みんなのシネマレビュー |
|
【製作年 : 1960年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
341. 雪之丞変化(1963) 1935年の衣笠貞之助監督の方も観ましたが、こちらの方が分かりやすいですし、楽しめます。 長谷川一夫を元々好きではないので、1935年版と本作のいずれにおいても魅力は感じませんでしたが、55歳という年齢の割には衰えてなかったと思いますね。 それにしても、本作の若尾文子の綺麗なこと![DVD(邦画)] 5点(2007-11-05 23:14:41)《改行有》 342. 斬る(1962) ストーリーはわかりづらく、話にはほとんど入っていけません。 しかしながら、雷蔵は痺れるほどかっこよいです! そして、多人数を相手にしての流れる様な殺陣は、今までに観たことのない流麗なる殺陣で惚れ惚れしました。 雷蔵にしかできない動き、そしてこれを演出した三隅監督には敬服します。 最後はそれほど良くもないですが、まあそれなりには納得できました。 雷蔵ファンなら観ても損はない作品だと思います。[ビデオ(邦画)] 7点(2007-11-05 19:53:40)《改行有》 343. ギャング(1966) ジョゼ・ジョヴァンニ原作でジャン=ピエール・メルヴィル監督という黄金コンビで撮られたフランス・フィルムノワール。 メルヴィル作品は雰囲気は最高なのだが、最後まで観てみると消化不良・・・みたいな作品が多いが、本作もその例外とはならなかった。 雰囲気の良さに免じて5点を献上したい。[ビデオ(字幕)] 5点(2007-11-01 20:37:55)《改行有》 344. 明治・大正・昭和 猟奇女犯罪史 本作は一連のキワモノ系石井輝男作品群の中にあっても、頭一つ出た面白さ。 そして、本物の阿部定を特別出演させるなど、過激性・話題性も十二分のサービス精神溢れる傑作である。 吉田輝雄が監察医の役で登場するが、相変わらずいい味を出している。 妙に真面目なイメージが、おふざけ石井輝男ワールドと不思議に融合しているのだ。 そして、歴史に残る連続レイプ犯である「小平義雄」を演じた小池朝雄。 舌なめずりして女性を襲うシーンがあったのだが、その緊迫感とは裏腹に思わず笑ってしまった。 あの舌なめずりは、かなりわざとらし過ぎである。[映画館(邦画)] 7点(2007-11-01 20:33:57)《改行有》 345. スエーデンの城 “モニカ・ヴィッティが最も美しく撮られた作品”と誰かが評していたが、まさにその通り! ただでさえ美しいモニカが、本作ではことのほか美しさと色気を撒き散らしている。 この作品は、モニカの美しさを、ただただ堪能すれば良い作品なのだ。 スエーデンの孤島に存在する、とあるお城で繰り広げられる怪しい貴族の物語。 そのお城にはモニカ・ヴィッティ演ずる美しき女性が住んでいる。 ヴィッティはこのお城の主である暴君の妻だが、訪れる客人をことごとく誘惑する。 そんな美しき人妻に誘惑されれば、男なんぞひとたまりもない。 一瞬にして恋に落ちる主役のジャン=ルイ・トランティニャン。 しかし彼は妻と関係を持ったことが暴君の夫にバレて命を狙われることに。 孤島のお城という逃げ場の無い場所で命を狙われ、絶対絶命のトランティニャン。 さて、その結末はいかに?! とまぁ、話の展開はこんな感じであるが、ここから先は少し余談を・・・ 監督のロジェ・ヴァディムは、稀代のプレイボーイとしても知られた人物。 彼が今まで付き合ってきた女性はブリジッド・バルドーやジェーン・フォンダ、そしてカトリーヌ・ドヌーヴだ。 その名前を聞けば分かるとおり、女性に関してはかなりのメンクイ。 そしてセンスもいい。 そんな彼に主役に見出されたヴィッティも、これら二人の女優に負けず劣らず美しいが、本作の後にヴィッティとヴァディムが交際したという話は出ていない。 ロジェ・ヴァディムもさすがにヴィッティは口説けなかったのか?! それとも、アントニオーニの影響か?! それは当の二人にしか分からない・・・ [ビデオ(字幕)] 6点(2007-11-01 20:09:23)(良:1票) 《改行有》 346. 忍びの者 現代劇の雷蔵、時代劇の雷蔵と色々見てきたが、忍者の雷蔵はまずまずといったところ。 女優陣にイマイチ魅力が感じられず、そこが残念。 伊藤雄之助が凄い動きをしていたのが、個人的には最大のインパクト、、と思っていたら、老けメイクで当時40代前半だったんですね。[DVD(邦画)] 7点(2007-10-26 20:31:05)(良:1票) 《改行有》 347. 幸福(1964) 《ネタバレ》 前半部分は、まさに“画に描いた様な幸せな家庭”を実写で見せている。 モーツァルトの調べにのってつむぎ出される暖かな映像は、観る者を夢見心地にさせる。 しかしながら、夫に愛人ができてからは雲行きが急変。 それに対する妻の対応は、まったく不満のかけらもみせない慎ましやかなものだったが、自殺という形で激しく抵抗してみせた。 ソフトな雰囲気を漂わせながらも、強い衝撃を与えてくる作品だった。 これが女性監督により撮られたというところに、価値を感じる。 男の独善的な愛を、隠喩めいたストーリーの内に表現し、批判してみせた。 アニエス・ヴァルダの、その痛烈なまでの見事な手腕に脱帽する他ない。[DVD(字幕)] 6点(2007-10-26 16:27:03)(良:1票) 《改行有》 348. 怪談(1964) 第一話が一番良かった。 後は全体的に冗長気味。 特に『耳無し芳一』は退屈であった。 しかしながら色彩美と空前のスケールで造られたセットは見事だった。[DVD(邦画)] 5点(2007-10-26 00:05:15)《改行有》 349. 華岡青洲の妻 高峰秀子と若尾文子のバトルは、聞きしに勝る壮絶なものでした。 市川雷蔵はトップクレジットながらやや控えめな役どころを巧く演じていました。 ただ、他の作品で見られた様な雷蔵のかっこよさは本作では観ることができませんでした。 そこが残念です。 どうしてなんでしょうか。 髪の毛がボサボサという設定が悪かったのか、それとも役どころが地味過ぎたのか?! 雷蔵ファンの私としては、理由はともかく残念で仕方ありません。 しかし若尾文子は、やはり健気に尽くす妻役を演じると、右に出るものはいませんね。 ただ真面目な妻になるのではなく、そこにエロティシズムまで浮かばせるのが凄いの一言です。[DVD(邦画)] 6点(2007-10-23 22:43:15)(良:1票) 《改行有》 350. 世界残酷物語 期待していた程ではなかったですね。 テーマ曲もそれほど良いとは思えなかったですし。[ビデオ(字幕)] 5点(2007-10-15 19:53:08)《改行有》 351. 熊座の淡き星影 本作でヴィスコンティの長編作品は『異邦人』を除き、全て鑑賞した! それが、ただただ嬉しい。 さらば、ヴィスコンティ! もうこりごりだ。 もう観ないぞ![映画館(字幕)] 5点(2007-10-15 19:43:42)《改行有》 352. 人も歩けば 映画館で観ました。 ドタバタ喜劇は苦手な方なんですが、それを補うだけの面白さが本作にはありました。 なんと言っても、小林千登勢の美しさが印象的でした。 ご冥福をお祈り申し上げます。[映画館(邦画)] 6点(2007-10-15 19:37:36)《改行有》 353. 赤ひげ 香川京子のトークショーが目当てで、思いもがけず観た作品。 長さが気になる冗長さ。 話は悪くないが、優等生すぎるきらいがあった。[映画館(邦画)] 6点(2007-10-15 12:31:55)《改行有》 354. 網走番外地 望郷篇 前作とは違った趣で、単なる任侠映画と化してしまったのが残念。[ビデオ(邦画)] 6点(2007-10-15 11:59:58) 355. 網走番外地(1965) 石井輝男監督の最高傑作!です。 続編はややショボイですが、本作は別格。 スピーディでハラハラドキドキの展開に、心を鷲づかみにされました![ビデオ(邦画)] 9点(2007-10-15 11:58:57)《改行有》 356. 眠狂四郎 殺法帖 陳孫という坊さんが強烈なキャラ。 あの体型であの身のこなしは絶対にあり得ない![ビデオ(邦画)] 6点(2007-10-15 11:52:43)《改行有》 357. 冒険者たち(1967) 音楽がどうも趣味に合わなかった。[ビデオ(字幕)] 5点(2007-10-15 11:46:15) 358. いれずみ突撃隊 石井輝男監督の“荒くれ者”を描いた、この手の作品は傑作が多い。 本作は『網走番外地』と似た感じの香りが漂っている。 高倉健の若きヤケクソぶりも面白いし、杉浦直樹も本作では非常にかっこよかった。 [映画館(邦画)] 7点(2007-10-15 10:06:30)《改行有》 359. おとし穴 勅使河原宏監督は、大好きな監督であるが、本作は例外的に面白くない。 同監督の同じモノクロ作品として有名な『砂の女』は面白い作品だし、『他人の顔』は傑作である。 これらの同じモノクロ作品と比べて、本作の知名度が低い理由が分かった気がした。 井川比佐志が幽霊を演じていたりするのも、非現実的過ぎて興ざめ。 又、田中邦衛が“X”という不気味な男を演じているのだが、田中邦衛のキャラからして少し無理がある。 設定とキャスティングに問題のある失敗作だ。[ビデオ(邦画)] 4点(2007-10-15 10:03:31)《改行有》 360. 愛の集会 パゾリーニ作品で視聴可能なものは全て鑑賞してきた。 本作はそれらパゾリーニ作品群の中でも面白い部類に入る。 インタビュアーのパゾリーニ自身が、異常性愛者(ホモセクシャル)であるところに、この作品の面白さがあるのだ。 つまり、異常性愛者であるパゾリーニ自身が“異常性愛”について、一般人に質問しているという構図が面白いのである。 批判的な意見に対しても冷静と敢然に立ち向かうパゾリーニ。 パゾリーニは冷静且つ頭のいい人だったんだなぁ、と感心してしまった。 本作を観た後に、例の問題作『ソドムの市』を再見すれば、違った見方ができるであろう。 やはりパゾリーニは、『ソドムの市』という問題作を通して、“性とは何か”を真摯に訴えたかったんだと思う。 賛否両論の激しい『ソドムの市』ではあるが、本ドキュメンタリーを観た後ならば、違った見方をできるに違いない。 このパゾリーニの傑作ドキュンメンタリーを観て、そう感じた次第である。[ビデオ(字幕)] 6点(2007-10-14 22:16:39)《改行有》
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS