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【製作年 : 1980年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
21. AKIRA(1988) ネオ東京という都市の圧倒的な存在感。 それを徹底的に破壊し尽くすAKIRA(大友克洋)の力。 破壊と創造を極限にまで 描き尽くしアニメでしか表現し切れない 重量感ある映像と怒涛の如く迫り来る音楽に飲み込まれていたのは 鉄雄ではなく魅入っていた自分自身だった。 古さを感じさせず文句無しに映画の醍醐味を味わえる。[DVD(吹替)] 8点(2005-01-24 22:53:11)《改行有》 22. レイダース/失われたアーク《聖櫃》 《ネタバレ》 映画館で観た3作品の中の唯一の作品。 今あらためて見てみると懐かしさの中にキラリと光るものがあってやはり掛け値無しに面白い。 ハリソンも若くて凄くエネルギッシュ。 大玉が転がってくるシーンや原住民に追い掛けられるシーンや ナチスとの砂漠でのカーチェイス等、今でも目に浮かんでくる。 最後のアークから出てくるご神体のくだりは日本の神話にも通じる共通点があり意外な面白さ。 最初にして最後の冒険活劇・・・かな。 全ての方々にお薦め。7点(2005-01-24 22:35:16)《改行有》 23. インディ・ジョーンズ/最後の聖戦 《ネタバレ》 2作目のグロさに(あらゆる意味で)反省したのか1作目に回帰した路線に好感触。 やはり『インディVSナチス』の構図は欠かせんでしょ。 伝承をなぞって宝物に辿り着く過程はこの映画の右に出る者はないですな。 インディとパパとの掛け合いも面白いしナチスとの出し抜き合いも面白い。 惜しむらくは有り得ない映像が多い点か。 ①戦車に潰されそうになるシーンでいつの間にか肩掛けカバンが砲塔に引っ掛っている。 ②最後の謎解きで石を磨き上げた橋を渡るシーンがあるが・・・背景にまで溶け込むほどに 磨き上げる事は不可能でしょ。 ③パパがインディを助け上げようとするシーン・・・あの角度の足場では落ちるって。 まぁそれらを補って余りある映像のオンパレードなので良しとしますか。 文句なくお薦めです。[映画館(字幕)] 7点(2005-01-24 22:23:31)《改行有》 24. インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説 血湧き肉踊る冒険活劇を期待して観てみるとある事に気付く。 ホラー映画と見紛うばかりのシリーズ一番のグロテスクな映像が目白押し。 蟲(ムカデやら芋虫やら)がぞろぞろ出てきて気持ち悪いの何のって!! ハリソンが良くてもスピルバーグが好きでも その手の苦手な方は見てはいけません・・・。 ジェットコースタームービーの老舗です。 [DVD(字幕)] 6点(2005-01-24 21:58:34)《改行有》 25. ブラック・レイン 見終わった後の清々しさは何ものにも代え難い良い映画ならではの特権。 この作品もまさにそれが当てはまる。 鬼気迫る(死期も迫ってた)松田優作の演技と寡黙で愚直な高倉健の演技。 典型的なアメリカ人を演じたマイケル・ダグラスとアンディ・ガルシア。 男同士の対立と友情を描いた汗臭い作品なんだけどなぁ。 まさに『ベイビーイッツオーライッ!!』といった感じで・・・ww [DVD(字幕)] 8点(2005-01-21 21:45:44)《改行有》 26. ルパン三世 風魔一族の陰謀<OVA> 《ネタバレ》 何でこんなに評価が低いのか良く分からないが ルパンファンとして言わせて貰うならば銭ブルとフィアット500が出て暴れ廻るだけで充分。 少々乱暴な言い方だが実際新ルパンシリーズ以降のルパンの見せ方としてはこれでいいのでは。初期ルパンのオマージュ的な作品として作られているが(青ジャケのルパンや銭ブル等)これはカリ城を手掛けた大塚ルパンであるからこそキャラクターが生きてくる。 惜しむらくは皆さんも感じておられる様に声優が今回の作品に限り全員チェンジされているのだが慣れればこれもイイ感じに見えてくるから面白い。 自分的に気に入っているシーンは幻覚ガスが流れ出す部屋に メンバーが乗り込み互いに戦いあうシーン。 特にあの不安を煽る様なSEが耳について非常に印象に残っている。 素直に楽しむ事が出来れば御の字といったところか。[ビデオ(字幕)] 7点(2003-11-23 22:18:16)《改行有》 27. 天空の城ラピュタ 「親方ぁ!空から女の子がぁ!」この始まり方からつかみはOK! そしてここから疾風怒濤の如くキャラクター達が 画面狭しと暴れまくる映像のオンパレード!! ・・・10代に観れた事が幸か不幸か定かではないが 冒険活劇というものの素晴らしさに初めて感動し これまでにない衝撃を受けたのは確かである。 今になって改めて見てみると(おそらく数え切れない回数見ている) 泣けるシーンや笑えるシーン、怒りを覚えるシーンで 素直に感情が出せる時代に見れた事が我が人生最大の収穫である。 いつか未来の自分の子供が自分の年齢になった頃に 同じ感情を抱いてくれる事を切に願う。 ・・・そんな作品である。[映画館(邦画)] 10点(2003-11-22 00:37:54)《改行有》 28. 機動警察パトレイバー 《ネタバレ》 この作品は初期OVA6作を観た後でないとと言うよりは 観ていないと面白味が沸かない映画だと思う。初心者には辛い設定だ。 自分はタイムリーに観る事ができた世代で今を思えばある意味幸せか。 押井守の作品に共通して現れるのが橋と鳥と犬。 この3点が何故好きなのかは余人の理解する所ではないが 象徴的な場面で非常にタイミング良く使われている。 伊藤和典の脚本であるが元々OVAの時代からのコンビ芸であり 非常にテンポ良くストーリーが展開する。 この当時からコンピューターに依存する社会を痛切に風刺しており 犯罪の全貌が見えた瞬間は薄ら寒さを覚えた。 野明をはじめ遊馬・シゲ・太田・進士・山崎・香貫花・後藤・南雲・榊等 お馴染みのメンバーがそれぞれの持ち味で画面狭しと暴れ廻る姿は OVAの時の姿とダブりある意味同窓会的な懐かしさで見入ることができる。 野明が方舟のメインシャフトを昇り終えた先に 鳩の大群の真ん中に佇むカラスが666の悪魔(サタン)を意味する 帆場の認識プレートを首から下げていて『グァー!』と鳴いたシーンには 飛び上がりそうな程ドキッとした。 今でも想い出す1シーンである。[ビデオ(字幕)] 8点(2003-11-19 21:56:21)《改行有》 29. 幻魔大戦 《ネタバレ》 現在(いま)のアニメと違って当時のアニメの吹き替えは 経験のある声優さんがやっていただけあって声に迫力がありつい見入ってしまう。 原作とはまるで違う内容であるが自分はこちらの方が数倍面白いと思う。 大友克洋がまだ駆け出しの頃のキャラデザであるが 既にこの頃から他のアニメ作品と一線を画した特徴的なデザイン力だ。 超能力の見せ方としては一番オーソドックスな感じだが単純に楽しめる。 当時学生の頃、東丈が叫ぶ「絶対零度(ぜったいれいど)!!」とか ルナ姫の「円型誘導(えんけいゆうどう)~!!」とかの掛け声が クラスで流行った記憶がある。 また神の様な存在のフロイ役の吹き替えをしていたのは 『もののけ姫』でモロの君役をしていた美輪明弘が好演。 当時から妖しい声を出していて作品に強烈なスパイスを与えている。 カフーが丈の【絶対零度】にヤラれて凍りつき崩れていく様は 物凄い重量感に溢れていてアニメならではの描写だ。 美術も素晴らしく富士山の爆発して歪な姿やNYの街並みの崩れ方など 観る者に圧倒的な存在感を与えてくれる画力だ。 最後に東丈の姉・三千子の超能力【残留思念】には 背筋が凍るほどの怖さと猛々しさが両立していて一番印象に残っている。 母(丈の立場上)は強しといったところか。[DVD(字幕)] 8点(2003-11-19 20:29:44)《改行有》 30. ミッドナイト・ラン 《ネタバレ》 デ・ニーロの演技極まれり!といった賛辞を拍手を交えて贈りたくなる良質なコメディ作品だ。 ロードムービーとしてこれ程の娯楽に徹した作品は数少なく正に珠玉の1本だと思う。 こういう完成度の高い作品に共通している事の一つとして、 いわゆる「心に残る名台詞」の多さがこの作品には見事に当て嵌まる。 追跡劇の中で度々ジャックに手玉に取られその度に部下から連絡が入った時の 「悪い知らせか?」と言うモーズリFBI捜査官。 何度も誤認逮捕されてしまうマービィンが空港でジャックに放つ言葉「タバコ盗まれるなよ。」 そして珍道中の中で奇妙な友情に芽生えたデュークに放つジャックの「来世で会おう!」。 どれも役者の顔が浮かび思わずニヤリとしてしまう。 私のレビューの評価方法の第一として挙げるとすれば忘れられないシーンの多さは その映画の評価に直結するものと確信する。[DVD(字幕)] 10点(2003-11-19 00:00:15)(笑:1票) (良:1票) 《改行有》
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