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プロフィール
コメント数 901
性別 男性
年齢 42歳
自己紹介 最近になってまた映画を観る習慣が出来ました。
前はほとんど観なかった邦画をたくさん観るようになり
新しい映画ライフが充実しています。

昔ほど数はこなせませんが
趣味と生活のバランスをうまく保ちながら
なるべくたくさんの映画を観て、
なるべく読み応えのあるレビューを続けていきたいと思います。

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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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21.  ホッタラケの島 遥と魔法の鏡 《ネタバレ》 「いつのまにかどこかに行ってしまった大事なもの」 それはきつねさんによって集められ、きつねさんの世界はそうやって人間達にほったらかされたもの、ホッタラケで作られた世界なのでした。自分にもそんな風に無くしてしまったものがあったかな、そういえばあれはどこにやったっけ、と自分の思い出に想いを馳せるきっかけになる良いストーリーだと思いました。 テオによるときつね達はホッタラケのものを集めるばかりで、自分たちで何かを作ることはできないと言っていましたが、つぎはぎの材料でできた電車やバイクが出てきてその設定はもう既に破綻してましたよね。ラストは飛行機まで作ってるし。作れない、なんて設定なんでわざわざ作ったんでしょうね。 あと、ホッタラケの記憶が見られるホッタラケシアターはもっと見せてくれても良かった。例えば遥の両親のホッタラケにしたものがシアターに出る、とかもっと遥以外の人の記憶とかも見せてほしかった。面白いシアターだなと思ったのに、見せ場が少なくて残念でした。 自分の小さい頃に想いを馳せノスタルジーを感じることができたり、子供向けのアニメによくある物を大事にしようという教訓的な要素もあって、子供と一緒にも見られる良い映画だと思いました。私が上述したような気になる点は子どもなら気にしないかもしれませんね。そういう意味ではつまらない指摘をしたのかもしれません。今度子どもにも感想を聞いてみよう。[インターネット(邦画)] 7点(2021-10-14 18:49:28)(良:1票) 《改行有》

22.  鴨川ホルモー 《ネタバレ》 ただただ京都の景色が見たくて鑑賞した映画です。いや、原作も読んでたからハードルも低かったからというのもありますが。やはり京都の風景はいいなあ。清水寺、吉田神社、金戒光明寺、南禅寺と水路閣。大学の風景も何だか懐かしい。さすがに京大なんていいとこは出ていませんし、あそこまで極端な寮生活とかはしていませんが、それでもなんだか大学の空気や大学生の部屋など、ノスタルジーを覚える景色を堪能できました。それだけでも価値のある映画でした。ってちゃんと内容についても書きますが(笑) ストーリーのほうは正直原作と比べてだいぶ色が薄くなったという印象です。物語の大半が安倍×芦屋×早良の人間関係に費やされてしまって、肝心のホルモー部分がかなり端折られたと感じました。ただダサい男が高嶺の花に憧れるだけの話ならこの映画をわざわざ観ないってのに。いや、京都見たさにわざわざ観るやつも確かにいるんですけどね。にしてもウェイトの置き方を間違えてるなーとは思いました。オニが現れるまでもけっこう尺取られたし、もっと見たいものを見せてほしかったというのが正直なところ。 でもああいう世界観自体にはとても憧れます。青龍、朱雀などの四神の名に分かれて四大学対抗でそれぞれが操るオニによるリーグ戦を行うなんて、すごいアイデア。そしてギブアップの合言葉が「ホルモー」っていったい何なんだ。作者の万城目さんの発想力に驚かされる。映画や小説で知ってる場所が出てくるとそこの風景が思い出されて個人的にとても嬉しくなるのですが、万城目さんは今作で京都。『鹿男〜』で奈良。『しゅららぼん』で滋賀県など、関西エリアを中心にその場所に昔から伝わるものや有名なものをファンタジックに描くのがとても上手いなあと思います。どの話も楽しめるものです。時々発想が走りすぎてるきらいがありますが(笑) ああ、旅したいな。[インターネット(邦画)] 7点(2021-08-31 20:35:32)《改行有》

23.  60歳のラブレター 《ネタバレ》 観る前に予想していたものはもっと、ヨボヨボの要介護のおじいさんみたいなのが家族に見守られながら思い出話を語って…っていう感じのものを想像してましたが、考えてみれば60ってまだまだピンピンしてる年齢でしたね。 60になる歳の3組の男女の恋愛事情が描かれるわけですが、自分が男なので男目線で見た時に一番感情移入できたのが医者のおじさんかな。不器用ながらも誠実さでアプローチしていく様子や、相手のこともよくわからず食事の場に引き入れられ反発してしまう娘さんなどもリアルでした。英文を訳させてプロポーズするというのも面白いですね。 あとの二組はなんだか作りもの感が強くてあまりまともに受け止められませんでした。突然現れた60近い女性を執拗に口説きにかかる人気小説家。若い女と不倫して堂々と離婚したくせに昔奥さんが書いた手紙を読んで突然目覚めるエリートサラリーマン。普段旦那にボロカス言うのに急にヘソクリでギターをプレゼントする奥さんと、病室でずっと歌い続けるその旦那。 病室で歌う旦那は素敵だとも思うが、自分だといくらなんでも病院の周りの迷惑が気になってあそこであれはできない。 まだあの年齢ではないからなのか、どこか引いた目線で見てしまった作品でした。[インターネット(邦画)] 6点(2021-07-31 18:44:09)《改行有》

24.  人のセックスを笑うな 《ネタバレ》 全然笑えないな。みるめ(=松山ケンイチさん)への感情移入が止まらなくて、ずーっと真顔で鑑賞しました。こういう雰囲気の女性に惹かれてしまう気持ちが分かりすぎて、痛い。自分の好きなこの女性の人生の中心には自分はいないことがわかってて、なんとかその中心に入ろうと必死になって、でも全くそれがかなわない。彼女に近づきたくて全然知らないリトグラフを始めたり、家を探し当てたり、でも彼女が結婚してるとわかって距離を取るために携帯電話を針金でぐるぐる巻きにして封印したり、それでもやはり会いたくなって家まで行ってしまったり、、、。奔放なゆり(=永作博美さん)に翻弄されまくるみるめは愚かながらも、でもその気持ちや葛藤の一つとして否定することは自分にはできず、ただただ苦しい気持ちを共有して終わってしまいました。 ゆりは、みるめとの関係においてはたぶん、100%自分のやりたいようにやったんだろうな。関係を始めてから、関係を終わらせるまで、文字通り終始マイペースで。そしてみるめはみるめでそこまで振り回されておきながらゆりとの関係に対して1ミリも後悔はしてないんだろうな。「もっとこうしていれば今も一緒にいられたかも」という後悔はしただろうけど、一緒にいたこと自体を悔やむようなことはきっと無い。ゆりのことをとてつもなく好きだっただろうから。いや好きだろうな、今も。 そんなに好きな相手が突然自分の目の前から消えて、会ってどうするかなんてわからないけどとにかく手がかりを求めて探し回る。電話が来たと思ったら意中の相手は旦那と一緒に海外旅行。気持ちが切り替えきれないみるめ。そしてラスト、 「会えなければ終わるなんて、そんなもんじゃないだろう」 そもそも終わらせるつもりなんてなかったのに、ただただゆりを求めて空虚に彷徨うことしかできなくなってしまった。この彷徨には出口があるんでしょうか。いまだにそんなもの見えてこない。[インターネット(邦画)] 10点(2021-07-08 00:12:30)《改行有》

25.  天国から来た男たち 《ネタバレ》 20年前の映画かあ。私も一度タイに行ったことがありますが、「アジアの混沌」というものは確かにある。別にそれはフィリピンやタイ特有のものではなくて、普通に日本の中にもあるもので、よその国の人が「おかしい」とか「いかれてる」と思うようなことなんかいっぱいあるんだろう。この話がどれだけリアリティに基づくものかはわかりませんが、そういう尺度で映画を楽しみました。お金次第でなんでも自由な刑務所、なんか本当にありそうですよね。こういうのを見ると、いかに自分が平和で安定した場所が好きなのかよくわかる気がします。英語が多少できますが、だからって日本からそれほど出たいとも思ってないし、やたらと人の輪を広げようとも思わないし、基本的に内に引きこもりたいタイプの人間なんですが改めて「外って怖いなー」と思わせられた作品。たぶん映画が見せたいものとは全く違う感想を持ってしまいましたが。まぁ仕方ない。思ったんだから笑 しかし20年前の映画なのに、吉川晃司さんや遠藤憲一さんはあまり外見に変化がないですね。つい最近撮った映画だと言われてもそんなに違和感はない。ある意味カメレオン俳優だわ。山崎努さんだけは、さすがに『長いお別れ』を観た後でこれを見るとさすがに年取ったなーと言いたくなる。キャラも全然違うしそこは自分の中だけで違和感だらけでした。 話自体は夢がある、というか「色んな世界があるんだなー」と率直に感じた作品。だからってそこに行きたいとはほとんど思わなかったが。いや、少し行きたいかも。ただ、少しブラブラするくらいでがっつりそこで滞在したいとは思わない。どんなところか少し見てみたい、その程度の関心。なんて言うか、ああいうお金や悪いビジネスで繋がるっていう感覚が自分には無くて、毎日そういうことをして綱渡りで生きることが楽しいと思うような自分がもうないんですよね。そもそもそういう要素がある人や若い人ならこの吉川晃司さんや山崎努さんに憧れるのかもしれないけど。自分には全然響きませんでした。最後サクセスストーリーっぽく描かれてますが、特にそれもどうとは思わなかった。 結局この映画は何が大事と言いたかったのか。お金?信仰心?友情?それとも愛する人?混沌の中でも自分を失わない強さが必要ということなのか。色々考えさせられて、自分の大事なものを確認することができました。[インターネット(邦画)] 5点(2021-07-02 23:54:28)《改行有》

26.  レイクサイド マーダーケース 《ネタバレ》 ミステリーやサスペンスを期待して鑑賞した映画ですが…どちらの要素も中途半端だったかな。ミステリーなら犯人探しやトリック、真犯人の犯行の動機や背景などが詳らかになっていくのが見ていて引き込まれる。サスペンスなら人間同士の葛藤や関係のもつれ、それらが重なっての犯行や狂気性などを見るジャンルと言えると思いますが、この映画はそのどちらもなかった。事件は起きるがそれの対処はひたすら普通の人たちが普通に考えて思いつくことをやっているだけ。しかもそれを延々と。湖に捨てるまでのシーンなんてあんなに長くいるかなあ。結局犯人もはっきりしないから動機もよくわからないし。憶測の動機について親たちや先生があれこれ言ってそれで終わり。楽しめたかと言われると首を縦には振れない。 あと自分がお受験というものに対してあそこまで思い入れがないことも話に入り込めない一因です。結局あんな極端な感じの私立に入れて本人は幸せになるのかなって思ってしまう。まあ自分がそんな私立に行ったことがないしもちろん環境は大事とは思うのですが、個人的にはちょっと良い公立くらいでちょうど良いと思ってしまう。まあそれも、私立で人生が決まった、決まると思っている親には通じない理屈なんでしょうが。 実際あんなふうに子供の受験のために親まで泊まり込みで合宿、なんてあるんですかね。私なら、人付き合いも苦手だし絶対嫌がってるな(笑) ずっと冷静で、言ってしまえばとても冷たい対応をしていた豊川悦司さんが終盤、子供たちやその親たちに急に感情的になり罵詈雑言浴びせて罵るシーンがありましたが、あれ、驚くほど棒読みの台詞でしたね。すごく感情出そうとしてるのにあそこだけ演技がすごく下手で、なんだか見てて冷めてしまいました。あんな感情剥き出しにしていうセリフが心に響かないってちょっと致命的だな。それなら終始ずっと冷たいキャラでいってもらった方がよかった。かえってあれで話に入りにくくなってしまいました。 タイトルやあらすじが引き込まれる内容だっただけに中身が残念という、本当に残念な映画でした。こういう話題性のみで作って予告編まで楽しい、みたいな映画が減ることを願います。[インターネット(邦画)] 3点(2021-06-19 00:30:19)《改行有》

27.  かもめ食堂 《ネタバレ》 たとえば日本で、どこの国の人ともわからない人がどこの国のものかもわからない食べ物を出してる食堂を見つけたら……… けっこう面白そうですよね(笑) それと同じで、日本人がフィンランドでおにぎりメインの食堂なんか出したら、まあみんな好奇の目で見ますよね(笑)ある意味あの時点でもうこの店は流行っていたのかもしれない。しかしはじめは閑古鳥。来る日も来る日も来店するのは日本かぶれの豚身くんのみ。しかも来店第一号でずっとコーヒーはタダ。映画のラストにはこの店閉めてしまうのかなとか思ってしまったりして。 しかし日本人同士の奇妙な縁から始まり、段々とお店は流行っていきます。とんかつ定食などを美味しそうに頬張るフィンランドの人たちが、雅子さんが頼んだパリッパリの海苔で巻いたおにぎりを食べるシーンを凝視するのにはまた笑えた。めっちゃ美味しそうですよね。 そこからなのでしょうか、フィンランドの人たちが文字通り老若男女を問わずかもめ食堂におにぎりを食べるために訪れ、食事を楽しんでいきます。けっこうロックないでたちをした女の子たちも食べていましたね。 最初にした例え話ですが、もし日本でよその国の人がたった一人でその国の食べ物を出す食堂をしていたら………やはり最初は好奇の目で眺め、その後徐々に入っていく人たちに紛れ、自分もその店に食べにいくんだろうな。 「おにぎりは日本のソウルフード」 確かに。[インターネット(邦画)] 8点(2021-06-17 22:43:06)(良:1票) 《改行有》

28.  楽園 流されて 《ネタバレ》 まず結論から言うと、あまり面白くなかった。面白いところもあったんだけど、メインキャストの二人に全然魅力を感じられなかったのが大きい。男は図星を突かれてキレて手をあげる、女は高飛車で感謝や周りの人への配慮を全く知らない見下し女。それが作中で変わるかと思いきや、そんなに変わることもなくエンディングへ。一瞬変わりかけたと思ったんですが、、ね。 同じ官能映画のジャンルで一つ前に『火口のふたり』というものを観ましたが、それにくらべると大分薄っぺらいものと思ってしまいました。短い映画の割には長く感じてしまうのは致命的。 親の七光り、育ちの良い有力者の娘が参議院議員になるべく選挙に出馬するが、他者を自分の手足としか思わず、周囲の人間に感謝も知らず、ただただ横柄に振る舞う様は閉口の一言。男は男で、優しく気遣ってくれる嫁に子供のような態度で接し、挙げ句の果てに口論の末殺してしまうと言う、なんとも出来の悪い愛憎劇に思えてしまう。そんな二人が無人島に行き、お互いを罵り合いながら展開するストーリー。無人島生活の中で何か人間的なものが劇的に変わるでもなく、最後までお互いの本質は変わらないまま終了。ある意味清々しいが、面白いかと言うと全然そんなことはなかった。 急に出てきた中国人も唐突だったし、嫁さんを殺す展開は果たして必要だったのか??なくても全然話は進めたと思うが。 議員の娘に終始不快感を感じながら終わる。そんな映画でしかありませんでした。疲れた。[インターネット(邦画)] 3点(2021-05-12 01:13:03)《改行有》

29.  樹の海 《ネタバレ》 タイトルから、もっと文字通り「樹海」的なものを想像していましたが、樹海はあくまでそれぞれの人生・それぞれの人たちの最終到達点で、樹海自体がそれほど中心として据えられるわけではありません。ずっと森の映像ばかり見せ続けるわけにもいかないし、考えてみたら納得なんですが、もう少し樹海に焦点当てて欲しかったというのが正直な感想。 「一度樹海に入ったら二度と出られない」 「樹海の中ではコンパスが効かない」 「樹海には注射器などの違法廃棄物がたんまりある」 など、日本人なら一度は耳にした青木ヶ原樹海エピソード。そういったなんとなくどこかで聞いた樹海エピソードをたよりに見始めたわけですが、正直映像はどこにでもある森林という感じで、「青木ヶ原樹海が見たい!」という期待はそれほど満たされませんでした。 物語の中心はあくまで「そこ」に至るまでのヒューマンドラマ。四者四様のドラマはそれはそれで見応えありましたが、個人的にはそれと樹海で自殺というのがあまりつながりませんでした。別に樹海じゃなくてもいいのでは、という。自殺に至る理由も人によっては乏しいかなと。まあ死にたくなる理由なんて人それぞれだからいいんですが、「なぜ樹海で」という部分はもっと掘り下げて欲しかった。 個人的には井川遥さんのエピソードが一番好き。一番平凡な日常を送ってるように見えたからだろうか、その分過去に犯した過ちとそれがあっての現在の状況への葛藤などが見えて面白かった。何気に大杉漣さんがいい味を出してる。一瞬しか出てないのにあんなに印象に残るのがさすがだなと思いました。[インターネット(邦画)] 5点(2021-05-02 14:27:19)《改行有》

30.  ディア・ドクター 《ネタバレ》 真っ暗闇を駆ける自転車のヘッドライトから始まる『ディア・ドクター』 暗いし白衣着てるからこの人が主要キャストなのかと思い込んでいたらただの名もなき脇役の人。事件が起きたその後でした。 まず驚いたのは医者の給料。無医村の過疎地域で好条件が出されたにしてもすごいですね。実際もあんなもんなんでしょうか??だとすれば、けっこうなり手は多そうだけどなあ、と思うのは医者の仕事やあそこまでの田舎暮らしを知らない人間としての意見ですが。でもそこまで悪くないように思える。まあそれはこの映画の見せ方のせいもあるでしょうが。 偽医者はあまり聞きませんが、無免許教師とかは実際時々ニュースでも見ますよね。あれも似たようなもんなんでしょうね。けっこう長い間その職の人として働いて、「人当たりも良くて良い先生でした」とか新聞にコメント載ってますもんね。最初にそう言う人として認識してしまったら後からそれを疑うって相当難しいと思う。最後の方で村長さんが刑事に吐いた言葉「あんたらもほんとに警察?手帳なんかあったって信用できねーよ」というセリフは、そのまま詐欺防止のキャンペーンポスターに使ってもいいセリフだと思う。実際水道局やらなんやらが家に来ても、わざわざその事務所にその人が実在してるか電話する人なんかいませんもんね。 とまあなんか詐欺の話になってしまったが、ストーリーは好きです。柔和だけど怪しい村の診療所の医者役に鶴瓶さんって、似合いすぎてる(笑)でも村の人たちとの掛け合いはとても自然で、なんというかただの平和な田舎のワンシーンを見せられているよう。警察の場面以外は、そこに「偽医者」とかそういうダークなものをほとんど感じさせずにストーリーは流れます。いっそただのジャパニーズカントリームービーでも面白かったかもしれない(笑)と思うくらい癒される自然がたくさんでした。 最後の喫煙所から消えるシーンと、病院に現れるシーンだけはいらないなぁ。そんなんは求めてなかったんだが。騙されたと知ったお婆さんの心の葛藤なんかをむしろもっと見たかったけど。 個人的には、田舎暮らし少し憧れるなぁってことと、人の嘘に気づくのって難しいなってことを思った作品でした。[インターネット(邦画)] 8点(2021-01-24 02:35:13)《改行有》

31.  しあわせの隠れ場所 《ネタバレ》 英語がなかなか難しい映画だったな。。。みんな喋りが速い(苦笑) ストーリーの方もあまり日本ではなじみのないもの。恵まれなかった黒人の男の子を引き取る白人家族。"Big Mike"と呼ばれる彼は初めこそ誰も信用せずほとんど口を利かないが、徐々にLeaさんの熱にほだされ心を開いていき、やがてアメリカンフットボールで大成していくといったあらすじです。 実話で、なので余計に日本になじみのない文化の話というせいか、どうも途中までしっくりきませんでした。大雨の中トボトボ歩いている少年が心配になって、聞けば住む家もないと言う。そんな男の子をとりあえず一晩泊めるのは百歩譲って分かるとしても(←この時点でだんなのSeanも「一晩だけだよな?」って若干引いてたし)、その後彼に部屋を与えたり、ましてや車を買ってあげるなんてちょっと自分の感覚では理解しきれない、というのが正直なところ。Leaのセレブ仲間が「あなたのとこには年ごろの娘もいるのにそんな男住まわせて本当に大丈夫?」って言いたくなる気持ちもすごく良くわかる。 でもまあ、正式に家族として迎え入れてってところからはもうこれは他人がどうこう言うことではない問題だなとも思いました。経済面・タイミング・家族、本人の気持ちの余裕など、それぞれの条件が「イケる」となってその判断に達したんならそれでいいじゃないか、と。そこからは良い意味で第3者視点でこの映画を楽しめました。 あと個人的には「黒人だから」差別されるっていう感覚はよくわからないんですが、肌の色は関係なく、ちょっと自分に話しかけてきた女性をすぐに"bitch"などと言ったり性的な発言やからかいなどで卑しめてくる人たちがたまたま「黒人」に多いとしたらそれは差別ではない別の問題だと感じます。 『デンジャラスビューティ』もそうでしたが、Sandra Bullockさんはキビキビと動く女性の役がピッタリ来ますね。特に今作はそういう面が強い女性を演じていて、はまり役だったと思います。 アメフトやバスケもそうですが、アメリカのスポーツって体格のアドバンテージってでかいんだなと改めて実感。[DVD(字幕)] 6点(2021-01-06 01:46:07)《改行有》

32.  炎のメモリアル 《ネタバレ》 ここまで洋画で感動できたことってどれだけ久しぶりだろうか・・・。ブラックジョークとか下品なトークとか最近はそんなのばかり観ていたのでとっても新鮮な感じでしかも感動的でした。 物語はジャック(ホアキン・フェニックス)が消火活動中に事故で閉じ込められてしまったところから始まり、そこから回想シーンのようにそれまでのジャックの消防士としてのヒストリーが描写されていきます。回想の合い間合い間に事故から助かろうとするジャックと彼の仲間が彼を助けようとするシーンが出てくるのが、それまでの回想で彼らの生き方に魅せられたオレにはとてつもなく話に引き込まれてしまうものでした。スポ根ものとはまた違いますが、男達が衝突を繰り返しながらも力を合わせて一つのことに本気で取り組むのを見るのは胸が熱くなります。しかもこの映画ではその一つのこととはつまり“人を救うこと”を指すのです。一回一回が命がけで、それでも消防士をやめず、むしろ放水係よりもっとキケンなはしご車に転属を申し出たジャックはそれだけで漢でした。実際一つの街に消防なんて普通一つしかないし、その中でもそうやって家事の現場に突入するためにいる隊員なんてたぶん数えるほどですよね?ということは彼らはその街で起きたほぼ全ての家事の現場に踏み込んで取り残された人を助けなくちゃならないと言うわけで、現実に置き換えてリスクを考えたらとても自分から転属願いを出せるような仕事じゃないですよね。ほんと、漢だ。 余談ですが、ジョン・トラボルタは今までオレが見た中では今作が一番光っていました。案外ボス的な役割は向いてるのかもしれない。屋根から落下した隊員が死んだ後で仲間が口論してるのを見て、一緒に彼の死を悼むのではなく、次の出動のために、何より死んだデニーのために、檄を飛ばして隊員たちを立ち直らせた彼の姿はまさに理想のボスでした。 【再鑑賞 2020.12.30】現評価「7」 以前に評価「10」を出した映画だったなと思い起こして、コロナの今、改めて鑑賞してみました。以前の自分のレビューも再読して、なるほどと思うこともあり、疑問に思うこともあり。Mike(=John Travoltaさん)についてはまさに以前書いたとおりだと思う。普段はおちゃらけているがいざという時にあのセリフが出せるのは、理想の上司だと思う。 今回は、なんでしょう、Jackの奥さんのLindaの態度が気になりました。作中ではけっこう時間差のある中でのセリフですが、ある時は果敢に仕事に向かうJackに対して「あなただけのことじゃないんだからね」とたしなめていたのに、そこからしばらくして家族のことを考えて安全な部署に移ることを相談したら「あたしや子供のせいにするのね?」っていやいや、勝手か(笑) あとは前半部分の署内のメンバーの必要以上に悪ふざけをする様子がけっこう長々と描写されていたのが、もうおなか一杯感があって、評価は以前より下がりました。依然としていい話とは思ってますが、今回の鑑賞で人に勧められるものではなくなったかもしれない。[DVD(字幕)] 7点(2020-12-31 00:31:09)《改行有》

33.  オーロラの彼方へ 《ネタバレ》 ずっと好きだった映画です。人におススメを聞かれたらだいたいこの映画を答えていました。観てくれた人はみんな「すごく良かったよ!」「素敵だった!」と言ってくれます。気を使って言ってもらってるのかもしれませんが(笑) もちろん自分自身もこの映画が大好きで、なので逆に、ここまでこの映画のレビューが出来ませんでした。言葉にできないほど良かったと言うか、言葉にすると陳腐になってしまう気がして・・・。ですが今回改めて鑑賞したので、きちんと言葉にしてみようと思います。 オーロラの影響で30年の時を越えてつながる父と子の物語。はじめはお互い半信半疑だった無線でのつながりも、'69年のワールドシリーズのことを皮切りに、二人はお互いのことを信じ始めていきます。確かに無線通信中に、「今タバコで机焦がしたでしょ。わかるよ」とか言われたら怖いですよね(笑) ドラえもんのタイムマシンよろしく、過去を変えてしまうとそのまま現在のJohn(=Jim Caviezelさん)の世界も変化してしまいます。特に過去の影響で現在の世界が変わった瞬間の描写がとても良かったです。さっきまでJohnの父の30周忌を悼んでいたはずなのに、グラスが割れてハッとしたら「いや、お前の親父は10年前に肺がんで死んだんじゃねーか」になっているという(笑)。そういう意味ではドラえもんの影響か、私たち日本人にはなじみのあるような話の展開なのですが、SFなのにリアルな描写にはとても引き込まれました。そんな感じで、どんどん変化する自分たちの歴史を変えるべく、二人は無線で通じながら協力していきます。 Frank役のDennis Quaidさんは本当にはまっていた。家族を愛する熱血漢な消防士という役がピッタリ過ぎて。彼以外のキャストもとてもみんな自然で、違和感なくストーリーを楽しめたこともこの映画のいいところだと思います。 しかし任意同行で引っ張られた夫を心配して必死で状況を聞いてるさなか、ワールドシリーズの中継に夢中になるSatchの絵には笑えた。いや、Frankの予言が的中してることに驚いているのは視聴者からはわかるんですが、あれ奥さんからしたら「おい!今野球どころじゃねーだろ!!」ってぶん殴られても仕方ない(笑)シリアスながらもそうやって視聴者が楽しめるトリックも効いていて、本当、良い映画です。 もう製作から20年以上が経過しかなり古い映画ですが、これからも誰かにおススメを聞かれたら、『オーロラの彼方へ』と答えたいと思います。[DVD(字幕)] 10点(2020-12-29 13:12:17)(良:1票) 《改行有》

34.  消されたヘッドライン 《ネタバレ》 久しぶりの社会派ドラマ鑑賞。いやー疲れた。なかなかついていくのが大変ですね。っていうのかついていけてたんだろうか??話の方向が色んな方向に向いてしまって途中からかなり複雑な構図に。 自分のためにも整理すると、Cal(=Russel Croweさん)とDella(=Racheal McAdamsさん)はとにかく真実を知りたい、警察にはなるべく情報出さず自分たちで真相を暴きたい人たち。Stephen(=Ben Affleckさん)はポイント・コープ社を潰したいためにいろいろ策を弄する人。でも不倫相手のSoniaが死んだ報を聞いたその場で泣くのではなく、その後の記者会見で泣くってそれはどうなんだ的ないろいろ迂闊な人ではある。それがなければポイント・コーポ社を追い詰めるのはもっと簡単にいったはずなのでは、と鑑賞後思った。その他大勢は情報をちょこちょこ小出しにしてくれて話を面白くしてくれる人たち。いや、面白くってか複雑になる一方でしたが。 この映画の公開年は2009年。もう10年以上前。面白かったのは、この頃からすでに紙のニュースとネットニュースの在り方について議論がされています。終盤StephenがCalに対して「そんなに忠実に記事なんか書いて、自己満足だろ。何になる?」的なことを言って、Calが「新聞なんかちょっと読まれたら包み紙やゴミ山になって、人々は色んなゴシップや情報にまみれても、彼らはちゃんと真実の報道と嘘の違いを見分けてくれる」みたいなことを言ってて、いや、残念ながら人々はゴシップ大好きですけどね。少なくとも日本は。 個人的にはもっと情報にはみんな懐疑的であってほしいと思う。懐疑的であろうとする自分も気づいたら無防備に情報を受け取ってる時があって、ほんと難しいなとは思うんですが。TVやネットニュースの情報をそのまま信じるのではなく、そこに潜んでる意図とか背景とか考えねばならないと。意識してても難しいんですけどね。そんなことを再認識させてくれた映画でした。 とりあえずCal(=Russel Croweさん)が最初車内で歌ってたノリのいい曲が気になる。暇があれば調べよう。[DVD(字幕)] 6点(2020-12-23 00:43:52)(良:1票) 《改行有》

35.  秒速5センチメートル 《ネタバレ》 『桜花抄』 この時期特有の、好きな人に会いに行く前のワクワクと実際に会えるまでの不安が、切ないくらい見事に描写されていた。「この時期特有の」と、いかにも若い子たち特有の現象のように書いたが、たぶんどんな世代でも壊れるくらいまっすぐに恋をしている人には共通の現象なのだろう。その結果会えた彼らは幸せだと思うが、なぜその後「一緒になれない」と思うに至ったのかはよくわからない。それほど焦がれた人ならずっとつながれたのではないかという思いもある。いずれにせよ儚くも複雑な気持ちになる物語だった。 『コスモナウト』 前章『桜花抄』の遠野君が鹿児島に転校して以降のお話。彼は明里ちゃんを想いながらそこでの暮らしを送っていたが、その地で新たに遠野君のことを想う少女が現れて、、、という話。思いを寄せる彼に近づきたいが、肝心の彼は自分ではないどこか遠くの誰かを見ていて、それに気づきながらもどうしようもない気持ちに苦しむ少女の姿を描いていた。自分は男だが、想いを寄せる人に対するもどかしい、狂おしい気持ちがどうしようもないことはとても理解できた。 『秒速5センチメートル』 遠野君が鹿児島から再び東京に出てきて以降の物語。彼は社会人になり東京で働き始めるが、ふとこれまでの自分が東京という街によって違う色に染められてしまっていたことに気づき、会社を辞めてしまう。ある女性と3年間付き合っていたようだが、彼女からは「1000回のメールでようやく1センチしか近づけなかった」と書かれる。 自分は「1000回のメールで1センチ近づけるならいいじゃないか」と思ってしまった。人と人なんてそんな単純なものじゃないとは分かっているんだが、ただ積み重ねれば到達できる、そんな単純なものならどれだけいいだろうかと思ってしまった。 全編を通し、とても切なく、共感深いものでした。[DVD(邦画)] 9点(2020-12-10 23:06:08)《改行有》

36.  サマーウォーズ 《ネタバレ》 「ご飯食べよ」 この台詞が強烈に刺さりました。むちゃくちゃいい映画です。 実は最近TVで撮り貯めた細田アニメを観ている最中でして、ただいま『おおかみこども~』と本作を消化しました。あっちはあっちで、「母の強さ・愛」にとても心が動く良い作品でしたが、個人的にはこちらのほうがツボりました。 なんでしょう、あの家族のつながりに似たような共感をしてしまいました。別にうちは田舎の豪族みたいな実家は無いし、そこにやたらと権力があって一家の家長として恐れられているばーちゃんもいないのですが、憧れもあるのでしょうか、すごくあの景色・雰囲気が心に染みました。 OZという仮想空間の中で、実質的に全世界を掌握してしまったネットウィルスを倒すという設定も個人的には大好物です。そして主人公の数学少年のあの奮闘ぶり!!いやあ良いですねえ。今の世の中ならああいう設定も比較的イメージしやすいかと思いましたが、他の人のレビューを見てるとそうでもない感じ。自分が世間離れしてるのでしょうか(汗) でもこの「OZシステム」って、だいぶ種類は違いますが自分にはいま世間を騒がせてる「マイナンバー」制度を連想させました。制限が無ければ、もしくはそのセキュリティを破れば、一つのアカウントから道路標識を全ていじくれるしミサイルも飛ばせるんですよね。マイナンバーも一つの番号から色んな情報につながっているという。ハックや番号=アカウントの盗難によるリスクがでかすぎるシステムだなと改めて認識。やっぱりマイナンバーいらないや。強くそう思ってしまった作品。 個人の意見です、あしからずご了承ください。[地上波(邦画)] 9点(2015-11-11 01:18:07)(良:1票) 《改行有》

37.  半分の月がのぼる空 《ネタバレ》 自分の知っている場所がロケーションに使われていたことから鑑賞。ロケ地を見ることを楽しみにしていた反面、ライトノベル原作ということで個人的には内容にはあまり期待していませんでした。 実際、病院を抜け出して女の子を原チャリ(?)に2ケツして、挙げ句事故るという展開に、「これもう最悪やん・・・」と序盤はだいぶ暗い気持ちになりました。 が、そこからの話の流れはとても良かったです。文化祭と劇のシーンも良かったですし、個人的にはその後の裕一(=池松壮亮さん)と里香(=忽那汐里さん)の母親のシーンが一番感動的でした。普通なら難病の娘をこんな風に連れまわす男に敵意を持って「娘に近寄るな」と言ってもおか しくないく らいの状況で、「娘を笑わせてくれてありがとう」と頭を下げるなんてなかなかできない。少しうるっときました。 そのあたりまでで確かに違和感がありました。「あれ?院長が違う・・・」とか符合しないことがちらほら。「なんか見落としてたかなー」くらいに思ってたら、なるほど。きちっと違和感は解消されました。心臓病を抱えた患者がいて、過去に心臓外科の名医と呼ばれた医者がいれば誰だって「そういう展開」だと思うところを見事に裏切ってくれました。騙されました。脱帽です。 その後後半は夏目医師(=大泉洋さん)の話が中心になってきますがこれもじわじわと効いてきます。アルバムを見ながら幸せな時とそれが終わる時をゆっくりと見せられるのは胸が締めつ けられます。特に、幼い赤ちゃんが寝てるそばで、どしゃ降りのベランダで倒れている妻を見つけるシーンなんかはもう・・・。 原作は未読です。それとはだいぶ違ったストーリーになっているようですが、とても良い映画でした。これを機にラノベも読んでみる・・・いやそれはないな。 あ、最後に阿部真央さんの曲も良かったです。[DVD(邦画)] 8点(2015-01-07 11:02:47)(良:1票) 《改行有》

38.  パッセンジャーズ 《ネタバレ》 「しまった前に観たやつだわ・・・」と途中で気づいてしまいましたがとりあえず鑑賞。その後でここ見たらどうやら前回はレビューを付けていなかったらしい。ちょうどいいということで、改めてレビューさせていただく。 まあオチがあれならしょうがないとは思いますが、とりあえずエリック(=パトリック・ウィルソンさん)や隣人おばさんがウザきもい。エリックは完全にただのストーカー。相手がカウンセラーなのをいいことに、相手の弱みに付け込んで迫ろうとするクズにしか見えない。極めつけは高いところが苦手な女性を屋上に連れ出す。これも相手の職業を利用して半ば無理やりにそうさせる。クレア(=アン・ハサウェイさん)が実際にはカウンセラーじゃなかったとか、そんな真相は抜きにして、ただただ不快だった。 同様の理由でおばさんは洗濯物勝手に集めるとか、まして去ろうとする相手を引き止めて長々話をしたり、男関係に探りを入れてくるとか本気で気分が悪くなった。不快感を催させる描写と言う狙いならこれはもうグレードAですわ。 最後に真相出して、上記に挙げたようなこれまでの不明点や不快点を「ああ、こういうことだったのか」と観客に納得させたかったのでしょうが、少なくともわたしにはそんな風には働きませんでした。 とまあ二度目の鑑賞にしてこのレビュー。恐らく前回も似たような気持ちで観ていたのだと思われます。そういうデジャビュに襲われましたので(笑) アン・ハサウェイさんとデイヴィッド・モースさんが好きだったから借りたのだが・・・、このチョイスは完全にミスだったな。反省。[ブルーレイ(字幕)] 2点(2014-07-13 02:10:06)《改行有》

39.  茄子 スーツケースの渡り鳥<OVA> 《ネタバレ》 『アンダルシア』に続編があったことをそもそも知らなかった。前作借りたときも全く気づきませんでした。GEOの棚に並んでたんですが、相当古かったのか管理が悪かったのか、ジャケットの背表紙が日に焼けて文字がうっす~~・・・くなっていたせいで気づくのに時間が掛かりました(苦笑) さておき内容はというと、はっきり言って面白い。個人的にはほぼぺぺ一人の話に終始した『アンダルシア』よりも、チームで戦うロードレース的展開だった『渡り鳥~』のほうが良かったというのもあります。何よりも、ぺぺ以外のキャラにも焦点が当てられた話というのは人間ドラマとして良いと思った。チョッチみたいな若手渋めキャラだったり、あと名前忘れましたが敵の超つええオッサンだったり。個性が立っていてああいうの嫌いじゃないです。 あと、『カリオストロ~』の影響か、ぺぺの見た目やノリがどうしてもルパンと被ってくる・・・(笑)それも私的にはアリだからいいのですが、見る人によっちゃ×かも。 前作もそうでしたが、自転車乗ってる人なら観る価値ありですねー。「興味ある人」じゃなくて「乗ってる人」じゃないと彼らの情熱は伝わってこないと思う。 また続編出ないだろうか。いま絶賛自転車ブームだし。ああ、茄子食べたい・・・。[DVD(邦画)] 8点(2013-10-12 22:21:52)《改行有》

40.  茄子 アンダルシアの夏 《ネタバレ》 40分そこそこの、しかも外国が舞台の映画だったんですねー。前情報一切無く、日本の路地裏を流す程度の恋愛ストーリーくらいに思って借りたら中身は全然違っていて、ガチのロードレースものでしかも主人公はクビを切られるかどうかのまさに瀬戸際の真っ最中と言う・・・。 最近ロードレース・・・とは言わないまでも自転車にはまってる自分がいて、そういうところから「観ようかな」と思った作品でしたが、いや思ったより面白かったです。 ガチのロードレースなんてやったことはありませんが、ほんと自転車って風があるのとないのと、しかもそれが逆風か追い風かで全然違うんですよね。気温の差もすごく出ます!!劇中のような天気ならホント身体の髄から体力が搾り出される感覚ですが、過ごしやすいような気候なら体力の消耗具合はまた全然違います。 その点でもぺぺの爆走はほんと心動かされるし、あんなことはそうそう出来ない!と心の底から思います。 ああ、あの茄子食べたいなあ・・・。[DVD(邦画)] 8点(2013-09-17 22:52:22)《改行有》

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