みんなのシネマレビュー |
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2621. みすゞ 《ネタバレ》 同年の松たか子主演のテレビ版に対して述べたところが、そのままこっちにも当てはまる。つまり、あえて金子みすゞを対象としていながら、彼女の言語感覚や観察力の醸成経緯、日常生活におけるその表れ、大正末期や昭和初期という時代背景におけるその存在意義というところがまるで意識されておらず、時折挿入される詩文だけで全部を済まそうとしている。結局は、その人物の人生や才能に迫ろうという気がなく、単に人目を引きそうなネタとして彼女を利用しただけなのです。まあ、中途半端に感傷的に盛り上げようとする作為的シーンがないだけ、まだあっちよりはマシ。[CS・衛星(邦画)] 2点(2014-05-04 02:53:47) 2622. 打倒(ノック・ダウン) 《ネタバレ》 オープニングの数分からすでに予感させる、昭和ならではの無駄な熱さ。しかし一方で、本格的なボクシングはなかなか始まらず、むしろ作品全体がうじうじあれこれ悩んでいるような雰囲気すらある。しかし、いったん決戦に赴くことが決定されれば、あとはひたすらファイト!ファイト!ファイト!なのである。サイドストーリーの兄ちゃん話も、整合性や現実性は横に置いといて無理矢理話を盛り上げようとする強引さが感じられて好もしい。[CS・衛星(邦画)] 5点(2014-05-02 22:44:59) 2623. マンハッタン 話としてはまあまあ面白いと思いますが、どうしてこの登場人物達は、揃いも揃って、演技をする前にしゃべり出すのでしょうか?頭が痛くなりました。ただし、このクセの強い演出をものともしないメリル・ストリープの強靱な存在感は、やはり凄い。[DVD(字幕)] 5点(2014-05-02 00:06:31) 2624. アニー・ホール 男女間の機微をよく表したいい話ではあるのですが、登場人物が喋りすぎです。[DVD(字幕)] 5点(2014-05-01 01:48:37) 2625. ブラッディ・ガン 《ネタバレ》 銃や馬や砂漠という彩りは完全にウエスタンチックなのですが、舞台はオーストラリアです。主人公が拳銃ではなくライフルにこだわり、遠距離からでも一撃必中を誇り、なのでガンガン派手な撃ち合いをするわけでもないところが新鮮です。また、少し触れる程度とはいえ、白人による先住民虐殺をきちんと映像化している点も興味深いですね。そろそろ終わるかなというところでいきなり主人公が完全捕獲されてしまい、どうなるのかと思ってしまいましたが、そこからの落とし方も上手く決まりました。[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-04-28 01:00:16) 2626. おはん 幸吉を石坂浩二にしてしまったのが最大の失敗。この幸吉のええ加減で、グータラで、受身で、優柔不断で、逃避癖ありありなところは、石坂浩二ではどうやっても出ないでしょ。軸がそうなっちゃってるので、いくらそれっぽく盛り立てようとしても、物語としての面白さが存在しないのです。あと、関西弁ももう少し練習すべきでしたね。大原麗子の自然さと比べるとその差は歴然。[CS・衛星(邦画)] 3点(2014-04-28 00:48:44) 2627. 映画女優(1987) タイトルでここまで直球ど真ん中を投げておきながら、田中絹代という人物の、シナリオの読み方も、役作りのし方も、演技の組み立て方も、一切何にもふれていないのは一体どういうことなのか。映画というフォーマットでものを作っている人たちが、肝心の「映画女優」の何たるかについて何一つ表現をしていないのだから、これは全体が壮大なギャグとしか思えない。全シーンに徹底されている説明台詞の大行進や、二重ナレーション(しかも主観視点と客観視点の両方!)という作品破壊行為には、もはや突っ込む気力も起こりません。[CS・衛星(邦画)] 2点(2014-04-27 01:45:06) 2628. 仁義なき戦い 広島死闘篇 このシリーズは個人ではない「組」こそが主役なので、それと無関係に成り立っている北大路欣也の出番が増えるほど勢いが止まってしまい、逆に組織内の立ち位置を踏まえてこそ格好良さが増す成田三樹夫の存在感がじわじわと染みてくるのです。[DVD(邦画)] 6点(2014-04-26 01:11:58) 2629. 私は貝になりたい(2008) 《ネタバレ》 導入部は想像していたよりは良かったのですが、中盤までがあまりにもとんとん拍子に進んでしまい、しかも裁判のシーン以降は、今度はやたらテンポが悪くて緩すぎる。署名集めの下りなんて、仲間由紀恵の登場時間を稼ぐ以外に何の意味があったんでしょうか。そして、やはりそうなってしまいましたか、美術やメイクの安っぽいピカピカ・ツルツル具合が、作品の崩壊に輪をかけています。[CS・衛星(邦画)] 2点(2014-04-25 02:02:42) 2630. 