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21.  華岡青洲の妻 《ネタバレ》 秀子ちゃん姑と文ちゃん嫁(実は役者は9歳しか違わない)は、ギャーギャー対立するわけではなく、微妙な距離感を保ちながら、反発したり、時にはひっそり共感したりする。こういうところは、今日の映画制作でも見習ってほしいところです。そして雷蔵の青洲は、妻と母から「是非私で実験を!」と迫られると、断固拒否するかと思いきや、あるは深く思い悩むかと思いきや、ちょっとくらい駄目とは言うものの、割とあっさり了解している(この押し引きの呼吸が絶妙)。こういうところは、今日の映画制作でも見習ってほしいところです。安直な演出だったら、ここぞとばかりに言い合いが展開したり、青洲の種々のアクションを入れてみたりするはず。そうじゃないからいいのです。[CS・衛星(邦画)] 6点(2024-04-16 01:21:29)

22.  スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム 《ネタバレ》 いや、これはもう、ゴブリン/オクトパス/サンドマン/リザード/エレクトロの揃い踏みですよ。こうやって名前を列挙しているだけで楽しくなってきます。あの横一列の捕獲ルームは、ゴルゴダ星でエースキラーに磔にされたウルトラ4兄弟と、ヒッポリト星人にカプセルを被せられた5兄弟のイメージかな?(違う違う)で、そうくれば今度はこちらもこうせざるをえない、売られた喧嘩は買わざるを得ない、マグワイア/ガーフィールド/ホランドの揃い踏みです。そう、ナックル星人&ブラックキングに処刑寸前にまで追い詰められた新マンを救出するために初代マンとセブンが現れた、あれ、あれですよ。すべてはそこから逆算されていて、そのために中盤までは無謀なほど強引な展開が目立ちます。しかし、この作品はそれが目的なのですから、それでいいのです。とはいえ、最後はそもそもすべて自分が起こした問題(笑)にけじめをつけて、たった一人で使命に向かっていっているところなどは、作品に節度を確保しています。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2024-04-15 01:44:23)

23.  モンタレー・ポップ 《ネタバレ》 タイミング的には当然なのですが、ジャニスもジミヘンも実に初々しい。しかし、いでたちだけならその辺を歩いているお姉ちゃんと変わらないジャニスが、ひとたび"Ball And Chain"を絶唱すると、観客はまず呆気にとられ、次いで興奮の拍手が湧き起こるのです。まだ、その後登場ミュージシャンがどうなるのかは誰も知らなかった時期であり(当たり前だ)、観客の素直な反応も含め、ロック/ポップに対する純朴さみたいなものが凝縮して提示されています。●私のメインはJ・エアプレーンだったのですが、"シスコのスケ番"ことグレース・スリックも、この頃はまだ、マスコットのお嬢ちゃんっぽい雰囲気もなくもなかったんだなあ(歌唱は後のグレースそのものですが)。●そして作品の終盤、シタール演奏が延々と延々と展開される。体感では10分以上あったのではないか。と思っていたらやっぱりラヴィ・シャンカールだったのですが、今ロック・フェスでやったら客の8割が熟睡しそうなこういうステージも、そのときの観衆には大受けで、最後は一斉にスタンディング・オベーションなのである。「何でもあり」とは、こういうことだったのですね。[映画館(字幕)] 6点(2024-04-14 18:01:07)

24.  山河あり 《ネタバレ》 大正時代に、移民がハワイへ移植するところから始まります。はたして最初は、広大な畑で農作業に苦戦する姿が映されます。これはさぞかし自然との闘いを描くドラマが、と思いきや、あっという間に「それから10年」になってしまう。なるほどここからが本番か、と思い直す間もなく、今度はすぐ「それから7年」と出てくる。おいおい。で、まあ、かなり強引に2家族が設定されてやっとスタートみたいな感じになるのですが、そこから意外に話が広がらない。一番の問題は、この2家族8人以外の脇役がほとんど出てこないことです。よって、世界が閉じてしまい、国内のその辺の家族のやりとりと変わらなくなっているので、最初の設定の意味が乏しくなってしまっています。そこに日米開戦が出てきて、さすがにそこからはいろんな対立構成軸も出てくるのですが、やはり思ったほど広がりませんでした。ただこの作品は、山崎豊子が「二つの祖国」を書く約20年前に、すでにアメリカの日系人と日米戦争というテーマには挑んでいたわけで、その先見性と独自性については大いに讃えたい。[CS・衛星(邦画)] 5点(2024-04-13 19:00:11)

25.  資金源強奪 《ネタバレ》 ヤクザ映画っぽい雰囲気を漂わせてはいながら、やっていることはハリウッドばりのクライム・コメディ。この切り口はかなり斬新です。出てくる人出てくる人が、ことごとく金のことしか考えてないのもナイスです。ただ、実際の作りの部分は今ひとつというか、発想の豊かさに手法がついていかなかったというか。まず、川谷拓三と室田のオッサンにワーワー騒がせているだけなのが、耳障りな上にもったいないです。前半は三馬鹿トリオみたいな感じにしたかったのかとも思いますが、それならこのキャストにすべきではありませんでした。梅宮辰夫の汚職刑事も、ここは真剣に怖くすればするほど笑いもでてきたはずなのに、中途半端に緩くしようとして、消化不良気味になっています。それと最後のクレジット、時効がどうのこうのともっともらしく書かれていますが、海外に出ちゃったら時効は停止するのでは・・・。[DVD(邦画)] 5点(2024-04-11 01:54:53)

26.  夢千代日記 《ネタバレ》 全体的に、山間の温泉街のねっとりした雰囲気の撮り方は丁寧だし、また脇役にも配慮がなされている。名取裕子って、主役よりもこういうちょっと尖った脇役の方が絶対に光ってるよね、ということも考えてしまう。樹木希林もそう。しかし、一番凄いのは何といっても小川真由美で、男装の舞台剣劇という貴重なものも見られれば、さらには窓の外をさっと横切る北大路の姿に一瞬ですべてを察知し、知らん顔でその場を乗り切る醒めた迫力など、くらくらします。あと、「若い姉ちゃんのヌード画を描く夫の横で平然と無表情に茶を点てている妻」などという演技を当然のように展開する荒木道子も忘れてはいけません。こういう芝居ができるのはこの人だけです。●しかし、終盤で隠岐に行ってからは突然情緒的で凡庸になってしまい、作品のテンションも下がってしまいました。元に戻ってみんなが勢揃いしたところで持ち直しはしましたけどね。やっぱりこの作品は、脇役あっての作品です。[CS・衛星(邦画)] 5点(2024-04-10 00:23:58)

27.  2/2 《ネタバレ》 芸術家っぽい男と編集者っぽい女が出会うんだけど、ある日女はベトナムへと去り、男は女を捜し続ける。という枠組なのですが、女の回りには悪夢みたいな怪奇現象が頻発して、むしろホラー作品のような描写です。心理的な影響を言いたいんだったら、映像そのものでびっくりさせたり怖がらせたりするんじゃなくて、日常生活の中にさりげなく現れる不可解さの角度から行かないと、逆に怖くないんだけどな・・・。また、肝心の男女の関係も、男が追いかけるという設定ありきで進んでいますし、女の幼少時のエピソード云々の部分も、現在と上手く絡んでいるわけではありません。というわけで、作品に入れたものすべてがばらばらなままに終わってしまいました。[DVD(邦画)] 3点(2024-04-08 21:54:44)

28.  レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語 次々に変な大人が現れて不幸が訪れるのはいいのですが、それに対して子供3人組が反撃らしい反撃もせず、そもそも事態を前向きに解決しようという意欲すら感じられないのは、映画の主人公としていかがなものか。ストレスが溜まるだけの内容でした。長女役の人の可憐な雰囲気に3点。今度はちゃんとした作品で見たい。[DVD(字幕)] 3点(2024-03-31 23:11:14)

29.  ピアノ・レッスン ホリー・ハンターの、ほとんど目だけですべての心の動きを表現しきった演技(それも、もともと感情を外に出さない人物という設定なので、非常に難易度が高いのだが)が素晴らしい。これだけでも見る価値ありです。それだけなら単にどろどろじめじめした話で終わってしまうのだが(それもそれで結構好きなのだが)、音楽も映像も的確な表現で全体として1つの世界を形成しているのが良い。残念なのは、夫と不倫相手の人物設定にほとんど差異が見られなかったこと。[映画館(字幕)] 7点(2024-03-31 14:25:49)

30.  恋するパリのランデヴー 《ネタバレ》 適当に出会った男女が、都合良くあっという間に恋に落ちてしまう。さすがはフランスのラブコメ。ちょっと特徴的なのは、ヒロインに3人の子がいるというのと、実は富豪の妻で、まだ離婚していなかったという点です。ストーリーはラブコメの王道そのままで、ちょっと喧嘩もあって、すれ違いもあって、でも子供たちには心慰められて、といったものです。しかしどうやっても食い足りないのは、主人公両名が何をどうやって生きているのかという日常的生活感がまるでないからでしょう。特に男の方は、何か舞台を作っているっぽいのですが、その制作ディテールはまったく不明ですし、どういう舞台を作り上げようとしているのかも分かりません。よって、それが絡んでくるクライマックスも盛り上がりません。あと、この種の作品では、会話をいかに豊かに展開させるかも重要なのですが、そこもあまり考えられていませんでしたね。まあ、ソフィー・マルソーのオーラのごとく漂う色気は健在でしたので、そこだけでも楽しめはします。[DVD(字幕)] 5点(2024-03-30 16:10:06)

31.  シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ 《ネタバレ》 いや、これはもう、空港の6対6ですよ。このシーンを撮りたいがために、そこから逆算してストーリーを構築しているようなものです。逆にここから後はただのオマケです。しかもわざわざ、ちゃんと6人ずついますよということを強調するために、それぞれが横一列に並んで、まるでGメン75のごとくその横一列のまま前進するのです。ここだけでこの作品はOKです。ウルトラシリーズでいえば、エースキラーとかヒッポリト星人、ムルロアとかババルウ星人という名前を聞いただけで心のときめきを感じる方々であれば、このシーンの贅沢な価値を存分に味わえるはずです。●で、シリーズ全体を見て改めて分かったのは、ソーやハルクの不在にもきちんと意味があるということ。ホークアイやアントマンの帰趨についても、後々にしっかりつながっていること。そして、キャップとトニーの対立軸という全体の再構成によって、シリーズのステージを一段も二段も上げており、これがあったからこそ「インフィニティ・ウォー」や「エンドゲーム」が可能になったということ。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2024-03-30 00:32:11)(良:1票)

32.  美しい星 《ネタバレ》 日常生活の中にじわじわと異変が浸食してきて、「これって本当?それともただの妄想?」と考えさせる作りは、「K」のアレを想起させる。また、生番組で暴走する主人公(そしてそれがウケてしまう)はもろにアレだし、病院を車で抜け出して夜の道を無言で疾走する終盤のくだりは、もしかしてアレかな?ということも考えてしまう。と、先行作品の影響はあちこちで感じさせるのですが、上手く消化して一本の筋にまとめ上げられているので、気にはなりません。で、ほのかな不穏さの中で進んでいく雰囲気は良いのですが、結局あれこれちりばめたネタは、大半が投げっぱなしで終わってしまったような・・・。あのボタンは結局どうなったのとか、橋本愛の美しさ云々のテーマはどこ行ったのとか、水商法のエピソードは結局それだけでおしまいなのかとか。[CS・衛星(邦画)] 6点(2024-03-29 00:21:42)

33.  ブロークン・トレイル 遥かなる旅路<TVM> 《ネタバレ》 要するに、大量の馬の群れが大自然の中を駆け抜ける重厚なシーンを撮りたかったんだろうな~。そこは気合が入っているだけあって、十分な迫力を感じさせます。それに比べると脚本は何とも弱く、一番の難点は、結局中国人の少女たちに何の変化も見えなかったこと。それから、途中でもっともらしく追加される登場人物たちも、結局ほとんど何もしていません。なので、ドラマとして機能していません。●ただし、ほとんど出ずっぱりのトーマス・ヘイデン・チャーチのひたすら地道なサポートぶりはなかなか見事で、彼によって作品が一本の筋を確保し、またぎりぎりで弛緩に落ちるのを防止しています。[DVD(字幕)] 6点(2024-03-28 00:35:28)(良:1票)

34.  アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン 《ネタバレ》 もともと6人もいるのに、敵の2人もこっちに加わって、さらに助っ人も加わって、そして新生命体(?)みたいなのまで加わって、それでやっとこさ事実上1人しかいない敵ボスと互角って・・・もしかしてアベンジャーズって、すごく弱いんじゃない?と逆に思ってしまいました。大体、この中で一番強そうで、かつ戦闘上も一番的確な仕事をしているのって、あの超高速で動く双子の兄ちゃんの方じゃないですか?まあ、役者としてもキャラとしても主役級の人たちがずらりといる光景はそれを見ているだけでも楽しめるので、退屈はしませんでしたが。●(追記)ただ、シリーズ全体を見渡してみると、この作品の意義って、つまりはアベンジャーズの「一旦解体」だったのですね。この作品だけ見れば停滞モードなのですが、これがなければ、後のシビル・ウォーもインフィニティ・ウォーもエンドゲームもなかったわけで、その点からの意義はあります。ラストでハルクやソーがさりげなく消えていっているのも、後に生かされています。それとやっぱり、この作品のもう一つのポイントは、ヴィジョンとスカーレット・ウィッチの誕生秘話だったのかな(これも、後の作品を見て分かったことですが)。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2024-03-25 21:05:26)(良:1票)

35.  南へ行けば 3人の兄ちゃんと1人の姉ちゃんが、車に乗って南を目指す。さぞやこれからエピソードを散りばめたロードムービーが、と思っていたら、そこから全然話が弾まない。沈滞モードが漂いまくっている。一番の問題は、随所で挿入される回想シーンが、現在とつながっていない上にタイミングも不鮮明で、回想として機能していないことです。しかも、3人の兄ちゃんはいずれも似たような芝居しかしていないので、物語も発展しません。結局、すべてがうやむやなままに作品も終わってしまいました。[DVD(字幕)] 3点(2024-03-25 01:18:32)

36.  騎兵隊 南北戦争が舞台なのですが、その割には、どこでどんな戦闘が行われているのかがはっきりしなくて、単に「南軍が迫っていて、かなり強い」といった程度にしか描かれない。よって、登場人物がいくらあたふたしていても、スリルにならないのです。また、ジョン・ウェインの軍隊指揮官というのも合っていませんし、特段、活躍の場面があるわけでもない。結果、断片的なエピソードをつないだだけになってしまいました。[CS・衛星(字幕)] 4点(2024-03-24 00:17:46)

37.  ウォーターメロン・ウーマン 《ネタバレ》 映像作家志望の女性が、1930年代の女優のドキュメントを作っていたら、彼女も自分と同じくレズビアンだったことを知り・・・というお話。このように、枠組設定にはなかなかオリジナリティがあって興味深いのですが、中身が伴っていなくて。まず、現在のパートと当時の再現?あるいは主人公が作っている映像そのもの?にメリハリがなく、まったく同じような描写であるため、時空を超えた落差と、それに基づく探求ドラマという美味しい要素がなくなっています。また各登場人物の会話自体、どのシーンも似たような感じで、何かが完成していく過程が感じられませんでした。せっかくの設定が生かされませんでした。[DVD(字幕)] 3点(2024-03-23 18:08:56)

38.  コーダ あいのうた 《ネタバレ》 何がいいかって、「両親がアホなところ」。医者にかかることになっても、「セックスができるかどうか」しか考えていない。娘の友人がいるとかお構いなしで(気づいてなかったとはいえ)ベッドでギッタンバッタン。しかもそれをまったく反省していないどころか、完全に堂々としている。まあ、そっちの方面だけでなくて本業の方もそうなんだけど、そういう生身の姿をきちんと作り込んでいるからこそ、聾設定も手話も、手法が目的化することなく正しく機能しています。とりわけ、生活のあれこれの中にも、娘に対する依存(障害サポートだけではない)を表現してみせた母親役の芝居は光ってるなあ、と思っていたら、マーリー・マトリンですか!あのデビューから35年、演技力は健在でした。また、父親と兄貴も、安定した上で相互に巧く絡んでいますし、主演の彼女も、作中の人物の歌同様、テクニックに走ることなく、内面を自然に表出するいい存在感を発揮しています。●その上で、自室で母親と、海辺で兄貴と、トラックで父親と、それぞれの対話を積み重ねて関係を再構築していくプロセスも、きちんと押さえられています。ラストが全部ハッピーで大団円なのはかえって物足りないという向きもあるかもしれませんが、こういうのはそれでいいのです。[CS・衛星(字幕)] 6点(2024-03-22 00:25:17)

39.  メッセンジャー(1999) 《ネタバレ》 導入部は主人公のタカビーさの強調に少し苛々しますが、中盤で定石通り世界が反転してからは、怒濤の勢いです。そして終盤は完全にレースの一本勝負に集中する潔さ、ホイチョイの腕は健在でした。主人公サポートの脇役部隊に見せ場を作ることも、もちろん忘れてはいません(すでに書かれていますが、京野ことみの働きが絶妙です)。●そして、エンドクレジットの勢揃いラップがまたいいのです。決して上手くはないけど、手作り感があふれていて、各キャストが心底楽しそうなのです。しかも最後の事故姉ちゃんが途中で仲間に加わる芸の細かさ(つまり、作品ときちんとつながっていて、その一部をなしている)。●気になったキズは、バイク便のボスの印鑑盗用&書類隠蔽のくだりなんですけど、脚本上あそこまでする必要はあったかな。会社を配達で訪れた鈴木がやりとりの際に岡野とトラブルになった、というだけでそのまま進めたと思いますけど(その前に、尚実引き抜かれの描写はすでにありますからね)。[DVD(邦画)] 7点(2024-03-19 01:13:48)(良:2票)

40.  二重心臓 《ネタバレ》 夢野久作原作の映画化に挑むとはまた難易度の高いことを、と思いつつ、その心意気は買おうと思っていた。しかし、まったくそれ以前の問題でした。最初、刑事らしきオッサンが過去のある事件を延々と説明する。説明台詞ではなくて「説明」する。その後も、各場面で、登場人物はただストーリーを喋っているだけ。最後は延々と舞台をそのまま映して、はい終わり。輪をかけて、照明やカメラは、テレビドラマレベルどころか、ワイドショーの再現ドラマレベル。これは映画ではありません。[DVD(邦画)] 1点(2024-03-18 22:07:07)

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