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プロフィール
コメント数 2258
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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261.  映画 賭ケグルイ 《ネタバレ》 (漫画が原作でTVドラマ化もされている作品だそうで、本作は劇場版オリジナルストーリーとお聞きしました。ちなみに私は原作もTVドラマも未見です。このような立場での感想ですのでご承知おきください。) ギャンブルの実力が身分階層を形づくる「学園ドラマ」もの。荒唐無稽な設定ではありますが、「ギャンブル」の部分を「超能力」や「魔法」に置き換えれば既視感ありというか、違和感は消える訳で、設定に問題があるとは思いません。ただ「ギャンブルの強さ」の理由が明確ではなく、主要キャラクターの特長がよく分かりませんでした(運なの?頭の良さなの?)。唯一、透視能力を用いているような表現が見受けられましたが、単に「ズバ抜けて勘が鋭い」演出かもしれません。作中登場したオリジナルゲームについては、論理や確率により有力な戦略が立てられる種類のもので、厳密にはギャンブルとは呼べない気がします。かといってルールの裏に隠された必勝法にフォーカスしてる訳でもないので、『カイジ』や『ライアーゲーム』のような楽しみ方は出来ません。原作やドラマあるいは出演俳優のファンでないならば、鑑賞をおススメし難い作品。やはり漫画の映画化は至難の業であります。[インターネット(邦画)] 3点(2021-06-02 19:44:38)《改行有》

262.  目撃者(2018) 《ネタバレ》 (ネタバレしています。ご注意ください。) 偶然目撃してしまった殺人現場。犯人は自分が目撃者だと知っている。確かにこの状況で通報したならば、報復の可能性は捨てきれないでしょう。服役後のお礼参りなんて御免被ります。マンション購入直後で「超保守的」な心理状態にあった男が、厄介事を嫌った判断は、正しくはないものの、理解はできます(注:マンションの一般住人が、資産価値下落を危惧して捜査協力拒否の態度を取った事例とは根本が異なります。こちらは論外)。しかし、通報しなければ安全という話でもありません。事実、別の目撃者は口封じされました。この時点で通報一択。我が身と家族を守るには警察に頼るより他ありません。しかし、主人公はこの期に及んでもなお、警察への証言を躊躇しました。最初意味が分かりませんでした。何を迷う必要があるのかと。しかし冷静になってみると、案外人ってこんなものかもと思うのです。例えば、平時から戦時に、日常が非日常に変わるには、段階を踏みます。日々状況が変化するに連れ、備わっていく心構え。新型コロナ禍における新しい生活様式なんてまさにそう。急転直下、劇的な変化に、人の心は対応できません。世界がどんなに変わろうとも、今日と同じ明日が来るのを期待するのです。彼が「非常事態」と認識するまでに要した時間で、実に2人が死亡し、家族も含め多くの被害者が出ました。鱗滝左近次ではありませんが、戦時下で「判断が遅い」は致命的ということ。そういう意味で、本作のメインは男が腹を括るまでの過程にあり、終盤犯人との直接対決の件は無暗に(安易に)刺激過多なエンタメ路線に走った感があります。あそこまで滅茶苦茶やると、もうドリフですしね。ちなみに、刑事役の役者さん(大地康雄と輪入道を足して大地康雄を引いたような親父)いい味出してます。[インターネット(字幕)] 6点(2021-05-27 22:59:26)《改行有》

263.  コンフィデンスマンJP プリンセス編 《ネタバレ》 99%はダー子の描いた筋書きだとしても、この結末を手繰り寄せたのはダー子のコントロールが及ばぬ残りの1パーセントの部分。『コックリの人間性』でした。これは泣けます。もっとも、これさえもダー子の『人間の本質を見抜く力』の賜物とも言えますが。最大のサプライズ(どんでん返し)は、ダー子一味が一文も得をしなかったところ。本作はコンフィデンスマンJPシリーズにおける『カリオストロの城』であります。[ブルーレイ(邦画)] 8点(2021-05-25 00:00:17)

