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プロフィール
コメント数 1408
性別 男性
自己紹介 投稿にあたっては
①製作者の映画愛を信じて基本的に0点は付けていません。
②レビュー作品の「あらすじ」は率先して書いています。

※「ぽこた」からニックネームを変えました。サブネームの「(ぺいぺい)」は継続です。(2024.2.28)

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21.  ラヴレース 《ネタバレ》 物語の舞台となっている70年代初頭の空気感が丁寧に描かれていますね。2013年の作品とは思えない出来栄えです。件の作品「ディープ・スロート」をリアルタイムで観た訳ではありませんが、後年になってボカシダラケの同作をつまみ食い的に見た記憶が蘇りました。 同作はアイディア一発のコメディ作品。本国での大ヒットで本邦でもかなり名を馳せたものですが、では名作か?と問われれば、変化球的ポルノ映画の先駆者というところに留まるのではないかと。正直、申し訳ないような気がしますが、主演のリンダ・ラヴ・レースについての記憶は容姿も含め全くありません。 なので、観る前は、ライトなコメディ調ポルノに出演して好き勝手に演じていた(そもそも演じていない?)女優の人生?そりゃ誰にだって波乱万丈の人生はあり得るだろうけれど、あのハチャメチャなコメディ調ポルノに出てたぐらいだから…などと思っていました。 しかし、それだけに観終わった後は重かった。ズシンと来る重みがありました。しかも54歳という私よりもずっと若くして事故死していたとは。正直、全く知りませんでした。 世間知らずのままに男にいい様に利用され、なまじ有名になったことで逃げ出すことも出来ずに消耗しきってしまった彼女。夫を始めとする様々な魔手から逃れた後、持ち前の反骨心を発揮して反ポルノの旗手的な生き方に転じた彼女。夫と子どもとの生活はそれまでの彼女の人生に空いてしまった空洞をどのくらい埋めることが出来たのでしょうか? 考えさせられることの多い佳作でした。もう少し彼女の人柄を知るためのエピソードが描かれても良かったのでは?との思いが残り、8点寄りの7点献上です。[CS・衛星(字幕)] 7点(2024-04-29 13:57:15)《改行有》

22.  最終絶叫計画5 《ネタバレ》 ひさびさに鑑賞しました、「絶叫計画」シリーズ。 下品です。相変わらず下品。下品の極み。でも笑ってしまう。最後まで観てしまう。笑ってしまった段階で作り手の術中にはまってしまっているのですね、多分。 各シーンがどの作品のパロディなのかぐらいを考え、他は何も考えずに暇つぶしするには最適の作品。テーマとかは無いに等しいし考える必要もないでしょう。 そうは言いつつも、この手のおおよそ邦画ではあり得ないタイプのお下劣な作品は実のところ大好物。ですが、子ども(とりわけ赤ちゃん)乱暴扱い表現はやっちゃいかんという自分なりのポリシーみたいなものはあるので、その分減点して5点分笑わせていただきました。[インターネット(字幕)] 5点(2024-04-26 13:52:59)《改行有》

23.  クリープ 《ネタバレ》 POV作品も随分と増えました。本作は後発作品と言って良いでしょう。それにしては捻りがないのです。どこまでも直球勝負。思わせぶりな凶器が開始間もなく登場。思ったとおりそれが凶器、というのもストレート過ぎる気がします。 早い段階でジョセフの異常性が明らかになり、その時点で何となく結末が見えてしまう作品。それが何よりストレート。どんでん返しが欲しかった。アーロンも撮影が終わり帰ろうとしたまでは良かったものの、ジョセフの執拗な誘いを断れずに一杯飲んでしまったところで「あーあ」という感じ。クルマのキーを失った段階で死亡フラグが立ちあがり始め、アンジェラの電話を信じなかった段階でフラグ確定。そのあたりもストレートに過ぎるところです。 決して退屈などしないで集中して観ることが出来たのにも関わらす満足感は伴わない。勿体なさを感じる作品でした。 それにしても被害者の多いこと。ビデオ時代からDVD時代まで。一体何本(何人分)「トロフィー」があるのやら。隠してるなよ、アンジェラ!というのが最終的な感想です。[インターネット(字幕)] 4点(2024-04-26 12:15:21)《改行有》

24.  ディアボリカル 《ネタバレ》 予備知識なしに鑑賞したので、単なるお化け屋敷モノと思って観ていたら実はSFだったということで結構意外性がありました。ところが、改めてポスターや予告編を見てみたら「SFタイムトリップホラー」とか「邪悪さは時を超えて」とかのキャッチフレーズ。先に知っていたら印象は違っていたかも。 タイムトリップに関わる研究施設から発せられる電磁エネルギー?の延長線上に主人公の家が位置しているがために、未来から送られて来た男が夜となく昼となく現れる。怪人の正体は彼ら。未来の囚人が実験台になっているようで、現れるのは3人。しかもそのうちの一人は主人公の愛息。 息子は幼いながらカッとなると暴力に走るタイプで、友だちを怪我させて学校(児童相談所?)が経過観察中。タイムトリップの実験台になっているのだから、将来は暴力事件でも起こして収監されているのでしょうか?でも、自分の母親を傷付けるほどに狂暴なのかなと思えないでもなく、母親が大怪我しながらも息子に添い寝して未来に飛ぶ理由が今ひとつハッキリしないような。 アイディアとビジュアル的には決して悪くはないし、観ていて面白くないということもないのですが、少しばかり設定に無理があると言うか詰めが甘いと言うか、SF作品を標榜するのであればもっと理詰めの展開が欲しかったところです。なので5点献上に留めます。 ちなみに、原題は「不愉快な」とか「鬱陶しい」とか「極悪非道」という意味だと思うのですが、内容とマッチしていないような?[インターネット(字幕)] 5点(2024-04-20 00:34:14)《改行有》

25.  一分間タイムマシン(2014) あまりに短い尺なのでネタバレなしにします。アイディア一発(誉め言葉です)のウィットに富んだ小粋な小品。たった5分余りの短な尺とは思えない濃さを味わえました。作り手のセンスの良さが光る佳作。ピンポイントで好みの作品に9点献上します。[インターネット(字幕)] 9点(2024-04-17 14:07:35)

26.  シェイプ・オブ・ウォーター 《ネタバレ》 公開から早6年余り。気になっていながら何故か縁がなく、遅れ馳せながらアマプラにて鑑賞しました。そして、そのタイムラグがあってこそ、尚更に現代的な愛が語られる大人のファンタジーとして受け止めました。 全編を通じてフィルターの如くヒロインを覆う緑色。そこに落とし込まれる血の赤、映画館のドアの赤、終盤になって変化するヒロインのカチューシャ(ヘアバンド?)の赤、ラストシーンのヒロインのオーバーコートの赤。更には異形の生物の発する青い光。それぞれに象徴的な色使いの妙ですね。 そして、これもまた全編を通じて細密に描かれる60年代。それは背景であったり大道具小道具であったり映像であったり音楽であったり家族の風景であったり。作り手の拘りの極みと言ったところでしょうか。勿論そこにも象徴的な意味合いがそれぞれに込められている。 異形の生物(個人的には塩水の矛盾はあるものの「半魚人」というより「半両生類」と感じましたが)の造形も素晴らしく、異形でありながら深い人間性が込められ、所作も含め表情豊かに演じられているところには感動すら覚えました。 最初から最後まで大人のファンタジー、大人版「美女と野獣」或いは「人魚姫」として世相を反映しつつ語られる純愛の物語。傑作と称して間違いない作品に9点献上します。 1点マイナスの理由?ラスボス的存在の権力の象徴たる元帥閣下が、無傷のままに物語が終わったことがあまりに現実的でやるせなかったというところでしょうか。[インターネット(字幕)] 9点(2024-04-03 16:25:38)(良:1票) 《改行有》

27.  マスターズ・オブ・ホラー(2018) 《ネタバレ》 現実なのか異世界なのかハッキリとしない謎めいた映画館。無人の客席。突如映し出される自らの姿と将来。設定と仕掛けは斬新とまでは言えないまでも大いに魅力的です。 五人五様の作風はそれぞれに特徴的で魅力的。テーマを異にしたショートストーリーは、深みこそ感じないものの楽しめました。特にどれが気に入ったということもなければ特にどれがダメということもなく、上手い具合にセレクト出来たな、という感じです。 強いて言えば、謎の映写技師としてミッキー・ロークさんが登場しますが、ストーリーテラーでもなければ死神や悪魔的存在と言う訳でもない。何人かは殺してしまっているようにも見えますが、少しばかり存在感強過ぎの感が無きにしも非ず。もっと不気味で得体の知れない存在として登場した方が良かったのでは?ガタイが良過ぎる人を選んでしまったような。 とは言え、映画でも小説でもこの種のアンソロジーは好物なので甘めの7点献上です。 ちなみに、邦題は監督への賛辞的な意味でしょうか?原題の方が良いかと。[インターネット(字幕)] 7点(2024-03-31 10:30:46)《改行有》

28.  ワン・デイ 23年のラブストーリー 《ネタバレ》 ネットの動画サイトで本作を観て号泣する自撮りをアップすることが流行っているとの情報を聞き、どっちかって言うと感情移入して号泣しがちな自分的にも泣けるだろうかと思い鑑賞。しかし、裏切られた感じです。 まず第一に主役の二人にま~~~~~ったく感情移入出来ない。寧ろ嫌い。特に男の方は顔立ち、語り口、生き方等々どこを取っても嫌いです。そんな男に惹かれる女の方も必然的に嫌いです。二人ともズルい!いや弱い?良く言えば自分に正直過ぎ? なので、感動の物語との事前情報を聞きつつも気持ちが入らない。泣けることが期待出来ない。終盤に向けての衝撃的な展開も普通に先読み出来てしまったし、ラストシーンも想定内。何とも残念でした。 物語が毎年の記念日ごとに綴られて行くという手法、肝心な部分であっても他の時期に起きたことは割愛するというスッキリした演出、その時々の二人の関係やそれぞれの心境などが見事に演じ分けられていること、美しい街並みやドラマチックな抱擁シーン等々、作品としての魅力は沢山あるのに、肝心の物語の筋と主役のキャラクターが足を引っ張ってしまった感じです。 決して駄作とは言いませんし、これじゃ誰が観ても感動出来ないなどとは言いませんが、個人的には只管残念な作品に5点献上です。 (追記) 最初に書いた動画サイトでの話は最近のことなので、もしかしたら本作のネットフリックス版が対象なのかも知れませんね。最近のリメイクなので。でも、基本的に同様の内容のようなのでそちらは観ないと思います。15エピソードには耐えられそうもないので。[インターネット(字幕)] 5点(2024-03-25 15:09:34)《改行有》

29.  クーリエ 過去を運ぶ男 《ネタバレ》 ジェフリーさんが主演なので観た作品。結局それだけだった作品。と言うのは言い過ぎかも知れませんが兎に角脚本に難ありです。 最後のどんでん返しありきで、主人公が雲を掴むようなミッションをあまりにスイスイとこなしていく安易な展開はどうなんでしょうか?ヒロイン的出演のジョシーさん(お肌の綺麗さばかりに目が行ってしまった)との関係性も極めて安易。主人公に迫り来る危機の迫り具合も安易。拷問された主人公の脱出劇も安易。(名の知れた殺し屋サイコ夫妻が銃を置きっ放しにする?ユルユルの拘束する?)などなど例を挙げればキリがない。超予定調和乱発ドラマです。冒頭のカットで緊迫感ポイントを使い切ってしまった感じ。 せめてどんでん返しに向けての伏線ぐらい張って欲しかったところですが、そもそも主人公が「クーリエ」って呼ばれてる、つまりは名無し状態ってところぐらいが伏線なのでしょうけれど、それだって日本語訳にしちゃえば定冠詞の存在が判らず名前みたいになっちゃってる。だいたいからして記憶喪失という設定(ですよね?)にも相当無理がありますし。 と言う訳で、あまりに深みのない、てか思いっ切り浅いサスペンスにガッカリし過ぎてしまい、ジェフリーさんの主演に免じてさえも2点献上が限度です。[インターネット(字幕)] 2点(2024-03-13 11:53:37)《改行有》

30.  ピザ 死霊館へのデリバリー 《ネタバレ》 長尺ものが嫌いなわけではありませんが、今更にしてインド映画の長尺感を味わいました。作品世界に没入出来れば3時間の作品だって決して長くは感じず、場合によっては「もう終わり?!」という気持ちになることさえあります。が、平均的と言っても良いような2時間余りの尺の本作は、各パートごとに無理無理引っ張っている感(それ、また繰り返す?みたいな)があり、何度か中だるみを感じてしまいました。 一旦そんな風に感じてしまうと内容そのものにも不満を感じてしまい、作品を彩るホラー要素に特に斬新さや魅力を感じられず、既視感ばかりを感じてしまったり、「そっち行かないだろ」とか「そっち見ないでまずはこっち見ろって」みたいに、主人公の行動や言動は感情移入出来ないことばかり。更には、「ムトゥ」以来勝手に思い込んでいる自分が間違っていることは承知ですが、所謂「コリウッド」映画なのに歌わないし踊らないことにも不満を感じてしまう始末。 ただし、それじゃ面白くないの?と問われればそんなことは決してなく、物語の展開は多少の強引さや作り込み過ぎの感はあるものの、ホラーと思って見始めたらロマンスもの?かと思いきやオカルトもの?いやいややっぱり幽霊屋敷もの?え?金品略奪サスペンスもの?でもやっぱりホラー?と言う感じに二転三転四転。荒唐無稽な物語になりそうなギリギリのところを攻めていてなかなかに見応えはありました。特に終盤にたたみかける構成で、それだけに前半から中盤にかけての引伸ばし感がなければなぁという印象です。 ということで、インド映画のマッタリ感がお好きで、サスペンステイストのホラーがお好きな方にはお薦め出来るかなと感じた1本でした。[インターネット(字幕)] 6点(2024-03-10 11:17:46)《改行有》

31.  兄貴の嫁取物語 《ネタバレ》 タミル語映画らしく(少々控え目ではありますが)歌と踊りに彩られた作品。個人的には「インド映画はやっぱこうじゃなきゃ!」という感じです。 そこそこ長尺の作品ですが、随所に歌と踊りが(適度に)散りばめられていて、歌や踊りで無理やりの尺を引伸ばしてるような感じはありません。あまり歌い過ぎたり踊り過ぎたりするよりも、このぐらいが丁度良いと思います。 ヒーロー無敵の小気味良いアクション、インド映画らしく濃厚にならず爽やかな恋の駆け引き、お約束どおりの悪役登場と、これまたお約束どおりの主人公のピンチとそれに続く大逆転。どことなく武士道を感じさせる主人公の立ち振る舞いも良いですね。そのあたりには欧米の作品ではあまり感じないシンパシーがありました。 無敵の主人公。平気で敵を殺しちゃってるから罪に問われないか気になるところではありますが、ま、それはそれとして、4人の弟たちも滅法強いので喧嘩シーンは安心して観ていられましたし、唯一のピンチも大したピンチでもなく、ヒーロー無敵を愛する私としては満足。少々ボリューミーなヒロインも美しい納得の1本。甘めの8点献上します。[CS・衛星(字幕)] 8点(2024-03-03 23:42:15)《改行有》

32.  ラ・ラ・ランド 《ネタバレ》 懐古的なオープニングタイトルで始まり、ワンカットでカラフルに描かれる歌とダンスの競演。カメラワークが素晴らしい。ツカミはOK!という感じですね。 が、そこからは定番・鉄板・お約束感満載のラブストーリー。意外性はほぼなしといった感じでした。それでも惹きつけられ一気に観てしまったのは何故だろう?ひとつには主演ふたりの魅力ですが、それを上回る優れた演出によるところだと思います。 オープニングでも度肝を抜かれたカメラワーク、繊細かつ巧妙な色使い、そして素晴らしい音楽。敢えてカテゴライズするならば本作は本格的ミュージカルとは言えないように思えます。けれども、間違いなく音楽が支えている作品。これもミュージカルの一形態なのですね。 ラストのif走馬灯は感動的でした。ふたりの歩んだ、或いは歩んだかも知れない各パートが見事に編集されていて、このカットが定番・鉄板のラブストーリーを珠玉のラブストーリーへと昇華させているように思います。 ミュージカルと言うには何か物足りない。ラブストーリーと言うには目新しさは感じない。でも惹き付けられて止まない。不思議な魅力の作品でした。[インターネット(字幕)] 8点(2024-02-26 20:11:49)(良:1票) 《改行有》

33.  パラレル 多次元世界 《ネタバレ》 パラレルワールドと標榜しつつもタイムパラドクスものとの区別がつきにくい構成の作品。基本部分の説明はほぼすっかり割愛されているので、本作をもってして「SF」と言って良いのかどうか、微妙です。 そもそもこの姿見(鏡)はどういう仕組みでパラレルワールドと繋がっているのか?角度を変えると何故繋がらなくなってしまうのか?何故パラレルワールドでは基本の世界の180倍の速度で時間が進行しているのか?(本来は先行他作等で見られるように逆では?)全てのパラレルワールドが180倍速なのか?だとしたら何故基本の世界だけが異なるのか?等々、数え上げればキリがないというくらいに謎だらけの設定です。 そんなことはどうでもいい。肝心なのは結果だ、ということであれば説明不要という理屈も無きにしも非ずですが、それにしては都合よくパラレルワールドを利用し過ぎています。他の世界の人間とのスリ替えだとか技術や表現の持ち出しだとか。時空を跨いで併用すれば時間や空間に必ずや不整合が生じるはず。重量バランスが破綻してしまうとか時間に歪みが生じてしまうとか。その辺はほぼ無視して物語は進行して行きます。だいたいからして生身の肉体がどうして耐えられるのか? 理論的とか科学的とか、この手の作品の下支えをしてくれるべき基本的構造が欠如または崩壊していることが本作の最大の弱みかなと。いっそファンタジーやコメディ、場合によってはヒューマンドラマに特化してしまえば気にならなかったかも知れませんが、あくまでもSFサスペンスとして鑑賞しようとしたために面白味を感じられなかったというのが結論です。 ただし、パラレルワールドを時間軸に重きを置いて表現した、と言う部分にオリジナリティを感じたので若干甘めの6点献上です。[インターネット(字幕)] 6点(2024-02-22 15:10:41)《改行有》

34.  ゾンビランド:ダブルタップ 《ネタバレ》 前作から10年後の続編。それから更に5年経ってやっと鑑賞。遅れ馳せながらのレビューです。と言っても既に皆さんに書き尽くされている感が無きにしも非ずですね。なので出来るだけシンプルに。 兎にも角にも楽しかったです。ゾンビものの宿命と言いますか、仮令死んでいようとも人型の動く者を殺しまくる(否、既に死んでいるから損壊しまくる?)のですから、罪と言えば罪ですし不道徳極まりないと言えば返す言葉もないところですが、それでも面白い。進化型ゾンビなんて言うけれど、本シリーズ外の先行作品で登場済のものを紹介しているだけ。それでも面白い。前作同様小ネタの連発が愉快ですし、ビル・マーレイ御大がまさかの再登場で「ガーフィールド3」に出演してるかの如くのインタビューに答えつつエンドクレジットの大切さを教えてくれてたりして。(当たり前かも知れませんが絶対席を立たない主義です) 個人的に一番ハマったのは、ネバダ姉さんがビッグフットでバビロニアに乗り込んできて片っ端からゾンビを轢きまくるところ。これはゾンビ映画史上に残る短時間単独大量ゾンビ処理数じゃね?ってぐらい爽快にグロかったです。 皆さんのおっしゃる通り、レギュラー4人のうち男子メンバーは10年経っても不変ってスゴイですね。女子は…それは言いっこなしってことで。ともあれ、再び10年後(今や5年後ですが)、新メンバーを加えての「3」実現を夢見て前作同様8点献上します。(今のところ予定は聞きませんが…)[インターネット(字幕)] 8点(2024-02-19 17:30:54)《改行有》

35.  ARQ 時の牢獄 《ネタバレ》 最近、洋画邦画を問わずに様々登場しているタイムループもの。その中にあって、本作はユニークな存在と言って良いでしょう。 目覚める度に同じ時間を繰り返す、というのはタイムループものの定番。そして、ループに気付いた主人公は、自らの生きるべき場所を目指して一歩ずつ歩んで行く。これもまた定番。そして、その過程でタイムパラドクスが複雑に絡んで来る。本作も多分に漏れず大筋としては同様の展開を見せてくれます。 ただし、多くの作品ではループに気付いているのは主人公だけ。ところが本作では、関係する者が一人ひとり次第に(自然に?)ループに気付いていく。それ故、主人公が望むタイムパラドクスは容易には生じない。(あ、最近邦画でもこのパターンありましたね)そして、ついにはタイムループの中心は主人公から別の人物へと移行してしまう。この先どうなってしまうのか? 意外性のある展開に大いに楽しませていただけました。佳作との思わぬ出会いに8点献上します。が、邦題の副題はいただけないな。確かに「ARQ」ではまるで何のことだか判らないタイトルですが、これって「牢獄」なんでしょうかね? それから問題の「ARQ」ですけれど、あれを見てタイムマシンと言うよりも昔懐かしい回転ドラム式のスキャナ(ファックス)を思い出したのは私だけでしょうか?(そこそこの年齢の方限定ネタ)[インターネット(字幕)] 8点(2024-02-09 11:06:43)《改行有》

36.  ディスコード -DISCORD- 《ネタバレ》 サイコサスペンスかなと思いつつ観始めた本作。ところが冒頭から暫くは典型的なお化け屋敷モノ。「え~!そっち系だったの?」「もしかして、アッチの世界に連れてかれたお姉さんたちを救出するお話?」と少々ガッカリ気味。今ひとつ作品世界に入れないでいました。 ところが、中盤になって何やら不穏な、と言うかリアルな悲劇・惨劇の気配が。確かに幽霊はいるようだしポルターガイストも起きるんだけど、その裏には過去の連続殺人事件の存在があり、しかも、今は亡き母親も事件の被害者と繋がりがあったりして、徐々にリアルな連続殺人鬼モノへと移って行きます。 そして、クライマックスは種明かしとヒロインを襲う殺人鬼。既視感は無きにしも非ずながら、「ええ?!そこに居たの?」と衝撃の展開。ただし、「やっぱりサイコサスペンス?」と思ったのも束の間、絶体絶命のヒロインを救うのは人ならぬモノ。既にご指摘がありますが、「そんなんだったら犯人にその力を向けてよ!」と言いたくなります。 と、少々釈然としない点は残るものの、ちょっと変化球気味のホラー。否、ホラー風味のサスペンスに6点献上します。 ちなみに、ラストは必要だったかなぁ?助かって良かったねで終わっても良かったように思えます。そして、覗く眼は幽霊の眼なのか、それとも…。続編を匂わしているのでしょうか?思えば、冒頭のシーンから本作の重要なキーとなっているのは「瞳」ですね。ただ、少々解りにくくて残念な仕掛けかも。[インターネット(字幕)] 6点(2024-02-05 00:16:14)《改行有》

37.  ドクター・スリープ 《ネタバレ》 映画「シャイニング」の続編、と言うよりも小説「シャイニング」の続編「ドクター・スリープ」の映画版と言った方が、幾分か理解しやすいのではないかと思われる作品ですね。 確かに、既に多くの方がレビューされているとおり映画版「シャイニング」へのオマージュ、若しくはS・キング及び映画版「シャイニング」の熱烈なファンへの気遣いのような要素は感じますが、やはり映画版「シャイニング」とはかなりテイストの異なる作品であることは間違いなく、映画版の続編と言い切るのには少なからず無理があります。 ただし、だからこそ長尺の本作を大いに楽しむことが出来ました。映画版前作を未見であれば尚更のこと、サイキックとモンスターのバトルを楽しめるSFサスペンス作品になっているのではないでしょうか。 正直なところ、映画版「シャイニング」の続編は必要ないと思っています。あれで完結。だからこそ不朽の名作になり得るように思えます。しかしながら、映画版の続編的位置付けをもって作られてしまった本作。にも関わらず、ここまで小説版続編の実写版と映画版の続編を巧みに絡み合わせることに取り組んだ作り手の方々に対し、素直に称賛の拍手を送りたいところです。[インターネット(字幕)] 8点(2024-02-01 14:25:53)(良:1票) 《改行有》

38.  デストイレII 復讐の悪魔便器(OV) 《ネタバレ》 いきなり何故か「第1歩兵師団」についてのそこそこ尺を取った説明から始まるシリーズ第二弾。参りました。幾度となく放り出したくなりながらも漸く観終えた感じです。 元々少なからずコメディ感のある作品ですが(ツボにハマれば大笑いする方もいるでしょう)、第二弾はコメディ色を強めたものと思われます。なので、主人公が前作以降はF1ドライバー(どう見てもF1の車両ではありませんし、あの体型ではコクピットに入れるのか疑問ですが)として世界を席巻しているというトンデモない設定もありなのでしょう。そもそも前作のラストでは絶命したのではないかと思ってたぐらいですし。 いずれにしても超低予算(ほぼノー予算)の家庭用ビデオ作品であることは変わりありません。画質や音響・特殊効果等々は勿論のこと、何か所か登場するトイレは同じトイレを使ってたり(しかも演出上ではなく元々汚れてるのをそのまま使ってたり)、ロケ地の風景として使用している映像が使い回しし過ぎて?ノイズだらけだったり…。 肝心の物語も相当に破綻してます。便器に飲まれた主人公が悪魔に取り憑かれて生還したけれど、神父に倒され光となって昇天しながらも結局生還し直して悪魔に勝つという流れなんですが、全て結果ありきなので経過はダラダラと同じ場面と同じセリフの繰り返し的。必要なのは観る者の理解力ではなく忍耐力という展開です。 「キリストワイパー」なる道具でトイレ掃除すると悪魔祓いになるとか、神父の言動や行動は教会関係から怒られそうです。「トイレこそ我が運命」って叫ばれても困ります。 あと2作。挽回してくれるのでしょうか?[インターネット(字幕)] 1点(2024-01-30 11:27:59)《改行有》

39.  霊的ボリシェヴィキ 《ネタバレ》 公式サイトで高橋監督の本作に関する並々ならぬ思い入れを知りましたが、タイトルにもなっている「霊的ボリシェヴィキ」という概念について個人的には全くと言うほど知らず、テーマが解らない中での感想です。 正直なところJホラーはあまり好まないのですが、本作の持つ独特の不気味さには冒頭から集中出来ました。ホラーあるある的な演出もあることはありますが、単なる幽霊譚ではなく、かと言って超常現象に特化した流れでもない。洋画であれば「悪魔」の存在によって物語の主題が語られて行くことが多々ありますが、本作の場合、この世のものではない何者かの存在は仄めかされますが、決して具体ではない。これはある意味恐いです。 幽霊が現れたり、霊界からの声が聞こえたりという展開で、やがては参加者が取り殺されて行くというお約束的な流れであれば、本作に対して興味は持てないところです。しかし違いますね。実験参加者が皆「死」を感じたことがあるというところがヒントなのでしょうか? 観賞前は、タイトルからして何かしら政治的な意図が盛り込まれているのかなと少なからず思っていましたが、鑑賞後にはその感覚はなくなりました。「死」の実態、「生」と「死」の関係性、そういったテーマなのかなと漠然と感じた次第です。 ただし、研究助手の最後に選んだ行動は一体何だったのか?突然の展開に衝撃を覚えましたが、彼女の行動が意味するものは「この世のものではない何者か」の意志なのでしょうか?そして新たな命の誕生?今ひとつスッキリと理解出来ないままでした。 異色のJホラーに迷った末6点献上します。[インターネット(邦画)] 6点(2024-01-28 13:14:11)(良:1票) 《改行有》

40.  この世に私の居場所なんてない 《ネタバレ》 何をやってもダメなヒロイン。てか、何をやってもダメと思っている超マイナス思考のヒロインと言った方が妥当かも。 そんな彼女の家に空き巣が入り、ラップトップと祖母の形見の銀食器が盗まれてしまう。警察は親切に(当たり前の)捜査をしてくれるが、彼女の求める捜査とは違う。彼女はもっと自分のことを見て欲しい。彼女だけのために親身になって集中して捜査して欲しい。 この件に留まらず、彼女が周囲に求めるものは結構我儘で自分勝手かも。だから、何かにつけて彼女は満足出来ないでいるような。楽しみに読んでいる小説のネタバレをされてしまう件を除いて(これはホント可哀そう)、概ね受け取り方次第じゃないかなと思えてしまう。 とは言え、振り返ってみれば、かく言う私とて他人のことは言えないようにも思え、ヒロインを全否定は出来ないように思えたりもする。現代社会で自分のスタイルを確立して独りで生きるのは、極めてハードルの高い所業。それでも独りで生きようとするヒロインがどこかしら愛おしくなりました。メラニー・リンスキーが時折り魅せるキュートな素顔が良いです。 相棒として彼女に付き合うトニーがまた良いですね。単なる自分勝手なオタクではなくて、キチンと人と接することの出来るある意味常識人。イライジャ・ウッドの好演が光るところです。 ただ、結局ルースは何を学んだのでしょう?生きることの幸せを掴めたのでしょうか?そしてラストシーンのトニーは幻想なのでしょうか?重傷を負い息絶えたかのように思えましたが…。 コメディタッチのサスペンスは大いに楽しめました。が、観終わった後、何かスッキリしないと言うか後味の悪さが残ってしまいました。現代社会に生きる人間にとってのモヤっとしたテーマこそが本作の味なのかも知れませんが。[インターネット(字幕)] 6点(2024-01-26 09:57:26)《改行有》

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