みんなのシネマレビュー |
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241. 男はつらいよ 寅次郎相合い傘 この作品をベストに推す気持ちも分かりますが、私は普段通りの点数を付けた。 いつもどおりの出来だなとしか思えない私が、あるいは心の卑しい人間なのかもしれない。 私には寅さんとリリーがお似合いのカップルだとは、どうしても思えてならないのだ。 しかし、メロン騒動は本当に楽しめた。皆さんが挙げるシーンもさることながら、お札を投げつけながらのおいちゃんの台詞、「そんなにメロンが食いたきゃ、一切とは言わない、これで買って頭から丸ごとガリガリ食いやがれ!」この台詞だけでも「男はつらいよ」の魅力を存分に現しているのでは。[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-08-22 08:31:47)《改行有》 242. カプリコン・1 ツメが甘いとか、作りが雑だとかということを通り越して、本物のサスペンスとして魅せる映画。 アクションシーンはもちろん、登場人物のなにげない言動が抑制が効いていてつい引き込まれてしまう。 いまから40年も前に作られたなんて想像もできないほど、着想が素晴らしく面白い。 現代に多い、やたら大袈裟でドンパチCGをやっている薄っぺらい映画にくらべたら、なんて味わい深いことか。8点にちかい7点献上[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-08-22 08:24:32)(良:1票) 《改行有》 243. 大魔神逆襲 《ネタバレ》 大部分を子供の山登りに費やしているため、全2作とくらべて冗長に感じる。 鷹を神様の使いとしてうまく使っているし、逃避行もひねってあって面白いんだが、ちょっと長いか。 虐げられた者が祈ると、大魔神が現れて成敗するというお約束は健在だが、ここも前と比べると普通。[CS・衛星(邦画)] 6点(2018-08-16 13:04:40)《改行有》 244. 大魔神怒る 《ネタバレ》 大まかな見どころは【隣歌】さんが書いておられるので、かいつまんで。 大魔神が出てくるまでのストーリーは前作より劣るものの、大魔神の迫力はさすが。 ダイナマイト爆破にもビクともせず、執拗に敵を追い回す。 前作はまだ善悪の区別が曖昧だったのに、なんか今回は完全にヒーローになっちゃってる。 一言も発しないのがこれまた良いんだな。 最後は超能力かなんかで炎ミサイル攻撃?まで駆使して総大将をやっつける。 これぞ因果応報、観ている側をスッキリさせてくれる。[CS・衛星(邦画)] 7点(2018-08-12 18:16:21)(良:1票) 《改行有》 245. 大魔神 《ネタバレ》 今から50年も前にこんなクオリティの高い邦画があったなんて驚いた。 懲悪勧善、因果応報を地でいくストーリーと重厚感あふれる大魔神の迫力といったらもう。 子供のときに観たらさぞかし友達とマネごっこをしたことだろう笑 時間が短めで、セリフも昔の映画にしては聞き取りやすく、いい仕事をしている。 悪代官が切れ者なのも面白く、あとで鏨を刺されて絶命するところにセンスを感じる。 そのシーンのあとに大魔神が見得を切るんですが、これがまたすごくいい。 全体的にカメラワークが素晴らしく、大人の鑑賞にも耐える名作。[CS・衛星(邦画)] 8点(2018-08-12 18:02:58)(良:1票) 《改行有》 246. バケモノの子 《ネタバレ》 熊鉄や主人公の存在が魅力的で、世界観は良い。 こういう歯に絹を着せない、ぶっきらぼうだけど愛のある会話って好きだな。 声が広瀬すずのヒロインもいろいろ叩かれているけど、しっかりマッチしていて自分の目には魅力的に映った。 ただ、一郎彦が暴走するあたりから、意味不明なシーンが多くなるのは残念。 せっかく強くなった主人公が活躍するよう、もっとストレートに対決させて良かったと思う。[地上波(邦画)] 6点(2018-07-28 21:35:41)《改行有》 247. クレイマー、クレイマー 《ネタバレ》 期待して観たのがいけなかったのか、最後「えっ?終わり?」という印象。 主人公は男前だけど頑固なところがあっていつまでも感情をコントロールできないし、母親も精神的な弱さを克服できていない。 リアルといえばそうだけど、すっきりしない。 結局子供にしわ寄せが行くわけだけど、両親が一緒になってハッピーエンドって訳でもない。 ドキュメンタリーじゃないんだから、ポジティブな気分にさせる作りにしてよと言いたくもなる。 法廷シーンは弁護人が有能すぎてど迫力!なのでこれだけでもみる価値はあるけど、とても名作とは思えなかった。[CS・衛星(字幕)] 4点(2018-07-24 21:13:43)《改行有》 248. 摩天楼(ニューヨーク)はバラ色に 元気の良さとか、雰囲気が思いっきり80年代でしたね。悪くないんですが、突き抜ける面白さでは無かったです。もうこんな映画は二度と作れないんだろうなとヘンな感慨に耽ってしまいました。(VIDEO、字幕スーパー) 12年ぶりに再会。アイデアと勢いはあるけど、現実味がない。中盤あたりからビッチ化でグダグダと失速していくのが惜しい。 David Fosterの音楽もバラードはいいけど他はイマイチ。大きくなった組織の問題とか、ブルーワーカーとホワイトカラーの対比とか、社会で働いていると身につまされることも多いけど、80年代のアメリカも現実はバラ色じゃなかったのねとしばし考えさせられた。 かの有名な三部作のように、マイケルの口八丁手八丁に魅せられる人にはオススメ。[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-06-22 21:11:17)《改行有》 249. 雲のむこう、約束の場所 《ネタバレ》 ほとんど内容が分からずちんぷんかんぷんでした。 「君の名は」や「言の葉の庭」の雰囲気が好きで、でもさすがにここまで消化不良なアニメも珍しい。 「ほしのこえ」のように、最後にカタルシスがあるわけでもなく。 吉岡秀隆のすぐムキになる声もマイナスに作用しているように感じました。 新海誠作品が気に入ってこの映画をみることは、期待せずに見ることをおすすめします。[CS・衛星(邦画)] 3点(2018-06-18 19:07:32)《改行有》 250. ズートピア 他のディズニーアニメもそうですが、ジェットコースターのように展開が目まぐるしくて頭が疲れちゃうんです。 だからいかに完成度が高くても、社会派メッセージが優れていても、この点数になっちゃうかな。 でもさまざまなアイデアを盛り込んで、よくぞ作り込んだものだ〜と感心するシーンが多く、名作と呼んでもいいと思います。[地上波(吹替)] 6点(2018-06-17 17:27:27)《改行有》 251. キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン 期待せずに見ると意外と面白いレベル。 ディカプリオの声やルックスはインパクトがあり、こうした詐欺師役が似合う。 どこまでが本当なのかは疑問だが、映画の作りとしてはさすがによくできている。 でも父親や母親の影が大きすぎて、長すぎるきらいがある。[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-06-12 21:07:14)《改行有》 252. かぐや姫の物語 《ネタバレ》 日本の代表的な古典をそのままうまく取り入れた感じ。目新しさはないけれど、話の面白さは生きている。 でも、大きい感動はない。そんな映画。 《後補》見直してみて評価が上がった。田舎の素晴らしさと古典の面白いところがうまくミックスしていて、完成度が高い。 原作に忠実ではなく、現代風にアレンジされていて、たとえば捨丸とのふれあいは完全に創作であるが悪くない。 翁に反発するでもなく完全に従うこともない嫗の存在がある意味不気味なのだが、成金でどんどん欲深くなる翁に至っては、かなりの風刺と見ることもできる。 また感心したのは仏の御石の鉢のエピソード。原作とまるで違うアタックの方法なのだが、とても誠意が感じられる皇子に対してかぐや姫がかわす方法にとても心を動かされた。立派なことをおっしゃるけれど、やっぱりあなたも見た目で選んでるだけでしょって鋭い。[地上波(邦画)] 7点(2018-05-20 22:30:24)《改行有》 253. 遥かなる山の呼び声 《ネタバレ》 倍賞千恵子と高倉健との取り合わせだけで、もう素晴らしい作品になるとは思っていたけれど。 北海道の雄大な自然を生かした日本映画史に残る名作、と言いたいところだけど、ちょっと冗長で古めかしい。 武田鉄矢が出てくるところとかもう少し削ってもいいと思う。 主役二人の演技とセリフにリアリティがあって良かったけど、善意に満ちた人物が多いので、現代日本に生きる我々からすると古めかしく違和感があるように感じちゃうんだろな。 でもラストの芝居シーンといい、よくできた映画であることは間違いない。[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-04-09 20:40:21)《改行有》 254. 愛しのロクサーヌ 《ネタバレ》 ちょっとアクが強いけど、ほんのり笑えて優しい気持ちになれる映画。 冒頭の暴投テニス喧嘩シーンとジョーク20連発はお気に入りで、何度でも見られる。 またラストの展開はストレートで、これまた心地よい。 こういう映画がどんどん広まってほしいなあ。[CS・衛星(字幕)] 8点(2018-04-03 21:41:49)《改行有》 255. アイ,ロボット 《ネタバレ》 よきできたSF映画です。異常に滑らかなロボットの動きがリアルでど迫力でありながら違和感がなく、ストーリーも練られています。 まぁこの手の映画ではありがちな、ラストに向けてパニックに陥るのですが、うまくまとめ上げているなという印象です。 たまにはこんなサスペンス映画も気分転換にいいかもしれない。ムキムキのウィルスミスが本当に良い味を出しています。[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-03-31 21:01:46)《改行有》 256. 故郷(1972) あえて抑揚がなく作ってあるところが成功していると言いたいが、この一家が何ひとつ前向きになることなく時代に流されていく過程を見るようであまり楽しめなかった。 その点、この映画では端役ともいえる渥美清が妙に生き生きとしているのが寅さんぽくて良かった。 あ、出演者の広島弁はかなりこなれてて良かった。でも哀しい映画だな。[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-03-30 22:27:37)《改行有》 257. ちはやふる 上の句 《ネタバレ》 競技かるたという地味な競技をとりあげながら、それをエンターテイメントに仕上げているところが素晴らしい。 壁に突き当たっている個々のキャラクターが変わっていってチームの絆も強まっていくという展開が見事。どんどん面白くなって惹きこまれる 個人的に和歌にとても興味があるので、何度も見返して百人一首に親しんでいけるのもありがたい。[地上波(邦画)] 8点(2018-03-28 09:25:37)《改行有》 258. 海街diary 《ネタバレ》 なんというか、良くも悪くもまったりした佳作といった印象。 いちおう名のある有名女優や鎌倉の美しい風景などの見どころはあるにはあるが、特別なことは起きない。 ゆえに、ひとつひとつのエピソードが膨らまずに盛り上がりにかける。 調べてみたら、これって日本アカデミー賞の最優秀作品賞なのか。 2015年は邦画が低調だったとはいえ、こういうインパクトに欠ける映画が選ばれたというのはちょっと意外だった。[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-03-28 09:22:54)《改行有》 259. トイ・ストーリー3 あまりの高評価に、居ても立ってもいられずに鑑賞。前作、前々作を見ないで続編を見るのは初めて。しかも、ずっと避けてきた3D映画を見るのも初めて。 評判通り完成度が高く、涙あり笑いあり感動ありの3点セットで、魅力的なのは分かった。終盤にもらい泣きしてしまったぐらい、ツポを突いてくる点も評価できる。1や2を見て感情移入できるプレーヤーがいれば、なおさら得点は高くなるという気持ちも分かった。 しかし、子供向けアニメにありがちなドタバタの展開に早口のセリフの応酬は、ゆったりまったりとした雰囲気が好きな自分には正直つらい時間帯もあった。たとえば、バズのスペイン語バージョンで、カウボーイやフラメンコ風に歌って踊るシーンのノリとかね。 まあしかし、全体を通してアイデアと細部の決め細やかさはさすがに素晴らしい。フルCGで表現できる映画の無限の可能性というか広さを感じた。[映画館(吹替)] 7点(2018-03-28 08:58:49)《改行有》 260. ターミネーター2 非常に良くできたアクション映画。前作を凌いでいるといっても過言ではない。 最初にこの映画を見たときは度肝を抜かれた。偽者サラコナーが夫を刺し殺す驚愕のシーンなど残虐な場面が多いが、完成度という面では他の追随を許さないほど優れている。 あとこれは、反戦映画。とくに反核戦争という点で多くの人に影響を与えていると思う。[地上波(吹替)] 8点(2018-03-28 08:55:24)《改行有》
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