みんなのシネマレビュー
マンフロントさんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 52
性別 男性
自己紹介 自分に理解できないから低評価というのはいかがなものか。でも無駄に難解にしてごまかしている作品に高評価というのもいかがなものか。自分が納得できるポイントを書くことで発見していきたいと思います。

投稿関連 表示切替メニュー
レビュー表示レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示作品用コメント関連表示人物用コメント関連表示あらすじ関連表示
コメントなし】/【コメント有り】
統計メニュー
製作国別レビュー統計年代別レビュー統計
要望関連 表示切替メニュー
作品新規登録 / 変更 要望表示人物新規登録 / 変更 要望表示
要望済関連 表示切替メニュー
作品新規登録 要望済表示人物新規登録 要望済表示
予約関連 表示切替メニュー
予約データ 表示

【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順123
投稿日付順123
変更日付順123

21.  ホステル なかなか辛口の超映画批評サイトで満点に近い評価をとっていたので、この手の作品はまず見ないのですが見てみました。もとより映画賞をとるような作品ではないですが、エンタメとしてすごく良く出来ていると思いました。90分テンポ良く進み、凄惨な中盤から緊張しっぱなしで、にもかかわらず見た後の爽快感、満足感はさすがです。麻薬と飾り窓の女のアムステルダム、世界で嫌われ者のアメリカ人、どこにでも行きそうな日本女子二人組みの旅行者などさらりとリアルな設定、これならマフィア支配の東欧の田舎で本当にありそうな感じです。殺される相手をとことん悪辣に描いておけば、殺し方が悲惨で残酷なほど、後味がすっきりするものなんですね。[DVD(字幕)] 8点(2007-03-17 18:12:47)

22.  リンダ リンダ リンダ 《ネタバレ》 冒頭ぼそぼそ散漫な感じですが、ソンがバンドに入ってから焦点が定まり面白くなっていきます。特別ドラマチックなことが起きるわけでない、徹底的にリアルな女子高生の"間"のセンス、リアルなリアクション、普通の生活が妙に面白い。ストレートなブルーハーツに共鳴する、感じたことを正確に言葉にする率直な韓国人留学生と何かと秘密主義の日本人女子高生の比較文化論としても見れるほどリアル。ソンの日本人と微妙に違う表情、立ち姿、ストレートな歌声。ラストの演奏、タイトルバックのオリジナルのブルーハーツ、見事に決まりました。特に彼女たちの演奏に、雨の学園風景を被せるシーンに自分の高校時代の思い出が蘇ります。 ときおり挿入される学校の静止画カット、空のカットが小津の絵のように素晴らしい出来。また、ラストのいかにも善人の女教師が考えそうな日韓交流教室に、ソンが演奏を観に来いと大きく殴り書きして、そのシーンにかぶせて始まる、終わらない歌、最高でした。・・・・・歌を歌おう、すべてのクソったれのため、・・・・・歌を歌おう、総てのくずどものために。( ブルーハーツ作詞作曲 )[DVD(邦画)] 8点(2006-12-24 21:58:20)

23.  ジェネラル・ルージュの凱旋 映画としては面白くないことはないのだけれど、全体的に前作から続いて釈然としないのは、抜群の洞察力とあくの強さで事件をてきぱき解決するヒーローが、できることならみんなで石をぶつけてやりたい、と全国民的に思われている厚生官僚(事件解決の動機も省益の確保といういかにもな設定)であることではないか。本来なら普通の人なら切り捨てるものも大切にする人、目的があって結果が得られることしかやらないという現代人の病、合理主義や成功主義の病に侵されていない対極の非エリートヒーローとしての竹内結子が風貌に合わない意外な活躍をして、ロジックで固まった厚生エリートを凹ませれば胸もすくのに、バチスタを上回ってどうしょうもないただの引き立て役の無能医師にしか表現されておらず、映画としての主役の基本設定に失敗していると思う。言いたいことも病院経営と両立しない現代の救急医療制度の矛盾の告発であり、志の高い映画だとも思うのだが、救急医療が機能しなくなっているのは利益追求する病院がすべて悪いと言いたげな展開になっていて告発ポイントがずれていると思う。医療従事者が過労死寸前の献身や経済的不利益を引き受けなければ成立しないとしたら、それは大もとの制度設計そのものがおかしいからのはず。救急医療従事者に崇高な自己犠牲の職業倫理を押し付けることで問題を解決しようとして、救急医療従事者でも普通の生活できる制度に工夫しようとしない厚生省の無為無策こそ大きな問題のはず。ところがその点は全く追求されない。堺雅人みたいなスーパーヒーローが存在して初めて成り立つような救急体制は、現実にはあり得ない。これでは厚生省の無策への論点ずらしのためのプロパガンダ映画ではないか?原作どおりなら医者(原作者)の厚生省へのゴマすり作品じゃないか?とも思えたりするのだが。 [映画館(邦画)] 7点(2009-03-12 00:52:22)(良:1票) 《改行有》

