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【製作年 : 1970年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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21.  チャンス(1979) 果たして本作のピーター・セラーズをして「熱演」と呼べるかどうか(むしろ部屋中を七転八倒してマスターベーションしてみせるシャーリー・マクレーンが大熱演だったと思う)。「純なる者は善である」という前提に立てば、チャンスは聖人なのかも知れませんが、セラーズが演じていたのは愚者でも善人でも聖者でもなく、「無」だったんだと私は思う(「ライフ・イズ・コメディ !  ピーター・セラーズの愛し方」の中で、セラーズ本人がそう言ってたから、この解釈は正しい筈)。純度の究極は無であり、それは善にも悪にも染まらない。また、無にはブラックホールの様に強大で無限の吸引力がある。本作での彼の演技は、その「無」のパワーを自然に表現した「演技を超えた演技」とでも評すべきものかもしれません。そういうことで、6点献上。6点(2005-01-28 00:04:35)

22.  名探偵再登場 「名探偵登場」シリーズであることは明確なものの(この映画の邦題は個人的に歴史に残る名邦題だと思う)、探偵小説のパロディである本作は、推理小説のパロディだった前作とはだいぶテイストの違う仕上がりになってます。従って推理小説ファンで前作を気に入った方も、探偵小説好きでないと今回は辛いかもしれないし、逆に前作が気に入らなかった方も、探偵小説ファンなら楽しめるかもしれません。残念ながら私はそのどちらでもありません。そんな私でも、前作はキャラクターが大勢いたのでまだ楽しめましたが、ピーター・フォーク一人では少し苦しかったです、4点献上。4点(2005-01-28 00:04:09)

23.  名探偵登場 例によって推理小説にも疎い私は、誰が誰だかは何となくしか判りませんが、元ネタを知らずとも各々のキャラクターは充分面白く、また、ラストで犯人(?)がとうとうと捲し立てる推理小説のいい加減さには笑わせて貰った記憶があります。ニール・サイモンの脚本はパロディと言うよりは、推理小説に対する挑戦状といった趣が強かったですね。盲目の執事等も単なるお笑いキャラではなく、推理小説には度々登場する、障害を持つ怪しげなキャラクターからきているのでしょう。そういうことで、「再登場」にも再登場するジェームズ・クロムウェルの若きコメディアン振りに、6点献上。6点(2005-01-28 00:03:49)

24.  ブラザー・サン シスター・ムーン これまたどうなんだろう? 宗教映画と言うよりは、【やましんの巻】さんの仰られる様に、音楽共々ヒッピー映画の側面が強いと私も感じた(↑これって一応ミュージカルなんですか?)。宗教に関心の無い典型的な日本人、そして映画ファンの私には、フランチェスコがどういう人物だかさっぱりと伝わってもこなかった。小作人の一人が言った様に、この宗派(?)の開祖の人達は全員裕福の出。はっきり言って毎日が食うや食わずの人間に、花が美しいとか鳥は自由だとかほざいてる暇は無い。ましてや親の財産を勝手に捨てるなど言語道断。唯の放蕩息子でしょ、この人、4点献上。4点(2005-01-11 01:10:57)(良:1票)

25.  ひまわり(1970) 戦場から還らなかった夫を待ち続け、遠い異国の地で遂に探し当てた夫の手がかり。しかしそこにいたのは洗濯物を取り込む若く可憐な女。それだけで全てを悟るジョバンナ。戸口からは幼い娘が顔を覗かせ、「ズドラーストヴィチェ」ではなく「ボンジョールノ」と声をかけてくる。生活感に溢れる部屋。枕が二つ並んだベッド。子供を叱りながら忙しなく動く、溌剌とした若い妻。それらは全て、ジョバンナが10年間夢に見続けてきた光景。夫の生存だけを信じて生きてきたジョバンナが、初めて夫であって欲しくないと思った瞬間の再会。居た堪れなくなって列車に飛び乗るソフィア・ローレンに、ただ涙、涙…。ジョバンナを待っていた、寡婦よりも残酷な運命。ひまわりは、あらゆる悲劇の上に大輪の花を咲かせていました、7点献上。7点(2005-01-11 01:10:35)

