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プロフィール
コメント数 565
性別 男性
自己紹介 三度の飯より映画好きです。どうぞよろしく。
※匿名性ゆえの傲慢さに気を付けながらも、思った事、感じた事を率直に書いていますので、レビューによって矛盾が生じていたり、無知による残念な勘違いや独善的で訳分らん事を書いているかもしれませんが、大きな心でお許し下され。
※管理人様、お世話になっております。
※レビュワーの皆様、楽しく読ませて頂いております。

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【製作年 : 1960年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順123
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21.  河内カルメン 《ネタバレ》 原作を読んだことはありませんが、この内容、文章ではこんなに楽しくできないでしょう。つまり本作には映画ならではの楽しさが詰まっているのです。野川由美子さんの魅力が十分に引出されているのはもちろんですが、例えば、露子が同性愛のモデルの先生に部屋に閉じ込められ迫られるシーンで、男が助けるためドアに体当たりしようとすると、悲鳴が聞こえドアがパッと開き、露子が何食わぬ顔して颯爽と階段を降りてくる…。この軽快さ、快活さが、本作の全てを象徴していると思います。[DVD(邦画)] 8点(2010-03-01 18:14:00)

22.  殺しの烙印 《ネタバレ》 主人公が壁に寄りかかり謎の美女が階段の中腹あたりにいて、離れた場所でそれぞれ独りごちるように話すのにしっかり会話ができていたりと、現実世界よりも美的構図を優先したシーンが全編に渡って見られます。そういった意味では実験的な感じがするのですが、これがとても美しいのです。水と虫が象徴的な謎めいた美女のイメージは裸で駆けずり回る主人公の女房よりもずっと魅力的でエロティックで幻想的ですし、かと思えば飯の匂いをクンクン嗅ぎ興奮を覚える主人公は生活感に満ちていますし、そこに乗り込んでくるナンバー・ワンの殺し屋は、殺し道の極みだとばかりに目を開けたまま寝てズボンはいたまま小便垂れても、なおクールで強烈な存在感があります。車の下に隠れて前進していく埠頭での銃撃戦などとても工夫されていますし、ラストのナンバー・ワンとの決闘のシーンは暗い中に存在する四角いリングがとても印象的です。殺し屋に美女と巧みな演出、これだけで映画は十分に面白いのです。冒頭と最後に流れる殺し屋の歌も良い。[DVD(邦画)] 8点(2008-09-05 18:06:42)

23.  けんかえれじい 痛々しい喧嘩のヤンチャ的暴力性、触れるのもおっかない男女の仲の赤面的純情さ、こんな使い方があったのか!ピアノのハレンチ的欲情、そして真っ直ぐな反抗的青春…。暴力に馬鹿さに悲哀と男の構成要素をものの見事に描ききった本作のパワーは凄まじいです。そんなアホな男どもに蹴散らされる清純なる道子さんが可哀相でたまらんですが、これぞ〝をのこ〟の映画。[DVD(邦画)] 8点(2008-05-28 18:18:55)

24.  昼下りの決斗 《ネタバレ》 ラストの爺様二人がズンズン対決に向かうシーンがかっこいいのですが、ビリー兄弟たちのいる金山の魔窟のようなまがまがしさが強い印象を残します。到着早々から兄弟たちのいかがわしさが滲み出ており、風呂に入りたがらないウォーレン・オーツを冗談で桶にぶっ込むと本気でナイフを取り出し睨みつける様からして危険な感じがプンプンします。さらにお決まりのように呑んベエ判事が登場し、花嫁にむりやり口付けをし取り合う下劣さを炸裂させるあたりが凄いです(しかもそんな彼らも最後は正々堂々とガンファイトする〝ワイルドバンチ〟!)。 そして最初の撃ち合いでやられる兄弟の一人が良いです。何せ彼だけ死に様が妙に生々しいですし、無造作に転がった死体は物語の上でも弟を埋葬しないビリーたちの性格づけになっているうえに、ギルが銃と馬を手に入れられる鍵にもになっています。  スローモーションなど使わなくともペキンパー監督は十分に凄いと証明しています。[DVD(字幕)] 8点(2008-04-14 18:30:04)(良:1票)

