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プロフィール
コメント数 2594
性別 男性
ホームページ https://tkl21.com
年齢 43歳
メールアドレス tkl1121@gj8.so-net.ne.jp
自己紹介 「自分が好きな映画が、良い映画」だと思います。
映画の評価はあくまで主観的なもので、それ以上でもそれ以下でもないと思います。

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2321.  ゴジラ×メガギラス G消滅作戦 予告編を観ただけで、否が応でも鼻につく“駄作臭”から逃れるようにこれまでスルーし続けてきた今作。 ただゴジラファンとして、シリーズ中観ていない作品があることも口惜しいので、ついに初鑑賞。 ハードルを下げきっていた分、思ったよりは“観られた”感覚はあるが、やはり駄作は駄作だと思う。 予告編の段階から明らかだったことではあるが、今作における最たるマイナス要因は“キャスティング”だと思う。 田中美里には大変申し訳無いけれど、主人公の特殊部隊隊長に彼女を起用したことは、完全なるミスキャストだ。どこからどう見てもまるっきり戦闘員に見えないことは、主演女優の演技力どうこうではなく、配役の失敗以外の何物でもない。 今作で監督デビューを果たした手塚昌明は、この後の「ゴジラ×メカゴジラ」でも釈由美子を女性戦士役で主人公に配しており、完全に彼の“趣味趣向”なのだろうが、今作のこのキャスティングミスは致命的だった。 もちろん“駄作”と言い切る以上、主演女優一人にその原因を押し付けることは出来ない。 その他のキャラクターの軽薄さ、ストーリーそのもののお粗末さも、当然褒められたものではない。 そして、個人的に最も我慢ならなかったのは、ゴジラの造形である。 不必要に仰々しい背びれは厨二病丸出しのデザインで不自然でダサい。 ゴジラと対峙するメガギラスなる新怪獣も下品な毒々しさが空回りしており、これまたダサい。 とまあ振り返ってみれば、オープニングタイトルから、ラストカット、エンドクレジット後の“蛇足”シーンに至るまで、ことごとく「ダサい」の一言に尽きる。 しかし、ゴジラシリーズは実のところ7割以上が“駄作”であることは、ファンであれば周知の事実。 それを踏まえれば、今作の駄作ぶりなどそれほど目くじらを立てることではないとも思える。 そして、今作での長編デビュー後に、手塚昌明監督が再度挑んだ「ゴジラ×メカゴジラ」と「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS」は、シリーズの中でも屈指の良作だと思っているので、この「失敗」は許せる。[CS・衛星(邦画)] 3点(2015-05-05 22:12:46)《改行有》

2322.  ゲノムハザード ある天才科学者の5日間 今やトップ俳優の地位を確立した西島秀俊を主演に配し、韓国人スタッフを中心にしたサスペンス・アクションということで、一定の期待はしていたのだけれど、どうやらどこまでいっても日本製の娯楽大作というものは世界標準に遠く及ばない作品しか生み出せないらしい。 韓国映画界も、さすがに右から左まで手練揃いというわけではないようだ。 どういう経緯での日韓合作なのかよく分からないけれど、西島秀俊のアジア向けプロモーション映画という範疇を出ない作品だ。これを観て喜ぶのは、ミーハーな彼のファンだけだろう。 原作小説の物語の完成度は実はもう少し高いのかもしれないけれど、少なくともこの映画化作品において、取ってつけたようなストーリーテリングの連続に対して、サスペンスとしても、ミステリとしても、ドラマとしても、終始チープさを感じ続けてしまった。 エピローグも何やら綺麗めな着地を演出しようとしていることは伝わってくるが、まあ完全に失敗していると思う。 あと、個人的に伊武雅刀の“あいいう役柄”は、もう散々見飽き過ぎていて、本人のパフォーマンス自体の精度は別にして、ただただ陳腐にしか見えない。 最終的には2時間サスペンスドラマのオチのような顛末に失笑してしまう。[CS・衛星(字幕)] 3点(2015-02-12 22:27:59)《改行有》

2323.  怪獣総進撃 ゴジラシリーズは一通り鑑賞していたつもりだったが、改めてチェックしてみると、未鑑賞の作品が数本あった。今作もそのうちの一つだった。 富士山麓にゴジラをはじめとする怪獣たちが勢揃いしている画のイメージが強かったので、てっきり鑑賞済みだと誤認していたようだ。 ゴジラ映画は大好きだ。ただし、ファンだからこそ、このシリーズの大半の作品が目も当てられない駄作揃いであることもよく知っている。 特に1960年代後半から70年代にかけての、ゴジラという怪獣を“ヒーロー化”してしまっている文字通りに子供騙しの作品群は酷いものだ。 今作も、その“期待”に違うことなく、しっかりと「駄作」であった。 何と言っても、冒頭から既成事実として描き出される“怪獣ランド”なる設定が失笑ものだ。 いつから人間は怪獣たちを一括りにして管理出来るほどのテクノロジーを持ったのだ? もう怪獣映画そのもの対しての概念が滅茶苦茶である。 極めつけは、キラアク星人に召還されるキングギドラの扱いが酷過ぎる。 例によって最強の宇宙怪獣として登場したはいいものの、結託した地球怪獣チームによって殴る蹴る噛み付くの“リンチ”状態。ちょっと引いてしまうくらいにズタボロにされて絶命て……。 でもね。もはやゴジラ映画のファンとしては、こういう駄作っぷりにすら愛着を持ってしまうもの。 駄作であれ何であれ、シリーズと連ねてきたからこそ、傑作も生まれたわけだろうし、何よりも今なお「ゴジラ」と聞いて知らない人がいないほどの日本映画史におけるアイコンであり続けているのだと思う。 今年はハリウッドでの再リメイクもあるし、今一度ハマってみるかな。[インターネット(字幕)] 3点(2014-05-04 23:02:35)《改行有》

2324.  ウルヴァリン:SAMURAI 《ネタバレ》 結構な“トンデモ映画”であることは覚悟していたのだが、想定を遥かに超えた駄作っぷりに「あ、ああ…そう…」と苦笑いするしかなかった。 個人的に、「ファースト・ジェネレーション」、「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」と鑑賞して、それまでテンションが上がり切らなかった同シリーズに対しての評価が急上昇していたところだっただけに、今作の出来映えは正直ショックだ。 「SAMURAI」と銘打たれた今作において、決して褒められたものではない“おかしな日本描写”のオンパレードであること自体には、怒りは無い。 むしろ、主演のヒュー・ジャックマンをはじめとして、製作陣が「日本」という異国の文化に多大な興味を持ち、愛してくれていることは充分に伝わってくるので、とても微笑ましく思える。 外国の映画なのだから、外国の人たちが「見たい日本」を描いてくれればそれでいいのだ。 問題は単純で、アメコミヒーロー映画としての面白味が全くないということに他ならない。更に言うならば、「X-MEN」という素材が本来持つ娯楽性を全く描き出せていないということだとも思う。 その原因も簡単。主人公のウルヴァリンが、彼のミュータントとしての特性である治癒能力を抑えられ、強制的に“弱く”なってしまっているからだ。 やられてもやられても復活する。その唯一にして単純明快な能力を失ってしまったウルヴァリンなどウルヴァリンではなく、そりゃあ期待される娯楽性も生まれない。 そんな彼をフォローするべく、多様な日本版ミュータントが続々新登場するのであれば、この番外編ならではの娯楽性も生まれようが、それもなくただ主人公が傷つき追われ、ノーマルヤクザ、忍者軍団、狂った機械侍との攻防を描き連ねられても、それは逆に僕たちが「見たいX-MEN」ではない。 日本の映画ファンとしては真田広之の役柄があまりにも“おいしくなかった”ことも残念。この程度の作品なのであれば、せめて“ラスボス”ぐらいの役はくれよ!と言いたい。 あくまでも映画世界内の時間軸での前作である「ファイナル ディシジョン」を受けて、最新作「フューチャー&パスト」に繋げるための、ウルヴァリンの“傷心日本旅行”を描いた番外編なのだとは思うが、それにしたって、ちょっと、ねえ?[DVD(字幕)] 3点(2014-04-13 16:52:12)(良:1票) 《改行有》

2325.  G.I.ジョー バック2リベンジ もしこれが単体のB級アクション映画であるのならば、決して一方的な否定はしない。 ドウェイン・ジョンソンがお決まりの極太男を演じ、ひたすらに肉弾戦と銃撃戦を繰り広げるという、良い意味で工夫の無いアクション映画としてテキトーに楽しめば良いだけの話だ。 正しい意味で「役不足」と言えるブルース・ウィリスのゲスト出演を見られて「ラッキー」てなもんだ。 が、しかし、この映画が「G.I.ジョー(2009)」の続編である以上、「それじゃあ済まないよ」というのが、映画ファンとして、特に馬鹿アクション映画ファンとしては避けられぬ否定的感情だ。 前作は国際色豊かな秘密組織の“チーム感”が娯楽性を高めていたのに、その前作キャラクターが殆ど総入れ替えになっていることなど、“酷い点”はイロイロある。(無闇矢鱈なイ・ビョンホン推し…、ロンドン市民むご過ぎ…などなど) が、最も問題なのは、“G.I.ジョー”という「玩具」が原作であることによる無限のイマジネーションが、この続編には全く無くなっているということだ。 前作の最大の見どころは、漫画でもアニメでもなく、「玩具」の映画化であることに相応しいギミックの格好良さだった。 世界中の子どもたちが片手に持った兵隊の人形を縦横無尽に動き回す様をそのまま映像化したような豪快さが、この映画シリーズの最大の“売り”となるべきなのに、それが完全に欠如し、ただただ鈍重なアクションシーンが羅列されてはどうしようもない。 そういったあるべき“娯楽感覚”の欠如に、監督の交代が大いに影響していることは間違いない。 前作を監督したスティーヴン・ソマーズは、「ハムナプトラ」シリーズや「ザ・グリード」などの過去作からも明らかなように、分かりやすい娯楽性を導き出すことに優れている。 エンターテイメント大作の監督における「作家性」を軽視しがちだけれど、大バジェットのブロックバスター映画にこそ、適切な娯楽性を導き出すことが出来る「作家性」が不可欠だと思う。 今作では半ば意味不明にボスキャラが途中退席していったけれど、更なる続編を作るつもりなのならば、スティーヴン・ソマーズの監督復帰は絶対不可欠だろう。 「実はアイツは生きてました~!」なんて強引さは全然オッケーなので、今作の“色々”は無かったことにして、前作チームの復帰を監督共々願わずにはいられない。[ブルーレイ(字幕)] 3点(2013-10-22 22:38:15)(良:2票) 《改行有》

2326.  ガンマー第3号 宇宙大作戦 この映画を深作欣二が監督した意味と経緯は何だったのだろうと首を捻る。 面白味はあるものの、滅茶苦茶な科学考証には終始突っ込みどころに暇が無い。この時代の特撮映画としては“普通”な仕上がりと言えるけれど、それ故に深作欣二作品としては極めて異色のSF映画と言える。 プロットとしては、特撮映画の傑作として誉れ高い「妖星ゴラス」や「マタンゴ」等々を混ぜ合わせたようなもので、東映が、東宝が築き上げてきた特撮映画の牙城を突き崩そうと、「日米合作」という戦略を企てて製作されたのであろうことをは明らか。 娯楽性の部分では、前述の東宝の名作映画に及ぶとまではいかないが、一定の水準までは到達していると思う。 キャストを全員外国人で揃えたことなどは、安直ではあるが、どうしたって日本人に出せなかった雰囲気を加味できているとは思う。 ただし、当然のことではあるが、特撮における実績と歴史が圧倒的に乏しい分、二番煎じ、三番煎じな感じは否めず、映画全体が軽薄に映る。 主人公をはじめとして、キャラクターの造形が薄っぺらく、相当大変な自体に陥っているわりには緊迫感が極めて薄いことが、最も大きなマイナス要因だろう。 特撮の部分では、やはりクリーチャーの造形ダサ過ぎる。これは技術力の精度の問題というよりも、そもそもの“センス”が無さ過ぎるような気がした。 アメーバー状の物体の段階では気味悪さとそれに伴う恐怖があったけれど、その状態から一気にもっさりとした怪物に変態し、のそのそと襲ってくる様には失笑を禁じ得なかった。 ヒロインはボンドガールにも抜擢される程で流石の美貌を誇っていたけれど、終始難しい顔をし続けるので、残念ながらキャラクターとしての魅力に欠けた。 もう少し彼女を絡めたエロティックなシーンが備わってるなどしていれば、SF怪奇として確実なプラスポイントだったけれど……。 あとせっかく米国との合作なのだから、“お約束”として、ラストカットでは「続編」を予感させる余韻を携えて、決して製作しなくていいので、「『ガンマー4号 地球大作戦』につづく」と締めて欲しかった。[DVD(吹替)] 3点(2013-09-02 17:21:31)《改行有》

2327.  遊星からの物体X ファーストコンタクト ジョン・カーペンターの傑作「遊星からの物体X」の“前日譚”というコンセプトではあったけれど、実際のところはほとんど“リメイク”だったように思う。 それくらい、ストーリー展開が酷似していて、あまりに目新しさが無かったことは否めない。 前日譚と言うからには、1982年の公開時に世界に恐怖とトラウマを与えた“物体X”の「正体」に少なからず踏み込んでいってほしかった。 前作と同じ舞台の極地で、“宿主”の宇宙人を掘り出した地球人チームが、前作同様に紛れ込んだ“物体X”との死闘を繰り広げるだけでは、工夫がなさ過ぎる。 「何おんなじこと繰り返してんねん」と、前作主演のカート・ラッセルに、お門違いなツッコミを入れたくなってしまう。 ジョン・カーペンター監督が生み出した世界観を出来るだけ壊さないようにした製作意識は好感が持てる。 しかし、残念ながら続編としてもリメイクとしても、作品としてのオリジナリティーを付加するには至っていない。 この映画の見所である“人体変形”描写に“思い切りの良さ”はあったが、決してクオリティーが高いとは言えず、新しい観客を惹き付けるだけの“センス”も無かった。[ブルーレイ(字幕)] 3点(2013-06-30 11:35:16)《改行有》

