立派なセクハラだ!(笑) それはそうと、レオン・カーフェイは、マジでかっこいい!! 男の色気漂うダンディズム。 香港ならではの素晴らしくカッコイイ俳優だ。[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-11-14 23:35:45)《改行有》

191.  春の惑い 原題は「小城之春」。 邦題が悪い。 それはともかくとして、原題の通り、狭くて閉塞的な邸宅の中で巻き起こる、愛情に関わる心理的葛藤を主に描いている。 これって題材として悪くはないのだが、この邸宅内での出来事を、何とか別の方法で解決できそうな気がして、ストーリーの流れに、苛立ちを感じた。 私がそれぞれの人物の立場なら、もっと他の方法を試していたと思う。 例えば、邸宅の夫婦について言えば、もっと早い段階で、冷めきった夫婦関係を解消して離婚をするとか。 それを時代的背景が許さなかったというのならば、仕方ないが。 そして友人の医師の立場なら、再三、若奥様の据え膳を拒否しているわけで、受け入れるつもりがないのだから、早々と邸宅を後にした方が良い。 色んな面で、各登場人物達の立ち振る舞いについて、納得がいかない点が多い。 これを観ていると、物語を面白くするための、作り手側の工作と勘繰らざるを得ない。 繊細なテーマだけに、もっと脚本を繊細に、緻密に作ってほしかった。 それと、物語には直接関係がないのだが、ビデオソフトの画質が悪すぎる。 せっかく撮影担当が、名手のリー・ピンビンなのだから、画質がもっと良ければ、評価も上がったかもしれない。[ビデオ(字幕)] 5点(2012-11-12 00:28:55)《改行有》

192.  血と骨 話自体はとても重厚で、見応えのある内容。 だが、ビートたけしがミスキャスト。 これが最大の致命傷。 そして、見ていて楽しい内容ではない。 一人の化け物を扱った一代記として、ただ鑑賞するだけの作品。[CS・衛星(邦画)] 6点(2012-10-22 01:29:33)《改行有》

193.  東南角部屋二階の女 《ネタバレ》 奇をてらった内容ではなく、普通の人達の何てことない日常を淡々と描いた内容。 西島秀俊と加瀬亮という二人の俳優が出ていなかったら、もっと平凡な作品になっていただろう。 ある古びたアパートには、それなりの歴史があって、そこで何十年も前に存在した、青春なるエピソードが土台になっている。 それなりに生きていれば、どんな人にも忘れがたき思い出というものがあり、又、それなりに古いアパートには、そこに住んでいた人達の様々な人生劇場が存在する。 それを地味に描いた本作は、突出した面白さは無いが、日本映画特有の味わいを感じることができた。[CS・衛星(邦画)] 6点(2012-10-15 01:15:37)《改行有》

194.  アフタースクール 《ネタバレ》 面白い! だが、観ている者をだます為の演出が、かなりわざとらしい。 常盤貴子の父親役が実は刑事だったわけだが、娘を心配する父親像が描かれる冒頭のシーンは、ただ単に観ている者をだます為だけに作られたものである。 この演出(ミスディレクション)に関しては、賛否が分かれるだろうが、ただ楽しめれば良いという点からはアリだとは思う。 社会的にずる賢く生きている者を、とことん破滅に追い込む怒涛の終盤は、確かに気分の良い側面はあるが、それこそ綺麗ごと過ぎではないか? ずる賢く生きている人間が得をし、真面目な人間が損をする社会こそが、現実の社会であって、本作の描く勧善懲悪な終盤は、それこそ監督の願望に過ぎない。 そう思うと、現実はこうじゃないよなぁ、みたいなやるせなささえ感じてしまう。 大企業の社長は、こんなに簡単には沈没しない。 そして、こんなに社会的視野の広い教師なども存在しない。 色んな意味で非現実的な内容で、映画にだまされることを単純に楽しむ為だけの作品だと思う。 かくいう私も、この作品にフツーにだまされたわけで、正直、それはそれで楽しかった。 まさしく痛快な作品である。[CS・衛星(邦画)] 7点(2012-09-23 01:27:40)(良:2票) 《改行有》

195.  四川のうた 古き物が廃れ、新しき物となって甦る。 中国の四川省成都が舞台。 その時代を駆け抜けた、多数の語り部によって描かれるセミドキュメンタリー。 歴史を刻んだ工場たち。 それらの映像が多数出てくる。 それは廃墟好きには堪らない映像の数々。 それらの廃れた工場を美しく捉えた映像もまことに魅力的で、素晴らしい。 戦争特需により隆盛を極めた時代。 その時代を語る人々の話題も豊富。 一人一人の思い出話が、一つの立派なストーリーとして成り立っている。 監督のジャ・ジャンクーが新境地を見せた作品。 画面に映る人達の生々しい息づかい、そして生活感さえも伝わってくるドキュメンタリー仕掛けな本作は、今までのジャ・ジャンクーとは異なる、また別の魅力が発揮されている。[DVD(字幕)] 7点(2012-09-06 16:47:02)《改行有》

