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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
21. めぐりあう時間たち 《ネタバレ》 この映画を観終わった後、価値観の転換に迫られるようなことはない。しかし、上手い映画だと思う。まず演技。三人の女優から子役まで俳優陣の演技はしっかりとして見応えがあります。中でもローラ・ブラウンを演じたジュリアン・ムーアは静寂が孕む危うさを自然に演じている。彼女の生きながら死んでいるというような、その悲しい表情は夫の与えてくれる幸福には満たされない不幸な女性像をよりリアルに際立たせている。そして、異なる三つの時代を生きた三人の女性の、人生の1ページを『ダロウェイ夫人』を軸に上手く絡み合わせ、そして切り取った脚本が素晴らしい。花や目覚め女同士のキスなど時代を越えて三つの物語は交差する。伏線を示してはいるものの、物語がつながる、二人の女性が出会う場面はやはり驚かされる。愛する者と愛される者、死を選ぶ者と残される者、そして死と生の対比が、抑えながら描かれている映画。この作品自体が観る者に一つのテーマを投げかけるのではなく、観る者がそれぞれ感じ取るという形の映画であると思う。演技や脚本という器としてはよく出来ている。器の中身となるのは観る者自身を映したものだろう。6点(2004-06-17 02:50:05)(良:1票) 22. スチュアート・リトル2 スノーベルが裏主役ですね。映画のコミカルな部分を1人、いや1匹で引き受けてましたね。ご苦労様。6点(2004-06-13 03:28:39) 23. 黄泉がえり 非日常的な世界に寺門ジモンという凡人の視点が入って、スパイスが効いてます。ジモンで6点やね。演技は上手くないけど。6点(2004-06-10 20:42:39) 24. 息子の部屋 《ネタバレ》 コマーシャルにやられた、ちくしょう!「生きているときは、開けてはいけないドアでした」なんてこと言われたら息子はどんな怪物なんだろうって思うじゃないですか?期待に胸膨らませて見てみると息子は普通の好青年。ははーん、こやつは猫かぶってやがるな。さては家族に内緒であんな○○やこんな○○○でも集めていたりするんだな、と純粋な私は考えるわけです。そして、息子が亡くなり、そのドアが開けられる。息子の部屋には人類の精神的遺産のごとき変態コレクションでもあるはずだ、とワクワクして見てたのに、おい!何なんだい、文通て!そりゃないよぅ。あまりにがっかりしすぎて、なで肩になってしまいました。本編よりも予告編の方が素晴らしい、と私は声を大にして叫びたい。5点(2004-07-29 13:45:25) 25. 灰の記憶 こういうことがあった、こういうことが起こり得る、そのような事実証明として、実話を基にした映画というものは撮られる意味があると思う。この映画に救いはなく、見ていてつらい。ただ、このようなことがあったということを知っておくことに意味はあると思う。5点(2004-06-20 09:07:58) 26. 竜馬の妻とその夫と愛人 中井貴一は達者ですね。こりゃ、無理に映画化するもんじゃなかったのではと思う。この舞台自体は見たことないんですけども、襖一枚を隔てた攻防を繰り広げるシーンなんてのは舞台でこそ映えるもんでしょ。5点(2004-06-17 01:55:59) 27. オーシャンズ11 もったいないすぎる映画。バットと間違えて爪楊枝を振り回す巨人軍史上最強打線の面々を見るようで哀れでもある。登場人物に対する深い掘り下げが無く、薄い人物像だらけ。ストーリー自体もルパン三世とか見た方が面白いよと思うほどにしょぼく、キャストが輝けるようなものではない。5点(2004-06-13 02:38:32) 28. ぼくの神さま 子供や動物を用いた悲劇は斜に構えて見てしまうからか、すごいあざとい映画だと感じた。ラストの回想もいかにも過ぎる。4点(2004-07-29 13:54:02) 29. キング・イズ・アライヴ 《ネタバレ》 あのような極限状態にも拘らず女性を犯すおっさんの精力にびびる。極限状態での醜悪な人間の姿が描かれているが、もちろん気持ちの良いものであるわけはない。4点(2004-07-28 10:28:31) 30. 世界の中心で、愛をさけぶ 《ネタバレ》 自分が歪んだ、嫌な人間だと自覚させられる映画。その意味であんがと!劇場でのしんみりした空気の中で声を噛み殺して笑うこと数回。「台風来てるのに、体育館施錠してないの?理科室は危険な薬品あるのに簡単に侵入できるの?」そして、笑いのピークは、坊主になった長澤の姿と、一緒に見に行った坊主頭(?)の友人の姿が重なり合い、口からヒィヒィ息が漏れました。なんとも不謹慎。筋は結構ベタ、『いちご同盟』やcannaの『約束の場所』を思い出す。斜に構えて見過ぎたかもしれんが、製作者がガラス玉を必死に磨いて「どう、綺麗な宝石でしょ」と言ってる感じ。確かにその恋は綺麗に見えるかもしれない。しかし、純愛をアピールするために登場人物はあれこれと都合よく動きすぎだろ。登場人物の人間性が物語を作っているのではなく、純愛という美談風の物語を構成するために人物が動いている。少女・律子の渡せなかったテープ、足に残る後遺症というエピソードは、脚本家による悲劇性の演出があまりにもあざとすぎる。高校生二人の死を抱えた恋愛も、極限状態故のヒロイズムだ。結局、「死を以て美談とす」てか。ラストもタイトルを利かせたいんだなぁ、と。映画プロモーションとして柴咲は必要不可欠であったのだろうが、結局彼女演じる律子が物語を薄っぺらいものにしている。むしろ、主人公の成長に関わる立場の山崎さん家の努君のかつての恋にもっと重点を置いて欲しかった。長くなったが、朔太郎の今後に幸せな未來があればいいよね。長澤の演技を加味して4.5点という具合。4点(2004-07-15 01:11:50)(良:3票) 31. ラスト サムライ 《ネタバレ》 モンゴル騎兵の襲来?いやあれは侍らしいです。架空の世界として見ても展開があまりにご都合主義的ですね。ラストサムライのラストサムイ。4点(2004-06-11 01:16:53) 32. 集団殺人クラブ Returns 大谷充保(改名しました!)が出てるから見ました。大谷充保が好きなんです!と、適度な痛さで、愛をさけんでみたり。まぁ、映画はホラーというよりもバイオレンス・アクションだ。ラストとか、もうコントやがな。3点(2004-07-29 14:17:38) 33. ミート・ザ・ペアレンツ デ・ニーロはコメディに向かないのだろうか、少なくともこの作品では今フタツ。期待していたからなのか、見終わった後、ちょっと腹立った。3点(2004-07-29 13:28:19) 34. スクービー・ドゥー 21歳の夏、気が付けば映画館でこの映画を眺めていた。映画館の扉を開けたのは、自らの意志ではない。かといって誰かの意思でもない。不可抗力、そう、神による演出だったのだ。映画は吹き替え版。スクリーンでは必死のコメディーが展開する。しかし、笑えない。「小学生レベルのギャグじゃないか」と憤る。辺りを見回すと、親子連れの子供だらけ。物語は展開していく。しかし、まるで引き込まれない。内容はあるようでまるで無い。「子供騙しの映画じゃないか」と、ふと視線を逸らすと横にも前にもスクリーンに見入っている子供がわんさか。私は悟る。「この映画は間違っちゃいない、私が間違っていたのだ」おとなしく席に着き、映画を眺める。気付くと、エンドロール。そして、私はスクリーンに背を向ける。出口へ向かいながら、心の中では盛大な拍手を贈る。ある夏の日の過ちでございます。 2点(2004-07-21 22:51:42)
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