みんなのシネマレビュー |
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241. サテリコン 《ネタバレ》 この頃のフェリーニは、武の映画が笑いで観るのを止めさせないように、映像演出で見せ続けていく。 今では当たり前の手法だが、この頃は新しかった。 ところが、この映画はそれだけではない。 中盤、あたりから、これはドエライ映画を観ているのでは・・と思い始める。 そうなんです。 フェリーニの凄さは「道」でも「8・1/2」のお洒落な感じでもなく、 この映画ではなかろうか!・・と思ったくらい、僕も多少、フェリーニを舐めてました。 多分、これを観て、キューブリックは「時計じかけ~」を思いついたのではないかと思うくらい。 ホドロフスキー、大友克洋、メビウス・・・たくさんの作家が この映画でインスピレーションを受けたのではと思うくらいの衝撃! まぁ休憩しながらでも、最後まで観ましょう! きっと何かが残るはずです♪[DVD(字幕)] 7点(2022-06-26 20:52:48)《改行有》 242. ジャズ大名 《ネタバレ》 岡本喜八さんのコメディ。 明治維新の頃、アメリカではジャズが生まれてきてた。 もしそれが日本に上陸したら、どうなるかを面白く描いた映画。 日本の音楽、祭りのノリ、それらが全部ジャズになっていくラストは、圧巻である。 文明論的、知的コメディの傑作。 実際のジャズの日本への影響は、阪本順治監督の「クラブ進駐軍」に詳しい。[DVD(邦画)] 7点(2022-06-26 10:27:05)《改行有》 243. BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント 《ネタバレ》 「ブリッジオブスパイ」や「ペンタゴンペーパーズ」の社会派を 次々に発表する時期、あまり話題にならなかったスピルバーグらしい作品。 CGをふんだんに使ってて、大作ともいえる作品なのだが・・ 原作がイギリスで人気のロアルドダールで、彼の「チャーリーとチョコレート工場」のように 非常に含蓄のある子供向けのお話。 ただ軍隊が出てくるところが厳しい。 「ナイトメアービフォークリスマス」でも、軍隊が出てくるし、 英米の子供向けのお話に軍隊が出てくるところは、日本の作家もよく考えた方が いいのかもしれない。[DVD(字幕)] 7点(2022-06-20 10:56:41)《改行有》 244. トリュフォーの思春期 《ネタバレ》 「大人は判ってくれない」の兄弟的な映画。 あちらが子ども時代の大人の圧力を描いてた分、 こちらは、子どものいたずらをあまり責めない。 ほのぼのした映画ではあるが、虐待が入ってて、 先生の名説教で見事、話を締める。[DVD(字幕)] 7点(2022-06-19 00:01:15)《改行有》 245. 龍三と七人の子分たち 《ネタバレ》 たけしの映画で一番、笑ったかも・・ 「アウトレイジ」で尖がった部分をやったからか、 肩から力が抜けて、見事な娯楽作品になりました♪ とにかく見せる術をたくさん持ってるから、 あっという間の2時間でした。[DVD(邦画)] 7点(2022-06-18 23:57:49)《改行有》 246. ウエスト・サイド・ストーリー(2021) 《ネタバレ》 旧作大好きです♪ でも箱庭的だった旧作を、スピルバーグが今風に翻訳してくれて、 この作品の面白さがさらに分かりました! やはり作家は最後はシェイクスピアに挑みたいんじゃないかなぁ・・ スピルバーグのセンスに合うのが、 ロミオとジュリエットの現代劇ウエストサイドだったために、 今回の映画化になったんじゃないかなぁ? もう一回、改めてロバートワイズのウエストサイドを観直したいと 思いました。[DVD(字幕)] 8点(2022-06-10 01:27:52)《改行有》 247. サマーフィルムにのって 《ネタバレ》 何も言いますまい。 