2328.  ホッタラケの島 遥と魔法の鏡 充分に予想出来たことではあったが、いかにもフジテレビらしい表面的なポップさが、“際立つ”というよりは、“鼻に付く”ファンタジー世界の映像的なクオリティーの高さは認めつつも、やっぱりハマれなかった。 可愛らしさとユニークさを押し売られているようなこの感じは、このキー局から発せられる“娯楽”すべてに共通するもので、個人的にこの数年特に嫌悪感を覚えてしまう。 ストーリーは極めてありきたり。「不思議の国のアリス」的な導入から始まって、他の作品で何度使い古されてきたか分からない“死別した家族との心の交流”が、特に何の工夫も無く描き出されていた。タイトルからしていかにもでダサ過ぎる。 ありきたりでも何でも、お話として説得力が備わっていれば、充分に観れる筈だが、主人公をはじめとするキャラクター達の言動における「理由」が非常に曖昧で、薄っぺらい。 完全に、「そういうストーリーだから」という理由が先行する形で、アドベンチャーが繰り広げられるので、感情移入をすることが出来なかった。 娘をもつ一人の親としては、ラストのくだりに対してはどうしても涙腺が緩んでしまったけれど、それはもはやこの映画によるものではなく、あまりに普遍的な親の心情によるものでしかない。 その他諸々注文をつけたくなる部分は数多い。 いくらなんでもあれだけ危険な目にあって無傷ということに違和感を感じる。 「不思議の国のアリス」的な導入なのだから、むしろがっつりと“夢オチ”にしてしまって良かったと思う。 「夢だったのかもしれない」と思わせた方が、主人公自身が自らの中で心の成長を遂げたことが際立つし、押し付けがましい世界観にも幾分納得がいったと思う。 最終的には、綾瀬はるかが声優を担当したヒロインの、微妙にエロい短いスカートの丈の印象だけが残る「不純」なアニメ映画に仕上がってしまっており、残念なような、嬉しいような……。[インターネット(字幕)] 3点(2013-06-05 23:36:31)(良:1票) 《改行有》

2329.  ボーン・コレクター 猟奇殺人サスペンス映画ブームの90年代に量産された凡作の一つと言わざるを得ないのが正直なところ。 雰囲気としては、新米捜査官+殺人のプロフェッショナルコンビのパートナー感は「羊たちの沈黙」のそれを、そして、主人公らの身近に潜む殺人鬼設定は「セブン」のそれを狙っているのは明らか。 ただ、この映画の到達点は、比較に出すことがはばかれるくらいに、そのどちらの名作にも遠く及んでいない。 「駄作」と評してしまっても差し支えはないけれど、個人的に「凡作」と留めたいのは、まだまだ若くてかわいいアンジェリーナ・ジョリーの瑞々しさに免じて。 同じく主演のデンゼル・ワシントンの安定した存在感もあり、脇役も含めてキャストのパフォーマンスに何とか助けられている部分は大きい。 犯罪学の天才だが寝たきりの師匠と、素人同然だが天賦の才を持った弟子とのコンビによって、事件の真相に迫っていくという構図は面白かったが、肝心の当人同士の心理描写があまりに唐突で、この二人が互いに信頼していくくだりに説得力が無さ過ぎた。 もっと長いスパンをもって、幾つかの難事件を解決していくプロセスの中で、主人公コンビが連携と信頼を深めていくという「必然性」があれば良かったのにと思う。 また、捜査に携わるその他の警察スタッフや主人公の面倒を見る介護士ら、主人公二人以外の面々のキャラクターも立っており、彼らが醸し出す“チーム感”に好感が持てただけに、この映画の素材はテレビドラマシリーズの方がハマったのではないかと思う。 真犯人が誰か?ということについても、途中ふいに差し込まれる無意味なシーンによって容易に想像がついてしまう。それが伏線となっているというわけでもなく、本当にただ無意味なシーンでしかないので、興は冷める一方だった。[インターネット(字幕)] 3点(2013-03-24 21:20:16)《改行有》

2330.  ルパン三世 東方見聞録 ~アナザーページ~<TVM> ルパンと次元以外の主要キャラクター声優陣の入れ替えからまだ日は浅いが、既に“馴染んでいる”と感じられたことは、極めて高いハードルに挑んだ新しい声優陣を賞賛すべき要素だと思う。 先だって放送されたテレビアニメシリーズ「LUPIN the Third -峰不二子という女-」の成功を経て、新キャストチームの結束が順調に固まっていることは、ファンとして喜ぶべきことだろう。 今回のテレビスペシャル版には、「LUPIN the Third -峰不二子という女-」で見せた淫靡で挑戦的な趣向は一切無く、毎度おなじみのテレビスペシャル版という趣だった。 プロット的には、「いったい何番煎じ?」と思わずにはいられないお決まりのパターン。 不二子にそそのかされたルパン一味があるお宝にまつわる謎を追求する中で、謎を解明する核心となるヒロインが絡み、ヒロインを守りつつ謎を解き明かしお宝の正体に辿り着く。 最終的には、“カリオストロ”以来定番の「俺のポケットには大き過ぎらぁ~」的展開で、ルパンは何も手に入れぬまま、銭形警部に追われつつ去って行く。。。 目新しさなんて何もなく、もはやそういうことをこのテレビスペシャル版で求めることはお門違いにも思えてくる。 ここまでくれば「水戸黄門」と同じ領域であり、決まりきったプロットを受け入れ、楽しむ努力をしなければならないのかもしれない。 と、なんとか許容したい気持ちの一方で、「名探偵コナン」のアニメスタッフが担ったらしいアニメーションの造形は極めて安っぽく、画的な格好良さがまるでないことは、大きなマイナス要素と言わざるを得ない。 「LUPIN the Third -峰不二子という女-」のテイストでの続編か映画版は、引き続き激しく希望。[地上波(邦画)] 3点(2012-11-18 00:51:44)(良:1票) 《改行有》

2331.  スマグラー おまえの未来を運べ 石井克人というクリエイターの作品は嫌いではない。 「鮫肌男と桃尻女」を地元のミニシアターで初めて観た時の感覚は鮮烈だったし、「茶の味」の和みと辛辣が混じり合った独特の世界観は忘れられない。 彼がかつて日本の映像界のトップクリエイターであったことは間違いないことだと思う。 しかし、スタイリッシュでセンセーショナルな映像世界は、時間の流れとともに見古されてしまうのが世の常。そこに時流とともに「進化」がなければ、見栄えのしないものになってしまう。 残念ながら今作は、過去からの進化を伴っていないクリエイターの特に見栄えのしない映画にしか見えなかった。 スピード感が重要なストーリーの筈だが、くだらない描写が所々に挟み込まれるせいか、展開が酷く愚鈍に感じて仕方なかった。 原作漫画も読んだが、特に好きになれなかったので、そもそも個人的な趣向に合わないだけかもしれない。 突き詰めれば至極単純なストーリーなのだから、映画的にはもっとタイトにまとめたほうが印象は良かったと思う。 伝説的な殺し屋を運送するというのが、この話のキモなわけだから、その部分に焦点を絞り、主人公と殺し屋との掛け合いを主軸にした方が、クライマックスの拷問シーンも際立ったと思う。 随所に“やり過ぎ”なキャラクター描写も鼻に付くばかりで、無意味だった。 ほどよく豪華なキャストが揃っていて、それぞれ一生懸命パフォーマンスをしているが、それらがバラバラでチープに見えてしまうのは、ひとえに監督の責任だろう。 安藤政信演じる殺し屋“背骨”が、エクソシストばりに“奇怪”な動きをする様には「本気か?」と呆れてしまった。 高嶋政宏の懸命な怪演にもただただ失笑。[ブルーレイ(邦画)] 3点(2012-09-21 23:52:51)《改行有》

2332.  ルパン三世VS名探偵コナン<TVM> そもそも褒められる作品ではないだろうことは分かりきっていたので、ハードルを充分に下げて観ることが出来たことは、そこそこ“見れた”要因に繋がり結果オーライだったと思う。 馬鹿馬鹿しい粗に対してわざわざ怒ることの方が、よっぽど馬鹿らしいので、良かった点を挙げたい。 “VS”となっているが、やはりどちらかというとコナン寄りのストーリー展開は、作品としてバランスが良かったと言える。 越えてきた修羅場の質と量を考えれば、圧倒的にルパンが勝るわけで、ルパンメインの土俵が展開されては、一介の名探偵であるコナンが活躍する余地などなかっただろう。 あくまでコナンの活躍がメインの土俵で、ビッグゲスト的にルパン一味が絡んでくるキャラ立て方は、そもそも無理矢理な舞台設定の中で互いの特性を上手く引き出せていたとは思う。 あと、いつもは気恥ずかしいくらいに童貞感丸出しの「名探偵コナン」の世界観の中に、「ルパン三世」のアダルティなニュアンスが僅かながら加味されていて良かった。 それに伴う、コナン側のキャラクターの精一杯のエロさ加減が、このコラボレーションによる最大の成果だったのではないかと思う。 とは言っても、やはり「楽しめる」という表現を使うにははばかれる出来であることも事実。 それぞれの作品に対して、ギリギリ「冒涜ではない」と言えるレベルであることは否めない[地上波(邦画)] 3点(2012-04-09 17:18:20)《改行有》

2333.  TIME/タイム 《ネタバレ》 帰り道に寄った深夜のコンビニで、リキュールとバターピーナッツをレジに持っていき300円を財布から出しながら、「これだと“3分”くらいかな」とか思った。 「時は金なり(Time is money)」そのままの設定と言ってしまえば確かにそう。単純で浅はかな印象も受けなくもなかったが、SF映画として面白いアイデアだとは思った。 実際、設定を生かして映画的に面白い場面は幾つもあった。文字通り生命をかけて「時間」を奪い合うシーンの緊迫感や、すべての人物が25歳の肉体という設定を生かした人物描写には、何に手間をかけている訳ではないにも関わらずオリジナリティが生まれていたと思う。 しかし、この映画の唯一の面白さは、その「基本設定」だけと言って間違いない。残念ながら。 あとは、その面白い設定をことごとく「陳腐」に貶める脚本のお粗末さが目に余る。 “一日”の寿命を稼ぐために日がな働き続ける主人公が、母親の死をきっかけに、非人道的な社会体制に殴り込みをかけるというお話なわけだが、その行動原理自体に説得力が無さ過ぎる。 そして、主人公の行動自体もあまりに場当たり的で、すぐに頓挫し行ったり来たりを繰り返すので、非常にテンポの悪さを感じてしまった。 物語上、主人公らに対して「悪」となるものの存在もとても中途半端。 大富豪として巨万の富みならぬ「時間」を保有するヒロインの父親も、執拗に主人公らを追う時間管理局の捜査官も、非人道的だろうが何だろうが、定められた社会ルールの中で自分がすべきことに人生をかけている真っ当な人間にしか見えない。 結局のところ、映画の中で最も利己的な行動をしているのは他ならぬ主人公たちで、逃避行劇に酔った男女が、何らかの事由があって敷いている特異な社会体制を好き勝手に荒らしまくっているようにしか見えなくなる。 他にもきりがないくらいに突っ込みどころは満載。予告編が伝える内容と本編があまりに乖離してしまっているという「駄作」っぷりも久々に味わった。 脚本の作り込みをもう少し真面目にしてくれたなら、幾分マシな映画にもなっていたと思う。 「ガタカ」を撮ったアンドリュー・ニコル監督の最新SFとして期待高だっただけに、想定外に低レベルに落ち込んでいく映画世界を目の当たりにして、苦笑するしかなかった。 唯一の救いは、ヒロイン役のアマンダ・セイフリードちゃんが可愛らしかったことくらいだ……。[映画館(字幕)] 3点(2012-02-19 01:34:46)(良:3票) 《改行有》

2334.  メテオ 超巨大隕石激突 《ネタバレ》 レンタルショップに行くと、どうしても目についてしまうのが、鑑賞前から“B級”であることを疑わないSF映画やアクション映画のパッケージ。 多くの場合、そういう映画はパッケージのイラストだけがやけに大迫力で、絶対にそんなシーンが出てくるわけもないということは暗黙の了解として分かっていることだ。したがって、真っ当な映画ファンであれば、目もくれずにスルーすることが常套手段だ。 が、映画を観すぎていると、時に「脱線」したくなる衝動に襲われる。 そんなわけないのに、「もしかすると奇蹟的な面白さに遭遇するかも」と、仰々しいまでに破滅的な巨大隕石が衝突する様を“イラスト化”した今作のパッケージを手に取ってしまった。 「アルマゲドン」以降、B級映画市場で量産され続け、もはやその市場でも「今更」な印象を受ける“巨大隕石もの”。 盲目的に「面白いかも」と思ってしまった一つの要因は、天才科学者役としてクリストファー・ロイドがキャスティングされていたことだった。 「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のドク役で馴染み深いこのベテラン俳優のパフォーマンスを久々に観たくなったということが、食指が動いた理由である。 物語はお約束のように、小惑星の軌道の異変に科学者が気づくことから始まる。 早速登場してくれたクリストファー・ロイドの博士姿に、気分はにわかに高揚してきた。 ストーリーは極めてベタなんだろうが、この博士が地球滅亡の危機に対して終止奮闘する姿を見られるのであれば、価値は充分にあるなあと思い始めた序盤、突如思惑は一転する……。 唯一無二の期待だったクリストファー・ロイド演じる科学者は、隕石の軌道を政府へ報告に向かう道中、突然ひき逃げにあって死んでしまう……。「えぇー……」と、思わず唖然としてしまった。 そこからの展開がびっくりするほど酷かった。[DVD(字幕)] 3点(2011-06-13 15:36:10)《改行有》

2335.  相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿 テレビドラマで少しでも売れた作品は、何でもかんでも「映画化」してしまって興行収入を得ようとする流れは、今のテレビ業界の定石なので、「相棒」本編の映画化は必然だと思う。 ただ、いくら人気キャラクターだと言っても、本来“脇役”でもない“端役”である鑑識役を主人公に据えて映画化してしまうことには、少々やりすぎな感じが拭えなかった。 実際、一つの映画の主人公としてはあまりに華が無さ過ぎた。華が無いからこそ、本編で良い味を出しているわけで、そもそも本末転倒だと思う。 ストーリー展開的にもチープな点が多く、「鑑識」という科学捜査の先陣であるはずのキャラクターが主人公のわりには、捜査の手法そのものが強引で、論理性が乏しかった。 「鑑識」がメインである以上、走り回って捜査をするシーンなんて必要なく、台詞の通りに「物証がすべて」だという概念を貫いてほしかったと思う。 「相棒」シリーズらしく、少々強引であってもサスペンスを転じさせてオチを付けたことには好感が持てたが、やはり一つの「映画」としてのインパクトは備わっておらず、テレビのスペシャル版放映で充分だったと思う。[地上波(邦画)] 3点(2011-01-17 12:36:13)《改行有》

