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プロフィール
コメント数 2394
性別 男性
自己紹介 〈死ぬまでに観ておきたいカルト・ムービーたち〉

『What's Up, Tiger Lily?』(1966)
誰にも触れて欲しくない恥ずかしい過去があるものですが、ウディ・アレンにとっては記念すべき初監督作がどうもそうみたいです。実はこの映画、60年代に東宝で撮られた『国際秘密警察』シリーズの『火薬の樽』と『鍵の鍵』2作をつなぎ合わせて勝手に英語で吹き替えたという珍作中の珍作だそうです。予告編だけ観ると実にシュールで面白そうですが、どうも東宝には無断でいじったみたいで、おそらく日本でソフト化されるのは絶対ムリでまさにカルト中のカルトです。アレンの自伝でも、本作については無視はされてないけど人ごとみたいな書き方でほんの1・2行しか触れてないところは意味深です。

『華麗なる悪』(1969)
ジョン・ヒューストン監督作でも駄作のひとつなのですがパメラ・フランクリンに萌えていた中学生のときにTVで観てハマりました。ああ、もう一度観たいなあ・・・。スコットランド民謡調のテーマ・ソングは私のエバー・グリーンです。


   
 

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2121.  ダーティハリー3 《ネタバレ》 「泣けるぜ」、もーこのセリフでハリーが何回ぼやいたことでしょう。でもぼやく度にまるで笑えないコメディみたいになってゆくところが情けない。相棒も今回は女性刑事になるところは、製作者の世間の風俗を手堅く織り込んでゆく抜け目なさを感じます。イーストウッドも劇中二回も相棒女性刑事に命を助けられるし、本作ではなんかいつものキレが感じられなかったです。人権第一の世相やフェミニズムを揶揄している脚本は第一作からの流れですが、こういうところが『ダーティハリー』がアメリカのリベラルな批評家から嫌われる所以なんでしょうね。 ラストのアルカトラズ島での対決にはもっと工夫が必要で、全然盛り上がらなかったですね。市長より先に櫓に登りきって吹っ飛ばされるバカな犯人には、もう笑うしかありません。だいたい市街から目と鼻の先にあるアルカトラズに隠れても、ふつう真っ先に警察がチェックする場所じゃないでしょうか。私はこれ以降『ダーティハリー』シリーズは映画館に観に行かなくなりました。[映画館(字幕)] 4点(2014-10-27 21:41:49)

2122.  エンド・オブ・ホワイトハウス 《ネタバレ》 警官・軍人・政治家・民間人をバッタバッタと殺しまくる地球侵略に来たエイリアンも裸足で逃げ出すような最凶テロリスト軍団ですけど、そのド派手なアクションよりもっとリアリティがないのがプロットなんですね。だいいち、北朝鮮にあんな大規模な攻撃を仕掛けるノウハウも度胸もないってことでしょう。アル・カイーダなんかに較べると米国本土に対する脅威は屁みたいな実力しかないですから、映画でどんなに凶悪なことをやらかしても実行される可能性は0なので米国人には身につまされることはなく、それこそエイリアンが暴れている様な感じでしょう。この映画もっともらしく撮ってますけど、脚本書いた人には東アジアや朝鮮半島の政治情勢についての基礎知識が欠けているみたいですね。大統領に権限が集中している韓国なのに首相が訪米して首脳会談するところなんて噴飯ものです。そして非常事態を説明する相手国の中にになぜか日本じゃなくてインドが入っているってのもヘンですよね。笑っちゃうのは韓国首相の随員がみんな北朝鮮の工作員だったってところで、おまけに首相もあっさり撃ち殺されちゃうし、この映画たぶん韓国内では上映禁止なんじゃないでしょうか。 ジェラルド・バトラーの無敵ぶりはレオニダス王が現代に再臨したみたいな感じです。残念なのは真っ暗な室内での闘いが多くて何やってるのか判りづらいところです。大統領夫人や息子とか奥さんとかそれっぽいキャラはいますが、伏線を全然張らない単純なストーリーなのでちょっと拍子抜けの感もありました。いちばんびっくりしたのは、映像での描写やセリフもないけどあの大統領は暗号コードをばらしたんですよね。もー信じられない、この腰ぬけめ(怒)! 『ダイ・ハード』のタカギ社長を少しは見習え![CS・衛星(字幕)] 4点(2014-10-25 23:56:31)