26.  ラ・マンチャの男 ドン・キホーテとは、負け戦に挑む愚か者のことでも、現実から逃避した狂人のことでも、もちろんディスカウント・ストアの名前でもなく、高邁な理想に生きた誇り高きラ・マンチャの領主。彼の眼はまやかしの現実を見透かし、その向こうに潜む真実を見抜く。彼の折れた槍や曲がった剣は、腐った日常に首まで浸かった現実主義者(例えば私)の心を的確に貫く。現実、戯曲上の現実、そしてアロンソ・キハーナの妄想という多重構造的ストーリーが呼応し合う物語のダイナミズム、名曲と名台詞の数々、ソフィア・ローレンの大胆な演技と美貌、ピーター・オトゥールの「アラビアのロレンス」以上の名演と、見所満載の傑作ミュージカル。映画版の唯一のマイナスは、アーサー・ヒラーの凡庸な演出か。同じ舞台劇の映画化でも得意のライト・コメディではなく、大胆にもミュージカルに挑むとは、彼自身ももう一人のラ・マンチャの男だったのかもしれません、9点献上。9点(2004-12-15 00:17:28)

27.  マッカーサー 一見、戦争映画的な感じもしますが、ジェリー・ゴールドスミスの名曲「マッカーサー・マーチ」ほど勇壮な物語ではなく、ダグラス・A.マッカーサー米陸軍元帥の後年を描いた、生真面目な伝記映画といった仕上がりになってます。従って映画の中に物語的ポイントは無く、有名なエピソードをさらっと流しただけで終わってしまったという印象です。特にGHQ時代なんか、ほんのちょっとしか描かれてません。ましてや、何事も単純化してしまうハリウッド映画の例に漏れず、平和憲法制定のシーンには目が点になってしまいました。余り戦争自体にスポットを当ててないのに、政界進出部分もカットしてあるのが解せませんね。ま、アメリカ近代史上最も優秀だと言われている軍人を知る為の入門編としては良いかもしれません、5点献上。5点(2004-11-26 00:11:17)

28.  スローターハウス5 レイ・ブラッドベリ同様、カート・ヴォネガットJr.の小説も私にはファンタジー過ぎる嫌いがあり、もちろんこの原作も未読。本作もSFと言うよりはファンタジーに近いですけど、本当はそのどちらでもなく、人の断末魔の走馬灯の形を借りた戦争映画というのが実像でしょう。この物語はヴォネガット自身が経験したドレスデン大空襲を描く為だけにあるのです。それにしても当時は、この構成と編集は相当革新的であったろうと思います。「メメント」さえ経験してしまった今から見ればどーってこと無い様にも見えますけど、この辺に当時の賛否両論の原因があるのだと思います、6点献上。6点(2004-11-26 00:10:54)

29.  ナーザが海を騒がす / ナージャと竜王 ナージャというキャラクターは、中国では日本での桃太郎並にポピュラーなのだそうです。従ってこのアニメーションも中国人と言うか、中国の子供達には面白いのかもしれませんけど、それでもかなりの低年齢層向けだと思う。それにしてはこのナージャ(母親の生んだ蓮の中から孵るというのは釈迦のイメージ?)、無敵の上にかなりの傍若無人ぶり。情け容赦無く竜神の「筋」を抜いてしまうというのも、結構引いてしまう設定です。技術的にはほとんどディズニー・アニメの模倣みたいだし、京劇的演出を除くと、物語的にも個人的には面白くありませんでした。そういう訳で、3点献上。3点(2004-10-09 00:36:31)

30.  サード 無分別や無目的を描くのが全共闘後の青春映画の特徴ですけど、本作も私には当時から地味でつまらない映画としか思えないし、そこに共感もありません(どーしょーもない田舎の馬鹿ガキ共と「短歌」と呼ばれる院生に、寺山修司の共感は込められてる様な気もしますが…)。同じ「無」でも、こういった映画のガキ共は「無知能」と呼んだ方が良い。大人の能書きに対する感想をいちいちナレーションで入れるのも余り頭の良い方法とは思えないし、少年院の描写からもリアルさは伝わってきませんでした。こういう陰気で地味な映画が持てはやされた所為で、70年代頃から邦画の衰退が進んだとも感じます。それにしても、21世紀の少年犯罪の前では本作は凄く陳腐に見えてしまう。恐ろしい時代になったもんです…、4点献上。4点(2004-09-24 16:11:28)

31.  草迷宮 ま、東京にも長く居たから田舎者コンプレックスは少々薄らいだみたいですね。そこで本作ではマザー・コンプレックスだけにテーマを集中。「田園に死す」も構図や色彩にこだわってましたけど、この映画は更に美しく幻想的な仕上がり(役者が美形だというのが最も大きな要因だと思う)。しかししかし、これ、丸っきり「田園~」からの使い回しじゃないの。美術や演出、そしてストーリーも何故かほとんど一緒。今回はアングラ臭を薄めてあるのかと思ったら、途中でアングラ小僧を登場させちゃうし、進歩しないな~。本作で一番良かったのは時間が短かったということでしょうか、5点献上。5点(2004-09-24 16:11:03)

32.  田園に死す 自らを見つめ直して、自滅したインテリ馬鹿風の前作からグッと個人的なテーマで普遍的なイメージを描こうとしたことには好感が持てます。故郷を三途の川の畔に見立て、生者と亡者がひしめく地獄の一歩手前に設定したのには共感しさえする。陳腐なアングラ演劇臭も、前作同様の田舎者コンプレックスにマザー・コンプレックスを足しただけの陳腐なテーマを描くのには合ってる(江戸っ子の上、マザコンの気が全く無い私には通用しないけどね)。でもとにかく、この映画は単純に面白いよ。最後まで観てて飽きない。ということで、えも言われぬ空気女のエロティシズムに、6点献上。6点(2004-09-24 16:10:43)

33.  書を捨てよ町へ出よう アイタタタ…、痛すぎるよ、ダサすぎるよ。反体制と前衛とアートを気取ってカッコつけてるけど、ここには体制批判も自己批判も美意識も無いじゃない。これはアンタの即物的な欲と羨望(とやっつけ仕事)そのものじゃないの。映画という媒体の否定に映画を使うこと自体は許すよ。でもアンタ、否定しておきながらこの後、何本も映画撮ってるじゃない。自己矛盾は感じなかったの? 負け惜しみの様な理屈っぽいボソボソしたボヤキばかりじゃ、カッコ悪すぎて、恥ずかしすぎて、とても観てらんないよ。このタイトルはそっくりそのまま、のしを付けてお返ししますよ、寺山修司さん。書を捨てて、少しは町へ出といた方が良かったんじゃないの、今更遅いけどさ…。自ら存在を否定する様な作品には、文字通り存在価値などある筈も無い。0点(2004-09-24 16:10:20)(良:1票)

34.  エスパイ 邦画衰退の強力な推進役となったであろうトンデモ映画。超能力映画の筈なのに、こいつ等の超能力の役に立たないこと立たないこと。敵は敵で、捕まえた由美かおるに何と催淫剤(!)を投与しちゃう馬鹿揃い…って、何で自白剤じゃなくて催淫剤なのさ、単なるエロ集団か? それにシャルル・ド・ゴール空港(らしい)のカフェが、ほとんど「喫茶マイアミ」に外人座らせただけ。しかも店内に流れるBGMがムード歌謡ってどうよ? なのにゴア・シーンだけはやけに力入れて作ってあるじゃん。あ~っ、これがエロ・グロ・ナンセンスって奴か!? だったら少し点を上乗せしよう、3点献上。3点(2004-09-21 00:07:09)

35.  原子力戦争 Lost Love 日常的な隠蔽工作が白日の下に晒され、美浜では遂に死者まで出した大規模事故が発生、しかし電力の大部分を依存せざるをえない今日の日本では、原子力発電所はより社会的で重要なテーマだと思いますが、こういうテーマの邦画って、(ドキュメンタリーを除くと)これと「東京原発」位しか無いんじゃないでしょうか。本作は発電所正門でのゲリラ撮影シーンから反原発の匂いも漂ってきますが(こんなものを劇映画で使用するなと言いたい)、基本的には原発とその「地域」までをも描こうとした社会派スリラー。しかし、悪魔的容姿で一人だけ浮いてる山口小夜子の扱いが象徴する様に、映画としては少し中途半端な仕上がりになってしまってると思う。ま、それでも貴重な一作であることには間違いないでしょう、5点献上。5点(2004-08-24 18:12:46)

36.  ウィッカーマン(1973) 《ネタバレ》 男女の性の営みを赤裸々に詠い上げた牧歌的なフォーク・ソングが全編を彩るシュールなホラー・ミュージカル(?)。島民の信仰するカルト宗教を文明から批判するのではなく、キリスト教から批判させることで宗教の矛盾を突いた辛辣な内容(更には、60年代の行き過ぎた若者風俗への皮肉も感じる)。「生贄を捧げることで豊作が約束されるなんて迷信だ」と切り捨てる男が、キリストの奇跡という「迷信」にすがる滑稽さ。そして丘にそびえる「ウィッカーマン」のヴィジュアル以上に、生贄の周りで朗らかに歌い踊るクリストファー・リーのインパクトが凄い(宿屋の娘の全裸ダンスも凄かった)。キリスト教が敗北してしまう結末といい、全編に於いて結構衝撃的なので、一回ぐらい観てみても損はしないでしょう、6点献上。6点(2004-08-19 19:38:49)

37.  青春の殺人者 本作の父親殺しについては衝撃的でも何でもない。が、父親を殺してからが凄かった。これはもうありえない展開。伊達に市原悦子をキャスティングしてない。しかし、ここが本作最大の山場になってしまってるので、以降は今で言うバカップルのダラダラした話に見えてしまう(ひたすら繰り返される原田美枝子の「じゅぅんちゃ~ん」という間の抜けた台詞回しが、後の水谷豊の「あ~にき~」というのと同じくらい耳につきました)。長谷川監督はこの無目的さに全共闘「後」の青春を表したかったのでしょうか? それにしても、冒頭に「長谷川和彦第一回監督作品」と誇らしげに映し出されますけど、まさか30年近く経った現在に於いても「第三回監督作品」さえ作られていないとは、当時は誰も予想しなかったことでしょう。6点献上。6点(2004-08-16 13:32:50)

38.  オードリー・ローズ 「エクソシスト」以降のオカルト映画ブームの最後に輪廻転生映画ブームというのがあり、70年代後半、生まれ変わりをテーマにした映画が日本でも何本か公開されました。本作もその内の一本。映画的にはオカルトやホラーというよりもサスペンス・ミステリー調に仕上がっているので、特別オカルティックな展開や特撮もなく、比較的地味~にストーリーが展開していきます。ラストでアンソニー・ホプキンスは「魂は救われた」と語り、マーシャ・メイスンも「魂は生き続けている」と手紙に書いて、何かハッピー・エンドの様相を呈していますけど、私的にはとても納得できない悲劇的な結末だと思います。それにしてもロバート・ワイズって、良く考えたら昔からジャンル映画の監督だったんですよね。ということで、哀れな女の子に4点献上。4点(2004-07-22 17:36:57)

39.  ハウス/HOUSE(1977) ま、一言で言ってしまえば確信犯的馬鹿映画。少しイッちゃってる役名やキャラ設定以上に凄いのが、耳を疑う台詞の数々。とにかく彼女達が台詞を喋る毎に爆笑してしまうこと請け合い。そして、仕上がりがどんなにチープでも、溢れ出るイマジネーションをそのまま映像化してしまった思い切り、観客の見たいものを見せようとする徹底した姿勢も凄い(いついかなる所でも風を受ける鰐淵晴子等、演出のツボは外してません)。また、ふんだんにお色気シーンがあることを考えると、本作は決して子供向けなどでもありません。「発狂する唇」など本作の足元にも及びませんヨ、7点献上。7点(2004-05-25 23:12:32)

40.  ブルークリスマス 《ネタバレ》 UFO目撃者の血液は青色に変化するというアイデア一本で、いくつものエピソードを同時進行させる倉本聰のオリジナル脚本を、岡本喜八がダイナミックに演出した現代の(と言っても四半世紀以上も前の)魔女狩りを描くSFサスペンス。本作のテーマは未知への畏怖ではなく人心の恐怖だったらしく、UFOや青い血、そして「X-ファイル」ばりの陰謀にまつわる説明は一切無し。従って不気味さはありますが、今一つ説得力の無い仕上がりとなっていたように記憶してます。降り積もった白い雪の上を流れる竹下景子の青い血が、勝野洋の赤い血と混ざり合う美しくも悲壮なラストシーンで、倉本聰は人種融和のメッセージを伝えたかったのだと思いますが、当時は多少がっかりして映画館を後にしました、5点献上。5点(2004-05-25 23:11:37)

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