みんなのシネマレビュー
タコ太(ぺいぺい)さんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 1408
性別 男性
自己紹介 投稿にあたっては
①製作者の映画愛を信じて基本的に0点は付けていません。
②レビュー作品の「あらすじ」は率先して書いています。

※「ぽこた」からニックネームを変えました。サブネームの「(ぺいぺい)」は継続です。(2024.2.28)

投稿関連 表示切替メニュー
レビュー表示レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示作品用コメント関連表示人物用コメント関連表示あらすじ関連表示
コメントなし】/【コメント有り】
統計メニュー
製作国別レビュー統計年代別レビュー統計
要望関連 表示切替メニュー
作品新規登録 / 変更 要望表示人物新規登録 / 変更 要望表示
要望済関連 表示切替メニュー
作品新規登録 要望済表示人物新規登録 要望済表示
予約関連 表示切替メニュー
予約データ 表示

【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順1234567891011121314151617181920
21222324
投稿日付順1234567891011121314151617181920
21222324
変更日付順1234567891011121314151617181920
21222324

221.  アパートメント:143 《ネタバレ》 ポルターガイストを扱った作品は多々ありますが、亡くなった妻の怨念が原因と思わせつつ、実は妻の死には裏の事情があり、家族の間に生じた修復不能な歪みが原因だったというサスペンステイストに振り、その解明によって一件落着と思いきや結局は霊的な存在が根本にあった、というドンデン返し要素の籠められた作品。短い尺に随分と詰め込まれてますが、流れとしては楽しめました。 ただ、所謂モキュメンタリ―風にアレンジされた映像の効果がいまひとつ伝わらない。監視カメラやハンディカメラの映像を多用していますが、特にドキュメンタリー感は感じられず、製作者がモキュメンタリ―として撮ったのであればそりゃ違うかな?と思いました。どっちつかずの雰囲気が音や特殊効果を寧ろ邪魔とかわざとらしさの強調にしてしまっているような印象で、全体的なクオリティを下げてしまっているきらいもあるような…。 そして調査隊のリーダーである精神科医さんが、妙に達観したイメージのキャラなのが気になりました。人物紹介が殆どない中で全てを知り尽くしているかのような振る舞いは、緊迫感を損ねているように思えました。 決して駄作とは言えない作品ですが、あと少しのところで勿体なさを感じ6点献上です。[インターネット(字幕)] 6点(2022-06-12 11:00:39)《改行有》

222.  (r)adius ラディウス 《ネタバレ》 不条理系SFスリラーかと思いきや、ベースにはサイコサスペンスが隠されていたとは?!何という力技でしょうか。 サイコの方は無くていいのでSFの方をしっかり作り込んで欲しかったですね。宇宙からの謎の強力な電磁波?で双極に対峙していた二人の男女が正と負の制御不能な性質を帯びてしまった。男に近付く者は脳を破壊されて即死。しかし女が傍に居れば中和されて破壊力は発揮されない。無関係な者たちの理不尽な死を回避すべく、二人は常時行動を共にするよう努力するが、女の生命の危機から離れ離れにならざるを得ない状況に陥り、結果、男は生きることを放棄する。 (ここからは個人的な妄想です) 男の正のパワーが消え去ったことで女の負のパワーは行き場を失う。 仮説1 男の周囲の者が死んでいたのは実は女の持つパワーが男に向かって強力に放射されていたためだった。男が吸収しきれず溢れ出たパワーが周囲に死を齎していたのだ。しかし、男が死んだことで女の持つパワーは行き場を失い暴走し、より広範囲に死の世界を創造してしまうのだった。 仮説2 正と負は切り離すことの出来ない一対の存在。男の死は即ち女の死でもあった。銃声を聞いた女は手術室に向かうストレッチャーの上で静かに死を迎えるのだった。 仮説3 正と負は絶対的な一対の存在。男は死を選ぶが女の命が絶えない限り男に死が訪れることがなかった。銃創は瞬く間に治癒し、同時に男の周囲に居た者たちには瞬く間に死が訪れるのだった。 稚拙な仮説で失礼しました。要は、SFスリラーとして完結して欲しかったということで、サイコサスペンスのサイドストーリーは不要だったのではないでしょうか?まあ、二人の出会いの蓋然性を高める上では必要かも知れませんが…。 中盤までは結構集中して鑑賞していたのですが、サイドストーリーが見えた段階で意気消沈してしまった残念な作品でした。[インターネット(字幕)] 5点(2022-06-08 00:24:58)(良:1票) 《改行有》

