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プロフィール
コメント数 1000
性別 男性
年齢 60歳
自己紹介 レビュー数が1000に達したということで、活動を停止します。(今のところ)仕事がひじょうに忙しいので、映画を楽しむゆとりがありません。落ち着いたら再開するかもしれませんが、とりあえず未定です。

皆さま、ありがとうございました。縁があったらまたお会いしましょう。

※変更要望は出すかもしれません。

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301.  モスラ(1961) 《ネタバレ》 日本の怪獣映画の流れを変えた、エポック・メイキングな作品。これまでの怪獣映画といえば、どちらかというと暗くて重めの作風でしたが、本作はそんなものをまったく吹き飛ばしてしまっています。ファンタジーの要素もありますが、とにかく華やか。モスラ(成虫)の羽根模様もさることながら、劇中での小美人のショーが華やかです。こんなシーンの出てくる怪獣映画なんて、国内外を探してもほかに見つからないんじゃないでしょうか。それと、頻繁に出てくるユーモラスなシーン。あちこちで笑って楽しめる映画です。重要な役どころで子供が出てきますし、ファミリー向けを狙っていることはたしかでしょう。それまでの怪獣映画も基本的に娯楽作品ですが、これは娯楽の方向性が違う。そして今後、東宝の怪獣映画はこの方向性に向かって進むこととなります。ただそのために、単純な善悪二元論に陥ってしまったのは残念でした。 とはいえ、個人的にはこうした方向性が好みなので、高く評価したいです。歴史的な意義や特撮(特に合成)のみごとさも含めて。(レビュー700本目)[ブルーレイ(邦画)] 9点(2015-01-21 19:20:39)(良:1票) 《改行有》

302.  ニュージーランドの若大将 《ネタバレ》 これもなかなか面白かった。設定は前作を受け継いでいるのに、話は微妙につながっていないというのは、最初の「大学」と「銀座」の関係に似ています。そこまで意識したのかどうかはわかりませんが。 今回もとにかく、有島一郎の久太郎が面白い。特にマトンの肉を「うまくない、口に合わない」とか言いつつ独占して食べまくるところは、爆笑もの。今回はうつみみどりに振られるのですが、やはり若大将に慰められて飲みに行くシーンも、いい味を出しています。田能久では江口夫妻はさすがに落ち着きましたが、江口が若大将と共にオーストラリアに行って、節子さんや青大将とのからみもあるなど、出番がさらに増えて嬉しいかぎり。酒井和歌子はちょっと大人っぽくなって、けっこう焼きもち焼きに。このあたりは大学生時代に戻ったようです。 風俗面では「モーレツ」が流行語になっていて、デートにいくのはゴーゴー喫茶、女性にはミニスカートが流行というのが見て取れます(節子さんもけっこう短い)。そういえば、「モーレツ」はテレビのコマーシャルから生まれたわけですが、それが映画でも使われているというあたりにも、時代の流れを感じさせます。ただしテレビ自体は、ほとんど画面に現れないのですが。 不満点は、青大将の扱いが悪いこと。節子さんにしつこく迫ってうっとうしいし、女の子のお尻を触るなどエロおやじ化しています。また、自動車メーカーが協賛しているためか国産車に乗っているのですが、青大将といえば学生時代には決まって外車に乗っていましたから、違和感があります。それと、オハラ氏のエピソードが、消化不良でした。 これ以外は、かなり楽しめる作になっていました。スポーツの要素がなくなりましたが、それが幸いしたのか恋愛・会社・田能久がバランスよく配分されています。[CS・衛星(邦画)] 7点(2015-01-17 20:47:20)《改行有》

303.  フレッシュマン若大将 《ネタバレ》 社会人編第1作ですが、驚くほど「サラリーマン映画」してます。後半での、ライバル企業による策略など、若大将シリーズとは思えないくらい。副社長になった青大将にこびへつらう課長も、いかにも。これまで大きな部分を占めていたスポーツの存在感がなく、終盤にスケートがちょっと出てくるだけというのも大きな変化です。社会人にはスポーツを楽しむ余裕もないということでしょうか。全体としては、サラリーマンものとして定番ですが、それだけに安心して楽しめました。 また、これまではあまり描かれなかった若大将と父久太郎との交流がよかった。父と息子らしい哀愁が感じられます。それと関連していますが、新婚江口夫妻のバカップルぶりも笑えました。こういうものは時代と関係ありませんから、今見ても違和感がありません。おばあちゃんも含め、田能久のセクションもかなりよかったです。 新ヒロインの酒井和歌子は、さすがに若々しくてかわいい。正直加山雄三と並ぶと、高校生に見えてしまいます。並んでいるといえば、若大将の同期入社組は、どう見てもおじさんばかり。本当に若い俳優を使うと、加山雄三とバランスがとれなくて配慮したのかと思えました。そんなこともあって、よけいに節子さんの若々しさが目立ちます。本作で真にフレッシュなのは、彼女でした。クルンとカールした毛先がとってもキュートです。[CS・衛星(邦画)] 7点(2015-01-14 19:37:59)《改行有》

304.  軍用列車 《ネタバレ》 すいません、列車に乗っている人物がほとんど把握できませんでした。途中で「牧師がいない」となっても、「え、牧師が乗ってたの?」という感じ。人物描写も通り一遍でした。おかげで前半ミステリー風の展開になっても、犯人捜しをしようという気にもならず、楽しめませんでした。まあ、そちらの方はあまり期待していませんでしたが。 しかも後半ネタがわかってしまうと、グルになった連中が部外者であるディーキンを放置しているというのは、いかにもおかしい。関係ない奴が乗っているんだから、もっと監視の目を光らせるのが普通でしょう。このあたりも、かなり不満。 最後のアクションも、ダイナマイトをどこに仕掛けたのかよくわからなかったし、どうも都合よく爆発しているという感じで、やはりよろしくない。それなりに見せるところはありますが、最初から最後までいまいちだらけでした。[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-01-05 19:35:45)《改行有》

305.  キャット・バルー 《ネタバレ》 コロムビアの自由の女神がアニメに替わり、銃を乱射するところでコメディ宣言しています。しかし、見てみるとまったく笑えないし、終始退屈。基本の話は所有地争いにからむ復讐譚なのですが、それとお笑いの要素が木に竹を接いだようでしっくり来ないんですね。要するにシリアスなのかコメディなのか中途半端。物語の説明をする2人の歌もうっとうしくて邪魔。どうもこの映画のセンスにはついて行けません。もちろん、緊張感なんてものはハナから期待しませんが。リー・マーヴィンは熱演すればするほど、見ていて白けました。[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-01-03 15:55:25)

306.  地平線から来た男 《ネタバレ》 『夕陽に立つ保安官』の姉妹編。後発のためか、こちらの方が人物関係が複雑で、シンプルでわかりやすかった前作よりはやや落ちるか。ヒロインのスザンヌ・プレシェットも、無駄に騒ぎすぎ。しかしこの方、こんな役もやってたんですね。あまりイメージとは合わない気が……。 それはともかく、本作のミソは主役のジェームズ・ガーナーが一度も銃を撃たないということでしょう。おかげで最後まで、実はやり手なのか、あるいは本当に口だけなのか、よくわからないという寸法。こちらの方が、はっきり凄腕であるとわかっているより面白い。最後のメイのセリフ「俺はマカロニウェスタンのヒーローだぜ!」というのは、正統派の西部劇が衰退し、マカロニが人気になっていた時代を象徴する、ほとんど自虐的なギャグなんでしょうね。本編よりも、そのあたりの方が面白かったりします。[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-01-02 22:12:52)《改行有》

307.  夕陽に立つ保安官 ふざけたことを真面目にやってる楽しい西部劇。ただし、それ以上の魅力は感じませんでした。主人公がもう少し「できない」奴だったら、もっと面白かったのに。[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-01-01 16:22:00)

308.  ブロンテ姉妹 《ネタバレ》 なぜかフランスで製作されたブロンテ姉妹の映画。台詞は当然フランス語。ブリュッセルでの言葉はもちろんフランス語。ベルギー(外国)に行ったという気がしないのですが(笑)。 それはともかく、内容は予想通り陰鬱で地味。ある程度文学史に通じている人が対象なのか、細かい説明などなく淡々と進んでいきます。それでもストーリーはそれなりに追えますが、本作ではけっこう詩的な暗喩と思われる場面が多く、そのあたりの意味はよくわかりません。そうではない、たとえば唯一の男性兄弟であるブランウェルの恋愛話などは、それなりに見られました。が、芸術性を志向した映画なので、細かい部分の製作者の意図が読み取れないと、かなりつらいです。ということで、あまり高い点数はつけられません。俳優さんの演技合戦はなかなか見ものでしたが。[CS・衛星(字幕)] 5点(2014-12-31 08:51:36)《改行有》

309.  オーケストラ! 《ネタバレ》 結局なにが描きたかったのか、よくわからないんですが……。とりあえず、旧ソビエトの政治批判のために音楽を利用しただけだというのはわかりました。この利用した“だけ”というのが問題でして。 すでに指摘されているように、集められたメンバーにやる気がなさ過ぎ。それを感じさせるのは、職場に楽器を持ってきていることと、30年経ってもそれなりに弾けてるってことぐらいですか。しかし、それ以外の行動がひどい。 というか、この映画でのロシア人の描かれ方がひどい。ニセのオーケストラをでっち上げ、偽造パスポートで出国し、パリに着いたら蟻のようにギャラに群がる。しかもそのあと勝手に出て行ってリハーサルも無視。などなど、ギャグのつもりかもしれませんが、ロシア人でない私も不快なだけでまったく笑えません。近頃アメリカで、某国最高指導者の暗殺計画を題材にした映画が話題になっていますが、このニュースを聞いて私が思ったのは「どうせなら自国の大統領の暗殺計画を題材にすればいいのに」ってこと。この映画にしても、フランス人をもっと浅はかでバカに描けば、少しは笑えたかもしれません。いずれにしろ、異国の人間を映画の中でこれだけ悪意を持って描けるというのは、人間性を疑います。 で、そのムチャクチャ元オーケストラ団員ご一同様が、「レアのために」のメールで集まって、ソリストがレアの娘だとわかったとたんに張り切って演奏し出す。要するにこの人たちは、30年前の恨みつらみを晴らしたいだけのことで、音楽自体を愛しているとはとても思えない。とうか、そのように描かれていない。当然でしょう、「ロシア人なんてロクな連中じゃない」というのがこの映画なんですから。こんな、都合のいい時だけ「音楽やってます」なんていうのが、通用するわけないでしょう。こんなのは奇跡とかファンタジーじゃなくて、嘘っぱちです。 これ以外、共産党を茶化すあたりなども、お寒い限り。見られたのはアンヌ=マリー役のメラニー・ロランくらいのもの。あとは、終始これほど不快で腹の立つ映画も珍しいでしょう。こんなもんにくれてやる点数などあるものか。[CS・衛星(字幕)] 0点(2014-12-30 10:54:50)《改行有》

310.  ガメラ3 邪神<イリス>覚醒 《ネタバレ》 なかなか深いですねぇ。たとえばこんな見方ができるかも。 前々作が封切られた1995年は、阪神・淡路大震災が起こった年でした。しかも震災発生から2ヶ月足らずという、まだまだ記憶に新しい時機での公開。製作側としてはそれに対して思うところがあり、それが本作に表れたような気がします。 もともと怪獣というのは、自然にたとえられることがあります。このシリーズでのガメラは人工的に作り出されたもののようですが、時として人間の味方となり、恵みをもたらすかと思えば、大きな災害を引き起こすこともあるというのは、自然そのものでしょう。そして人間は、荒ぶる自然に打たれたとしても、ふたたび立ち上がろうとする、生きることをあきらめない。龍成君がイリスに立ち向かったのも、その行為自体が重要なのであって、結果は二の次なのでしょう。怪獣映画といえば「破壊」がモチーフですが、その点本作では、逆に建設的な未来志向が根底に流れているようです。 というのはもちろんひとつの側面で、これ以外にも「怪獣よりも、それを作り出した人間の方が恐ろしい」という古典的なテーマや、心を閉ざした少女と「世界」との関わりなどが扱われ、それらを(かなり力業ながら)一応それらしくまとめてしまったところは評価できます。が、一方で浅倉・倉田の存在が完全に浮いてしまっていて(そもそもどういう人物なのか詳細不明という、このシリーズらしからぬ不明瞭さ)、ストーリー的には持って回ったような部分もあり、明快さに欠けます。ただし明快さに欠けるのが、狙いだとも思えますが……。あと、仲間由紀恵の場面は、申し訳ないけどギャグにしか見えません。というかあそこは、『ジョーズ』のパロディのつもりなんでしょうか。 ガメラとイリスの戦いは、空中戦はよいものの、地上に降りてからはちょっと地味。これも、怪獣の戦い自体が眼目ではないといえば言えるんですが。渋谷でのギャオスとの戦いは、非常によくできていました。(しかしこれ、どう考えても「冒頭」に出てこないでしょう。このシーンを「冒頭」と書いている人が多いようですが、「冒頭」の意味をわかって使ってるんでしょうか。) そんなこんなで、全体の印象としては今一歩ですが、見終わってからあれこれ考えさせるという点では、シリーズ随一。いちばんの「問題作」かもしれません。[CS・衛星(邦画)] 6点(2014-12-29 18:11:28)《改行有》

311.  ガメラ2  レギオン襲来 《ネタバレ》 だいたいガメラシリーズというのは、敵怪獣に特徴があって、その特徴をうまくフィーチャーした時良作になるという伝統があるようです。本作のレギオンもそのパターンで、レギオンの特質が物語の牽引役を果たしています。それは怪獣対策にも生かされ、終盤小型レギオンを送信所におびき寄せるあたり、かなり嬉しくなりました。ガメラも、炎をエネルギーとする、一度は敵に敗れるなど、昔ながらのパターンを踏襲していてよいです。小型レギオンは、前年の小型デストロイアよりはよほどそれらしくて○。巨大レギオンも、宇宙生物らしく異質なデザインがよかったと思います。怪獣同士の戦いでは、終盤よりも霞目飛行場の方が、シチュエーションやカット割りのよさも目立って見ごたえがありました。出演者では、吹越満さんがなかなかいい役回りでしたね。 逆にまずかった点としては、あいかわらず女性キャストにまずさが目立つところと、最後に陳腐すぎる「環境問題」を持ってきたところでしょうか。あと、途中報道番組の映像が続くところがありましたが、ちょっと長くて飽きてしまいました。あの辺はもっと短く切り上げてほしかったところです。 前作も含め、日本のお家芸である「ミニチュアワーク」がまだ生きており、アナログな作りのよさを感じさせるところは、個人的にはポイントが高いです。それと特記すべきはタイトル。従来の「○○対××」というパターンから脱却した斬新なもので、ポケモンの映画にも影響を与えていそうです。[CS・衛星(邦画)] 7点(2014-12-27 20:57:53)《改行有》

312.  ガメラ 大怪獣空中決戦 《ネタバレ》 なかなか面白かった。特に序盤はテンポもよく、米森と長峰の間をうまく切り返して、こちらを引き込む展開になっていました。思わせぶりな短いカットが効果を上げています。そこから福岡ドームへの持って行き方も秀逸。ただし、主要キャストの台詞回しのまずさはかなりいただけません。藤谷文子(あとこの人は、どう見ても小野寺昭の娘に見えない)はともかく、中山忍ってこんなに下手だったかなぁと、驚きました。 本作ではガメラとギャオスを「超古代文明が作った生物兵器」という設定にしたのが技ありで、「恐竜の末裔」などというありきたりな設定よりも、かえって現実感を生む要因となっています。また、そのことによって、2怪獣の性質なり性格なりを簡潔に説明できています。実際この映画の大半は「ガメラとギャオスは何者なのか?」というポイントで観客を引っ張っておいて、それがわかってきたところで両怪獣の最終決戦になるという、シンプルな構造になっています。テンポのよさもおそらくはこのシンプルさから来ているのでしょう。ただ、ギャオスが復活した理由で環境問題を出しているのは、正直「またか」という感じ。まあ、今後怪獣が出現する理由は、主に環境の悪化のせいにされるんでしょうね。「核実験」みたいな大義名分はもう使えませんから。ここでは、環境問題がテーマというわけではなく、単に理由として必要だったから名前を出しただけのようで、簡単に扱っているのは助かりました。 あとこの映画に関しては、ナントカのひとつ覚えのように「リアル、リアリティ」と言われているようです。個人的には、リアルか否かより面白いかどうかが重要なわけで。リアルでなくても、面白ければそれでよし。「リアルでないから面白い」ことだってあるわけですから。本作はリアリティがあるというよりは、「怪獣が出てくる普通の映画(あるいはパニック映画?)」って感じなんですよね。いわゆる“怪獣映画”ではなくて。しかしもちろん、だからいいだとか悪いだとか、つまらないことは言いません。面白いんだからいいでしょう。[CS・衛星(邦画)] 7点(2014-12-26 20:05:52)(良:1票) 《改行有》

313.  リオの若大将 《ネタバレ》 若大将もいよいよ大学を卒業。その記念ということなのか、特別出演の今東光をはじめ、 宮口精二・中村伸郎におなじみ左卜全と、なかなか見せるキャスティング。中尾ミエはサブヒロインとしてはいまいちですが、久保明がなかなかいいポジションを占めています。 本作でのスミちゃんは、今までとちょっと違って大人っぽい印象。落ち着きも感じられて、星由里子さんの魅力が存分に出ていたと思います。あと一番面白かったのは、青大将がカンニングしようとしている時、江口のところに照子が来るところですね。かなり笑わせてもらいました。ゼロックスのコピーが登場したり(セルフサービスではなく、店員がコピーしてくれるというのが興味深い)、サイケなシーンがあったりと、風俗的な見どころもありました。 残念だったのは、観光気分でリオの名所を巡っていくわけですが、これがメリハリもなくダラダラとしていて、本編ともまったく関係ないので、かなり飽きてしまいました。若大将と現地の子供とのセッションも、楽しいけれどあらずもがな。観光関係はバッサリ切った方が、時間も短くなって引き締まったと思います。 あと、若大将の歌はこのところそれほど惹かれるものはなかったのですが、今回の「ある日渚に」は、なかなかよかったと思います。やはり卒業ということで、力が入ったのでしょうか。[CS・衛星(邦画)] 6点(2014-12-22 20:52:18)《改行有》

314.  暗くなるまで待って 《ネタバレ》 なにしろ原作が『ダイヤルMを廻せ!』のフレデリック・ノットだから、つまらないわけがない。冒頭で主犯が犯罪者を事件に巻き込む点や、被害に合うのが女性であることが共通しています。ただ、『ダイヤルMを廻せ!』が最後まで探偵小説的興味で引っ張っていったのに比べると、こちらはかなりサスペンス/スリラー度が高く、個人的にはそこがややマイナス。また、人形の行方に関して誰もグロリアに言及しないので、彼女が勝手に持っていったのだと見当がついてしまいます。とはいえ、それを差し引いてもすばらしく楽しめる傑作。特に、電話のベルが2回鳴っただけでシチュエーションがガラリと変わってしまう展開は、こうした作品の醍醐味を存分に味わわせてくれます。3人組はスージーが盲目であることも利用してワナに掛けようとするのですが、逆にスージーが盲人特有の感覚でそれに気づいていくというのも面白い。小道具の使い方も巧みです。[CS・衛星(字幕)] 9点(2014-12-17 20:15:31)

315.  ゴー!ゴー!若大将 《ネタバレ》 次作『リオの若大将』で若大将は卒業することになるわけですが、本作が作られた時点で、すでに決まっていたかのような印象を受けます。澄子を結婚相手として家族に紹介するとか、江口と照子の仲が明白に描写されているとか、終幕へ向けての伏線でしょう(とはいえ、各作品はそれぞれ独立しているわけですが)。江口は前半のラリーでナビゲーターを務めていることもあり、これまでになく出番が多いのも、若大将とのコンビを強調しているように思えます。そのラリーのシーンがなかなか面白く、いつもの展開になる駅伝よりよほど楽しめました。それと、これもおなじみ(?)岩内監督の凝った演出、今回はなんと歌のシーンで群舞が登場し、完全にミュージカルのノリでした。夜の公園での場面ですが、フィルターなど使わず実際夜にロケーションしたようです。噴水の照明が色鮮やかで、これもなかなか見ものでした。 このあたりになるとスミちゃんのライバルであるサブヒロインはほとんどゲスト扱いなわけですが、今回は浜木綿子が芸者役という、やたらと濃いキャスティング。若大将と合うのかと思ったら、田能久に乗り込んで久太郎と仲良くやる場面ははまっていました。さすがにうまく考えてあります。 そんなこんなで、これまた楽しめるエピソードでした。[CS・衛星(邦画)] 7点(2014-12-09 21:35:15)《改行有》

316.  武士道シックスティーン 《ネタバレ》 なかなかユニークな青春ドラマでした。性格の違う2人が刺激しあい、成長するというのは定番ですが、本作では2人の性格づけが面白い。特に磯山は、ある種まっすぐで純粋なのですが、それがかなり突き抜けているところがよかったです。お気楽早苗も楽しいですが、この2人の場合、演じた役者さんに負うところも大きかったと思います。成長物語としては、2人を取り巻く人たちが適材適所という感じで、うまくアドバイスして導いていたのもよかったと思います。ただ、ある意味うまくいきすぎていて、ちょっと作為的なものすら感じてしまいました。 もっともよかったのは、やはりクライマックスでの“巌流島の決闘”です。なんだか見ているこちらも嬉しくなるような展開でした。早苗が引っ越すとわかってからは、明らかに2人とも決着をつける気がなくなってるあたりもよし。とはいえ、ここに持っていくまでの話の運びも、うまくまとまっていました。[CS・衛星(邦画)] 7点(2014-12-08 20:44:26)《改行有》

317.  南太平洋の若大将 《ネタバレ》 せっかくの創立35周年記念映画だけど、ダメでしょこれは。ハワイやタヒチに行ったりしてるんですが、これまでになく地名が出てきてもろに観光気分。そのせいかどうか、今までよりいくぶん時間が長く、だれたように思います。 このシリーズは澄子さんがワガママだとか言われるようですが、本作での若大将はそれに輪を掛けてひどい。タヒチにスミちゃんがいないとなると、そんなこと関係ないとばかりに現地人や美奈子さんと遊んでるんだから。なにも考えず脳天気に楽しめるシリーズですが、さすがにこの若大将は脳天気すぎる。それでも最後には武道館に駆けつけるスミちゃんが、とてもけなげに思えてきます。東京に戻ってからも、怒ったスミちゃんに説明せずに放っておくとは、最後の展開のためとはいえ不自然すぎ。「いつものパターン」にするための無理やり感があふれています。一方の青大将は、スミちゃんのフライト先を調べては追っかけるというストーカーまがいの行為で、やはりあまりよろしくありません。ということで、これまでのシリーズにないできの悪さでした。前田美波里さんのハツラツとした若さだけが見どころでした。[CS・衛星(邦画)] 5点(2014-12-02 21:23:15)《改行有》

318.  ゴジラVSデストロイア 《ネタバレ》 スペースゴジラとコレは、だいぶあとになってDVDで見ました。前者は劇場まで足を運ばなくて正解でした。 で、本作のミクロオキシゲンとかデストロイアとか、劇中で一応説明されていますが、わかったようなわからないような。ゴジラの暴走を含め、とりあえずそれらしければまあいいかと。一応、行き過ぎた科学が人間にもたらす災厄とか語られていますが、上っ面だけで非常に薄い。だから最後のゆかりのセリフも浮きまくっていて、つけ足しとしか思えません。これじゃあ河内桃子さんも出てきた甲斐がないってもんでしょう。未希と芽留の葛藤も抑えぎみで、やはり本作は怪獣バトルが見もののようです。 前半での、小型デストロイアと特殊部隊の戦いは、暗い上に着ぐるみの動きがそれっぽくなく、あまり成功していません。緊迫感も足りませんでした。この小型デストロイア、あとのシーンでも出てくるのですが、今見ると人形丸出しでかなり苦しいです。CGが自由に使える現代なら、もう少し見ものになったっと思います。それにデストロイア自体、「対ゴジラの切り札であるオキシジェン・デストロイヤーの化身」にしては、弱すぎ。ジュニア戦はともかく、ゴジラとの戦いはそれほどいいところなく、自衛隊にとどめを刺される始末(しかし最初に見た時は、あれで死んだのかどうかわかりませんでした)。 結局、本作での見どころはゴジラのメルトダウンくらい。ここは音楽も相まって荘厳な美しさがあり、名場面となりました。そのあとのジュニア復活は……ある意味予想通りですかね(この場面、ゴジラに気づくのが芽留というのも暗示的)。あとで田中友幸さんがゴジラを殺すのに反対していたと知り、その意をくんだものかとも思います。これはこれでよかったのではないでしょうか。映画自体のできは、思わしくないものでしたが。[CS・衛星(邦画)] 5点(2014-12-01 17:55:04)《改行有》

319.  ゴジラVSメカゴジラ 《ネタバレ》 封切り当時見に行って、ゴジラ映画に見切りをつけた記念すべき(?)作品。ということで、約20年ぶりに再見。そういえば、今はなき京都宝塚劇場で最後に見たゴジラ映画でもありました。 なにがひどいって、最後のゴジラ復活はないでしょう。伏線らしいものもなく、突然ラドンのエネルギーを吸収して復活って……。ご都合主義もここまで来ると、開いた口がふさがりません。ラドンがパワーアップした理由もまったくわからない。あと、「植物から発せられている音楽」が、便利な万能道具のように使われていて、これも疑問を感じます。 一応最後には「自然の怪獣VS人工物のメカゴジラ」みたいなことを言っていて、自然界には人間に解明されていないことがあるから、問答無用で復活したとか? 脚本家がそこまで考えているとは思えませんが、仮にそうだとしても、最後に申し訳程度に出してきたのでは、説得力がありません。もともとメカゴジラありきの作品なわけで、後付けでもっともらしいことを言ってもダメなんです。全体のテーマとなっている親と子の情愛については、まあよかったのではないでしょうか。 ドラマ的に一番よかったのは、三枝美希の心境の変化。シリーズものならではの展開ですし、観客であるこちらにもゴジラとの関係を問い直すという、重要なファクターとなっていました。小高恵美さんも、シリーズではこれが一番魅力が出ているのではないかと思います。 本作ではゴジラやラドンの出現が比較的早く、怪獣の登場場面も多くなっていて、派手さはありますが、やはりそれを支えるドラマ部分がしっかりしていなければ、作品として高く評価はできません。特撮というのは、あくまで全体の一部分なのですから。[CS・衛星(邦画)] 5点(2014-11-30 10:47:32)《改行有》

320.  ゴジラ(1984) 《ネタバレ》 公開当時から、かなり評判は悪かったですね。まああの時はチャンピオンまつりの反動から「悪のゴジラ」が期待されていたので、その点からするとやはり物足りないです。本作でのゴジラは、エネルギー補給のために原潜や原発を襲ったり、帰巣本能を利用して三原山に誘導されたりと、生物的な側面が出ています。いわばモンスターではなくクリーチャーとして描かれているわけで、そのあたりも従来のゴジラ像と異なっていたと思います。 ドラマ的には「もしゴジラが現れたら」というシミュレーション・ムービーという発想で作られていて、その点は高く評価されてもいいと思います。その割には、スーパーXのような超兵器が登場していて、違和感を感じるのですが。また、政府側と牧たち民間人との描きわけ・コンビネーションもうまくいっていなかったと思います。 本作の最大の欠点は、とにかくテンポが悪いこと。全体としてもっさりとした印象を受け、緊張感もありません。核ミサイルが迫って避難命令が出たはずなのに、ゴジラのまわりに群衆がいるとか、わけがわかりません。また、パニック映画の要素もあるようですが、そのあたりの段取り(宅麻伸のヘリの場面や、そのあとの崩壊しそうなビルからの脱出)も悪い。しかし一番ひどいのは、出なくてもまったく関係のない浮浪者。このあたり、「映画会社の思惑」が透けて見えすぎて、観客としては白けるしかありません。 ということで、アイデアはいいと思うのですが、どうも映画製作側のノウハウが、それを表現できるだけのものではなかったという気がします。しかしまあ、今でもそれほど低くは評価できない作ですね。内容自体は好きなもんで。[CS・衛星(邦画)] 6点(2014-11-29 10:45:25)(良:1票) 《改行有》

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