みんなのシネマレビュー |
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3501. もう頬づえはつかない 《ネタバレ》 結局これって、主人公のだらだらした生活と数名の行ったり来たりの会話を延々と最後まで見せられているだけのような・・・。意味があるのはラスト5分だけですね。それに至るプロセスをきちんと示してくれないと、どこにでもあるような光景を改めてそのまんま再現されても、興味を感じることはできません。[DVD(邦画)] 5点(2010-08-19 00:38:10) 3502. サード 《ネタバレ》 脚本はいかにも狙いすぎという感じで鼻につくが、それを救っているのは、永島敏行と森下愛子の天性の存在感。特に、森下愛子は、20歳にしてこれだけあどけなさと色気が同居しているのは凄い。今頃になって見直してしまった。あと、秀逸なのは、枕元に少女の幻影が現れるシーンで、ここで一気に主人公の総括と転機を凝縮し、作品に一本の筋を通す役割を果たしている。[DVD(邦画)] 6点(2010-08-18 00:09:13) 3503. 華麗なる一族 《ネタバレ》 冒頭、テーブルを囲む一族を1人ずつ撮っていくカットだけで、あまりの重厚さにしびれそうになる。これだけの豪華キャストの中心に立って動じない佐分利信の存在感も凄いが、それ以外も残らず巧者揃いなので、それぞれの演技を堪能するだけでも十分楽しめる(それにしても、酒井和歌子と大空真弓の若さにはびっくり)。ただし、物語の描写としては、融資をするしないの場面とか、そこから鉄平が逆襲を狙う部分とか、集中的に盛り上げられる部分はあったように感じる。210分はさすがに長く感じた。[CS・衛星(邦画)] 6点(2010-08-17 03:35:28) 3504. ロンリー・ハート(1986) 《ネタバレ》 キートン×ラング×スペイセクの3姉妹というとてつもないキャストなんですよ。これでつまらなくなるわけがありません。どのシーン1つをとっても、濃厚な演技合戦が堪能できます。とりわけ、作中の人物同様、目立つところは後の2人に譲って、地道な部分をしっかり引き締めているキートンの充実した演技が素晴らしい。内容自体は、それぞれに問題を抱えている3人が集まって、いろいろと話したりどうしたりしている間に結論が見えていく、というだけのことなのですが、各人の状況設定が、身近なようでもあり奥深いようでもあって、様々な角度から、考えつつ楽しめます。[DVD(字幕)] 7点(2010-08-14 01:30:51) 3505. ジェラシー(1980) 終始陰鬱間漂う作品世界はなかなか心地よくはあるのだが、各シーンの細かい切り方や順序の入れ替えなど、最初から最後までほとんど同じような構成で進められると、途中からはかえって単調になってしまう。作品としての存在感はあるが、中身は印象に残らない。[DVD(字幕)] 5点(2010-08-10 23:04:12) 3506. 金環蝕(1975) 宇野重吉の存在感がありすぎて、ほかの人たちがみんな食われてしまってますね。仲代達矢や三國連太郎でさえもあまり光っていなかったのが意外。キャストの面々はみんな巧い人たちではあるので、見ていて退屈ではなかったのですが、描写の対象が拡散していてテーマは最後まではっきりしませんでした。[CS・衛星(邦画)] 5点(2010-08-07 00:14:52) 3507. 雨のしのび逢い 邦題に相違してロマンチックさのかけらもなく、ほとんど雰囲気だけで最後まで流れているだけでした。印象に残る部分がありませんでした。[CS・衛星(字幕)] 2点(2010-08-05 03:36:00) 3508. サムシング・ワイルド 前半の、何気ない光景を積み重ねながら着実に日常生活からの離脱を示していく描写は、勢いがあって面白かったのですが、同窓会の後は何か一本調子になってしまいました。あと、メラニー・グリフィスの天然無軌道ぶりに比べ、主演の彼の「受け」の演技がついていっていなかったのがちょっと残念です。[DVD(字幕)] 6点(2010-08-02 23:41:35) 3509. ローサのぬくもり 《ネタバレ》 荒廃しかかっている家族の僅かずつの変化を撮りきっていて、起伏には乏しいのですが、じっくりと楽しめます(多少、眠くなる箇所もありますが)。ただし、終盤の着地の仕方にはびっくり。あのオッサンがそんな強引な(おいしい?)解決の主役になるとは・・・。[DVD(字幕)] 6点(2010-08-02 23:39:31) 3510. デルフィーヌの場合 主人公が、不本意な道を選んだ悲劇のヒロインというよりは、周りが見えていない単なるわがまま娘にしか見えないのが難点。しかし、主題のインパクトに寄りかかることなく、それ以外の部分の日常生活の1つ1つを地道に積み重ね、余計な脱線をしていない作り方には好感が持てる。[DVD(字幕)] 6点(2010-08-02 02:11:22) 3511. 大誘拐 RAINBOW KIDS 《ネタバレ》 原作は、日本ミステリー史上に残る大傑作なんです。