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プロフィール
コメント数 565
性別 男性
自己紹介 三度の飯より映画好きです。どうぞよろしく。
※匿名性ゆえの傲慢さに気を付けながらも、思った事、感じた事を率直に書いていますので、レビューによって矛盾が生じていたり、無知による残念な勘違いや独善的で訳分らん事を書いているかもしれませんが、大きな心でお許し下され。
※管理人様、お世話になっております。
※レビュワーの皆様、楽しく読ませて頂いております。

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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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21.  ブラザーズ・グリム グリム兄弟の魅力の無さ、森を案内するレナ・ヘディのつまらなさ、モニカ・ベルッチの登場シーンの少なさ、あるいは森のイメージの面白味の無さ…と、一向に満足できないものだったのですが、どうもテリー・ギリアム監督の興味もこれらのことには端から無かったように思えます。では一体、監督は何を見せたかったのか?それは良く分かりませんが、ピーター・ストーメアが最も活き活きしていたのは確かです。しかし何にせよ、彼が一番目立っているのは、映画が不調に終わっている証でもあるでしょう。[DVD(字幕)] 5点(2010-09-13 18:21:12)

22.  マルセイユの決着 《ネタバレ》 メルヴィルの「ギャング」のリメイクで、オリジナルよりも筋立ては分かり易くなっていますし、舗道はいつだって水に濡れピカピカしていますし、ダニエル・オートゥイユの銃もモニカ・ベルッチのコートもピカピカしていて、とても丁寧な作りだとは思いますが…、人生の黄昏時だからか?黄色が基調になっているのと(ベルッチも金髪だが彼女は黒髪の方が似合うと思う。「ギャング」でも彼女の役は金髪だが、それは白黒の世界なので画面に映える)、肝心なシーンを、というよりもアクションシーンをスローモションにしているのが何だかよく分かりません。メルヴィルではなくペキンパーをやりたくなったのか?と思うほどスローモーションを多用しています(しかもあまり良い出来とは言えない)。最後の銃撃シーンの舞台を螺旋階段に変更していたので淡い期待を抱いていたのですが…ウ~ン、裏切られました。  昔気質の仁義を信じる男たち、アルバン(演じるのは元サッカー選手のエリック・カントナだ)とオルロフのキャラクターの格好良さはありますが、わざわざリメイクするのですから、もうちょっと何か見せてほしいところです。[DVD(字幕)] 6点(2010-08-24 18:18:59)《改行有》

23.  96時間 《ネタバレ》 映画史上には数々の強いヒーローが存在しますが、その中でも本作の親父は最強の称号を冠したくなるほどベラボウに強いです。その強さは一瞬たりとも躊躇しないことにより生み出されています。リーアム・ニーソンの行動の原則は“娘を救う”“娘に危害を加える奴はボッコボコにする”という2つだけで、例えば、食卓という和やかな場所で罪の無さそうな奥さんをためらわずに撃つなどという行為は、本来ならば悪党たちだけに許された特権だったはずですが彼には行使可能なのです。つまり“娘のため”という理由さえあれば何だって出来てしまうのですから猪突猛進あるのみで、その暴れっぷりが映画を躍動っさせています。  もちろん?いいかげんな部分もありますし、ラストに歌手に会いに行くシーンはバッサリ切っちゃっても良いのではないかと思ったりもしますが(空港の別れの際、娘は最後まで親父を見つめていたのだから)、このくらい全速力で走ってくれるアクション映画は貴重なものです。 それから、あまり巧く使っている映画を見たことが無い道具としての携帯電話の使い方も見事です。 [DVD(字幕)] 8点(2010-07-30 18:28:11)(良:2票) 《改行有》

24.  ダイ・ハード4.0 《ネタバレ》 不死身の男マクレーン、しかも4作目ともなれば、もはや地球に隕石が降り注いだとしても死なないでしょう。ということで本作にはハラハラドキドキは求められず見せ場はド派手なアクションになるわけですが、これがなかなか工夫されていて面白いです。例えば、ヘリに襲われれば手始めに消火栓を破壊し反撃する。これは何とかしてヘリを撃ち落とすに違いないと思っていると、パトカーで撃墜するいう予想以上の離れ業をやってのけてくれます。あるいはマギー・Qに車ごと突っ込みブレーキなど決して踏まない。半ば自殺行為にもかかわらずマクレーンは自分でも不死身だと認識しているようで、その無茶苦茶さがノンストップのアクションを生み出しています。その究極が戦闘機との戦いであって、道路もぐちゃぐちゃになりターミネーターのシュワちゃんだって機械の部分をポロリと露出してしまいそうな激しい攻撃を受けることもマクレーンだからこそ可能なのです。生身の肉体の痛みは失われてしまった感はあるものの、シリーズとしての繰り返しを余儀なくされるのであれば、これぞまさに〝ダイ・ハード〟の続編だと思います。[DVD(字幕)] 8点(2010-05-31 18:30:05)

25.  アバター(2009) 《ネタバレ》 (3D版を鑑賞)メガネの向こうに、あるはずのない架空の世界が現実に存在しているかのように思えたのは、やはり凄いですし、やたら空を飛びまわり、木が柳のように枝垂れているのも3Dを意識してのことでしょう。クライマックスの一大バトルも迫力がありますし、先ごろ見た「パブリック・エネミーズ」のおかげで、その顔をすっかり認識できたスティーヴン・ラングの力強い悪役っぷりも頼もしい限りです。 (ここからは3D環境の話)ただ大きな問題点として、あのサングラスの如きメガネのせいで光と闇が制限されてしまうということがあげられます。常に薄暗がりにいるようで、もっと明るくなければならない所も、もっと暗くなければならない所も表現しきれないでしょう。 (ここからは個人的肉体の話)それとあの重めのメガネを160分も掛けているのは耳と鼻につらく、字幕も何だか見辛かったです。さらなる進歩によりメガネを掛けずに見られるようになれば…全て解決なんですけどね。 [映画館(字幕)] 7点(2010-03-26 18:41:34)《改行有》

26.  さらば、ベルリン 《ネタバレ》 例えば〝ドア越しに敵が…〟というシーンはいずれも緊張感がえらく欠けていますし、ケイト・ブランシェットの夫が現われるシーンは彼女のナレーションをかぶせてしまっているので、せっかくそれらしい場所に行っても緩々になっています。また、わざわざ白黒にしてフィルム・ノワール風の画作りをしていますが、ケイト・ブランシェットはもっと美しく撮らなければならないと思いますし(〝こんな女なら騙されたって本望〟ってぐらいに)、ラストの土砂降りの別れのシーンでは、濡れていないようにすら見えるジョージ・クルーニーはもっとビシャビシャになってコートがピカピカに光ってなきゃダメなんじゃないかと思います。つまるところ、〝それらしい〟だけであって全然なっていません。[DVD(字幕)] 4点(2010-03-16 18:15:10)

27.  Dr.パルナサスの鏡 《ネタバレ》 テリー・ギリアム監督の作品は「バロン」くらいしかまともに見たことがないので、モグリの私が言うのは実に不適当ですが、ギリアムの豊かなんだかそうでもないのか良く分からない想像力は、少なくともCGには向いていないんだと思います。例えば最初に泥酔した男が鏡の世界に入ると、奇妙な生物?に肩をつかまれ空にビョーンと舞い上がるのですが、このデモンストレーションからして既に不調な感じがします。その一方で現実世界の馬車のシーンはなかなか良いのですが、そのせいで一層に鏡の世界の魅力の無さが浮き彫りとなっています。  それからヒース・レジャーが亡くなってしまったので、豪華な代役で何とか完成させたのでしょうが、無理は生じていて、最後の首をくくるシーンはやっぱりヒースじゃなきゃダメでしょう(コリン・ファレル自体は良いと思いますが)。[映画館(字幕)] 6点(2010-03-12 18:31:18)《改行有》

28.  パブリック・エネミーズ 《ネタバレ》 マイケル・マン監督の作品にはついていけないと思うような箇所もあるのですが(例えば、ネルソンの死に際の白い息が止まるところなどはもっとしっかり見せてほしい)、突如として訪れる素晴らしい瞬間と、格好良過ぎる男のドラマに魅了されファンであり続けているのですが、今回はその瞬間は最後の最後に訪れました。 それはジョニーが映画館に行ってから終幕までで、クラーク・ゲイブルのギャング映画を見るジョニーの表情と外で待ち構えるクリスチャン・ベールの表情、そして助っ人ベテラン捜査官の行動…ここまでくるまでの部分は壮大な除幕式だったとすら思えます。  ジョニーとベールは「ヒート」のデニーロとパチーノと同じように一度しか顔合わせをせず、しかも同じように両者の肩越しから撮られているのですが、彼らはデニーロとパチーノのように共鳴し合わず、ラストでジョニーを見送り一緒にフレームに納まるのはベールではなくベテラン捜査官なのです。このベテラン捜査官は〝伝えてほしい〟などと聞き取れなかったはずのジョニーの言葉を確信を持って〝頼まれた〟と、女のもとへ伝えに行きます。それは彼こそがパチーノであり〝男〟なのだからだと思います。・・・ただ、そこで少し残念なのはこのベテラン捜査官の配役で、登場シーンが僅かなので、エド・ハリスとかガブリエル・バーンとか(あまり思いつきませが;)そのぐらいの役者を持ってきて欲しかったです。そうしないと、どうしたって髭のドン・フライの方が印象強くなってしまいます。[映画館(字幕)] 8点(2009-12-17 19:07:23)(良:1票) 《改行有》

29.  アパルーサの決闘 《ネタバレ》 無骨なエド・ハリスと寡黙で熱いヴィゴ・モーテンセンの男臭いコンビはかっこいいですし、いくつか良いシーンもあり、望遠鏡で覗くとレネー・ゼルウィガーがスッポンポンだったりするのも笑えますが、次々と男をモノにするレネーはもっと美しくなきゃいけないんじゃないかと…。それはレネーをキャスティングした時点でもう問題だったかもしれませんが、例えば彼女がアパルーサの駅に下り立った初登場シーンなどは、砂埃なんて必要なく(もしかして嵐の前触れってことかもしれないが)美しく撮るべきだったと思います。また何回かある銃撃戦も悪くはないのですが、〝間〟と言いますか開始前の緊張感というものが、どうもあんまりよろしくありません。[DVD(字幕)] 6点(2009-12-10 18:33:37)

30.  誘拐犯(2000) 《ネタバレ》 人物設定といい、あのカッコイイ音楽といい、色々と思わせぶりな映画ですが、結局のところドンパチで全て解決してしまっているので拍子抜けの感があります。しかしながら誘拐するシーンにおいては、ライアン・フィリップが入り口からの長い通路を徐々に怪しげになりながら歩いてきたり、あるいは徐行による車の追跡も画面の奥へ奥へと逃げて行ったりと、奥行きの使い方が意識されていて面白いです(他にも何度か見られる)。 そしてモーテルでの銃撃戦も狙撃を取り入れることによって俯瞰で見せる工夫がされていますし、ラストのじい様たちとの西部劇のような大銃撃戦も人物の位置付けがしっかりしていて視界良好です。これだけ距離感を出しているのは近年の作品では珍しいと思います。ただ、惜しむらくは銃撃戦であるのにやや迫力に欠けていることで、鬼気迫っていない「ワイルドバンチ」のようです。  それにしても白ポロシャツにムキムキアピールのジェームズ・カーンに敵うわけない。[DVD(字幕)] 8点(2009-12-01 18:32:46)《改行有》

31.  イングロリアス・バスターズ 《ネタバレ》 「トゥルー・ロマンス」のクリストファー・ウォーケンの役を、タランティーノお気に入りのティム・ロスが演じたらこうなるというような不気味な〝ユダヤ・ハンター〟ことランダ大佐の人物造型が秀逸です(役者の力によるところも大きい)。 多言語にし会話劇を最大限に活かしているのもタランティーノならではでしょう。ということで第1章が一番のお気に入り(地下酒場のシーンも素晴らしいが)。野っ原の一軒家でシーツを干していたら遠くからナチがやって来る入り方からして上手いのですが、さりげなく美しい三人娘たちを登場させたりして不吉な前兆を感じさせたりするもの憎いです。さらに尋問が開始されれば何気ないコチッコチッっという時計の音や万年筆が紙をこする音などをしっかり入れて一層緊張感を高めています(残念なことにDVDではあまり聞こえない)。大佐の手の動きなど何気ない仕草も面白いです(これは誰かと対峙し、こういう仕草が始まるとドキリとさせられるほどだ)。また第1章のラストでは、ドア越しに娘が走って逃げる小さな姿が映し出され、次には大佐が狙いを定める姿が映し出されます。これで人命が虫ケラの如く消されてしまうのねと思わせるのですが、次には娘が大きく映し出され、もしや彼女は虫ケラじゃないのかも?と思うと無事に逃げ切れる…決して会話劇だけではなく、画面の構成も見事です。[映画館(字幕)] 9点(2009-11-24 18:38:33)(良:2票)

32.  リクルート 《ネタバレ》 〝これはテストなのか現実なのか〟というのがこの映画の焦点になっていて、最大の見せ場は拷問のところで、幾度となく試された後に観客もコリン・ファレルと一緒に現実か否か疑ってかかることになるのですが…どうもあまり面白くありません。ファレルの動きはなかなか機敏で見栄えがするのですがしっかり見せてくれませんし、バークの怪しいキャラクターはほぼパチーノが演じることによるところが大きく、ファレルの父親の謎やバークとの擬似親子的な部分は途中で放棄してしまったような感じで描写不足です。またラストのファレルとパチーノの対決シーンも〝スパルタカス〟の仕掛けだけで乗り切ってしまい、あの建物の中での攻防シーンはお粗末だと思います。[映画館(字幕)] 5点(2009-09-25 18:19:19)

33.  サブウェイ123 激突 《ネタバレ》 デンゼル・ワシントンとジョン・トラボルタの対決はアクションを伴うものではなく会話劇で、しかも面と向かわずになされるのですが、その攻防の緊張感が何とも凄く、むしろ二人が顔を会わせて直接対決が開始されるあたりからの方がつまらなくなります。しかもこの会話の内容というのは知的攻防戦と言う程でもないのに、ピリピリの状況にしてしまっているあたりがトニー・スコット監督の手腕でしょう。デンゼルとトラボルタ以外の人物は基本的に呑気で軽口をたたいているのですが、そのイイカゲンなシーンを挿むことによって二人の対決と地下鉄内の緊迫感をより高めていますし、いささか乱暴な見せ方ではあるものの時間を絶えず提示することによって圧迫感を生み出しています。  それから最後に市長の車の申し出を断り地下鉄で帰宅するシーンのデンゼルの晴れやかな表情が素晴らしく、感動的ですらあります。地下鉄の人間模様を巧みにちょこちょこ見せながらも深入りせず、これを106分でまとめあげてしまったスピード感も良い。[映画館(字幕)] 8点(2009-09-07 18:27:50)《改行有》

34.  グッド・バッド・ウィアード 《ネタバレ》 かなりイイカゲンなところがありますが、この〝追いかけっこ〟はなかなかどうして楽しいです。主演3人の初登場シーンも工夫されていますし(この列車強盗のシーンが一番良く出来ている)、途中のチョン・ウソンが上空から撃ちまくるガンファイトも見せ場となっていますし、最後の全員集合の追いかけっこなどもスケールがあってパワーがあります(「マッドマックス2」を想起させる)。ただドラマ部分は弱く、地図の場所に何が隠されているかとかソン・ガンホの正体とか謎めいた部分は、むしろ最後までネタバレしない方が良いように思えます。  主演3人についてはイ・ビョンホンもチョン・ウソンも確かにカッコイイですが良い奴も悪い奴も型通りで(特にビョンホンの悪役は見せ場に乏しい)、鈍重そうでありながら実に軽快に動き回り折り畳み式オペラグラスで笑いをとる型破りなガンホが美味しい所をかっさらってエスケープして行くのは、当然と言えば当然です。[映画館(字幕)] 7点(2009-09-04 18:25:23)《改行有》

35.  ヒトラーの贋札 《ネタバレ》 手ぶれ映像でいかにも実録風に淡々とした演出で見せてくれるのですが、やはりこういうのは映画として面白味がないと思ってしまいます。例えば、病気の仲間が射殺されてしまうシーンの緊張感の無さはどうでしょう。主人公にああいう形で目撃させているところを見ると、サスペンスの面を全く放棄している訳でもなさそうなので上手くいってないんじゃないかと。  ただ、ラストにもっと無惨にくたびれた同胞が現われるシーンはアッと言わせてくれます。それまで収容所外の世界をほとんど映していないので、どうしたって己の命が一番大事で、仲間の命を危険に晒す正義の人・ブルガーは身勝手に見えますが、壁が崩されたあの瞬間にまさに狭い世界から解放されブルガーの行動にも納得がいくのです。[DVD(字幕)] 6点(2009-08-07 18:36:01)《改行有》

36.  ピストルオペラ 何だかよく分からないシーンもあるのですが、痛快なまでに単純な物語を見失うほどでもありませんので、それぞれの部分部分でも楽しいですし、何よりこの映画は露出度が低いにもかかわらず、とてもエロティックで官能的です。 D・W・グリフィス監督は「映画とは女と拳銃」と言ったそうですが、まさにこれは〝女と拳銃〟で出来た映画であります。とても気に入りました!・・・「具体的にどこが良いの?」と問われれば上手いこと説明できず「ちゅーちゅーたこかいな」と答えてしまいそうですが、とにもかくにも気に入ったのです。[DVD(邦画)] 9点(2009-07-28 18:26:12)

37.  スターリングラード(2001) 《ネタバレ》 孤高でストイックなイメージの狙撃手同士の対決というのは個人的にツボですし、それぞれが異国人を英語で演じながらもジュード・ロウの男前っぷりとエド・ハリスの軍服の似合いっぷりが良い味を出していますし(戦時中とはいえレイチェル・ワイズはもっと綺麗にとは思いますが)、列車を降りると戦禍が広がっている導入の仕方や、ジュードが狙撃の腕前を見せるシーンは圧倒的だと思います(あの場面は死体も凄い)。・・・しかし、肝心要のジュードとエドの狙撃対決が全く面白くないのです。それはもう二人の位置関係の見せ方の乏しさに原因があります。凄腕のスナイパー同士ですから思っているよりお互いウ~ンっと距離が離れているのかもしれないですし、一発撃てば居場所がバレてしまうので発砲チャンスが限られているという難しさがあるのかもしれませんが、例えばアンソニー・マン監督の「裸の拍車」における狙撃シーンなどと見比べてしまうと、もっと頑張ってほしいと思ってしまうのです。 ついでに位置関係の話で言えば、両陣営に顔を出す少年の出入りも描写が希薄で、よく分からず不調になっています。[DVD(字幕)] 6点(2009-07-14 18:18:13)

38.  天使と悪魔 《ネタバレ》 本作といい「ダ・ヴィンチ・コード」といい説明すべき事柄が多過ぎる為、こんな事を言っては元も子もないのですが、ダン・ブラウンの小説は映画化には不向きなのだと思います。…という原作の細部と比較するのはやめにしても、サスペンス映画として頂けません。謎解きのための彫刻を何の工夫もなしに義務的に映し出し、ほとんどの場面でけたたましいBGMによる緊張感の水増しをしています。それから私にはヴィットリアを演じた女優さんの魅力の無さはちょっと酷過ぎやしないかと思えてしまいますし(おそらく個人の趣味の問題を越えている)、監督の魅力的に見せようという配慮も欠けており、例えば貴重な文献を躊躇なしにビリっと破いてしまう快活さをもっと活かせなかったのかなと。 そんな中で良かったのはユアン・マクレガーですね。もはや危険な優男が当然になってしまったエドワード・ノートンよりも、純粋な少年ぽさを感じさせるマクレガーの方がより危うく面白いです。彼が初登場する時は、しっかり暗い影がさし、この聡明なカメルレンゴはただの善良な人物ではないことを暗示させています。[映画館(字幕)] 5点(2009-05-27 18:24:36)(良:2票)

39.  ダージリン急行 しょうもない兄弟のしょうもない親睦会を見せられている感じなのですが、それがなかなかどうして可笑しい。予定表がありながらも行き当たりばったりで、移動している感じがするのもいかにもロードムービーであり、三人兄弟と一緒に旅をしたくなってしまいます。そして全編を通して脱力気味であるにもかかわらず、随所で意外なまでに躍動感に満ちていますし、何度か使われるスローモーションも面白く、久しぶりに良いスローモーションを見たという感じです。・・・ただ残念?なのは、これの一番面白い所は冒頭に登場する本編とは何の関係もないビル・マーレーのシーンだったりするところです。…何の関係もないついでにもう一つ、三人兄弟のなかで最も男前なオーウェン・ウィルソンは包帯グルグル巻きで顔を隠していますが、彼は現在、プロ野球の巨人に在籍しているグライシンガーにソックリですね。いやぁただ誰かに伝えたかっただけなんです。ごめんなさい。[映画館(字幕)] 8点(2009-05-08 18:34:41)(笑:1票)

40.  転々 《ネタバレ》 主役二人をはじめドラ息子の石原良純さんまでキャスティングが良いですし、思わず吹いてしまう台詞が随所に散りばめられているのも面白いですし、カレーと雑に束ねられた一万円も別れの伏線として効いていますが…散歩の映画であるのに移動があまり感じられないのは問題だとおもいます(スーパーの三人組の方がよっぽど移動している)。その原因はおそらく時間の流れと擬似家族描写にあって、スタートした初日は日が暮れていったし常に歩いていたのに途中からすぐに夜になってしまいますし、ロード・ムービーではなくホームドラマに切り替わってしまうのです。そうすると奇妙な可笑しさは失せてしまい、例えばジェットコースターで昔に遡った映像を挿むところなど、やり過ぎていて面白くないなぁと思ってしまいます。 ただ、あまり本編とは関係ありませんが、岸部一徳さんの弁当シーンや、麻生久美子さんとハイテンションな吉高由里子さんが振り向く瞬間はとても魅力的だと思います。[DVD(邦画)] 6点(2009-04-27 18:14:20)(良:1票)

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