みんなのシネマレビュー |
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3281. ウォルター少年と、夏の休日 《ネタバレ》 爺さん2人がやたらアグレッシブなのを除けば、ほとんど設定から想像できるとおりの内容で、新鮮味は何もない。オスメント君も、中途半端な変声と中途半端な体型で、人とのやりとりで何かを学ぶべき「少年」には見えなかった。一度特定のイメージがついてしまうと、子役はその後大変だね。[CS・衛星(字幕)] 4点(2008-09-02 03:36:21) 3282. 乙女の祈り 空想シーンがあまりにも色も雰囲気もベタベタしすぎで、幻想性のかけらも感じられませんでした。おまけに主人公2人自体に謎めいた雰囲気が全然なくて、単なるファンタジーオタクのアホ高校生じゃないですか。これは期待はずれです。それにしても、この不細工+ギャーギャーうるさいウィンスレットからは、後の名女優の姿はまったく予想できませんね。[DVD(字幕)] 4点(2008-08-28 03:46:11) 3283. マリー・アントワネットの首飾り 《ネタバレ》 ヒラリー・スワンクがこういう役をやっていると、上手くいかないときは啖呵の一つかパンチの一つでも出そうな気がして、逆境に耐える人物にも口八丁と色気で詐欺を遂行する人物にも見えない。それに輪をかけて、ただ事実経過を描いただけで、何で主人公がそこまでしてその詐欺にこだわったのか、その内面が描かれていないのです。衣装や美術関係の頑張りが、かえって空回りしています。[DVD(字幕)] 4点(2008-07-31 00:23:53) 3284. バード(1988) 《ネタバレ》 いやー長かった・・・伝記ものが陥りがちな「全部言ってしまわないと気が済まない症候群」に、この作品も引っかかっています。愛着のある世界で監督も気合が入っていたのでしょうが、解釈を伴わない単なる研究発表は、見ていても面白みがありません。ラスト近くの妻との電話とか、印象的な部分もあるのですから、その感覚で何とかならなかったのでしょうか。ウィテカーの頑張りに4点。[DVD(字幕)] 4点(2008-07-29 00:44:19)(良:1票) 3285. 東京物語 《ネタバレ》 導入部はかなり退屈だったのですが、自分たちが歓迎されざる存在なのを段々と察知していくあたりは優れた描写で、特に、熱海の海岸で「帰ろうか」と語り合うシーン、そこから追い出されるように出て行って行き場のなくなるシークエンスは秀逸でした。そのまま最後まで行ってくれればよかったのですが、その後はやっぱりステレオタイプな人物描写と説明台詞の応酬に戻ってしまいました。これだけの俳優陣と、鋭い着眼点の素材を揃えたのであれば、台詞が言葉通りの意味を表していない、裏の意味も別の意味もある、1人の人物がいろんな感情を持っている、そんなやりとりをもっと見たかったと思います。[CS・衛星(邦画)] 4点(2008-07-15 00:42:11) 3286. レディホーク 誰が何をしたい話なのか、最後までよく分かりませんでした。同じようなシーンがえらく多かったような気がします。ミシェル・ファイファーの出番が意外に少なかったのもがっかりでした。映画に合わせようとかいうことをまるで考えていないアラン・パーソンズの尊大不遜な音楽に4点。しかし、曲が鳴り出すとそっちに気をとられて作品の中身が頭に入ってこないので困る。[DVD(字幕)] 4点(2008-07-15 00:31:36) 3287. モロッコ 俳優のキャラの強さで作品としては何とか成立しているが、人物描写はあまりに芸がなさすぎで、今日では後続の幾多の作品に抜かれてしまったものと考えざるをえない。それまでの描写と毛色の異なるラストシーンのインパクトで得している感じ。[CS・衛星(字幕)] 4点(2008-06-30 03:08:51) 3288. 空軍大戦略 航空戦の迫力は認めますが、誰がどうしたいのかの描写もあまりないままにひたすら同じような戦闘風景を繰り返されても、迫力は落ちます。尺の長さもあって、やたらと長く感じました。音響と空撮映像に4点。[CS・衛星(字幕)] 4点(2008-06-24 02:17:07) 3289. 生きるべきか死ぬべきか 何が面白くないのかと考えてみたのですが、やはり、危機的状況と行動やアイディアとのギャップで笑いをとろうとしているのに、その危機的状況の描写が上手くいっていないからでしょうね。みんなえらく表情も動きもほのぼのとしていて、ただ単にどたばたしているように見えます。どこが笑いどころなのかよく分かりませんでした。戦時中にこんな作品を作ってしまった度胸に4点。[DVD(字幕)] 4点(2008-06-24 02:05:47) 3290. フェーム もっと、青春の溢れるパワーが音楽や演劇を通じて大爆発!みたいな感じになるのかと思っていたのですが・・・。ステージに上がるということをちょっとでも真剣に考える人が見れば、そもそもオーディションの時点で全員落選でしょうし、その後も誰が何をしたいのかが全然はっきりしない。みんなで歌ったり踊ったりする場面は多少盛り上がりますが、楽曲の良さに頼ってその前提となる人格表現を抜きにしているのは、映画としては不合格です。点数はもちろん、'80sサウンド丸出しの主題歌に対して。[DVD(字幕)] 4点(2008-06-15 23:01:43) 3291. ラウンド・ミッドナイト 演奏シーンはさすがにそれなりの迫力がありますが、それ以外が何ともはっきりしません。登場人物同士のボソボソ喋るやりとりが延々と繰り返されるだけで、音楽を媒介として発せられるはずの感情表現も何もあったものではない。音楽によりかかってそれによる魅力を演技や台詞で表現しないのでは、ジャズに対しても失礼ではないでしょうか。演奏シーンに4点。[DVD(字幕)] 4点(2008-06-15 22:48:12) 3292. ラルジャン 《ネタバレ》 もっと、一枚の偽札が偶然的に巻き起こすいろんな皮肉なドラマがあるかと予想していたのです。ところが、途中からは、男の単なる犯罪転落ものになってしまったのでがっかり。というか、刑務所入りくらいまではともかく、その後は偽札はほとんど関係ありません。泥沼系(?)の作品であれば、後出でこれを超えているのはたくさんあるような気がします。俳優陣に個性が感じられないのも残念でした。[CS・衛星(字幕)] 4点(2008-05-29 23:42:31) 3293. エディット・ピアフ~愛の讃歌~ 伝記ものというのは、主人公のキャラクター性や展開のドラマ性が一定程度保証されているというアドバンテージを有しているはずなのですが、この作品は見ていて面白みがありませんでした。過去と現在の行ったり来たりは人生の軸をぶれさせていますし、ゆらゆら揺れるカメラも、かえって作品の焦点をぼかしています。何よりも、人間関係や事件関係にとらわれすぎて、歌うということそのものに対する彼女の喜び、誇り、哀しみ、苛立ちという感情がほとんど表現されていないのがよくない。[DVD(字幕)] 4点(2008-05-29 23:34:37) 3294. 白いカラス 《ネタバレ》 過去と現在の重心の置き方が不安定、ホプキンス視点かと思っていたら突然第三者の作家の視点になる切り替わりも不安定、ホプキンスとキッドマンという不釣り合いな、かつ持ち味を生かすことのできないミスキャスト。せっかくの素材がぐしゃぐしゃにされています。これだけのキャストを入れておいて、みんなが同じような喋り方で同じような演技をしているのも不思議。[CS・衛星(字幕)] 4点(2008-05-23 02:38:33) 3295. スペース・トラッカー 《ネタバレ》 96年作品とはにわかに思えないほどの素朴で脳天気な作り。ラストのうだうだ引っ張らないあっさり風味もなかなか好ましい。ただし、トラック運転手という設定とSFアクション的な展開のミスマッチが制作者が狙った筋なのだろうが、あまりうまく融合していないと思う。