2123.  バーニング 《ネタバレ》 懐かしいですね~バンボロくん。この映画は東宝東和が当時大宣伝した底抜け超大作のひとつですが、これが実際観てみると『13日の金曜日』をパクった典型的なB級映画でした。日本人にB級映画を突っ込みながら観るという作法がまだ理解されていないころですからしょうがなかったかもしれませんが、もうこれは詐欺です。中身も子供たちの悪戯で大やけどを負ったキャンプ場の管理人が復讐するスラッシャー映画ですが、この殺人鬼バンボロ(これは東宝東和が勝手につけた名前)、ジェイソンやフレディーの様なスーパー・ナチュラルではなくただの性格の悪いおっさんだというのがどうも気にかかります。ラストでやっと全身を見せますがまるで溶解人間みたいなお顔で、障害者を化け物扱いしてるみたいでなんか後味が悪いです。 この映画はワインスタイン兄弟のミラマックス製作で、ボブ・ワインスタインは脚本にまで参加してます。彼らもその活動原点はロジャー・コーマンと大して変わらなかったんですね。眼を皿のようにしても判別出来なかったホリ―・ハンターは別にしても、スタッフがムダに豪華なんです。特殊メイクはトム・サヴィーニ、『ヒドゥン』のジャック・ショルダーが編集ですが、音楽を担当したお方に注目です。アルジェント映画のゴブリンの様ないかにも安っぽいサウンドが基調なんですが、何とリック・ウェイクマンが書いたスコアなんですよ。どうしてここに彼が引っ張って来られたか、それは大いなる謎です。[CS・衛星(字幕)] 4点(2014-09-20 23:34:16)(良:1票)

2124.  スター毒殺事件 《ネタバレ》 嫉妬に狂って恋人と恋敵を毒殺する映画スター、ある意味これは天知茂にうってつけの役柄と言えるでしょう。序盤では万里昌代とデレデレしたラブコメまがいの芝居を見せてくれますが、この存在感が薄い妙なキャラから後半の嫉妬に悶え苦しむいつもの天知茂キャラへの変貌ぶりは、無茶な撮り方してますがそれに答える様に彼も精一杯の演技で奮闘してます。映画スターとあろうお人が、すれっからしに騙された純情サラリーマンみたいに一人の女に入れ込むというのも不自然ではあります。そして天知が自分に毒を盛ったと確信してるのに、まるで殺されに行くように天知の部屋にやってくる万里昌代、お前の行動はアホすぎるぞ。まあそれを言ったら、映画スターが拳銃を持ってるということの方がもっと不自然ですね。その無茶を押し通すのが新東宝の新東宝たる所以なのでございます。 撮影所が舞台なので新東宝の撮影所をそのままロケに使っています。その撮影所の俳優やスタッフということで、新東宝の俳優や女優が大挙カメオ出演してますが、しょせん新東宝ですから有難味はありません。なぜか古川緑波が出てたのだけは印象に残りました。劇中で万里昌代が演じる女優を「東洋のソフィア・ローレン」と称していましたが、彼女の顔と肢体からなるほどと思わされました。そのころ新東宝はそうやって彼女を売りだしていたんでしょうね。[CS・衛星(邦画)] 4点(2014-09-07 20:38:37)

