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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
281. 清須会議 《ネタバレ》 時系列に沿って進んでいく物語はわかりやすいのだけれど、スルスル流れてその分メリハリがない。秀吉が三法師の推挙を明らかにするのは、5日目の評定のときまでじらした方がよかったのでは。少なくとも、観客には。「会議」が舞台の物語にしては、煮詰まっていくような、息が詰まるような描写がない。エンドロールとかで登場人物のその後を紹介が欲しい。この会議の後、何が起こったのか(前田利家の変心など)分かると、だいぶ観客の納得感が増す。馬揃えのシーンは好き。[DVD(邦画)] 5点(2014-06-14 09:28:57) 282. ウルフ・オブ・ウォールストリート 《ネタバレ》 漫画ゴラク的な雑誌に掲載されているような金融マンガ的なモノを元ネタにしつつも、レオナルド・ディカプリオを主役に据えたという無茶苦茶な作品とワタシはみた。「ウォール街の狼」って、「ミ○ミの帝王」(読んでませんし、観てませんが)と同じようなセンスでつけられたタイトルだと思いませんか? さしずめレオ様は、アメリカ版の竹内力。しかし、それが面白いんだから大したもんだ。[DVD(字幕)] 8点(2014-06-08 00:24:55)(良:1票) 283. 42~世界を変えた男~ 《ネタバレ》 ワタシが野球に求めているのは、死にものぐるいで白球に飛びついていく姿。つまり、守備なんです。黒人初のメジャーリーガーであるならなおさら。彼がいかに野球に必死だったかというシーンが欲しかった。「やり返さない勇気」をもってひたすら堪え忍ぶ彼はもちろんかっこいいのですが、それを爆発させるような好プレイによるカタルシスが欲しかった。ファーストファールフライを捕球するシーン、よかったです。 [DVD(字幕)] 6点(2014-06-02 16:37:27)(良:1票) 《改行有》 284. ワールド・ウォー Z 《ネタバレ》 終幕近くになってから見始めたせがれに、この人は一体何をしているのかと聞かれ、「ゾンビから身を守るために、自ら○○○を打ち、○○になろうとしているのだ」。自分の口から出てきた言葉があまりに馬鹿馬鹿しいことに、はたと気づいて唖然としたワタシ。あらかじめB級映画として見ていれば、そこそこだったと思うのですが、ブラピの大物然とした二枚目っぷりがこの世界観に合わず。それでこの点数です。[DVD(字幕)] 3点(2014-05-29 22:19:53)(笑:1票) 285. のぼうの城 《ネタバレ》 うーん。最後まで石田三成の人物造形がどうなっているのかわかりませんでした。画面映りは二枚目然としているのですが、出してはならない軍師を出し、誰も賛成しない水攻めをし、撃ってはいけない成田長親を撃つ。大谷吉継に諫められつつも、ダメな矢を何度もつがえる石田三成にガルマ・ザビ(@機動戦士ガンダム)を思い出しました。ラスト近く「あっはっは、負けだ、負けだ。」などと、何かを学んだかのごとくさわやかに言われた日には、部下だったらどう身もだえしたらいいのか分かりません。あんたは陰性の「のぼう」だ。[DVD(邦画)] 4点(2014-05-15 18:10:05) 286. アップサイドダウン 重力の恋人 《ネタバレ》 ここまで全員が7点。なんかそういう感じ。エラい世界をみせてもらえたという満足と、雑な脚本がもったいないという残念。みなさんと同じ気持ちです。まさに7点の映画。なお、ワタシは海からもう一つの海へとダイブするシーンが良かったです。[DVD(字幕)] 7点(2014-05-11 18:13:28) 287. 舟を編む 《ネタバレ》 真面目でトンチンカンなヤツといえば、現実ではともかく物語世界ではかなり勝率の高いキャラクターだと思います。数々のほほえましい失敗をやらかしつつも、必ず最後にはうまくいくタイプ。三浦しをんの原作においても、そのフォーマットが活かされていたし、もっとコメディ色も強かったと思います。しかし、松田龍平の(石井監督の)馬締はそうではなかった。オダギリジョーや宮崎あおいの光を浴びて月のように光る馬締。ごく当たり前に真面目な馬締。抑えた演出。そこが妙に気持ちのいい映画です。加藤剛、ベストキャスト。[DVD(邦画)] 8点(2014-05-04 23:09:24) 288. アメイジング・スパイダーマン2 《ネタバレ》 スパイダーマンを3Dにしてどうしてこんなに面白くないんだろう。アメリカのヒーローモノは、バットマンにしろスーパーマンにしろ、もちろんスパイダーマンにしろ趣のある方に進化していると思ってましたが、本作については、もう完全に先祖返り。昔のアメコミ。大味で他愛ない。ドラマパートがビバリーヒルズ青春白書のものまねをするなだぎ武と友近のようだったのは、吹き替えで見たからだけではなかったと思う。つまりバカっぽいんだ。冒頭の飛翔シーンだけに2点です。【追記】エンドロールに新作映画の一部をザッピングした悪ふざけもたまらなくイヤだった。[映画館(吹替)] 2点(2014-05-01 22:26:13) 289. ばしゃ馬さんとビッグマウス 《ネタバレ》 うーん。これはつまり、ビッグマウスこと吉田監督が、映画の世界を目指していた若い頃に「自分のすべてをさらけ出して」書いた脚本の暖め直しとみた。そうだとすると、「夢」なんてフワフワした言葉がポロポロ出てくるのも合点がいく。しかし、ワタシはそんな小便くさいセンチメンタルはごめんなのですね。一番共感したのは、めちゃくちゃ未練があるけど、それは押し隠しつつ、今の仕事に専心していた彼でした。[DVD(邦画)] 2点(2014-04-29 20:42:27) 290. 映画「立候補」 《ネタバレ》 【ネタバレ大ありです】2011年の大阪府知事選を舞台に話は進みます。ドキュメンタリーなので泡沫候補を笑いモノにするものではないのだろう、という予想は外れました。全体に良質のコントのようです。立候補届出の場で「○○はこないのか」というマック赤坂。政見放送の出来に大満足するマック赤坂。ネットの評判を気にするマック赤坂。大阪維新の会との最終決戦の場で、よりによって「○○を呼べ」と叫んでしまうマック赤坂。笑った。でも、イヤな感じがしないのは監督の腕なのでしょう。しかし本作において、おもしろうてやがて悲しき的な流れのは必然なわけでして。せがれが何を言おうと、マック赤坂のそれはある種の道楽としかワタシには思えない。例えば、司法試験を受け続けている人のそれだ。だから、せがれが父親に真剣になるのがつらい。今をときめくあの方の演説の中、大ブーイングの波に立つマック赤坂が本作の落としどころ。あざといとは思いつつも、切ない気持ちになるのを抑えられない。[映画館(邦画)] 7点(2014-04-05 12:17:00) 291. クソすばらしいこの世界 《ネタバレ》 タイトルに惹かれてみたモノです。そうと知っていたなら、まず観ないスラッシャー映画なワケです(スプラッターは観るのですが)。いい年こいて、覆った手の指の隙間から画面を見るような始末。終幕後しくじったなと思いましたが、監督は単に「経歴に書くためだけに留学するような人たち」をどうにかしてしまいたいだけだったのかも知れん、とも思いました。[DVD(邦画)] 3点(2014-03-31 16:36:38) 292. 地獄でなぜ悪い 《ネタバレ》 監督に洗脳されたがごとく、オーバーアクトする若手俳優。青臭い直裁的なメッセージ。良かれ悪しかれ園子温監督の持ち味だったと思います。しかし、本作についてはそのような気配が皆無。薄い物語の上を血しぶきと鉄砲玉が降り注ぐ。おバカ映画を作りたかったのかとも思いましたが、園子温的生真面目さが邪魔してか、ほとんど(いや全く)笑えませんでした。[DVD(邦画)] 2点(2014-03-30 01:05:04)(良:2票) 293. 宇宙兄弟 漫画の映画化っていったら、もうそれだけで負け戦確定だと思うワタシです。しかし、本作についてはそうじゃなかったような気がします。特に物語前半においては、シーンの間に起きているはずのエピソードが容易に汲み取れるというか、ものすごく上手い寄木細工をみたような感じでした。志の高い人が作ったのではないかと思います。なお、原作は未読です。もちろん読みたくなりました。[地上波(邦画)] 7点(2014-03-16 21:51:51) 294. コンプライアンス 服従の心理 《ネタバレ》 バカは罪だ。世の中の不幸のほとんどはバカのせいだ。バカはイヤだ。そんなことを陰々滅々と考えながら、己の身を焦がすような思いで観続ける。こんなことはありえん、と思えないんだ。とてもイヤな本作ですが、冒頭から救いようのないある作中人物の世間話でこの物語を閉じるあたりに監督の並々ならぬ底意地の悪さを感じる。でも、傑作。[DVD(字幕)] 9点(2014-03-10 16:28:49) 295. キツツキと雨 《ネタバレ》 木こりが出てくる映画と聞いていましたが、バリバリ林業じゃないですか。冒頭、木を切り倒すところから、スルスル木を登る枝打ちやお昼の腰弁当を作るところさえ、魅力的な林業。だから、映画人の方が林業に引きずりこまれる話と期待しましたが、逆なんだ。基本的にワタシ苦手な映画制作の話。もし、本作にもう少し気を入れられるとしたら、作中、田辺監督が作るところの「ユートピア~ゾンビ大戦争~」が確かに岸を泣かせるだけのチカラ(ワンシーンでもいいんだ)があればと思いましたが、そんな片鱗をうかがわせることもないのですね。残念。[DVD(邦画)] 3点(2014-02-15 16:29:46) 296. テストN ただつまらないんじゃなくて、鼻につく面白くなさなんだ。ここにはもちろん書きませんが、劇中人物の最後のセリフに怖気が走る。おまえさん方(制作方)、やっぱりそんなふうに思っていたのか。むしろ、世に流通させた発売元に問題ありかと確認してみれば、あの「ラ○ー」を売り出したところ。ここんのは、もう信用しねえぞ。[DVD(字幕)] 1点(2014-02-15 08:18:01) 297. エリジウム 《ネタバレ》 フレイの娘を含めた地球の残った人類の運命のカギを握りつつも、躊躇なくエリジウムでの治療を目指すというアクション映画の主人公らしからぬ命根性のいさぎわるさ。それも最後の展開のためのしかけだったと思いたい。とにかく弱いんだか強いんだか、かっこいいんだか悪いんだか分からない主人公ですが、釈然としないラインを迷走しつづけるこの物語にあっていたとも思う。あ、いや、この映画は好きなんだ。豚売りのおばちゃんの物言わぬ親切とか、田舎に立ってる警官人形のような保護観察官のくだりとか。監督が築き上げた世界観の奥行きを深めていたと思います。[DVD(字幕)] 7点(2014-02-08 19:28:31) 298. マン・オブ・スティール んー、過剰だ。あんまり過剰なんで、ギャラクティカ・マグナムのいいのを2・3発いただいたみたいだ。つまり、少年マンガのテンションなんです。オレもくたびれました。[DVD(字幕)] 5点(2013-12-24 21:34:25) 299. ゼロ・グラビティ 《ネタバレ》 決して男勝りなどではない初中年の女性が宇宙空間に放り出される。「ダメダメダメダメ~」とか慌てふためくところとか、一度は完全に切れてしまい、あらぬ事(犬の鳴き声)を口走るところとか、好き。限界状況のなかで、とにかく目の前のできることを行い、神様に助けられつつ、星団となって地球に降り注いでいくシーンも鮮やか。ただ。いかにも3D映えするこの物語。もっと観客の生理にまで踏みこんでくるのではなんて期待値高すぎました。やっぱIMAXシアターっすか~、うらやましいです。[映画館(吹替)] 8点(2013-12-15 12:25:02)(良:1票) 300. 俺はまだ本気出してないだけ 《ネタバレ》 とにかく深刻にならないところがいいですね。新手の「寅さん」をみたような気分です。世の中、きっとこんな人にいて欲しいんですよ。こんな人もいて、そしてサラリーマンもかっこよくって、ねぇ。[DVD(邦画)] 7点(2013-12-14 17:35:15)(良:2票)
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