最新の科学を施した殺人兵器ロボットを、一匹狼の運ちゃんが気合と根性と知恵で撃退してこそ面白いのに、ほとんど最後まで右往左往しているだけだからなあ。[地上波(吹替)] 4点(2008-05-17 03:32:47) 3296. エビータ(1996) 歌というのはあくまでも映画内における表現方法の一つにすぎないわけで、前後の流れや調和を無視してひたすら歌、歌、歌ばっかりで埋め尽くされると、そのうち感覚が麻痺してきてだんだん何も感じなくなってしまうのです。落ち着きのないカメラも含めて、映画というよりも超長編のPVを見ているような感じ。ただし、この種のちょっと変な役では異様に楽しそうに生き生きしているバンデラスはやはり偉い。マドンナの存在はどこかに飛んでしまいました。彼に4点。[DVD(字幕)] 4点(2008-05-14 02:11:08) 3297. キルスティン・ダンストの大統領に気をつけろ! 《ネタバレ》 頭空っぽのアホ高校生2人組という設定と、国政を動かしたディープ・スロートという取り合わせのギャップこそが面白みを生むはずなのですが、作品の中身はニクソン側とのやりとりで占められていて、記者側との接点はほとんどないじゃん!これではせっかくの設定もおかしさを出すことはできません。高校生の何も考えてないアホな言動がなぜか記者側にとってはすごく役に立っている、みたいな笑いを期待したのですが、その辺が生かされているのはディープ・スロートのネーミングくらいでした。ここぞというところで突然かかり出したイエスの"I've Seen All Good People"に4点。しかも、曲がPart1からPart2に移るところで、同時にシーンも切り替えているのがさりげなく凄い。[DVD(字幕)] 4点(2008-05-12 03:10:36) 3298. 我が道を往く 《ネタバレ》 導入部で若い神父が自然に天然に善行を重ねていく様子には、なかなか素朴で新鮮だと感じたのですが・・・結局、最後までそのまま何となく流れていっただけでした。特段脈絡のないシークエンスが積み重ねられているだけで、映画というよりも道徳の教科書を順々に読んでいった状態に近いような気がしてきます。登場の意義がよく分からない人物も数名いました。[CS・衛星(字幕)] 4点(2008-05-10 00:59:57) 3299. ミュリエルの結婚 《ネタバレ》 前半の全員の駄目っぷりがなかなか強力なんです。父親は横暴で見栄っ張りな上に汚職に不倫、母親はそれに対し何も言えない、弟妹は何もせずごろごろしている、知人連中も性格悪いアホばかり。主人公はその現実から逃避するために嘘を塗り重ねる。これはさぞかし最後に主人公が失われた自我を取り戻して爽快に一発決めるのだろうと思っていたら、何と、何も起こらずに、主人公がしたのは再びシドニーに逃避することだけでした。これでは不快感が残るだけです。何よりも、母親の自殺に対して何も回答を出さないというのは、不誠実といわざるをえないのでは。[DVD(字幕)] 4点(2008-05-06 04:59:46) 3300. シャーロット・グレイ 《ネタバレ》 フランスでのレジスタンス戦線という素材に着目し、しかもせっかくケイト・ブランシェットの起用に成功したんだったら、女性戦士としての訓練なり闘争の場面を存分に入れて、素材描写の価値を高めることはいくらでも可能だったはず。しかし、この作品では、中途半端にロマンスっぽい雰囲気とか子供とのやりとりとかに浮気しているため、全体の軸が崩れかかってしまっている。終盤の、屋敷内でドイツ軍兵士に銃を突きつけるケイトの表情などはものすごいものがあったので、こういう場面をもっと見たかったと思うのだが。そもそも、レジスタンスを描写の対象としていながら、作戦内容とか指示系統などのディテールにふれていないので、その点からも説得力に欠ける結果となってしまっている。[CS・衛星(字幕)] 4点(2008-05-02 04:07:50)
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