2125.  フォクシー・ブラウン 《ネタバレ》 『コフィー』のヒットを受けて製作された監督ジャック・ヒル主演パム・グリアーのセクシー・ブラック・スプロイテーション第二弾です。恋人の麻薬捜査官を組織に殺されたフォクシ―・ブラウンが復讐のために売春組織に潜入するという『コフィー』と大差ないプロットですが、まあこの手の映画ですからストーリーはどうでもイイわけです。でも気のせいかな、『コフィー』と比べるとパムの脱ぎっぷりが悪くなっている様な気がするんですけど… この主人公であるフォクシ―、職業は私立探偵という解説記事もありましたが、どう見てもそんな描写はなくてなにが本業なのかは皆目不明です。まあパム・グリアーの事ですから「職業、ナイス・バディ」てなことで通用しちゃいそうですけど(笑)。彼女の暴れっぷりに関しては『コフィー』よりかなりスケール・アップしてるのは確かで、悪役のナニを切り取って瓶詰めにするわ雑魚キャラはセスナ機のプロペラでぶった切るは、アクション自体はヘナチョコなんだけどやることはえげつない。ん、これってどっかで観たことある様な気がする、そうロバート・ロドリゲスの『プラネット・テラー』のグロネタと一緒じゃないですか。タランティーノとかロドリゲスって、ほんとパム姐さんが好きなんですねえ。 とにかくこの映画に出てくる俳優たちは、パムも含めてみんな演技が壮絶にド下手なのには呆れます。パム姐さんが近年復活を遂げなければ、忘れられる運命だったクズ映画かもしれません。でも音楽だけは無駄にカッコいい(笑)。[CS・衛星(字幕)] 4点(2014-08-25 18:29:21)

2126.  遊星からの物体X ファーストコンタクト 《ネタバレ》 いやぁー驚きました、もうわたくしは断言しちゃいます、この映画はJC版のリメイクです。それも森田芳光がリメイクした『椿三十郎』と一緒の手法です。でもこういうのってアリなんですかね?前日譚ならふつうなんか製作者のオリジナルなアイデアや思い入れを見せるために撮るんじゃないでしょうか。唯一の工夫と呼べるのが主人公を女性にしたことだけど、これも最近はどこでもやってるし大したことはない。でもそのM・E・ウィンステッドがなかなかいい味出してました。この女優どっかで観た顔だと思ったら、『ファイナル・デッド・コースター』や『デス・プルーフ』のあの姐ちゃんだったんですね。この人ホラー映画のヒロインとしてはなかなか良い素質を持っているので、もっとこの手の映画に出るべきですね。 モンスター自体もかなりJC版を意識というか再現してますが、どうも画面が暗くて欲求不満がたまりました。まあこの映画は、ある意味あの「スプリット・フェイス」モンスターを見せたくて撮った様なものですから、こいつに関しては迫力満点でした。あの顔が、分離しかけた状態じゃなくて逆にくっついて出来たというのは、良いアイデアでこの映画で唯一のオリジナリティです。「二人羽織をしながら蜘蛛の真似をする」と言うのがこのクリエイチャーの適切な表現かもしれませんが、それにしても大した芸です(笑)。[CS・衛星(字幕)] 4点(2014-08-07 20:17:27)(良:1票)

2127.  アジャストメント 《ネタバレ》 観始めてからしばらくすると最近観た映画にすごく良く似ている様な気がしてなりませんでした。良く考えたら、『ルル・オン・ザ・ブリッジ』でした。しかし比べてみると、主人公の行動が恋人に及ぼす影響が真逆なんですね。『ルル・オン・ザ・ブリッジ』は決して褒められる映画というわけではないですが、同じラブストーリーとして観ると文学的な香りが強くて本作よりははるかに出来が良かったと思います。 帽子を被ったおっさんたちが天使で神さまが“議長”というのは、判り易いというか単純な発想とも言えます。全ての人間の運命を管理して調整するなんて、何と言うか天使という仕事も超ハードワークですね。でもそんな苦労を無にしてしまうあのオチ、テレンス・スタンプ可哀そう(笑)。それにしても最大の?は、あのハリーなる天使がなぜマット・デイモンを手助けするのかということなんじゃないでしょうか。[CS・衛星(字幕)] 4点(2014-06-27 22:57:42)

2128.  PLANET OF THE APES/猿の惑星 《ネタバレ》 オリジナルの『猿の惑星』を単純にリメイクするのじゃなく、『スパルタカス』の様な要素を濃くしましたという感じでしょうか。これだけオリジナルが有名だと単純にリメイクするわけにもいかずいろいろとご苦労があったと推察しますが、それなら始めからリメイクなんかするなって言いたいです。この惑星の人間たちがサルと一緒に英語を喋るというところは、脚本書いた人のオツムの程度を疑いたくなります。英語を喋るサルが言語を持たない人間を支配している世界というのが、オリジナルが持つもっともショッキングなプロットだったって事を全く理解してないんですからねえ。 サルのメイクならこの人しかいないという第一人者リック・ベイカーですからもちろん見事な仕事ぶりですが、オリジナルでは明確だったサル同士の種族の違いを際立たせる演出がないのは残念です。ヘレナ・ボナム=カーターの属する種族が妙に人間くさい顔つきなのが気になりました、彼女が最初に登場したシーンではマイケル・ジャクソンが出てるのかと思ったくらいです(笑)。 チャールトン・ヘストンやリンダ・ハリソンといったオリジナルの俳優を使うというキャスティング上の遊びはありますが、ティム・バートンらしさがあまり感じられない映画でしたね。もし彼が雇われ監督じゃなかったら、『猿の惑星』ならぬ『フリークスの惑星』したかったんじゃないでしょうかね。[CS・衛星(字幕)] 4点(2014-06-14 22:37:58)

2129.  ブラック・ダリア 《ネタバレ》 これはデ・パルマとジェームズ・エルロイ両方のファンを失望させたとしか言いようがないですね。聞くところによると、予算の関係かルーマニアでロケした映像にCGで厚化粧して撮ったのがこの映画のLAなんだそうですが、そこまで苦労というか手間暇かけた結果がこれではちょっと悲しくなっちゃいます。 そもそも、デ・パルマがこの映画を撮る意義が私には理解できない(もちろん生活のためでしょうが、それを言っちゃあ身も蓋もない)。彼らしい映像美はどこにもなくただやけに煙った様な黄色っぽい色調の映像が続くだけ、唯一デ・パルマらしさが感じられたのは懐かしのウィリアム・フィンレイにアーロン・エッカートが襲われるシーンしかありませんでした。 ヒラリー・スワンクはまさかCGは使ってないでしょうがコテコテメイクで彼女としては精一杯の妖艶さを出してますが、ストーリー上の事とはいえあのスカ・ヨハから男を奪うなんて観ていて白けてしまいます。それにせっかくスカ・ヨハ使ってんだから思い切って脱がせるぐらいしてみろよ、デ・パルマさん!(それにしても、ほんとに脱ぎそうで脱がない女優だ、スカ・ヨハは)[CS・衛星(字幕)] 4点(2014-06-04 20:50:29)

2130.  国際秘密警察 虎の牙 《ネタバレ》 シリーズ第二弾になりまして、やっとというか三橋達也の北見次郎が活躍し始めました。今回はまたまた東南アジアのアラバンダ共和国(明らかにインドネシアがモデル)で物語は始まり、冒頭からテロリストと北見次郎が派手な撃ち合いを見せてくれます。北見次郎は、国際秘密警察本部からの指令でアラバンダの産業省次官のボディガードとなって日本へ行くのですが、この次官が独立戦争のときに“虎の牙”と恐れられた将軍だったと言うわけです。これをいかにも怪しげな中丸忠雄が演じているので、もう先の展開とラストはバレバレになっちゃうんですけどね。 本作では北見次郎の素性が少し明かされまして、なんと陸軍中野学校の卒業生だったんですよ。どおりで銃さばきが巧いわけだ。前作に続いてハードボイルド・タッチで撮られていますけど、ドラマもアクションもイマイチ弾けてないんですよね。 そういや前作ラストで逃げてしまったジェリー伊藤はもう出てこないのかな、なんてことが気になるぐらいの凡作でした。[CS・衛星(邦画)] 4点(2014-05-13 21:35:26)