奇跡のラストに、ただ感涙、そして祝福の拍手。[DVD(邦画)] 10点(2022-06-05 23:02:09)《改行有》 248. ラストナイト・イン・ソーホー 《ネタバレ》 旅先で、とかキャンプ先で、とかでこういう目にあうのは、 たくさん観てきたが、田舎の子がファッションの学校で ロンドンに上京して、こんな展開になるというとこが新しい。 ピルドゥンクスロマンとホラーが融合! それをエドガ―ライトの持ち前の音楽センスで観せられると、 これはもう唸るしかない。 某映画雑誌で、この映画は「ファントム~」とか「ロッキーホラー~」とかと 同じようにカルトになるのでは、と書かれてあったが、後世に残ってもおかしくない 監督の音楽センス。[DVD(字幕)] 8点(2022-06-04 23:06:41)《改行有》 249. アモーレス・ペロス 《ネタバレ》 イニャリトゥ監督は、見せ方が上手い。 どのエピソードも飽きさせない展開で見せる。 終わってみると、一つの事故現場の3人のエピソードが絡むことなく、 2時間半綴られていくだけだけど、これが面白い。 この監督ならではの、カタルシスといった感じ。 犬がどのエピソードにも重要なのだが・・ 闘犬で稼ぐ兄嫁に惚れた男の話、事故で怪我したバツイチと一緒に住むモデルの話、 テロリスト上がりの殺し屋の話。 どの話も面白い。 殺し屋が最後、殺さないのがまた良い塩梅ですな。[ビデオ(吹替)] 7点(2022-05-22 22:26:20)《改行有》 250. チャーリーとチョコレート工場 《ネタバレ》 ロアルドダールはいいね♪ どんどん映画化してほしい。 ティムバートンの漫画センスが活かされた配役に唸りました。 「ナイトメアー」のようなオープニングから、 ロアルドダールの話のいい流れで、見せ場にはミュージックビデオのようなノリで、 ところどころに往年の名画へのオマージュがあり、好感が持てます。 ラストもいい話に括って、大人も子供も楽しめる1本になってます。[DVD(字幕)] 7点(2022-05-22 13:51:06)《改行有》 251. 菊とギロチン 《ネタバレ》 大正時代、関東大震災直後、社会主義思想者たちの 魂の叫びを女性相撲士たちが受け止め、もがき苦しむ話。 いつの時代も。社会の不条理は、 弱い男にしわ寄せが行き、それを女たちが受け止め、 権力者たちと戦う構図は変わらない。[DVD(邦画)] 7点(2022-05-20 14:49:55)《改行有》 252. クライ・マッチョ 《ネタバレ》 ニワトリは、可愛がって育てると、本当に頭がよくなる。 家で飼ってたので、よく分かる。 さて、本作は、どこか「刑事ジョンブック」のような、異文化での ナイスガイの優しさが描かれてて、イーストウッド作品の中では、一番好き。 毒もそんなにないし、枯れた味わいというか、口にやさしい作品。 ただ、設定が1979年。 古き良きアメリカ、と言った感じでしょうか・・ 現代が舞台では、とてもこんな映画は無理と言ったとこでしょうか・・ 悲しいっす、イーストウッドさん。 ※最後のアランに捧ぐは、撮影担当者への追悼みたいです。[DVD(字幕)] 9点(2022-05-13 21:59:11)《改行有》 253. 花戦さ 《ネタバレ》 日本史の上で、文化を愛する者たちが、 煩悶してしまう事件が、利休の切腹。 その篠原監督の解釈にうなりました。 そこに池坊を出すとこなんか最高です! 北野大茶会を描いた映画は初めてじゃないですか? 篠原時代劇にぞっこんです💛[DVD(邦画)] 10点(2022-05-12 10:56:56)《改行有》 254. ミッドナイトスワン 《ネタバレ》 ラストの女の子のバレエが見事! これまで描かれてきた痛みや涙が、ここに凝縮! それがよく表れていたのが、ラストの踊りのときにインサートされる 草薙との思い出の場面。 