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221.  アイス・エイジ ビックリする様な技術も引き込まれる様なストーリーもありませんが、子供向けで定石通りの展開を、ちゃんと誰でも楽しめる作品に仕上げてあるのは流石です。そして、本作が見た目のクォリティ以上に人気を博したのは、そのテーマ性にあると思います。普遍的テーマとして(やや陳腐ながら)「友情の大切さ」が描かれ、その上、「過去を水に流す」という今日的テーマがきちんと描かれてる。マンモス絶滅は、現在ではヒトによる乱獲が原因とされてますが、それを知ってる現代人から見れば壁画のシーンは非常に切ない。しかしマニーはそれを乗り越え、ディエゴの過去も不問に付す。これは何十年、何百年、そして何千年もの過去に対して、いつまでも遺恨を抱いてる馬鹿な人類への明確なメッセージですヨ、6点献上。[地上波(字幕)] 6点(2006-06-15 00:23:48)(良:2票)

222.  白くまになりたかった子ども 動く絵本とは正にこのこと。超シンプルなラインで描かれたキャラクターと、淡い水彩で表現された背景が、デジタル技術を最大限に駆使して動く動く。特別高度な技術ではないんでしょうけど、センスが素晴らしいと思います。また、BGMも壮大な神話的楽曲とイヌイットの民族音楽っぽいものが使われ、非常に雰囲気を盛り上げてました。【山岳蘭人】さんもお書きの通り、ストーリー的には少しほろ苦く、血縁を重視する日本人の目から見ると腑に落ちない点もありますが、中々考えさせられるファンタジーです。テーマは「生みの親より育ての親」ってことなんですかねぇ…、6点献上。[CS・衛星(字幕)] 6点(2006-06-15 00:09:38)

223.  ブレイブストーリー もの凄く簡単な上、最初から最後まで以前プレーしたことのある様な、全く意外性が無くつまらない亜流RPG。たぶん原作では、それなりにテーマや世界観の書き込みが為されてるんでしょうけど、脚本が非常にお粗末だった為、何もかもが唐突で、既存のRPGから設定を拝借して切り貼りしただけという印象で終わってます(原作自体も、こんなにパクリっぽい仕上がりなんでしょうか?)。「銀色の髪のアギト」よりは随分マシだし、作画レベルも高度でしたけど、キャラクターや「ヴィジョン」の魅力も乏しく、アクション・シーンでさえ余り楽しめません。「ロード・オブ・ザ・リング」を経験し、「ファイナル・ファンタジー」も「XII」というご時勢に、いくら子供向けとは言え、こんなRPGゴッコでは誰も満足しないんじゃないですか、4点献上。[映画館(邦画)] 4点(2006-06-15 00:05:01)(良:1票)

224.  カーズ もうピクサーの「技術」には驚かない。しかし「センス」には相変わらず驚かされる。今回は「自動車」の世界が舞台になってますけど、彼らのキャラクター・デザインは細かな所まで「実車」に準じてる(登場する全員がチョロQみたいで愛らしいです)。その性格設定は「ドライバー」に準じたものになってます(従って、この話は普通に人間が演じてもそのまま通用する)。そして本作で最も目を見張るのが、車達の「生物的な部分」と「メカニカルな部分」の見事なさじ加減。手も足も無い車が活き活きと人間的に動きつつも、決してカートゥーン的にはならず、その能力は常に「マシン」としての節度とリアルさを保ってる。これが「センス」です。ストーリーは若者の成長物語であると同時に「負け組」の再生物語。ベタですけど、きちんと感動させて貰えます。2時間超と少し長めの作品になってますが、エンドロールの終わりで初めて“bug”が大写しになるので見逃さない様に、7点献上。[試写会(字幕)] 7点(2006-06-15 00:04:31)(良:2票)

225.  劇場版 テニスの王子様 二人のサムライ THE FIRST GAME はー、これが噂の「テニプリ」ですか。この映画自体は「テニスの王子様」番外編に徹してる為、私の様に原作もTVシリーズも知らない人間は何が何だか解らないと思いますが、ファン向けにはこれで良いのかもしれません(↓って、やっぱダメですか?)。私の印象としては、やけに古臭い印象のスポ根少年マンガ。もちろん絵柄は今風だし、とても中学生には見えないイケメンテニス部員が揃ってますが、ありえねー技を宇宙規模のグラフィックで表現するってのは、完全に「リングにかけろ」の世界観。どうせやるなら、ここまで徹底してやって貰った方が気持ち良いです、4点献上。[地上波(邦画)] 4点(2006-06-15 00:04:10)

226.  ラーゼフォン 多元変奏曲 先に謝っときます、ごめんなさい。何も知らずに観た私が悪いんです…。ストーリーは訳が解らないのに、このどこまでも見たことのある様な雰囲気が一種異様。アムロ・レイ以降、ある種の定番と化してしまったヘタレな主人公。「超時空要塞マクロス」以降、これまた定番と化してしまった、隔離された異世界で展開する平凡な日常。そして「エヴァ」からの影響を隠そうともしない様々な設定。本作からは新たに創造しようとした努力の片鱗の、そのまた欠片さえ感じることが出来ない。映画用に追加された部分も「心象シーン」という馬鹿馬鹿しさ。余りアニメをなめんなよ、1点献上。[CS・衛星(邦画)] 1点(2006-06-15 00:03:44)

227.  マリといた夏 韓国らしいノスタルジーと湿っぽさを感じさせる、韓流版「おもひでぽろぽろ」って感じ。たぶん全編デジタルで製作されてるんでしょうけど、落ち着いたトーン、輪郭線の無いシンプルなキャラクター・デザイン(どことなく切り絵風であり、中国アニメ風でもある)、そして素朴且つ写実的な美術で、独特な雰囲気を構築してます(カメラワークや絵の動きも、わざとぎこちなくしてある)。今一つ主人公の「現実」と「夢」との接点が感じられなかったことと、終始テンションの低い話運びだった為、私的には退屈の一歩手前という印象ですが、映像は一見の価値があるかもしれません、5点献上。[CS・衛星(字幕)] 5点(2006-06-15 00:03:14)

228.  シャム猫/ファーストミッション 「峰不二子の原型になったモンキー・パンチ幻の名作の映画化」という謳い文句からは、大人向けのセクシー・アクションを期待してしまいますが、全くそんなことはなく、子供が観ても退屈しそうな古臭く中途半端な作品になってます。首都を舞台にしたテロという今風のストーリーながら、そこにハードさは皆無。緩々の設定とアクションに加えてお寒いギャグ。キャラクター・デザインや作画のレベルも非常に低く、とても2001年のアニメには見えません。せめて「シャム猫」の二人に萌えられれば、まだ救われるんでしょうけど、そっちのニーズにも応えてはくれないでしょう、2点献上。[CS・衛星(邦画)] 2点(2006-06-15 00:01:56)

229.  電車男 (ちょい長め) 「奇跡のラブストーリー」という謳い文句でしたけど、テレビ局のやっつけ仕事的便乗企画作品としては、正に奇跡的に面白く仕上がってると思います。叩かれても叩かれても、ひるむことなく映画製作に投資してきたフジテレビには(ま、叩かれて当然の作品ばかりでしたが…)、現在に至り、並の「映画会社」が足元にも及ばない才能やノウハウが蓄積されているのでしょう(更にはドラマ制作やマーケティング等の力もある)。撮影がどうとか演出がどうだとかは、所詮、一般からズレた「映画ヲタク」の戯言でしかなく、本作はそんな「ニッチ市場」に向けて作られた訳じゃない。誰も本作をベルリン映画祭に出品するつもりなんか無いのです。それにラヴ・コメディは、多かれ少なかれ全て妄想系(「ブリジット・ジョーンズの日記」の方が電波度高し!)。デートの途中で映画館に入り、笑って泣いて、出てきた時に二人が暖かい気持ちになってれば、それで3,600円分の使命を果たしたことになる。そういう意味で、この映画は十二分に成功作と言えるでしょう、6点献上。[CS・衛星(邦画)] 6点(2006-06-09 00:23:50)(良:3票)

230.  不撓不屈 映像、音楽、脚本、演技と、全てに於いて凄く古臭い雰囲気を漂わせる、昭和38年に起こった国税庁による飯塚毅税理士弾圧事件、通称「飯塚事件」を描いた高杉良原作の実録映画。高度経済成長から置き去りにされつつある「負け組」の視点や、「内部告発」等といった題材は現在との共通点が感じられますが(正にこれこそが本作の製作意図だと思う)、如何せん、映画の作りが前述の通り甚だ古臭く、まるで視覚障害者向けの多重音声みたいな江守徹のナレーションも白ける。「不撓不屈」の精神で国家権力に挑んだ飯塚税理士の如き「誠実」な映画であるとは思いますし、「初恋」なんかと比べれば遥かに時代を再現できてますけど、はっきり言って仕上がりは三流です。ということで、「誠実さ」に+1点して、4点献上。[試写会(邦画)] 4点(2006-06-09 00:16:52)

231.  タイヨウのうた シンガーソングライター・YUIが色素性乾皮症を患う少女を演じた、至ってオーソドックスな難病映画。YUIの歌うシーンが多くあるので、アイドル映画としてはファンも納得の仕上がりだと思います(近くにいた女子2名は「セカチューより全然良かった」と話してました)。そのYUIですけど、雰囲気的には蒼井優を髣髴とさせ、演技の拙さが逆に初々しさとなっており、中々良かったです(本作で一番の大根は麻木久仁子)。すっかりおじさんとなってしまった私は、YUIという人の存在すら今まで知りませんでしたが、主演映画が作られる位だから人気があるんでしょうね。で、彼女の堂々とした歌唱シーンこそ本作の目玉だと思うんですけど、演出や音合わせ(音響設計)に手抜きが感じられるのが残念でした。そんなことで、5点献上。[試写会(邦画)] 5点(2006-06-09 00:14:40)

232.  SURVIVE STYLE5+ 「日本映画じゃないニホンエイガ!」という宣伝文句は全くの出鱈目。シネマライズやシネクイントでしょっちゅう上映してる、珍しくもない渋谷系「日本映画」と全然同じです。従って「新しさ」は皆無と言って良い。そして数多あるそのジャンルの作品群同様、中身も何も無い。後はこの「STYLE」が肌に合うかどうかで評価は決まってくるでしょう。繰り返しがクドくて時間が長すぎるのが最大の欠点でしたけど、私は飽きずに観れました。多彩な出演者の中では橋本麗香と神木隆之介が出色。特に橋本麗香は、モデルだけあって表情が非常に魅力的。「無表情」もかなり絵になりましたけど、ロケット・パンチを繰り出した時の顔なんか最高。女優としてはハーフ顔がハンデでしょうけど、これからのご活躍に期待します、5+点献上。[CS・衛星(邦画)] 5点(2006-06-09 00:07:28)(良:1票)

233.  ムーンライト・ジェリーフィッシュ 本作最大のネックは藤原竜也の演技が固すぎる上に、全くヤクザに見えないこと。それでも私は、所々で目が潤んでしまった。日の光を浴びることの出来ない弟の為に、共に日陰の道を歩むことを選んだ兄の生き様が切ない。昼の世界を劇中では「世間」と呼んでましたが、太陽が弟を拒んだ様に、世間もまたこの兄弟を受け入れてはくれない。色素性乾皮症を患ってはいなくとも、兄も日の光の下では生きられない体なのです。ややイメージ寄りでセンチメンタルな演出が鼻につきましたが、ニューウェーヴなヤクザ映画としては、渋谷系の「凶気の桜」よりもずっと良いと思います(因みにこちらは椎名林檎姫と同じ新宿系)。それにしても、色素性乾皮症が「題材として」新たな難病のトレンドになってるんでしょうか…、6点献上。[CS・衛星(邦画)] 6点(2006-06-09 00:05:27)

234.  初恋(2006) 「三億円事件」という題材から想起される雰囲気とは全く異なり、ダラダラとした意味の無い長回しでひたすら淡々と描かれた、60年代の少年少女達の青すぎる青春物語。宮崎あおいが出演を熱望したという触れ込みですが、彼女は最初から最後まで暗い表情を崩さないので、本来の魅力は皆無(こんな映画でわざわざ演技派振らなくても、彼女の演技力は既に折り紙付き)。また、「ALWAYS/三丁目の夕日」風CGで所々、当時を再現してありますが、映画からその時代を感じることも出来ません(大部分は出演者の所為。ということは演出した人の責任)。主人公は冒頭で「大人になんかなりたくない」と言いますが、大人(社会)vs若者というテーマ自体が非常に陳腐。それに、映画から反逆の対象である「大人」を排除してしまっては、その陳腐なテーマすら描くことも不可能です。従って、この「子供達」に共感することなどとても出来ません。とにかく凄く退屈でした、2点献上。[試写会(邦画)] 2点(2006-06-09 00:03:57)

235.  嫌われ松子の一生 あの原作をよくここまで巧みにまとめたと思う。本作で褒めるべきはポップな演出ではなく、脚本力と構成力です。その構成も、色々な関係者の回想シーンの中で更に松子が回想するという不自然さはありますが、怒涛の演出で押し切ってしまい、こちらが違和感を募らせない内に現在のシーンに戻ってくる力技。このテンションを続けるには少し時間が長すぎた様な気もしますが、鑑賞後の満足度は高いです。気になったのは映像のクォリティ。たぶん本作はDVDの方がクリアな映像で鑑賞できるでしょう。ところで中島哲也と中谷美紀の不仲ですけど、これは、あくまでも「記号」としての松子を求めた監督に対し、女優が人間・松子を「演じたがった」所から生じたんじゃないですかね。映画からはそんな印象でした、7点献上。[映画館(邦画)] 7点(2006-06-09 00:03:29)

236.  インストール 本作の主人公が、この経験を通じて成長したり違う自分を発見したりすることなく、以前の自分と全く変わらぬまま「社会復帰」を果たす所は、凄く今風かもしれない。しかし、そんなどーでもいい話が面白い訳なく、本筋ではほとんど楽しめません(タイトル的には「インストール」ってよりも「初期化」って感じです)。この自堕落な風潮をもっと皮肉ってあれば、もう少し痛い青春映画になったでしょう。演出も「下妻物語」を目指しつつ、出来てみたら「キューティーハニー」になっていたって感じ。が、これで最後まで見せてしまうんだから上戸彩はエライ。全体は頓珍漢な演出なのに、巻頭からパンチラで惹きつけ、その後もコーラを飲んでる時の喉の動きやポテッとした唇の接写等、上戸彩を捉えるカメラだけは的確でした…、5点献上。[CS・衛星(邦画)] 5点(2006-06-09 00:02:34)

237.  約三十の嘘 そうですか、元は舞台劇なんですね。それにしても評価低いですねぇ…。私は最初から「騙し騙されのコン・ゲーム」なんか、これっぽっちも期待してなかったのでナチュラルに楽しめました。それにラストで中谷美紀が認める様に、彼らは詐欺師としては二流。もっと言えば、人間的に不完全な二流。これでコン・ムービーになど成り様はないのです。映画としては、セットとロケの両方で撮影したんでしょうけど、全く違和感の無い車内の仕上がりが良かったです。そして所々、絶妙のタイミングで入る外の景色や列車の空撮も、貧乏臭さの払拭に役立ってました。せせこましい空間での会話劇、そして無様なラヴ・コメディこそ大谷健太郎の真骨頂。そういう意味でこの映画は、全く彼らしい作品だったんじゃないでしょうか、6点献上。[CS・衛星(邦画)] 6点(2006-06-09 00:02:07)

238.  感染 中々面白かったです。特に「患者」が運ばれてくるまでの病院内の息苦しさが秀逸であると共に、現在の病院の実情を巧みに取り入れてあって、これはある種の社会派作品とも呼べる仕上がりです。「患者」が運ばれてきてからは、一人、また一人と犠牲になっていく王道な展開で、これまたゾッとさせて貰いました。1セットモノの貧乏臭さを感じさせない演出も良かったです(俳優陣のお陰かな?)。ま、確かに縫合医とラストの羽田美智子には合点がいきませんが、ホラー映画の展開なんてこんなもんでしょう。全てに説明がついたら逆に面白くありません。そんなことで、6点献上。[CS・衛星(邦画)] 6点(2006-06-09 00:01:43)

239.  ゲス・フー/招かれざる恋人 「招かれざる客」の現代風リメイクということですけど、雰囲気としてはずっと「花嫁の父」に近い。そして映画の作りとしては、いわゆる「ブラック・ムービー」の中にアシュトン・カッチャーが迷い込んでしまった様な感じになってます。既に白人文化はグローバル化され、相手が余程の差別主義者でない限り、今やその文化圏にはどの人種も違和感なく入って行ける。しかし逆に、マイノリティ文化圏(てか、アメリカでは既に白人もマイノリティの一員ですけど…)の方にこそ排他性は残っています。そういう意味で白人家庭から黒人家庭への舞台変更は的を射てるし、インターレイシャルで危ないネタを盛り込みつつ、誰でも楽しめるラヴ・コメディに仕上げてあるのも巧い。演者では特にゾーイ・サルダナが素晴らしかったです、7点献上。[DVD(字幕)] 7点(2006-06-02 00:10:50)

240.  インサイド・マン 映像、音楽、登場人物、そしてニューヨークという街…。どこを取ってもスパイク・リーらしい作品なのに、全く彼らしくなく、サスペンスと社会性とユーモアが高い次元で融合して、非常に満足度の高い娯楽映画になってました。人質をとって銀行に篭城する犯人グループと交渉人の駆け引きという本筋よりも、その周りに散りばめられたニューヨークならではのディティールこそリーの面目躍如。「25時」みたいに嫌らしいことをしなくても、巻頭のダウンタウンの描写で充分グラウンド・ゼロは感じさせて貰えるし、主人公に無理に説明させなくても、ストーリーの中で充分人種的多様性と軋轢(特に9.11以後の)は明確になる(それも皮肉たっぷりのユーモアで表現されてる)。もちろん犯人グループ自体のミステリーも強力に物語を引っ張ります。脚本家かプロデューサーか、若しくはリー自身の成長のお陰なのかは判りませんが、「25時」の後だけにこれは好感度高いです、7点献上。[試写会(字幕)] 7点(2006-06-02 00:05:01)

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