24.  親切なクムジャさん 《ネタバレ》 キリストもびっくり、天使のような親切を『武器』に他人を操ってしまう聖女とも、悪女とも見える、実は直感的で本心に忠実なだけの女のユニークな復讐劇。このストーリーの面白さは、現場検証で結び目の形に凝ったり、釈放されて指を切ったり、銃の装飾に凝ったりの天然直観型の主人公のユニークさにある。唯一の武器の『親切』で復讐の手がかりとなる人脈を組織し、自らの手ではできない復讐も、被害者家族への『親切』で果たしてしまうという、定型を超えた手段のユニークさにあると思う。ところが犯人を拘束してから主人公は脇にまわり、群集による残酷コメディ劇に変貌し、それが妙に長いぐだぐだの展開で主題を拡散させてしまったと思う。命には命をもって償うべき犯人の殺害主導に必要以上に凹ませたのは、前半女ボスを明るく毒殺した彼女の性格描写と整合しない、偽善的でメロドラマ的なものだ。復讐後に主人公が泣く描写を強く要求したイ・ヨンエ(コメンタリーによる)は、分かりやすく定型的な善人描写に固執することで物語の主題を拡散させてしまったと思う。 主人公の道徳観は内心のもので世間の掟から自由だから魅力があったはずだ。復讐を果たした後のケーキパーティも、求心力がなく無駄に長いが、これもイ・ヨンエと凄惨な復讐劇との関係の中和が目的ではないかと妄想した。 しかし清純派大スター(俳優でなく)としての大きな制約があったとはいえ、彼女が演じることで、主人公に説得力も魅力も面白さも出てきたのは間違いない。[DVD(吹替)] 7点(2007-04-28 15:38:36)《改行有》

25.  殺し屋1 《ネタバレ》 浅野忠信を垣原にしたのは映画としての華やかさが出てすごくいいと思うのだが、それであれば垣原の強さを印象付けるシーンをしっかり作ってあげないと、コワモテのヤクザ組員達がびびって彼に従う説得力が出ず、イチとの対決も盛り上がっていかない。ラストは垣原が耳に針を突き刺してから墜落して死ぬところまでが、垣原のこうあってほしかったという夢なのだろう。(だから額の傷が消え、それを確認したジジイは悲しそうに荷物を置いて退場する)ジジイは吊るされて終わり、子供は外を行くところが現実に起こったことなのだと解釈できる。血しぶきや臓物は派手すぎてお笑いの域、CGが頑張っている。三ヶ国語を操る香港女優が、英語まじりで私は立花ですというばかばかしさは大笑い。見事に歌舞伎町の無国籍性を表現している。キルビルやらオールドボーイやらいろいろ海外の作品に影響を与えている怪作。[DVD(邦画)] 7点(2007-04-14 03:59:58)

26.  25時(2002) 《ネタバレ》 逮捕されても起訴、裁判、判決までは保証金を払えば自由でいられて、判決後に刑務所に入る最後の日を描いた映画。莫大な保証金は父親がバーを担保にして支払っている、ということが描かれていないので、ラストの夢の父親の愛情の重みがもうひとつ伝わらないが、それでもリアルな男同士の交流には引き込まれ、十分に面白い。特にラストのナレーションと荘厳な音楽の中で描かれるまっとうな生き直しの夢は感動的で、でも夢でした・・で終わる絶望感は強烈。しかしNYだけでも大勢いるはずの刑務所に収監される、というちっぽけな自業自得を、ここまで荘厳な音楽の中で大悲劇のように描くのがもう1つ疑問だ。もっと悲惨で理不尽な悲劇はNYだけでもたくさんありすぎる。さらに主人公が恐れているのは、刑務所で男に襲われる恐怖がメインで、これは米映画でよく描かれるが、本当のことなのだろうか。こんなことが放置されているなら、実刑は一ヶ月も十年もたいして違わないくらいの重罰になり、人権問題になっていると思うのだが? 私はハリウッドの犯罪抑止策への協力プロパガンダと思っている。[DVD(吹替)] 7点(2007-03-16 21:36:58)

