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プロフィール
コメント数 3874
性別 男性
年齢 53歳

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3661.  ウインドトーカーズ ニコラス・ケイジ演じる主人公は、かつて部下を失い、心も体も「壊れかけた」男。これを強調するように、耳の負傷が何度も何度もカメラに捉えられます。一方、日本軍にまだ破られていない暗号を駆使するナバホ族出身の通信兵。こちらは若く溌剌としていて、主人公と対照的。この二人の交流が描かれる訳ですが、通信兵の方は、いわば暗号通信のための「道具」に過ぎない面を持っている。というところで、若き通信兵とつかず離れず、ヨレヨレでダメダメで何やら訳アリの過去を持ってそうな影を見せるのが、ニコラス・ケイジの持ち味。突然妙なニホンゴを使って見せるのが、いかにも訳アリ感を感じさせますな。・・・というあたりまでは、結構なのですが、・・・本作、どうもピンと来ないのです。敵である日本兵との戦いの描写、爆発をひたすら炎で表現するのは安いアクション映画でアリガチですが、ここまで徹底すると確かに壮観、ただしその戦いにあまりドラマが無い。で、その結果どうなるかというと、主人公と通信兵の間に亀裂が入った時、ジョン・ウーは「待ってました」とばかり、そこに「男と男の対決」を描こうとするんですね。しかし本当に二人が対決するようなオハナシには脚本が書かれていないので、一瞬の場違いな盛り上がり、に終わってしまう。結局、背景に追いやられてしまう日本兵こそ哀れ。妙な作品でした。[CS・衛星(字幕)] 4点(2014-07-23 23:48:37)(良:1票)

3662.  バスケット・ケース 関西地域ではヴィデオドロームの併映だったような記憶がかすかにあるんですけれどもね。記憶違いか夢マボロシか、まあ何でもいいでんすけど。安物系ホラーの代表的作品ですな。とある安ホテルにやってきた若者が小脇に抱えたバスケットケース。その中に入っていたものとは……ってな話で、いや、今更隠すようなネタでもなくって、中に入っていたのは、彼の双子の兄、ベリアル。元は二人は結合双生児であったが、今では分離手術を受け、兄は顔と手だけ、バスケットケースの中にひっそりと生きている。要するに『ツインズ』の先駆的作品とでも考えればよいのかな? 分離手術前の姿は、旧トータルリコールを思い起こさせますね。実に色々な作品に影響を与えた作品、という訳でもないんでしょうけれども。血糊ぶちまけるホラー作品、しかしちゃんと作れば実は結構、それなりに物悲しい物語になろうというところなんでしょうが、残念ながら、手作り感あふれるチープさが全面に出てしまいまして。いや、安いけれど、カットをそれなりに細かく割ってみたりして、コダワリはあるみたいなんですね。でも一番手をかけてしかるべきストップモーションアニメの部分で、もう少しガンバレなかったものか、と。脇役の設定もいいんです。仕切りたがりのハゲのホテル支配人とか、主人公の大金が気になって仕方ないオッサンとか。ただ肝心の、ストーリーの語り口が雑で、これも何とかならんもんか、と。何とかならんから、独特の雰囲気が出て、カルト作品とか呼ばれちゃったするんでしょうけどね。あと、兄ベリアルの造形。コレ、この手の作品の見せ場ですけれど。意外に男前でしたね。なのに便器に隠れたりするもんだから、ウ●コに見えちゃったりするんだよ。という訳で、ダメダメではありますが、愛すべき作品です。[DVD(字幕)] 4点(2014-04-05 16:41:31)

