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コメント数 3877
性別 男性
年齢 53歳

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2841.  レッド・ムーン 先住民から保護された女性と、その息子。その二人を保護するグレゴリー・ペック。彼らの行脚が描かれるのなら、ロードムービーみたいなものを想像するのですが、何だかちっとも旅をしない。この時点で何だかモヤモヤしてくる。 そしてその彼らを一人の先住民がつけ狙うのだけど、それが、神出鬼没というより、もう気配みたいなものすらもなくって。迫りくる気配がまるで感じられないと、サスペンスにもならなくって、でも時々思い出したように、「どう、これ、まさにサスペンスでしょ」みたいなシーンを急に入れてくる。 ヘンな映画です。 冒頭、もったいぶることなく、そっとグレゴリー・ペックを登場させ、しかしちゃっかりと彼はヒーローの座に収まっちゃう。だったらもう少し体を張って、危機を正面から受け止めて、盛り上げてほしいところ。ラストの組んずほぐれつの戦いなんぞ、敵は棒キレで殴り掛かってくるのだけど、殴られたグレゴリー・ペックはまったくコタえた様子もなく反撃に出る。何だか、雑だなあ、と。[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-06-10 13:52:11)《改行有》

2842.  レッド・オクトーバーを追え! 昔観た時には「セリフばかり」の印象で閉口した・・・という記憶があったのですが、いや、そんなにヒドくはないですかね。 ただやっぱり、中盤をさんざん地味に描いておきながら、クライマックスは「ダイ・ハード再び!」と言わんばかりに不自然に盛り上げようと突っ走ってしまうのは、だいぶ違和感があります。それに、中盤が地味になってしまう一因は、ショーン・コネリー演じる館長が、あまりに「得体が知れすぎている」からでしょう。彼が何を考えているのか、ソ連側にわからなかろうが、アメリカ側にわからなかろうが、我々にはわかってしまってるってのが、サスペンスの弱さ。他の登場人物にも面白味が乏しいし。途中、多少アクションを織り込んでみせたところで、どうにもこうにも。 ただ、やっぱりあの、潜水艦が水面に飛び出てくるシーンは、カッコいいねえ。 あと、ジェームズ・ボンドとダースベイダーは声が似てるなあ、と。どうでもいいけど。[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-05-31 23:10:48)《改行有》

2843.  ダウンタウン物語 映画にはリアリティが必須、とか言ってるヒトを完全に門前払いする本作。ギャング映画でミュージカル、ってのがすでに十分すぎるくらいなのに、それを演じているのが全員、子ども。キッザニアじゃあるまいし。ぶっ飛び具合も、ここに極まれり。 血まみれの銃撃戦の代わりに、パイぶつけ。ははは。なめとんのか。 しかしもちろん、こういう映画だからこそ、というか、雰囲気は実にしっかりしてます。で、そのしっかりした雰囲気なのに、登場するクラシックカーは、足漕ぎ式、ってのにまたまた脱力。脱力しつつも、やっぱりミュージカルとして楽しめる。 大人の演技のねちっこさが無いおかげで、サクサクと90分少々の作品にまとめているのも、この破天荒な映画作りの、功績といえば功績。 いや、まあ、全体的に言うと、やっぱりこれじゃ表面的過ぎて物足りないなーとは思うんですけれども、ラストで子供らしさを全開させるメタな構成、結構、微笑ましかったりして。 それにしても子役をこれだけ集めて、さぞかしこの中からスターが生まれていったことだろう、と思いたくなるものですが、ジョディ・フォスターはさておきまして、クレジットの筆頭が「スコット・バイオ」ってのが、もう最大のオチといってよいかも。[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-04-30 09:36:28)《改行有》

2844.  リベンジ・マッチ こんな試合、採点できるか~~~っ! と、私がジャッジだったら、叫んでいるところですが。 爺ぃボクサー2人の、遺恨マッチ。そもそも、昔々その昔にボクシング映画の代表作を持つ二人を、ボクシング映画で共演させよう、ってな発想が、エクスペンダブルズの縮小版みたいなもんですが、こちらはよりストレートに肉体勝負である分、年齢というものをしっかり感じさせ、ジジイネタ披露大会の様相を呈しております。だもんで、苦笑まじりの、何ともオフビートな笑い。確かにオモロイ。オモロイけど、ノリがあまりよろしくない。 それに、この勝負、どっちが勝とうと負けようと、知ったこっちゃない訳ですが。それでもクライマックスの試合はしっかりと盛り上げて見せ、ジャッジ泣かせとは言え、それなりに納得させてしまう展開。悪くないのでは。 ただ、もしもこれで続編とか作ったら、本気で怒るよ。[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-04-29 08:02:22)《改行有》

2845.  荒野の棺桶 これは要するに「潜入捜査官モノ」の一本、ってコトになるんでしょうかね。しかしそう思って観ると何だか物足りない。強盗団の一味となった主人公が、いかにも容易く安直に、アチラとコチラ、両陣営を行き来して、そのフットワークの軽さはいったい何なんだよ、と言いたくなってきます。人目を忍んで強盗団のアジトを抜け出すサスペンスも何もなく、手っ取り早いことこの上ない。 しかし単なる潜入捜査ではなく、冒頭の歌でも示される通り(正直、冒頭からこんなネタバレソングを流さなくてもいいんじゃないの、と思うけど)、主人公の復讐譚であるところが、マカロニウェスタンのマカロニらしさ。例によって冒頭から銃撃戦を繰り広げてみせ、ラストではついに仇敵の正体が判明して一騎打ちの対決へ。ってのはいいけど、この最後に残ったヤツってのが、何だか雑魚キャラっぽい雰囲気で、あまりこんな対決で引っ張られてもなあ、と。 そもそも、主人公自体がパッとしない顔つきで、強盗団の中に入ってしまうとなんだかフツーに馴染んでいるなあ、ってのが、いかにも冴えないんですけれど、こういうバッチい連中がムダに銃撃戦を繰り広げるのがマカロニの醍醐味、ですから、そのあたりの「らしさ」を楽しめばよろしいかと。[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-03-05 09:12:12)《改行有》

2846.  大脱出(2013) スーパーの見切り品に「半額」シールが貼ってあったりすると、賞味期限が切れかかってるとは言え、いつもの値段で2つ買えちゃうというのは、ありがたいもんです。いや、本作とは関係の無い話です。関係ないんですけどね。それにしてもスタローンとシュワ。。。ありがたやありがたや。 こういうわかりやすいキャスティング。いい面もあれば悪い面もあって。 シュワがいきなり妙にスタローンに馴れ馴れしく話しかける、話しかけまくる。ってのは妙と言えば妙、普通なら「不自然」ってコトになるのでしょうが、でも、なにせこの二人がこうやって会話を交わすということ自体がひとつの「事件」ですからね。もはや不自然さも何もかも吹き飛んでしまう。いわば、二大スターそれぞれが持つ巨大な重力によって、すでに互いに引きつけあってる訳で、ある意味こういう投げやりな描き方が、必要にして十分なワケです。 でもその一方、「二大スター映画」たるもの、なるべくワカリヤスクしないといけない、という制約も出てしまう。面白い映画を作りたい気持ちと、ワカリヤスイ映画を作らねばという気持ち、それはしばしば、相反することだったりする。だもんで、加速しかけては失速、が繰り返されることになり、何だか最後までモヤモヤと。 結局のところ、このふたりを十分に活かせる企画って、エクスペンダブル路線しか無いってことなんですかね。[DVD(吹替)] 6点(2017-02-18 09:21:33)《改行有》

2847.  新選組(1958) 例によって豪華な出演陣、それぞれにチャンバラの見せ場を作り、でも90分少々しかないもんで、新選組映画なのやら何なのやら、もうひとつピンとこない映画ではありますが(ラストなんて、まるでオチがつかないもんで無理やり終わらせた感じ)。新選組の面々が何ともオッサン臭く、苦味走りまくってるのは、オールスター映画の宿命というか、まあこういうもんなんでしょうが、それにしたって、「山形勲フェイスの土方歳三」ってのは、なかなか正視しにくいものがありますな(笑)。 千恵蔵も例のごとく気合入りまくりで、一部、歌舞伎化しちゃってますが、クライマックスの池田屋事件などはセットを駆使したダイナミックな演出とも相俟って、まさに彼の真骨頂。いや、体形だけ見ればドラえもんか信楽焼のタヌキ、といった感じ、でもこの気合漲る凄まじい形相でのし歩く姿は、「大魔神」すらも彷彿とさせます。 チャンバラのシーンで流血が見られるのが目を引きますが、しかし、「ちょっと刀で突かれただけ」で悶絶死するってのも、どうかとは思いますけれども。[CS・衛星(邦画)] 6点(2017-02-12 08:33:19)《改行有》

2848.  ホビット/竜に奪われた王国 三部作の真ん中の第二作なんてどうせ、中途半端なところで終わるんだろう、と思っていると、やっぱりその通り。 一応、正味2時間半もあるんだから、少しは物語が進むかと思ったら、これはさにあらず、ちいとも物語が進んだ気がしない。「竜が出た」って事実さえ分かれば、別にこの第二作は無くっても構わないんじゃないの、という気もしてくる。 だけど、表面的な見栄えという事に関しては、よくぞここまでやるなあ、と。CG使えばここまでできます、っての(だけ)を連発し、2時間半持たせてしまう、これはこれで一つの芸なのかな、とも思います。 とりあえず、急流すべり好きの方には、ご満足いただけるでしょう。[CS・衛星(吹替)] 6点(2017-01-12 22:44:55)《改行有》

2849.  金融腐蝕列島[呪縛] 《ネタバレ》 総会屋への利益供与事件に揺れる銀行を舞台に、再生に向けた中堅社員たちの奮闘が描かれる。大荒れが予想される、事件後初の株主総会を、無事に切り抜けることができるのか? ってなオハナシですが、まずはこの小難しくなりかねない内容をスリリングな娯楽作にまとめた手腕は、お見事です。 ただ、気になることは色々あって、この会社、そもそも企業体質自体に問題があるだろうに、「現在のダメ幹部」対「一部の熱血社員」という構図に落とし込み、現トップさえ一掃すれば良し(あとは外敵だけだ!)、みたいなノリが、ちと楽観的すぎるんじゃないか、と。ラストの独白によると、大蔵省の方はちゃんと末端まで腐敗してたらしいんですけどね。 クライマックスの株主総会の場面で、荒れる総会の中、新頭取である根津甚八が見せる抑制された必死さが、映画を盛り上げるのですが、その割にこのホノボノとしたオチは何やねん、と。これも随分、楽観的。 あと、椎名桔平をはじめとする脇役たちが、それぞれ個性を発揮してこれも楽しめるのですが、その反面、いちいち状況をまとめたり図星をついたりする「解説セリフ」を挟んでくるのが、ちょっと鬱陶しい。鬱陶しいけどそのおかげで物語を取っつきやすいものにしているのも事実で、映画の題材が題材ですから、ある程度は仕方ないのかな、とも。 ところでこの銀行、各社員の机の上が異常に整理されてますね。これだけちゃんとした会社なら、確かに再生できるかも???[CS・衛星(邦画)] 6点(2016-12-30 08:39:52)《改行有》

2850.  10 クローバーフィールド・レーン ごめん、もうちょっと面白い映画を想像してた。勝手な期待を抱いていた私が悪うございました。 ものすごく美人と言ってよいのかそれ程でもないのかよくわからない女性主人公が出ずっぱりで、緊迫感があると言ってよいのかそれ程でもないのかよくわからない密室劇が続き、意外な展開と言ってよいのかどうかよくわからないクライマックスを迎える、という、要するに、よくわかったと言ってよいのかよくわからないと言ってよいのかが、そもそもよくわからないビミョーな珍作でした。珍作と呼んでよいのかそれほどでもないのか(しつこいってば)。 謎めいた開始の割に、状況を(つまり何が謎なのかを)スッキリと整理して見せてしまったのが肩透かしで、結局はジョン・グッドマンの怪演に頼らざるを得ない。色々と伏線を張って見せるけれど、いかにも伏線のための伏線という作為を感じさせる近視野的なものが多く、ふーんなるほどとは思うけれど感覚的にドキリとさせるものが足りない。 まあそれでも、この限られた舞台の中で、緩急をつけながらジワジワと盛り上げていき、それなりに楽しませてくれます。ところで、この映画のシチュエーションを見ていると、ふと、なーんにも関係ない作品ながらフランソワ・オゾンの『焼け石に水』を連想してしまい、つい苦笑してしまいました。そう思えば、アチラがどれだけトンデモ映画だったことか、本作がいかに穏当な作品であることか。クライマックスで突然の大脱線をして見せたところで、ちょっと遅いんだなあ。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2016-12-04 08:42:56)《改行有》

2851.  インセプション 映画の最初の方は、いろんな映像を散らかして見せただけ、という感じで、ちょっと辟易してしまいます。「夢だから、支離滅裂なんです」という事を言わんがために支離滅裂な映像をわざわざこんなに時間を使って見せてくれなくても、なあ、と(ただしそれでは申し訳ないということか、ラストへの伏線にちょっとだけなっているんだけど・・・こういうのを伏線って言うんだろうか。冒頭とラストをただ機械的に繋いだだけ)。 という訳で、それなりに派手だからそれなりに目を楽しませてはくれるけど、結局回りくどい説明を聞かされただけなんかい、という出だしに対して、物語の主部に入ってくると、夢の夢、そのまた夢、さらにその夢、という階層構造を提示して、いやコレ、支離滅裂なハズの夢の世界の割には、なかなかよく整理されてます。ちゃんとその階層構造を意識できるように各段階を並行して描く親切設計。この映画でやってることは「火災を消火する夢を観たらオネショしてた」とかいうレベルの何ともアホらしい事で、でもそれをホントに映像にしてみせてくれると、何だかワクワクしてきちゃう。 ただ、それはいいけど、この物語において、何がゴールなのか、がピンとこないので盛り上がり切れません。主人公のコブはコブで勝手に妄想みたいなのに苦しんでるし、ロバートも勝手に何やら父に対する微妙な感情を抱えているし、サイトーさんに至ってはゴメン、もうどういうヒトなのかサッパリわからない。登場人物それぞれに、てんでバラバラの悩みや重荷を抱えさせ、ドラマに形だけの「重み」を持たせてみせてくれても、物語がどこにも向かっていないのではどうしようもない。そりゃ、夢なんだから、いずれ、醒めるでしょうよ。 とは言え、劇中では別途、ある種のタイムリミットらしきものがちゃんと提示されていて、それが、「超スローモーションで落ちていくクルマが着水するまで」っていう訳ですから、ああこんなおバカなタイムリミットの可視化の方法があったのね、と、これには笑わされ、感心した次第。[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-11-23 11:42:36)(笑:1票) 《改行有》

2852.  超高速!参勤交代 超高速!と言うほどスピード感が無いのが残念で、例えば、追っ手から逃げて隠れている最中に何やら身の上話を始めちゃったりするのでは、「敵に見つかるのではないか」というドキドキ感などあったもんじゃありません。 藩の面々は愚直でよいのですが、そこに加わる謎の助っ人・雲隠段蔵は、もっと謎めいていてほしい、クセのある人物でいて欲しい。「結局は、いい人」というヤツですが、その「結局」さ加減が、あまりにスケール小さくって、まるで想定内の人間像に収まってしまっていて。 あと、殺陣も、確かに派手ではあるのですが、これもスピード感という点ではもうひとつ。[CS・衛星(邦画)] 6点(2016-11-06 15:31:03)《改行有》

2853.  宇宙からの脱出 《ネタバレ》 アカデミー視覚効果賞、とは言え、昨今の急速なCG技術の発達で、いささか古めかしい印象は否めないでしょう。本物のホンモノ感と、偽物のニセモノ感が、どうしても乖離してしまいます(笑)。昔の映画をそんな風にイジメないでおくれ、というご意見には賛成です。でも、前年のオスカーが『2001年宇宙の旅』ですからねえ。アレを超えてくれると、気持ちよかったんですが。 オハナシはというと、宇宙滞在を終えようとしている3人の宇宙飛行士が、宇宙船の故障により地球に帰れなくなってしまう。彼らを地球に帰す方法はあるのか?という訳ですが、はい、ほとんどやることが無いんですね。だもんで、地味~な展開。ウソでもいいから何か万策を尽くした感じを出して欲しいところですが。ただ、狭い船内でただ待つしかない宇宙飛行士たちの焦りとか、地上で指揮をとりながら時に非情なる決断を下すグレゴリー・ペックのシブい顔とかが、かろうじて見どころになってきます。パトカーに追われてみたりする微妙な盛り上げ方も一応、してくれますけれども。 この不自由な救出劇という制約が、これぞという見せ場をなかなか提供できないつらさ。地上の妻との通信による会話シーンで涙が目ににじむけど、決してそれを頬に流して見せることができないつらさ。無重力という設定だもんね。 しかし、いったんは諦めた救出作戦が、ちょっとトンチのきいた展開により再開されるあたりから、相変わらず地味ではあるものの、見せ場がやってきます。酸素欠乏による時間との闘い、えらく唐突なソ連宇宙船の登場。互いに言葉が通じない救出劇の中で、米ソそれぞれから救出にやってきた宇宙飛行士が目を合わせる瞬間、えらく感動してしまうのでした。 この瞬間のために地味さを貫いてきたんだな~と思いつつ、でもちょっと、制約の多い映画でありました。[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-10-31 13:21:42)《改行有》

2854.  郵便配達は二度ベルを鳴らす(1946) 原作の魅力を支えているのは、粗暴・粗野・素朴で、教養があるとは言えない主人公の一人称の語り(巧みな文章というよりも、ストレートで、であるが故にハードボイルドな語り)にあるのでしょうが、本作、どういう魅力をここで表現しようとしているのやら。多少のアレンジがなされているとは言え、一通りストーリーをなぞってみただけ、という印象。ついでにタイトルにも強引に意味を持たせてみて、その努力、涙ぐましくはあるけれど。 暴力性も感じさせず、虚無感も乏しく、総じて、張り合いのないくらいにおとなしい映画でした。[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-10-24 14:37:31)《改行有》

2855.  冷たい熱帯魚 劇中しきりに日時が提示されるのが、「実話を元にしてます」というドキュメンタリっぽさを出そうとしたのかと最初は思われたのだけど、どうやらそうではなくって(いやもしかしたらそれもあるのかも知れないけれど)、むしろ、(プラネタリウムのシーンとの対比として)この地球なり宇宙なりの歴史に比べりゃ、この凄惨な事件も、一瞬の出来事に過ぎないし、でんでん演じる大言壮語(有言実行?)の規格外オヤジもちっぽけな存在に過ぎない、ましてや究極の小市民のようなこの主人公なんて・・・ということを表しているように思えてきました。まあ、人間、行き詰った時には、ふと宇宙の大きさを考えたりするもんですし。 かつて、愛犬家ばかり(でも無いだろうけど)が次々に失踪する奇怪な事件が、さらに奇怪な事には連続して発生し、大きな騒ぎとなったものでした。本作は埼玉の事件の方を元にしたらしい。 当時、逮捕前の被疑者がマスコミに登場していたこともあり、犯人・村田の役は難しいものがあっただろう、と思います。ひたすら異常一辺倒ならともかく、時には磊落に、また必要があれば卑屈にもなって見せる、というさまざまな表情の持ち主。実際、熱演だと思います。ただ、「熱演」だけでは、ちょっと足りない部分もあるように思えて。村田が主人公の前で突然本性をむき出しにする場面など、いくつかのターニングポイントがあったはず、そしてそれを「熱演」によって演じ分けようとしたはず、だけど、映画の雰囲気まではうまく切り替わらない。刺激的な場面がいくら挿入されても、いまいちピリッとした刺激にならない(浴室の中での死体の解体シーンそのものよりも、外にいる主人公に浴室内から声を掛けられる事の恐怖を描いた点、これは印象的でしたが)。で、作品の流れがやや平板に感じられてしまう。そんな中で「オッ」と思ったシーンは、ラスト近くで、陽光を背に浴室に立つ黒沢あすかの姿、これはさすがに映画の印象を一変させるものでしたが・・・このシーンから先の展開、もう、ムチャクチャだしなあ。[DVD(邦画)] 6点(2016-10-24 13:36:22)《改行有》

2856.  機動戦士ガンダムII 哀・戦士編 「哀・戦士編」というタイトルが、内容によくマッチしていて確かに上手いんですが、上手すぎるのも考えもの。何だか「この第2作のテーマは『別れ』です」ってわざわざ念押ししてるみたいで、実際、ここでは「名前をもった登場人物」の何人もの死が描かれます(第3作もだってそうやんか、と言われれば、そうですが)。しかしそこにもうちょっと意外性があってもいいのにな、と。 それも含め、テレビシリーズのダイジェストであることが、一番悪く出たのがこの第2作じゃないでしょうか。かなり雑多な印象で、多少は目をつぶるとしても、中盤でいったん映画が完全に終わっちゃったよ、というニコイチ感が。 であれ何であれ、第2作を見ておかなくては、第3作も楽しめません。だから必ず見ておかなければいけません。 【それにしても、3部作続けて見たのも随分久しぶりなんですが、主人公であるはずのアムロの出番って、途中からこんなに少なくなってたのか、というのがオドロキでした。今まで見ててそんなこと、一度も気にならなかったんですけどね。それだけ各登場人物に感情移入して見てたということなのかも】[DVD(邦画)] 6点(2016-10-20 13:42:04)《改行有》

2857.  弾丸ランナー ただひたすら走る作品であるにもかかわらず、ちゃんとエロシーンを取り込んでいるあたりに、映画というものの無限の可能性を感じます、ハイ。 タイトルとは裏腹に、まあ、ここでの「走り」はそんなカッコいいもんじゃないんですけれども、泥臭くって、映画のラストも含めてヤケクソみたいな、そういう魅力、ですね。ラストは「レザボア・ドッグス」とか「トゥルー・ロマンス」とかいった流れかもしれないけれど、そこに至る過程は、空前絶後。[地上波(邦画)] 6点(2016-09-23 22:52:43)《改行有》

2858.  必殺仕掛人 主演が田宮二郎ということも手伝ってか、最初のタイトルくらいまでは何となく(かつての)大映時代劇のような雰囲気を感じさせるのですが、本編に入るとボロが出るというか(笑)、やっぱり雰囲気がちょっと違うかな、と。それなりの雰囲気は出してますが、裏稼業の暗さ、という点では今一つ、あっさりし過ぎかも。自らの運命について含みを持たせて終わるラストなども、悪くないっちゃあ悪くないのですが、逆に「どうせ気のせいでしょ」「気にさえしなけりゃ何でもOK」みたいな安直さも感じられたりして。そういうお気楽さが、魅力でもあるのでしょうが。 それにしてもモロボシダン、しっかりせえ。[CS・衛星(邦画)] 6点(2016-09-18 05:10:46)《改行有》

2859.  ザ・レイド GOKUDO フツーに無駄に長く、フツーにカメラを揺らしてみたりして、ああやっぱり、おカネをかけるとフツーの映画になってしまう(せざるを得なくなってしまう)、ということなのか、と。潜入捜査の緊迫感はあまり無く、アクションは少なくはないけれど密度としては下がってしまう。 でも、やっぱり、凄いですね、無茶しますね。インドネシアのスタントマンは、世界一、丈夫なんですかね。 クライマックスは物量勝負ではなく、主人公の前に立ちふさがる刺客のユニークさで勝負。アイデアが生きてます。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2016-08-21 09:14:12)《改行有》

2860.  ザ・ブリザード 嵐で真っ二つに折れ、遭難したタンカー。嵐の中を海難救助に向かう沿岸警備隊の男。彼の身を案ずる、フィアンセの女性。それらの姿を並行して描いているのもユニークなら、それらがイマイチ噛み合わないままオハナシが進んでいっちゃうのも、ユニークと言えばユニークか。この三者がもっと巧みに絡み合えば、もっと盛り上がったのでは。 嵐の中、木の葉のように舞う救助艇。あわや海に落っこちそうになり何とか命拾い、というところでの「帽子を無くした!」なんていうセリフは遊び心があってイイんですけれどね。 遭難したタンカーの中でのさまざまなやりとりはドラマチックだし、クリス・パインのいかにも頼りない感じにも(本人がそのつもりで演じているのかどうか知らんけど、そう見える)ハラハラさせられますが、それでも全体的には、この大人しい印象。何なんでしょう。[DVD(吹替)] 6点(2016-08-04 22:47:32)《改行有》

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