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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 604
性別 女性
ホームページ http://www.geocities.jp/suminoe_kagaya/
自己紹介 2004年から映画専門サイトをたちあげました。
ジャンルはSFが主ですが、サスペンスも大好きです。
リバーランズスルーイットや、ショーシャンクの空に
のようなヒューマンものから、未知との遭遇やバックトゥ
ザフューチャーなどのアンブリンもの。
十二人の怒れる男やパルプフィクションなどの脚本もの・・
自分が良いと思った映画が合う映画で、見る人の数だけ
思いも変わると思います。その中で、共感できる人が
多ければ売れるのでしょうね。
たまに<これだけ映画を見てるんだから万人受けは・・>
と、マニアックな映画にも手をつけますが、
できの良い映画や単館ものなど多趣味なジャンルに疲れ、
子供時代に帰ってるみたいです・・
それらは映画館で見た映画本来の娯楽作だった・・

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【製作年 : 1970年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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21.  日本沈没(1973) 《ネタバレ》  今の邦画はハリウッドに追いつこうと何かを無くしてしまっている。 そのひとつが特撮だと思うのです。 ハリウッドはCG使い放題ですが役者も時間もお金も邦画とはかけ方が違います。 「ゴジラ」などの特撮は邦画のオハコだったはず・・ 特撮がチャチだなと観ていて思いましたがお話がよければいいんですよ。 日本が沈没するくらいの現象がおきているのにお隣の国に影響が出ないのはおかしい。 しかしそれはSFの範囲でかまわないのです。 なぜなら日本だけアトランティス大陸のように沈むお話なのだから。 突っ込みどころを引いても魅了するのがSF映画だと私は思います。 この日本沈没は暴徒&逃げ惑う人々を描いています。 マドンナ役のいしだあゆみが恋人とはぐれるんですが、 あらら「宇宙戦争」しちゃった~まあいいか暴徒も描けてるしと苦笑。 考えれば宇宙戦争の原作も死んだと思った家族と再会なんてあるんだし、 左京氏がこれをオマージュとさせたのは間違いない。 渚にて、宇宙戦争、ここらの原作を読んでいない昭和のSF作家はいないでしょう。 人間ドラマとしてみるならば「復活の日」より重く深いです。 最初に観た時は東宝の特撮のチャチさで減点しました。 ところが今回は最初に違和感を感じた特撮も、 人間ドラマとして見ることが出来(すでに見たから) 後半なんか感動して泣けました。 日本人にしかわからないかもしれない感情・・ それを沈む島国に残る人に見ました。 一番日本のことを思い力になった人が・・ そこを離れたくないと言うのです。 それもまた彼らの生き方なのです。 しかし・・あの感動したキーワード役の渡老人・・ 来年のリメイク作ではないかもしれないのです。 渡老人を抜きにして制作して何の意味があるのか・・ もし災害になったらどうなるかがこんなチャチな特撮でも、 リアルに感じ感情移入ができる怖い映画です。 この感情を洋画に感じるのは難しい。 やはりいしだあゆみの役どころや突っ込みどころはありますが、 あの「宇宙戦争」だって原作も生き別れ再会なんだし、 SF映画に細かい突っ込みは仕方なくそれを上回る出来なので許せる。 良い映画なら邦画に高得点をつけたっていいと思うので、 7点から8点に加点したいと思います。 [映画館(字幕)] 8点(2005-10-22 12:46:49)《改行有》

22.  ドクター・モローの島 《ネタバレ》 H・G・.ウェルズなんですよね。この原作者ってほんと飛んでます・・ SFで飛んでるのはまあそこそこついてゆけるのですが、 猿の惑星っぽいメイクは(もちろん未見苦手だから)ついてゆけない・・ しかもかなり演出は濃いですよ(苦笑) 良心的なハートウォーミング白黒映画を続けて見たあとだったので違和感(爆) 要するにモロー博士は神になろうとしていて、 医学を高じれば人間を人間が作ってしまえるようになる愚かさは、 医学ホラーの元祖ともいえますが・・(その元祖の獣人島は未見) やはりどう考えてもトラやライオンから人間にはなれないでしょう・・ 医学ホラーとしてみれば脳を移植する方が怖くてリアルですね。 すべて血清注射のような処方で獣を人間にするテストをしているのです。 人間の命令に背けば苦しみの部屋だっけ?に入れられるという拷問が待っており、 この設定は日本のアニメでもよくありました(デビルマンとか) 原作が面白いんですよね。しかし実写は濃い(笑) 飼い犬に手を噛まれるというオチでモロー博士の末期はもろホラーです。 昔テレビで観た記憶がありその場面でようやく2度目の観賞だと思い出しました。 それと門番役の獣人もなぜか覚えていた。 門を境に吊り上げられた博士の死体、ここらは哲学的でもあります。 何度実験してもやがては元に戻るのはなぜなんだと言う博士の言葉は、 人間は人間でありトラはトラにしかなれない当たり前の不条理さです。 遠い昔に神が創った命が進化であり歴史なのに、 それを人間の手で作れれば医学の発展だと考えている。 博士がしていることは進化または退化の強制であります。 こういう題材を見ると同じH・G・ウェルズ原作のでも、 「宇宙戦争」の(新しいほうのです)オープニングはわかりやすく品があった。 植物の細胞から見せてゆきエンディングでは神が創ったと語ってました。 神が創ったのだから人間は一番偉いということこそ怖いんですが・・ まああんまり好きな題材ではないんですよね。 しかし遺伝子レベルから操作したり、 人間の体に他の哺乳類の臓器を移植させることなんて、 難しいことではない未来が怖いです~ [DVD(字幕)] 5点(2005-10-09 15:21:51)《改行有》

23.  タイム・アフター・タイム 《ネタバレ》  H・G・ウェルズはSF作家として有名ですが実は本当にタイムマシンを作っちゃった。 しかもそのタイムマシンのおかげで切り裂きジャックを未来に逃がすことになる。 消えたジャックを追いかけて未来に旅するウェルズ。 そこで出会う女性がまた面白いことに、 のちのバック・トゥ・ザ・フューチャー3でドクの恋人役だった、 M・スティーンバージェンなのですから! 未来で上映中の映画がエクソシスト4というのも面白い。 私は偶然にもこの作品のすぐ前にエクソシストビギニングを観たのですが(4ですよ) おお~!なんたる偶然な観賞とびっくりでした(笑) しかもビギニングでユダヤの手首に数字の場面が出てきたのですが、 この作品でも出てきたので(質屋のおやじの手首です)面白かった。 ウェルズは社会主義者でユートピアを夢みていました。 だから第一次や第二次世界大戦も信じられません。 女性とのやりとりで戦争のことが話題になり、 覚えたての「第二次のころかい?」と聞くのですが、 「そんなに年いってないわよ、ベトナム戦争よ」 ここおかしいです。そりゃ知らない設定なんだから当たり前なんだけど。 他の役者も演技がおもしろいけどM・マクダウェル(時計じかけのオレンジ)が、 普通にお堅い真面目な役なのがかえって面白い。 ここまでコメディが面白い時代錯誤ネタで笑えるのはお得。 コメディだけじゃなくサスペンスも楽しめます。 切り裂きジャックに彼女が殺されることは未来の新聞でわかってしまう。 さてどうやってそれを変えるか? 後半はちょっとセンチな気分にさせてくれてホロリとしますよ。 音楽がまた壮大で派手で気になったのですが、 音楽製作がミクロス・ローザがキング・オブ・キングスやベン・ハーの人とわかり、 これまた壮大なSFで万人受けはしないなぁと感心(爆) しかし観れば観るほどバック・トゥ・ザ・フューチャーに激似な作品ですが、 こちらのほうが6年も前なのです。 向こうの方が売れたのはおそらく誰にでもが感情移入できる、 普遍的で大衆的なテーマだからなのとCG演出の素晴らしさや映画の完璧さでしょう。 タイム・アフター・タイムは大人のそれもSFの(原作者とか)ファンに受ける、 とてもマニアックでいてよく練られた夢物語なのです。 [DVD(字幕)] 8点(2005-09-23 12:57:20)《改行有》

24.  ラ・マンチャの男 《ネタバレ》  脚本から演出、そして一番は役者の演技・・完璧な映画です。 マイナス要素があるとすればジャンルがやはり合わないくらいです。 完璧な映画の他に評価したいのは、 シリアスで哲学的な作品をコミカルでもの哀しい作品にしたこと。 これを2次元で舞台劇にしているアイディアがいい。 純粋すぎて想像の旅に出るキホーテとサンチョ。 サンチョは現実をわかっていながらキホーテが好きだからついてゆく。 最期のシーンでは残酷にも自分が現実逃避のただの老人だったと気づくキホーテ。 もしかしたら年齢とか関係なく現実から逃れたくて夢に生きようとする人なら、 感動して共感か違和感を感じるかもしれません。 たとえ学生でもこの老人と自分は同じだと悟るかもしれないし、 本当の老人ならまさに自分もそうなりたいとさえ思うかもしれない。 ラストも秀悦で刑務所のシーンに戻り、 宗教裁判を受けるキホーテたちを受刑者たち(つまりこの劇の登場人物たち)が、 歌で見送るのですがそこで切るようにエンディングになりわれに返ります。 何が言いたいんだ・・それからかなり考えます。 夢を持った男の悲劇なら夢など持たずに現実に生きればいいじゃあないか。 でも最期の幸せそうな顔を見てごらん。 彼は現実の世界には生きられないんだ・・ お供のサンチョは現実をわかっていながらそんなキホーテについていった・・ この映画の表のあらすじの裏にある何かはわかるけれど、 共感し感動ができるような自分でもない・・ これは実際あらすじだけで解釈できる世界ではありません。 映画のあとで考えに浸りたいそんな気持ちのときもあるでしょう。 これから秋の夜長にぴったりな見やすいミュージカルです。 松本幸四郎さんが舞台記録を持つと説明しましたが、 つながりで「王様のレストラン」の三谷監督は同ドラマや他のドラマでも、 この映画の中でのあるシーンをナゾナゾとして使っています。 (向こうから頭の上に洗面器をかぶっている人がいます。なぜそんなものを?) そんな感じのナゾナゾでしたが答えは次回とか言って教えてくれず・・ この映画の中に出てきますよ(苦笑) なかなか三谷監督お茶目ですね。 気になっててたまらなかった方ぜひこの映画をお勧めします。 [DVD(字幕)] 6点(2005-09-23 12:52:38)《改行有》

25.  オーメン2/ダミアン 《ネタバレ》 1があまり面白くなかったので期待したんですが・・ 観てみると1のほうが俳優がよかったのとオカルト色が強くまだよかった・・ ところでこの作品ってそんなに古い映画ではないのですが、 車のシーンは合成なんでしょうか・・ 窓の外の景色が合成みたいな感じに見えて仕方なかったので、 え~??50年代の映画ですかぁ?とびっくりしてしまいました。 あと1のときも思ったのですがセットだとわかるような場面が多すぎます。 最近の映画はもちろんセットも多いけれどわからなく技術でカバーしている。 でもこれは同時期のエクソシストなどのホラー映画と比べるとわかるのが多い。 特に冒頭の遺跡シーンなど(1では特典でセットだと言ってました)わかるって・・ 惨殺シーンも1のほうがよかったかな。 演出に品がありません。殺しのシーンだけ近代的なのはいただけない。 それでもエクソシスト2よりは点がいいのは家族の中でのダミアンがあるから。 ママまでああなってしまっては3はどうなるのでしょうか?? 3も私は観ないといけないのかなぁ(と飽きてきたのですが) どうしてもわからないところがあるのですよ。 それは2だと思っていたけど違ってたから・・ そのシーンとは・・車か馬車が男をはねて首が転がる(たぶん) で、ダミアンは黒いスーツを着てて笑っている。 それと空に666の字が浮かぶんですがこのシーンってなんなんでしょう。 もしかしたら借りたDVDにはない特別版とかノーカット版なのかなぁ?? 今回は1で出てきた黒い犬はほとんど出てこず、 黒いカラスが頻繁に現れてまるで「鳥」のっようですが、 私は最初から鳥でもよかったなぁと思うくらいです。 山犬という字幕が出るたびに怖くなくなるのです。 悪魔の化身ということで犬は実際に聖書に出てきたとしても、 犬・・怖くないからなぁ(苦笑) まあこの映画で最高によいのは音楽ですよ(1でもそうでしたが) 観たことがない人でも気になる音楽ですね。 [DVD(字幕)] 4点(2005-09-11 11:28:46)《改行有》

26.  わらの犬(1971) 《ネタバレ》 ペキンパー作品の第1鑑賞にこの作品を選んでしまったからか、 実に暗いシリアスな映画でした・・ こちらは題どおり戦争映画です。 同じ暗いバイオレンス映画ならば背景が明確なジャンルにしたかったなぁ。 憎しみの背景が戦争や差別なら共感できなくてもわかるものってあるのですが、 これは非暴力主義者のD・ホフマンなのです。 見ていていらいらするくらいの平和主義なのです。 このことなかれ主義なホフマンが「パニックルーム」と化した後半、 我慢の限界がブチ切れ報復してゆくのですが・・ 陶酔さえ浮かべるエンディングに後味はよくはありません。 でもやつらはやっつけたじゃあないか! という問題でもないというのがこの映画の言いたいことなんですが、 最初は報復もアクションが派手で面白かったのですが、 ちょっと長すぎる気がしないでもありません。 「二十日鼠と人間」のように1発でケリをつけて後味の悪さに考え込む映画もあります。 ここまでアクション過多にするともうほとんど戦争です。 わが家が戦場と化した疑似体験をし帰る場所をなくしてしまったのです。 普通のひとが本能に目覚めるさまは「ファイトクラブ」のほうがわかりやすい。 「時計じかけのオレンジ」も同じです。 ひとはどこまでひとになれるのか、「タクシードライバー」にも似ています。 田舎が舞台で真面目すぎる主人公が迫害を受けるということで、 「アラバマ物語」にも似ていますが・・(私はわらの犬のほうがいい) ねちねちと進んでゆくホフマン夫婦迫害の手は、 最期で一気に爆発して報復して後味の悪さが味わえる・・ と思って観ていたのですがなんかあっさりしちゃった。 どうして「天国と地獄」のような後味の悪さがなかったのか。 まああそこまで後味が悪い映画ではなかったことが救い(天国と地獄は最高ですが) ここまでやるかぁ~というバイオレンス過多は、 タランティーノの描写が軽く思えるような重さはありました。 後半はパニックホラーが終わったあとみたいな感じで・・ 少し傾いた構図、スローモーション、止まるくらいゆっくりしたフラッシュバック、 スピード感あるアクション・・とまあ、私的にはデ・パルマやジョン・ウーに近いと思う。 [DVD(字幕)] 5点(2005-09-11 11:27:40)《改行有》

27.  アンドロメダ・・・ 《ネタバレ》 この映画はかな~り地味でたいした盛り上がりもないのですが、 脚本&発想としては10点満点! ただし映画として観れば3点・・で、総合的には6点でしょうか? 最初と残り30分くらいの面白さを味わうためには全部を観なくてはいけませんが・・ 細菌がなかなか動き出さないので本当に忍耐が必要です。 最期まで引きずりこむ脚本のうまさには感心します。 地下研究室の真の意味や細菌繁殖が始まったあとの駆け引き、 これは地球全体の戦争問題にも発展しかねないスリルです。 DVDでレンタルしてざっと全体を観てもう一度ラスト付近だけ見直す手も・・ たぶん科学が好きな方が観ればこたえられない面白さだと思いますよ。 私は科学や地学は苦手なのですが道理がかなってるので面白かったなぁ・・ エンディングもそのあとは?と深く考えさせられる問題もあり、 後半だけなら何回も見られるんですが・・全体が淡々としているのが映画の娯楽に欠けている。 なぜ細菌にやられた街で赤ちゃんとアル中の胃潰瘍の老人だけが生き残ったのか? そこに鍵があるのですがまた発想がいいです。 どんな方法を考えても無敵の細菌。 すでにアメリカ中に広まるのは時間の問題・・ 細菌をやっつけるために原爆を使うことを選ぶのですが、 さてここの原爆発動装置の解除キーは科学者のひとりが持っています。 ところが原爆を使ってもさらに世界中が細菌の恐怖に落ちる恐怖が判明。 しかも地下研究室はコンピューターによってドアが遮断され融通がきかない。 原爆解除できなければ細菌がさらに繁殖してしまう。 映画的にここは最高に面白い演出です。 ゲームが好きなんですが(笑)昔やったはしごゲームを思い出しました。 ここをすぎてもまだ山はありますので後半30分盛り上がりばかり。 なぜ赤ちゃんとアル中の病人だけ生きられるか?? テンポよく時間も短くリメイクしてくれたらいいのになぁ・・ その際、政治的なところも新たに絡めてくれるとサスペンス度もアップするかも。 観終わったあと、人に話したくなる映画というかSF小説の映像化という感じ。 映像で見せるエイリアンものでもなくアクションもありません。 戦闘シュミレーションや科学が好きな方に特にお勧め。 [DVD(字幕)] 6点(2005-09-01 11:39:47)《改行有》

28.  マラソン マン 《ネタバレ》 ローレンス・オリビエが「ブラジルから来た少年」でユダヤ人博士をやってて、 この作品ではナチの医師をやってるとわかれば見るしかないでしょう。 うまい・・うますぎる。 主役からしてダスティン・ホフマンだし・・兄き役がJAWSのロイ・シャイダー。 このシャイダーの役は結構いいです。 何も考えず頭を使いまくってください。 「ゴッドファーザー」のような殺戮シーンもあり、 最初の東洋系の男はなかなか不気味だった。 マフィアやスパイものが好きな人は楽しめると思う。 当時かなり話題になったらしい拷問シーンはホラーより怖いかも。 最初は見世物みたいな感覚でこちらも見てたのにエスカレートしてくると、 精神的に来ますねこれは~!歯医者に行かない人増えたりして・・ 歯医者=電気ドリル=宝石商 NYを散策してからビジネスに行く歯医者の行動は普通で、 街に溶け込んでこっけいであり不気味です。 さてここで冒頭と同じような場面になるところがうまいんですねぇ。 あの武器はスパイダーマンに使われてたみたいなかっこよさがある(爆) こんなに悪いやつなのに尊厳さえ抱かせるこの歯医者とは・・? そこらにいそうな医者か学校の先生か銀行員みたいだから怖い。 ラストの水道処理場(?)のようなところでのシーンなんかは、 歯をいたぶられたホフマンの報復みたいなもんですが、 あの終わり方は本当は違うらしいです。 でもああなったのはホフマン自身が監督に変更を頼んでのもの。 あれでよかったと思いますしあれしかないと思いました。 勧善懲悪だけが映画ではないしそれがハリウッド的なステレオタイプでも、 結果的にはいい子ちゃんになっても私はこれでいいと・・ 「ブラジルから来た少年」も同じようなラストですが、 全て悪いものを撲滅しなければならないとは思わないのです。 目には目を歯には歯を(爆)を続けていけば戦争は終わりません。 [DVD(字幕)] 7点(2005-09-01 11:35:00)《改行有》

29.  ザ・メッセージ 《ネタバレ》 この映画を先に観ておけば「キングダムオブヘブン」も違う目で観られ面白かったかなぁ・・ 私が見たのは180分の方でおそらくは完全版だろうと思います。 なぜこの作品を観ることになったか・・ 固く考えれば今の中東問題(次に観る予定は「栄光への脱出」というユダヤ人帰還作品) 柔らかく考えれば3大宗教のうちのひとつなのに日本には馴染みのないイスラム教、 誰が考えても(というのは映画として)宗教映画はユダヤ教は娯楽スペクタルであり、 キリスト教はホラーからサスペンスやハリウッド映画全般を理解するに必要。 作品も少ないし映画では有名ではないイスラム教も観てみようということで・・ まずはこの作品の音楽ですが、モーリス・ジャール が担当しています。 もうすぐにジャールだ!と思いますよ。 全く音楽の組み立てや導入部が「アラビアのロレンス」と同じなのですから。 砂漠と人しか映らないといっていいくらい世界が似ています・・ そしてこの作品の大きな特徴といたしましては、 なんといっても主人公マホメットが画面に現れないこと! 宗教上の理由で姿を現せないのですが・・これ不思議ですよ。 まあ考えれば「天地創造」や「十戒」と同じじゃないですか・・ ただしあちらはエホバは映像化できないというのはわかります。 立場的にはアブラハムと同じなんですから映さないと・・ 人間ですから~足だけとか後姿だけとかあるでしょうに・・ 「ベンハー」のキリストのような見せ方をしてもありがたみは伝わりますのに(苦笑) それとスペクタルな面白さが皆無な演出ですので歴史に興味がなければ面白くないかも・・ そういうこと考えれば大きくマイナスですが、 役者もアンソニー・クィン(これまたアラビアのロレンスのアウダ役)をはじめとして、 観客には見えないマホメット相手の演技は素晴らしい。 観客に向かって質問したりする場面が多いので、 「えっ?私?」と異様さを感じてしまい笑ってしまう。 これが重なると「これ、洗脳されるよ~!?」とますます不思議。 「マホメッド、戦ってもいいか?」とこちらに聞いてくるのです。 は?なぜこちらに・・?アラブ人は好戦的だろう?と思っていると、 「わかった、さあ戦おう」みたいに・・この感じ観ないとわかりづらいかな? [DVD(字幕)] 6点(2005-09-01 11:30:58)《改行有》

30.  エクソシスト2 《ネタバレ》  私は劇中ずっと「カラスはぁ?」と言っていました。 メリンもそりゃあえらいひとですが、カラスは泣くよ~♪ カラス神父に最期に近寄った神父と今回の神父は同一俳優ではないだろうし。 どうもリチャード・バートンが苦手かもしれないです。 この人「聖衣」の主役でした。 カラス神父は3で出てくるようなので3を楽しみにします。 監督も1の監督が3をやっているので・・ と、評価になっていませんね! まずはこの作品は「エクソシスト」とは別な作品と思って観たほうがいい。 話の進め方は似ているのですが内容は違う。 「インディジョーンズ魔宮の伝説」みたいになっちゃってる。 心臓わしづかみを見せられても怖くもキモクもないんだなぁ・・ コクモとかいう鍵を握る悪魔に憑かれなかった男を捜すあたり、 もろレイダースですから・・ 脳波を調べてる途中で神父とリンダの世界に入るんだけど、 わからないような神秘的にはしているんだけれども、 私にはその怪しさは伝わってきませんでした・・ 悪魔の世界に引きずりこまれそうなシーンでは、SWのフォースへの誘いを思い出した(笑) 特殊メイクをしたゾンビ顔が少ないとかの問題でもなく、 遺跡をたどるシーンが「オーメン」なみにチャチでセットだとわかるのです。 1では砂漠はセットじゃあなかったですよ~! それと人間ドラマが感情移入しにくい悪魔ドラマになっている。 リンダの母はどうしちゃったんだろう・・1シーンでもゲスト出演していないし。 イナゴの大群を悪霊に例えたのはインパクトはありましたが・・ 「三国志」の最初の方の黄巾族の乱のあたりを思い出しましたよ。 キリスト教も仏教も同じなのかなぁ?? 三国志でもイナゴの大群のことにふれていました。 このイナゴのアップがレイ・ハリーハウゼンの特撮を思い出し、 リンダの部屋のドアから吹き出る大群はもう「鳥」そっくりでした。 もしかしたらあのイナゴの大群は当事者たちしか見えていないのかも・・ という設定の方が説得力ありますね。 まあ2というタイトルがついたものではやはり失敗作でしょう。 例外は「ターミネーター2」「エイリアン2」「サスペリア2」ですね。1を超えてしまったのは・・ [DVD(字幕)] 3点(2005-09-01 11:04:46)《改行有》

31.  サスペリアPART2 《ネタバレ》 犯人探しのサスペンスで、これはホラーではありません。 サスペリアのほうがヒットしてしまい、こちらのほうが古いのに2と名がついてしまいました。 サスペリアのほうは全く怖くはない魔女ネタでがっくりでしたが、 この2のほうは周到に練られた脚本と心理描写がすばらしい。 ホラーのコーナーにあっても仕方ないホラー殺人の始まり。 ネタをばらすとこの映画は面白くないので・・でもちょっとだけ。 カメラワークに力を入れて観る私は(苦笑)もう終始感心しどおしでした。 ただし正統派のようで、古典的なホラー描写が多く、 今のサスペンスやホラーのように奇をてらったようなことはしませんから、 ある程度予測はつきます。(襲われる役が上を見ると前から来るとかはない) それでも十分緩やかでいて力強いカメラの緩急。 こういう撮りかたは観てて疲れないし臨場感があります。 映像で説明してくれセリフで惑わせてくれます。 預言者が殺される現場を見たピアニストの主人公はその屋敷の廊下にあった絵が、 いつの間にかなくなっているのに気がつく。 階下で泥酔状態でいる同じくピアニストの友達も走り去る犯人を見たが・・ 殺人をした相手をなぜか憧れの目で見た主人公は友達に告げるが、 「絵がないと思ったのは君の記憶のすりかえだ」と当たり前のように咎められる。 犯人探しを始める主人公に新聞記者の女性が近づく。 絵のことが頭から離れない男はやがてその絵が幽霊屋敷にあったという事実に直面する。 主人公が警察顔負けの犯人探しを続けるうちに、 次々と後をつけるように主人公に関係ある人間が殺されてゆく。 絵は屋敷の壁に埋められ隠されていた。 挑戦状を叩きつけるように証拠は隠蔽され主人公以外の人間は惨殺されてゆく。 その殺され方も異常で必ず子供の歌声が流れ人形が現れる。 前に1回しか観賞できなかった怖いトラウマになった「セブン」を思い出した。 必ず1度は犯人は普通に登場しているはずだ!そう思いながら見ていたのだが・・ ああ、外れてしまった! あまりに面白かったので即、オークションで買いました。 人気なのはサスペリアなんだろうけれど、 2のほうが面白いということ知らない人多そうです(ちょっと嬉しい) [DVD(字幕)] 8点(2005-08-20 12:32:03)《改行有》

32.  ブラジルから来た少年 《ネタバレ》 まず脚本(原作)がおもしろいんです。 そして今見直すと俳優が豪華です。 アウシュビッツにいた博士を頭にナチの残党がある計画を実行してゆく。 世界各国にいる65歳になる普通の男を94人殺害する・・ G・ペック扮する博士以外はそれがなんなのかは知らされず。 なぜ65歳の男がなぜ94人なのか?? 普通ナチの残党とか言ったらそりゃあユダヤ人だろうと思いますが、 あまり関係ないのです。 人種を超えてある計画を実行するためにその選ばれた94人を殺害しなければならない。 未見の方で(未読の方で)ここまででわかった人はかなり戦争通ですね! 映画が進んでゆくにつれホラーよりも怖い話にびっくりします。 そしてニヤニヤするかも・・よくできていますよ。 この博士を追い詰める役がローレンス・オリヴィエ。 彼はユダヤ人の役ですが・・こちらはかなり関係あります。 なかなか深いものがありますね・・ エンディングにいたるまで完成度の高い作品ですが、 娯楽に頼らず原作に忠実に製作された(未読ですが)ようで、 知る人ぞ知る作品になってしまいましたが、 SF&サスペンス好きならぜひ観てほしいです。 今リメイクしても十分そのメッセージは伝わると思います。 上映されるヒットラーの映画と合わせて見るのも面白いかも・・ ヒットラー映画はR・カーライル主演のを前に見てるのでもういいです。 でも本質はこちらのほうが怖くて残ると思いますよ。 もしかしたら優秀な戦争映画よりずっと・・ 早速DVDを注文しました。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-08-20 12:28:01)(良:2票) 《改行有》

33.  オーメン(1976) 《ネタバレ》 オーメンは心理的に怖いだろうと思っていたのですが、 「サスペリア」と同じようなガックリ感でした。 魔女ではないのですが犬が活躍してその犬と人間から出来た子供というのが、 どうも違和感があり全然怖くはなかったのです。 犬は最初から出てきますのでわかりますし、同じ犬ネタでしたら「遊星からの物体X」の方が優秀。 殺人シーンもどうというものではなく、特に発掘現場での殺人シーンは(あ、人形)とわかる。 あれならばガラスに血ノリだけ流れて死体は映さない方がいい。 そうして肝心なダミアンなのですがかわいすぎる・・ 私がイメージしていたのはもっと無表情な悪魔の子なのでもしかしたら2の方がそれがあるかも。 怖さで言えば主役よりも犬を連れてた従女!あれの方が怖い。 けど「キャリー」や「サスペリア2」の母には及ばない・・ 一番怖いなぁと思ったのが心霊写真(予言写真)を撮る記者。 こいつの立場で見ていたらマジに怖いと思いました。 だってなぜ写真を撮り続けるかといえば、自分の未来が写っていたからなんですよ。 そりゃあ怖いでしょうに・・ 神父さまの最期のシーンがよく撮れていました。 反キリスト映画と言うふれこみだったので違う期待もしてしまいました。 もしかしたら政治的な歴史大作ホラーかもしれないと・・ そんなたいそうなものではなかったんですね。 それと有名なホラーゆえ観る前から十字軍の亡霊や黒ミサを勝手に想像してました(苦笑) 演出としてはダミアンが三輪車でグルグル回るシーンですがこれもよい。 でもこのシーンは「シャイニング」そのものですよね。 あと主役のグレゴリー・ペックは山崎務(外人を日本人に例えるのがクセ)似で渋くてよいです。 この映画でもっとも良かったのは音楽です。 昔グレゴリー・チャットに凝ってて聴いていたんですが、 あれは車でひとり聞くとものすごい怖いんでやめました。 教会音楽って静寂と迫力があり落ち着くし怖くもなる。 効果音で言うと、「JAWS」のような音使いをしてて特典でも言ってました。 (JAWSのような音楽を作ってくれ)と頼まれて作ったとか・・ このころはすごい勢いのある映画が多かったんですね~! [DVD(字幕)] 6点(2005-08-20 12:12:40)《改行有》

34.  サスペリア(1977) 《ネタバレ》 「決してひとりでは見ないでください」のキャッチコピーで有名なホラーの古典。 この手のオカルト的なホラーは苦手だ・・ けれど最近たくさんホラーを見ているから大丈夫だろう。 と半分怖いもの見たさで(私が見てきたホラーはほとんどゾンビ系だから) この作品をはじめて観たのです(遅いといえば遅い) ところが・・最初の殺戮シーン以外は全く怖くはない。 殺戮シーンに「シックスセンス」や「ペットセメタリー」の匂いがしたので期待したのに、 だんだんわかってきだすと実はこの映画は生理的に痛さを感じる映像が売りで、 内容は「エコエコアザラク」の洋画実写版みたいなものだとさめていった。 あれは確か六芒星?五芒星?の中心で儀式をしてたんだっけ? あまり好きではないので覚えていません(特に絵が苦手) 漫画でいえば「恐怖新聞」のほうが怖かったなぁ・・ 魔女ネタになるともう映画をばかにしてしまい怖くはないのです。 私が期待したのは死霊の怨念。 舞台や学園で昔死んだ踊り子が死霊で・・という下りをかなり期待してた。 魔女になるとこう、絶対ありえないとか引いてしまうのです。 死霊ネタいわゆるゾンビはありえるかもしれないと少し思ってますから(笑) ゾンビはありえなくてもその恨みが描けていればリアリティがあり怖い。 魔女になるなら儀式を映してほしかったり(そうなると魔宮の伝説)ですが・・ 映像は赤が強く特にDVDで観賞していないのでにじみが気になりました。 中華映画にたまにある色の使い方です。 それよりも音楽のほうが怖い! この映画は音楽が一番だと思います。 怖い音楽と聞いていたので大きくして観ました。 邦画ホラーによくあるオルゴールのような曲、 よく聴くと笑い声もミックスされて怖いことといったら! 映像は普通に怖くなく音楽は今までのホラーで一番怖かった。 「サスペリア2」のほうが古く怖いという評判ですのでそれを探してみよう。 [地上波(字幕)] 5点(2005-08-10 12:23:30)《改行有》

35.  JAWS/ジョーズ 《ネタバレ》  一番気に入っているのが第2の犠牲者のシーンの映像美。 署長中心にカメラは回りますがどの角度からでも少年のゴムボートが確認できます。 大きい男で海の向こうが見えなくて見ようとする、話しかける女性に愛想をしながら海を見る。 やるせない表情で沖を見る署長の時間が過ぎ行くのが前を行く人の脚でわかります。 惨殺される瞬間の映像はグロくも残酷でもなく怖いほどの映像美です。 久しぶりに見て気づいたこと。 船の羅針盤?には、「ロレンス」 サメ違いの捕獲サメの腹の中から「007」のナンバープレート。 あと、ロバート・ショウが食われる前の夜に流れ星をふたつ発見しましたが・・ 特にR・ドレイファスの酔った表情がいいです。 コメディとしても優秀、署長がサメに急接近しておびえているのに、 学者は必死で写真を撮るのです(大きさを測りたい)って! タルがひとつづつ持っていかれるアイディアはなかなかで、 その後のセリフが「船が小さい」これはもう完璧ですね。 3人が酔いつぶれ酒盛りするシーンもいいです。 漁師と学者が傷の比べあい自慢をしもりあがるも、 おとなしい署長は加われず傷を探す(盲腸の)これはいいです~ 漁師の過去の話で広島が出てきますがこんなに前から日本ネタだったんです。 軍の秘密でSOSができない・・そのセリフはその後無線をぶっ壊す行動に。 そして救命胴衣や酸素ボンベネタ、登場人物にその後を語らせる手法です。 終わりはタルに(本当に小道具の使い方がうまい)つかまり泳いでゆくふたり・・ 血を見て別のサメが追いかけてきたらどうするんだ?と思いませんか?? スカッとした「地獄に落ちろ化け物」のあとでこのなごやかな意味深なシーン、 これは完璧な映画ですから見飽きたからといって10点以下はありえません。 ジョン・ウィリアムスの単調でいてサメ登場の恐怖を盛り上げる音楽、 これもすばらしいです。 この仕掛けにはトリックがあり、パブロフの犬と化した観客はスコアが流れるとサメと思い込む。 流れたあとにサメが登場しないシーンもあるのです。 逆に流れないから現れないというお約束を作りながら、 急に現れたシーンもありまして(署長がエサをまく後ろ)この後なぜか笑えます。 [DVD(字幕)] 10点(2005-08-10 11:40:13)(良:3票) 《改行有》

36.  ミッドナイト・エクスプレス(1978) 《ネタバレ》 大変重く暗い実話です。 ショーシャンクの空にとよく比べられるんですが、 私には先に見たのと演出で後味が良かったので、 どうしてもショーシャンクの空にのほうがいいです。 かなり評価の高い今作品なのですが、 事実とわかっていてもどうしても一方的に描かれている気がする。 映像は不思議でいい味を出しているのですが、 やっぱりハリウッド映画なんだなぁと思いました。 それがどうしても感動できない理由かもしれません。 とても重厚ないい作品には違いないのですが、 共感できるのは怖さや孤独感や辛さしかないのです。 やり遂げたという爽快感はいくつもの犠牲の上に成り立ち、 それならなぜ最初にそういうことをしたのかと客観的に見てしまう。 一番良く描かれていたのは友情です。 でもこの友情仲間意識というのもバイセクシャルもあり、 例えれば戦場での狂気に近い日常から生まれたもの。 精神病院でのシーンがとても不思議で映像美さえ感じました。 音楽も大音量で聴けば気が変になりそうで合っています。 主役のブラッド・ディビスが気になりました。 体格を除きかなりブラッド・ピットに似ていました。 でももう亡くなっていたので(エイズ)亡くなった年が彼と 同じくらいなんですね。死因もショック・・ [ビデオ(字幕)] 6点(2005-07-17 06:47:07)《改行有》

37.  スケアクロウ 《ネタバレ》  案山子はカラスに笑われる。変な格好をしてて何をされてものんき顔・・ こういったようなキャラなんですがそれが実はパチーノなのでした。 ある意味弱い自分から逃げている案山子。 そして受け入れざるを得ない悟りの精神。 ハックマンにはわからない・・ 刑務所で受けたパチーノの暴行にハックマンは切れる。 この刑務所行きもハックマンはパチーノが笑わせようと仕組んだことが原因だと思って、 ハックマンはシカトしていたのですが・・ とにかく最終的には前に感動した場所と同じところで泣いてしまったのです。 案山子になれと教えた道化者が案山子でいられなくなる・・ やはりバーでダンスを踊るシーンから電話をかけるシーン、 噴水のシーンのクライマックスへとものすごいリズムが変わります。 今までの(刑務所シーンはのぞいて)のんびりしたロードムービーはどこへ?? クライマックスまではセリフの少ないいい演技をしていたハックマンのほうが際立ち、 電話ボックスからはもうパチーノの一人芝居といっていいくらい。 特に噴水のシーンは妻であった女性の嘘の突き刺さる責め言葉に、 いつもの案山子になりきろうとするパチーノはパニックを起こし意識を失います。 ここの演技もさることながら音が効果的で正直怖かったです。 めまいの音、いわゆる耳鳴りのようなキーンという音が鳴ります(ルメットの未知への飛行でもあった) 案山子が道化を忘れて倒れてしまう哀しさ・・ ハックマンの懸命ながなり声が病院に響くともうだめでした。 やっぱりここで今までの場面が頭で流れ出し感動してしまう・・ 自分の仕事のことしか考えてなかったはずなのに、 その貯めたお金をくれてやるから助けてやってくれと。 お金を調達するために往復キップを買おうとするハックマン。 まだ足りなかった・・ 靴の底にあることを思い出し底からお金を取り出す。 払い終えたあとカウンターを靴底で叩く。 窓口のおばさんは怪訝そうに見る。 叩き続ける靴底にエンドクレジットがかぶさるように流れ出す・・ 見事です。 後味のよろしくない作品のラストに救いを持ってくることはとても難しい。 たいていは付け足しのようにせっかくの場面さえうそ臭くなる。 この救いのセンスがとてもいい。 [ビデオ(字幕)] 9点(2005-07-17 06:43:34)《改行有》

38.  ポセイドン・アドベンチャー(1972) 《ネタバレ》 このてのパニックものや有名な作品は見たことがないので、 何か機会がほしいと思っていた矢先、 ポセイドン・アドベンチャー がリメイクされると知りようやく見ることに。 宇宙戦争と同じ機会ですね~! タイタニックが超有名で話が実話であるにもかかわらず、 全部見ていないままだったからどうなんだろうかと不安でしたが、 主演がジーン・ハックマンだからちょっと楽しみでした。 いや、こんなにいい映画とは思わなかったです。 感動して泣けました。 転覆しさかさまになった船の中だから全部さかさま。 この演出はすごいですし人間ドラマもよく描けている。 やはり宗教ネタは出てきますが、主人公が牧師で神を信じない派というのも面白い。 信じないのではなくてそこまでやらなければ神は助けてくれないというのは説得力ある。 もうひとりの牧師(と思うのですが)は、神を信じてそこで待つ。 特に最後のほうでは旧約聖書の(天地創造)アブラハムの言葉が・・ いくらいけにえをささげれば救われるのですか!? ついてゆく人らはもう賭けをしているようなものなんですが、 ある意味ホラーより怖いです。 特に私は泳げないから水の恐怖はもちろんのこと、 閉所や高所のリアルな冒険シーンは自分もそこに参加しているようでした。 こういう人間ドラマがわかりやすく展開が読めない作品は楽しい。 自分ならこいつだろうなと思ってみていたら死んでしまうとか、 最後まで残るだろうと思い込んでいた人が死んじゃうし。 外の世界に出たときの開放感があと5分かけてほしかったなぁ・・ それをリメイクに期待しましょう。 登場人物で特に好きなのが、デブの元水泳選手。 そして泳げない女性を助ける優しい男性。 もちろんハックマン牧師が主人公ですが、 私はアーネスト・ボーグナイン刑事(J・ニコルソン似)が影の主役と思います。 引っ張ってゆく人、パニックになる人、口を挟む人・・いろんな人がありますが、 何か役にたてることを考えているのです。 最初からあきらめて大勢と沈むのを待つか、 危険でも自分が選んだほうに賭けてみるか。 何か気持ちのきっかけになる映画かもしれませんね。 [ビデオ(字幕)] 9点(2005-07-01 09:25:36)《改行有》

39.  スター・ウォーズ 《ネタバレ》 ごめんなさいファンのみなさん! この時代にこの映画というのは評価できるし、ロボットも思ったよりかわいい。 特にR2D2?あの独特のゴミ箱のようなフォルムは欲しいくらい。 でも・・合わなかった。大画面で観たのは大正解ですが・・ なんと日本語吹き替えを借りてしまった。これがだめなわけ?? ルーク役の子もかわいいしハリソン・フォードもかっこいい。 あ、これが噂のダース・ベイダーか。変だ、子分が変だ、蟹みたい。 しかもまぬけで脚本が都合よすぎる・・ 酒場のシーンではもう冷めていました(だめだよね真面目に観ちゃ) 悪者が自分の武勇伝を自慢してルークが同意して褒めたら、 なんだとって怒るところとか(はあ?)と退いた。 コメディなのかこれは。 旅立ちのときルークに親が(刈入れどきだから)と、 か、刈入れ!?この宇宙砂漠に刈入れ?ってこいつ農家? しかも柔道着のようなもの着てる・・ ひ、姫がまるで邪馬台国の姫だ。ハリソンもなぜベストを着ているのか・・ いや初めて観たらすごいです。頭の中で(刈入れとか大学とか回る) アレック・ギネスがオビワン・ケノービをやっていたとは、 よかった「アラビアのロレンス」観ておいて。ファイサル王子やってたのね。 ん?ロレンスの砂漠に白い衣装とか画面構成、似てるんですよねSWに・・ ドラゴンボールのような展開になり、ここ、これはあの有名なヨーダがと期待。 ヨーダはかわいいので次回に期待します。 もっとこう怖さやシリアスさが欲しい。変なキャラばかりじゃなくて。 痛さや辛さ、そういう深い冒険が観たい。 それも次回以降なのかな?テレビでちらっと観た覚えはあるけど、 変な動物や戦闘が苦手で見終えなかった。 たぶん次はいい点でしょう。なぜなら、ヨーダがでてくるみたいなので。 [ビデオ(吹替)] 5点(2005-05-07 08:19:41)(笑:1票) 《改行有》

40.  マーフィの戦い 《ネタバレ》 はっきりいってアクション映画と見れば大変面白いです。 ストーリーもわかりやすくてまさに娯楽作であり、緊迫感も味わえます。 でもねぇ・・あまりにも主役が身勝手すぎで腹立ってきた。 ドイツ軍に自分以外の乗組員を殺され復讐に燃え、 戦争が終わってもその潜水艦を爆破するのはいいんですが、 世話になった地元の人々まで巻き込み自分だけ復讐。 これもアクションが面白かったので許しましょう。 最終的には「激突!」のタンクローリーと化したひつこい悪魔に。 これも切れ映画の面白さということ許しても、 ラストが・・ ネタバレ ↓ ↓ 逃げてるんじゃないっ!? 玉砕覚悟でたったひとりで復讐なら「おおっ」と思うのだけれど、 逃げたの見た・・「フロドかお前は」 そして「戦争が好きなんだよ」というわりに、 あまりにも最初は優しい顔をしている・・ こういうやつが実は怖いと思う。 まあ映画なんだからとアクションは堪能できたんだけど、 喧嘩両成敗、復讐のあとに残るものとか、 後味が悪いことを期待していたのが間違い。 P・オトゥールは碧眼なので怖い顔はホラーです。 [DVD(字幕)] 4点(2005-05-07 08:07:23)《改行有》

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