2131.  サブウェイ123 激突 《ネタバレ》 シンプルだったオリジナルのプロットに余計なディティールを加えて平凡なアクション映画に仕立てました、という感じでしょう。まずデンゼル・ワシントンの収賄容疑なんて要素は愚の骨頂。おまけに奥さんまで登場させてお話しを湿っぽくさせるセンスも最悪。トラボルタも、最近こればっかり、という感じのサイコ犯罪者風のキャラでオリジナルのロバート・ショウが持っていた知能犯的な雰囲気が皆無です。無線でアイスランドの話なんかしちゃってそれが身元判明に繋がっちゃうなど、バカ丸出しです。このデンゼルとの無線会話あたりには知能犯らしい駆け引き能力が感じられず、まるで『ダイハード』のマクレーンとパウエル巡査の交信みたいでした。身代金輸送のドタバタはオリジナルでも最大の突っ込みどころでしたが、ジョン・タートゥーロの「誰もヘリコプター使うこと思いつかないのか」というセリフはナイスな楽屋落ちでした。脚本のブライアン・ヘルゲランドは本来上手い人なんですが、まさか『椿三十郎』みたいにオリジナルを一文一句いじらないというわけにはいく訳もなく、苦労は偲ばれますけど。 無理なお願いだと承知いたしておりますが、人質の若造にチャットで「愛してると言って」と無理難題を吹っ掛けるあのKYな女を、ぜひトラボルタに撃ち殺して欲しかったところです(笑)。[CS・衛星(字幕)] 4点(2014-05-07 00:19:55)(笑:1票)

2132.  ハードコアの夜 《ネタバレ》 もし父親が熱心なカルヴァン派キリスト教徒でしかもジョージ・C・スコットだったら、たぶん自分も耐えられずに逃げ出したと思います(笑)。お話は『96時間』の元ネタと言ってよいほど同じですが、リーアム・二―ソンじゃないんで銃をぶっ放して暴れる様な爽快さは皆無です。この親父のイタイところは周囲の人間や観ている私たちですらうすうす勘付いているのに、ただ一人娘が誘拐されてブルー・フィルムに出演させられたと思いこんでいるところでしょう。そこそこ有能な私立探偵もクビにして単身で西海岸に乗り込んでピンク街で聞き込みを始めるなんて、やってることもかなり無茶です。スーツにネクタイ姿じゃかえって怪しまれ、場数に踏むにつれてどんどん服装がラフになってきて、ニセ広告を出して男優を面接するところではカツラに付け髭で変装しちゃう、この映画で唯一笑わせていただいたシーンでした。 この親父の嫌なところは、とにかく信仰と娘のことしか頭の中にないところでしょう。途中で娘と一緒にブルー・フィルムに出演していた女と知り合いますが、彼女が下品な女なりにスコットと心を通わせようとしても全然受け付けない。少女娼婦を救うために体を張った『タクシードライバー』のトラヴィスの方が、はるかに立派な人間に思えてきます。 ジョージ・C・スコットの熱演は魅せてくれますが、ラストはなんのカタルシスもない想像通りの展開でした。登場人物が誰も人間的に成長しない、70年代のポール・シュレイダーらしい一本です。[CS・衛星(字幕)] 4点(2014-03-25 20:40:17)

2133.  ABC・オブ・デス 《ネタバレ》 若手というか安い映画作家たちにアルファベットの一文字と5千ドルを与えて死をテーマに撮らせたのアンソロジー。大部分の作品が5千ドルじゃ足らずに監督の持ち出しになっただろうという作品が多い中で、どう見ても5千ドルを使いきらずに私腹を肥やしたなと思われる作品がふたつばかりありました。とくにひどいと言うのがGの『重力』で、これほとんどカネ使ってないんじゃないですか?それで面白けりゃ文句は言いませんけどね。ひどいと言えばFの『おなら』でございまして、撮ったのが井口昇じゃしょうがないや、と文句をつける気も起りませんでした(本人いわく、東日本大震災と原発事故へのオマージュなんですって)。山口雄大のJ『時代劇』が三人の日本人作品の中でいちばんマシかなと思いますけど、介錯役の侍があまりに川谷拓三に似ているので驚いたら何とご子息の仁科貴でした(笑)。 自分の感性に合わないというか理解不能な作品が多かったですが、ベストを選ぶならやはりDの『ドッグファイト』、次点はⅩ『ダブルエックスエル』でしょうかね。なんかパート2も製作されているみたいですが、たぶん観ないです(笑)。[DVD(字幕)] 4点(2014-03-19 23:06:01)

2134.  胎動期 私たちは天使じゃない 《ネタバレ》 いきなり「推選 日本労働組合総評議会 協賛 日本医療労働組合協議会」の字幕が大写しにされると、次に流れるのは古き良き時代のローマ字表記の新東宝マーク。つまりこの作品は大蔵貢が会社を投げ出した新東宝が倒産するまで61年に製作した21本の映画のひとつだったというわけです。総評がスポンサーの企画を映画化するなんて、そりゃ大蔵貢時代には絶対あり得ないことですからね。 脚本はなんと新藤兼人、中身は病院付属の看護学校を舞台にしたプロレタリア演劇になりますかね。色んなところから支援を受けて撮られたみたいで、主役の看護学生たちはほとんど俳優座の女優たちです。新東宝の女優陣からは池内淳子や三原葉子などが出ていますが、みんなチョイ役か悪役ばかりです。三原葉子ももちろんナース役で、彼女のナース服姿というレアな映像が拝めます。婦長に平手打ちを喰らわしたり辞めてストリッパーに転職したり、キャラ自体はいつもの三原葉子でした(笑)。 しょせんはプロレタリア演劇なので、「看護学生=善」「学校体制=悪」というと綺麗に色分けされています。教官や先輩ナースたちは生徒たちが自治会を作ろうととするのを徹底的に邪魔するわけですが、あまりに学校側に感情移入させないように持ってゆく脚本は、ちょっと強引過ぎる感じがします。 こうやって外部の血を入れて苦労した企画でも、肝心の監督が新東宝プロパーのヘボ監督じゃあ映画の出来はイマイチにしかなり様がありませんでした。[CS・衛星(邦画)] 4点(2014-03-16 23:45:20)

2135.  ゴジラの逆襲 《ネタバレ》 『ゴジラ』の続編は早くも怪獣対決路線に突入。『ゴジラ』とはあまりに雰囲気が違うと戸惑う向きもあるでしょう、それもそのはずで本田猪四郎と伊福部昭が関わっていないんですね。大作『ゴジラ』の直後でさすがにお二人ともお疲れだったんでしょうか。 『ゴジラ』での志村喬のラストのセリフがあるので、死んだはずのゴジラを復活させるのはさほど悩まなかったでしょうね、『アウトレイジ』の続編撮るのとはわけが違います(笑)。ゴジラスーツはわずか1年で驚くほど改良されていて、東宝特撮スタッフの技術力は大したものです。前作では山根博士はジュラ紀をなぜか200万年前と間違って説明していましたが、本作では1億2000万年前と正しくなっています(えらい違いです)。アンギラスも造形としてはなかなかセンスが良いんですが、ゴジラともどもアップシーンになるとギニョールになっちゃうのは残念でした。 前作ではゴジラが戦災のメタファーになっていましたが、本作ではどちらかと言うと天災の様な捉え方に変化した脚本です。最初は高知県南部に上陸すると予測されていたゴジラが大阪に現れるところなんか、まるで台風の進路予想みたいですな。特徴的なのは『ゴジラ』で強烈な印象を与えた都市住民の被害描写がほぼ皆無ということで、これはこの後のシリーズに受け継がれてゆきます。小泉博は元海軍航空隊の戦闘機乗りで戦後は民間航空のパイロットという設定ですが、いくらなんでも空自の元戦友たちに頼んでジェット戦闘機でゴジラ攻撃に参加するってのはやり過ぎです。プロペラ機しか操縦したことないのに、ろくに転換訓練も受けないでジェット戦闘機が操縦出来るようになるわけがない。本田猪四郎が監督なら決してこんな雑な撮り方はしなかったでしょう。 ラストのゴジラ攻撃は、飛行侵入経路や雪山の頂上近くを爆撃するところなど、『633爆撃隊』のフィヨルド特攻爆撃のシーンとカット割までそっくりです。これ絶対に『633爆撃隊』が真似していると思いますけど、どう見てもこの円谷特撮の方がレベルが高いというのは笑っちゃいます。こうしてゴジラは『キングコング対ゴジラ』まで6年間の眠りにつくのでした。[CS・衛星(邦画)] 4点(2014-03-06 19:13:49)(笑:1票)

2136.  燃ゆる大空 《ネタバレ》 皇紀2600年記念として製作された陸軍航空隊協力の国策映画で、戦前の空戦映画としては随一の超大作であります。公開されたのが1940年ですからまだ一式戦闘機隼は登場しなくて、固定脚の97式戦闘機が主役です。物語は陸軍少年航空兵の養成風景から始まり、その少年航空兵と教官たちが中国戦線で活躍しある者は戦死してゆくのが大まかなストーリーになります。全篇の半分近くが訓練シーンになるでしょうか、本作の製作意図自体が一般国民向けの航空隊へのリクルート映画の様な位置づけみたいなので、まあ当然の結果です。血沸き肉踊る空戦映画を期待していた自分としては、ちょっと肩すかしのような感じもしました。後半の空中戦シーンは、中国機も複葉戦闘機(95式戦闘機)を使ってほとんど実写で撮っていて迫力はかなりのものです。でもなんか物足りなさを感じて違和感があったのですが、なんと私の観たCS放送版はオリジナルよりも30分も尺が短かかったんです。たぶんストーリーの辻褄はあっているんでしょうが、カットされたフィルムはおそらくもう存在しないんでしょうね。 『翼の凱歌』『加藤隼戦闘隊』と並んで陸軍航空映画三部作となるのですけど、本作が軍国色がもっとも強い感じがしました。落下傘降下してゆく敵パイロットを撃てなかったと告白する航空兵に、「そいつを殺しとかんとまた戦闘機に乗って上がってきて、今度はお前がやられるぞ」と教官が諭すシーンがあるんです。深刻でなく軽いトーンで撮られているんですが、これって実は航空戦でのタブーなんですね。降下しているだけで降伏したわけじゃないので捕虜殺害にはならないでしょうけど、これを命令として強制した国はどこにもありません。こんなセリフが出てくる戦争映画は初めて観た様な気がしますし、検閲を受けているわけなので陸軍上層部は命令としては出さないけれど奨励しているということになるでしょう。ゾッとしてしまいました。[CS・衛星(邦画)] 4点(2014-02-27 21:41:45)

2137.  翼の凱歌 《ネタバレ》 陸軍省協力で撮られた戦意高揚映画なんだけど、驚くべきことは監督があのバリバリ左翼の山本薩夫だと言うことでしょう。この人も戦争に負けるまでは普通の日本人だったということなんでしょうね。共同脚本ですが黒澤明も加わっていますが、どのパートが黒澤担当なのかは皆目見当がつきませんでした。前半30分は入江たか子とそのひとり息子、そして夫とともに殉職した飛行士の息子の三人のいかにも戦前的な親子情愛物語風の展開です。やがて入江の息子は戦闘機の士官パイロットに、もう一人は中島飛行機のテスト・パイロットになって一式戦闘機隼のテストをすることになります。兄である士官パイロットは温厚で沈着冷静、義弟のテスト・パイロットは無鉄砲と言うキャラ付けにはいかにも官尊民卑な価値観を感じさせられるところです。隼の実機を使った飛行シーンはなかなか貴重で、その軽快な運動性がよく理解できるようになっています。ラストにはサービス・ショットですが鹵獲したB17爆撃機を使って空中戦まで見せてくれてもう垂涎ものです。 民間人がヘマをしたのを賢い軍人が正しく判断を下して隼の開発に成功した、という風にお話は進むのですが実はここに大きな欺瞞があります。史実では一式戦闘機隼は頭の古い陸軍にその開発コンセプトが嫌われて、一時は不採用・開発中止がほぼ決定していたのです。それが海軍の暴走で太平洋戦争が勃発、航続距離が長い戦闘機が必要になってあわてて隼を戦場に出したらこれが大活躍したというのが真相なんです。なんせ開戦時には20機ぐらいしか隼がなかったというから呆れたお話です。もちろんそんな事情は一般国民は知る由もなく、こうやって映画にまでして“手柄は我がもの”としちゃうんですから厚かましいにもほどがあります。[CS・衛星(邦画)] 4点(2014-01-22 20:15:04)