223.  ゾンビシャーク 感染鮫(TVM) 《ネタバレ》 ゾンビシャーク。「ゾンビ」と「サメ」という魅力溢れるブッキングに心惹かれ鑑賞しましたが、予想はしていたものの思いっきりのチープさ。 サメの映像に使い回しがないのは好感が持てますし、泳いでいるシーンのサメはスケール感もリアリティも皆無で寧ろ微笑ましいぐらい。そこそこのサイズのモデルを取り揃えたようで、低予算映画としての頑張りを感じます。 しかし、この設定はいただけない。負傷した兵士の治療のため死んだ細胞の再生を研究、人間に構造が近い?サメを実験台にしていたら、知能の高いサメは脱走してゾンビウイルスを撒き散らすという設定。かなり無茶な力技的設定です。 更には、噛まれると人間にも感染してしまう。海にはサメゾンビ、陸にはヒトゾンビ。数的にはかなりささやかですが、小さな島にあってこれは絶望的な状況。それでも登場人物には危機感がないのです。表向きは早く島から出ないと!みたいに言ってはいますが。行動・言動・感情のちぐはぐさ。 そう、百歩譲ってその設定を受け入れたとしても登場人物の全員が感情移入不能なキャラなのです。それなのに家族関係とか過去の出来事とか、主要なキャストの人間模様を物語に盛り込もうとしているところにもかなり無理を感じます。 いろいろと書きましたが、その割には最後までキチンと観ました。やっぱりサメ&ゾンビの魅力でしょうか。 ヒロイン姉は両親の愛情を一身に受けていた妹を死なせてしまい、帰宅したあと一体この家族はどうなってしまうのか?ヒロイン妹が命懸けで守り抜いたワクチン?は、開発者も研究施設も失っているのに活用可能なのか?続編は見たくありませんが後日談は心配です。[インターネット(字幕)] 3点(2022-05-31 10:24:01)《改行有》

224.  ポゼッション(2012) 《ネタバレ》 個人的には、「エクソシスト」を始めとして悪魔祓い系の作品には今一つ馴染めません。このジャンルはキリスト教文化圏に生活していないと馴染めないのかも、と思っています。そもそも「悪魔」ってどういう存在?日本で生まれ日本で生活している身にとっては、あまりにも現実感のないシチュエーションです。 とは言え、自称ホラー好きの私としては、グロ描写が多用されるホラー作品(ゾンビものを除く)よりこのジャンルの方が好きだなぁ。結構惹き込まれてしまいました。 何より主役の親子が良い。お父さん役は後にTVシリーズ「ウォーキング・デッド」に超悪役ニーガンとして御主演の、ジェフリー・ディーン・モーガンさんじゃありせんか!あんな役をしなければ、只管孤高であったかく、そして自信に溢れた人物と映ります。 この作品は「ウォーキング…」より3年ほど前の作品。ややポッチャリ気味なれどカッコ良さに変わりはないですね。話し方、身のこなし等、どこを取っても「ニーガン」がオーバーラップして来ます。 そして物語の中心となる次女エミリー役のナターシャ・カリスさん。演技派ですね。ふとした瞬間の大人びた雰囲気も役柄にマッチしてます。 皆さんのレビューに多くあるように、極めてオーソドックスで地味な物語。実話と言ってもそもそもが超常現象ネタだから感情移入もままならない訳で、結果「怖くない」と言われれば確かに怖くないです。 別れた夫婦の安易な復縁、妻の愛人のあっけない退場、悪魔祓いの効果のチグハグ感、結構弱い悪魔の力、そして衝撃の?ラストシーン、などなど既視感のあるイマイチ納得出来ない展開や演出も気になります。 対して、冒頭の痛めつけられる老女、同じく痛めつけられ殺されてしまう担任教師、エミリーの喉に蠢く不気味な指、MRIに映し出される悪魔の姿等々、特殊効果とアイディアにハッとさせられる場面も少なからずあります。 個人的には素直に楽しめるホラーでしたが、受け入れ難いと感じる方も多いことは十分頷ける作品でした。 ちなみに、この作品を観て邦画「樹海村」に登場する「コトリバコ」を連想する方も多いのでは?直接の関係はないのでしょうし、強いてどちらが先かと言えば2000年代以降の都市伝説としての「コトリバコ」の方が、ユダヤ教の世界での呪いの箱より歴史的には新しいように思えますが、洋の東西を問わず怨念や邪悪なものを封じ込めた「箱」の伝説はいろいろとありますね。[インターネット(字幕)] 6点(2022-05-19 22:49:03)《改行有》

225.  ゾンビ・ホロコースト(2014) 《ネタバレ》 コメディ仕立てではありますが、どうにも笑えない。主役のウェズリーといい、監督といい、助監督といい、マッチョ俳優と相手役のナイスバディ歌手といい、どう考えてもコメディ向けのキャラ設定ではありますが、セリフも演技もビジュアルも笑いに繋がって行かない。必要なのかどうか理解に苦しむ下ネタやボカシシーンもただただ?マークです。 これは単に自分の感性に合わないだけなのか?実は大爆笑モノなのか?いや、やっぱりスベってるんだと思います。 題名(原題もですね)に「ホロコースト」という言葉を使用していること至っては言語道断。内容とミスマッチにも関わらず何故採用したのか?ニュージーランドではこれはありなんでしょうか? 取って付けたようなハッピーエンド的なエンディングでとどめを刺されました。これはダメです。 そうなってくると、場合によっては微笑ましくもなりそうなエンドロールにエキストラの氏名全員掲載というのも、なんだかみんなで一緒に自己満足しましょ!みたいな学園祭的なノリに思え、再び?マークで終わりました。[インターネット(字幕)] 1点(2022-04-26 14:50:38)《改行有》

226.  必殺!恐竜神父 《ネタバレ》 確かにヒドイ。さりとて酷評出来ない。なんともアザトイ作品ですね。 ここまで確信犯的にヒドサを真面目にヒドク作られてしまうと、最早降参です。この作品のヒドイ部分をヒドイと論じること自体が製作者の意図にハマってしまっている訳で、その悪ノリぶりを楽しむことこそが本作の正しい(?)鑑賞方法なのでしょう。 ですから、それがダメというならば観ない方が良いでしょうし、それがウェルカムということであれば徹底的に小ネタを楽しむのが正解ですね。 例えば恐竜の着ぐるみ。着用可能な巨大なぬいぐるみと言った方が解りやすいかもしれません。獰猛とか狂暴とか強大とかには全く通じないデザインと質感。勿論、そんなものであっても製作費は結構かかりますから、もともと少ない製作費のうちの結構な割合をそこに注ぎ込んでる訳で、決して開き直りではなく意図してあの恐竜を製作してるところだけでも十分に本気度が窺えます。 爆破シーンに予算は使わず説明書きで終わらせてしまうとか、どんなシーンであろうと近所の同じ空き地でとしか思えない場所でのロケとか、キッチリ低予算を管理して作り込みつつそれを逆手にとって笑いに繋げています。 古き良き時代のB級感をモチーフに、如何にも映画好きな悪戯っ子が製作したという感がありありと出ていますね。 観る者を完全に選ぶこの作品。嫌いじゃないけれどアザトサもちょっとばかり鼻につき、ここは5点にしておくのがいいかもしれません。 ちなみに、原題は恐竜のヴェロキラプトルの前半分とスペイン語のパスター(牧師)による造語ですね。これを「恐竜牧師」ならぬ「恐竜神父」としてしまう配給会社さんの発想は謎です。「必殺!」というのは、忍者が出て来てアクションがカンフー風だからなのかな?[インターネット(字幕)] 5点(2022-04-20 11:17:52)(良:1票) 《改行有》

227.  ピーターラビット 《ネタバレ》 ピーターラビットの物語と基本設定は同じだけれど、キャラクター設定やストーリーは児童書である原作からだいぶ飛躍してると言うか、デフォルメしてるというか、実に洋画のコメディらしいアレンジと演出ですね。基本、擬人化されたウサギが最上位にあって人間や他の動物はそれ以下。小ネタも効いてます。アニメ版がほぼ原作を踏襲していたことを考えれば、やっぱりハリウッドだな、と言ったところか。こういう作品、こういうコメディ、好みです。 それにしても、技術革新には脱帽するばかり。ピーターたちが実に自然に実写の世界に溶け込んでますね。まさに命を与えられているといった一挙手一投足。動物たちの自然な動きや表情に釘付けになり、あっという間にクライマックスを迎えてしまいました。 CGキャラが活躍する作品に、また新たな記念碑的作品が登場しましたね。[インターネット(字幕)] 8点(2022-04-18 00:34:03)《改行有》

228.  キル・ザ・ギャング 36回の爆破でも死ななかった男 《ネタバレ》 オーソドックスなギャングものとして楽しめました。実話がベースになっているだけに、話がどう展開していくか常に緊張感に包まれながらの鑑賞でした。 ラストシーン、それまでの彼であれば爆死から逃れたことでしょう。しかし、既に死んでしまった旧友からの手紙は彼から生きることへの執着を奪ったのか、それとも昔を思い出し友たちのもとに旅立ちたかったのか。人生の最後に見せた哀しみと孤独への恐れといったところでしょうか。 思えば70年代のアメリカは、まだまだこういう状況だったのですね。でかいアメ車を乗りこなし、必要とあれば白昼堂々と撃ち合う。たった半世紀、されど半世紀、50年の月日はアメリカは勿論のこと世界中を大きく変化させました。ただ、外見的には随分と進歩・発展していますが、内面的にはどうなのでしょう?昨今のニュースを見ている限りでは、大国の中心を成す人物の内面は、まるで進化していないかのように思われます。 こういう血で血を洗う争いは、映像の世界で終わって欲しいものですね。[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-04-15 00:08:15)《改行有》

229.  ハードコア(2015) 《ネタバレ》 全編POVで撮影という大胆な手法で製作されたアクション作品。一人称視点で殆ど休むことなく撃ちまくる、戦いまくるので、FPSと言った方が分かりやすいでしょうね。 物語の設定は如何にもゲーム的。ことの発端が十分に説明されることなく只管戦いまくる訳で、観ている方は感情移入も何も出来ないままいきなり作品世界に投げ込まれ、あとはゲームと違って自らのコントロールが及ばないままに作品世界を引き釣り回される感じです。 ですから、このシーンどうやって撮影したの?とか出演者はどこまで演技したの?といった疑問点解決の間もなく、ただただ画面を追い続けさせられることになります。劇場で観なくて良かった。テレビ画面でも十分に眼精疲労に襲われました。 ある意味画期的で優れた映像技術とアイディアで彩られた作品ですが、何にせよ一発芸的でこの手は二度と使えないといった作品。好むと好まないがはっきり分かれる作品でしょう。 ちなみに、ゲームをやらない私としては途中でおなかいっぱい。少しは3人称画面を入れてもらってストーリーを楽しみたいといった気持ちを禁じ得ませんでした。 そして、この時期に米露合作の激しい殺し合いの作品を観てしまい、複雑な心境にもなりました。創作の域を出ないで欲しいものです。[インターネット(字幕)] 6点(2022-04-14 11:37:59)《改行有》

230.  沈黙の達人 《ネタバレ》 超シンプルなストーリーに全く相手を寄せ付けない完全なる無敵っぷり。セガール作品はこうじゃなきゃいけませんね。パンチ貰ったり縛り上げられたりしてはいけません。 贖罪の念から出家したのかと思ったら、退役して僅かの年月で無敵の医師に変貌してるところもご愛敬。達人は何をやらしても達人なのです。 娘の救出を願い出た父親がそれを断られ、「自分が行く。生きては帰れないからこの子を頼む。」と言い放ち医院を飛び出したものの、ちゃんと扉の陰で引き留められるのを待っててもいいのです。セガールさんは決して断らないと分かっているのですから。 予め敵のアジトに武器を隠すチャンスがあるのなら、そのついでに攻撃しちゃえばいいのに改めて出直して結局は正面突破でもいいのです。無敵なんですから。 前半の雰囲気から独りで乗り込んで悪党を全滅させてくれるのかと思ったら、ヒーロー全員集合映画的に仲間を集めてひとりひとりデカイ文字で紹介されたりしたので、なんだかそこからテイスト変わっちゃうのかと思いきや、やっぱり最後は独りで乗り込む。いいですね。しかもラスボス全く寄せ付けず。シビレます。 オープニングとラストに何やら教訓めいたナレーションが入りますが、セガールさんの脚本ですからここは必須ですね。そしてエンドロールは歌にギターにまさにセガールショー。 しばらく欲求不満気味の作品が続いていただけに、ひさびさにセガールさん尽くしを堪能出来て、観終わった後は物語中の悲劇に反して爽快感に包まれました。 ちなみに、原題の「消耗」とは特殊部隊時代の「精神的消耗」のことなのでしょうか?イマイチ理解出来ていません。[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-04-05 11:26:31)《改行有》

231.  スノー・ロワイヤル 《ネタバレ》 まずは元ネタと思っていたらAmazonPrime期限切れ。なので、BSで録画しておいたリメイク版(吹替え)を先に鑑賞しました。 すっかり復讐親父のイメージが付きつつあるリーアムさんですが、ここでも復讐親父ぶりは健在ですね。彼の暗い過去の部分はあまり触れられていないのですが、若い頃はかなり無茶をしていたのでしょう。兄貴(兄貴分?)との会話シーンからは、過去の姿とか何故堅気になったのかとかは読み取れませんが、過去があってこそのスムーズな復讐ぶりなのだなと勝手に理解。いくら愛息の仇とは言え、そうじゃなきゃ、いきなり殺しまくったり死体処理しまくったり出来ないですよね。娯楽映画だからって。 そして、いろんなところで書かれているように、ブラックコメディ部分ではタランティーノ風味が感じられますね。ただし北欧風と言うか上品な感じ。結構好みです、そのあたりのウィット。 主人公の意に介さず勝手に犯罪組織の抗争になって命拾いしたり復讐の手間が省けたりと、かなり予定調和に満ち溢れた作品ですが、リーアムさんが殆ど危機に陥らず、肉体的には殆ど無傷(変態健康志向パパの軟弱パンチ一発だけ)だったり、少々変化球気味の無敵親父作品には、観終わってみれば意外と満足してしまいました。 リーアム・ニーソンさんの復讐劇が観たい!という方にはお勧めしてもいいかな、という佳作に、大好きローラさんの出演を加味しての7点献上です。[CS・衛星(吹替)] 7点(2022-04-04 13:05:33)《改行有》

232.  処刑山 ナチゾンビVSソビエトゾンビ 《ネタバレ》 流石正規続編だけあって、ストーリーはキチンと繋がってますね。そして、テイストとかも見事に引き継いでる。その引き継ぎっぷりがハンパないので、冒頭から滅茶苦茶に弾けまくってます。前作ではスロースターターだったコメディ要素は、今作においてはスタートダッシュから全力疾走。ただし、前作以上のコメディ要素に大グログロ大会。これは何も知らずに観たならば、途中リタイアもやむを得ないでしょうね。 次作もあるかのような思わせぶりたっぷりのエンドロール後のカットですが、もうお腹いっぱいです。大砲に至近距離からぶっ飛ばされても原形を留めているとは何という石頭!もし次作があるのなら、せめて初心に返って雪山の物語にして欲しいものです。[インターネット(字幕)] 4点(2022-03-26 22:53:41)《改行有》

233.  三人の夫 《ネタバレ》 冒頭のタイトルバックから性的な表現ばかりで、予備知識なしに観てしまうとポルノ以外の何ものでもないような描写が続く作品。 けれども話が進んでいくと、底なしの悲しみの中に生きる貧困層の逞しさと、「性」への執着は「生」への執着に他ならないというやるせない現実、そして次から次へとスクリーンから投げつけられて来る映像の数々に胸を締め付けられる思いになりました。 淫猥な映像も時としてハッとさせられる程の美しさを放ち、それがせめてもの救いかなと。恐らくは知的障がいを持つヒロインと彼女と共存する三人の男、そして赤ちゃんの姿は、所謂底辺に限らず社会全体が内包する様々な問題を提示していて、観終わった後しばし胸苦しさと居心地の悪さに苛まれました。 フルーツ・チャン監督が自ら「娼婦3部作」と呼ぶ作品のうち、先行した「ドリアン ドリアン」「ハリウッド・ホンコン」は未見ですが、観るためには心してかからないといけないですね。[DVD(字幕)] 7点(2022-03-23 02:06:34)《改行有》

234.  ザ・ウォード/監禁病棟 《ネタバレ》 昔読んだダニエル・キース氏の書籍を思い出しました。その書籍とは、解離性同一性障害、所謂多重人格についてのものでした。何故多重人格の症状は出現するのか?また、どのように治療していくのか? 本作では、敢えて交代人格のひとりであるクリステンを一人称に据え、彼女や他の交代人格たちが最も恐れる元々の人格・アリスをモンスターとして描くことで、交代人格がひとりずつ消されていくことへの恐怖を表現しています。その辺りの主客転倒ぶりが面白いですね。交代人格にとって邪魔なのは元々の人格のアリス。交代人格たちは協力し合ってアリスという邪魔な人格を消してしまうのだが、アリスは主たる人格として更なる力を得て、交代人格たちを排除していく。テーマは使い古されているようでいて同時に新鮮でもあり、要所要所を真面目にきっちりと作り込んであるので、矛盾点を矛盾点ともしない流石の作り込みです。無駄な修飾を取り払ったシンプルな表現に好感度大でした。[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-03-20 00:17:03)(良:1票) 《改行有》

235.  スケアリーストーリーズ 怖い本 《ネタバレ》 お子様向けのファンタジーホラーとでも言いましょうか、怖いところはしっかりと怖く描きつつも、流石企画製作がギレルモ・デル・トロさんというだけあって、メリハリやバランス感覚は絶妙で、大人でも最後まで退屈することなく楽しめる作品だと思います。 物語の背景となっている事件が暗く陰惨だったり、友人たちが消えたまま戻らなかったり。その辺りは間違いなくホラー、それも救いようのない悲劇ですね。 その一方で、ベトナム戦争の悲惨さが紹介されたり、ヒロインと両親との関係性とか、もう少し物語に広がりを見せてくれるのかなと思ったりもしましたが、結局はシンプルにファンタジー、少しダークなファンタジーで完結。その辺りの伏線を回収してくれないところは少しモヤモヤする部分ではあります。必要だったのかな?と。 それから肝心要のエンディング。サラの霊を慰めてお終い。というのは当然の結末なんですが、いまひとつヒロインの言葉に重みがなかったかな?あれだけ荒れ狂っていた霊を鎮めるのには、もうひとひねりした台詞が欲しかったような気がします。代案は思いつきませんが。 全体としては、画面全体の色彩感覚とかクリーチャーのデザインとかも申し分なく、細かなところで不満を述べはしたもののこれは高評価して当然かなという見応え十分の作品でした。[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-03-16 23:28:23)《改行有》

236.  アス 《ネタバレ》 多くの皆さんが書いていらっしゃるように、分身が登場するまでの展開は、先読み出来そうな雰囲気ではあるもののホラー作品として十分に恐い演出です。 自分たちの分身が突如として現れ、動かず物言わず立ち並ぶ。逆光でその表情は判らないまでも、間違いなくそれは自分たちであり、間違いなくそこに居る訳です。これは心理的に相当恐いですね。見た目が自分なだけに見ず知らずの幽霊より恐い。自らの存在の足元がぐらついてしまう。 でも、分身が言葉を発し物理的に接触し、まして刃物を振りかざして襲って来るとなると恐さの種類は一変します。幽霊に対しての恐怖と、殺人鬼に対しての恐怖との違いと言ったところでしょうか。分身は話し声も話し方も、そして動きまでもが奇妙です。所謂ドッペルゲンガーとは異なり、思考や感情的には本体と同一ではないようです。ならば、その恐さはあくまでも現実的な恐さであって、分身たちは単純に生きるか死ぬかの殺し合いの対象となって来る訳です。 そして、挙句の果てに分身たちは科学的に創造されたクローンだなどと種明かしされてしまうと、これはホラー・サスペンスではなくSFスリラー、いや、社会派SFスリラーのカテゴリーの作品と、自分の中での理解の仕方が大いに変わってきます。 その上で改めて考察してみると、次々と生み出されたクローンが何故か出入り自由でウサギだらけの遊園地の地下の秘密施設で育てられ、ついに自分たちの待遇改善を図るべく一斉蜂起。人間、いやクローンの鎖を成して地上の世界を制覇していくという遠大な物語は、ホラーの範疇から大きく離れ、かと言ってSF作品としてはさほど目新しくもないようにも思えてしまいます。 ラストシーンで、ヒロインは実は自分の方が分身だったと思い出した、などと言われても、遡って新たな矛盾を感じるばかりでどうにも釈然としない結末でした。なので、作品としては、未見の同監督作品である「ゲットアウト」に期待したいと思います。[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-03-16 22:17:44)《改行有》

237.  コンテイジョン 《ネタバレ》 現在の所謂コロナ禍より遡ること十年近く前に、この作品が製作されていたことには驚くばかりです。 「感染」をテーマにした作品は、映画やTVドラマ、小説など多々ありますが(ある意味ゾンビものも含まれますね)、フィクションでありながらもドキュメンタリー色を匂わせる作品となるとある程度限られて来るかと。本作はその中でも筆頭に挙げられて良いのではないかと思います。 ひとりの登場人物、ひとつの組織、ひとつのエピソードを掘り下げるのではなく、ややあっさりし過ぎかと思えるぐらいにスピード感をもって描かれる物語は、今だからこそのリアリティをもって迫ってきます。そのあたりは、封切り直後とコロナ禍真っ最中の現在では、大きく印象が異なる部分ではないかと思います。コロナ禍を通じ現実として目や耳にしてきた事柄が、本作では幾つも登場し語られます。そして、登場する豪華スターたちが必要以上に存在感を示さず、寧ろあっさり退場してしまったりするところにもリアル感が滲みます。そのあたりが、本作が他の豪華オールスターキャスト作品とは大きく性格を異にしているところでしょう。有名俳優が演じているからと言って特別な役柄・存在ではなく、生き残りやヒロイズムなど保障されていない。この潔さは好むところであり、本作のような作品にリアリティを持たせる上での重要なファクターであると思います。 ただ、あくまでもエンターテインメント作品であるということを考えれば、そういった描き方は観る者に消化不良感をもたらすものであり、作品世界に惹き込まれつつも漠然とした不満が残りました。エンディングで本作の構成の種明かしをしつつも、何となく語られ足りないものを感じてしまうのも、必要以上の説明を省いた結果かなと思います。[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-02-24 23:36:50)(良:2票) 《改行有》

238.  JUNK HEAD 《ネタバレ》 7年もの歳月をかけて(元の短編作品の分を入れれば11年?)殆ど独りで、しかも独学で製作した作品というだけで既に感動的であって高評価を禁じ得ないのですが、それではある意味本質的な評価と言えないような気がして製作者に失礼だとも思うので、そのことは脇に置いてレビューします。 地球や人類の未来を描いたSF作品は既に星の数ほど語られていて、ここで描かれる世界観についても今まで見たことも聞いたこともないオリジナリティ溢れるもの、とは言い切れないところです。とは言え、決して多くを語ることなくその世界観をビジュアル化している感性と技術には並外れた才覚を感じます。凄いとしか言い様がない。凄みとも言える、徹底したリアリティ追求の姿勢を感じます。 正直なところ、序盤は緻密で迫力ある映像に圧倒されつつも、個人的な好みの問題で世界観に若干引いてしまった部分もありましたが、物語が進むにつれ次第次第に作品世界に惹き込まれ、徐々に密度を増していく表現力・空気感に否応なく感情移入していってしまいました。気が付けば、クレイモデルのストップモーションアニメであることや、そのスケール感までも見失ってしまうほど作品にのめり込んでいる自分が居ました。 本作の段階では、ストップモーションアニメとしてのビジュアル面の凄さにばかり目が行きがちですし、主人公はロマンと冒険を求めて地下世界に飛び込んでいく若者といった設定で、必要以上にその精神世界にまでは踏み込んでいない様に思えます。エンディングからも当然製作されると思えてしまう後日談の中で、主人公が地上では当たり前だった命の永続性が地下では必ずしも成立しないことに気付き、徐々に生命の在り方や価値観に目覚めていく姿が描かれていき、より深みのあるファンタジーとなるのかなと期待しています。[インターネット(字幕)] 8点(2022-02-21 22:01:40)(良:1票) 《改行有》

239.  フローズン 《ネタバレ》 極限の状況に置かれた人間がどうなってしまうのか?というテーマのソリッドシチュエーションホラーかと思いきや、そこまで深く掘り下げてはいない作品でした。 とは言え、現実にこんなことがあれば普通にこういう行動をとってしまうのだろうなという理解も出来、制作者が敢えて極端に掘り下げずに作ったのかなとも思えます。それによって、観る者は「ここでこういうことしちゃダメだよ」とか「こうすればいいじゃないか」といった「自分だったらこうする」といったことに考えを巡らすことになり、それこそが制作の狙いかな?と。 そう考えると、3人の登場人物の行く末が早い段階で見えてしまうというあたりも、敢えてそういう演出なのかなとも思えてしまいます。観る者は、まず始めにセコイ男たちのリフト券詐欺に腹が立ったり、主役のカップルの関係性の浅さに閉口したりして感情移入拒絶状態になって早々に2人の男に死亡フラグを立ててしまい、浅はかな行動で結局命を失っていく若者の姿に「自業自得じゃん」みたいな感情を抱いてしまう。そんな風にリードされているとしたら、見事にしてやられたと思えないこともありません。 ホントのところはどうなんでしょうか?単に教訓的な作品と言う訳でもないと思うのです。少し謎が残りました。 それと、ラストの「ハニー」の一言は、彼女の幻聴だったのか?それとも?幻聴ということにしておきたいな。[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-02-17 01:08:58)《改行有》

240.  ヒトラーを殺し、その後ビッグフットを殺した男 《ネタバレ》 怪しげなタイトルではありますが、なかなか楽しめる作品でした。けれど、何故にビッグフットなんでしょうか?そこのところがどうしても理解できない。拡大する恐怖の感染症を食い止めるという任務。元凶であるビッグフットを倒せなければ、人類は滅亡の危機に晒される。ストーリー的には解るのですが、何にせよビッグフットですからね。造形的にもあまり魅力的ではないのですが、いずれにしてもビッグフットですよ。何で??どこからどこまでが真剣に作られているのか、かなり理解不能の消化不良でした。 とは言え楽しめてしまいましたので6点献上です。[インターネット(字幕)] 6点(2022-02-15 21:12:33)《改行有》

全部

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS