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プロフィール
コメント数 604
性別 女性
ホームページ http://www.geocities.jp/suminoe_kagaya/
自己紹介 2004年から映画専門サイトをたちあげました。
ジャンルはSFが主ですが、サスペンスも大好きです。
リバーランズスルーイットや、ショーシャンクの空に
のようなヒューマンものから、未知との遭遇やバックトゥ
ザフューチャーなどのアンブリンもの。
十二人の怒れる男やパルプフィクションなどの脚本もの・・
自分が良いと思った映画が合う映画で、見る人の数だけ
思いも変わると思います。その中で、共感できる人が
多ければ売れるのでしょうね。
たまに<これだけ映画を見てるんだから万人受けは・・>
と、マニアックな映画にも手をつけますが、
できの良い映画や単館ものなど多趣味なジャンルに疲れ、
子供時代に帰ってるみたいです・・
それらは映画館で見た映画本来の娯楽作だった・・

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【製作年 : 1960年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順123
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21.  H.G.ウェルズのS.F.月世界探険 《ネタバレ》 主人公が博士と婚約者と3人で月へ行くのに説得力なんていらない。 地球の未来とかそんなたいそうなものなどナシ。 娯楽とコメディとごったがえしたSF、これはR・ゼメキス感覚で観てほしい。 宇宙船のデザインが球状というのもコンタクトだし(タイムマシーンでもありました) 主人公と博士の掛け合い漫才のような真剣なやりとりは、 もろバック・トゥ・ザ・フューチャーではないですか! 博士の口調や演技もドクだろう?てな嬉しさです。 月面に着いて外を歩くんだけれど宇宙服に素手っていったい・・ 画面に向かって突っ込みながら観ていたら突然、無重力じゃあ~と浮くふたり。 で・・ある基地に到達するのですが、 2001年宇宙の旅そっくりな場面が出てきて苦笑。 あの映画もこれを参考にしていたのか・・ 宇宙服のヘルメットを落とし地底深く探検するのですが、 ヘルメットを見つけるもまた変な地底人がわいてきて(弱い)逃げてると、 テレビ画面の横から中のふたりは出てきたのです!! うそっ!?待て待て!! どこから出てきたんだ・・?? 「宇宙船がなくなってるぞ」 それよりあんたらどこから・・?? とポカーンとしていたら別の入り口から入ってゆきました(編集すごすぎ) 地底にはイモ虫のような怪獣が現れたり月星人たちの生活が楽しめます。 翻訳機能を使い月星人のドンと会話する博士。 羽は生えて蜂のデザインですがどう見ても未知との遭遇の異星人。 私はこの普遍的な宇宙人のデザインを見ると安心します。 科学の雑誌などに出てくる異星人はこうじゃなかったですか? 博士とこの異星人は理解しあいやがて博士だけ残ることになります。 冒頭の設定は現在でしてそれからは回想となるのです。 そして博士を残したあとふたりは地球へ帰還。 それからオチにつながります。 ラストは宇宙戦争オチです。 同じ原作者でもあるからでしょうが、 こちらのほうがはっきり言って好き。 ここらもまた突っ込みどころ満載で怒りながら笑いましたが・・ 博士が作った世界も見てみたかったなぁ・・ どのくらいの時間を過ごしたんでしょうか。 [DVD(字幕)] 7点(2005-08-10 12:31:17)《改行有》

22.  泳ぐひと 《ネタバレ》 ストレイトストーリー」の逆であり、「市民ケーン」のラストでもあります・・ そしてシリアスなのに暗くも取れない。 コミカルな異質さはあるのに重い。 やはり変な映画でした・・ ただ・・この時代のと考えれば本当に斬新ですよ。 カメラワークも幻想的でホラーみたいだし。 最初に主人公が登場するプールから昔の我が家までの道のりは、 普通のロードムービーとは考え方を逆にしないといけません。 我が家の現実に近づくにつれ泳ぐプールの環境も変わります。 だんだんわかってきます。 泳ぎ続ける主人公を面白く見ていたのですが、 オチが読めるくらいになると(あと何件泳ぐんだ?)と嫌な気持ちに。 でもいつの間にか観ている自分もプールの住民たちと同じように、 結末を期待してしまいます。 (勘違い男!)と心で唱えながら・・ それぞれ出会う人との会話からこの主人公の過去や近況が・・ この現実から逃げ帰ってきたときの現実は・・ 「スケアクロウ」的でもありますが、あれは相棒という救いがあり感動できました。 そして「市民ケーン」もどちらかというと人生のロードムービー的な作りで、 この映画のラストの朽ち果てた我が家のさびた柵はオマージュかと思わせます。 だが・・泳ぐ人はその失くしてしまったものの哀愁があまり感じられません。 おそらくは破産したいきさつや家族もないがしろにしてきた(たぶん仕事で)男の、 当然の報いとしか受け取れないのです。 しかしそれを引いてもこの発想と脚本、重いテーマを逆に突き放して描く演出・・! 私は残念ながら後味の悪さや重さも残らなかったのですが、 人生を比喩した作品でこういう変な描き方もあるんだなぁと感心しました。 音楽がまた変なんで(大袈裟で主役の体育会的なキャラとは違和感)そこがまたいい。 リメイクするならトム・ハンクス(笑)もうちょっとコミカルに仕上げられそう。 [DVD(字幕)] 6点(2005-08-10 12:25:40)《改行有》