それも、和物には珍しく、人が死なない、犯罪なのにエンターテインメント感満載、読後感は爽やかという、ほかにはほとんど例がないという意味でも傑作なのです。それだけに、映像を見ても多分満足できないだろうと先回りしてしまい、これまで見るのを避けていましたが、今回意を決して見ることにしました。さて、2時間という枠内の割には、必要なポイントはほとんど押さえており、原作を大切にしていることが窺えます(本当は3時間欲しいけど)。配役で突出しているのは、岸部一徳と天本英世。これは見事に原作そのまんま。ほかの人たちも頑張っていますが、関西弁に慣れていない人が多かったのは残念でした。あと、私のとし子刀自のイメージは、前から勝手にミヤコ蝶々を想像していたので、北林谷栄には少し違和感がありました。緒形拳は、もう少し、井狩警部の「怒り」「激しさ」の部分を前に出してほしかったと思います。それにしても、日本ミステリー屈指の名場面「カメラ越しの対面」を本当に映像化してくれたのは嬉しい。私も小説の中の一視聴者になれました。[CS・衛星(邦画)] 6点(2010-08-01 00:44:01)(良:1票) 3512. DISCO ディスコ 《ネタバレ》 2008年にもなってこれだけディスコ・ミュージック礼賛の作品を作ってくれるというだけでポイントが高いはずなのであるが、ダンスのシーンは意外に少なく、むしろ恋愛沙汰とか周辺人物とのやりとりなどがほとんどを占めている。したがって、3人組が再び衣装をまとってダンスに向かうのも、コンテストで勝ち進むのも、凄く予定調和的に見えてしまう。主人公達の再挑戦の葛藤や、そこから発展する訓練の様子などをもっと見たかった。ヒロインをバレエの先生という設定にしていながら、それが進行の上でさして機能していないのもマイナス。エマニュエル・ベアールの年を経ても変わらない可愛さがもったいない。[DVD(字幕)] 5点(2010-07-30 03:34:44) 3513. 地の涯に生きるもの 知床の漁師という目のつけどころはなかなか興味深く、またロケーションも頑張っていることが窺えるのだが、とにかくナレーションがしつこすぎて真剣に見る気になれない。演技ができる人を揃えて、背景にも迫力ある絵像を揃えているのだから、何でそれを信用しないのかね。もったいないことをするものです。あと、音楽も単調で工夫がありません。撮影部隊の頑張りに4点。[CS・衛星(邦画)] 4点(2010-07-27 01:36:27) 3514. ブルックリン最終出口 《ネタバレ》 ひたすら出口のない暗鬱とした日常が描かれるのだが、収束部分の不思議な穏やかさが、静謐さすら感じさせ、清冽な印象を与えている。中盤が少しだれるのが難点。[DVD(字幕)] 6点(2010-07-26 23:02:49) 3515. アメリカ上陸作戦 特殊状況を逆手にとって笑いを醸し出す前半の雰囲気はなかなかなのですが・・・中盤以降、話の収拾がつかなくなって、全然違う方向に着地してしまいましたね。場面を限定してもっと勝負してほしいところでした。[CS・衛星(字幕)] 4点(2010-07-25 23:38:55) 3516. エバン・オールマイティ 設定が強引すぎて、どこが笑い所なのか分かりません。スティーヴ・カレルも、合わない役を押しつけられて可哀想です。街中を動物たちが集まってくる絵面の面白さに3点。[CS・衛星(字幕)] 3点(2010-07-20 02:36:50) 3517. 愛の風景 それにしても長かった・・・ストーリーだけ考えればそこそこ波瀾万丈なはずなのに、それを感じさせないのは、演出が平坦なせいでしょう。風景と映像の美しさに5点。[DVD(字幕)] 5点(2010-07-17 00:11:18) 3518. シンデレラマン あまりにもストレートすぎて、中身が印象に残りません。同じような演技の同じようなシーンが繰り返されている感じ。尺もここまで長くいらなかったのでは?[CS・衛星(字幕)] 5点(2010-07-16 00:31:55) 3519. プロジェクトA アクションは確かに凄いし、意表を突いたその辺の小道具の武術使用など頭もひねっているとは思う・・・が、それ以外の要素がどう見てもそれほど感じられないし、他の類作との差異をどこに見いだしたらいいのかも分からない。したがって、「映画として」突出して高い評価をすることはできない。[CS・衛星(字幕)] 5点(2010-07-12 02:41:06) 3520. 十八歳、海へ 《ネタバレ》 まさしく、主人公2人が思いつきだけの発言と行動で最後まで全部行ってしまうというだけの作品。しかし、そのコンセプトだけで最後まで押し通してしまった監督の執念は逆に凄い。しかし、永島敏行も森下愛子も、小林薫でさえ、この頃は揃って演技が上手くないのにはびっくり。辛うじて見られるのは島村佳江。[DVD(邦画)] 5点(2010-07-05 00:53:31)
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