3663.  コント55号とミーコの絶体絶命 うーん、「ミーコ」って誰なんだ。何がどう「絶体絶命」なんだ。まず、欽ちゃんと二郎さんが、本作では兄弟なんだそうです。この時点でだいぶ違和感ありますね。そんでもって、2人は市役所勤めなんだけど、弟の欽ちゃんはひょんなことから地元有力者の二号さんの超ワガママ娘に気に入られてどうやら玉の輿、出世の道まで開けてきちゃう。まあ確かに、地方自治って多分に私物化されている面がありますからねえ。一方、兄の二郎さん、筋金入りの守銭奴なんだけど、どうも最近、胃の調子が悪い。実際には大した病気ではないのだけど、ガンで余命いくばくもないと勘違いしてしまう。で、二郎さん自暴自棄なり一騒動、というオハナシ。この勘違いの原因のひとつが、欽ちゃんが間違えて他人の診断を二郎さんの診断と勘違いしたことにあり、まあコントでありがちなネタではあるのですが、この手のネタ、「余命わずかなのが自分でなくてよかった、他人でよかった」ってんだから、正直あんまり笑えません。そこは目くじら立てないとしても、変に社会風刺的な部分が、ちとストレート過ぎて理屈っぽく、ナンセンスな笑いに繋ぎ切れなかったり。楽天的な愉しさは、いいんですけどね。 それにしても、チョイ役ながら、和田アキ子の存在感と威圧感は凄い。道理で、芸能界で誰も頭が上がらん訳です。[CS・衛星(邦画)] 4点(2014-03-02 21:12:20)

3664.  エンダーのゲーム ううむ……。かつて異星人と戦い大きな犠牲を払った人類は、来るべき次の戦いに備え、少年少女たちを戦士として養成している、らしい。という訳で、選抜された少年エンダーが受ける訓練が映画の主な内容。訓練ったって、単なるゲーム。これだけで2時間引っ張られてもなあ。エンダーが訓練を通じて成長する姿、なんてものも見えないし、彼がどう優れているのやら、どんな資質があるのやらも不明。そもそも、作中で描かれるゲームにおいて、彼の立てる作戦すらもマトモに描写できておらず、何が何やら、要するに観ててまるで興奮が感じられないのです。にも関わらず、不自然なまでに主人公に入れ込むハリソン・フォード、彼の存在は単なる「ストーリーの説明要員」としか思えない。セリフで説明し過ぎ。最後まで気分が乗りませんでした。すみません、一番乗りであまり悪い事書きたくなかったんですが・・・[映画館(吹替)] 4点(2014-01-18 15:35:40)

3665.  ペリカン文書 本作、始めて観たのはいつだっけ? とにかく、以来ず~っと気になっているのが、「その“ホッペにチュー”ってのはなんやねん」と。子供じゃあるまいし。せっかく、黒人男性スターと白人女性スターとの共演、という目玉を準備しておきながら、どうしてそうなるの。とは言え、デンゼル・ワシントン、最初の方こそキビキビとした所作がカッコよかったけど、事件の進行とともに、ジュリア・ロバーツと絡めば絡むほど、彼自身の見せ場は減っていく感じ。それでも事件の方がナンボか面白ければそれでもいいんだろうけれど、ミステリーとしての魅力も乏しいし。巨大な陰謀劇のように匂わせながら、妙にチンマリとまとめてしまっているし、それなりに不気味さを放っていた殺し屋も、さほど活躍の場が与えられないし。音楽のジェームズ・ホーナーだけがやたら張り切ってトーンクラスターを連発しておりますけれども。「こんなカッコ悪いタイトルでありながら、実は意外に面白かったりするんじゃないの?」という期待を意外にも裏切ってくれる、そんな作品でした(いやホントに、何がやりたかったんだろうか)。[CS・衛星(字幕)] 4点(2013-10-28 23:17:14)

3666.  悪名十八番 今回のオハナシは、市会議員に立候補した朝吉親分のお兄さんと、対立候補との戦いを描きます。……って、なんちゅうスケールの小さいオハナシなんでしょうか。せめてせめて“市長”の聴き間違いではないか、と耳を疑ったのですが、“市会議員”、ですってさ。市議選だの、近所の相撲大会だの、そういうレベルで、命を狙ったり狙われたり。大変ですなあ。今回の朝吉親分、親分らしさを発揮することもなく、ただの相撲の強いチンピラオヤジみたいな感じですが、妙に、大食いという部分が強調して描かれており、勝新の見事な食べっぷり(だけ)が本作の見所でもあります。カレーライスをあまりにもおいしそうにガッついていたもんで、本作を観た昨日の晩御飯は我が家もカレーにしました、ハイ。[CS・衛星(邦画)] 4点(2013-06-16 08:45:21)

3667.  メガフォース この映画って、まるで……お爺ちゃんが孫を喜ばせようとして見よう見まねで考えたようなトホホなマシーンにトホホなコスチュームが満載、周囲の「いくらなんでもちょっとそれは……」という忠告も聞かず、「ふん、孫の好みはワシが一番よく知っとるわい」と強がってみせたはいいけど、結局肝心の孫に「幼稚。ダサ過ぎ。お爺ちゃんサイテー」と愛想を尽かされてしまう、そういう世間にアリガチな悲劇を連想してしまう、そういう作品です。はいはいはい。ま、最後の「空飛ぶオートバイ一回転」なんて辺りを見てると、作り手の方も別に真剣にやってる訳じゃなさそうなんですけれどもね。製作費87億円(87円を置くんとちゃいまっせbyトミーズ雅)、その大半をメカにつぎ込んだという。ゼロの数、あってますか? とにかく、内容がアホらしいのはまあそれはそれで結構なんですけれども、内容が無いってのは、あんまりよろしくないですよね。前半「作戦はこうだ!」と紹介し、後半その通りに作品が展開されるだけ(多少、予定外の方向に展開するものの、正直、どうでもよろしい)。ああ、中身が無い。全編通してただただ、この“メガフォース”を自慢げに描くだけ、だけど何が自慢なのやら、サッパリなんです。ああメガフォース。我らがメガフォース。しっかりしろメガフォース。[DVD(字幕)] 4点(2013-06-03 21:19:57)

3668.  アイアンマン3 1も2もアベンジャーズも観ないでいきなり第3作を観るのはやっぱり無理があるのでしょうか。極力楽しもうと努力するものの、気分は完全にアウェー。今までに、いきなり「3」を観たなんて、『ゾンビ3』くらいのもんです(笑)。しかしそれにしたって、ずいぶん中途半端な映画じゃないでしょうか。かつてキルケゴールは“絶望”を死に至る病と呼んだけど、この映画の主人公は神経症、普通の意味での病ですから、まずは医者にかかって薬を服用すればよろしい。私の経験では、大病院に行っても通り一辺の血液検査で「異常なしので薬も出しません」と追い返され、近所の町医者の方が親身に話を聞いてくれて助かった経験があります。何にせよ、まずは発作が起きても別に死にゃしないとうことを認識したら少し楽になります。と、それはどうでもいいけど、この神経症、本人がそう言ってるだけなので、どのくらいヒドイのやらサッパリ伝わりません。ヒッチコックの『めまい』なら主人公が高所恐怖症であることはよくわかりますが、本作、セリフさえ変えれば、神経症だろうと下痢だろうと画ヅラ的には一緒でしょう。主人公が閉じこもるべき「我が家」を破壊されるという大事件、その衝撃も、映画の中ではほぼスルー。どこやら遠くにやってきた主人公と、少年の交流が描かれ、お、今回はこの路線かと思いきや、この交流の描き方も途轍もなく中途半端な尻切れトンボ状態。ここまで徹底的に中身スカスカだと、これはもう確信犯なんでしょうけれど、では一体何を楽しめばよいのでしょうか? CGオンパレードのスペクタクル? 珍しくもない。テンポもイマイチで、クライマックスに向けての興奮も持続しない、細切れのスペクタクル。[映画館(吹替)] 4点(2013-05-05 09:09:26)(良:1票)

3669.  チャイニーズ・ゴースト・ストーリー2 主人公が人違いで逮捕される冒頭部を始めとして、何かにつけ「人違いネタ」で引っ張っていく。では「人違い」がこの作品のテーマなんだろう(「レスリー・チャンと間違えてハリボテモンスターに話しかける」シーンなんかも「人違い」に含めてよいでしょう)、と思って観てると、必ずしもそうではない気もしてくる。前作に続いてジョイ・ウォンを再登場させる都合、ってのもあるけれど、単にネタに詰まった挙句の「人違い」連発、という気がしてきます(それ以外に、「動けない」ネタでも結構引っ張る)。ネタ切れは勢いでごまかせ。何しろパワーだけは凄まじい。ネタ切れなので何がやりたいのかはよくワカランけれど、とにかく信じられないくらいのハイテンションである事は間違いなく、不本意ではありますがとりあえず圧倒されてしまいます。ハリボテモンスターに加え、大魔神ならぬ大魔仏(?)が登場するに至っては唖然愕然。よくもまあこんなデタラメを。この活力にあやかりたいような、こうはなりたくないような。[CS・衛星(字幕)] 4点(2013-04-30 12:53:12)

3670.  インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア トム・クルーズとブラピとバンデラスで、誰が一番長髪が似合わないかを競っているような映画で、そりゃブラピには敵わないんだけれども。「いや~以前観た時にはイマイチよくわからんかったけど、今観たら、面白かった~」といつもなら書くところだけれど、この作品はますますワカラン。以前観た時はもう少し何かを楽しめたような気がするんだけど(気のせいかも)。吸血鬼のオハナシながら、コワくも無ければ神秘的ですら無く、どっちかっていうと単なる「空腹」の問題を語っているような下世話な感じしかしないのです(そりゃまあ切実ではあるけれど)。しかしセットなどの雰囲気作りは凝りまくっているもんだから、ピンと来ない。立派な舞台に、ドラマの不在。[CS・衛星(字幕)] 4点(2013-04-29 14:18:47)

3671.  四十七人の刺客 どの忠臣蔵映画がどんな“売り”だったものやら、映画が沢山あり過ぎて、とりあえず一本ずつ観ていくしか区別のしようがない。本作、冒頭に出演者もスタッフもクレジットされないのでさらに予備知識が無く、観ていると、わ、こんな俳優が、わ、こんな役で出てる、と豪華出演陣に目が白黒、それなりに楽しかったりもする。しかし。監督が市川崑ということまで事前に知らずに観るのは、正直つらい(笑)。事前に知っていたら、変な映画であろうことをそれなりに覚悟して観るのだけど…。実際、この映画、変です。そりゃま、同じ忠臣蔵映画が何本も存在してもしょうがないので、ヘンテコでもいいのですが、では一体、何が“売り”なのか。忠臣蔵と言えば普通描かれるようなエピソードは省略され、普通描かないようなエピソードが付け加えられる。実録風の解説が加えられる(でも何だかウソ臭い)。意味ありげにシーンを引っ張る割に、大して人間を描く訳でもない(どの人物も、印象が薄い)。大規模なセットを組んだ割に、意外に盛り上がらない討ち入りシーン。カタルシスの乏しいこと。裏に封印される「真相」(何のために作品に「真相」を持ち込み何のために封印したのやら???)。という、従来とは違ったユニークな忠臣蔵なのですが、やっぱりこういう変な忠臣蔵映画作るんだったら、そもそもオールスターキャストって全くそぐわないですよね~。もっとハメ外してテロリスト映画にして欲しいですよね~。というような期待すらも徹底的にはずしてくれるのが、この「市川崑映画」というものの“売り”なんですかねえ。[CS・衛星(邦画)] 4点(2013-01-28 21:24:01)(良:1票)

3672.  御存じ いれずみ判官 もうこれは、作品そのものが伝統芸能ですね。タイトルでいきなり「ご存じ」と言われましても困るんですが、いや実際「ご存じ」なんだから仕方がない。遠山の金さん映画です。途中の狂言シーンでは少し“桃太郎侍”が入った感じもありますが。と言う訳で、これぞ日本人のDNAに刷り込まれた定番の娯楽作品。と言いたいが、そうも言えないんですね。東映時代劇らしくムダに豪華なのは結構ですし、炎上シーンなどの見所もあるのですが、どうもオハナシが正直、要領を得ないのです。あれこれ小ネタのプロットを盛り込んで、ただでもゴチャゴチャしているのに(こうもゴチャゴチャしていると、要所要所でやたら都合よく金さんが登場する不自然さも、気になりません、気にする余裕がありません)、千恵蔵のセリフ回しが例によって気合い入りまくり、申し訳ないのですが、若干(笑)聞き取りづらいのです。いや正直に言います、何言ってるかわかりません(笑)。なもんで要するにこの作品、映画というより、伝統芸能なワケですね。細かいことは気にしなくても大丈夫、最後にはちゃんと(展開に無理やりなところ多々ありますが)お裁きの場となり、「金さんが証人になってくれます」「じゃあその金とやらを今すぐここに呼んでもらおうじゃねえか」といった感じのやり取りがあって…ああ、これ以上書くとネタバレですかね。そんなことないですよね、何しろ皆さんよく「ご存じ」でしょうから。そんな訳で、やっぱりこれは伝統芸能。とでも思わないと、ちょっと観てるのがツラいかな。格闘シーンなんかもすっかり様式化されてしまっており、千恵蔵が相手をちょっと小突けば(小突くいうより、相手の体にタッチしてるだけですけれど)、それはどうやら相手を殴った事を意味しているらしい、等々。伝統芸能にはお約束が多いのです。とほほ。[CS・衛星(邦画)] 4点(2013-01-12 00:57:22)

3673.  ゴジラの逆襲 セリフで怪獣名「アンギラス」が出てくるたびに、一緒に見ていた子供が「え?ハンギョラス?」。子供に見せる順番間違えました、先に『デスカッパ』なんか見せるんじゃなかった。さて本作、“ゴジラシリーズ”第2作であると同時に、“ゴジラ怪獣対決シリーズ”第1作とも言うべき作品な訳ですが、もうすでに亜流感がバリバリに感じられちゃう。まあ「次はぜひ大阪で」というこの単純発想、コバンザメ商法みたいな所が、大阪らしいと言えば大阪らしい、ついでに言うと映画一本、大阪でもたせられずに、早々に舞台が他へ移ってしまう(しかも宴会シーンにとって代わられてしまう)のが、もういかにも大阪のダメダメなところを見せられるような気が、私のような大阪出身者には感じられて仕方がないのです。いや大阪はそれでいいんですけどね、それが持ち味ですから。本作にもそのダメダメオーラが伝染ってしまってるのが、問題な訳ですね。いやもちろん、特撮は前作に劣らず素晴らしいです。御堂筋線淀屋橋駅の破壊シーンとか(ただし地上には大阪城以外にこれといったターゲットが無くって、84年単品ゴジラの後に怪獣対決復帰した『ゴジラvsビオランテ』でOBPが狙われたあの頃ぐらいまでは、大阪にはあまり高い建物が無かったのです。大阪駅前のマルビルも今では目立たなくなりました)。それはともかく特撮は良いのですが、それでも全体的には即席映画の印象がしてしまうのは、中身の乏しさ、緊張感の無さ。怪獣同士が人類などそっちのけで闘争を繰り広げ、街は無力にも破壊されていく、ってのはいいんだけど、パニック描写が形だけで全く気合いが感じられず、怪獣どもに蹂躙される悲劇がまるで無い。いや、「復興」の部分を作品で描いているユニークさは本来なら評価されて良いところかも知れないけれど、これじゃ、台風一過の晴天下に近所に散らかったゴミを片付けているかのようなレベルではないですか。いくら大阪人でもそこまで楽天的な訳では。あと、妙に高速の怪獣対決シーン。変と言えば変ですが、後のシリーズでも(特にこのあと2作くらいかな?)こういう要素は引き継がれてる部分がありましたよね。でもやっぱり、パペットマペットのコントでウシ君とカエル君がじゃれあってるみたいな感じがするのですが。[DVD(邦画)] 4点(2012-12-02 08:42:52)(良:1票)

3674.  セント・エルモス・ファイアー この映画のタイトルを『忘れたい過去』に変えてやりたいね。内容的にも、そういう青臭い、恥ずかしいものがあり、ああ若いって本当にアホだねえ、と思っちゃうのだけど、それだけじゃなくって、「ロードショー」とか「スクリーン」なんていう雑誌でお馴染みのブラット・パックたち揃い踏みの姿を見ると。若い頃の自分って何にもましてアホだったねえ、と。……そうは言っても、この映画自体には、別に共感するような要素もなく、他人事として安心して見てしまえる、そこが弱いところ。[CS・衛星(字幕)] 4点(2012-11-05 21:04:25)(良:1票)

3675.  評決のとき 《ネタバレ》 黒人の少女が白人の若者2人に性的暴行を受け、肉体的な障がいをも背負わされる。怒る父親は、逮捕された2人を射殺、その際の跳弾により知り合いの警察官にまで重傷を負わせてしまう。随分、重く難しいテーマを設定した訳だ。で、その父親の弁護士となる若者を主人公として、人種差別も激しく絶対的に不利な状況の中、苦しい裁判の過程が描かれる。KKKの暗躍も加わり大変なコトに。と言いたいところだけど、何故かこの作品、難しいテーマから始めたクセに、どんどん話を単純化していってしまう。「司法制度が事態を混乱させ、救われるべき者が救われない状況を作り出してしまう、それがイケナイんだ!人間らしい感情に立ち戻れば、誰が見たってこの父親は無罪なのに!」ってな訳。え?それでいいのか?せっかく難しいテーマを示したのに?父親が撃った相手は、警察が逮捕し拘束した無防備な犯人であり、フェアな復讐ではない、というのもあるかも知れない。しかしそれより、警官にまで片足切断という取り返しのつかない重傷を負わせた事、これが我々にとって何とも悩ましいテーマ設定となっていたハズ。ところが警官は父親を許し弁護すらし、これを持って「解決済」のお墨付きを与えちゃう。それならば。同じ図式を拡張するならば。当の被害者である娘だって、「犯人2人を殺すのは可哀そう、2人を許してあげて」と言う可能性までもが、開放されうる訳だ。そしてこれこそ、醜悪極まりない犯人の姿を作中で判りやすく提示してもらい単純素朴なる怒りに燃える我々にとって、実は最も悩ましく最も恐れるケースなのだけど。これこそが本当の「ドラマ」なのだけど。しかしこの作品は単純化をひた走るのでそんな寄り道はしない。娘が背負った十字架は作中で封印され、犯人を殺害した父親の背負う十字架に置き換えられる。娘の主体が作品の表に出てくることはない(娘を中心に描くのが酷、というより、そんな複雑な物語を語る気がないのだろう)。そして、司法という方程式を捨てた代わりに正義という別の方程式を使って、姑息なまでにキレイにまとめ上げる。「皆さん目を瞑って想像して下さい」って言われてもなあ。映画観てる人間は目を瞑らないんだよ、観てるんだから。そこで他人が「想像してる顔」なんかを見せられても、意味ないんだよ、そんな映像には何も感じない。映画の持つ説得力って、そういうもんじゃないでしょう。[CS・衛星(字幕)] 4点(2012-06-27 22:43:41)

3676.  動乱 大作気取りなのか、章立ての構成となってて、これが大して効果的でない。というより、エピソード羅列の言い訳みたいで、苦肉の策といった感じ。二・二六事件を描いた作品なのだけれど、クーデターを起こした将校のひとりである宮城大尉が、妻と知り合うところからオハナシが延々と続いて(この宮城大尉と言うヒト、実際の二・二六事件の将校の中に名前が見当たらないので、きっと架空の人物なんでしょう)、いやそれが丁寧な描写に裏打ちされた必然性のあるオハナシなら、延々と続いてもいいんだけど・・・やたら粘っこい演技のせいで時間かかってるだけなんだから、困っちゃう。そもそも最初の、部下の脱走のエピソードがピンと来なくて、宮城大尉演じる健さんはやたら寡黙なばかり、マジメである事以外、人物像がはっきりしない。この後、宮城大尉が左遷されるにあたって、部下たちが号泣するから、きっと部下には愛されてたんでしょう。とは思うけれども要するに、「高倉健だから、いい人なんだ」とか、「吉永小百合だから、売られていくのは可哀そうなんだ」とか、俳優のイメージに寄りかかり過ぎではないですかね。必要なのは、それを感じさせる描写、なのでは(単なる粘っこい演技ではなくて)。その後も、宮城大尉の人物像を深めるでもなく、時代背景を綿密に描くでもなく(サクサクと解説調に時代は進む)、思わせぶりに米倉斉加年の憲兵を絡めるも、まさに思わせぶりなだけ。事件の描写では日時をテロップで出してみちゃったりなんかして、ハイ、これで実録風、というお手軽さ。最後にはまた思い出したように、愁嘆場を粘っこい演技で見せていただいても、もう結構です。どうもこの作品、「理不尽さ」の中における「悲劇的な愛」という、オーソドックスなテーマを取り上げたはいいけど、テーマを選んだ時点で満足しちゃって、「理不尽さ」も「愛」も描き忘れちゃったんではないですかねえ。[CS・衛星(邦画)] 4点(2012-06-03 08:33:54)

3677.  死霊の盆踊り 深夜の墓地で人知れず繰り広げられる、身の毛もよだつ饗宴、死の舞踏を、故なくして目撃してしまった男女の恐怖の一夜を描いた作品、だと思われる訳ですが。勿論、そうは見えない。裸のオネーチャンが入れ替わり立ち替わり、ひたすら踊る、踊る。せっかくコスプレで現れても、すぐに服を脱ぐ(というか、脱げている)。死霊だか、精霊だか、その類らしいのだけど、裸と言ってもパンツはちゃんと穿いてる(ちゃんと穿いてると言っても、Tバックだったりする)。踊りと言っても、単調で適当な振付、私でも踊れそうな気がしてくるレベル(踊らないけど)。この単調な踊りを見ている最中、数分に一度はふと、この作品の邦題が『死霊の盆踊り』であったことを思い出してしまう。視覚から来るヘナチョコ踊りと、脳裏に浮かぶ「盆踊り」というキーワードとが織りなす絶妙のハーモニーに、笑いがこみ上げてしょうがない。そういや特にネコ女のクネクネ踊りなんて、結構“どじょうすくい”に近いものがありますね。裸踊りをいつまで眺めていてもしょうがないので、その背景に目をやると、墓地の片隅に転がったシャレコウベが、何となくさみしそうな顔をしていて、これまた笑いがこみ上げてくる。とっつかまって縛られた男女が、踊りの前でボケーッと突っ立ってる姿にも、またまた笑いがこみ上げてくる。ついでに言うと、ミイラ男が時々C-3POみたいに見えてきて、さらに笑いがこみ上げてくる。笑いながら見てるうちに、「一体この自由さは何なんだ」と、だんだん感心を(していはいけない感心を)してしまうのが不思議。“意味”というものが削ぎ落された、まさに“意味”からの自由。途中、縛られた男がこっそり縄から手を抜いておく、というサスペンスをわざわざ準備しておきながら、製作サイドが全くこれを重視していない、この自由さ、この余裕(要するにテキトー、意味が無いというより、あったはずの意味が早々に消え去ってしまってる、という感じ……?)。……あ、そうそう、私もヘビ女のダンスは、正直、イイと思いました。思っちゃいました。[DVD(字幕)] 4点(2012-05-13 08:06:51)(笑:4票) (良:1票)

3678.  セックスと嘘とビデオテープ 特に最初の方は、名言・迷言が続々と出てきて楽しめるんだけど(「男は結婚してからの方がモテる」ってのが笑えた。これは自信・自意識の問題、ニブさの問題)。全体的には、なんかイヤミな映画だと思えてしまう。そもそもこの「面白くないですよ」とわざわざアピールするようなタイトルからして、いかにも策略的。性の問題を大胆に取り上げて見せ、かつビデオカメラというアイテムを用いてトリッキーな味付けをしつつも、ストーリーはいたって素朴(特に結末が…)、語り口も多くは素朴、なのにそこにわざわざ「技術のための技術」みたいなシーンを入れてきたりするのが、イヤらしい。挑戦するのは結構だけど・・・。たぶん、タイトルに並べられた3つのキーワードのうち、おそらく「嘘」が最も重要なのに(あるいは、他の2つより一段上の次元に属するのに)、最もウェイトが低かったように感じられてしまうのが、本作の弱いところだと思う。[CS・衛星(字幕)] 4点(2012-04-29 08:50:43)

3679.  Mr.ビーン カンヌで大迷惑?! Mr.ビーンって、たまたまNHKつけたらやっててラッキー!というような状況で見るのがイイんですな。そういやずいぶん以前、某国内線でTV版を上映してるのにバッタリ出くわし、もう笑いこらえるのに必死。どうして他の乗客たちは皆、平然としてられるんだろうか・・・。という訳で、“偶然の出会いが一番笑える”ってのがそもそも映画化に向いてないんでしょうかねえ。ってか、映画みたいに作り込んだりせず、Mr.ビーンの暴走ぶりを作為なくテレビで垂れ流す方が、笑えるんでしょうなあ。ってか、『ビーン』を作った時点で「やっぱ映画にしちゃダメだな」って気付かなかったんですかねえ。でもでもでも、セリフに頼らず表情と仕草で表現する、古き良きサイレントパフォーマーのMr.ビーンが、カンヌに行って“映画”に殴り込み、ナレーション過多のエセ芸術映画を茶化しまくる。これって、悪くないと思う。[地上波(字幕)] 4点(2012-04-24 00:36:52)(良:2票)

3680.  リーサル・ウェポン3 もはやこの第3作のリッグスには、第1作の狂気も、第2作の復讐心も無く、ひたすら相方とじゃれあうばかり、すべてが“なあなあ”。なもんで、すっかりトボけた作品になっております。第2作にて『オーメン』ばりの暴力描写をやってしまって、もうやることないよね、と(じゃあ第3作なんか作らなきゃいいんだけど、大人の事情もあるので)、まあ、とにかくパッとしない。ただ、破壊シーンは破壊シーンで派手にやるとしても、肉体アクションへの嗜好も垣間見えて(高速道路からの落下シーンなんか、ちょっとジャッキー・チェンっぽい)、この流れが第4作に繋がるのかな、と。内容的にも、当然ながら捜査らしきことをやる気は全く無し、事件自体がしょーもなくて、この程度の事件に2時間もかけるかね。ま、全てはアクションシーンを描くためのストーリーですから、有って無きがごとし、ある意味、とっても洗練されている訳です。洗練され過ぎ・・・。あと、ダニー・グローヴァーへ一言。ソルジェニーツィンも『イワン・デニーソヴィチの一日』で書いてる通り、10年は3650日ではありません。うるう年があるからね、へへへ。[CS・衛星(字幕)] 4点(2012-03-16 19:28:37)

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