2138.  アルマゲドン(1998) 《ネタバレ》 数ある小惑星激突もの映画の中でも、発見から地球衝突までの時間が18日と言うのは最短記録じゃないでしょうか。政府から早期発見に失敗したと責められるビリー・ボブの言い訳がまた凄くて、「発見に必要な予算の3%しかもらっていない」とは恐れ入りました。そのせわしなさを反映して物語の展開も急スピードと言うか雑で、良くも悪くも2時間半なんかあっという間に過ぎてしまいます。でも小惑星で穴を掘り始めてからの時間感覚は逆に超スローで、あと18分で核爆弾を起爆しなければいけないと言う切羽詰まった局面でくじ引きなんかふつうしないでしょ。バラバラと幾つもの隕石が地球に降ってきたとしても、それがパリや上海をピンポイントで直撃する確率はどんだけだよ。 と、怒りがこみ上げる様なシーンのてんこ盛りですが、正月にボーっと観る様な映画としては最適なんでしょうね、今回は比較的平穏な気分で観ることが出来ました。ブルース・ウィリスもおバカ映画としては味が有る演技だった気がしますし、これでラジー賞受賞とはちょっと可哀想な気もします。でもこの人、この年には『マーシャル・ロー』と『マーキュリー・ライジング』でもラジー賞ゲットして前人未到の単年度三作で受賞という偉業を成し遂げていて、これはこれで凄いことです(笑)。[CS・衛星(字幕)] 4点(2014-01-02 00:24:31)

2139.  雲霧仁左衛門 《ネタバレ》 何とも豪華というかムダに絢爛なキャストでしょうか! 八代目と九代目、松本幸四郎の親子共演なんて映画じゃ滅多に観れないもんですよ。でもこんだけ脇役にまで大物俳優が出ていると、かえって目移りはするしお話しが散漫になるので副作用が強いんだと良く判りました。女優の扱いがまた露骨で、岩下志麻(ミエミエのボディダブル・ヌード)、倍賞美津子(手拭いで胸を隠して入浴シーン)、宮下順子(ロマンポルノの人だからと言っても、初登場シーンはあまりにムダ脱ぎ)と監督の脳内での女優格付け順が露骨に判って失笑ものです。と言うことは、ただ一人エロに無縁な役だった松坂慶子がいちばんの大物女優だってことなんですかね(笑)。 せっかく“大江戸版ワイルド・バンチ”な食材なのに、下手な料理人のおかげで恐ろしく不味い料理が出来ちゃったと言うしかありません。チープな音楽に安直な脚本、この監督は撮り方がTV時代劇と基本的に変わっていないのが良く判ります。池波正太郎もさぞやご立腹だったんじゃないでしょうかね。[CS・衛星(邦画)] 4点(2013-12-23 20:13:56)(笑:1票)

2140.  ハンガー・ゲーム 《ネタバレ》 もし自分が不幸にしてこのゲームの参加者になってしまったら、ゲーム中はどこかに隠れていて残りの23人がひとりになるまで待ちます。その最後のひとりがとてつもなく強いリスクはありますが、そいつと勝負するのが最善の選択だと思います。たぶんみんな同じこと考えて隠れてしまい、ゲームが成立しない可能性が高いのではないでしょうか。劇中ではゲーム開始早々に集団が出来てあぶれ者を狙うようになりますが、これは事前に予想できたはずで開催者としてはこうならない様な工夫が絶対に必要でしょう。と考えると、やはりこの映画(というか原作小説)の設定は×でやはりタイマンのトーナメントかリーグ戦でしかこのゲームは成立しないんじゃないかと思います。ここら辺の詰めの甘さは原作がジュブナイル小説だということも関係あるかもしれませんけど、映画として観せるならもっと毒味がなければいけません。原作通りなのかもしれませんが、あのルール変更だけは何とかして欲しかったところです、どっとシラけました。 どう見ても『バトルロワイヤル』と数多あるデストピア系映画を融合させた様な作品ですが、原作者のスーザン・コリンズは“『バトルロワイヤル』は原作小説を読んだこともないし映画を観たこともない”と言い張っているそうです(笑)。[CS・衛星(吹替)] 4点(2013-12-07 23:25:54)(良:1票)

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