みんなのシネマレビュー |
|
【製作年 : 1960年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
21. 地下鉄のザジ 《ネタバレ》 この映画、最初の30分で終わっていた方がスッキリしたのでは? ザジがおっさんに連れられて戻った後なんて、ほとんどストーリーらしいストーリーなどない。意味もなくひたすら大暴れするだけ。全体で約一時間半ほどの映画なのに、それでも長く感じてしまった。とはいえ、突然飛び出す意味不明なカット(フェンスに向かっていきなりおばさんが倒れたり、ピアノのうえにウサギがいたり)にちょっと笑ってしまいました。こういうのをシュールって言うのかなぁ。[CS・衛星(字幕)] 5点(2005-11-27 01:25:01)(良:1票) 22. アラビアのロレンス 今更いうことじゃないけど、これぞまさに超大作。とにかく長いが、それでも全然気にならない(完全版でもそれは同じ)。とにかく砂漠をここまで描ききった映画はないでしょう。地平線いっぱいに広がるテント、顔も服も真っ白になってしまうぐらいの砂嵐、観ているこっちまで汗をかいてしまうような灼熱の太陽、どれをとってもため息が出るぐらいにすごい。『スターウォーズ・エピソード1』にも砂漠のシーンがありますが、全然迫力が違いますね。印象的な「絵」が多い映画ですが、特に好きなのはマッチの火が砂漠の夜明けに変わるシーン。『2001年宇宙の旅』における、骨が核衛星に変わるシーンなみの凄さがあります。[CS・衛星(字幕)] 9点(2005-11-22 21:28:51) 23. サイコ(1960) 《ネタバレ》 例のシャワーシーン、あの状況で襲われる怖さもさることながら、ナイフで刺すシーンの音がまたすごい。サクッサクッとわりと軽い音なのだが、逆にそのせいで一撃一撃が致命傷に思えず、なぶり殺しにされているかのような恐怖を覚えてしまうのだ。怖え! 横領した4万ドルを出発点に二転三転するストーリーだが、最後までほどよい緊張感に包まれているため、観ていて全然油断する隙がない。なかでも、私立探偵の行方を沼のほとりに立つノーマンのワンカットだけで表現してしまうところは本当に凄いです。[DVD(字幕)] 8点(2005-11-22 20:58:47) 24. 鳥(1963) あのラスト自体に不満はないのですが、逆に僕は前半の方に欲求不満を感じずにはいられない。要するに、鳥が実際に人間を襲いだすまでが非常にダラダラしている気がするんです。ちょっとずつ小さな不安を積み上げていき、それからドバーッと恐怖体験を見せつけるという手法はホラー映画の常套手段ですが、それにしてもこの映画の最初の一時間は退屈。「ええからはよ鳥を出せ!」って思っちゃいました。『サイコ』なんかだと全編にわたって緊張感が跡切れることはなかったのに。でも、オープニングクレジットがとてもカッコ良かったし、後半は面白かったのでこの点数。[CS・衛星(字幕)] 6点(2005-11-22 20:51:31) 25. 赤ひげ 三船敏郎が出演した最後の黒澤映画であり、最後のモノクロ作品でもある。確かに集大成的な感じはあるけれども、どこか説教臭いところがあってちょっと困った。特に佐八の臨終とかおとよのエピソードなんかは、過去の黒澤作品に比べてもちょっとお涙頂戴な感じがします。[DVD(吹替)] 7点(2005-11-20 20:00:58) 26. 天国と地獄 一級のサスペンス映画でしょう、これは。かなり長い映画なのに全然緊張感が跡切れないところが凄いです。公衆電話の位置の割り出しや身代金の受け渡し、そしてピンクの煙など、印象に残るシーンは多い。ただこのあたりから三船敏郎が「動」から「静」へとシフトしてしまい、その辺がちょっと寂しかったりする。[CS・衛星(吹替)] 8点(2005-11-20 19:01:24) 27. 椿三十郎(1962) 『用心棒』の続編というか番外編というか姉妹編というか…まぁそんな作品。しかし、前作よりはちょっと展開が強引かなと思う(若手有志たちと手を組むところとか、奥方奪還とか)。椿の合図は非常に面白かったと思います。最後の居合いも凄まじい。でもあの終わり方はちょっと後味が悪かったかも。[DVD(吹替)] 8点(2005-11-20 18:53:16) 28. 用心棒 《ネタバレ》 なんといっても桑畑三十郎が強い! 強過ぎる! こいつとマトモにやり合えるのは『七人の侍』の久蔵しかいない(?)。でも単純な無敵のヒーローじゃなかったのがよかった。一回つかまってボコボコにされるけど、あれがなかったら多分つまらなくなっていたでしょう。三十郎ももちろんいいが、卯之助や権爺など、脇役も非常に輝いてる。とにかく思い切り楽しめる痛快時代劇です。[DVD(吹替)] 8点(2005-11-20 18:47:06) 29. 悪い奴ほどよく眠る これはもう徹底的に救いのないお話。後味の悪さは『生きものの記録』以上である。『隠し砦の三悪人』と『用心棒』の間にこんなとんでもない映画を作ってるんだから、やはり黒澤明は恐ろしい。社会悪に対する糾弾という意味では『生きる』に通じるものもあるけど、あちらの志村喬はいい人すぎてちょっとアレだったけど、こっちの西は単あるヒーローではない。悪と戦うためなら自分も悪になると公言するような男であり、そこにこの映画の面白さがある。その西の前に立ちはだかる「ワル」たちもなかなかのクセ者ぞろい。観ていて本当に胸くそが悪くなる。でも本当に胸くそが悪いのは、このストーリーが45年経った今でも少しも色褪せてないことだ。[DVD(吹替)] 8点(2005-11-20 18:42:08)(良:2票) 30. フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ ゴジラ映画が堕落の一途をたどる時代に出現したハードな作品。ガイラがかなり怖いです。羽田空港のシーンのような直接的なものもあれば、ボートのカップルみたいな心理的な恐怖をあおるシーンもある。最後は呆気なかったけど、怪獣が恐怖の存在だった最後の作品といえるかも。[ビデオ(吹替)] 6点(2005-11-04 23:35:01) 31. モスラ(1961) 唯一「怖いモスラ」が観られる映画だと思います。成虫になってからはそれほどでもないんだけど、小美人を連れ戻すためにただまっすぐ東京の町を破壊しながら進むモスラ幼虫はけっこう怖いです。ゴジラと違って全く表情がないから余計に怖い。それにしても、怪獣映画史上初めて東京タワーを破壊するのが、平和の使者モスラだったとは…。[ビデオ(吹替)] 7点(2005-11-04 22:51:21)(良:1票) 32. ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃 気弱な少年の成長物語にちゃっかりゴジラも登場って感じの第10作。特撮のほとんどは過去のフィルムの流用で、しかもよりによってカマキラスとかクモンガとか地味な連中ばかり。ドラマもどうでもいい感じ。高度成長真っ只中の日本を収めた貴重な記録フィルムとして納得するしか。[ビデオ(吹替)] 1点(2005-11-04 21:37:35) 33. 怪獣総進撃 本来ならゴジラ映画にピリオドを打つために作られた第9作。怪獣がワンサカ出てきてサービス旺盛…といいたいところだが、おかげでドラマは思い切り薄っぺらに。挙げ句の果てには、凱旋門の下から出現したゴロザウルスをバラゴンと言い間違える始末。キングギドラが集団リンチにあうシーンはあまりにむごいです。[CS・衛星(吹替)] 3点(2005-11-04 21:35:10) 34. 怪獣島の決戦 ゴジラの息子 悪名高きミニラが登場する第8作。ミニラの醜悪さもさることながら、ゴジラのブサイクさにも唖然とさせられる。一見見所ゼロの映画だけど、唯一目を見張るのはカマキラスとクモンガの操演技術。現代に至るまでついにこれを超える操演はなかったのでは?[ビデオ(吹替)] 2点(2005-11-04 21:32:05) 35. ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘 南の島を舞台にした若者たちのドラマにちゃっかりゴジラも出演って感じの第7作。相変わらずドラマも特撮もテキトーで非常につまらない。陸の怪獣と海の怪獣が水辺で睨み合って何が楽しいんだか。ちなみに宝田明と平田昭彦の共演が見られるゴジラ映画は初代とこれだけ。よりによってこれとは…。[ビデオ(吹替)] 2点(2005-11-04 21:29:25) 36. 怪獣大戦争 前作とほとんど同じ顔ぶれなのに、なぜか一気につまらなくなってしまった第6作。よかったのはX星人ぐらいで、あとはどうでもいい感じ。噂に聞いていた「シェー」を見た時はやはり愕然としました。本作に加え第一作などにも出演している宝田明さんも、あれにはだいぶ戸惑いを感じたそうですね。[ビデオ(吹替)] 3点(2005-11-04 21:26:11) 37. 三大怪獣地球最大の決戦 ゴジラ最大のライバル、キングギドラが初登場する第5作。本来ゴジラが持っていた「破壊の権化」的要素を受け継いだキングギドラから地球を守るためにゴジラ。ゴジラがゴジラであることを真に放棄した映画といえる。[CS・衛星(吹替)] 5点(2005-11-04 21:23:41)(良:1票) 38. モスラ対ゴジラ 東宝が生んだ二大スターの初共演であると同時に、史上初の「着ぐるみ怪獣vs操演怪獣」の第4作。この映画の見所もその一点に絞られているせいか、ちょっとドラマがイマイチでした。怪獣王ともあろう者がモスラ幼虫ごときに敗北するっていうのも納得いかないし。[ビデオ(吹替)] 4点(2005-11-04 21:20:44) 39. キングコング対ゴジラ 「怖いゴジラ」から「かっこいいゴジラ」へと変貌する転機となった第3作。対決モノとしてはよくできており,最後まで飽きずに楽しめるのだが、いかんせんこの軽いタッチがどうにも気になる。あ、多胡部長は最高に好きなんですけどね。[ビデオ(吹替)] 6点(2005-11-04 21:18:15) 40. 2001年宇宙の旅 小説版を読んでようやく理解しました。たしかに映画だけでは最後の展開がよく分かりません。でもそれを差し引きしてもこの映画はやはり素晴しいんだと思う。だってそうじゃなかったら、いちいち小説を読んでちゃんと理解しようなんて気にもならないと思うし。ちなみにこの映画が公開されたとき、日本では『怪獣総進撃』が公開されました。両者の月面シーンを比較してみると楽しい…かも。[CS・衛星(字幕)] 10点(2005-10-26 23:06:09)(良:1票)
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS