みんなのシネマレビュー |
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3721. 世界崩壊の序曲 世界崩壊の序曲と言いますけどね、序曲というよりはアンコールピースのレベルですな。ポセイドン・アドベンチャーとタワーリング・インフェルノを足し合わせて、ついでに大地震風味も加えたような映画。にしたかったのかも知れない。実際、途中ちょっといい感触も無いではなく、スペクタクルの予感(若干)。しかし結局、え~これがクライマックスなの~、と何とも味気ない思いだけが心に刻まれて。4点(2003-11-02 01:22:41)(笑:2票) 3722. ラストタンゴ・イン・パリ まあ、正直言って、映画にまでして見せて欲しいようなもんでもないかな、と。一種のデスマッチ系の映画ですよこれは。ラストも安直で脱力(勘違い自主製作映画みたいだ)。4点(2003-10-13 10:47:44) 3723. スピーシーズ2 内容的には『スピーシーズ』の続編ですが、作らずもがなの続編をわざわざ作っちゃった点では、『ザ・フライ2』あたりの精神を引き継いでます。もし『スペースバンパイア』に続編が出来て、続編ではマチルダ・メイが人間になついてたら、やっぱりイヤだよね。というわけで本作は、設定の段階ですでに低空飛行が約束されていたのではないかと思われマス。4点(2003-09-20 23:09:30) 3724. 呪怨<OV>(2000) Vシネマは映画と呼んでよいのか判りませんが。というのも、映画というのものはせめてこの程度の「贅沢さ」は備えていて欲しい、という最低限のクオリティを下回っているように思えるから。でもそのお陰で雰囲気がよく出てるのもまた確か。昔「お昼のワイドショー」でやってた「あなたの知らない世界」だってホント怖かったもんねー。ねえ新倉イワオ先生。本作も夜中に電気消して一人で観たら、すごくイヤ~な気分になれます。けど、怖けりゃ何でもいいってんなら、こんなビデオ観てるよりお化け屋敷に行った方が恐怖を堪能できるわけで、まあどうしても物足りない気分は残ります。4点(2003-09-14 00:43:49) 3725. プレデター2 前作ではジャングルでひっそりと小競り合いするだけだったプレデターが、街中に現れる! ちょっとパニック映画っぽくなるのかと期待したら・・・。いやーまいったなープレデターに褒められちゃったよ。4点(2003-09-13 00:28:34) 3726. 裸のランチ 『ヴィデオドローム』で完璧にのけぞらせてくれた、あの感覚をゼヒもう一度お願いしたいんですけどねえ。残念ながらあれほどのインパクトが無くて。サエない妄想の世界がダラダラ描かれてて、もう一歩、突き抜けた感じがしないんです(『ヴィデオドローム』は一歩先の領域までブッ飛んでたと思う)。4点(2003-08-30 23:38:44) 3727. フォー・ルームス オムニバス映画でもたまに好きなのに出会うんで観るんですけど、基本的には苦手で、この映画も苦手な方。4つの部屋でのベルボーイの4つの困惑、という設定への挑戦なんでしょうけど、結局はなんだか動きの乏しい映画になってしまった気がしました。最後に至って、ああそんな話ヒッチコック劇場にあったなあ、と思い出して嬉しくなり、オチも効いてて楽しめましたが、時すでに遅し。4点(2003-08-24 13:32:10) 3728. コブラ ポーラ・ゴズリング『逃げるアヒル』が元になっているだなんて、言われなければ絶対わからないけど、言われたらもっとわからない。独自の抽出方法により、原作の面白い所をすべて分離し去ってます。勿論それでも別の面白さがあればいいんですけど、いかんせんこれでは。そうそう、アクションはいいじゃないですか。これってきっと、西部劇をイメージして馬の代わりにバイク使ってるんだと思うんですけど。というわけで潔い程中身の無い映画でした(昔TBSの火ローの解説してた小堺一機にまで言われてなかったっけ?)4点(2003-08-17 10:52:51) 3729. 9デイズ ペラペラよく喋る黒人が調子こきまくって場当たり的大活躍する映画---さすがにもう充分です。そろそろ勘弁してくれ。第一、核兵器で大勢の市民が狙われてる、とてつもなくシリアスな状況なんでしょ?登場人物に怯えも焦りも無くて、どうやって感情移入できましょう?クライマックスで銃突き付けあっても、何だかちゃんちゃらおかしくて。ジョエル・シューマッカーだからきっと大丈夫、と思って観たら、この落差で、ダメージ大。とは言え、見どころもそれなりにあって、彼の作品と知らずに観てれば、もう少し印象よかったかも。ところで、核兵器ってのは、実際に使用せず、交渉カードとして相手の譲歩を引き出すのが効果的な使用法だと思っていたのですが??4点(2003-08-13 20:05:15) 3730. 13日の金曜日PART6/ジェイソンは生きていた! な~にが「ジェイソンは生きていた」だよ~。ちゃんと死んでたのをいらんことして蘇らせた癖に!ってそこは怒るとこじゃないっての。前作までは曲がりなりにも限られた製作費の中で精一杯エログロを目指してたらしいのに、この作品あたりから、おふざけモードに入っており、まあ考えようによっては健全路線になったと言えるのかも。で面白いのかと言えば・・・(溜息)。4点(2003-08-11 01:15:10) 3731. ツイスター 普通はね、竜巻の映画作るんだったら、「大竜巻ロサンゼルスを直撃!」みたいなデタラメな題材に挑戦するところですよ。それを敢えて、現実路線の映画にした訳ですが。うーん。作り手側もどう盛り上げるか困っていたのでは?と思えてしまいます。変なライバルなんか出てこないでいいから、悲壮感溢れる自然との戦いをもっと徹底して描いてくれた方がよかったなあ。あと、ヤン・デ・ボンの演出力の無さは、『スピード』の時と大差なさそうですね。4点(2003-08-09 21:23:44) 3732. 光る眼 何なんでしょうか、あのクライマックスの、子供たちとの訳のわからんノイローゼみたいな闘争は。ジョン・ウィンダムの原作『呪われた村』にはそんな描写は無いわけで、この余計なひとヒネリが、映画の印象を奈落の底に落としています。もっといいオチを用意できてたら、結構面白い映画になったと思うのにねえ。4点(2003-07-20 21:27:06) 3733. ゴジラ(1984) 身長80mにスケールアップされたゴジラが久しぶりにまともに大暴れ。でも、昭和29年版のような悲壮感はもはや無く、寂しい限り。一応パニックは描かれているんで、そこは好きですね。身長4.8mとかいうロボットゴジラは、撮影上、効果あったのでしょうか??4点(2003-07-13 15:46:04) 3734. デモンズ3 今回は教会に閉じ込められて・・・といっても、もはや「デモンズ」とは関係がなく、さっぱり盛り上がらずガッカリ。フィリップ・グラスの曲が挿入されてるとは知らずに観てたので、曲が流れた時にはビックリ。今や「キャンディマン」のサントラCDがクラシックコーナーに置かれたりするご時世になりましたが。4点(2003-06-08 15:22:39) 3735. 類猿人ターザン(1981) 邦題は「類猿人ジェーン」とした方がまだしも内容に即してます。まあ、この映画の、ボー・デレクとリチャード・ハリスの組み合わせで、「オルカ」に想いを馳せれば、とりあえず充分でしょう。4点(2003-05-31 13:49:10) 3736. 大きな鳥と小さな鳥 やっぱりパゾリーニは苦手だーという思いを強くしてしまった一本。うーんなんだこりゃー。ナメとんのかー。しかし、カラスと歩くシーンは、よくでけてますな。4点(2003-05-17 04:05:07) 3737. プロスペローの本 ピーター・グリーナウェイ&マイケル・ナイマンのコンビによる催眠映画の1本。とりあえずハダカで踊るだけ。ナイマンは後に「蜜蜂が踊る場所」という曲にまとめています。4点(2003-05-11 13:22:51) 3738. プルガサリ/伝説の大怪獣 北朝鮮映画だけど、特撮はゴジラのスタッフに手によるのであなどれません。プルガサリこと薩摩剣八郎氏の熱演が素晴らしい。4点(2003-05-11 13:02:49) 3739. ゴジラvsコング 結局、こうなっちゃったのは、誰のせい、なんですかねえ。 アメリカでゴジラ映画作るたびに口を挟もうとする東宝のせい、のような気はする(少なくとも小栗旬だけのせいではないと思う)。 ついに、「ほぼ東宝」な内容のアメリカ版ゴジラ映画が登場。 しかしこれを、着ぐるみ&ミニチュアではなく、CG満載の超大作として作ってしまうと、ここまで虚しくなるものかと。いやはや、勉強になりました。 ギャレス・エドワーズが、いかにゴジラの巨大さを描くかに拘りぬいて作り上げた2014年版のゴジラ、あの面影はどこにも見当たらず、もはや今作に登場するゴジラは、2014年版とは同姓同名の赤の他人のように見えてくる。 ビルのCGを並べりゃ巨大に見えるってもんでもないし、破壊のインフレが必ずしも質感を表現するものでもないし。 地下空洞などという舞台を設定した割には、地表世界との立体関係が活かされる訳でもなし、鈍重で平面的な取っ組み合いに終始。 プロレスラーが試合中に、リングを降りて場外戦をやるのは何のためか、理解してるんだろうか? 2005年のピータージャクソン版キング・コングがどこまで褒められた作品かはともかく、少なくともあの映画ではもう少し、「視点の上下移動」ということが意識されていた気がするんですが。 と言う訳で、そろそろ1998年版ゴジラに復活願い、エメリッヒに「ゴジラvsインデペンデンスデイ」ってのを作ってもらおう。その企画なら東宝がいくら口を挟んでもらってもOKです。逆に、無視しないでね。[インターネット(字幕)] 3点(2023-10-28 04:39:00)《改行有》 3740. 地獄の謝肉祭 《ネタバレ》 原題がApocalypse domaniってんだから、Apocalypse now(『地獄の黙示録』)のパロディな訳ですな。内容的には『ゾンビ』の後続作品(百貨店めいたところを舞台にしたり、暴走族めいたヤツをそこに登場させたり、わざわざ似せてないか?)ですが、ロメロ3部作がnight, dawn, dayと時系列を進んだように、こちらもnow→domani(明日)と来たもんだ。なかなかよく考えている、のか、全然考えてないのか。 という訳で、地獄の黙示録の次の段階、というのはつまり、ベトナム帰還兵のオハナシ。その点では『ランボー』の後続作品、と言いたいところですが残念ながら(?)、こちらの方が先に作られていたのでした。 ベトナムで捕虜になった兵士が、人を食い殺したくなる謎の伝染病にかかって、噛まれた人にもそれが感染していく。その後、彼らが復員したアメリカの片田舎の町で、騒ぎが広がっていく、という趣向。戦争の後遺症を比喩的に表現した、と言って言えなくもないけれど、だとすればいささか不謹慎な気もするし、他者に感染していくというのもピンとこない。ま、きっと、ゾンビ映画の流行に乗っかってみました、という以上の意味は無いんでしょう。ただしこちらは死体ではなく、あくまで病気に感染した生身の人間。言動に異常なところはあれど、普通にしゃべるし、撃たれりゃ普通に死にます。主人公もこの病気にかかっており、人に噛みつきたくなってしまう自分自身との葛藤がある。しかし、隣の若いオネーチャンとイチャイチャしたのを、例の噛みつきたくなる症状が出たんだ、と言うのは、それは言い訳にならんでしょ(笑)。それは普通に、浮気です。はい。 それはともかく、終盤は、感染した4人が地下の下水道を逃げるサバイバルとなります。これが大してオモシロくない。彼らを追い詰める側は、なぜか火炎放射器を持ってたりして(んなアホな)、ネズミがうごめく下水道において戦場が再現され、元兵士たちが追い詰められていく。けれど、もともと劇中でほぼモンスター扱いの彼らには、何ら同情を引く要素があるでなし、何を考えているのか、どこまで正常な思考が保てているのかもよくわからず(これは主人公も同様)、追跡劇が盛り上がりません。むしろ、撮影でネズミが本当に焼き殺されているんじゃないか、ってなことの方が気になっちゃう。正確に言うと、撮影でネズミが本当に殺されてるんじゃないかと気になる人がいるんじゃないか、ということが気になってしまう・・・。 血塗れ残酷シーンは、さすがイタリアだけあって、なかなか盛大にやってくれてますが、これも例によって、残酷というよりは何だかバッチイなあ、という印象。 そんでもって、あと、音楽がいかにも不釣り合いで、気が抜けます。ゾンビ映画たるもの、ノリのいい音楽使わないといけない、みたいな思い込みでもあるんですかねえ。ノリさえよければどんな音楽でもいい訳ではないと思うのですが。 総合すると、珍品度がそれなりに高く、希少価値はあると思いました。いやあ、希少価値って、便利な言葉ですねえ。[インターネット(字幕)] 3点(2023-09-17 10:02:06)《改行有》
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