264.  今日から俺は!!劇場版 《ネタバレ》 『今日から俺は!!』の何がウケたかと考えた時、加来賢人のアドリブ過多のコミカル演技と仲野太賀の愛すべき馬鹿っぷりに因るところが最も大きく、次いで清野菜名のアクション、磯村勇斗の存在感、橋本環奈の変顔あたりの貢献度が高いと思われます。勿論福田作品常連の佐藤二郎やムロツヨシのオフザケも「定番の味」で悪くないのですが、こと「笑い」に関して言えば、シソンヌの手練れぶりは圧倒的で、芸人俳優のポテンシャルの高さを感じさせます。数ある福田コメディの中でもキャスティングの充実ぶりは本作が頭一つ抜け出た感があり、できるならTVシリーズでも劇場版でも、じゃんじゃん量産して欲しい魅力的なコンテンツであるだけに、主要キャストが不祥事を起こしてしまったのは痛恨の極みであります。ちなみに、前述した私規準の貢献度でいうと件の彼の順位は大して高くありませんが、一度定着した俳優への愛着は捨てがたく、仮に名優に交代したとしてもマイナスにしかなりません。どうせなら作品内でガチにボコボコにして(あるいはウニ頭をイガグリにでもして)禊代わりとしてくれませんか。無理ですか。無理ですね。ああ悔しい。[ブルーレイ(邦画)] 7点(2021-05-18 21:59:44)(良:1票)

265.  人類滅亡計画書 松本零士先生、今回は絶対勝てますよ!!![インターネット(字幕)] 6点(2021-05-08 23:23:52)

266.  罪の余白 《ネタバレ》 オーソドックスな復讐劇の体裁ながら、悲壮感は弱目です。その理由は次の通りと考えます。①娘の死が殺人とまでは言えないこと。 同級生からの虐めを苦にした自暴自棄による事故死ですから、父親にしてみれば“殺された”と感じるのは当然ですが、娘の自己肯定感の低さが根底にあったことも見逃せません。出生時に母の命と引き換えに生を受けたという負い目は強烈なトラウマとなり、娘の命を奪った遠因と捉えることも可能でしょう。事実、父の怒りの矛先は加害者だけでなく、娘の心の傷をケアできていなかった自分自身にも向けられており、異なるベクトルへの激情が“復讐の推進力”を弱めていたと考えます。②加害者が小物過ぎる。 弱者が強者に一矢を報いることが復讐劇の醍醐味のひとつ。というより、ジャンルに関わらず敵役は強くなくてはいけません。本作の場合、加害生徒の『女子高生』という立場は強者に分類されるかもしれませんが、主人公の『大学講師』も決して低いとは言えず、社会的地位によるハンデはさほど感じられません。また、加害生徒はスクールカーストでトップに君臨する女王ですが、あくまで子ども集団の中での話。芸能事務所の面接エピソードからも分かるように、一般社会で通用する人間力ではありません。現時点では、単に自己評価だけは高い(自尊心だけは高い)子どもでした。そんな未熟な子ども相手に、大人が本気で潰しにかかれば、ひとたまりもないのは言わずもがな。父が酒を絶ち反撃体制を整えた時点で、この勝負の結末は見えました。なお、父の復讐プランは、前述したように自分自身と加害生徒両方に向けられたものであり、自罰と他罰両方の性質を併せ持つものでありました。③内野聖陽。 感情移入先として、正直適役とは思えません。彼は最後に勝つ人間の面構えをしています。もっと“弱さ”を体現できる人だったら一緒になって苦しめた気がしますが。 悲壮感弱目の復讐劇は、物足りないとも言えますが、おそらく国民性も影響している気がします。加害者だけでなく自分自身にも非があると考えるあたりが、某隣国映画と決定的に違う点であり、復讐劇の“濃さ”や“強さ”を分ける要因となっているのではないかと。[インターネット(吹替)] 6点(2021-05-02 16:24:26)《改行有》

267.  一度死んでみた 《ネタバレ》 『ゴースト ニューヨークの幻』『destiny 鎌倉物語』『too young to die若くして死ぬ』『大木家のたのしい旅行新婚地獄編』『スカイハイ』『丹波哲郎の大霊界』『真夜中の弥次さん喜多さん』etc。いわゆる『あの世』を扱った映画を挙げ出したらキリがありません。名作から珍作までよりどりみどり。それだけ魅力的な題材なのでしょう。そんな数多ある『あの世映画』の中にあって、本作が異質なのは、タンパクであることです。それはもう、アッサリ、サクッと、シンプルテイスト。スペクタクルにも、サスペンスフルにも、如何様にもドラマチックに振れる優良な題材なのに、本作のアプローチは極めて単調なコメディでした。火種の周りに、特大の打ち上げ花火やらスターマインがゴロゴロしているのに、脇目もふらずに手持ち花火をしているような。これが線香花火なら、むしろ信念を感じますし、侘び寂びもありますが、そんな高尚なものではなく、安い花火セットで最初な消化してしまうような駄花火なのです。もっとも本作の場合は、駄花火(そんな言葉はない)とはいっても、広瀬すず、堤真一、松田翔太と超豪華仕様であります。気楽に楽しめる手持ち花火もそれはそれで楽しいですし、本作を否定する気は毛頭ありませんが、いろんな意味で凄く贅沢だなあと思うわけです。そんな贅沢な駄花火の中で目を引いたのは、妻夫木聡氏。ほんのチョイ役ですが素晴らしいアクセントでした。いつの間にこんなに上手くなったのかと驚くばかりです。[インターネット(邦画)] 6点(2021-04-25 19:30:12)

268.  ザ・ファブル 『桃太郎侍』や『水戸黄門』の殺陣にリアリティが無いと注文をつける人はいません。それはファンタジーと一般認知されているからです。お茶の間TV時代劇は、リアリティを捨て去った代わりに、様式美という自遊空間を手に入れました。本作にもおそらく同じ事が言えます。タイトル『ファブル』(=寓話)からも、そのスタンスが伺い知れますし、劇中では「ジャッキーチェンかよ」という台詞まで出てきます。エンタメアクションに特化した制作姿勢は大変心地よいもので、アニメ活劇を観ているかのような心持ちでした(クライマックス。狭い工場内を上階へ向かいながら繰り広げられるアクションは、カリオストロの城へのオマージュに思えました。)コメディとしても上出来で、主演を務めた岡田准一が果たした役割は大きいと感じます。桃太郎侍の高橋英樹と同じような『役者顔』とでも言いましょうか、ナチュラルさが売りの俳優さん(例えば瑛太とか西島秀俊)では出せない『濃さ』がエンタメの様式美にハマっていたと思います。そういう意味では、柳楽優弥は上手すぎて様式美からはみ出していたような。同タイプでも、北村一輝の『濃さ』なら上手く寓話にマッチしたのではないかと思います。[インターネット(邦画)] 7点(2021-04-21 20:01:51)(良:1票)

269.  透明人間(2020) 《ネタバレ》 (ネタバレしてます。ご注意ください) 私の世代ですと美脚も露わな2人組女性アイドルの歌声が脳内リフレインしてしまう『透明人間』でありますが、人間透明化の手法は大きく2種類に分けられると考えます。『物理的要因』と『心理的要因』。前者がサイエンス、後者がオカルトと言い換えても構いません。かつては前者が主流だった気がしますが(例:博士が透明薬を発明)、最近は後者のパターンが多い気がします(例:『ハンター×ハンター』の某キメラアントが有名でしょうか。同じジャンプ漫画の『アウターゾーン』でもそんな話がありました。あれ?最近でもないな)。いずれにせよサイエンス(SF)の切り口で『透明人間』を理論づけるのは無理があります。理屈不要のオカルトの方がまだ説得力があるでしょう。そんな事情などお構いなく、本作では『物理的透明人間』が採用されていました。しかもナノテクノロジーなんて『流行りの言い訳』には目もくれず、旧知のアナログ型テクノロジーで勝負です。私のようなメガネユーザーにしてみれば、あのスーツがメガネ着用に対応しているのか大変気になるところですが(いや、そこはコンタクトレンズにすればいいのか)、やはり空想科学はロマンに溢れており好感が持てます。とはいえ、トンデモサイエンスとシリアスな社会派サスペンスの相性が良いとは思えません。ドラえもんはコメディマンガ(アニメ)だから愛されるのであって、リアルドラマ、ましてや実写など誰も望んでないでしょう。ですから、ツッコミ耐性ゼロというハンデを負ってまで、あえてシリアスドラマに『物理的透明人間』を採用したのには、何らかの意図があると推測します。例えば、どんなに狡猾なモラハラ男が相手でも、立ち向かう術はあるというメッセージが隠されていたとしたら。それなら、手に負えない魔法ではなく、タネも仕掛けもある、ある意味弱点だらけの『物理的透明人間』が採用されたのも頷けます。最後に透明スーツについて。発明者は光化学研究の第一人者だそう。光の屈折?反射?を使って透明化するという理屈は、それなりに説得力があります(ホントにそう?)。しかも私たちは、『アイアンマン』という奇跡を既に目の当たりにしており、『そんなスーツがあっても、まあいいか』程度に騙される用意は出来ていました。ただそうだとしても、ペンキを浴びても水洗いで元通りとか、部分破壊されても機能は失われないとか、流石に好き勝手が過ぎました。空想科学は、奇想天外な設定の中にも科学の足枷を完全に無くさない部分にロマンがある訳で、何でもアリだとオカルトと区別がつかなくなってしまいます。もう少し謙虚に『空想科学』と向き合って欲しいのです。[インターネット(吹替)] 7点(2021-04-15 18:53:34)《改行有》

270.  淵に立つ 《ネタバレ》 この家族に起きた悲劇について「どこかで引き返せたか?」を考えたとき、思い当たるポイントは無数にあります。何時でも最悪を回避できたと思う反面、決して逃れられぬ結末であったとも感じます。それは「姿勢」に所以する問題だからです。「何を(誰を)守りたかったのか?」の問いに対する答え。妻は「隣人」であり、夫は「自分」であったと考えます。そこに「家族」の視点は感じられず、犠牲者が出たのは道理でありました。 さて、ここで注目したいのは、夫の人間性です。過去に犯した罪の告白により、その劣悪な人間性が明るみとなりました。実質的にこの時、家族は崩壊したと考えますが、なぜ夫は秘密を墓場まで持っていかなかったのでしょう。苦難を共有することで夫婦の絆を感じていたから赦してもらえる気がした?いや、彼は自身に対して“嘘を付き過ぎた”のだと思います。「自分は悪くない」そう自身に言い聞かせてきた結果、夫の中で嘘は真実に変わったのだと思います。罪の重さを強く感じていたが故の刷り込みならば、彼は極悪人でもありません。誰の身の上にも起こり得ること。罪に対して適正な罰を受けるのは、加害者の為でもあることがよく分かります。 夫はもとより、妻も不貞という罪を犯しました。すなわち夫婦にとって八坂は“罪”又は“罪悪感”の象徴と見て取れます。罪悪感は自身に内在するものですから、何処か外で見つけようとするのは無理な話。罪が昇華されない以上、最後は罪悪感と共に心中するしかなかったと考えます。 最後に古舘寛治氏について。正直、役者としての魅力が今まで分からなかったのですが、本作で初めてその本領をみた気がします。存在感を出さないことの凄みとでもいいますか。観客が自身を登場人物に置き換えようとしたとき、これほど都合のよい器もありません。ほんと、お見逸れしました。[インターネット(邦画)] 7点(2021-04-10 11:25:08)(良:1票) 《改行有》

271.  コンジアム 《ネタバレ》 POVホラーのパイオニア『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』の様式をエンタメ重視でアレンジした結果、POVの長所『臨場感』を活かしながら、短所『視認性の悪さ』を払拭した正統派のオカルトホラーが出来上がりました。代償として『ブレア~』もうひとつの特徴『モキュメンタリ―』は失われましたが、大した問題ではないでしょう。『POV』と『モキュメンタリ―』はセットである必要もありませんし。視聴環境が改善されるアレンジなら大歓迎です。恐怖演出も冴えており、基本的に『よく出来た』あるいは『まとまった』映画と考えます。ただ、ホラーとしては満足しません。というのも終始他人事ゆえ、恐さを感じなかったからです。恐怖は身につまされてこそ。『臨場感』はあるのに『他人事』って、すごく勿体ないのでは。お話は『お化け屋敷に行ったらお化けが出ました』という、何の捻りも無い代物。言い方は悪いですが『バカの自業自得』に共感や同情はできません。例えば『ファイナル・ディスティネーション』シリーズのように、第三者の立ち位置でも楽しめる仕掛けがあれば別ですが、なまじ正統派のオカルトホラーであるが故に、物語に惹き付ける要素が無いと辛いです。[インターネット(字幕)] 6点(2021-03-05 22:47:06)

272.  ラン・ファットボーイ・ラン 走れメタボ 《ネタバレ》 『挙式当日に身重の花嫁を置き去りにして逃げました。でも復縁したいです。どうしたらよいでしょう』こんなトピックを某発言小○に立てようものなら、光の速さでレス受付停止になるでしょう。批判の嵐で。たとえ翌日花嫁に土下座して謝ったとしても、張り付け獄門は間逃れない。それが世間一般の認識です。こんな無茶苦茶なお話が感動コメディに変わるのですから、お見事と言いたいです。まず主役のキャラ設定が上手。傷つけ、迷惑をかけた人たちとの交流が途切れていないのは、彼の人間性が良質である証です。事実、子供にとっては良いお父さんでした。ただ馬鹿で心が弱かっただけ。笑う度に主人公が憎めなくなります。彼を取り巻く脇キャラも味が濃くて良いアクセント。ベタながらも要所を押さえた脚本も上質でした。主人公の復縁計画。復縁の希望を抱いて走るのと、望みを絶たれて走るのとでは、意味合いが全く違います。主人公に必要だったのは後者のシチュエーションでした。ご褒美は消えた。スタミナも切れた。必死になる理由は何処にもない。でも走ると決めたから走る。その潔さと覚悟は夫婦にも必要なことなのだと思います。方向性が正しかったかどうかは別にしても、デニスは頑張りました。準備もしたし、努力もしました。強い気持ちが壁を打ち破り、周りの人の心を動かしました。嬉しい結果はあくまでオマケ。だから彼を祝福できるのだと思います。敵役はちょっと可哀相でしたが、彼にはもっとお似合いな人がいるでしょう。デカチンだし、心配ない。英国ノリのギャグは自分の感性にベストマッチ。お下劣具合もいい感じです。勃起不全症Tシャツを着て“立ち上がる”デニスに泣き笑い。結局捻挫なんかしてなかった全力疾走にツッコミ笑い。サイモン・ペッグ主演のコメディに外れ無し。もう彼にゾッコンです![DVD(字幕)] 8点(2021-03-05 22:44:24)

273.  フリー・ファイヤー 《ネタバレ》 “総弾丸数〇万発!”みたいな派手な銃撃戦を想像しておりましたら、これが真逆でした。足を撃たれて機動力激減、出血多量で意識朦朧。みんな物陰に身を潜め、地べたを這いつくばって威嚇射撃。エンタメな“ガンアクション”とは程遠いグダグダな銃撃戦でした。ある意味リアルっちゃあリアルな殺し合いは、画的にはとても地味で、当然面白くはありません。しかし、かといってツマラナイというワケでもなく。個人的には、グダグダ感にむしろ魅力を感じてしまいました。結末も見事にグダグダで。ダンディ坂野の笑いを芸として肯定できるタイプの御仁なら、あるいは楽しめるかもしれません。教訓は『ビジネスに私情持ち込み厳禁』『命あっての物種』です。大事なことですね。勉強になります。[インターネット(字幕)] 5点(2021-02-25 23:52:31)

274.  ディープ・インパクト(1998) 《ネタバレ》 『アルマゲドン』と同年制作。20世紀末に量産された人類滅亡系ディザスター映画の代表格です。とっくに観た気になっていましたが、実は未鑑賞だった事が判明したため、この度のお籠り期間を機に初鑑賞しました。正直いいますと『アルマゲドン』と大差無い気がしますが、本作の方がちょっとだけリアリティ路線のような気がします。最後まで諦めなかった人たちが助かる展開はOK。でも諦めて穏やかな最期を迎えようという姿勢も理解できます。公開当時だったら、また違った感想だったと思いますが。大津波シーンの迫力は、今観ても震えます。こんな映画を観ると、ちょっと本気でシェルターが欲しくなります。[インターネット(字幕)] 7点(2021-02-20 21:56:59)

275.  ゴーストランドの惨劇 《ネタバレ》 細部に至るまで綿密に計算されたテクニカルな構成に感心しますが、とくに言及したいポイントは2つあります。一つ目は俳優交代について。主人公姉妹は、ローティーンと成人、都合2つの年代が描かれます。N〇Kの朝ドラでもない限り成長期を跨いで一人の役者に任すのは無理筋ですから、俳優交代は絶対条件。とはいえ経年違和感のない交代俳優を探すのも大変です。観客の脳内補完必須でしょう。ところが本作では、役者交代に何の違和感もありませんでした。ほとんど完璧なバトンタッチでは。よく似た子役をキャスティングした点もさることながら、顔がボコボコだったり厚化粧だったり人相判別を困難にした事が功を奏したと考えます。なるほど、単純ですが上手いやり口です。これは称賛ポイントでしょう。二つ目は、終盤の展開について。殺人鬼系ホラーで見慣れた典型的な流れで、ご都合主義も目につきました。趣向を凝らしたこれまでの展開と比して無策に思えます。しかしこれも観客を惑わす計略のひとつ。なぜなら本作の肝は『主人公はホラー小説家志望』という基本設定にあるからです。物語の裏地にぴたりと張り付き、観客の判断を惑わせます。目を凝らして観るほどに『ここが不自然な気がする』と疑問符がつく仕立て。題材(展開)はプレーンなほど好都合というワケ。虚実の境目の見極めは、観客に委ねられました。極端な話、主人公はまだ捕らわれているかもしれませんし、イチから全部小説との見立ても可能でしょう。解釈に幅があり、物語に奥行が感じられるのは、優れたミステリーホラーの証と考えます。なお、壮絶・胸糞なストーリーにも関わらず『観易い』のも本作の特徴です。前述した丁寧なお仕事をベースに、各種配慮が行き届いていました。『鬼畜監禁もの』とは思えぬマイルドな暴力表現で、後味も悪くありません。デートムービーにさえ使えるレベル。この大衆性・汎用性の高さはセールスポイントでしょうが、多方面に気を配った結果、ホラー映画としてのパンチ力(狂気)を欠いた気がしないでもありません。(以下余談)と書き終えて、他の方のレビューを拝見したところ、私の感覚に大きなズレがある事が判明しました。やっぱりデートムービーは無理みたいです。ご注意を。[インターネット(字幕)] 8点(2021-02-15 22:47:02)(良:1票)

276.  ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル 《ネタバレ》 『ジュマンジ』は、アップデートされボートゲームからTVゲームへ進化。さらにアクションRPG仕様となりました。シリーズ映画として、またファミリー映画として、過不足ない注文通りの出来映えだったと思います。驚きが無い代わりに、失望感もありません。こういう映画はこれで正解。私は支持いたします。ただ、一点注文を。それはクライマックス。あのアイデアをフィニッシュに使うのであれば、それ以前に使用してはいけません。必殺技とはそういうもの。スタン・ハンセンは試合途中でつなぎ技としてウエスタン・ラリアットを放ったりしません。そこだけ、気になりました。[インターネット(吹替)] 6点(2021-02-05 22:00:45)

277.  デス・レター 呪いの手紙 《ネタバレ》 ネタバレしています。未見の方はご注意ください。 主人公が体験した不思議な出来事は、遡ること約100年前のモスクワ、ある男が犯した罪を起源とする呪いの類で、主人公自身が引き起こした犯罪に対する罰でもあるそう。物語の焦点は、主人公が犯した罪の真相と無事手紙を配達出来るか否か。以上が観客に周知されてきた内容です。これは所謂「無間地獄」の体裁。手紙の宛先がころころ変わり、いつまでも罪を贖えず苦しみ続ける例のパターンか。そんな見当を付けていたところ、終盤にきて急展開が待っていました。真に罰を受けるべきは、手紙受取人の女性だったというオチ。そんな話聞いてませんけど。さて、ちゃぶ台返しで驚いてばかりも居られないので、想像力を働かせて事象を補完してみましょう。 明かされた真相は、最初の届け先にいた老婆(呪術主)が、ある若い女性と『魂と引き換えに若さを保つ契約』を結んだということ。いずれ手紙が届くその時まで、お前は若い体でいられるという約束です。これが“かつて男(罪人)が配達するはずだった手紙=主人公に託された手紙”の正体でした。最初の手紙配達人の業務不履行により『魂売買契約』が棚上げになったという流れ。老婆にしてみれば100年の長きに渡り魂が手に入らぬ非常事態です(注:手紙配達時の女の行動をみる限り相当の性悪のよう。彼女が郵便事故を仕組んだのかもしれません)。困った老婆は主人公に白刃の矢を立て『手紙再配達』を依頼したと。彼は役務の報酬として『人生やり直し』のチャンスを貰ったと考えられます。これが『2枚目の金貨』が意味するところです(注:主人公は最初の手紙配達人の子孫だったなんて因果なパターンも面白いですが、それだと血縁間で債務の引継ぎが発生し報酬を受け取る道理が消えるので不採用としました)。老婆にしてみればとんだ災難だったでしょうが、痛ましい悲劇がひとつ避けられたのですから、万万歳の結末と言えましょう。また、女にしてもピンピンコロリなら理想的な人生と言えましょう。もっとも以上の解釈は証拠に乏しい辻褄合わせでしかなく、実際のところ一番しっくりくる見立ては『ロシア版運転免許の更新で観るビデオドラマ説』だったりします。[インターネット(字幕)] 6点(2021-01-30 19:15:01)(笑:1票) 《改行有》

278.  スポンジ・ボブ/スクエアパンツ 《ネタバレ》 私が子どもの時分よく観ていたTVアニメは、ご存じ『トムとジェリー』。そして現在小学生の娘たちが夢中になっているのが本作『スポンジ・ボブ』です。ハンマーで叩かれペチャンコになってヒラヒラ。傍で眺めている分には『トムとジェリー』と変わらないカートゥーンアニメに見えます。Eテレ(かつてのNHK教育テレビ)で放送ですから内容も問題無いはず。しかしこのような認識は、本作を2分も観れば吹き飛びます。一言でいうなら『狂気の毒アニメ』。安心安全なんてとんでもない。害しかありません。日本が誇る良識アニメ『アンパンマン』と同じ擬人キャラクター作品ですが、教育的要素はゼロ。お話はアンモラル&刺激過多で、社会風刺から差別偏見・下ネタに至るまで広域に渡り、基本どうかしています。とりわけギャグの手数の多さは圧巻で、ケンシロウも舌を巻くでしょう。『クレヨンしんちゃん』に眉をひそめる親御さんがいると聞きますが『スポンジ・ボブ』を観たら即死です。こんなアナーキーな作品がEテレで放送されているですから、とかく批判の多い国営放送も捨てたものではありません。 なお本作は劇場公開作品だそうで、TV版には無い『実写とコラボ』の特別仕様となっています。『ロジャー・ラビット』みたいなヤツですな。“お困りごとは全てスーパーカーがジャンプで解決”『ナイトライダー』からマイケル役のデヴィッド・ハッセルホフ氏がゲスト出演という悪ふざけが絶妙で(日本だと錦野旦みたいな肌感覚ですかね)、マイケルにはだいぶ無茶な発注がされています。おじいちゃんスターに何ってことさせるの。よく承諾したものだと感心しますが、それだけ愛されているコンテンツなでしょうね(あるいは大金を積まれたか)。いずれにしても、ギャグクオリティの高さは相当なものです。ただし、子供が30分スポンジ・ボブを観たら、2時間白湯でも飲みながらジブリでも観て精神のバランスを取らせる必要があるでしょう。[インターネット(吹替)] 8点(2021-01-25 18:44:46)《改行有》

279.  ゾンビーバー 《ネタバレ》 CG全盛の時代に、チープな縫いぐるみが暴れまくるゾンビコメディ。『ハング・オーバー』のスタッフが集結したとの触れ込みでしたが、確かに『悪ふざけ』だらけの内容でした。個人的には、『悪ふざけ』は『B級』とはまた違うカテゴリーな気がしておりまして、本作についてはアリかナシかでいうとナシかなあ。あまり笑えませんでしたし、どこが見どころかもよく分かりませんでした。おっぱいですか?ただ『ビーバー』に目を付けたセンスは流石です。程よいサイズ感、ダム作る習性や穴掘りスキル。毎度同じ面子で停滞していた感のある『危険野生動物』界に新たなヒーローが誕生したと言ったら過言でした。[インターネット(字幕)] 5点(2021-01-20 18:58:32)

280.  きみと、波にのれたら 《ネタバレ》 例えば『世にも奇妙な物語』の一篇だと言われても何ら違和感はありません。よくあるタイプのファンタジーラブストーリーです。ただし、俳優を使って映像化しても本作の魅力は再現できないと思われます。アニメの『特性』に、実写が太刀打ちできない要素があるからです。それは『リアリティの消去』。ちなみに、リアリティ放棄を良しとする漫画・アニメ作品の実写化がことごとく失敗するのは、生身の人間が発する『リアリティ』が邪魔をするからです。 本作を語る上でも『リアリティの消去』はキーワードになると考えます。例えば水溜まりを走行する大型車。毎度毎度、主人公は大波を受けてずぶ濡れです。でも実際は、水溜まりを徐行しない運転手などいません。港くんのキャラクターにしてもそう。イケメン公務員で料理が上手くて努力家でバリスタスキルバリバリで、将来の夢や希望も持っていて、欠点などありゃしない。あんな完璧な男が居てたまるもんですか。本作ではアニメの特性を活かして、意図的にリアリティを排除している気がします。その結果、普通ならお医者さんかお祓い案件となる『幽霊になって彼女を見守る彼氏』がラブストーリーとして機能するという寸法。とかく重要視されがちな『リアリティ』ですが、無いほうが好都合というケースもあります。整合性等を気にしなくて済む分、モノゴトの本質に目を向ける余裕が出ます。その最たる例が、クライマックスとなる高層ビルサーフィン。荒唐無稽過ぎて興ざめしても可笑しくないはずなのに、素直に目の前の出来事と向き合えました。ダイナミックなアングル、躍動感ある波。現実と非現実の境目を行く主人公のライドには、『人生を、世界を、楽しめ』という強いメッセージがありました。これが湯浅監督のアニメーション。台詞に勝る『映像力』で訴えかけてきます。こんな一撃必殺みたいなシーンを見せられては、心が震えぬはずがありません。 アニメの特性を最大限活かした作品づくりがアニメーション作家に求められる仕事であり、湯浅監督が支持されている所以と考えます。これは処女作『マインドゲーム』から一貫しており『夜は短し歩けよ乙女』や『夜明け告げるルーのうた』にも引き継がれています。私は未見ですが『日本沈没』が賛否を呼んでいるのは、こんなアニメーション作家の性が裏目に出ているのかもしれません(観てもいないのに憶測で余計なことを言いました。すみません。と謝っても削除しないのは、私の意見など全て憶測以外の何物でもないからです)。[インターネット(邦画)] 8点(2021-01-15 19:24:35)《改行有》

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