2336.  PUSH 光と闇の能力者 《ネタバレ》 様々な超能力を持つエスパーたちが、三つ巴の攻防を繰り広げるという設定は、非常に興味をそそられた。主人公の味方チームがそれぞれの能力を生かして、相手に対抗していく展開も、個人的にツボにはまるものだった。 2005年の「宇宙戦争」以来、久しぶりに出演作品を観たダコタ・ファニングが相変わらず可愛らしく、少し大人の色香も出始めており、良かった。拳銃を両手に持つ様などには、「レオン」のナタリー・ポートマンを一瞬彷彿とさせる魅力が垣間みれた。 が、映画自体はあまり面白くない。 同じ素材でもっと面白くすることは如何様にも出来たのではないかと感じた。 先ず、娯楽映画としての派手さが無さ過ぎる。今の時代、“エスパー映画”が出来たと聞けば、最新の映像技術を駆使したスタイリッシュな映像世界を期待してしまうもの。 それなのに、映し出されるそれは「何年前の映画だ?」と思ってしまう程チープな表現に終始する。 主人公をはじめ登場するキャラクターの「性格」が今ひとつ定まっていないことも致命的だ。キャラクター性が掴めないので、言動に対する理由も終始掴み切れず、説得力に欠ける。 エスパーの能力を絡めて凝ったつもりだろうストーリーは、一定の整合性は保っているけれど、ただいたずらに複雑にした印象が強く、没頭することが出来なかった。 それなりに豪華なキャストを揃えたこの映画は、いろいろと“含み”を持たせてエンディングを迎える。 おそらくはシリーズ化も念頭に置いているのだろうが、たぶん続編は無いだろう。 もっとシンプルに単純な娯楽性を突き詰めていれば、もっと面白い映画になっていたかもしれないという要素は所々あった。久しぶりのダコタ嬢だっただけに、残念。 邦題も意味不明でダサ過ぎる。[DVD(字幕)] 3点(2010-09-27 00:11:06)《改行有》

2337.  戦場でワルツを 戦争を描いた映画や小説の評において、「戦争の狂気」なんて言葉は、もはや常套句で、自分自身も何度も使ってきたように思う。 だが、実際問題、自分を含め多くの人々は、その言葉の意味をどれほど理解出来ているのだろうか。甚だ疑問だ。 「パレスチナ問題」は、ほとんどすべての日本人にとって、“対岸の火事”である。 重要なことは、先ずその自分たちの認識の低さを認めることだと思う。知ったかぶりでは、何も生まれない。 そういう「無知」な状態で観た映画であり、そうである以上、その視点からの映画の感想を述べるべきだと思った。 感じたことは、あの遠い国で繰り広げられ、今尚くすぶり続ける戦争において、人々の心を蝕むものは、もはや「狂気」などではないように感じた。 長い歴史の中で、繰り返される憎しみの螺旋、それを断ち切れない人間そのものの「業」だと思う。 だから、敢えて言わせてもらうならば、映画の主人公が抱えていた”心の傷”に対して、今更何を言ってるんだというような不自然さを拭えなかった。 問題は今この瞬間も決して解決していなくて、血を血で洗っている。そんな中で、この映画の表現は、本質的に非常に浅いように感じてならない。 特徴的なアニメーションは、映像表現としては素晴らしかったと思う。 ただし、最終的に「実状」を現実的な映像で見せてしまうのは、メッセージ性は別として、表現方法としてフェアではないと思った。[DVD(字幕)] 3点(2010-08-28 13:45:34)(良:1票) 《改行有》

2338.  東のエデン 劇場版 I The King of Eden 《ネタバレ》 TSUTAYAのアニメコーナーで、このテレビアニメのDVDのパッケージを一目見るなり、気になった。キャラクターデザインが、「ハチミツとクローバー」、「3月のライオン」の羽海野チカだったから。 ストーリーの概要を読んで、新鮮味のあるプロットに尚更興味を持ったが、テレビアニメはほとんど観ないので、二の足を踏んでいた。 そうこうしていたところに、この劇場版公開の報。それならばと、テレビアニメ版のDVDを続けてレンタルし、劇場版鑑賞に至る。 結論としての正直な感想としては、映画作品としての説得力と深みが、ストーリー展開に備わっていない。 深夜のテレビ放送枠としては許容範囲だった基本設定の稚拙さが、一つの映画となることで露呈しまっている。 謎の携帯電話を通じた陰謀の中で、記憶を無くした青年が繰り広げる破壊と救済。そのコンセプトは、非常に興味深い。 不安定な国の世情、インターネット、ニートと現代的な要素を絡ませた謎に満ちたストーリー展開も、ミステリアスとエンターテイメントに溢れている。 ただそこに、本質的な深みがない。興味をひく要素を並び立てたまでは良かったが、最も重要なテーマ性があまりに希薄だ。 荒れる社会情勢の中で膨れ上がった“ニート”という存在がこの作品では重要な要素として描かれるが、それを正当化し、安直に活躍させる様が、あまりに稚拙で説得力がないように感じる。現実的な世情を、表面的に面白がって、空想と妄想でくくり上げただけのように思ってしまった。 そしてこの劇場版を二部作に分ける必要はないと思う。まだ第二部は観ていないけど、第一部を観る限りでは、この程度の内容を区切って、わざわざ二部作にしたことは、劇場に足を運んだ人の反感を買うだけだと思う。 ここまで観てきたので、劇場版ⅡもDVDが出れば観るだろう。が、現時点の評としては、あと一歩も二歩も及第点には及ばず、羽海野チカのキャラクター造形に救われている作品だ。 [DVD(邦画)] 3点(2010-04-18 09:10:02)《改行有》

