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プロフィール
コメント数 604
性別 女性
ホームページ http://www.geocities.jp/suminoe_kagaya/
自己紹介 2004年から映画専門サイトをたちあげました。
ジャンルはSFが主ですが、サスペンスも大好きです。
リバーランズスルーイットや、ショーシャンクの空に
のようなヒューマンものから、未知との遭遇やバックトゥ
ザフューチャーなどのアンブリンもの。
十二人の怒れる男やパルプフィクションなどの脚本もの・・
自分が良いと思った映画が合う映画で、見る人の数だけ
思いも変わると思います。その中で、共感できる人が
多ければ売れるのでしょうね。
たまに<これだけ映画を見てるんだから万人受けは・・>
と、マニアックな映画にも手をつけますが、
できの良い映画や単館ものなど多趣味なジャンルに疲れ、
子供時代に帰ってるみたいです・・
それらは映画館で見た映画本来の娯楽作だった・・

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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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21.  ドリームキャッチャー 《ネタバレ》 長い!観ている最中に眠気が襲ってきました。 「スタンド・バイ・ミー」の子供の悪戯世界が苦手であれも途中でやめた。 あの世界が時折回想シーンに入ってるんですよ。 どうもあの世界はロリっぽくて私はだめ。 汚れなきお子様の悪びれた世界・・ 冒険映画とかならいいんですが、 ほろ苦い思い出とか仲間とか出してくるともう恥ずかしくて見れない。 でもそういう映画なのかと割り切ると原作がスティーブン・キングだし、 もしかしたら泣かせホラーになるかも(だったら低評価なわけないか) そうなれば売りのフリーマンが夢の中の案内人の役だと、 もう勝手に(シリアス・ホラー)などと自分で妄想・・ 題名はドリーム・キャッチャー=エルム街の悪夢みたいな?=子供たちの団結 その世界でいってくれれば面白かったり・・ モーガンなかなか出てこないんだわ。 出てくる中半あたりになってようやくこれは「ボディ・スナッチャーズ」のような映画だと理解。 なぜ子供時代のセンチな団結物語がエイリアン映画になるんだ? しかも爬虫類とウナギ合わせたような気味が悪いエイリアンに。 「メン・イン・ブラック2」の地下鉄に住んでたエイリアンそっくりなんですが~! こんな映画にフリーマンを使う必要があるのか。 まんま役どころはメン・イン・ブラック。 (25年間ずっと待っていた)らしいのですが(爆) しかもお下品なセリフとエイリアン退治は彼には似合っていません。 そこだけがもしかして売り? エイリアン退治の顔が爽快というよりは怖いんです。 なぜ森の中にあんなでかいUFOが不時着するのか・・ 何の映画なんだこれは・・ 観客の想像力をかきたてるという意味では成功(爆) ここまでまとまりのない映画は観たことがありませんので、 驚愕の(爆)ラストを観ても私は驚きもがっくりもしませんでした。 一度観てよくはわからないところがいくとかあっても、 それを確認したいともまた観てみようとも思わない。 一度観たのでもう十分です。 コメデイに徹するかシリアスにするか曖昧すぎて・・ 見終えたあとでよくわかったのは、 この映画がなぜ低評価なのかと見終えたあと後悔するだろうという宣伝文句でした。 [DVD(字幕)] 2点(2006-05-28 14:36:20)《改行有》

22.  80デイズ 《ネタバレ》 世間では低評価な作品ですが私はそれなりに面白かったです。 それなりといっても笑えるというのではなくて、 小さい子供とか家族で観る作品なのではないかなぁ・・ ハリー・ポッターと同じ種類のような気がするんですが、 子供版インディジョーンズと観てもよいし。 音楽もバック・トゥ・ザ・フューチャーとハリーポッターを合わせたよう。 コメディも子供くらいにしか受けないような感じ。 お話も無理やりだしやたらと長い。 しかしまあまあ楽しめたというのは、 CGで作られたとはいえ色がきれいな演出があるんです。 各国に入るときにその国の演出がされますが、 フランスはおとぎの国みたいでしたね。 中国も箱庭みたいなのがかえっておかしくもよい。 あの時代の中国の広さはわからない設定なのでしょう(苦笑) 各国紹介といえばインディジョーンズですごいアイデアだと思った、 地図の上に航空線が書かれてゆくアレ。 もっと夢の冒険旅行かなと期待したのですが、 元の八十日間世界一周も観ていないのでまた観るつもりです。 違和感はあるもののカンフーのシーンは嫌いではないです。 やはりマトリックスのようなスローなカンフーよりずっとよいです。 中国のシーンでジャッキーの敵をやってた俳優がかっこよかった。 あとヒロインはかわいらしいです。 主役の科学者も悪くない。 もちろんジャッキーのアクションもよい・・ けど役がかわいそうでしたね(前半などチャップリンみたい) 極めつけはキャシー・ベイツです。 シュワちゃんはあのような安全な役より(爆) やはり破壊王として敵キャラでジャッキーと対決させてほしかった。 それを楽しみにしていたので残念。 配役は悪くはないし絵としてもファンタジー感がある。 何が足りないのか? やはり子供向けな映画(比べるとヤングシャーロックのほうがだいぶ大人向け) そしてカンフーと冒険モノの違和感だということですね。 カンフーはよかったので中国の監督にコメディとして撮ってもらったほうが、 割り切って見る分には面白い娯楽作になったと思いました。 [DVD(字幕)] 5点(2006-05-28 14:30:23)《改行有》

23.  ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 《ネタバレ》 暗い作品が好きなのもありますが特にこの監督作は重いかも。 特典で監督のコメントを観ると、 死刑執行には根本的には反対派なのだそうで、 しかし中立的に作ったらしいのですが、 やはりどうなんでしょうか・・ あとで特典を観たのですが中立的とはいえないかとも。 テキサスという州についても日本人から見たら理解できませんし、 もちろん世界中のどこの国においてもそうなんですが、 かなり政治的な作品だよと監督は言っていました。 それは観ていると伝わってきます。 政治的な作品とはいえ面白く見せられるのは、 演出がいいことと俳優の演技がよいから。 しかし私はケビン・スペイシーという役者の役柄を知っています。 初期からアメリカンビューティあたりまではほとんど観ております。 久しぶりに最近のも観てみようかと借りたのですが・・ 「ユージュアル・サスペクツ」「セブン」これらの他にも、 プロデューサーやL.A.コンフィデンシャルから交渉人・・ ちょっと役がかぶっちゃいますね。 確かにうまいんですが・・ 観たあと重いとは感じなかったのはこの役者のそれまでの役のせい。 ラストで大笑いしたあと妙な気分に。 この作品の内容を思い返せばかなり重いので、 終わったあとまた最初から見返してみようとしましたが、 途中から気味が悪くなってやめました(苦笑) そう感じただけでも意義があったのかも。 ホラーよりもリアルな怖さがありますから。 同時期に借りた「ビデオドローム」より変な怖さがあった。 サスペンスの面白さを味わえ終えたら、 ぜひもう一度最初から見返してみてください。 人間が信じる世界というものはこれほど怖いものなんだなぁと。 宗教的な感覚もあるかもしれませんね。 彼らは狂信的なカトリックなのかもと考えたりします。 鍵を握るカウボーイが頻繁に出てくるので、 ラスト付近でニュース画面の背景にカウボーイが出現し、 これだいやあれだと探すのですが、 テキサス州の警官だった(爆) 最初からの展開は「羊たちの沈黙」っぽく、 牢獄から出ないスペイシーの回想シーンと新聞記者ウィンスレットという演出。 ウィンスレットの相棒役の新米若手記者観たさで借りたってのも理由。 「戦争のはじめかた」に出ていた ガブリエル・マンです。 [DVD(字幕)] 6点(2006-05-28 14:29:00)《改行有》

24.  地球で最後の男 《ネタバレ》 邦題が醜い。 SF作品と勘違いさせる。 細菌感染かエイリアンの侵略で死滅した世界ではない。 DARK HEAVEN 原題そのまんまならもっと違う観方で観られる人も多いと思う。 まあ題につられて借りたので文句は言えません。 地球で最後の男・・ まあ自分が息絶えれば地球=世界はなくなるわけで。 自分がいなくなっても相変わらず世界は続いていくという、 客観的な考え方は果たしていつまで続きますか? 自分がいなくなったらもうそれで終わりなのです。 だからといって退廃的に考えて自殺や人殺しをしちゃあいけない。 それならば「世界で最後の男」 あるいは「最期の男」でよろしいかと・・ ある意味キリスト教を否定している作品ですね。 死んだらこの世界は終わるんだという救いようのなさは、 現実的で古いのに現代的なユダヤ教ではありませんか。 ただ自殺すれば天国へ行けないというのはキリスト教ですが・・ さらに親子の絆も妻との絆も切れたから、 キリスト教お得意の感動の来世がない・・ どっちつかずのというか両方否定しちゃってるような。 ジェイコブズ・ラダーのような死んだ子が迎えに来るという、 離れ業を出すまでには至りませんでした。 チャチな天使は私は許せます。 シンドバッドの冒険を思い出しました(苦笑) [DVD(字幕)] 5点(2006-04-23 13:49:08)《改行有》

25.  バタフライ・エフェクト/劇場公開版 《ネタバレ》 なぜか世界を変えてもアイテムは変わらない。 そのアイテムは書き換えられないのか?? これは私の解釈で考えますと、 聖書のようなものだと思います。 バイブル・・ それは読み方解釈の仕方によっては書き換えられる。 聖書そのものは書き換えられなくとも行動は変わりますよね。 最後には燃やされることやユダヤのこともちらっと出てきます。 神にそむいた行動ということは、 いくら自分が良かれと思ってしたことでも、 運命は根本的には変えられない。 道は変わっても解釈で書き換えられようとも、 犠牲になる人間が変わるだけで同じなのです。 実によくできた映画だと思いますよ。 よい映画だと思い始めたのは、 少年時代の悪役の子供が変わるシーン。 初恋の少女の兄という設定ですが悪魔のような子で、 周りがこいつのために不幸になるのは許せないと見ていて、 しかし実は道が変わるとまた別のいいお兄さんにもなっていて、 ここらから主人公に共感し、 こいつの人生を変えるのはおこがましい。 そして最後の道を選んだ主人公にさらに共感し、 ああ、この主人公がどんなに彼女のことを思っていたのかが理解できました。 究極の愛は一番好きな人に背を向けること・・ 普通に時間が穏やかに流れる中で主人公だけがその記憶を持つ。 この切なさは、 最初の自分だけが記憶を失くした感じとダブります。 仲間は幼少時の記憶のトラウマがあるけれど、 自分だけが記憶喪失で日記の空白がある。 自分探しの旅ができる能力を利用し、 過去を変えてゆけば誰かが犠牲になる。 後味は切ないんですが、 このての「時をかける少女」映画は、 もしかしたら新しい出会いがあるかもしれないという、 それからの展開が希望的なものに変えられる可能性も秘めています。 「ダークシティ」のエンディングのように、 主人公だけが真実を知っていて、 相手は知らないから可能性があるわけです。 両方の記憶があれば出会うことを避けてしまうかもしれないから。 そう考えたいのか別エンディングのシーンを見ると後味はこのままでいいとおもいます。 [DVD(字幕)] 9点(2006-04-23 13:37:43)(良:1票) 《改行有》

26.  マトリックス レボリューションズ 《ネタバレ》 どうせこの作品の内容は暗いものなんですから、 とことんわかりにくくても救いようのないように・・ その方が哲学性とか伝わるんじゃないかな・・ それを特に壊してしまったのが、 演出のヘタさです。 ザイオンの戦いのなんとワンパターンでつまらなく長いこと・・ 正直飽きてきました。 これを面白く見せるには単純な手法があるんですが・・ スターウォーズやロード・オブ・ザ・リングなどのRPG手法です。 戦争であり冒険映画でもあるザイオンのCG戦争場面(苦笑) このシーンとネオの居るシーンとを交互になぜ演出しなかったのか? いくつかの戦いの場面が展開され繋がる面白さが2作目にはありました。 ただザイオンの攻防戦があまりに長いので、 恐ろしさや迫力というよりも、 観ている最中にもう、 あのエイリアンみたいな足長機械たちはアイツなんだとわかってしまう。 「エイリアン2」かと思いましたよ(爆) 足長機械対メカ機動隊みたいな・・ それと全体的に苦手な青黒い画面。 緑のラストの演出で少しはマシになりましたが・・ 結局は1体1という体育会的な戦いもどうも辟易・・ 私にとってはこのマトリックスシリーズは愛でも犠牲でもなんでもなく、 ただスミスが登場するのを楽しみにする映画となりました。 コンピューターの恐怖という世界は伝わりましたね。 [DVD(字幕)] 4点(2006-04-23 13:24:14)《改行有》

27.  メン・イン・ブラック2 《ネタバレ》 なんで1に最低点をつけたのかがよくわからないのですが、 この2はつまらないだろうと諦めていたにもかかわらずよかった。 たぶん真面目にかっこつけたギャグが受け入れなかったんだろうなぁ・・ どうもかっこつけ映画は合わないみたいだ。 というかたぶん1は固かったのではないかな? この2は同じ決めポーズでもバカに徹してて、 違和感はあまりなかった。 ギクシャクしたところもないし余裕さえ感じました。 スピルバーグが制作したバカ映画だと1はひいたけれど、 2はああスピルバーグの世界かなぁとなんとなく安心感。 徹底的にファンタジーの世界である。 街も古くさくて近代的な車との違和感はまるでバック・トゥ・ザ・フューチャー2。 かぐや姫のエピソードを全体にちりばめて、 コメディの毒やわかりにくいギャグは控えめにしてわかりやすい。 世界観は80年代のアンブリン映画そのものであり、 スピルバーグというよりは「グレムリン」のジョー・ダンテ作品。 そこが私には観やすかったのかもしれませんね。 そしてウィル・スミスも(年とらないなぁ)1のキザさが薄れ自然だし、 トミーリー・ジョーンズも目に哀愁を漂わせ(年とったなぁ)好感。 実は最近の某缶コーヒーのCMでこの作品を観たくなったというのもある(苦笑) 3は作らないのか~と今頃思うんですが、 作っちゃうともうワンパターン映画になるのは決まってるし・・ もうひとつこの映画を選んだ理由は、 「マトリックス」シリーズを最近観て、 エージェント・スミスのいでたちから思い出したんですよね。 そうか、葬式スーツというのかコレは・・ ちなみにあと気に入ったのがバグ犬ですね。 どうも1でも犬は気に入ってて犬には期待していました。 はっきりいってブサイクな犬ですがかわいいです。 [DVD(字幕)] 5点(2006-04-23 13:21:38)《改行有》

28.  戦争のはじめかた 《ネタバレ》 (平和な時、戦争は自ら戦争をする) ニーチェの言葉を復唱しながら宙に舞う主人公。 (ベトナム戦争が一番楽しい、 いくらでも人殺しができるからだ) 曹長のホンネは冗談に取れないリアルさだ。 話自体はテンポもいいしサスペンス娯楽として楽しめる。 しかしあくまでも風刺コメディである。 深い暗いシリアスな反戦映画でもなく、 あまりにバカらしい内容に笑うしかない。 笑って済まそう。 これがアメリカなのだから。 ブッシュ元大統領(ブッシュ父)が頻繁に出てくるあたり、 時代なんだなぁとも思えるんだけれど、 息子ブッシュと変わってはいない。 この当時は9.11テロのあたりだから上映が5回延期になったのもわかるが、 今観てみるとそうもはじけてはいないんだなぁ・・ まあ人事というかあきれて観られるんだけれど、 しかし「1941」のような確信的バカ映画の勢いがいまひとつ。 中途半端なんだけれど誰でも普通に楽しめることは確か。 1941に似ているなぁとい演出も前半にあった。 ほとんどが演習ばかりの映画なんだが、 でかい戦車が暴走し街中で壊しまくるのがあっけにとられる。 中の隊員は麻薬でらりってて見事に変なおかしさがある。 戦争映画ではなく戦争の予行演習映画で、 人間ドラマはアメリカのばからしさと戦争に対する心構えを描いている。 (目には目を)これだろうなぁ。 政治的な難しさが一切描かれていないのに、 なぜアメリカは戦争をしたいんだろうかという疑問が解けるような・・ そりゃあこの作品が5回延期になったのがわかりますよ。 音楽がめちゃくちゃかっこよかったのです。 ラップ調の速いのではなく、 ベースの効いた哀愁のある曲。 何なんだろう?? ボブ・マーリーの曲なのかどうなのか調べたんだけれど主題歌ではない。 映画そっちのけで聴きいったくらいよいです。 [DVD(字幕)] 6点(2006-04-23 13:12:39)《改行有》

29.  ドニー・ダーコ 《ネタバレ》  ここのところたくさんリバース・ムービーを観ているので、 たいして目新しく感じなかったのが残念。 先にコレを観ていたら・・ リバース=タイムスリップとも取れるんですが、 その世界を見事に描いているなぁと感心しました。 この映画ではタイムトラベルというマジックは、 人間が産まれる前にまで遡ってやがては存在が消滅するまで。 そのブラック・ホールは黄泉の世界へと続いており、 もちろん生きている人間は行ったことのない未知の世界。 帰ることのない片道切符。 だから今の時代の人には二度と会うことができない・・ とても不安でひとりぼっち。 そう、タイム・トラベルという手法はただのたとえ。 逝く前の不安や恐怖はテラピストの講習を受けても消えない。 消える未来に逝くのではなく消える過去に逝くのだとしたら、 もしかしたらその道や時間は不安ではない。 道連れの映像は自分が生きてきた道だから。 その世界だけ堪能して、 あまり内容のややこしさは考えずに観ました。 ややこしいのは当たり前で、 あるステージをきっかけに内容はわけがわからなくなります。 過去に戻ろうとしている記憶と今の自分に有利な記憶が、 ごっちゃになって客観的に観ているものには理解は難しい。 鍵は結構たくさんあるので、 この作品にリピーターが多いのもうなづけます。 冷蔵庫の扉やら家族の会話やら死神オババ・・ 案内人は「不思議の国のアリス」のように、 ウサギです。 しかしこのウサギがかわいくはありませんので・・ 穴、郵便受け・・自分探しの旅と、 「ソフィーの世界」も入っていますね。 「死霊のはらわた」と「最後の誘惑」の2本立ての映画を主人公たちは観るのですが、 この2本ともホラー2本立てというのは??(最後の誘惑も?) 死霊のはらわたはご存知サム・ライミのゾンビ・ホラーですが、 最後の誘惑はスコセッシのイエスがもしも生きていたら?という、 こっちの映画のほうがかなりドニー・ダーコに近い世界があります。 イエスが自ら望んで処刑され、 息絶えるまで(もし生きていたなら)という夢を見るかなり私はお勧めの映画。 [DVD(字幕)] 6点(2006-04-23 13:11:04)《改行有》

30.  リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い 《ネタバレ》 お話自体は「バンデットQ」の逆タイム・トラベルみたいで面白いんですが、 とにかく時間のわりに内容が整理されていなくてわかりにくい。 サスペンスでわかりにくいというのではなく、 せっかく仕分けした面白いものをごっちゃに無理やりロッカーに詰め込んだような感じ。 しかもラストも続編が出ますよ~みたいなホラー落ちで無理やりすぎ。 関係者の趣味だけで作られたような映画に見えました。 だからそう思ってわりきると案外面白いかもしれませんが・・ 突っ込みどころが多すぎる上に後からこじつけのような演出は呆れる(苦笑) まあ面白いところをあげてみましょう。 あちこちの時代から集まったSF小説の主役たちは、 たぶん誰でも知ってるような面白い人物?ばかりです。 特にネモ船長には呆れました。 なぜネモ船長のノーチラス号はベニスの狭い水路を通れるのか? しかもいやにばかでかい!! ジキルとハイドはまるで超人ハルクのようだし、 主役であろうショーン・コネリーのいでたちは、 まるでインディ・ジョーンズ/最後の聖戦であります。 しかも彼に命令を下すのが(M)という名前・・ 007じゃあないですか(爆) しかもそのMの正体がファントムって・・ オペラ座の怪人じゃあないですか(苦笑) 水夫は全員アラブ人のような様相。 吸血鬼ペア(と私は呼んでいます)はまるでヴァンヘルシング(未見) 透明人間の使い方は最初はよかったんですが、 後半になるとつじつまあわせにしか思えない演出。 核となる主役やエピソードを絞った方が面白いのに・・ そして悪い役のオヤダマの影の薄さと意義のなさ・・ コメディならばお決まりでも世界征服としたほうがいいのでは? と、まあパロディ映画大合戦のようなはちゃめちゃさ。 1899年のロンドンの街がダークシティそっくり! 街が夜中に動き出すところまで(まあ爆撃されてるんですが) 映画、特にSFや冒険映画のお好きな方なら、 内容はどうあれ一度は観賞されてみては? くだらないんですが要所要所は面白いことは確かです。 [DVD(字幕)] 5点(2006-04-23 13:08:43)《改行有》

31.  亡国のイージス 《ネタバレ》 (平和とは戦争と戦争の隙間にあるもの、 それでいいと思っている) という岸部一徳のセリフはよかった。 過去現在未来どの時代にも意義があり、 ただ自分がどこにいるかが問題なだけで・・ 日本を守るとかたいそうな内容でもなくそういう話なのである。 そこに熱い熱血漢の真田広之が抵抗し自分のあり方を主張するのだが、 これが本来の昔からの日本人の正義なのかもしれない。 ただ演出がハリウッドのアクション映画のようで、 そのわりには全体のキレが悪くつながらない。 なぜ真田広之は律儀に名乗ってから再入船するのか、 これってヒーローものなのか??ととまどった(爆) 派手に人が死んでゆくシーンだけはやたらと小気味良い。 それも違和感があった。 まあ「レッド・オクトーバーを追え」のような映画は作れるわけがないんだけど。 総理が出てきてからの中半がとにかくたいくつ。 なぜ人間ドラマになると切れが悪いんだろうか。 そこで先ほどの岸部一徳のぽつりとしたセリフがよいのだ。 中井貴一が好きなので観たんだけれど、 外見的にはOKだけれど(日本人に見えない) 内面を描けていない。 野球観戦と家族の写真だけのシーンではやってることの意味がない。 テロリストなんだからもっと祖国の思いとか演出しないと、 ただでさえ複雑で日本人に馴染みのない題材なのに・・ その分寺尾聡への時間はあったので、 こちらはわかりやすいと思う。 登場人物でよかったのは、寺尾聡、中井貴一、岸部一徳くらい。 もっとクールで深刻な大人っぽい作品を期待していた・・ 冒頭が日本の行く末や日本の盾の話だったので。 真田広之の役は織田裕二でも変わらないと思うし・・ 日本の戦闘SFというのを観たかったんですが・・ ああどうせアメリカのお世話になるんだろうなぁと観てて、 そうなったら東京湾は被害を受けるから、 いやそれよりも目の前には発電所がなぜかあるし・・ 後半忙しすぎ中半たいくつで無駄前半ネタばらしすぎ。 真田広之がブルース・ウィリスのダイ・ハードしちゃってるし。 中井貴一はゾンビのように復活する執念の役なのに過去や祖国の演出がない。 [DVD(邦画)] 5点(2006-04-23 13:07:03)《改行有》

32.  マトリックス リローデッド 《ネタバレ》 1作目のときにキアヌの決めポーズがどうも好きになれなかったのに、 こちらではもう「スーパーマン」←なんと未見・・しちゃってて楽しい。 アクションのキレがゆるいと感じるのですが、 それをひいてもこちらのほうが受けました(そういう作品になってる) 観客置いてけぼりおかまいなしの突っ込みどころが満載。 それでも次から次に現れるキャラが面白いじゃないですか。 いやに普通すぎる東洋人のキー・メーカーこと鍵おやじや、 マトリックスと人間界ザイオンの中間にいるような中途半端な紳士と妻。 なにやらタランティーノの漫画チックな映画を観てるような違和感がよい。 そして(どこでもドア)のようにドアを開けたら別世界という、 変な世界も私にはツボでわかりやすかったです。 これはコンピューターのフォルダを間違えたみたいな感覚でいいのかな? 不思議の国のアリスといった感じで、 なんてわかりやすく演出されてるんだろうかと感心。 トリニティの女優さんが妙に若作りで違和感を感じるも、 サングラスをかけてバイクに乗るシーンは素直にかっこいい。 だんだん評価が悪くなるという評判のシリーズなのですが、 まだ3作目を未見ですがもしかしたら、 このリローデッドが一番私にはわかりやすくて合いそうだ・・ 1作目でツボにはまったスミスが予告どおり、 うじゃうじゃ出てきて大うけしました。 これも楽しかった要因かな。 スミスはあの場所に住み着いているのか(爆) 成仏させてやれよ! これでは「マルコヴィッチの穴」だ・・ スミス以外はエージェントが格段に弱くなっている。 コピーして生き続けるさまは、 ターミネーター2だなぁ・・ あの作品が偉大だと今更ながらに思いますよ。 [DVD(字幕)] 6点(2006-04-02 13:56:32)《改行有》

33.  南極物語(2006) 《ネタバレ》 ノラ犬みたいな不細工でもかわいげがある犬が好きなので、 ほとんどがブリーダーに手入れされているような犬ばかり。 と思っていたらブリーダーが出てきた・・ 元の南極物語を忘れろといっても大まかな筋は同じですから、 見比べてしまうんですよ。 努力して別物と思っても見せ場とかは元のをいただいちゃってるし・・ 再会シーンも警戒することなく大喜びで駆け寄る犬たち、 しかもほとんどの犬が生き残ってるから南極の自然の試練や過酷さが嘘みたい。 犬が1年くらいあそこにいるのに毛がきれいで太ったまま・・ ここまでが犬中心での私の不満です。 科学的にもおかしい・・ 春はどこにあったんでしょうか。 白夜はいったいどこに・・ そしてあんな風に月が南極で見えるんだろうか?? 日本の南極物語では(こんなところに行きたくない)と怖さまで感じたのに、 洋画の南極物語では(こんなきれいなところだし航空機でも行けそうだし) リゾート気分で客観的に観てしまう。 人間ドラマはもうめちゃめちゃでした。 よかったのは博士の存在が話の都合に合ったこと。 これはもう覚悟していたのですが、 航空機で別の基地に降り雪上車で犬を救出し、 主役の男女ふたりはキスして犬がその間に割り込むシーン・・ 嘘・・泣きたくなった(苦笑) やっぱりディズニーだ・・ あちこちでそういう声を聞いてなぜなのかわかり納得。 ディズニーはアニメは1級品なんですが、 実写はあまりよい印象がありません。 唯一よかったのは館内が騒ぐくらいびっくりさせるシーンがあったことくらい。 でも・・「JAWS」のあのシーンのパクリとしか取れませんよ。 しかもCGであれを出すなんて・・ やはり今の時代とディズニーという点で難しいリメイク。 別れて出会う感動物語までは同じ設定なのだから、 内容はどんなにいじってもよいのです。 ただ自然の厳しさや生きることの厳しさが描けていません。 残酷なシーンが無理ならばアニメでリメイクしたほうがもっともっと、 ディズニーの技術でしたら見ごたえのあるよい作品に変わっていたでしょう。 劇場作なので点は甘くしています。 [映画館(吹替)] 5点(2006-04-02 13:47:56)(良:1票) 《改行有》

34.  アイ,ロボット 《ネタバレ》 ダークシティ」の監督作とわかり今まで避けてたこの作品を観ました。 どうせロボットとかコンピューター映画なんて、 結局は風刺や哲学めいたことを問いながら人間とは機械とは? とかの世界になるんだろうなぁ・・とあまり好きではないジャンル。 「A.I.」「アンドリューNDR114」は見た目も人間だから感動してしまったんだけど・・ でもよく考えればこの「アイ.ロボット」こそわかりやすいのです。 「マトリックス」のほうが登場人物の名もあってか宗教色が強いと言われていますが、 この作品こそそのまんまじゃあないのかと変に感心。 キリスト教映画として観ると、 博士はイエスで彼サニーが今のキリスト教の言う新しい救世主。 すべてのユダヤ人をあの丘に集め改宗させると死んだはずのイエスが君臨する。 ・・らしいお話をこの作品にあてはめてみた(爆) まあこんな暇なこと考えるのは私ぐらいか(汗) 最近のSF映画ってこういうパターンに当てはまるのが多いんです・・ 演出的には「SW2」クローンの攻撃そっくりで大うけしました。 個人的に私はこの監督はパクリの天才と思っていますし、 そこがうまいので結構好きなんです。 「ダークシティ」もだから好き。 テリー・ギリアム監督とも共通する点なんですが、 このアレックス・プロヤス監督・・ なんともいえないミスマッチなセンスの悪さが目立つところがある。 そこが好きなんです。 近未来なのになんですかあのビルのデザインのセンスは・・ そこがいいのですよ。 まるで「バック・トゥ・ザ・フューチャー2」のセンスだ・・ 「未来世紀ブラジル」と「ダークシティ」がよく似た雰囲気だったし、 この作品も「12モンキーズ」真っ青な変な建物やオシャレではないモノ・・ 完璧なかっこよさがないにもかかわらずマンガみたいなかっこよさもある。 まさにA級の中のB級っぽさの違和感が好き。 「バビル2世」をハリウッドでリメイクできるのは、 テリー・ギリアムかサム・ライミしかいないと思っていたのですが(苦笑) もしかしたらアレックス・プロヤスが一番近いかもしれない・・ [DVD(字幕)] 6点(2006-04-02 13:45:55)《改行有》

35.  ソウ2 《ネタバレ》 ソウを越えるようなバカにされたような快感はありませんでしたが、 ホラー・サスペンスの続編としてはこれはもう成功でしょう。 特にソウが大ヒットしましたからその期待度は、 制作側のプレッシャーになると思います。 続編で面白かったと記憶しているのは「ターミネーター2」 「エイリアン2」「バック・トゥ・ザ・フューチャー2」 しかしこれらはSFですよね。 あと・・「魔宮の伝説」くらいかなぁ・・ この「ソウ2」は真面目によく注意していれば、 展開や犯人が誰であるかは絞れて見えてきます。 1が「ユージュアル・サスペクツ」的であるのに対し、 2は「CUBE」と「羊たちの沈黙」のふたつのステージだと見ました。 このふたつのステージが時間のトリックで結ばれ同時進行してゆく。 まあ日本のゲームで言えば、 ニンテンドウDSをやっていると想像してください(爆) 観客は最前列でふたつのステージを見られます。 あの「ソウ」の最初のバスタブの密室が出てきたときはもう、 「レッド・ドラゴン」のラストで(クラリス)と出てきたくらい嬉しかった。 最大限に元の作品を生かしています。 3がまたできるみたいなんですが、 これはもう主役のソウが死んでしまったので(と見るべきか?) 後継者のアマンダが主役になるんですね。 カリスマ性がないなぁ・・ あと刑事の息子も生き延びている。 そしてまだ解明されきれていないソウのラスト。 ソウ2でのバスタブの死体はソウのあのふたりだと言い切れるのか? これらを使ってくるでしょうね。 解くカギはとにかく色んなミステリーを数観ること・・ あのビデオの時間のからくりも過去に観たあらゆるサスペンスで使われています。 どう料理するかが制作側の腕の見せ所ですね。 [DVD(字幕)] 7点(2006-04-02 13:36:14)《改行有》

36.  死ぬまでにしたい10のこと 《ネタバレ》  昔テレビドラマであった「神様、もう少しだけ」みたいな・・ それ以外の多くのことが全く共感ができなかったし、 あまりにも飛びすぎた最後に、(ありえない)と思いました。 主人公はかたくなに宣告した医師以外には病魔を明かさない。 最初はけなげだと思ったし入り込みかけたのだけれども、 明かさずにそのまま終われるはずがない。 そこで(ありえない)とさめてしまったのです。 要するに命の説得力がない。 最後のほうを主人公の希望的な夢と観れればよいのですが、 そういった説明もないので、 これは倒れて病院に運ばれても、うそをつきとおせられるはずはない。 ありえない自己犠牲の美に酔えないでしょう・・ ソレまでの気持ちの運びがけなげで賢いと観ていたのに、 時間が過ぎても同じように進むので悪い予感がしました。 たぶん号泣する人もいるかもしれないなぁ・・ 思わず泣けてしまったという人もいるでしょうか。 でも(ありえない)と私は思ってしまった。 それからのことを考えれば家族の心の共有を一瞬でも、 見たくはなくても見てしまう主人公というシーンも必要だと思う。 自分が真実を話せば現在の幸せが崩れる・・ それだけはしたくはないという描きかたはよかっただけに。 自分がいなくなったあとの幸せの身代わりや設計・・ 老人が考えるような自己犠牲の美学と、 一応不倫やおしゃれもしたいという若い考え。 演歌やメロドラマのような世界になってしまっている・・ よかったところはどこか感動しなかったのか・・? 感動をしたシーンは実はあったのです。 普通の人と感覚がずれているのかもしれないのですが・・ スーパーで買い物をする前半のシーンで、 彼女だけ動いていてその他の人は止まっている。 そして楽しそうに踊りだす人々・・ ここはなぜか彼女の孤独感が一番伝わってきて感動までしました。 おそらくは自分が好きな演出やツボがあれば感情移入がしやすい。 ここだけ「オープン・ユア・アイズ」の監督か?とも思ったくらい。 スペイン映画を観だすようになったのも、 実はアレハンドロ・アメナーバル監督のファンになって・・ あと・・スコット・スピードマン(プール清掃員の夫役)がまあタイプでした。 この作品では若かりし頃のジョン・レノン似かも(苦笑) [DVD(字幕)] 6点(2006-04-02 13:22:16)《改行有》

37.  ハルク 《ネタバレ》 長い・・そして暗すぎる画面に飽きてきた。 「ダークシティ」のような灯りを消せば観られるという暗さではない。 なんとこの作品の暗がりでの格闘シーンはCGとCGの戦いみたいなもので、 揺れるし暗いしで全く臨場感もない・・ 唯一よかったのが明るすぎるくらい明るい砂漠や裸の山を飛ぶハルク、 かなりドンキー・コングみたいに飛びまくるのだがその浮遊感はよかった。 何が合わないというのはすぐわかった。 演出だ。 デ・パルマの映画のようなカット割り。 あちらはサスペンスだからまだよいとして・・ SFでのこの説明的な漫画のコマ割りはどうなのか? たまにあるなら許せるにしてもあまりに乱雑に使われると、 安物のスパイ映画をテレビで観ているよう・・ もしこういった演出をたとえば「キング・コング」でやったらどうか?? SFで一応お金かけてるんだから・・ 監督のアン・リーは「ブローク・バック・マウンテン」の人なんだけど、 まさかこういうのその映画ではやらないでほしい・・ あのカット割りはデ・パルマやタランティーノ作品で観るべき(苦笑) ハルクに変身してからも緑の怪人=シュレックか、 サッカーのイタリア代表のビエリか!? そう、体の動きはドンキー・コングやってるみたいだった。 「宇宙戦争」の地面の割れる見せ所のようなシーンが出てくるが、 同じようなシーンを演出してもコレだけ違うんだと納得。 SFは見世物でもあるのだから「ダークシティ」を見習ってほしい。 その作品にも出ていたジェニファー・コネリーをまた観た事になる。 かわいいしきれいだなぁ・・ どちらかといえば彼女は男顔で東洋的、 天海祐希に感じが似てる気がするのだけれど・・ エリック・バナは「ミュンヘン」のほうがよかったなぁ。 もちろんこの作品でも親子愛やらシリアスな演技もしてはいるものの、 「トロイ」や「ミュンヘン」に比べると・・ というより彼はこういうのに出ちゃいけないとさえ思う。 ハリウッドで数少ない誠実な普通の大人が素でやれる役者だと思うんだけど・・ うまいけれど作られた普通さのトム・ハンクスとか、 若い朴訥なトビー・ワグワイアやユアン・マクレガーとかは別として・・ 役者の個性という点ではジェニファーの父がよかったなぁ・・ [DVD(字幕)] 4点(2006-04-02 13:19:43)《改行有》

38.  バッド・エデュケーション(2004) 《ネタバレ》 音楽はものすごくよい。 エンド・クレジッドで流れる曲は聞き入ります。 危ない作品内容もこの監督の独特の色彩とカット割りで、 娯楽サスペンスにも取れる映画作りとなっています。 ただし私的にはちょっと合わなかったです。 突然現れたガエル・ガルシア・ベルナルは結局復讐のために全編を通じて活躍するのですが、 私は彼をなぜかマイク・マイヤーズ似だなぁと見てコメディに見ちゃいました(苦笑) サスペンス的には二重三重で面白いしそのわりにわかりやすい。 難解ですが演出や編集がうまいので戸惑いません。 丁寧に作っています。 しかし「オール・アバウト・マイ・マザー」もですが・・ この監督作品の男優(ゲイ役の)と私は合いませんねぇ・・ いかにもってな感じだから(まあだからわかりやすいのだけれども) 引いてしまうんですよね。 幼少時代の純粋な愛引き裂かれた初恋が、 たとえ男同士であれども感情移入はできます。 そこにはやはり少年同士というみずみずしさと、 その年頃の恋の場合は男女も関係はないと・・ しかも引き裂いた悪役が神父なのです。 カトリックの寄宿学校という環境で神父は異常愛者。 この神父への復讐がある脚本がきっかけで始まるのですが・・ こういったサスペンスとして観られれば面白いかも。 お金、性欲、復讐・・もうドロドロです。 唯一といってもよいエンリケ役の薄い顔のフェレ・マルティネスが救いかも。 あまりに現実主義な彼の生き方に、 初恋を裂かれたあきらめも仕事に生かすという、 クールな生き様に感傷は感じなかったです。 やはり子供時代で終わってましたね・・ [DVD(字幕)] 6点(2006-04-02 13:18:10)《改行有》

39.  タイムリミット 《ネタバレ》  なんとなく昔の「めまい」のようなオーソドックスな身代わりサスペンスだったので、 これなら主体である女の怖さというものを追求した「めまい」のほうが上だし、 トリックももちろん向こうが上だとあらためてヒッチ・コックってすごいと思った。 あまり好きではないヒッチ(客観的に見せる手法)の作品が、 こういうサスペンスと比べて観て思い出すとやはり違うなぁと納得(??) 人間の本質にせまりながらもまるで冒険映画のラストのようなオチでガックリ来た。 インディシリーズのような冒険恋愛映画ならお決まりでいいけれども、 私はこの一見テレビ映画のような作品に毒を期待したのです。 デンゼル・ワシントンもあまり好きではないのですが(モーガン・フリーマンが好き) 無難にコミカルな演技もしてたし真面目でとぼけた誠実な役というのも合ってはいた。 だから「めまい」のジェームズ・スチュワートのような役どころも期待したし、 そこまで粘着系にしなくてもいいならば、 その朴訥さを生かして全てにそっぽ向かれる怖さもいいんじゃないかなと。 そのほうが記憶に残る作品だったかなと思うのです。 それをやってくれてたら私の評価は★6つにはなっていただろう。 これではテレビでやってるロードショー映画です。 日曜洋画劇場とかの・・ 途中から日本語吹き替えにしたのも悪かったけれど、 読めて読めてしまうので飽きてきちゃった。 でもテンポはいいから観て損はしないと思いますが、 観たあとは何も残らないだろうなぁ・・ それにしても犯人があまりにわかりすぎます。 わかったあとのみんなの裏切りが見たかったなぁ・・ そういうラストならばヘタしたらワシントンを好きになってるかもしれないから。 ちょっと真面目すぎるから面白みがないんですよね。 私は黒人俳優はクセのあるタイプか(独特の色気とか) それとも本当におバカな役ができるやつがいいですねぇ・・ 「レッド・ドラゴン」に引き続きおうちが焼ける演出のからくりも飽きちゃったかな・・ そういう家全焼のサスペンスでほんとーにマヌケだと心に残っているのが、 トラボルタ主演の家族サスペンスでした。 [DVD(字幕)] 4点(2006-04-02 13:09:47)《改行有》

40.  レッド・ドラゴン(2002) 《ネタバレ》 トラウマからの脱出というテーマは今回はFBI捜査官にではなく、 犯人に向けられていたということが弱かったです。 ノートンのトラウマもあればよかったかな・・ 最後のほうの火災からの生還は「宇宙戦争」の息子か!? と、私はストーリーとしては面白いが納得できかねました。 愛する盲目の女性(ありきたりですね) エミリー・ワトソンが、 どうも風吹ジュンに似ていた・・ 全体的にはひとつの作品としても観られます。 しかしやはり「羊たちの沈黙」があったからこその作品なので、 ファンのための説明的な作品です。 こういったレクター博士の使い方ももしかしたら飽きがこないかも? と思う私は完全にレクターは檻の中のコロンボだと理解しました(爆) 同じような手でテレビ・ドラマ化してもよいのでは・・ もちろんレクターは檻の中で推理しては捜査官いじめをするという(笑) スターウォーズシリーズで言えばエピソード3、 あと最近よくある序章映画。 やっぱりシリーズモノってもう過去に向かうしかないのですよね。 大成功すると特に未来のことを書くと繋ぎより話が脱線してくる。 で、序章ならば成功作と同じような作りにしても懐かしい感じで繋げてくれる・・ 「ハンニバル」が大ヒットした「羊たちの沈黙」からの失敗例だったのは、 何よりも主演女優が変わったことが大きかった。 「ターミネーター2」から「3」に子役=救世主ジョンが変わったことで大不評になった。 そういうものなんじゃないかな。 内容はどうであれファンは同じ俳優の成長や年をとった姿を見たいもの。 もしも役者を変えるのならば出さなければいいと思ったのがこの作品。 ホプキンズのお相手がジョディからノートンに変わってもいいのですよ。 同じことをやっててもいい。 ラストの「羊たちの沈黙」に繋がる(その女性FBIの名は?) そのひとことが聞けただけでもう感激しました(おかしいかな?) もうこの作品自体がそれだけでもういい映画になっちゃう。 まあ内容もいるんですがやはり「SWエピソード3」のラストのような感激。 [DVD(字幕)] 6点(2006-04-02 13:08:04)《改行有》

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