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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 2100
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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201.  アンモナイトの目覚め イギリス映画らしい、1800年代を舞台にした文芸映画。 抑揚も台詞も少なく、音楽も最小限にしか使われていません。 その分、波の音や風の音や生活音のみならず、 2人の息遣いまで伝わってくるかのような繊細な空気感がある。 目ヂカラの強さ、意思の強さを感じさせるケイト・ウィンスレットと、 全く対照的な存在感を見せるシアーシャ・ローナン。 2人が心の機微を表現する静かな作品の世界観の中にあって 時に互いを求めあい感情を露わにする情熱的なシーンが効いている。 最後まで多くを語らない、大英博物館で2人が見つめ合うラスト。2人の表情も印象的です。[CS・衛星(字幕)] 8点(2022-12-20 12:23:26)《改行有》

202.  おくりびと 先月、父を見送りました。 父の葬儀の丁度1週間後にBSプレミアムで放送していました。 その時は見る気になれなかったけど録画しておいて、今日ようやく見ることができました。 父の体を綺麗にしてもらって、父のお気に入りだった服を着せてもらって、棺に納めてもらった。 その心のこもった仕事に感謝しかなかった。 公開時、あるいは数年前とかに見ていたらどんな気持ちで本作を見たのだろう? そのタイミングで感じ方が全然違うんだろうなと改めて感じさせられる。 「死」の重さが感じられつつも、作品にはいい意味で重くなりすぎないユーモアや空気があり、 演出や演じる主要キャストの演技の、その匙加減もとても良かったと思います。 父の「儀式」を思い出しながら、落ち着いた静かな気持ちで見させてもらいました。 こういうタイミングで本作を見ることができたことに感謝です。[CS・衛星(邦画)] 8点(2022-12-03 15:13:26)《改行有》

203.  ラ★バンバ 《ネタバレ》 好きな映画なので、これまでに何度か見ているのですが、 初めて見る時は見ようかどうしようかちょっとためらった作品です。 リッチー・ヴァレンスが主人公。 ということは結末はあの「音楽が死んだ日」になる訳なので・・・。 そこは最後にラジオのニュースでスッと伝える程度にしたのは良かった。 でも、時々挿入される飛行機事故の夢は辛かったな。 飛行機に乗る直前のコイントス、あれは実際にあったエピソードなのかな。 だとしたら、運命という他無かったのだろうか。 作品としてはロックスターの素養を持った一人の高校生が見いだされ、 少しずつスターへの階段を駆け上がっていくサクセスストーリーに、 家族愛と全く性格が異なる男2人の兄弟愛モノに、青春ラブストーリーを コンパクトに巧く絡めていると思います。 ルー・ダイアモンド・フィリップスを一躍スターに押し上げた作品でもありますが、 そりゃ、そうだよな、と納得の爽やかなカッコよさ。 また、一瞬しか登場しませんがストレイ・キャッツのブライアン・セッツァーが登場のサプライズも。 エディ・コクラン役、出番はごくわずか。しかし流石のパフォーマンス、カッコよさを見せてくれます。[CS・衛星(字幕)] 8点(2022-10-18 17:11:30)《改行有》

204.  どん底作家の人生に幸あれ! 《ネタバレ》 前作では、スターリンの死後の権力闘争を、 なかなかぶっ飛んだコメディにしてしまったイアヌッチ監督。 そして本作では文豪ディケンズの自伝的小説を基にしたコメディとなっています。 ディケンズの原作を読んだことはありませんが、 原作にはない空気がかなり盛り込まれているんじゃないかと思います。 特に、バラエティに富んだ様々な人種の登場人物。 19世紀の文学の世界観を、社会が多様化する21世紀の現代に持ってきてもこんなに面白い。 イアヌッチの、文豪ディケンズへのリスペクトのカタチでもあったのでしょうか。 主人公の人生も、多くの魅力いっぱいの登場人物の人生も、まさに波乱万丈。 しかし悲観的ではない。誰もめげない、陽気な人生賛歌。 主人公を演じた、本作の世界観を象徴するかのようなデヴ・パテルがあまりにも素晴らしかった。[CS・衛星(字幕)] 8点(2022-09-11 16:25:27)《改行有》

205.  最高の花婿 敬虔なカトリック教徒にして、保守的なフランスの夫婦。4人の娘にも恵まれた。 しかし、上から3人の娘の結婚相手がアラブ人とユダヤ人と中国人。 そして末っ子の結婚相手は・・・という家庭内騒動を描くコメディ。 人種や宗教といった難しいテーマを扱いながら作品には常に無邪気な空気がありつつも、 常に1つ間違えばどうなるか分からないという微妙な空気も漂わせる。 その匙加減が絶品。この家族の騒動を通して、 長年この世界が抱える問題を軽妙な空気にのせて見せる、実にフランスらしいコメディです。 4人の美人姉妹に、アラブ人とユダヤ人と中国人の婿に、この家族に加わることになる末っ子の結婚相手に、 何より末っ子の結婚相手の父と、四姉妹の父、2人の親父さんのキャラが最高![CS・衛星(字幕)] 8点(2022-08-17 16:13:43)《改行有》

206.  2番目のキス 《ネタバレ》 ドリュー・バリモア! カレのジョークに反応する表情、幸せを実感する表情などなど。 彼女の見せる表情の1つ1つが本当にいいんです。 本作はそんな彼女を見てるだけで、もう十分な作品です。 男の方は人生の何よりもレッドソックスを優先させて生きてきた。 これでもかというくらいにレッドソックスバカぶりを見せ続け、 中盤まではかなりコメディに軸足を置いた作品になっていますが、 そんな男が人生で初めてレッドソックスより優先させたものは・・・! そんな男だけに最後に見せた男の本気、その選択が効いています。 大団円のラストでは、見事なまでに王道ラブコメとなっていました。 バンビーノの呪いが遂にとけた時のレッドソックスの面々が懐かしい。 最古のボールパーク、クラシカルなフェンウェイの魅力を色んな角度からたっぷりと見せてくれる。 ラブコメとしては勿論、MLB好きにとってもたまらない作品です。[CS・衛星(字幕)] 8点(2022-03-28 18:36:44)(良:1票) 《改行有》

207.  シンプル・プラン 雪深い森の中でたまたま見つけた墜落した飛行機。その中には440万ドルが残されていた・・・。 安月給だが真面目に働き、妻と、妻のお腹の中にはもうすぐ産まれくる子どももいる主人公の男。 冒頭はこの夫婦が一番まともに思える。あとは一緒にカネを見つけてしまった失業中の兄と、兄の友人。 ヤバいカネかもしれないが黙ってれば、うまくやりさえすれば目の前のカネは自分たちのもの。 あぶく銭を前に、普段は見えない人間の持つもう1つの顔を表面化させ、 あぶく銭を前に人間が豹変していく様を地味に、ひたすら地味に見せていく。 見る者に、ここに自分がいたらどうするだろう・・・?と考えさせる、登場人物を絞り地味ながらも設定が見事。 登場人物の冒頭の印象とは裏腹に、このシンプルプランに次第に精神的に耐えられなくなって壊れていく兄が印象的。 演じるビリー・ボブ・ソーントンがこの役に素晴らしくはまっています。 サム・ライミにはこういうスケールの映画ももっと撮ってもらいたいなと思いますね。[CS・衛星(字幕)] 8点(2022-02-22 18:11:42)《改行有》

208.  ミステリー・トレイン 80年代、ジャームッシュの初期の作品ですが、 自分の映画でやりたいことを好き放題やってる感じがいいですね。 作品の舞台はメンフィス。3話からなるオムニバス。 メンフィスということで当然と言えば当然ですが、3話に共通するキーワードは、エルヴィス。 ジャームッシュもやっぱりエルヴィスが好きなんだな。 作品が始まると、最初に登場するのは意外にも日本人。 永瀬と工藤の、繰り返される「エルヴィス」「カール・パーキンス」「エルヴィス」「カール・パーキンス」・・・。 メンフィスの安ホテルのフロント係とベルボーイのコンビに流れる微妙な間。 そこに流れる微妙な空気。決して爆笑はさせてくれないけど、その空気に漂うクスッとさせてくれる可笑しさ。 いきなりジョー・ストラマーが登場したり、ラジオのDJがトム・ウェイツだったり。 結局、だから一体何だったのか。もう、これらのジャームッシュ節炸裂がたまりません。[CS・衛星(字幕)] 8点(2022-01-29 20:23:48)《改行有》

209.  ヴィクトリア女王 最期の秘密 死後100年以上が経過した、2010年に詳細が明らかになったというヴィクトリア女王の最後の秘密の映画化。 ”Your Majesty”としての威厳や気品だけでなく、 その孤独をも時にユーモアを感じさせる演技交えながら見事に両立させてみせる。 何といってもヴィクトリア女王を演じるジュディ・デンチの圧倒的存在感が凄かった。 「終わりよければすべてよし」という言葉がありますが、 本作でも描かれている通り、側近の連中にとっては面白くなかったのでしょうが、 女王陛下の人生の最晩年に彼のような若者が傍にいたことが素直に良かったと思える作品でした。[CS・衛星(字幕)] 8点(2021-12-26 17:12:25)《改行有》

210.  ワイルドライフ ポール・ダノが自ら脚本も手掛けた初監督作。家庭崩壊ものです。 派手さも抑揚も少なく、難しいテーマですが、100分間見る者を引き付けるものがある作品になっています。 夫婦役のキャリー・マリガンとジェイク・ギレンホールのW主演と思いきや、 主演は思春期の1人息子でした。演じる彼の持つ雰囲気からは、若い頃のポール・ダノを思わせるような雰囲気があり、 終始抑えた演技を見せる彼に驚かされましたが、これも監督ポール・ダノの力量の1つでもあったのだと思います。 写真の経験など全く無かったこの息子がバイト先に選んだのはなぜか写真館。 何故なんだろうと思っていたら、ラストで納得。 この写真が家族の再生の第一歩になることを願わずにいられない、いいラストでした。[CS・衛星(字幕)] 8点(2021-12-05 15:13:56)《改行有》

211.  ナイト ミュージアム 《ネタバレ》 子どもも見る映画として、よく出来た作品です。 ストーリーは単純すぎるくらいに単純、ツッコミ所だらけでもある。 ただしそれは大人目線での話。 夜になると夜行性の博物館の恐竜や動物、石器人や偉人たちが起きだして自由に動き回っている。 悪い奴らが現れ、博物館に危機が。これも小さな子ども達には程よいハラハラドキドキです。 こういう映画は、その1つ1つが楽しければそれでいいんじゃないかな。 冴えないおっさん部門の第一人者、ベン・スティラーを見ているだけでも面白い。 ロビン・ウィリアムスに、警備員の主任?役には何と、ディック・ヴァン・ダイク。 口の悪い同僚のミッキー・ルーニー、そしてミニチュアの西部開拓時代の男にオーウェン・ウィルソンなど。 脇を固める俳優たちもそれぞれに味のあるいい仕事をしています。[CS・衛星(字幕)] 8点(2021-11-06 23:13:15)(良:1票) 《改行有》

212.  罪の声 この事件の当時は中学から高校に上がる前後だったのでよく覚えています。 饒舌な犯人の警察をおちょくるような挑戦状やキツネ目の男の似顔絵。異様で不気味な事件でした。 本作は事件の真相を追う、どんなドキュメンタリー番組等とも一線を画す内容となっています。 当時驚いた子供の声。大人になった子どもと、共に真相を追う新聞記者の人間ドラマに軸足を置きながらも、 事件当時と現在を行き来しながら少しずつ真相に迫っていくミステリ・サスペンスとしても見応え十分です。 偶然幼い頃の自分の声のテープを聞いてしまい、事件との関りを知ってしまったごく普通の家庭人の苦悩を星野源が好演。 派手さの無い地味な作風で押し通していますが、その作風が特に事件当時の空気を今に見事に伝えています。[DVD(字幕)] 8点(2021-09-27 19:33:09)《改行有》

213.  ムッシュとマドモアゼル 昨日、フランスが世界に誇る、そして僕も大好きだったアクションスター、ベルモンドがこの世を去った。 本作は底抜けに明るくて陽気なベルモンドを思う存分堪能できる作品です。 このタイミングで見た本作。可笑しくていっぱい笑わせてもらいました。 ですが、やっぱりこのタイミングで見ると、何とも言えない感傷的な気持ちにもなりましたね。 自らスタントもこなしたベルモンドがスタントマン役と、 アクションがからっきしダメな大スターの2役を実に楽しそうに演じている。 軽やかに塀を飛び越えたり、道路を行きかう車とのちょっとしたアクション。 本作の中ではなんて事の無いシーンですが、軽やかにこなしていくそれらの1つ1つがいいんです。 2人のベルモンドが顔を揃える階段アクションの撮影シーンも最高でした。 60年代から70年代のハリウッドのセックスシンボル、ラクエル・ウェルチとのラブコメでもありますが、 パワフルなコメディエンヌぶりで、見事にベルモンドと渡り合っています。 華があって、何をやってもカッコいい人だったなあ・・・。ベルモンド。 安らかにお眠りください。[DVD(字幕)] 8点(2021-09-07 16:16:38)(良:1票) 《改行有》

214.  ダイナー(1982) 80年代のアメリカの青春映画。 と言えば、一世を風靡しブラットパックどと呼ばれた青春映画のスターを数多く産み出した、 例えば「ブレックファスト・クラブ」のような映画を思い浮かべるところですが、 本作には彼ら、彼女らが起用され大ヒット作が続出した80’S青春映画のような華やキラキラした感じがありません。 でも、本作のどこかくすんだような青春群像、これもまたいいんだな。 本作で描かれるのは1959年のアメリカ。どこにでもあるようなダイナーに集う、どこにでみられたであろう青春群像。 その時代にヒット曲にのせて。そういう意味では「アメリカン・グラフィティ」に近いようだけど、やはり違う。 大したストーリーも無く、気が付けばいつものようにダイナーに集い、他愛もないことをだべっている。 キラキラした感じが無い、それこそが本作の味なのではないかと思う。 そんな中で、ちょうどこの頃から頭角を現すミッキー・ロークが異彩を放っている。 やはり他の誰とも違う個性、存在感のある人なんだなと再認識。 仲間の1人が結婚する。その結婚式のラスト。「今までのように遊べなくなってしまう。」 誰もが少しずつ大人になっていかなければならない。 やはり同時期の青春映画の秀作「ファンダンゴ」のラストにも似た味わいがあり、 結婚式のラストにはしては静かに作品が終わる。その静かなラストも印象的です。[DVD(字幕)] 8点(2021-08-30 20:17:22)《改行有》

215.  我等の生涯の最良の年 《ネタバレ》 戦争が終わり、同じ故郷の町へ帰るための輸送機に乗り合わせた3人の兵士。 戦場での体験も、階級も、年齢も、家族構成も三者三様。 3時間近い長編。この3人の帰還兵それぞれが抱える苦悩と、故郷の町での交流と、 故郷で彼らの帰りを待っていた家族や恋人たちと戦後の第一歩を歩みだすドラマを描いていきますが、 その3時間は冗長ではなく、彼らそれぞれの事情と、その交流と心の機微を1から実に丁寧に描き出していく。 3人の帰還兵とそれぞれの家族のこれからに幸あれと願わずにいられない、幸せに包まれた結婚式のラストがいい。 本作は戦争が終わった直後の1946年の作品であり、 この戦争を戦い、心身に傷を負いながら故郷の町へ帰っていった全ての帰還兵達に贈る優しいエールのようなものを感じました。[CS・衛星(字幕)] 8点(2021-08-12 23:43:06)(良:1票) 《改行有》

216.  家族を想うとき 反骨の巨匠、ケン・ローチの最新作。 もう80歳をゆうに超えている。映画監督からの引退を宣言したこともあった。 60年代からの長いキャリアの中で一貫して描き続けてきた労働者階級の人々の暮らしとそこのある社会の歪みや理不尽。 雇い主からは都合のいい時だけ「個人事業主」を持ち出され、働くほどに搾取されていくイギリスの宅配ドライバーの厳しい現実。 引退などしていられない。黙っていられるか!本作もそんなケン・ローチの衰えることの無い反骨心が垣間見える作品です。 中盤に一度は崩壊しかけた家族ですが、反抗期の息子が本気で父を心配し、仕事に行かせまいとする。 現実の厳しさの一方で、それでも再び絆を取り戻そうとする家族の姿に庶民の強さを感じさせる。 ケン・ローチらしさが感じられるラストでした。[DVD(字幕)] 8点(2021-06-16 21:01:47)《改行有》

217.  ペイルライダー ずっと状況が「シェーン」に似ているなと思ってみていましたが、 面と向かってお別れの挨拶は交わせなかったけど、ラストで納得。 イーストウッド流、「シェーン」に捧ぐオマージュ。 しかし、違う部分もある。大きな違いはまだ幼い息子が15歳の娘に変わっていること。 そして、その娘はイーストウッドに恋心を抱く。これもある意味正解。 西部劇のイーストウッドは文句なしにカッコよくなければならない。女にもモテなくてはならない。 そんな俳優イーストウッドを最もよく分かっているのは監督イーストウッドということなのでしょう。 雪をいただく山が遠くに見える雄大な西部のロケーションが美しく、 娘のピンチに単身救出に向かう中盤と単身町に乗り込むラストのイーストウッドはさすがのカッコよさでした。[CS・衛星(字幕)] 8点(2021-03-30 18:39:44)《改行有》