27.  イーオン・フラックス(2005) 《ネタバレ》 いつまでも鎖国して同じ人間達同士で同じことを延々と繰り返しているんじゃねぇ、閉鎖して新しいものを生み出さない生などに生きる価値はねぇ とばかりに、南アフリカ出身の黒人のプロポーションを持つ白人女優が、髪を黒くアジア風ショートカットでさらにハイブリッドにした未来風忍者に扮して、完全統制同質循環ユートピアの兵士達を桜吹雪の中で殲滅します。 これは規制ばかりして自由にダイナミックに生きることを否定し、従順な仲間内だけで固まり異種の存在を受け入れない日本文化への批判です。だからこそこの映画の未来観はどことなく日本的なのです。 特に例えば「忠臣蔵」みたいに、同じ設定で延々と趣向だけ変えた安全で予定調和の映画を飽きずに作り続けて、進化が止まっている日本映画界に向けたメッセージ映画なのだと思います(笑)。でもこの箱庭風なクリーンで抽象的で潔癖な未来世界観は、日本人だからか結構好きです。薄汚いものをこてこて付け加えれば、それらしくなってごまかしが効く主流になったブレードランナー的ごった煮未来世界観から、センスがなければぶち壊しになる、なかなか困難なクリーンでエレガントな引き算的グッドデザイン未来世界観に挑戦したのがプラスポイントです。[DVD(吹替)] 7点(2007-03-02 17:02:05)《改行有》

28.  RETURNER リターナー パクリだらけと酷評されてますが、ハリウッドとは比べ物にならない予算の中でなかなかうまく作っていると思う。あれもこれも表現したいという監督の情熱が溢れる感じで、しょぼい感動をむりやり二時間に引き伸ばしたような他の日本映画よりはよほどいい。パクリをつなげても二時間の作品を面白く見せるなら、パクリなしでつまらないよりよほどいい。敢えて書くならあのMI2まがいのバイクのターンは、同じキメポーズをとってぶっ放すと思いきや、キリンさんに爆破されて金城の方がびっくりするのを、MI2を視ていることを前提にして笑うところなのです。プレデターの中身がETだったのを笑うところなのです。映画大好きの監督が映画好きに楽しんでもらおうとサービスしているのです。日本語に文句を言う前に金城武でしか表現できない日本人にはないかっこよさを堪能または研究するところなのです。リターナーの時間を越えた伏線もうまいし、ラストもさわやか。岸谷五郎の悪役も決まった。DVDでは監督の撮影メイキング談話が全編に渡っていて、ここはどこで撮影されたとか日本映画ならではの楽しさもありプラス一点。[DVD(邦画)] 7点(2007-02-23 20:31:54)(良:4票)

29.  ハンニバル(2001) この映画知らなかったのですが、投稿数が多いので視てみました。 映像派の一流監督が本気でグロシーンをとると、低予算スプラッターがはるかに及ばないものを作るなあ、というのが正直な感想。冒頭から驚異のラストまでそれなりに山あり谷ありで面白く見せるし、レクター博士のカリスマも優雅さもなかなか、イタリアの魅力もあり驚愕のラストがなくても十分に面白いと思った。ラストは今まで見た中で一二を争う強烈なショッキング映像でした。[DVD(字幕)] 7点(2007-01-28 23:58:54)《改行有》

30.  X-MEN:ファイナル ディシジョン 見せ場のダイジェスト総集編映画って感じですか。ラッシュアワー2の監督が、ラッシュアワー2で評判良かった怒涛のラストの展開を全編に渡って繰り広げたような。だから微妙なデテールは全部すっ飛んじゃって、ひたすらよりすごい見せ場を次から次へ展開して、それでも破綻せずに最後にピークを持ってきたので成功ではあります。楽しめますが、デテールが豊富でそれを堪能するゆとりがあり、独特の魅力があった1と2の方が好きです。[DVD(邦画)] 7点(2007-01-18 13:37:18)(良:1票)

31.  火山高 ストーリーの辻褄よりもとにかくそれぞれのシーンごとのマンガ的勢いを重視して突っ走った快作。好き嫌いはあると思うが、韓流黎明期の韓国映画界の熱さ、勢いを感じさせるパワーは文句なし。少林サッカーよりもこちらの方がCGも体を張ったアクションもセットもしっかりつくってある。日本向けオリジナルの音楽も良い。ラストのこれでもかという超能力アクション対決は、このために大幅に撮影期間を超過したこだわりの力作。[DVD(字幕)] 7点(2007-01-05 12:38:55)

32.  ALWAYS 三丁目の夕日 《ネタバレ》 観ているときはそのまま流されてしまうのですが、後で考えると矛盾ありすぎ、粗がありすぎの気もします。 人生の一大事の就職に会社の規模も調べずに決めるか? いくらなんでもテレビ注文してから三ヶ月もまたされるか? 友達というだけで残された子供を預けられるか? 冒頭は街並みなのにラストはいきなり周りが川原になる上野駅。 でも泣けてしまいます。音楽が秀逸です。 この時代を最新のCGで再現するという設定の勝利です。 ラストの川原も考えるとおかしいけど映画的に爽快で見事です。 うーん。 [DVD(邦画)] 7点(2006-12-19 19:47:13)(良:1票) 《改行有》

33.  M:i:III 《ネタバレ》 ラストまで大掛かりなアクションの連続です。 手に汗握る救出シーン、バチカンの痛快な誘拐シーン、迫力の海上橋の襲撃シーン、荒唐無稽の上海ビル侵入シーン、、、、。 さすがハリウッド超大作と十分過ぎるほど楽しめます。 ところがラストのエピソードは、トムの全力疾走シーンはいいとして急にスケールダウンします。大掛かりなセットから急に室内の肉体的ハラハラシーンにダウンしてしまいます。悪役の最後のあっけなさは、さらに肩透かし感が強い。 途中で大金をかけすぎてしまって最後にお金が足らなくなったでしょうか。 ラストが尻すぼみの分全体の印象が損してます。 [DVD(字幕)] 6点(2006-12-19 19:09:59)(良:1票) 《改行有》

34.  ALWAYS 続・三丁目の夕日 前作では、模型飛行機、夏休み、高円寺への遠出、などこども時代のわくわく感を彷彿させるこどものエピソードが中心で、だからこそ昭和ノスタルジーが生きてきたと思うし、べたな漫画的展開にもあっていた。続編では全体的に大人側のエピソードに主軸が移ってしまい、子どものころの感動を、昔の情景の中で追体験するという本作の魅力がぶれたと思う。大人中心になったため、賞獲りのどたばたとか倒産詐欺とか、全体的に世知辛い映画になってしまった。大人中心になった理由は製作側の仲間意識が優先され、大人側の俳優の出番のバランスが優先されたからではないか。特に母親の昔の恋とか8ミリとかのエピソードは、単純に俳優・薬師丸の出番調整ためだけに用意されたエピソードのように感じた。そして前作にあった淳之介の母の暗さとか、ヒロミの悲恋とかの負のスパイスが全然なくなって、安易でむりやりなハッピーエンドばっかりにしたところが、印象の薄さにつながったと想う。凶暴なゴジラシーンには魅力はあったが、映画としての前作が持つ、漫画的でべただけど、ビビッドだった魅力には到底及ばない。主軸を新顔の少女と子ども達との葛藤と成長の物語に移せば、前作を上回る続編になれたと想う、この映画は常に子どもたちが主役であるべきだったのだと思う。[映画館(邦画)] 5点(2008-01-08 17:22:50)

35.  LOVERS 《ネタバレ》 変にひねらず予想通りの展開にしておけば、映像はきれいだし、衣装はいいし、最高の美男美女だし、で、普通にもっと愛される映画になっていたと思います。何が目的で今までそんなことやってたんじゃーというあまりにもの展開と、何でもありだ、と言わんばかりに開き直ったようなファンタジーなラストに、感動するどころかしらけるばかりでした。物陰からいきなり殴りつけるようなドンデンで観客を突き放し、秋から冬へ一気に変化させるウソっぽさで、悲劇の必然性を台無しにしている。観客の気持ちを操作してやろう、という意図を感じさせては観客はしらけるしかない。 ウソで始まった恋が本物になって、組織と情に引き裂かれる恋の悲劇、というそもそも表現すべきだったテーマに対してすべての表現が従属してこそ感動できる映画になり、美しい絵が輝くはずだったのに。[DVD(字幕)] 5点(2007-08-25 13:40:02)(良:1票)

36.  グエムル/漢江の怪物 《ネタバレ》 普通の人達がローテクで怪物と戦い、パニックを描きながらユーモラス、怪獣と戦う人間達の絆にポイントを置く、という等身大モンスター映画の設定は、怪獣の口の開き方といいトレマーズの影響を感じる。結局ハイテク武器を使うと簡単に退治できてしまうので、いかにハイテク武器を出さないで、ローテクで戦かわせるかという設定に説得力を持たせることが、脚本の工夫のメインになると思うが、この映画はその点を役に立たない政府と駐韓米軍という安易な設定で逃げていると思う。それを社会派監督の批判精神のせいにするのは違うのではないかという気がする。一事が万事で、意味のわからない脳手術、一家にだけ全然効かないウィルス駆除剤、怪獣に何人も殺された危険な川原で平気でデモするデモ隊など、ご都合主義ばかりなんだから、女の子も助けてもっと娯楽に徹すればトレマーズくらいに後味の爽やかな、傑作モンスター映画になったかもしれない。冒頭の襲撃シーンと少女が健気に脱出しようとするシーンにプラス1点。中盤のグタグタにマイナス1点。[DVD(字幕)] 5点(2007-02-12 22:00:06)(良:1票)

37.  TRICK トリック 劇場版2 トリック満載ながら穴だらけの脚本にあえて突っ込まず、そのまま出演者のアドリブと演出のオフザケで観客と一緒に笑ってしまえ、という、とことんすれっからしの楽しみ方だが、それを演じているのがとんでもない美男美女という点で、ゴージャス感が出てすごく魅力が出たシリーズと思う。バカ脚本なので役者・演出が肩の力を抜いて好きなようにやれ、奇跡的にいい具合にそれぞれのアドリブがミックスされて、すごく独創的で面白いアベックキャラが造形できたと思う。せっかく作ろうとしてなかなか作れない人気キャラができたのだから、脚本にもっと新しい人材を加えて新しいプロットを考え出していけば、さらにドル箱にすることも可能なのにそうならず、乾いたぞうきんを無理やり搾り出したような既視感丸出しのストーリーで、残念な結果に終わった。お金をかけないでも、とにかくこの二人で作れば、そこそこ稼げるだろうという安易な発想でお手軽に作られた映画と思う。この監督はこういうテレビ局側の都合にほいほい乗って、器用にまとめ上げるから、重宝されて作り続けられるのではあるまいか?[DVD(邦画)] 4点(2007-08-29 20:28:35)

38.  鉄コン筋クリート 《ネタバレ》 テレビCMの疾走感と、こちらでもなかなか評価が高いということで期待してみたのですが、感動というわけにはいかなかった。空を飛びまわったり、殺し屋が満員の遊園地でいきなり銃をぶっ放しながら子供一人を殺そうとしたり、警察はひたすら孤児の世話をするだけだったり、やくざが脅されて簡単に親分を殺したり、とってつけたようなハッピーエンドだったり、なんか設定が見事にご都合主義でまじめに見る気になれない。ルパンでもハルヒでも設定はトンデモだが、それらはトンデモが面白い方向に作用してアニメならではの面白さに昇華しているのだが、本作は妙に生活感に懲り、基本ストーリーが街の再開発に対する老人の反感やら街のダニみたいなガキと新興ヤクザの縄張り争いのようなもので、ご都合主義アニメのくせに夢も若さもないし共感もできない。CGをばりばりで使いながら全部手描きで描き直してCG感を全然ださない画作りとアジアンテイストの日本風景はオリジナリティ有り評価できるがそれだけだった。監督はこの手法でアニメを作りたいがためにデフォルメしてごまかしが効く松本大洋のマンガを選んだのではあるまいか?[DVD(邦画)] 4点(2007-07-16 20:29:00)

39.  インサイド・マン 《ネタバレ》 60年も前のナチス戦犯の銀行家の悪を追求するのが正義みたいな落ちが映画と関係なくすごく気に入らない。世界唯一の原爆使用国家であり、現在進行形で世界中の紛争地域で双方に武器を売って大もうけし、大量破壊兵器所持のガセネタで戦争を仕掛けている国の悪をどう考えているのか、と思わざるを得ない。結局世界中を金融支配するユダヤ資本の、われわれは被害者でござい、というプロハガンダ臭を感じるのだが。[DVD(字幕)] 4点(2007-02-23 16:16:08)

40.  スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ スケ番がヨーヨーを武器にして、刑事をやるという究極ともいえるおバカ設定をアイドル主演で映画化するのだから、おどろおどろしい所は暗くてもいいが、基調は明るくして、アイドルの持ち味を活かして、軽いの友情を描くべきだったと思う。本作のように、全体が暗くて、陰惨ないじめが横行する学園設定で、笑顔が愛らしいアイドルはニコリともしないシリアス演技では、いつたいどういう観客を想定して作ったのだろうか。これほど見事に観客の素直な期待を無視した娯楽映画作りをして、テレビで大宣伝するこの会社の劣化がすごく気になった。アイドルに求められる演技は、その時期の彼女だけが表現できるきらめきであり、女優のそれではない、と思う。あややは熱演しながら、この一作で天然明朗アイドルのイメージを崩壊させた気がするのだが、まさに捨て身で頑張っていたので彼女に2点。ラスト3/4からのやりすぎ無茶苦茶おバカアクション展開に1点。[DVD(邦画)] 3点(2007-11-29 17:10:12)(良:1票)

全部

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS