みんなのシネマレビュー |
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3481. 最後の誘惑 当時はかなりの問題作として騒がれていたような気がするが、それよりも観念的・抽象的描写の方が勝っており、そんなにどぎつい作品ではない。ウィレム・デフォーが一般的な意味で顔が整ってて爽やかすぎて、この役にはあまり合っていないのが気になった。[DVD(字幕)] 6点(2010-10-31 01:15:02) 3482. 幸福(1981) ホームドラマ的演出、説明台詞・直接台詞の連発、視点のブレといった根本的な問題が、作品素材の良さを大きく殺している。これにはがっかりした。これだけいいキャストを使っておいて何でこんなことに・・・という感じ。[DVD(邦画)] 3点(2010-09-27 02:05:18) 3483. 瞳の奥の秘密 サスペンスの部分とロマンスの部分が高濃度でブレンドされて相互に上手く作用し合っている、なかなか稀有な作品。南米版「刑事ジョン・ブック」と言ったら褒めすぎか。内容を的確に象徴した原題および邦題も優れていると思う。[映画館(字幕)] 7点(2010-09-26 22:15:19) 3484. パニック・フライト 《ネタバレ》 前半にしても後半にしても、割とチマチマした空間で攻防が展開されるのであるが、手を拡げすぎず、単純なやりとりに徹しているのに好感を持った。心理戦の要素をもう少し入れてくれれば、まだ良くなったとは思うが・・・。レイチェル・マクアダムスは、久々に、「怯え顔が上手い女優」だと思う。[DVD(字幕)] 5点(2010-09-25 03:07:47) 3485. アメリカの影 即興性を売りにしていながらその即興性自体も中途半端であるため、全体が不完全燃焼に終わっている。手法が自己目的化してしまったら、そりゃ良くなることはないでしょう。[CS・衛星(字幕)] 2点(2010-09-22 02:56:20) 3486. 家族ゲーム 《ネタバレ》 これは残念ながら、テレビ連ドラ版の圧勝。松田優作ではもともと何か有能に見えてしまい、長渕剛が発散していた「三流大学落ちこぼれ三留生がやりたい放題やっていたらなぜかそれが劣等生を改善してしまう」という設定の面白味が出せない。伊丹十三も妙に上品で、伊東四朗ならではの、何も考えてないガンコ親父の風情がない。由紀さおりには、白川由美が的確に表現していたうわべだけの上品さが醸出できていない。兄貴役の彼も、もともと優秀なお坊ちゃんに見えないので、後で立場が逆転したときの虚無感や切なさや逆の解放感が出てこない。テレビ版は直接的で単純で世俗的な描写ではあったが、それだけに、作品に原始的でストレートなパワーがあった。ここでは、演出がテクニックに走ってしまっているので、その分、家族間の生々しいドラマの部分を削いでしまっている。[CS・衛星(邦画)] 5点(2010-09-21 19:33:31) 3487. 勝手にしやがれ どうでもいいような話をただ引き延ばしているだけにしか見えませんでした。雰囲気だけで延々と押し進められても、中身がなければ意味はないです。[CS・衛星(字幕)] 3点(2010-09-20 01:34:58) 3488. ボーン・スプレマシー ジョアン・アレンが出てしまうとですね、すべての作品中のポイントが彼女に行ってしまうのです。どんなカーチェイスよりも銃撃戦よりも、彼女1人の存在感の方が上です。[DVD(字幕)] 5点(2010-09-19 23:50:14) 3489. ボーン・アイデンティティー アクションもカーチェイスもどうでもいい。「記憶の欠如」が出発点である以上、そのギャップと、それが解き明かされる快感で話を引っ張ってほしいわけです。多少はその辺も配慮した形跡はあるが、まだ不十分(「まず、逃げ道を確認してから席に座る」などという無意識の習性も、台詞以外の方法で表現してほしかった)。ほとんど台詞がないのに妙に存在感のあるジュリア・スタイルズに+1点。[DVD(字幕)] 5点(2010-09-15 02:24:23) 3490. 荷車の歌 《ネタバレ》 地道で淡々とした描写で進むかと思いきや、実は今日の感覚で見ると、ホームドラマの常套手段をいろんな場面で外しているのである。意地悪姑と何となく和解したりとか、女工勤めに行って何か不幸が起こりそうな長女と次女も健康に戻って来るとか、盛大に出征した次男があっさり戻ってきたりとか、妾が出てきて騒動発生かと思いきやそのまんま同居とか。それだけにかえって作品の底に生々しいリアリティを感じてしまう。俳優陣では、ほかの作品では特に何とも感じなかった左幸子の華のある存在感が印象に残りました。あと、当時36歳であそこまでの老け役を成し遂げた三國連太郎も凄い。[CS・衛星(邦画)] 7点(2010-09-12 03:38:57) 3491. フォエバー・フレンズ 《ネタバレ》 "Under The Boardwalk"のフルコーラスから一気に回想になだれ込むオープニングはなかなか強力で期待させたのですが、話が進めば進むほど、ありがちなエピソードの割に当事者は変に盛り上がったり盛り下がったりしているので、尻すぼみな印象になってしまいました。一番びっくりしたのは、少女時代のCCが、子役なのにベット・ミドラーの雰囲気満載であったこと。細かいこだわりを感じました。[DVD(字幕)] 6点(2010-09-08 02:41:39)(良:1票) 3492. OK牧場の決斗 見ているときは退屈ではなかったのですが、主題が定まらずにふらふらしているので、見た後の印象はあまりありません。ドク・ホリデイの特殊なキャラクターで得しているような感じ。女性キャラの雑な描き方も難点。[CS・衛星(字幕)] 5点(2010-09-05 07:18:43) 3493. 理想の女 もっとどろどろしまくりの内容を期待していたのに、大半のシーンが半説明的な会話が繰り広げられるにとどまっており、心理の動きが観念的にしか描かれていない。スカーレット・ヨハンソンも、あまり表情が生きていないような・・・。[DVD(字幕)] 4点(2010-09-04 23:50:37) 3494. 氷点 もともとは連ドラ向きの素材だと思っていたので、はたして90分で成り立つのかというのが心配だったのですが、冒頭の慌ただしさを除けば、意外にポイントを押さえてきちんとまとまっていました。大楠道代の若々しさと可憐さにはびっくり。山本圭は、当時から画面引き締め力がありますね。[CS・衛星(邦画)] 6点(2010-09-01 02:03:55) 3495. 真空地帯 ほとんどのシーンが怒鳴り合ったりつかみ合ったりの繰り返しで、映画として単調なので、作品の主題が生きていない。木村功の存在感に多くを依拠してしまっている。[CS・衛星(邦画)] 4点(2010-08-30 00:12:04) 3496. 永遠と一日 ただでさえ映像の重量感と無音の緊張感がてんこ盛りになっているのに、その描写対象が「1日のうちの過去の回想と現在の進行の併存」という限定されたものであるわけですから、これはもう眠いを通り越して窒息しそうになるのです。「霧の中の風景」が心地よかったのは、話の規模の壮大さやドラマ性が描写の手法にぴったり合っていたからだ、ということがよく分かりました。[CS・衛星(字幕)] 5点(2010-08-28 10:51:18) 3497. シテール島への船出 設定が回りくどいので、いろいろな映像上の技法も、すごく観念的に感じてしまいます。作品の重量感が、停滞感の方につながってしまいました。[CS・衛星(字幕)] 4点(2010-08-28 01:56:13) 3498. 世界で一番パパが好き! 《ネタバレ》 今どき映画でここまでやらないだろうとつい思ってしまうくらい、何のひねりもない予想通りのストーリーなのですが、会話の節々はきちんと練られているので、退屈することなく楽しめます(エロトークや危険トークも満載)。ただし、住民相手のスピーチの場面は、音楽でごまかしたりせずに、きちんと脚本を書いてほしかった。あそこが一番の転機点なのですから。[DVD(字幕)] 6点(2010-08-23 00:58:39) 3499. 約束 ラ・プロミッセ 老人の、ムッと押し黙っている(ように見える)外見と、ひたすら愚痴り続ける内面の独白のギャップが面白いです。少年の無茶な行動を何だかんだいいながら受け容れているまわりの大人たちも素敵です。老人の妻や少年の母、看護師や医師などは、もう少し活躍の余地はあったというか、もっとやりとりを見たかったという気もしますが、これくらいのあっさり風味がちょうどよいのかも。[DVD(字幕)] 6点(2010-08-22 00:14:56) 3500. 軽蔑(1963) 特にどうということもないやりとりを延々と引っ張っているようにしか感じられませんでした。[CS・衛星(字幕)] 2点(2010-08-20 00:03:50)
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