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プロフィール
コメント数 3877
性別 男性
年齢 53歳

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3001.  盲獣VS一寸法師 本作には無数の差別的表現が含まれておりますが、作品の変態性を尊重し、そのままDVD化します、ってな感じですかね。妄想炸裂、インディーズ魂あふれる一本。と言えば聞こえは良いけど(良くないか?)、ま、正直、安っぽいです(ビデオ撮影で、画質も、何だかなあ)。無理やり2本の小説をごちゃまぜにし、一本で2度おいしい、という仕掛け。実に無理やりで、そこがまた珍味。プロには出せない素人役者の妙味も見逃せない(大根とも言う)。そしてシメは、やっぱり丹波ですか。やっぱりね。って納得するなっての。ミゼットレスラーのリトル・フランキーさん、この後、亡くなってしまいました。合掌。[DVD(邦画)] 6点(2009-12-29 04:08:33)

3002.  28週後... レンタル店に行くと、よくこういう、「ヒット作にそっくりな邦題をつけて、間違って借りさせる」的な三流作品置いてますね。とは言っても、コレは珍しく、正規版の続編。とは言っても、ダニー・ボイルは製作総指揮とかいう名誉職で、監督・脚本はよくからんヒトがやってたりする。『28日後...』はそれなりに楽しんで観たけれど、これは「もっと変な映画かと思って観たら、意外にフツーのゾンビ映画でした」という、意外性が意外にも無かったという意外性によって楽しめたのであって、別に、もう一本同様の映画を観たいとは思わない。「イヤなら観るなよ」と叱られそうだけど、でもですね、レンタル店で「お父さん、遅い」と子供に急かされると、こういうの(続編モノ)をつい手に取ってしまうものなんですよ。ってな訳で。うーむ、ゾンビ襲撃のパニックシーンが、「何かのドアップ」がチラチラするばかりで、さっぱりわからん。とか言うのは、ヤボなんですかね(ヤボでも、言ってやる)。しかしまた一方、ゾンビと市民が入り乱れたところに狙撃兵が無差別射撃をするシーン、これはどうなんでしょ。狙撃兵の目から見て、ゾンビか人間かわからない、という混乱は伝わるんだけど、正直、私の目にも、どれがゾンビかイマイチわかりにくい。こうしうシーンの構成って、狙撃兵からの混乱した観点のほかに、ゾンビと人間を区別できる視点、人間が射殺されてしまう悲劇を伝える視点、ってのが、あってよさそうなものなんだけど。物語は、ゾンビ病の再発と、免疫のあるヒトのオハナシ。あまり新味が無い。またそこに、「家族」とか「父との葛藤」みたいな定番のテーマ(であるが故に難しいテーマ)が絡む、らしいのだけど、これまた何とも浅い。オマケみたいなもの。とか、ボロクソなんだけで、でもやっぱり、「大都会を舞台に、よくこんな映画撮ったなあ」という感動については健在、いやむしろパワーアップしており、その点におけるファンタジー性に関する限り、本作も十分に楽しめたなあ。[DVD(字幕)] 6点(2009-12-02 03:35:05)

3003.  地球が静止する日 なんでキャシーベイツやねんなんでキャシーベイツやねんと、そればかりが気になった映画でした。本作、ようするに、アレですね、“人類”ってのを“映画”に置き換えて、「今の映画界、金儲けばかりに走って、大衆に迎合したツマラン作品ばかりが作られておる。一度、ぶっ壊したほうがよろしい」ってな内容の映画ですね。だから、作品の方も、“イマドキのエンタメ作品”の体裁を借りつつも、実態はというと、「そういう我々の期待をぶっこわす作品」になってますね。細部を詰めることも放棄して、好きホーダイやってます(キアヌ・リーヴスは「マトリックス出演中」ってなノリで、のんびりやってるし)。変には違いない映画ですが、ぶっ飛び具合が楽しめなくもない作品ではないでしょうか。ところで、ゴールドベルク変奏曲を聞いて「美しい・・・」とかつぶやいて見せる宇宙人に告ぐ。一瞬だけ聴いて適当なこと言うな。黙って最後まで聴け。しかしここで「バッハ」ではなく、「さだまさし」とかが流れてたら、もしや人類は救われなかったのだろうか?[DVD(字幕)] 6点(2009-10-05 23:28:57)(笑:1票)

3004.  ハプニング 《ネタバレ》 素朴な映画というか無邪気な映画というか。別に、この映画が「やっていること」自体は、素朴でも無邪気でもなくて、むしろ映画的な策略に満ちているのだけど・・・しかし、今どきコレで通用すると思っているのが、素朴で無邪気だなあ、と。いや、素朴で無邪気なフリをして、「今さらながら、あえてこういう映画に挑戦する」というコトに意義を求めているのだろうか? 突然発生する集団自殺。原因は植物の出す毒素らしい?ってな訳で、人々に襲いかかるモンスター、人々が逃げ惑う敵は、単なる“風”として描写されるという、古臭さがかえって新鮮な映画。あるいは、「古臭さがかえって新鮮でしょ、ね、ね」と馴れ馴れしくも訴えてくる映画。うーん。しかしやっぱり。今どき、これじゃあ、ねえ。ってか、ココロザシ確かに良し、かもしれないんだけど、テーマ自体がイマイチな気がしてしょうがない。人間、それなりに長い人生を生きてきたら、思わぬ死に接したり、なんやかんやと経験してきて、「よく自分なんかがこうやって生きていられるよなあ」みたいな、生存の不安というか生存のブキミさというか、そういったことを、時々感じるわけですよ。まさにこの映画における、原因不明の大量自殺、これこそが現代を生きること自体の不安。なぜ死ぬのか。いつかそれは自分にも降りかかるのか。そこから逃げる術はあるのか、ってね。で、この不安を描写する映像が、「突然、立ち止まり、後ろ向きに歩き始める」ってんでは、やっぱり、弱いんだよなあ。現実の生における“不安”や“恐怖”の方が、よっぽど強いんだよなあ。そこにどうしても、違和感を感じてしまう。「ビルから人が次々に降ってくる」というシーンは確かにインパクトあったけど、それだけにますます後半が弱い印象。ラストは、いわば、諦念と希望が綯い交ぜとなったある種の平和、あるいは“前向きな不安”で映画は幕を閉じ、上記の感覚を持ちつつこのラストを観てると、いささか「楽天的」という気も。でも一方では「でも、うん、そうなんだよな」と、先日、子供が生まれた私にとってはどこか共感する部分もあったり。自分の子供が生まれる、ということには、実は、自分自身への諦めが含まれているのです、ハイ。[DVD(字幕)] 6点(2009-09-10 00:10:44)

3005.  出口のない海 回想が回想につながる階層構造、というと大げさかもしれないけど、緊張感を失うことなく過去と現在(潜水艇の中)をうまく描いています。そこはさすが。しかしなあ。主演エビゾーが、ひとりでオーラ出しまくり。まあこれは仕方ないか。でも、主人公の言動がイマイチ心に響かないのがイタイ。そもそも「昔、人間魚雷(テリー・ゴディのことじゃないヨ)があったということを伝えるために死ぬ」みたいなセリフ、なんやそれって、「この映画を作った理由」そのものやんか。映画の中で映画自身の肩をもつような、口実がましいことを言っては、いけません。でもやっぱりしつこいようだけど、構成はラストに至るまで、なかなか面白かったなあ。[DVD(邦画)] 6点(2009-07-26 16:34:20)

3006.  スターシップ・トゥルーパーズ2 監督フィル・ティペット、ってのがもう、すでに誰も期待しないんだけども。大体、ついに自分で監督しようっつうのに、しかも金が無いというのに、こういうデカイ作品の続編に乗っかっちゃあ、いけません。あなたたち特撮マンに求められているのは、ただただ、アイデアです。とは言え本作。前作のバグ軍団を登場させつつも、今回の目玉は、人間に寄生し意識を乗っ取る新種のバグ。閉ざされた空間の中、バグに寄生されているのは一体誰なのか!?というスリル。前作とは趣向を変えてきましたけれども。ふむ。これはこれで、アリガチな内容ですな。しかーし。この映画の変わっている点というのもありまして。それは、「登場人物が、誰が誰やら、もひとつよくわからん」という点。画面も暗いし、人物描写も乏しく、これじゃあ親戚が出演してても気付かないかもなあ。という中で、バグの感染が広がっていくもんだから、意外な錯綜感が、“結果的に”表現されてしまっていて、おお、フィル・ティペット、なかなかやるやんか、と。このヒト今まであまり信用してなかったけど。今後も信用するわけじゃないけど。[DVD(字幕)] 6点(2009-07-26 16:17:25)

3007.  アイ・アム・レジェンド 《ネタバレ》 あの、無人のニューヨーク。平然と狩りを繰り広げる主人公、そして平然と獲物を奪うライオン(アメリカにもライオンいたのか)。いいですよね~、何だか。昼はこういう非現実の世界を圧倒的なCGで描き、夜は夜でゾンビみたいな連中がモリモリ襲ってくるというわけで、とりあえずギミックには事欠かないはず。なのに。なのにこの、映画全体から受ける印象の、なんとも地味~なこと。この地味さは、はっきり言って、“伝説”級ですよ。そりゃまあ、主人公ひとりニューヨークに生き残った、という設定から来る地味さもあるでしょうけど、問題点はそれだけじゃなさそう。まず、水平的展開(物語が展開していく推進力、非可逆性)の弱さ。そもそも、一人生き残った主人公が、律儀にも肉体をバリバリ鍛えつつ、律儀にコザッパリした身なりで、これまた律儀にも白衣に着替えて熱心にワクチン開発を続ける、という優等生ぶりがツマラナイ訳で、普通、もっと自暴自棄になったり、何らかの“心の傷”があってもよさそうなもの。で、この過剰な優等生が、難なく、ある日ワクチンを完成させちゃって、はい、オシマイ、と。やっぱりさー、「転機」なり「決断」なりの劇的なモノがあってこそ、人間、レジェンドにでも何にでもなるだろうけど、この映画、何もないよね~。という、展開の弱さが、まさに地味・・・。次の問題点、垂直的展開(意外な設定下の思考実験としての面白さ)の弱さ。大体、人類滅亡寸前というサバイバルを描くのに、「あ、どうやら電気と水は来てるのね」という時点で、SFとして弱い。都会が無人になっている、という映像のインパクト以外に、これといって面白さを示せていないのがツライ。大体、変なゾンビみたいのがいくら襲ってきても、CGのチャラチャラ感が恐怖感を弱めていて、はっきり言って、この映画の中では、現実に存在するマネキン人形の方が、よほど不気味に見えるわけです。主人公とマネキン人形の関係、やりとりの描写を、もっと深めていてこそ、サスペンスを生み、映画の印象を深めたのではないでしょうかね。いや、きっと製作者も、そう思いつつも、それができなかったんじゃないかな。マネキンの不気味さを一応は描いてみつつも、イマドキ、CGモンスターを出さなきゃ皆さん納得しないよな~とやっぱりついつい陳腐な方向に走ってしまう、というジレンマが、感じられなくもなく。[DVD(字幕)] 6点(2009-07-24 23:51:21)(良:1票)