踊りに深みが増した。 果たして、審査員に届いたのだろうか? せまい東京での、こってりした日々の生活の味(蜂蜜生姜味?)が 世界で陽の目を浴びるだろうか?[DVD(邦画)] 7点(2022-05-08 19:29:35)《改行有》 255. ファーザー 《ネタバレ》 考えさせられる映画だった。 アンソニーにとって、思考の立脚点は、 親と子であったようだ。 しかし、二人の娘のうち、一人は事故死している。 かくして、彼の思考の混乱ぶりが、 老後、一気に押し寄せる。 そして、彼はとうとう考えることを放棄して、 ラストとなる。 音楽が、心に刺さる映画だった。 (ところで、あの男医、ジーンハックマンの息子?似てるんだけど・・)[DVD(字幕)] 7点(2022-05-06 23:36:10)《改行有》 256. TOKYO FIST 東京フィスト 《ネタバレ》 塚本監督の「鉄男」は、まだ観てないが、 やはり、漫画家の大友さんの影響を受けてる気がする。 血がドバーッと出るあたり。 でも、男と女の関係に肉薄する辺りは、 塚本監督の真骨頂。 「6月の蛇」といい、「斬」といい、 男の哀しさで、観てて、心臓がドキドキする。[DVD(邦画)] 7点(2022-05-05 23:28:28)《改行有》 257. 弾丸ランナー 《ネタバレ》 面白かった。 走ってるときに、すれ違った女性に 妄想抱いて走るシーンが好き💛 鑑賞後、大友克洋の「RUN」を 読み直した。 こちらもおススメ♪[DVD(邦画)] 7点(2022-05-04 10:54:56)《改行有》 258. フラッシュバックメモリーズ 3D 《ネタバレ》 これは珍味な傑作。 音楽の原型というか、腹に響く音楽だった。 この映画のスタッフの岩井澤さんが、 この音楽の魅力を分かりやすくアニメーションにしたのが、 「音楽」というアニメ。 こちらも必見!デス。[DVD(邦画)] 7点(2022-05-02 01:13:51)《改行有》 259. 護られなかった者たちへ 《ネタバレ》 不埒な1%だって生きたいと声を上げちゃダメなのか! ?[DVD(邦画)] 9点(2022-04-27 22:41:25) 260. マトリックス レザレクションズ 《ネタバレ》 ウォシャウスキー「姉妹」の知的格闘の跡が見られて、とても面白かった。 が、これもDVDで見て、分からなくなると、再生を止めて考えて、また見ることを したから何とか自分なりに解釈できたのであって、2時間強を一気に見せられたら、キツイと思う。 マトリックスシリーズの大胆な続編。 つまり、3までのマトリックスは、アンダーソン(キアヌ)のつくった仮想現実に 自分が取り込まれたからの話だったとする、全く新しい続編である。 そして、興味深いのは、もう一人、精神分析医が出てきて、彼のつくる物語に 色々関わってくるということ。 しかし、話は理詰めではない。 前回までの戦いの続きや、アンダーソンの世界のキャラが引き続き、 コンピューターのスミス(モーフィアスとの合体?)と戦ったり、 分析医との戦いにキャラたちが暴れまわったり、 ついには、この分析医の動きを読むアンダーソンの世界のキャラの登場、 スミスが人間の世界のさらに上手を行ったり、 実にかなり面倒だったろう監督とカウンセラーとのやりとりの苦悩が、映画の世界に膨らみをもたらしている。 そして、可哀そうなアンダーソンを救うのは、愛する女トリニティ(人妻であるとかないとかは不問)なのである。 最後、飛べないアンダーソンを救うのは、飛べるトリニティだった。 そして、彼女は分析医に蹴りを入れると、二人は世界を飛び回るのだった、というお話。 面白かった! 最高の続編![DVD(字幕)] 8点(2022-04-25 00:29:50)《改行有》
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