みんなのシネマレビュー |
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2041. リンダ リンダ リンダ 《ネタバレ》 なんか、邦画の悪いところがいっぱい出ちゃっている作品。 思わせぶり。テンポが悪い。間延び。単調。動機がない。起承転結がない。目的が見えない。 それでも最後まで見たら何かあるのかと思って見続けてみて、結局何も出てこない。 全体的にダラダラしていて、いったい何を見せたかったのかがよくわかりません。そこにはドラマ性もなければ感動もありません。あるのは雰囲気だけ。なんか懐かしい学校の雰囲気。ちょっとだけタイムスリップできる感覚。ノスタルジー。でも映画としてはちっとも面白くありません。 体育館で、主役の4人以外のバンドが演奏をしています。男の子3人グループの学生バンド。そのときはお客さんはほとんどいません。 でも終盤、4人のときは大勢集まってきます。二つのバンドの『差』が自分にはよくわからなくて、ラストの盛り上がりには『高揚』とか、『爽快』とかよりも、『違和感』しか感じませんでした。[DVD(邦画)] 4点(2018-02-03 09:18:59)(良:1票) 《改行有》 2042. オーシャン・オブ・ファイヤー 《ネタバレ》 冗長で退屈。とにかく長い。起伏がなく、ダラダラとしたイメージ。 『馬の大陸横断レース』みたいな趣きなんだけど、みんな馬に乗ってただ歩いているだけなので、レースならではの疾走感や緊張感みたいなものは感じられないです。位置関係だって見ているほうは全然わからないし、いま主人公が先行しているのかどうかさえよくわかりません。 と、ゆーことで、どちらかといえば『レース』はあくまで舞台装置であり、メインは『人間ドラマ』なのかもしれません。じゃあそのドラマはどーかというと、微妙。登場人物は自分勝手な人ばかり。悪人も多く、辟易します。富豪の人は主人公のアソコを濡れ衣で切り落とそうとする暴君なのに、主人公と友情が芽生えたみたいな強引な展開についていけません。その主人公にもっと魅力があれば良いのですが、いまいち足りないんですよね。 また、レースの最中にレースと関係ないイベントがいろいろ起きちゃうのも、プロットに一貫性がなくて苦手。話があっちこっちに飛んでいくので、主題がはっきりせず、満足感を得られないのかもしれません。どちらにせよ、つまらない映画です。[ブルーレイ(字幕)] 4点(2017-10-30 03:31:27)《改行有》 2043. フォー・ブラザーズ/狼たちの誓い 《ネタバレ》 『育ての親を殺されたワルの4人が復讐する。』予備知識としてあったのはこれだけ。 なんかワクワクします。『アンチヒーローもの?』って期待しちゃうじゃないですか。4人と昔なじみのグリーン刑事が気の利いた人物紹介を冒頭でしてくれます。『ボビーは最強』『ジャックは見た目で判断しないほうが良い。』などなど。そしてエンジェルにいたっては、時間差での登場がもったいつけています。『まったく、こいつらどんだけワルかったんだ』って、否が応にも高まる期待。 そして、4人とエブリンの最後の晩餐が終わり、いよいよ動き出すストーリー。お約束でもいい。スカッとさせてほしい。それだけの心の準備ができるくらい、前半のつかみはパーフェクト。 で、実際は、思っていたより大分大人しい印象です。なんかもったりしています。テンポが悪いとは思わないのですが、妙にスピード感がない。メリハリも感じません。また、4人の個性がいまいち弱い。4人それぞれに用意してほしい見せ場らしきものがほとんどないのが痛い。更には目立った活躍もないまま、ジャックの途中退場って、それはないんじゃないの。悲劇は母親、百歩譲ってグリーン刑事までにしておいて欲しかったです。 ストーリーも、思っていたよりごちゃごちゃしています。黒幕のビクター・スウィートと議員がつながっているとか。そのせいでジュリーが事業をつぶされて借金抱えたとか。原因を調べていたからエヴリンは殺されたとか。あと汚職刑事ね。そういった『実は・・・』っていう真相が、どれもこれも驚きへと昇華されていないのです。 極めつけは、『復讐もの』には必要不可欠な『復讐の過程におけるカタルシス』『復讐完了時のカタルシス』これがどちらも足りないのです。まさに大風呂敷映画。期待しちゃった自分が悪いのか、期待させた映画が悪いのか。それはわかりませんが、率直に言って、期待はずれです。[ブルーレイ(字幕)] 4点(2017-06-19 05:29:23)《改行有》 2044. サタンクロース 《ネタバレ》 思っていたよりサンタがおとなしい。 全然関係ないけど、これだったらスティーブン・セガールのほうがまだ凶暴。 なぜサンタが主人公ばかりを狙うのか疑問だったのですが、天使のお孫さんでしたか。そりゃ納得。 ですがそうなると、『約束の期限がきれたサンタが無差別に人を殺しまくる。』っていう私の期待を裏切り、『サンタ』VS『天使の一族』みたいな『私事』になっちゃうのがつまんないですね。 内容も、ホラー・コメディというよりは、アクション・コメディ。ファンタジーの要素もあり。 ストーリーはあってないようなもので、いたって退屈。 短い時間にでる欠伸。ドキドキしない。笑えない。 アイデアは良いと思います。主人公の彼女がかわいいのも良い。 設定は適当。クライマックスのサンタ撃退も拍子抜けレベル。 何もかもが中途半端で、悪い意味での脱力系シネマと言えそうです。[DVD(字幕)] 4点(2017-04-30 14:43:08)《改行有》 2045. ヘヴンズ・ドア 殺人症候群 《ネタバレ》 アイデアが面白い。 『死にたがり』が集まるサイト。『死にたがり』が他の『死にたがり』の希望を叶えていくというのが大まかなプロット。 『死にたがりA』が『死にたがりB』『C』『D』と殺していき、その『A』は『E』に殺される。警察が『E』に追いつくと、『E』は『F』によって殺されているという終わりの見えない鬼ごっこ。抜群に面白くなりそうなストーリーです。 ですが、映画そのものはアイデア先行で素材を活かしきれていない感じがします。 かなりの死人が出るにも関わらず、緊迫感のかけらもありません。中盤からは『またか』くらいの感覚で、中だるみを覚えるほどです。 致命的なのは、田中美奈子や前田耕陽の『火曜サスペンス劇場』みたいなノリの演技が、作品の雰囲気にまるで合っていないことです。 また、『死にたがり』の望みを叶えるというのが、この作品のコンセプトであり大事な要であるはずです。にもかかわらず、関係の無い神父を殺す。刑事を人質にとる。途端に俗っぽさが前面に押し出され、本当に火曜サスペンス劇場に成り下がります。これはもったいない。 ただ、『オカルト』と『サイコパス』の融合にみせかけて、実はちゃんとした真犯人がいるというサプライズ的展開は、悪くはないと思います。 そしてラスト。オチに再び意味不明なホラー要素のつけたし。潔さがないですね。脚本のセンスのなさを感じます。[DVD(邦画)] 4点(2016-11-16 15:13:54)《改行有》 2046. ニュー・ガイ 《ネタバレ》 ハイテンションすぎるコメディは苦手なジャンル。 特に下ネタでぐいぐい押してくる冒頭は、本当に観るのをやめようかと思ったくらい、嫌悪感しかわきません。 簡単に言えば、いじめられっ子が、別の高校に転校して、人気者になろうとする物語。 ですが個人的には、今いる学校で自分を変えて欲しいと思うのです。『別の学校』という舞台の移動が、すでに『逃げ』に見えちゃうわけです。当然、そこでいくら頑張っても、最初にいた高校での自分に対する評価は変わりません。それで良いのでしょうか。 更に、主人公のデイジーは努力しているものの、ほとんどは『他者の力』と『ラッキー』に救われているだけです。 その成功によってカタルシスを得るのは非常に難しいものがあります。 唯一良かったのは、ブラスバンドの人を助けるシーン。そのシーン以外は、ずっと冷めた目で見てしまいます。 一番がっかりだったのは、友人達を前に、『知り合い?』と聞かれ、『知らない』と言ってしまったこと。 ではなく、その後の対応です。 何だその謝りかたは。そしてメンバー、許しちゃうの?なんてゆるい人間関係。そもそもこの主人公から人徳を取ってしまったら、何が残るのでしょう。 そしてラストも期待はずれ。 音楽でもよい、スピーチでもよい。もっと説得力や、カタルシスを得られるフィナーレが欲しかったです。 中途半端、ここに極まれり、な作品です。[DVD(字幕)] 4点(2016-06-27 02:22:25)《改行有》 2047. トランサー -霊幻警察- 《ネタバレ》 はっきり言って面白くはないのですが、素材は凄く面白いです。 幽霊を殴れる『接触グローブ』。『幽霊の能力を5分だけ半減させるカプセル』。『自分の血液をこめる銃』。必殺アイテムが盛り沢山。 さらには、次々と無制限に武器やアイテムを生み出せるドラ○もんのような味方までいます。 つまり、アイデアやテイストは凄く楽しく、可能性に満ちています。 ですが残念ながら、映画としての完成度がとても低い。 ひとつひとつのシークエンスは、凄く良いものもあります。 『子供の霊と母親の霊』のエピソードなんかは、凄く感動します。 良いシーンと悪いシーンの差が激しいんですよね。 そしてなんと言っても複数ジャンルのつめこみ。これが良くない一番の原因です。 ホラーの雰囲気で始まったかと思えば、急にコメディタッチに。からのアクション。一息つくと今度は友情ドラマ?いや、やっぱコメディ?え、ラブストーリー?とにかく最後まで一貫性がありません。 しかもそれぞれのジャンルが融合することなく、てんでバラバラに自己主張をしている感じです。 もう頭がパニックです。そう、これはきっと『パニックもの』です。 とは言え、C級映画だからといってむやみに切り捨てられない事情があります。 おそらくはこの映画でしかお目にかかれない貴重なシーンがあります。 『心配蘇生の電気ショックによる遠隔アタック』『バタフライ泳法でせまる幽霊』 個人的には爆笑の2シーンです。これだけでも一見の価値はあるかもしれない・・・。いや、ないな。[DVD(吹替)] 4点(2016-05-12 03:19:09)《改行有》 2048. エルフ ~サンタの国からやってきた~ 《ネタバレ》 バディの性格、振る舞い、発言を、温かい目で見守ることができるかどうか、その辺りで評価が分かれそうな作品だと思います。 私は、・・・はっきり言ってイライラしました。 特に、回転ドア、スキップ、電話、偽サンタ。そもそも人に迷惑をかける行為が好きではありません。多少空気が読めないのは許せますが、極端に空気が読めないのは純粋ではなくただのバカだと思っちゃうんですよね。 だいたい冒頭で、自分が周りのエルフより役に立っていないとか、その辺の空気が読めるわけです。つまり、人としての学習能力があるので、人間社会で我を貫くというのは、逆に不自然なわけです。 バディの行為を好意的に受け止めてくれる人たちはいます。エミリーであったり、ジョヴィであったり。ただあそこまで親切なのは不自然ですが。それに、そういった人たちに好感が持てるからといって、バディを肯定的に受け止められるかというと、そうではないんですよね。 一般人の自分ですらそう思うのですから、『悪い子リスト』にさえ載るようなウォルター(バディの父)が急に心変わりするのも無理がありすぎます。 冒頭のエルフの国のシーンや、雪合戦のシーンなど、一つ一つのシーンを見ると面白い演出も多いです。また、都合が良すぎるとは思いますが、ラスト10分のストーリー展開は夢があります。『サンタのリスト』は大変良いアイデアです。ゾーイ・デシャネル演じるジョヴィは大変可愛くて魅力前回です。 キャストは良い、アイデアも良い、骨子となるストーリーも良いのですが、詰めが甘く、ディテールが粗いのがもったいないです。それとも子供向けだからって観客を甘く見ているのでしょうか。 子供向け映画だからこそ、もっと説得力のある作品作りをしてほしいものです。 そもそも、子供にとって良い映画かどうかは疑問です。教育上良くない気がします。無邪気なら何をしても許されるわけではありません。『仕事=悪いこと』と間違った認識をもったらどうしましょう。 良いところはたくさんあります。ですが、一本の作品としてみると、評価は厳しくなります。[DVD(字幕)] 4点(2016-04-29 15:40:09)《改行有》 2049. 緑茶 《ネタバレ》 非常にミステリー性の強いストーリー。 相反する性格と、全く同じ顔を持つ二人の女性。それだけでこの作品に引き込まれます。 二人に共通する理念。『女を殴る男は許せない。』謎の解明のキーワードとなるのが『母親』と『手袋』。ランランの口から『母親は手袋工場の工場長だった』という話が出たとき、ついに真相に近付くのかと思った矢先、唐突に終わりを迎えるラスト。 ますます謎は深まるばかり。う~ん、わからん。 何でも答え合わせをすれば良いというものではありません。謎は謎のままにしておいてはじめて生まれる余韻というものは確かにあります。この作品の終わり方はこれが映画としてはベストなのでしょう。 ですが、それでもあえて私は言いたい。 答えが知りたい。真相が知りたい。 そこをはっきりさせない映画は総じて嫌いです。[DVD(字幕)] 4点(2016-02-14 16:28:37)《改行有》 2050. トワイライトシンドローム-卒業- 《ネタバレ》 しょぼいしさむい。 『何がでるかな、何がでるかな』的な演出はまだ良いとして、実際何かが出てきてからのバトル、CG、演出、演技、すべてがしょぼすぎる。一番魅せなきゃいけないところで大したものを見せられないのであれば、最初からこーゆージャンルにチャレンジすべきではありません。子供向けのテレビドラマならまだしも。 それに、全編通してホラーにしたいのか恋愛ドラマにしたいのか、どっちつかずで中途半端。 期待感をもたせるストーリーの運びなど、つなぎの部分は良いのに、曲でいうならサビの部分がしょぼすぎなんですよ。 みなさんの演技もどーにかならんもんですかね。『のさばらせておくわけにはいかない』くらいちゃんと言ってください。 お姉さんの『行っといで。おいしいご飯作って待っているから』には爆笑しました。[DVD(邦画)] 4点(2015-11-28 05:26:20)《改行有》 2051. ブラック・ナイト(2001) 《ネタバレ》 吹き替えで観たのが良くなかったのか、演技がわざとらしすぎてしょぼい。コメディを見るとき多少のことは気にせず見るようにしているのだが、その肝心のコメディが面白くないです。コメディもアクションもはっきり言って中途半端。平均点以下の出来。 その一方で、反乱軍の人が首をはねられるようなやたら血生臭いシーンもあり、バランスが悪い。 それに、敵も味方もしょぼすぎるので、こーゆー作品ではぜひ味わいたいラストのカタルシスも全然味わうことができないのが痛いです。 マーティンがブラックナイトに扮するようなアイデアを出しておきながら、なんの役にも立たないまますぐに正体がばれたりして、全然アイデアが役に立っていないのが面白くありません。そこはコメディにする必要はないと思います。 アメフトやバスケ、プロレス、ゴルフや野球といった現代のスポーツをバトルに取り入れるアイデアだけが面白かったです。 ただそれ以外は見所もないし、バランスも悪いし、ひさしぶりにダメな映画を見ました。[DVD(吹替)] 4点(2015-11-19 14:04:05)《改行有》 2052. Avalon アヴァロン 《ネタバレ》 理解するのが難しい映画を『難解』とするのであれば、この作品は難解ですらない。 何故なら不確定なまま鑑賞者任せに映画を終了させてしまうからです。 『難解』な作品は嫌いではありませんが、これは不親切かつアンフェアなだけでしょう。まさに作成者の『自己満足』『自己陶酔』の世界だと思います。 正直、バーチャルゲームの世界観を体験できると思って楽しみにしていたのに、バーチャルゲームならではの良さってのが微塵も感じられません。そもそも『バーチャルゲーム』の設定にも関わらず眠気を誘ってしまうようなゲーム内容で、こんなゲームに世界中の若者が熱中しているというのが最早謎。 『ゲームをクリアしていけばリアルマネーを手に入れられる』とか、『それぞれの職業に特性がある』とか、すごくわくわくしますが、そういった様々な設定がほとんど劇中で活かされません。 そもそも戦争ゲームみたいなジャンルにも関わらず、『戦士』だの『盗賊』だの『ビショップ』だの、職業はファンタジー路線。そんで『ウィザード』は主人公がもといたパーティ名だったりして、紛らわしすぎます。 『SA』というステージにたどりつき、突然フルカラーの世界になったので、『もしやマトリックスのようなオチか?』と思いきや、撃たれたマーフィーが普通に消えちゃって、もう理解不能。結局この映画の見所って何なんでしょう?[ブルーレイ(字幕)] 4点(2015-11-15 01:56:06)(良:1票) 《改行有》 2053. グリーン・デスティニー 《ネタバレ》 一人一人の行動規範がわかりにくい。はっきりしない。曖昧。特に、チャン・ツィイー演じるイェンはもう何がしたいのかわかりません。リー・ムーバイや、ユー・シューリンのように武侠として名を馳せたい、自由に生きたいという気持ちはわかります。問題なのは、そのためにリー・ムーバイを目の敵にしたり、リー・ムーバイの剣に固執したりする理由がないことです。むしろ、リー・ムーバイが好意的に接しているのだから、友好的な関係になるのが自然な流れです。ストーリーが全然前進もしなければ好転もしないので、イライラします。 それに、本作のもう一人の主人公であるはずのリー・ムーバイが死ぬというあらすじがそもそも最悪ですし、その死に方も最悪です。無駄死にもいいとこです。そのうえで、イェンも身投げするし。 とにかくストーリーが壊滅的に面白くないです。 いつ本題に入るのだろうと、長い長いプロローグを観ていたら、そのままエンディングを迎えてしまうような印象なんです。 そしてこーゆー作品には、主人公たちと同じくらい、魅力ある悪役、敵役が必要不可欠なのだということも再認識。 『毒狐』?あまりにもしょぼい。登場もしょぼければ、アクションもしょぼい。キャラクターもしょぼい。大義もなければ、美学も野望もない、脇役のようなしょぼさ。しかも死に際では、『8歳から育ててきた娘に裏切られる辛さがわかるかい』って同情誘おうとするし。最悪です。もっと唸るような悪役に徹してほしいです。 娯楽作品にするのであれば、もっと観ていて楽しく、興奮するような画にしてほしいです。 メッセージ性を持たせたいのであれば、もっとストーリーや脚本を真面目に練ってほしいです。 何を見せたいのか全くわからない作品です。 ただ、カンフーシーンだけは、全編通して良かったと思います。 シューリンVSイェンのシーンの2回ありますが、2回とも良い。とくに2回目が良いです。シューリンがいろんな武器を使うのが楽しい。イェンが大勢の剣客相手に酒場で大立ち回りをするのも面白い。 ただ竹やぶは最悪。もう催眠術にかけられているようでした。[ブルーレイ(吹替)] 4点(2015-07-14 05:21:31)(良:1票) 《改行有》 2054. ダークシティ 《ネタバレ》 SFがすぎるSF。これは好みが分かれそうな作品ですね。 タイトルが『ダークシティ』なのだから、暗くて当然なんですけど、それにしても暗い。そして閉塞感が凄い。 このタイプの映画にしては、説明があまりに大雑把。ちょっと不親切ではないでしょーか。そのうえで、あまりにとりとめのない話が続くので、流石に途中ちょっとダレます。 はっきり言って導入から序盤は、ホラーテイストだし、ミステリーだし、なんか不思議空間だし、それはもう興味津々で見れたんですけど、中盤くらいになって、『もしかしてこれって何でもアリ的な展開になるんじゃね?』って思ったら、まさにそうなっちゃいました。 『チューン』とやらの力で、海と太陽まで作っちゃうとは・・・。本当に何でもアリ。 それでいて超能力合戦の締めくくりはナイフとばして、跳ね返して、ブスッて・・。何でもできるのに超地味な決着。このバランス感覚が何とも・・。 いや、それを言うなら、最早この世界を作っていらっしゃる方々なのに、ジョン・マードックの行方を追う方法は地道な聞き込みって。 この作品は確かに『マトリックス』系列ですし、舞台設定は『トゥルーマンショー』にそっくりです。ただ世界感は『未来世紀ブラジル』を思いだします。リアリティと共存するSFは凄い盛り上がれるのですけど、はじめからすべてがかりそめの舞台設定では、何をされても盛り上がることができません。残念です。[ブルーレイ(字幕)] 4点(2015-06-12 04:02:55)(良:1票) 《改行有》 2055. ムッシュ・カステラの恋 《ネタバレ》 淡々としていても、面白い作品って結構あります。静かなんだけど、スローペースなんだけど、なんかひきこまれちゃう作品、っていうのがあります。それは登場人物が魅力的だったり、ストーリーが面白かったり、理由はさまざまです。ですが今作は残念ながら、私にとっては『ただ淡々としているだけの作品』でした。 出てくる人たちも、悪い人はいませんが、かといって魅力を感じるほどの人もいないんですよ。『良い人たち』っていうよりかは、『思ったよりも良い人たち』ってイメージなんです。つまり、第一印象がマイナスで、相対的に後半よく見えてきちゃうみたいな、そんな感じなんです。ドラマ全体がそんな感じなんです。 それに、カステラさん、純愛ふうですが、妻子もちやんけ。不倫やんけ。最後のほう奥さん泣いているのに、自分は女優となんか良い感じに見つめあって終わりって、奥さんが可愛そうですよ。僕は騙されませんよ。あなたは良い人なんかではありません。誠実な人はそもそも不倫なんかせんわい。[DVD(字幕)] 4点(2015-04-22 02:32:35)《改行有》 2056. 悪いことしましョ!(2000) 《ネタバレ》 ストーリーに魅かれて見たのですが、期待していたものとは随分趣きが違いましたョ。『好きな人を手にいれるため、悪魔が願いごとをかなえてくれる。』てっきり、現実世界の中で、いろいろな奇跡を起こしてくれるものだと勝手に思い込んでしまった自分が悪いのですョ。まさか世界もキャラもすべて変わってしまうとわ、びっくりですョ。予想していたのとは全くちがう演出、これはやられましたョ。最も苦手なパターンですョ。途中で見るのやめようかと思ったョ。 次の願いを叶えさせるために、わざとうまくいかないように仕向けるっていうのは面白いアイデアですョ。ただそのやり口が卑劣でチープでしョ。『実は麻薬王だったョ。』『実はアソコがとても小さいんですョ。』『実はゲイですョ。』『実はリンカーンでもうすぐ暗殺されますョ。』そんなこと言い出したら何でもアリになってしまうョ。どう考えてもフェアじゃないョ。ずるすぎるョ。そんなのちっとも面白くないョ。第一、性格や知性まで変えてしまったら、もはや別人だョ。ラストは良かったけれど、好みに合わない映画だったョ。 あと、もう一つだけ言わせてョ。ビッグ・マックとコーラの注文は、契約書にサインをする前のやつだから、それをカウントするのはおかしいでしョ。[DVD(字幕)] 4点(2015-04-15 04:45:02)《改行有》 2057. アンドリューNDR114 《ネタバレ》 まさかの『A.I.』パターンで後半がついていけません。時間の幅が200年。時の流れが速すぎて、全く感情移入できないです。前半が良かっただけに残念です。 前半は良かったです。前半のヒューマンドラマのまま後半までいってくれたら良いのに。『ロボット+ドラマ』の物語って、テーマ先行で観客を置き去りにしちゃうものが多い気がします。時間が進むにしても、リトル・ミスが大人になったところで十分じゃないかと思います。そしてリトル・ミスと恋愛をして、同じように苦悩して、努力して、人間になることを目指せば良いんじゃないでしょうか。孫娘のポーシャまで出さなくとも、大切なテーマは十分伝わると思います。むしろ、時間の幅広すぎることが、せっかくのテーマ・主張が伝わらない原因になっている可能性すらあります。正直リトル・ミスと恋愛してくれたら、感情移入もしやすかったし、テーマが胸に響いた気がします。 アンドリューが人間臭くなりすぎて、少々傲慢さが気になってしまうのもマイナス。見た目が人間っぽくなっても、中身はロボットらしさを残してほしいです。変なタイミングで『人間社会の常識はわからない』みたいな変なロボットらしさを出したりしますが、そーゆーことではないんです。なんとゆーか、映画に出てくるロボットは、人間の持つ美徳のみをつめこまれた人工知能という設定が多いのです。だからこそ、ロボットが人間に憧れるように、人間もまた内面が美しいロボットに憧れる、そういう存在であってほしいのです。それなのに、そのロボットならではの内面の美しさをすり減らし、わざわざ人間臭くしすぎるのはどうかと。 前半の感動や切ないストーリーがすべて消え去ってしまう後半。もはやアンドリューが前半と後半で同じ存在とは思えません。一番変わってしまったのは、外見ではなく中身だと思います。[DVD(字幕)] 4点(2015-03-19 13:07:14)《改行有》 2058. アメリカン・ビューティー 《ネタバレ》 結局映画は、『好き』『嫌い』で左右されるものでしょう。ですがもう一つの選択肢として、『どうでもいい。』という選択肢があるのに気づかされました。 この作品は、日常における人間の醜い部分だけを集めたような作品です。不倫もゲイも夫婦喧嘩もドラッグも、どれも身近になくどれも興味がない自分にとっては、まさに『どうでも良い作品』です。 それでも最後まで見ちゃったのは、落としどころが気になったから。そして落としどころは良いんじゃないでしょうか。『家族愛』が好きな私にとって、レスターがアンジェラに欲望以外の優しさを垣間見せるシーン、写真立てをみる表情、そのどれもが切なくて好きです。『もしかして、ここまでバラバラになった家族が再生していくのか?』と思わせといてあのラストです。衝撃ですね。 この作品の一番凄いところは、こんなつまんねー題材でも、普通に最後まで見られてしまうところかもしれません。ですから、映像作品としてのクオリティはきっと高いんだと思います。 それに、レスター・バーナムは典型的なダメ人間だと思うのですが、そこからの脱却の仕方を描いているという点では本作に好感が持てます。 本作の評価は『誰に最も共感できるか』に尽きると思いますが、私が唯一共感できた人は奥さんだったりします。一生懸命仕事して、料理して、娘の応援に行って、父と娘の橋渡しをしたいと思っている奥さん。なのに旦那があんなんで、娘に生意気な態度取られまくったら、そりゃ浮気のひとつもしたくなりますって。いや、浮気を肯定する気はないんですけど、今作に限っては、浮気をする心理状態に陥ったのは、家族に責任と原因があるんじゃないでしょーか。 だから奥さんに共感している時点で、僕には合わない映画だったのでしょう。 それから、僕の好きな『今日は残りの人生の最初の日』っていうチャールズ・ディードリッチの名言を、なんとなくこの作品では使ってほしくなかったな。 [ブルーレイ(字幕)] 4点(2015-02-13 02:05:01)《改行有》 2059. ガタカ 《ネタバレ》 そもそもこの作品は、映画作品として面白いのでしょうか。 ドラマとして見ると、リアリティに乏しく深みが足りません。 SFエンタメとして見ると、遊び心が少なく、抑揚が足りません。 何ともつかみどころがない作品です。 本当に良い映画は、たとえ娯楽性が薄くても、話にひきこまれて、『映画・作品としての面白さ』を感じます。この作品にはそこまでの圧力がありません。 決定打に欠ける作品です。映画としての『ウリ』がないです。斬新なアイデアのみで勝負している印象です。 内容について少し述べます。 世界の構図が見えづらいです。また、ヴィンセントの目的はわかります。ですが、その動機、彼を動かす原動力が伝わってきません。何故そこまで『宇宙へ行くこと』に固執するのか。その説得力があれば、より感情移入することもできて、まったく違った印象になったことでしょう。まるで、『映画のために宇宙へ行こうと躍起になっている青年』のようです。ついでに言うと、アイリーンの立ち位置、彼女とのラブストーリーの必要性も不明です。それにジェロームは何のためにサンプルを提供するのか、彼の目的・動機が一番わかりにくいです。 細かいところで言うなら、遠泳でやたらと優劣をつけたがるのも近未来SFの設定に合っていない気がします。 そもそも娯楽SFサスペンスを見るつもりでいたのが間違いですね。サスペンスと思ってみると失敗します。確かにサスペンスの側面もあるのですが、あくまで味付け程度。多くの人が述べられているように、これはヒューマンドラマであり自己啓発ドラマです。 もっとマクロな世界観を期待していたのに、意外とミクロな世界でのやりとりに終始してしまったのも残念です。良い映画なんでしょうが、どうしても面白くなかったので、ここは正直に『つまらなかった。』と言っておきます。[ブルーレイ(字幕)] 4点(2014-12-21 13:48:48)(良:1票) 《改行有》 2060. ワンダーランド駅で 《ネタバレ》 予備知識なしで観ると、いったいどーゆードラマなのかが最初はわかりにくいです。その上、やたらと人のアップが早いスピードで切り替わるので、観ていて疲れます。 中心人物が二人。エリンとアラン。要はこの二人が出会うまでのすれ違い、行き違い、それぞれのエピソードを噛みしめて楽しむ物語。最初わかんなかったです。 二人が出会うまで長かったなー。『やっと出会った!』と思ったら映画が終わりますからね。なるほど、そーゆーことですか。出会うまでのストーリーを楽しむもんだと知っていれば、もう少し違う見方で鑑賞できたかもしれません。今作については、事前にストーリー設定を知っておいたほうが良いかもしれないですね。 いずれにせよ、今作は脇役のキャラ設定、1つ1つのエピソード、そのどれもが中途半端な印象です。自然な日常、自然な社会を撮りたかったのかもしれませんが、自然すぎてつまらないです。どこにでもいそうな人たちのどこにでもありそうな日常を、ありふれた会話で延々と見せられても面白いわけがないと思うのですが、いかがでしょう? ただ中盤から終盤にかけては、物語が面白くなります。二人の結末が気になります。音楽もなかなか良いです。ハッピーエンドなので、観終わった後の後味は清々しくて、悪くないです。[ブルーレイ(字幕)] 4点(2014-11-23 10:07:48)《改行有》
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