218.  フィッシャーマンズ・ソング コーンウォールから愛をこめて 実際にあった庶民の人生や生活の中にあるちょっといい話を映画化。 イギリス映画の得意とするところですが、 本作にもそんなイギリス映画の良さが詰まっています。いい映画でした。 港で漁師たちが昔から歌い継がれている海や漁の歌を町の人に披露している。 それを聞く、ロンドンから小さな漁師町に休暇で訪れていた音楽業界に身を置く主人公の男。 その歌にすっかり魅了されてしまう。彼らの素晴らしい歌を多くの人に聞いてもらいたい。 無骨な漁師のおっさん10人からなるコーラスグループや漁師町の人々と、 彼らのデビューに向けて奔走する主人公の男の交流を描く人情喜劇の佳作です。 1700年代からの先祖代々の言い伝えを守り、言い伝えを歌い続け、誇りをもって仕事に励んできた彼ら。 「海の労働歌は1750年のロックだ!」 いかにして人々の心に響く歌を世に送り出すかと奔走する主人公の男と、 いかにしてカネになる音楽を世に送り出すかにしか興味が無いようなロンドンの業界人の対比。 そこに込められた皮肉も効いています。 主人公の男は漁師たちに対し、「もし売れれば、もう朝早くから魚を獲ってしんどい仕事をすることなんてないぞ」 なんてことは決して言わない。そこにはイギリス映画らしい労働者階級の人々へのリスペクトが感じられます。 そして本作はもう1つのことに言及しています。それはイギリスの庶民の生活に根付く伝統的なパブ文化。 港町、そして彼らが訪れたロンドンのパブにいる皆で合唱するシーンが実にいい。 人々が愛してやまないパブも、コロナ禍でイギリスでは今もロックダウンが続く中、苦境にあることだろう。 2019年の作品なのでコロナが世界を覆う直前の作品になると思いますが、 パブに集う人々のいきいきとした表情を見ていると、少しでも早いコロナの終息を願わずにいられませんでした。[DVD(字幕)] 8点(2021-02-25 18:16:06)(良:1票) 《改行有》

219.  刑事コロンボ/秒読みの殺人<TVM> 《ネタバレ》 同シリーズの「魔術師の幻想」などと同じく、 犯人が仕事場にいると思わせるトリックを仕掛け、 極めて限られた時間的制約がある中、犯行を実行する。 コロンボのシリーズは犯行自体はあっさり冒頭で済ますことも多いですが、 このパターンの作品は犯行そのものもサスペンスとして十分面白い。 鼻唄まじりのご機嫌で例の愛車をドライブ中の警部がいきなりやらかしてくれる冒頭も面白いです。 犯人の個人的なドラマも、犯人と警部の静かなる攻防も最後まで見応えがあり、 エレベーターと拳銃、この終盤の警部の仕掛けからラストまでの流れも見事です。 シリーズ中、かなり好きな作品の1つです。[CS・衛星(吹替)] 8点(2021-01-28 17:12:31)《改行有》

220.  レイニーデイ・イン・ニューヨーク ティモシー・シャラメとエル・ファニング演じる大学生カップルのお話なんですが、 2人が一緒にいるのは冒頭と最後のごく短時間。すぐに2人をNYでバラバラにし、それぞれの身に起こる騒動をテンポよく描く。 NYを舞台にアレンらしい空気、アレンらしい作品の色、アレンらしいテンポ、アレンらしい登場人物とNYのガヤガヤ感。 アレンファンには十分に楽しめる作品に仕上がっていると思います。 ちょっと神経質でスランプに悩める映画監督。妻の浮気に振り回される脚本家。 NYで離ればなれになった恋人となかなか合流できずやきもきする少々理屈っぽい大学生。 アレン自身が映画に出なくなってからも、多くの作品で彼の分身というべき登場人物が登場しましたが、 本作はそれぞれの年齢の時にアレン自身が演じていたら楽しかっただろうなと思える、冴えない男が一杯出てきます。 エル・ファニングがNYで絡む映画関係者を監督→脚本家→今を時めく人気俳優とテンポよく変えていく。 相変わらず誰もがよく喋ります。相変わらずのユダヤネタも登場します。小気味いい、アレンらしい脚本が楽しい。 「僕はNYに残る。君は帰れ。僕には排気ガスが必要だ。」主人公カップルのカレの彼女への最後の台詞。アレンらしい一言です。 彼に若かりし頃の自分を投影させていたのかな。 もう80代半ばのアレンの衰えることのない創作意欲、感性の若さには驚かされます。 しかし彼は今非常に厳しい状況にあり、年齢を考えるとこの先彼が再び映画を撮ることが出来るのかは不透明な状況です。 本作は本国アメリカでは未公開となっており、復帰はそう容易では無いのかもしれません。[DVD(字幕)] 8点(2020-12-22 20:47:36)(良:1票) 《改行有》

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