196.  美しい夜、残酷な朝 《ネタバレ》 3話から成るオムニバス映画だが、3話それぞれがバラバラの印象。 2話目の三池崇史監督作品はホラー系なのに、他の1話目と3話目はスプラッター系。 まあ、オムニバスとしての一貫性が無くとも、全体的に面白ければそれで許せる。 だが、どれもイマイチ。 かっこいいイ・ビョンホンを観たかったのに、観られず残念だった韓国編。 『オーディション』で、三池監督がホラー映画の力を見せたと思いきや、思いっきりずっこけた日本編。 そして、とにかく悪趣味な香港編。 どれをとっても、不快。 ホラーとかスプラッターでも良いのだが、3話とも不満が残る内容で、出来の良いオムニバスとは言い難かった。[DVD(字幕)] 2点(2012-08-25 00:12:12)《改行有》

197.  リミッツ・オブ・コントロール 《ネタバレ》 ジム・ジャームッシュはK点を超えた。 ノー・リミッツ、ノー・コントロール。 主人公の黒人俳優。 表情が良い。 姿勢が良い。 歩く後ろ姿が良い。 工藤夕貴が思いの他、美しくなっていた。 髪の毛が美しい。 スタイルと服装が良い。 紙を飲み込み過ぎても、体にはそんなに悪くない。 エスプレッソを二つ注文すると胃に悪い。 そこかしこに散りばめられた映画へのオマージュ。 気づいただけでもちらほらと。 他にもオマージュが沢山あったに違いないが、気づけなかった。 まだまだな私。 久しぶりに会えたクリストファー・ドイルの映像。 BGMも良い。 序盤に出てくるタワーマンションも個性的で印象的。 最期の要塞への忍び込みは不可能。 これ無理。 だけど、ノーリミッツ。 しかし、スーツが良く似合うなあ、この主人公。 極めてクールでかっこよい。[DVD(字幕)] 7点(2012-08-17 00:07:02)(良:2票) 《改行有》

198.  花を摘む少女と虫を殺す少女 矢崎仁司監督が放った大長編。 その尺、実に236分。 しかも休憩がなかった。 途中でトイレに向かう人たちが多い中、私はなんとか我慢した。 題名にあまりリンクしない内容で、つかみづらかったというのが第一印象。 しかも、ほとんどが字幕なので、読むだけでも相当疲れた。 本作を観た印象として、まっさきに思い浮かんだ作品が、ジャン・ユスターシュの大長編『ママと娼婦』。 エピソードを積み重ねていき、長い尺でもって、登場人物たちのキャラクターや関連性が浮き彫りになるという仕掛け。 しかし、その『ママと娼婦』と比べると、本作は予想以上につまらない。 結局、断片的な映像の数々が、まとまっていない。 映画を観終えた後、喫煙所で監督本人に遭遇したので書きづらいが、この時分の矢崎監督って、まだ何か挑戦中で、自分の作品の型が定まっていなかったんじゃないかと思う。 何故なら、最近の矢崎作品は、面白いものが多く、矢崎カラーみたいものが一つまとまった形で感じられるからだ。 発展途上にあった矢崎監督の、貴重な大長編。 期待には遠く及ばなかったのが残念だ。[映画館(邦画)] 3点(2012-07-13 21:02:44)《改行有》

199.  ドリアン ドリアン 《ネタバレ》 大陸から香港に出てきて、売春婦としてお金を貯める。 田舎から都会に出てきて、都会になじみつつも、やはりなじみきれず、最終的には故郷に還る。 日本でも同じようなパターンがよくあるだろう。 地方から東京の大学に入って、そのまま東京で就職。 だが、やはり都会は仮の場所であって、本来の自分の姿は発見できない。 それで、田舎へ戻る。 その様な、どこの地域にでもありそうな事の顛末を、けだるくて、きらびやかな香港を舞台に、じっくり描いてみせる。 フルーツ・チャンの魅力は、それなりに感じられたが、東京で生まれ育った私には、等身大では観ることのできない部分があって、それが障壁となってしまった感がある。 一方で、香港映画としての魅力、香港の猥雑でいて、どこか寂しい夜の風景。 そういった、香港映画特有の雰囲気と映像の数々が、印象に残った。[ビデオ(字幕)] 6点(2012-06-17 23:17:27)《改行有》

200.  園子温ファンタ・ジア SHORT FILM COLLECTION<OV> 今となっては、有名監督になった園子音監督の、ショートフィルム集。 この作品を観ていると、いかにその後の作品が、自らのアイデアの焼き直しで作られているかが分かってしまう。 つまりは自己模倣。 それも世界観の狭いヤツ。 ゴダールの縮小版、いや、せこい版。 女優陣の露出っぷりが唯一最大の見せどころとなっていて、中身はすっからかん。 しかも、映像は究極にショボい。 観るに堪えない短編の数々。 そして本作、最大の隠れ見どころは、夏川純が夏川純に見えないこと! うーん、、整形前と整形後、確かに整形後の方がきれいかな。 勿論、人工的だけど・・・[ビデオ(邦画)] 2点(2012-05-18 01:18:29)《改行有》

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