2339.  ジェネラル・ルージュの凱旋 面白い原作に対して、おそらく完成度の高い映画にはなっていないだろうな。 という予想は容易について、それはたぶん間違いないということを分かっていながら、やっぱり気になるので観てしまう。そういう映画は時々ある……。 前作「チーム・バチスタの栄光」は、原作が持つ独特の医療サスペンスの世界をちっとも反映出来ていない「駄作」を超えて「愚作」と評することをいとわない作品だった。 それと同じ監督、同じ主演コンビで製作された今作が、決して良い映画に仕上がっているわけがないことは、分かっていたのだけれど、どうしても気になる要素があって結局鑑賞に至った。 その要素とは、“ジェネラル・ルージュ”を演じた堺雅人だ。 今回の物語の場合、要となるのは竹内結子&阿部寛が演じる主演コンビではなく、救命救急センターの絶対的な“将軍”速水センター長を演じる堺雅人の存在であり、彼のパフォーマンスいかんでは映画の完成度に大いに影響すると思われた。 その思惑通り、堺雅人は要となるキャラクターを原作のイメージを損なうことなく表現しており、その点で映画としての一定の説得力は保たれたと思う。 ただし、やはりそれでも、前作同様、原作の持ち味をちっとも反映出来ていない。 この監督が何故だか入れたがる意味不明で面白くも何ともないギャグシーンには、前作での免疫もあったので若干慣れたが、ストーリー展開として盛り上がるべき点をきちんと押さえられていないことは、致命的だと思う。 “バチスタ”に続き今作の監督も担当した中村義洋という人。 このシリーズ作だけを観ると、どうしようもない駄目監督というレッテルを貼りたくなるが、「アヒルと鴨のコインロッカー」「フィッシュストーリー」「ゴールデンスランバー」と立て続けに監督した伊坂幸太郎作品では、とても良い結果を残している。 映画監督と原作には、クリエイターの優劣とは別の“向き”・“不向き”があるのだろうと改めて思う。[DVD(邦画)] 3点(2010-04-01 12:31:56)《改行有》

2340.  サブウェイ123 激突 《ネタバレ》 初めての海外旅行で、当然ながら初めて航空機の国際線に乗った。 せっかくなので、機内上映の映画を見ようと思い、映画のプログラムを見てしばし葛藤。 国際線ということで、いま日本では劇場上映中、もしくは上映終了したばかりの作品がいくつか見られる。 が、とは言っても鑑賞の環境はあくまでエコノミークラスの狭い座席であり、映画を観る環境としては劣悪極まりない。もし見た映画が素晴らしい映画だったとしたら、逆に“勿体ない”。 そんなこんなで思案した挙げ句、選んだ作品がコレ。 スター俳優の競演、過去の秀作のリメイク(未見)、監督はアクション映画の雄トニー・スコットと、注目すべき要素はあり、劇場に足を運ぼうかと思ったりもしたのだけれど、もう一つ鑑賞意欲がわかず、二の足を踏んでしまっていた。 結論。機内で見る“時間つぶし”には丁度いい映画だった。 地下鉄職員とハイジャック犯の「頭脳戦」を映画の最大の”売り”とし、そこに名実共に力のある二大スター俳優を配置した、そこまでは良かったと思う。 ただし、肝心のストーリーテリングが稚拙すぎる。 地下鉄職員、ハイジャック犯の両者に通じて、キャラクター性が希薄で、終始言動に説得力が無い。故にどちら側にも感情移入が出来ない。 デンゼル・ワシントン&ジョン・トラボルタというキャスティング自体は、もちろん魅力的だが、ストーリーが薄いので、それぞれが演じるキャラクターの底が浅く、容易に予測がついてしまう。 工夫に乏しいストーリーによって、何を持って「頭脳戦」を指しているのかさえ見えてこない。 もちろん役づくりなのだろうが、ワシントンもトラボルタもボテッとした体型をしており、見栄えがよろしくない。 いろんな意味で、格好悪い映画だ。[地上波(字幕)] 3点(2009-11-24 21:34:27)《改行有》

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