3008.  D.O.A. デニス・クエイド演じる主人公は、何者かに毒薬を飲まされてしまい、残された命もわずか。しかも、殺人容疑をかけられ警察に追われる身。果して彼は限られた時間の中で、犯人を突き止めることができるのか!? ってなオナハシ。面白そうじゃないですか。共演は、インナースペースに続いてメグ・ライアン。その後デニス・クエイドが口説き落としたメグ・ライアン。面白そうな映画じゃないですか。なのに、何で、こんなにつまんないんですかねえ(笑)。やっぱり、設定とはウラハラに、さっぱり緊張感が無いことが問題、ですかね。途中、釘打ち機を持った謎の人物に襲われるなど(『ダークマン』みたいだね)、スリリングなシーンもあるのですが・・・この後、主人公は何をのんびりしているのか。犯人と思しき人物と接触したのだから、いてもたってもいられないハズ、なのですが、実にチンタラノンビリしております。毒のせいで疲労がたまっていたのでしょうか。そもそも、犯人は何故、即効性の毒を用いず、こんな遅延性の毒を用いたのか(塩化ラジウム、だそうな。足もつきやすそう)。そりゃま、主人公が即死してしまっては映画にならないから、ってのがコタエなんでしょうけど、無理やりでも何でもいいから理由づけが欲しい。ただでもスケールが小さいこの映画の印象を、ますます小粒な印象にしてしまってます。あと、この映画、映像にはコダワリを持っている模様。冒頭のモノクロ映像からして、何やらコダワリを感じられます。室内シーンの多くにおいて、窓から横に光を入れる。これもコダワリか。でもさあ。冒頭、主人公が授業している教室のシーン、壁の時計は10時15分だぜ。こういう、いかにも西日っぽい光を入れられると、てっきり夕方かと思っちゃうよ。時刻などの“映画の背景”は、もすこしうまく表現してほしいなあ。“窓からの光”にコダワられても、観ている私の方では、全然別のことが気になってしまい、これではせっかくのコダワリも空振りですね。[CS・衛星(字幕)] 6点(2009-06-20 16:50:16)

3009.  アイス・エイジ2 アクションが活きていて、前作よりずっと面白いと思って観てたのですが、実際、子供も前作よりよっぽどよく食いついておりました。クライマックスで迫りくる水の描写も、なかなか見事なもの。これだから、1作目がイマイチであっても2作目を無視する訳にいかんのです。[CS・衛星(吹替)] 6点(2009-06-07 11:33:13)

3010.  アゲイン/明日への誓い 勿論、あまり面白くは無いんですけどね。ただこの映画、何がすごいって、マーク、ホー、キットの3人が登場しておりしかもマークはチョウ・ユンファが演っているんだけど、果たしてコレ、1作目と関係のあるオハナシ(過去編)なのか、それとも関係の無いパラレルワールドのオハナシなのか、という、ある種どうでもいいコトが最大の謎になってしまっている点(製作者の意図はともかく、観ている側としては、この点に最大の叙述トリック的魅力を感じてしまうのです、へへへ)。おなじみのテーマ曲はかかるし、監督はツイ・ハークに代われども「ジョン・ウー映画って確かこんな感じじゃなかったっけ」みたいなシーンもあるし(だいぶ違う気もするが)。うん、こういうタイプのミステリは斬新で良いと思う。製作者の意図は知らんけど(笑)。ラストは戦車まで登場させるも、戦車の活躍不足で盛り上がりはいまひとつ、しかし角川映画をホウフツとさせる終わり方が、ダサくて良い。[CS・衛星(字幕)] 6点(2009-05-31 10:09:28)

3011.  チャップリンの黄金狂時代 《ネタバレ》 ごめんなさい、この映画、何だか苦手なのです・・・。殺人だの、飢えだの、しまいにゃ仲間を殺して食おうだの、という前半のかなり過激なブラックさと、これに対して、パン&フォークのダンスを披露するチャップリンの澄ました顔との、あまりのギャップ。この顔を見ていると、「やっぱりこのオヤジ、相当の悪人だよなあ」と思えて仕方がない(笑)。しかも結局は金持ちになり美人ちゃんもゲットするという展開(これって要するに、苦労した末に成功した自分の自慢話か?)。 チャップリンというヒトが、私生活でいろいろと問題をかかえていたことと、彼の作品とは、切り離して考えるべきなのでしょうが、何となくこの映画からは、何か悪人ぶりが直接漂ってくるようで、だからきっと苦手、なのです、ハイ。でも好きなシーンもある。この映画、靴を食べるシーンが有名ですが、ワタシは、「靴を皿に盛ろうとしたら、皿が汚れていたので、皿を袖で拭く」という、あの無意味な細かさが好きです(わざわざ皿を清潔にするような食いモノではないよね)。あと、チャップリンが酒場で人ごみの中にいるシーン、音楽とともに人々がダンスを始めて一人取り残される彼の後姿が、とても印象的。多分、この映画、苦手ではあっても、嫌いではない、そう、気になる映画であることは間違いないのかも。[CS・衛星(字幕)] 6点(2009-05-24 12:23:29)

3012.  レーサー 『栄光のル・マン』が「レースを描くのにドラマは要らねえ」というスタンスで、映画としては欠陥品かも知れないけれどある種の人々のハートをガッチリ掴むのには成功した、記憶に残り映画史に残る作品であったわけですが(中身が無い、バランスが悪い。しかしだからこそ、観る者各自が、何でも投影することができる)。これに対し、この『レーサー』は、「レースの映画を撮りたいんだけど、何かドラマを入れておかないと映画にならないよね」というスタンス、本当に描きたいのはレースだけなので、ドラマの方はイマイチやる気が感じられずいささか中途半端、記憶にも映画史にも残りにくい作品になってしまいました。前半、ポール・ニューマン演じるレーサーが、恋人とラブラブしつつも、レースのことが頭から離れないのですが、この気持ちは観ている我々も同じであって、「観たいのは、中年男女のイチャイチャじゃなくて、レースシーンなんだよ~」と、気もそぞろ、だったりしちゃうのです。後半、とってつけたように恋人の息子との交流を展開されても、なんだかな~。しかし、レースシーンは、なかなか見事でありました。それだけに、またドラマ(もどき)に引き戻されるラストは、やっぱり少々クドく感じるのでした。[CS・衛星(字幕)] 6点(2009-02-08 12:43:08)

3013.  キングダム/見えざる敵 コマ切れ過ぎる映像、まるでコマーシャルの映像みたい(って言っても、15秒で必要なことを伝えきるコマーシャルとは、明らかに密度が違いますが)。映画に集中しづらいだけで、別に映画がこんなことで面白くなるわけでもなく、早くこの手の手法が廃れちゃえばいいのになあ、と思うわけですが。これはモハヤ“編集”と言うよりは、単なるザッピングですね。それでも、映画の中盤、泥さらいするあたりから、映画が本当の意味で少し動き始めたような気がして、ちょっと面白くなってくる。これで、クライマックスの大バトルシーンで、突然カメラの動きを止めてくれれば、かえって刺激的だったと思うのだけど、最後まで同じ調子で映画が続いてしまいました。もしかして、編集作業は請負業者にでもやらせたもんだから作業を監督できなかったのでしょうか。オチも驚くにはあたらず。アクションシーンは、確かにすごかった。アクション映画よ、もっと地に足をつけ、もっと頑張ってくれ![DVD(字幕)] 6点(2009-01-11 18:56:10)

3014.  それいけ!アンパンマン てのひらを太陽に 全編これ、ブラック大魔王との死闘が描かれた、手にバイキン握る、じゃなかった、手に汗握る作品。ブラック大魔王は、その巨体もさることながら、臭そうな息を吐きかけることにより、あらゆるものを石に変えてしまう、という、圧倒的な強さ。しかし、こういうやたら強いヤツというのは、えてしてショーもない弱点があり、非常にあっけなくヤラレてしまうもの。実際、まあ、見かけ倒しで「大男、総身に知恵が回りかね」。こんな大魔王との戦いに、映画の殆どの時間をとられ、ストーリーに膨らみがないのが残念なところ。岡リナ姫とか社員王子とか、存在感乏しいこと極まりなし。ばいきんまんも脇役に甘んじてて、物足りなーい。ところで、本作ではしつこいほど「てのひらを太陽に」を聞かされますが、いや、やっぱりいい歌だなあ。いずみたくは天才だ。[DVD(邦画)] 6点(2008-12-09 17:53:25)

3015.  原子力潜水艦浮上せず 30分もあれば描けそうな物語を、なんとか引き延ばして一本の映画に仕立て上げたような感じがしてしまう内容。原子力潜水艦が事故により海底に沈んでしまう。そんな緊急事態にもかかわらず、原潜の乗組員たちは妙にノホホンとしており、どーにも緊張感が無い。それは、もうじき救出の手が差し伸べられるという期待からなんだけど、しかしねえ、同僚にたくさんの死傷者が出てるのに、こんな緊張感の無さで、いいのかねえ。中には、映画『ジョーズ』を観て楽しんでいる奴までいる始末(←このシーンはきっと、後で描かれる原潜からの救出劇において、サメの襲撃がある、という予告的伏線なのであろう、と私は妥当にも予想していたのだが、驚いたことに、ハズレであった。くそぅ)。そんな弛緩した空気の中、並行して海上での救出活動も描かれるのだけど、こちらの撮影はなかなか気合が入っており、ちゃんとホントに海上で撮影しているぞ(背景の海が合成映像のスタジオ撮影、などではないのだ)。しかもそこで活動する若い士官のひとり、セリフが少ない割に顔だけはやたらよく登場するのだけど、おお、あんたスーパーマンではないですか(だからと言って彼が青タイツに着替えて原潜を助けにいくわけではない)。そういうキビキビした海上に比べ、海底の救出作業は、実にモッチャリしており、なかなか盛り上がらぬ。ではパニック映画はそういう時、どうやってお話を盛り上げるかというと、ええと、大抵の場合、適当に登場人物に死んでもらうことになる(この点でなかなか基本に忠実な映画でもある)。そんなこんなで、最初はノホホンとしていた原潜内部も、危機また危機で、それなりに危機感が高まっていく、まあ、そんなオハナシ。ついに内部の照明も消え、焦燥感は高まる一方…と言いたいところだけど、おおよそ救出の目処がついた段階になってから照明が消えても「今さら、なあ」というかんじ。こういう演出をもっと早い段階で(いっそ、早すぎるのでは?と思えるほど)やっとかないと、どうも緊張感に欠ける。基本には忠実かもしれないけど、要するに、出し惜しみのし過ぎ、なんだねえ。[CS・衛星(字幕)] 6点(2008-11-29 18:42:22)

3016.  ボディガード(1992) どういう内容かというと、「アメリカのセレブはクソほど金を持ってる代わり、身を守るためにもクソほど金がかかるが、雇ったボディガードをツマミ食いしてみる楽しさもあるんだなこれが」、ってな感じ。ヤですねえ。でまあ、この映画、「マジメなケビン・コスナーが、マジメなボディガード役を、マジメに演じている」という、それはよくわかるんですけども、「で、だからどうなんだろうねえ」、と思ってしまう。彼のカタい表情を見せられ続けても、つまんないんだよねー。もしこの役をハリソン・フォードがやってたら、いくらマジメな役作りをしてもどこかチャラチャラしてて、「何だかウソくせーなー」と思っても、それはそれで、観てて楽しかったりする訳で。はたまたスティーブン・セガールあたりなら、顔は無愛想な代わりに、ムヤミに体のキレが良く(良過ぎ)、「そんなアホな~」と思っても、それはそれで、観てて楽しかったりする訳で。多少のリアリティはあっても、“華”がなければ、やっぱり盛り上がらないのです。この映画は、「アタシもこんなボディガードに守られたいわー」という形で感情移入できるオネーサマ方のための映画ですね。ところで、ふたりがケビン・コスナーとホイットニ・ヒューストンがイチャイチャする場面で、やたら日本刀が映されますが、これって例によって例の如く、ナニの象徴なんですかね。←安直過ぎ。[CS・衛星(字幕)] 6点(2008-11-16 18:11:14)(笑:1票)

3017.  スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 アナキンがいよいよダース・ベイダーになるオハナシ。で、それがちゃんと描かれているのかと言うと……いわゆる5WH1のうちWhenとWhereは確かにタイトル前に早くも明らかになるけど(笑)、肝心のWhyが、例によって例のごとく、表面的かつ形式的。ご都合主義で、ふかーい事情などあるワケもなく、それを何とか、ドンドンパチパチ、チャンチャンバラバラと盛り上げて映画をつなぎ、その結果、まあ、ある意味スッキリした作品にはなってます。“スター・ウォーズ”という名に相応しい、宇宙大戦争が展開されるのも、この映画の見どころか。とは言え、これも残念なことに、描写がコマ切れすぎて意外に盛り上がらない。シリーズ中、もっともアホだという評判の(?)『ジェダイの復讐』だって、コマ切れでももっと緊張感が持続していたように思うけど……。そんなワケで、この映画の印象としては、「(一応)今作で最後(らしい)という感慨にかこつけて、ダース・ベイダー誕生をモッタイぶって描いた作品」、ってな感じ。どうせなら、映画前半は退屈でもいいからアナキンの苦悩だけをイジイジと描き、中盤あたりで早々にダース・ベイダーが誕生、あとは延々と、“ダース・ベイダーの強さ”だけを徹底的に描くような、そんな映画にはできなかったのかねえ。そうだいっそ中身が無いのなら、冒頭のタイトル後に流れるテロップで「カクカクシカジカの末、アナキンは暗黒面に転落しベイダー卿となったのである」、ってトコから映画を始めて、全編、ベイダー大活躍ってのもいいかも。私がルーカスだったら、そうするかもよ。え、そんな映画では儲からないって? いいんです、すでにたっぷり儲けたんだから![DVD(字幕)] 6点(2008-11-15 08:11:13)

3018.  それいけ!アンパンマン ルビーの願い 不自然なまでにワガママなルビーちゃんが改心するまでを描く、ワカリやすくも説教くさい内容。もちろんアドベンチャー映画として楽しめますし(まあ、「アンパンマン」ですから…)、クライマックスではばいきんまんとの死闘が描かれます(もう一息、ばいきんまんには活躍して欲しかった気も)。最後の“ルビーちゃんの願い”には、つい「えーっ!」と言ってしまいました。それが何かは、観てのお楽しみ。ところで本作、ルビーちゃんの声を工藤静香が演ってるのですが…かなり上手い!びっくり。[DVD(邦画)] 6点(2008-11-09 08:35:15)

3019.  スーパーマンIII/電子の要塞 シリーズも第3作になると、主人公が「グレる」という法則。スーパーマン、ロッキー、スパイダーマン等々。あとエイリアンやターミネーターも加えていいかも(笑)。え?ゾンビ3?それは関係ありません。それにしても、本作、ずいぶん久しぶりに観てみたが、やーっぱり、クライマックスのコンピュータとの死闘は実にワケワカラン、ほとんど前衛的。コンピュータのヘンな攻撃をイチイチまともに受けて、イチイチ苦しむスーパーマン。スリルもへったくれもありゃしない。やはり本作の見どころは、「グレるスーパーマン」か。スーパーマン対クラーク・ケント。サブタイトルはこっちの方がよくないですか? 今回は悪役がロバート・ヴォーンというのも、2対8くらいで賛否が分かれるところですが(つまり不評)、私は嫌いじゃないですね。スーパーマンがロイスをほったらかしにして別の女性とイチャイチャするところなんかも含めて、番外編という感じ。[CS・衛星(字幕)] 6点(2008-07-15 21:17:41)

3020.  マカロニ・ウエスタン 800発の銃弾 まったく羊頭狗肉の邦題で、中身は完全にジジイの人情ドラマなんですけどね。まあそのヌルさが結構心地よかったりもするのですけど、クライマックスの“800発の銃弾”までが、立て籠もりの緊張感もなくヌルヌルとヌルかったのが、これはどうも居心地が悪かったりする。それでも、さまざまなお約束(レオーネ風の顔面ドアップとか。銃で撃たれただけでショベルカーみたいなやつが爆発したりとか)に、クスクスと失笑交じりの笑いをもらしつつ、まー、それなりに楽しかったかなあ、と。ただし、ガキにエロいことさせるのは羨まし過ぎるので、約0.2点の減点だあ。[DVD(字幕)] 6点(2008-06-14 22:10:32)

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