23.  卒業(1967) 《ネタバレ》 どう見てもダスティン・ホフマンが21歳には見えないのです・・ 当時はもう30歳でしたがそれでも30歳にも見えません。 同じくらいの年で今トビー・マグワィアがいますが、彼なら大学生役は大丈夫と思う。 そういう違和感があるのもついて行けなかった要因です。 あとまだあります。 音楽が合っていない・・私はサイモン&ガーファンクルの大ファンなのですが、 この映画に合っているようで合っていないと思いました。 爽やかすぎる(爆)歌詞の内容も合っていない(ミセスロビンソンは除いて) (この時代に青春を過ごした人が観れば合ってると思うかもしれませんが・・) でももしリメイクするならS&Gの音楽を使ってほしいです。 ダスティン・ホフマンを嫌いというわけではないんです。 21歳にしてはふけすぎてる(当時のファッションを割り引いても) しかし・・どこにリチャード・ドレイファスが出ていたのだろうか?? ドレイファスもふけ顔なんですが見落としてしまった・・ 配役でよかったのがホフマンのお相手の親子(特に有閑マダム) 逃げる花嫁願望が特に理解できかねます。 ジュリア・ロバーツの例の映画は頭が痛くなった。 ドラマチックなのかもしれないけれども、 式は式であとで別れりゃいいのにとか思うんだなぁ・・ その場だけでも相手のことを考えましょう(って古いんだろうか) 特にメロドラマ系が嫌いな私はコミカルだったのでそれはよかったけど・・ シリアスで普通なホフマンとの違和感が成功したラブコメでしょうか。 カメラワークは賛否両論あるかもしれませんが、 こういうマニアックな撮り方は結構好きです。 古い映画も参考にしているんでしょうね。 最初のほうでミセスロビンソンのヌードのフラッシュバックが出てきますが、 あれはこの年代からしてすごい斬新です。 今でいえば「セブン」に使われていましたが、 シドニー・ルメットのかなり古い映画「質屋」ではひつこいくらい使われていました。 もしかしたら「質屋」が元祖かもしれません(ヒッチコックは裏窓しか見てないのでわからない) 少し傾いた画面は第三の男だし、クローゼットからの見せ方は十二人の怒れる男・・ ニヤニヤしながら観ていたのですが(私は特異なカメラワークだけの映画でも観るかも) [ビデオ(字幕)] 6点(2005-08-10 12:21:55)《改行有》

24.  クレオパトラ(1963) 《ネタバレ》  前半は8点以上献上!面白い、シーザー(マイフェアレディの男優)ニヤケ顔だけどまあ満足。 クレオパトラ(エリザベス・テーラー)実は古い史劇は前苦手だったので、 エリザベスも初めて見たのですが、気品があってよかったです。 歴史を考えると次の日は面白くないよなぁと覚悟はしていました。 やはり・・後半は5点かなぁ・・ 次の日に続きを見ますと、面白くない。 やはりシーザーは暗殺されアントニウスはオクタブィアヌス (後のローマ初代皇帝アウグストゥス)と対立する。 ここら最近よく見る映画ですからもうつまらなさは見えている。 女で男も変わる、男で女も変わる・・ アントニウスのなんと間抜けなことか。 恋焦がれる気持ちもわかるがこのふたり(特にアントニウス)には、 私は全く同情も共感もできなかった。 まるで三国志の呂府のようでした。(漢字合ってるかな?) 家族を捨てては不倫ものでよくあるが、 部下を捨てて逃げるまでゆくともう、一国の将軍などと見るのは恥ずかしい。 すでに次の本当の皇帝はわかっているので、 若いながらも冷酷ながらもオクタブィアヌス側のほうを応援していた。 シーザーの子(クレオパトラの子)が殺されてもね。 アントニウスが自害したときに「英雄の死は叫べ!」と言うくだり、 目先のことにこだわって大事なものを見失う、そんなバカなアントニウスでも、 英雄として認めたんですから。 ジュリアス・シーザーというシェイクスピア映画でのアントニウスは英雄でした。 その場面を思い出しました。 じゃあクレオパトラばかりが悪いのか? でもこの踏みにじられた国を存続するには仕方なかったのでしょう。 ただ、理想が高すぎる。野望は男異常です。 アントニウスは愛が全てだったけれど、クレオパトラは国が全てだった。 選んだ男の愛では国に変えれなかった。 国が滅びることと愛がつきることは同じでした。 ふたりは同じ地で結ばれたのですが、歴史は変えられなかったのです。 面白い時代でここらは好きなのですが、 私はこの映画の後半はもっともっと暗くしてほしかったです。 あきれて感情移入もできないので前半の切なさや感動が飛んでしまいました。 [ビデオ(字幕)] 7点(2005-07-17 07:18:00)《改行有》

25.  ソドムとゴモラ(1962) 《ネタバレ》 レンタ屋に行くとまず歴史とSFを探すのですが、SFは最近SW見終えたし、 今見る歴史は旧約聖書~ローマ帝国までを基本としているので、 題名を見て「これ、天地創造でよくわからなかった章だな」と、 借りるのをためらったのですがまあ見ないとわからない。 なるほどこの章は時間かけないとよく理解できない。 天地創造ではソドムとゴモラという町は身内のいさかいが絶えず、 殺戮を重ねていてそれに怒った天使がロトと取引をし、 相変わらずどうしょうもないこの町を焼き尽くしてしまうんです。 天地創造の天使が町を焼くシーンは確かに面白かったんですが、 町の歴史や人間関係があっさり説明されてよくわからなかったので、 この作品を見ることですんなりと理解できました。 もしかして本当に真面目に作っててつまらないかも??と、 十戒のような大げさな場面はないかもと見ていたのですが、 戦闘シーンになるとこれが予想を裏切って面白い。 私は三国志が大好きなのです。 この戦闘は魏の国が呉の国を攻めるシーンを思い出しました。 戦法がよく似ていたのですよ。 待ち伏せ、火責め、水攻めとそっくりです。 映画の戦闘シーンは戦術を見るのが好きなので、 戦闘の迫力や壮大さなどは二の次の興味です。 戦争になったのもソドムの女王の兄弟の陰謀からなんですが・・ ソドムの女王は放浪の民ヘブライ人(いつも放浪なのね)たちを、 ソドムの近くに住まわせました。 女王の兄弟は政権を奪うためあらゆる策略を練る。 ヘブライ人のリーダー神(エホバ)のしもべロトが知恵と勇気で、 精鋭部隊相手に戦い(最終的にはダムを壊し水攻め)ソドムの市民となります。 が、地位を得たロトに反発する同胞も・・ 身内の裏切りもありロトは監禁されますが、 牢獄で神の使いを見るのです。 後半のクライマックスで町が壊れていくさまなどは、 これリミイクしても面白いんじゃないのかな?と思いました。 ロトの妻になる女性の存在も面白い。 女王の奴隷でありロトに献上された身分ですが、 実はソドムのスパイなのでした。 でもロトを愛し妻になります。 ロト役、もうちょっと老けてたほうがいいかなぁ。 しかし・・ロトの紋章だっけ??ドラクエまたやりたくなった。 [ビデオ(字幕)] 7点(2005-07-17 07:12:53)《改行有》

26.  ドクトル・ジバゴ(1965) 《ネタバレ》 そう私、こういう映画は好きじゃあありません。 アカデミー作品だから期待したのですが・・ 不倫ドラマの背景に戦争ともりあがる内容なのですが、 全然もりあがらない・・イングリッシュペイシェントのほうが華がある。 ロシアが舞台でセリフは全部英語というのは覚悟してたのでまあいいとして、 主役ふたりが勝手で自分たちのことしか考えていない。 で、そこまで愛しあっているふうにも見えない。 ジバゴもふらふらしてるし共感はできない。 これはその時々の都合よく進んではまた引き裂かれるという、 メロドラマを見ているようで、もう勝手にすれば?と思いました。 ラーラの美しさだけが理由ならばもうちょっと主人公の描き方に情熱がほしい。 調べて見たら賞も助演が夫役、 主演ふたりはノミネートすらされていない・・ イングリッシュペイシェントも不倫&戦争ですが、賞は交わることのない看護婦役。 たしかに音楽はよかったし、映像も風景画のようでよかったです。 [DVD(字幕)] 4点(2005-05-20 04:34:24)(良:1票) 《改行有》

27.  冬のライオン 《ネタバレ》 はっきり言って面白い面白くないが分かれる作品です。 私はこの作品が終わったすぐに言いました。 「なんだったんだ!と・・ そして何が言いたかったんだこの夫婦はと悩みました。 ヘンリー2世の物語なんですが、 妻でありながら幽閉されているキャサリン・ヘップバーンの弁舌と、 この映画の主人公ヘンリー2世(いよいよ大詰めP・オトゥール)の、 これもまた感心するくらいのしたたかさ。 そして3人の子供(アントニー・ホプキンズが長男役、ふけてるって!) のあと継ぎ問題という大変わかりやすいドラマなんです。 それが歴史の例に習い、策略陰謀そして夫婦でありながらの知恵比べ。 これがものすごい銃撃戦のように楽しめます。 悪くこっけいに言えば漫才、正当に評価すれば舞台劇の醍醐味。 あまりに歯切れよくこの夫婦の演技合戦が続くので、 見飽きることなく見ほれていました。 ところがあのラストはおかしいくらい明るい。 テレビ画面に向かって突っ込みを入れてしまう。 「おいヘンリー、またそんな調子のいいこといって来年はないぞ!」 腑に落ちず気がついた。 そうか、何もこの夫婦のその後なんて心配したりするものではない。 これは映画だ、舞台劇だ・・だまされていたのは私のほうでした。 真剣にこの夫婦のドラマに見入ってた。 いったいどこまでが陰謀(嘘)なんだとまじめに考えるくらい、 このふたりはうまいですねぇ・・(って当たり前か) ちなみにキャサリンのほうが賞を受賞しています。 取っておかしくない、いい演技で見ごたえありました。 ただピーターのほうが比べて地味でしたね。 なんといってもヘンリー2世ですよ。普段着の一着だけでは貧相だ。 演技が五分でも衣装が地味ですから、やはり史劇は女性のほうが有利。 そのポイントは高いと、キャサリンの衣装変えと美しい品のよさに納得。 舞台劇やセリフを楽しみたい人にはもう最高の作品ですね。 ちなみに作品中にベケット司祭が出てくるのですが(チョイ役) まだ未見の(ベケット)のことなのですよ。 ベケットとヘンリー2世の愛(困った映画ですね)を描いた史劇ですが、 その作品の中でのヘンリー2世もピーターなのです。 合わせて見てみたいと思いました。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-05-20 04:28:36)《改行有》

28.  SF巨大生物の島 《ネタバレ》 好きですねぇこの映画! ちょっと真面目な映画ばかり続いたので、 たまにはSFと思いパッケージを見て即借りました。 もしまだ未見の方で目新しいものを探してらしたらお勧めですよ。 私は特に日本の特撮モノが苦手でこのたぐいのは見る機会がありませんでした。 これはファンタジー冒険モノに特撮を使ってるので面白い。 レイ・ハリーハウゼン のシリーズを全部見たくなりました。 特典にある中でも特に見たくなったのが、 シンドバッドシリーズとUFO(ビルに突っ込んでくる暴力的さが大笑い) この人の作品はこれが初めてですが、いろんな映画の中で使われてます。 家族や子供がテレビを見ててその画面の中で怪しい動きをする生き物・・ それと予告編を見るだけで、後々の映画にどれほどぱくられているかわかる。 真面目な映画を見続けた頭はこの映画も真面目に捉えてしまい、 これは共産主義の風刺だと自分で感心しました・・自給自足=共産主義って。 すごいこじつけですが(笑) ニモ船長が(ネモとも発音する)出てきたいでたちは大笑いでしたが、 この姿も日本のバラエテイでお見かけしたことがある・・ 巻貝を背中と頭につけて登場。 映画自体は特撮のばかでかい生き物が目立つのでメッセージは感じにくいですが、 いいこと後半に言ってましたよ~。 確かに食べ物が大きくなれば人類は戦争などおこさないであろう? んん~違うよ、今の人類は食べ物も大切だがそれ以上に名誉や地位がほしいんだ。 それらはお金があればある程度は手に入れれるけれど、 まず国王や大統領になるにはお金だけではなれないし・・ これはやはり共産主義の考えだよ船長、とまた勘違いをしてみる。 この映画の売りは特撮なんですが、この手作業の動きが実におかしい。 一番よかったのは蜂の動きで、一番大笑いしたのが鳥です。 あの鳥はなんなんでしょう?? コンビニでそういえば見た記憶があります。 フィギュアにお菓子がついてるの。 変なデザインだなぁと気になったんですが(悪趣味ということ) 映画で見たらほしくなりましたよ。 こういうの現在の映画では無理なんでしょうね・・ [DVD(字幕)] 8点(2005-05-20 04:16:34)《改行有》

29.  未知への飛行 《ネタバレ》 私がシドニー・ルメットのファンだということを差し引いても、こんな映画を悪くは書けない。 でもまあ悪いところも書きます。 最初のシーンからパーティのシーンそこまでを除く、 軍事会議までがいやにだるいのです。映画的ではない。 つまり面白くない。ただし、悪いところはその中半だけであとは満点に近い。 キューブリックの博士と私情抜きで比べるためどちらも2回見ました。 いやなんでそこまでといっても・・ほとんど良く似た映画だからです。 似てる・・もちろん捉え方はまるで違うのだけれども・・ さらにまたよく似せてしまったのが訴訟問題後、コロムビア映画が両方の上映権を持った。 同じ会社から配給されてたなんて・・(なんか怪しいコロムビア) 題材が題材なだけにこちらを8点にしました。満点にはできません。 好きな題材ではないから。 この映画はすごいです。ラストの衝撃がすごいということは調べていたのですが、 どういう衝撃か知ってしまうと面白くないのでそこまでは調べなかった。 けど2回目見てもまだ衝撃でした・・ よく私ネタバレしますが、コレはふせておきますね。 ちょっとマニアックな映画なので見てない人も多いと思うので・・ ヒントは、昔の映画は最初と最後がつながっている・・ 最初に出てくるのはニューヨークシティの闘牛場です。 う~んまた見たくなってきた・・でも売ってない。 十二人の怒れる男でも有名な、ヘンリー・フォンダが大統領をやっています。 うまいです。でもその隣に座っていた通訳の俳優が気になりました。 あの役は難しい。座ったまま感情を示して同時通訳しないといけない。 俳優の鬼気迫る演技もすごかったけれど、緊迫感が怖くて 1回目に鑑賞した途中でもういやになったほど・・ うわ、じわじわと絞められてるようなキツイ映画だと。 割り切ってホラーやサスペンスと思って見たらなんてことないのだけれど、 実は本物の戦闘機に乗って演技している俳優や、 事務仕事のように冷静に分析する政治家役。 リアルすぎて演技かどうかわからないくらいでした。 で、終わった結果「戦争はよくない!」と思うしかなかった。 こういう真面目な作りの映画を観るとしばらく戦争娯楽映画が観れない。 ので・・キューブリックの映画でまた平和ボケに戻ろう・・!? [DVD(字幕)] 8点(2005-05-07 08:03:56)(良:1票) 《改行有》

30.  博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか 《ネタバレ》  まあ映画って観る人それぞれが感じればよいのだけれど、 この監督の独特のものがわかったような気がしてきました。 色や撮り方それは手法であり実はもっと単純なもの。 (わからない)ということです。 この多くの人にわからないということが、芸術性価値ともファンに認められていること。 そしてこのわからない価値というものが、また見てみようという気にさせるのです。 その価値観ですが、私はわかりやすい未知への方を選びました。 それがラストの芸術性です。 結局同じことなのですが、それの描きかたは筆が違うように全く別物になっています。 キューブリックのそれは、ミュージカルのようで宗教がかって美しい哀しさ。 ルメットのほうは、それを映さぬ方法でしかも冷酷なまでに切り落とします。 私の見解で申し訳ないのですが、 キューブリックが中世の壁画なら、ルメットは衝撃的な報道写真・・ どちらも芸術なのです。 コメディであるこの映画で笑えた箇所は2箇所でした。 最初の方で爆撃機が登場するたび流れていたソ連の民謡のような曲。 あれはひつこいくらい流れててコメディホラーのようだった。 そしてもうひとつがP・セラーズではないんです。 大統領!ばかばかりの中にひとり場違いな普通な人がいる・・ ロシア通訳の電話の応対でおかしかった。「受話器がない」指を鳴らす大統領・・ 1941(かなり好きな映画ですが)の大失敗は、ばかばかりだったところ。 この博士のほうは、ひとりまともな普通の人間(それも大統領、に見えないのがミソ) を絡めて、その他ほとんどのばかが目立つという、コメディの基本をはずしていない。 コレは見事だと思いました。 さてラストの謎ですが・・ あの車椅子で立ち上がる博士の意味は何なんでしょうか?? 私が理解するには頭が痛くなるどうでもいいと。 たぶん「私は立てた、まだ戦えるぞ!」ということなのかな? しかし時間がないでしょうに潜る時間が・・・ わかりませんなぁ・・ 1回目は未知への飛行と比べて実は怒っていたんですが、 2回目の博士の異常な愛情を観てると戦争もいたしかたなし、 みんななくなるのも楽しいかもなんて堕落的に考えてしまうのって、 どういうことなんだろう・・ [DVD(字幕)] 3点(2005-05-07 08:02:48)《改行有》

31.  天地創造 《ネタバレ》 長さは感じませんでした。観てよかったです。 ただ前半のアダムとイブの章に使いすぎている。 それがたいくつで正直眠くなった。 語りも長い。 もっとも面白そうだった「ケインとアベル」「バベルの塔」を、 もっと詳しく時間をかけてくれてたら、もう1時間増えても我慢できる。 だってこのふたつは面白いし興味ありませんか? 小説や漫画にもネタとして取り上げられるいわば見せ所なのに。 実はこのふたつの本を持っているのです。 聖書は読んだこともないけれど、「バベルの塔」の秘密にはとても興味がある。 漫画バビル二世のネタですよね。 神に近づくために作った、言葉を統一させるために作った、UFOの発着場として建てた・・ いろんな面白い話ができていますが、結局普通の解釈でした。まともな聖書。 「ケインとアベル」これも、カインとアベルとも読みますが、 現代小説として有名です。ここの章があっという間・・ 「ノアの箱舟」のノアにつながる話なのにもったいない。 ノアの章は面白いです。 CGを使わずにあの箱舟を撮影したのはすごいこと。 つがいで動物を乗せるのですが、ワクワクしますよ。 で最後の章があまり知らないところなのですが、 それはやはり私が聖書を知らないからでしょう。 イスラエルの父祖アブラハムの章がこのDVDの表紙になっています。 神が授けたひとり息子を神にいけにえとしてささげるのですが・・ 年老いたアブラハム婦人サライとアブラハムの元に現れたエンジェル。 SFっぽくて面白いですよ。P・オトゥールがみっつめの天使役なのですが、 怒って罪をさばくためにあの碧眼で村を焼き尽くします。 おかしくも真面目なSFだ・・ [DVD(字幕)] 8点(2005-05-07 07:59:27)《改行有》

32.  チップス先生さようなら(1969) 《ネタバレ》 さてさてこのての映画をどう評価すればよいものやら・・ 用意周到感動したいがために、あらかじめ調べちゃったんです。 小説を読んで知っていたというならともかく、あらすじを映画サイトで調べちゃった。 結末まで!もちろん知ってても感動できるとは思うのですが、私はさらにミュージカルが合わない。 これがミュージカルでなければ感動してたかもと言い訳かな・・ こう人間ドラマのミュージカルって退いてしまうのです。 学園&恋愛ものなのでよけいに・・史劇やファンタジーならば心の用意もできるのですが・・ 確かに脚本はよいと思います。こちらはリメイク版のほうなんですね。 題は知っていましたが内容を知らなかったので、 カラーということ、監督が、グッバイガールのハーバート・ロスということ、オトゥールが先生。 それでミュージカルとは知らずにあらすじを調べてしまい、鑑賞の相違があったのです。 チップス先生は・・それでも時代のギャップというか合わなかった。 でもいいオハナシなので、ミュージカルも合うよという方はぜひ見てください。 あえて筋やラストは書きませんので・・ レンタル屋にあるかどうかですが・・ 実は本作はDVD化もされていなかったのと、レンタル屋になかったので、 オークションで購入したものです。いや、高かった・・ [ビデオ(字幕)] 6点(2005-05-07 07:51:58)《改行有》

33.  将軍たちの夜 《ネタバレ》 特に目新しい筋でもないけれど・・とその前にそうだ。 今のこのての戦争サスペンスに慣れてこの映画、古い作品ということを忘れてた! この時代にこの作品ってのは大変異質ですよ・・ まず設定がすごい。今でも悪者にはなれど主役にはならないナチが主役。 そしてこりゃまた演じてるのが英国人、アラブ人なんだから! しかも英語しゃべってるし・・このノリにどうついていこうかと迷ったが、 逆に面白いというか普通に見れてしまいました(爆) ちょっと私の苦手な刑事コロンボ的な役を、オマー・シャリフがやってて、 でもそれだけではないんですよね~(コロンボといえば犯人は?) そう、犯人さがしなどどうでもよろしい。 いつのまにかもうひとつの殺人事件の計画が進められていた。 それは、ヒットラーの暗殺! こりゃすりかえられたなぁ・・・ しかーし、主君が変われば娼婦の殺人事件も立派な罪となる。 ここらが「砂の器」ですね(意味不明) ナチの服さえも品よく着こなすオトゥールはどう見てもイギリス人ですが。 オマー(もうこのふたりの共演という豪華さは・・)は、なぜナチを演じるのか。 演じ切れてない~ここはおおいに違和感あり~アラブの服を着てくれ・・ 「どう見てもナチだろう?」と言うのだろうか・・(見えないよ~) 全く飽きることなく最後まで見られた。 このての作品の詳細を書くと面白くなくなるので詳しくは書けない。 何回も見られる映画だと思います。 重要人物が何人もいるので、その人物の観方によって変わると思う。 ラストが意外にほろりとさせるのが悔しい。 私は重い後味を期待していたので・・ でも次にまた見れば共感してあげられると思うのですが、 怒っていました。犯人はよほど嫌なやつなんだと心底思いましたから。 う~ん、やっぱり砂の器だ(意味おおいに不明) 戦争では大勢を殺せばたたえられ、ひとりを殺せば罪になる。 個人的にホラー作品として続編も作ってほしかったり・・ 製作がサム・スピーゲル音楽がモーリス・ジャールで、主役ふたりも まあどう見ても「アラビアのロレンス」ナチ編でしょうか(またまた意味不明) [DVD(字幕)] 9点(2005-05-07 07:50:16)《改行有》

34.  何かいいことないか子猫チャン 《ネタバレ》 すごいマニアックな映画を見たような気がします・・ でもまだまだ序の口、P・オトゥール出演作では禁断の(?) 迷作カリギュラがまだあります。それはまた別の話・・(書きたくないよぉ) この子猫チャンはもう、ドタバタコメディなんですが、 私には合わなかったなぁ・・1941は合うのになぜだろうか? 博士の異常な愛情も合わなかったということは、 P・セラーズが合わないのだろうか?? でもこの作品のセラーズはわりと気に入っています。 真剣なバカ医者です。ある意味本当にいそうなリアリティがある(いるのか??) ファッション雑誌の編集長が、女性にモテすぎて困り、精神科の教授に相談する。 教授は、彼を羨ましく思って、自分もプレイボーイを目指すが……。 女性に囲まれて過ごすプレイボーイの悲喜劇を描いたコメディ。 ファッション雑誌の編集長(P・オトゥール)精神科の教授(P・セラーズ) なんとも変な取り合わせですが、妙にボケとボケ(つっこみではない)が合い、 突っ込む役は誰だ・・(いないからわけがわからない)そのうえ、 これがデビュー作というウッディ・アレンまで大ボケをかましている。 唯一まともな突っ込み役は編集長のフィアンセ子猫チャン。 女性がたくさん出てるんですが初期ボンドガールまでパラシュートで登場と、 なんかオースティンパワーズのようなめちゃくちゃな筋。 笑いのセンスがずれてるのか私はついていけなかったんですが、 まあコメディ初のわりに予想外にオトゥールが天然バカ演技がうまかったのと、 セラーズの志村ケン的な確信犯的バカ演技に品を感じ(って変か)、 題名が小沢健二の歌なので(わかる人にはわかる)保存版にしました。 ひとつ、いいえふたつ間違えばおしゃれな恋愛コメディになっていたのになぁ・・ ドタバタなしの正統派で見たかったなぁ。 [ビデオ(字幕)] 5点(2005-05-07 07:46:56)(笑:1票) 《改行有》

35.  おしゃれ泥棒 《ネタバレ》 この映画は期待どおりに面白かったです。 「アラビアのロレンス」でピーター・オトゥイールに注目して、 これは史劇でないし気軽に見られそうと借りました。 私がヘップバーンの映画をよく見る人ならすでに見ていたはずで、 少女漫画のお姫様役というイメージのある彼女の映画を、 敬遠し見ていなかったのです。コレは正解だな。 DVD購入予定決定。 先にヘップバーンのことについてですが、 この映画のファッションはあまり好きじゃないんです。 ジバンシーの古いタイプよりオールディズしてた別の映画のほうが・・ あと髪型もあまり・・ちょっと老けて見えちゃう。 演技はコミカルでクールでよかったですよ。 さてピーターのほうですが、この人は完璧な男前じゃないですね。 そこがますますファンになりました。 妙に微妙に面白い顔をするし、本当に芸達者です。 ルパンと富士子そう、ルパン三世そっくりなふたり。 偽者コピー美術品を作る父の彫刻が博物館に飾られて、 父にしてみれば信じられてる自分のコピー作が嬉しいものの、 保険がかけられ鑑定にかけられるとばれる。 そこで娘のオードリーが都合よく、絵画を盗もうとしたピーターをおどし、 彫像を盗ませると・・ ギブ&テイクなわけなのですが、実はピーターの仕事は本当は・・? 博物館の彫刻を盗む計画はふたりの共謀で、 今の映画よりずっと面白くわくわくしますよ。 その彫像の上には最新の防犯システムが・・ 頭を使って先を読む最近のサスペンスと違い、 子供のように手品を見る気持ちで楽しめるんですよ。 ルパン三世そっくりというのがわかります。 あと、このふたりだけじゃなく、金持ちの婚約者も出てきます。 隠し扉のある部屋の作りやら、博物館のロッカーやらもう面白すぎです。 スパイものが好きなんですよね。 しかもSFのスパイものは苦手ですが、こういうこじゃれたのはいい。 上品、コミカル、ベタベタしてない、後味もよい。 満点をつけたかったのですが・・ なんで指紋気にしないんだあ~!?そんな細かい・・ いいえ、最初額縁の指紋を気にしてたじゃあないですか(苦笑 [ビデオ(字幕)] 9点(2005-04-03 00:59:35)《改行有》

36.  質屋 《ネタバレ》  この監督の映画は真剣に見ないとだめです。 ところが最初からわからない~!?何がなんだかわからない~(笑 ある技術を使いまくりです。 サブリミナントというのかフラッシュ効果というのか・・ 冒頭はまるで違う映画のようなきれいで平和な家族の映像。 これがわりと長い。もちろん白黒ですよ。 それが過去のものとなり現在、質屋の主人はひとりで忙しい毎日をおくる。 アルバイトの男の子が唯一の身近な話し相手(でも心は開かない) いったい過去に何があり主人はひとりなのか。 家族のうち生き残ったじいさんがいる。 お前だけ残ってと罵倒する寝たきりのじいさんが・・ 質屋はユダヤ人で収容所に入れられていた。 その事件とは妻のレイプや子供の事故死・・ 全て幸せを奪われ冷酷に金だけを信じる質屋。 市民ケーンと同じにおいがしました。 トラウマって自分ではどうすることもできないものもある。 でも逃げてもいつかは向き合わなきゃならない日が来る。 金が全てだ! 唯一の身近にいるバイトの青年に言うも、相手は信じやすくお人よしだ・・ この展開はうまいけどきついです。 淡々と飾りも何もない映画。 それがグサグサと刺さるのですが、救いようのないラストは、 ある唯一の娯楽によって救われる。 本当に終わったあとすぐにでもこの映画を忘れたくなりました。 あの娯楽の前で終わっていたとしたらね。 あらすじをわかった上で見るほうが深いです。 ラストの娯楽とは映画的な娯楽です。 この終わり方でないと承知しない、くらいなうまい結末です。 痛みがわかるうちは生きるべきなのです。 たとえそれからの生きる道が苦痛であれど、生かされている・・ もう一度自分は生きなければならない。 このラストは実は市民ケーンより感動したのです。 そしてなんと明るくモダンな音楽・・ 感動を誘うこともしなければ語ることもない。 なのにこの晴天のようなラストは深い。 惜しむらくはあのフラッシュの使いすぎと、映画の娯楽がもう少しあれば・・ でもやはりシドニー・ルメットは白黒ですね! 救いようのない映画なのですが、 答えは自分で見つけられるという救いがあり見事です。 落ち込んだときにも、もしかしたら本当の救いになる映画かもしれません。 かなり落ち込んだときに、道が開けるかもしれません。 それほど真面目で真剣な映画と思いました。 [DVD(字幕)] 9点(2005-04-03 00:42:08)(良:1票) 《改行有》

37.  アラビアのロレンス 《ネタバレ》 スピルバーグ監督が監督を志すきっかけとなった作品であり、 新作映画に取り掛かる前に必ず見るという、「素晴らしき哉!人生」と、 本作「アラビアのロレンス」こちらがまだ未見でした。 まず主人公がバイク事故で亡くなること、 葬儀の席で話をする恐らくその後出てくる予定の過去の知人たち。 こんな始まりから一気に回想は第一次大戦中のアラブへ・・ 自分の足元に字幕が出てしかも目線はほとんど下。 すごい映像の作りですね。真っ白、何もない砂漠・・ まるで「スターウォーズ」「インディジョーンズ3」のようだ・・と、 一人のイギリス人兵がアラブの独立に燃える、 正義の冒険物語を楽しみにしました。ところが・・ 実際政治とはそんな簡単なものではなく、この時代の歴史背景も難解で、 特に2巻目はほとんどそのことで冒険的な面白さはありません。 正直たいくつだと感じていたあの長い長い砂漠の出会いや、 旅の場面が2巻目になると恋しくなるのに気づいた。 それはロレンスがイギリスに戻ると飼い猫のような変わりようで、 また砂漠にもどりたくないと言いつつ、 戻るのはアラブと決まっている。 主役の気持ちがなんだかわかるという、 最初の長いショットが忘れかけたころに生かされる映像の力。 1巻目にはこれでもかと大げさな音楽が雄大に流れる。 それがもっと戦いが大きくなった2巻目では、音楽はないに等しい。 もしかしてこれが現実なんだと知らされているような・・ 誰しも自分の欲望はあるし志もある。国のため名誉のため自分のため。 一番自分に正直だったのは盗賊の頭だったのかもしれない。 政治の現実に嫌気がさし去っていくロレンスを、 最初に出逢ったアリが止めるがそれを諭した盗賊のアウダは、 こうなることも本能で知っていたのかもしれない。 アラブ人になろうとしてなれなかったイギリス人は、 どうみても滑稽だが笑えない苦悩がそこにはある。 助けた仲間を処刑し助けそこねた仲間を思い非情になっていく。 だが戦地から離れまたイギリスに帰れば称号はあれど雇われ兵だ。 アラブを独立させる神にもなれず、大英帝国の駒にされただけなのか。 ぶつ切りになったような終わり方も妙な余韻を残し、 さらにバイクとすれ違う幕切れはオープニングと繋がっているようで、 この主人公のその後にリンクさせているようで不気味な後味です。 [ビデオ(字幕)] 10点(2005-04-03 00:19:23)(良:1票) 《改行有》

38.  俺たちに明日はない これはもう古典でしよう。 テレビでしか見たことがないのですが、時代はともかく とても面白い作品です。 よく似た映画ではトゥールーロマンスがあるのですが、 やはり刹那感やそのラストのショッキングさはこの映画が上。 犯人側の楽しさで見てしまうとわなにはまって、 後味の悪さを堪能できます。 6点(2005-03-01 05:34:38)《改行有》

39.  ハスラー 《ネタバレ》 遅まきながら見ました。見る前から過度の期待をしていたせいでしょうか。 「なーんだ」と思うところが・・ 自分の中でこうなってはいけない的な見方をしますが、 そう思えたのも小説のような脚本の良さでしょう。 が、やっぱり単にヒモだったニューマンと、 本気の末にああなった彼女というシチュエーションはやりすぎ。 本気だったと気づき正当化しても嫌ですね。 それとエンディングが気に入らない。 最初にあった長々と続くゲームからして、 勝手にエンディングさえも感動のエンディングと期待。 でもあっさり終わるのは、何も残らなかったということ。 勝負に勝っても残らないむなしさということ。 もっと娯楽も期待したのです。 あとニューマンの髪型が面白い。後期の方が好きだなぁ・・ で、良かったところはつまり内面を描いているということ。 おごり高ぶり自分を忘れる主人公の、 それからの人間的な成長がよく描けています。 埃っぽい賭博所と化したプールバーの雰囲気も、 モノクロでなきゃと思いました。 あるセリフが変に残りました。 敵方のマネージャー役、この人がなかなかいい演技。 「この世には負ける理由を探している人間がたくさんいる」 こんなセリフだったと思うけど。 展開としては、最初ニューマンについていた相棒と、 最後でも組んでくれたらかなり評価も変わるかも。 7点(2005-02-07 15:26:13)《改行有》

40.  アパートの鍵貸します 《ネタバレ》 脚本とアイディアと音楽の効果が良かったですね。白黒で時折長く感じることもありましたが、最後まで面白く見ました。セリフもおしゃれで品もあり文句の付け所がない良質な映画・・と言いたいところですが満点ではありません。満点とは私にとって特に、DVDを購入しても良い作品。何回か見たい保存版、ではありませんでした。でもセリフがおしゃれだから、英会話の練習にと買うかもしれませんが。なんというか・・ジャック・レモンが合わなかったです。私の見た、レモン氏の出演作は「晩秋」=劇場で見るも記憶になし。「摩天楼を夢見て」一番嫌な役だった。と数少ないのですが、どうもこのじょうずな演技が合わないようです。スクリーンの向こうの人というか、そういう目で見てしまいます。最近のトム・ハンクスとかぶりましたが、日本で言うと西田敏行?かな。ようするに私には自然な演技には見えなくて、共演のマクレーン嬢がとても自然に見え、初めて見たのですがとても好感を持ちました。あと、医者の役の俳優さんも。でもレモン氏のその他の役は見ていないので、私の先入観を裏切ってほしいです。やはりこの映画は60年作という昔に作られた映画なのに脚本が良くできておしゃれで、「摩天楼はバラ色に」などと比べても古さを感じないくらいです。主役がもっとスカッと気持ちのいい普通の人だったらなぁと思うのですが、役どころがうさんくさいというかセコイ成り行き成功者ですから・・西田敏行とかぶるなぁ・・ 8点(2005-01-19 06:37:13)《改行有》

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