25.  皆殺しの天使 これはシュルレアリスムの巨匠ブニュエル会心の一作だろう。とにかく凄い。何が凄いかと問われても説明など到底できないのだが、とにかく凄い…とブニュエル先生のように反復してしまうぐらいだ。訳など分からないが、執事が居間から出られなくなるあの瞬間から確かに存在が確認されたバリアの如く人々を遮る透明の壁の威力は、他のどんな壁よりも凄まじく、閉塞感に満ちている。あんな所に居合わせた日には完全にハゲてしまうだろう。[DVD(字幕)] 8点(2008-02-13 18:12:13)(良:1票)

26.  火事だよ!カワイ子ちゃん 《ネタバレ》 基本的にはお役人を皮肉ったドダバタ笑いの連続で、お約束的なものが多くおそらく現代人にとってはラストのオチなど簡単に読めてしまうのでしょうが、その運びはなかなか絶妙です。水着を着た女の子が入ってくるタイミングの良さ、当然起こるだろうなと思っていた火事騒動も見事で、忘れた頃に室内パーティ会場から外の寒々しい雪景色で家がボンボン燃えているシーンに切り替わるあたりは本当に巧いと思います。それに金魚のフンの如く連なって歩くセクハラ親父消防士たちはそれぞれユニークですし、暗闇でクジの賞品を返せというくだりの辛辣さもなかなかです。[DVD(字幕)] 8点(2007-12-14 18:16:26)

27.  オー! 《ネタバレ》 〝ルパン実写版・犯罪は割に合わない現実編〟というような内容。裏社会の小物が殺人は犯さないと豪語する義賊気取りで成り上がり墜ちていくまでを短時間ながら要所をおえて描いています。ヒロインの突き放したような悲劇的な呆気ない最期などけっこう暗い所もあるのですが、映画は軽快なサウンドに乗せてどこまでも娯楽で進み男のロマンが息衝いている感じです。ジャン=ポール・ベルモンド演じる主人公はお洒落さんで少々すかしていますが伊達男っぷりはやっぱりカッコ良いですし、「冒険者たち」に続きロベール・アンリコ監督はジョアンナ・シムカスをとても美しく撮っています。個人的にはベルモンドが断った女と階段で擦れ違うシーンがお気に入りで、ベルモンドのシムカスに対する想いと下から望めるミニスカートの可愛らしい娘への欲情で悶々とするオーの気持ちがよく表われています。[DVD(字幕)] 8点(2007-10-17 18:18:56)

28.  僕の村は戦場だった 《ネタバレ》 水面、雨水、しずく、音、無音、あらゆる形でのあらゆる場面での水がとことん美しいのがやはり印象深いです。〝戦争に巻き込まれる少年〟というのはどうしたって悲劇を連想させますが、物語らなくともゲッベルスの焼死体や子供たちの死体が映る場面だけで無惨さは十分に伝わってきます。また少年が楽しそうに海辺を走るラストシーンの素晴らしさが逆説的に戦争の悲惨さを訴えています。で、そのラストシーンも良いのですが…個人的に気に入っているのは、本筋とは少し脱線している軍女医との恋愛模様?を描いた森のシーンです。あの森のイメージからしてもう凄いと思うのですが、女医が倒れた木の上を歩くところや穴の上で抱き上げられるところなど妙にドキドキさせてくれます。何と言いますか幻想的であり危うい感じがして胸騒ぎを起こさずにはいられないのです。[DVD(字幕)] 8点(2007-08-29 18:26:35)(良:1票)

29.  恐竜グワンジ 《ネタバレ》 オブライエンが残した原案らしいのですが、プロットははっきり言って「キング・コング(1933年版)」そのものです。恐竜と西部劇の融合というアイデアは男心をくすぐりますが、島ならともかく谷というのはいくらなんでも少々無理があります。しかっ~し、ストーリーは確かにもう少しどうにかならなかったのかと思うのですが、恐竜〝グワンジ〟が出色!ラストの大立ち回りに壮絶な絶命シーンが凄い。さらに、もう少し出し惜しみしても良いのにと言いたくなるくらいドンドン見せ場を作ってくれています。小型の馬が登場するところからして感動的ですし、恐竜も突然、岩陰からご登場ですからね。嬉しい限りですよ。しかもグワンジとカウボーイたちによる投げ縄バトルまである(そりゃ無理でしょとツッコミたくもなりますが)。欲を言えばラストのバトルは象でなくライオン5匹ぐらいにして欲しかったなぁ。それでもエンディングのキャスト紹介に〝andグワンジ〟と出てきた時は涙ものでした。恐竜、モンスター映画の中では「キング・コング」の次に好きな作品であり、グワンジはキングコングに次ぐヒーローなのです。こういう映画は今ではまず見られません。スピルバーグ監督は何故にオブライエンやハリーハウゼンのように恐竜を描いてくれないのか?ピーター・ジャクソン監督もまた違いました。ビジョンそのものが異なると言いますか、私には彼らはモンスターに対する思い入れやファンタジックさに欠けている気がします。オブライエン、ハリーハウゼン師弟のモンスターはどれもこれも魅力的なのです。[ビデオ(字幕)] 8点(2007-08-21 18:55:40)(良:1票)

30.  薮の中の黒猫 《ネタバレ》 怪談ものの常套でもある悲劇の物語は概して単純なのですが何とも強い吸引力があります。冒頭の絶妙な構図の藪の中より物々しく現れる野武士の集団に不安な心持ちにさせられ、実際に暴行される母と嫁のシーンの毒々しさは現実さがあり残酷で、ある意味、本作で最も怖い部分と言えます。それに対して妖怪となった母と嫁が復讐を行うシーンは、まるで能を見るような品格を感じさせ美しさすらあるのですが、実行され殺害された侍たちの姿は夢から覚めたようにやはり無惨でギョッとさせられるのです。この幻想的な描写が人間業ではない物の怪の不気味さや怪しさを醸し出しているのですが、これが実に巧いのです。女たちの浮遊感、屋敷と藪の境界線の不透明さ、そして復讐のシーンに限らず銀時と嫁が絡み合うシーンの官能的な美しさなど特筆ものです。この胸の詰まるような物語後半、腕を取り戻しにくる箇所などは渡辺綱の逸話と同じ流れですが、愛欲あふれる母と子の関係だからこそ一際すざまじい情念が渦巻いておりドラマがより劇的なものとなっています。また人間の描き方も良くて侍の捉え方、特に酒呑童子を山賊だったと笑う頼光の豪快なキャラクターが面白いです。・・・ただ一点だけ気になるのは言葉遣いで、なんだか時々あからさまに現代語が入り混じっていたような気がします。[ビデオ(邦画)] 8点(2007-04-28 17:22:21)

31.  パサジェルカ アンジェイ・ムンク監督の遺作と聞いていたのですが、どうやら完成前に既にお亡くなりになったようで撮れなかったシーンはスチール写真やナレーションで構成されています。それも含めて、と言うよりそれのおかげもあってか?極めて秀逸な出来映えとなっているのですが、ナレーションによる説明は中立的に聞こえる一方、明確に問題提起への誘導をしているようにも聞こえムンク監督の意向と同じものかは分らない感じもします。それでも、収容所の場面を観る限りではナチスとポーランド政治犯という図式にさして重要性はなく、あくまでマルタとリザという普遍の人間性を主にした支配する者とされる者の関係を追及することで、人間の内面を抉り出しているように思います。それも特に会話するわけでもなく佇まいだけで伝わる雰囲気が絶妙です。最後も本当にあれで終りにするつもりだったのか続きを作るつもりだったのか分りませんが、先を見なくとも既に十分に人間の本質に迫っています。[ビデオ(字幕)] 8点(2007-04-13 18:13:27)

32.  剣鬼 《ネタバレ》 花造りの名人にして走れば脱兎の如しという漫画チックな主人公の物語は、いささか精密さや盛り上がりには欠けますが、なかなか良いシーンが多いです。まるでその場に居合わせているかのように肩ごしから撮られた噂話をしているシーンや登城途中の風説で状況を伝える巧さ。そしてラストの幻想的な花畑での怨念渦巻く壮絶な斬り合いは圧巻です。美しいロマンスの花畑が一変してバイオレンスに血塗られる凄さ。さらに、一見、幻のように現れる居合抜きの達人などの素晴らしい構図も随所に見られます。また哀しくも不気味な斑平を演じる市川雷蔵さんが良いです。飄々としていながらも心情をしっかり感じさせてくれます。[CS・衛星(邦画)] 8点(2007-04-11 18:39:04)

33.  審判(1963) 同じカフカの『変身』でもそうですが、ある朝突然トラブルに巻き込まれる不条理劇は不可解で非現実的にしてリアル。暗闇に堕ちたようにもがく姿は人間の原罪について問うたのか、司法に対する皮肉なのか、この後台頭するナチスや複雑な現代社会の到来を予期したのか、多様な解釈が可能です。映画では現代性を持たせ職場での機械的な匂いや巨大なコンピューター、冷気が漂い閉塞感に満ち迷路のように迷い込み息が詰まるのは現代社会の息苦しさを象徴しているようです。特に不気味なのは画家の隙間だらけの家で見張るように覗く子どもたちの目、目、目!法廷でも大勢に囲まれましたが、大人に見られるより純粋な子どもに見られる方が罪悪を感じるようで居心地が悪いです。特異な世界を持つカフカ作品を映像化するなんて到底無理な話と思いましたが、個人的には映画のほうが好ましいぐらいで、どのシーンも強烈なインパクトを残します。[DVD(字幕)] 8点(2006-12-07 18:26:25)(良:1票)

34.  この首一万石 《ネタバレ》 〝侍〟と言えば誉め言葉の代名詞として使われ侍精神には賞賛に値する面もありますが、その反面恐ろしい部分も混在するのが事実。そもそも封建社会のもと(殊に江戸時代)武士道は主君に都合の良いように組み込まれた思想体系。身分制度による差別や、面子・建前を重視し過ぎ生を軽んじるといった醜く残酷で好ましくない面も存在します。そして侍も人間なれば現実には良き面よりも悪しき面を実践していた者の方が多かったのではないでしょうか。酒を差し入れてくれた優しい侍までもが斬りかかってくる恐怖。侍の醜悪さを表面化させたラストの壮絶な大立ち回りはかなりショッキングです。・・・ところでこの物語展開どこかで見た気がするなぁと思ったら、偶然が重なり様々な思惑が絡み合い最後に一つに収束していくスタイルは…『ロック、ストック~』じゃないですか!いや~日本ではこんなに以前にやっていたのですねぇ。[CS・衛星(邦画)] 8点(2006-11-27 18:20:22)

35.  荒野の七人 《ネタバレ》 本家「七人の侍」と比べてしまうと重厚さはありませんが、娯楽西部劇としてはさすがの出来映えです。菊千代と勝四郎を一緒のキャラクターにしてチコにハッピーエンドを用意したのはいかにもアメリカらしいですが、作品の雰囲気からするとそれも好ましいです。そしてそのチコがガンマンになりたくなるのも納得ですよ。だってユル・ブリンナーもスティーブ・マックィーンもジェームズ・コバーンもみんなみ~んなカッコいいっ!でも私が一番気になるのはロバート・ヴォーン演ずる影のあるリーだったりします。というのもあの死に方(ポーズ)!もし劇的な死に様?ベスト何ちゃらってのがあったらきっと上位にランクされるでしょう。[ビデオ(字幕)] 8点(2006-05-06 22:48:03)

36.  関の彌太ッぺ(1963) 《ネタバレ》 お小夜が彌太郎だと気づく言葉もラストシーンも素晴らしいけれど、やっぱり彌太ッぺでしょう!まさに男の中の男だ。知り合ったばかりなのに、妹には身寄りがあるからと孤児となったお小夜に五十両もの大金をポンと置いてく気風の良さ。恩があるからと助けてしまう義理人情の厚さ。自身の立場をわきまえ自ら十年前の旅人だと現れず、森介とかたをつけ再び迷惑がかかるからと名も名乗らずにお小夜のもとを後にする切ない思いやりと強さ。彌太郎には男のルールがあり、それを頑なに守っている。真のヒーローは哀しみを一身に背負って素性を明かさずに去っていくのだっ![CS・衛星(邦画)] 8点(2006-05-03 15:10:24)(良:1票)

37.  男はつらいよ 《ネタバレ》 近年やっと寅さんの面白さが分るようになってきました。良いですよねぇ寅さん。いつだって笑かしてくれるのにホロリともさせてくれて、最後には何だか幸せな気分になれる。惚れっぽくて我侭でヤクザなテキ屋でも寅さん最後にはいつも他人の幸せを考えている。泣かせてくれるじゃありませんか~。渥美清さん、素晴らしいです。失礼ながらお世辞にも二枚目とは言えない風体で、あんな型破りなキャラクターなのに感情移入して魅了されてしまうのですから。他の役者さんではきっと無理ですよ。そして登場人物たちが皆良いです。さくらもおいちゃんもおばちゃんも博も、そしてタコ社長も御前様もみんな味があって素敵ですね。おいちゃんは森川信さんが一番好き。森川さんがすると何て事もないセリフや動作が可笑しくなってしまうから不思議。もう名人の域です。おばちゃんもかき氷こさえる姿なんて、まるで本当にそれを生業としている方のようです。かなりバラバラに二十数本ほど観たのですが(まだ半分!)、やはり初期作品が好きですね。後半は渥美さんの芝居が巧くなり過ぎていてお年もとっておられるので悲しさが強く、ちょっと寂しいのです。それに前半は何と言っても寅さんの恋愛が現役バリバリですから。という事で、記念すべき第一作のレビューではなく総評のようになってしまった事、末筆ながら深く深くお詫び申しあげます。………ところで博の父ちゃんの名前、なんて読むんだったかな?[ビデオ(邦画)] 8点(2006-02-28 17:25:29)

38.  群盗荒野を裂く 《ネタバレ》 予備知識なく観たものですから題名からしてメキシコ革命時代の強盗アクション娯楽作品かと思っていたのですが、思いのほか力作でしたね。開始直後からの列車襲撃シーンにあっという間に引き込まれてしまいました。物語の主人公、盗賊団の頭チュンチョと若いアメリカ人のグリンゴ(外国人の意)を対比させた人物描写が実に上手く興味が湧いてきます。彼らは政府軍を襲撃し革命軍に売るための武器を奪っているのですが、様々な出来事におけるそれぞれの対処法を見せる事によってチュンチョの人間臭さやグリンゴの非人道的さが露になっていく過程が見事です。そして最後のチュンチョとグリンゴのやりとりが素晴らしい。理由など分らずとも対称的な人間である者の思想が一致しない事を思い知らされ、人間の根源的で大切な部分を呼び起こされます。すっかりもとのチュンチョに戻り最後にパンではなくダイナマイトを買え!と叫ぶ生き生きとした姿がとても印象的です。それからどうでもいい事ですけどチュンチョを見ていると三船敏郎を思い出します。[ビデオ(字幕)] 8点(2006-02-14 18:25:37)(良:1票)

39.  アルゴ探険隊の大冒険 何より感心するのは作り手の旺盛なサービス精神ですね。次から次へとクリーチャー出てきてワクワクしっぱなしです。特に最後の骸骨戦士とのチャンバラシーン、素晴らしいです。しかしやはり本作の一番の見所はタロスでしょう。タロスの首が動きだす場面、怖いです。よくよく見ていると場面によってタロスと人間の大きさの比率が違うと思うのですが…その辺はご愛嬌ですね。(ちなみにマニアックな話ですけど、昔プロ野球の巨人にいた助っ人ロイド・モスビーが、このタロスにそっくりだったんですよ。すみません;ずっと言いたいと思っていた事なので。)とにかく楽しい作品です。でも一つだけ気になる事があります。それはヘラクレス…を演じた方。ヘラクレスは怪力自慢のはずなのですが、私にはどうしても彼は肉付きの良いおじさんにしか見えないのです。[ビデオ(吹替)] 8点(2005-12-22 23:54:45)(笑:1票)

40.  テキサスの四人 《ネタバレ》 ディーン・マーティンはフランク・シナトラから銃を取りあげる時、帽子の中まで確認する…用心深い男なのかと思ったら自分自身が帽子の中に拳銃を隠し持っているからでした。しかしだからこそ敵の帽子も確認するのが当然であって、そんな見逃してしまうような些細な事をわざわざやってみせる芸の細かさが本作の面白いところなのです。ギャグにしても面白いかどうかは…別にして…重ねに重ねていますし、言葉で笑わせるのではなく、とても視覚的です。さらに女優さんたちの華やかさが凄まじい。衣装の派手さに見劣りしない圧倒的な肉感とでもいいましょうか、いやはや何とも雅なのです。ネグリジェ姿のマックスの後ろから光があたり体のラインがくっきり見えるというシーンは、エロティックでありながら下品になり過ぎてはおらずその加減が巧妙なのです。こうみんなが洒落こんでいますと野暮な悪党はサッサと退場するのが至極当然なのですが、ただせっかくチャールズ・ブロンソンを配役しているのですから、その扱いのぞんざいさは残念です。[DVD(字幕)] 7点(2008-12-03 18:08:54)

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