十二夜(1996) 《ネタバレ》 原作自体、400年以上前に書かれたとはとても信じられないほど洗練されたラブコメなので、それをそのまま素直に映像化したら、つまらないわけがないのです。ただし、キャスティングには無難に行っちゃった感があり、オリヴィアはもっと若く無鉄砲なイメージがある人の方がよかったし、フェステはむしろ少年くらいの人にやらせてほしかった。登場人物があれこれ勘違いして混乱する中、一番アホっぽく見える道化だけが実は幾分冷ややかにすべてを悟り澄ましている、というところに面白みがあるはずなので。[DVD(字幕)] 7点(2014-04-23 22:53:45) 2631. ロミオとジュリエット(1968) 《ネタバレ》 オリヴィア・ハッセーの絶句するほどの可愛らしさはいうまでもないが、ただ可愛いだけでなく、きちんと演技をしていることも見逃してはならない。仰々しい台詞回しもごく自然にこなしているし、動作や表情にもきちんと指導が行き届いている。また、それぞれのシークエンスにじっくりと時間をとることによって、衣装なども含めた全体の構築美が作品世界として無理のないものになっている(決闘シーンだけ、少々長すぎか)。欲を言えば、神父は最後すたこらさっさと逃げるのではなく、二人が亡くなった後に現れて含蓄のある一言を決めてほしかった。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2014-04-23 22:49:16) 2632. かぞくはじめました やろうとしていることの難しさの割に、主人公二人の発想や行動が、いちいち幼稚で、かつ嘘っぽい。遺言で子供の後見人に指定されるほどの人なら、失敗はあるにしてももっといろいろ考えていると思うし、いきなり子供を押しつけられた難局面にしても、現実的な生活感のある課題・問題がいろいろ出てくるはず。その辺を突っ込まずに制作者が頭で考えただけの展開を追っているだけなので、面白みがないのです。[CS・衛星(字幕)] 3点(2014-04-23 00:14:18) 2633. ちゃんと伝える 《ネタバレ》 脚本における台詞の組み立て方があまりにもどうしようもなくて、説明台詞よりもさらにひどい何かというものを表現する言葉を考えたのだが、思いつかなかった。大体、「父はここで僕に○○と言った」というナレーションが入って、回想シーンで父がそのままその台詞を言ってしまうだなんて、ほとんどギャグの領域では?[CS・衛星(邦画)] 1点(2014-04-22 01:44:16) 2634. ワイルド・スピード 何というか、これほどすべての登場人物から頭の悪さが滲み出ている作品も珍しいと思う。[CS・衛星(字幕)] 2点(2014-04-17 03:42:31)(笑:1票) 2635. グレートレース 笑わそうとしている箇所ではさっぱり笑えないし、1つ1つのシーンがやたら長くてダラダラしているし、ヒロインはギャーギャーうるさいしで、どこを楽しめばよいのかほとんど分かりませんでした。普通にテンポよくやれば、1時間はカットできたのでは?[CS・衛星(字幕)] 3点(2014-04-16 02:39:34) 2636. 東京公園 導入部はそこそこ魅力的なのに、その後にドラマが何も動いていません。つまり、初期設定の時点で制作者側が満足してしまっているのです。演技レベルも全体的に低い。[CS・衛星(邦画)] 3点(2014-04-14 00:11:36) 2637. トランスポーター3 アンリミテッド 《ネタバレ》 映画史上最もそそられないラブシーンとして、この作品はランキングに名を残すだろう。[CS・衛星(字幕)] 3点(2014-04-10 00:32:24)(笑:1票) 2638. ふるさと 昔一瞬だけ見た記憶のある山奥の映像と、加藤嘉が痴呆症の老人役をやるという強烈なキャスティングからは、もっと非日常の異体験を存分に感じさせる作品かと期待していたのですが・・・登場人物のやりとりは同じようなことを繰り返しているばかりで発展性がなく、その行動もホームドラマ的な範囲内で終わってしまいました。結局、山奥の映像光景によりかかって作ってしまったのではないかという気がします。[DVD(邦画)] 5点(2014-04-01 23:24:57) 2639. ケンタッキー・フライド・ムービー ギャグの中で笑えたのは3割ぐらいですが、こんなコンセプトでわざわざ映画を作ってしまおうというへそ曲がりの根性だけは評価したい。しかし、「裸の銃」の源流はこんなところにあったんですね。[DVD(字幕)] 6点(2014-03-31 01:16:21) 2640. あふれる熱い涙 設定からそれなりに期待したのですが、冒頭の主人公が家を出て行くシークエンスで、物語としては終わっていました。あとは思いつきで決めたような場面が連続するだけなのですが、輪をかけて、ほとんどの役者の無感情棒読み台詞が、テンションの低減を増幅しています。[DVD(邦画)] 4点(2014-03-27 00:46:39)
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