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【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
21. ニコラ 子供の心の奥底に沈殿する、殺伐かつ複雑な不安感を巧みに表しているのは分かるが、物語として弾みがない。何より夢が気持ち悪いのが最たるマイナス。[CS・衛星(字幕)] 3点(2007-01-19 18:58:03) 22. 活きる まさに「禍福は糾える縄の如し」を描いた感動大作。ギャンブル破産に始まる波乱に富んだ家族の人生模様は圧巻を極めた。特に主演グォ・ヨウの味わい深い雰囲気は最高に素晴らしい。コン・リー渾身の役作りもさすがだし、リウ・ティエンチーの素朴さも捨てがたい。事件以外でも日常に漲る哀切は、たびたび目頭を熱くさせる。[地上波(字幕)] 9点(2007-01-19 18:23:49)(良:1票) 23. 息子(1991) 悪くはないんだけど、セリフが定型かつ説明的で、題材の割にリアリティを欠く。 例えば田中邦衛にしたって、饒舌な愚痴を吐かせるより、もっと言葉少なに厭世観が 表せないものかと。苦節を数十年も味わえば、わざわざ力んで口に出すのも嫌になる と思うが、サーフボードの車に八つ当たりする場面には首を傾げる。 新入りが来たんで、ついつい気持ちの全てを吐露したと云えば腑に落ちなくもないが、 チトやりすぎに映った。 あと、惚れた女性の聾唖であると、他人に教えられるまで全く気付かなかったって、 少々鈍感過ぎないだろうか。 女性が手話をする機会がないうち恋愛熱が沸騰したというなら詮無いことだけど、 あまりに絵に描いたような「田舎者=純情(単純)」の図式に古めかしさを感じずには いられなかった。他にも挙げればキリがないほど細かな難はある。 それでも父親に女性を紹介する場面は心温まる。みんな芸達者ばかりだし、長さんを始め、 レオナルド熊、ケーシー高峰、松村達雄、浜村純など、私のツボにくるキャスティング。 とかく傑作の呼び声高い作品だけど、私としては色んな面で惜しい作品だった。[ビデオ(邦画)] 6点(2007-01-19 18:16:56)《改行有》 24. フィオナが恋していた頃 元々アイルランドの雰囲気が好きなことも手伝って、釘付けとなって観た。筋立ての丁寧さにも感服。和やかな邦題だが、実際はシビアな悲劇。しかし、自らのルーツに辿り着き、得たものも大きく、甥っ子の爽やかな恋と共に一寸の光明を見出せる。[CS・衛星(字幕)] 7点(2007-01-19 16:07:16) 25. タイタニック(1997) 大味な人物描写で、くだらないラブストーリーだが、力の漲る映像は圧巻。ただ、後半のパニックは長すぎて徒労感タップリ。ローズは見た目からして強そうで、まるで上流階級には見えない分、下品にツバを吐く姿が様になっている。[地上波(吹替)] 5点(2007-01-11 00:35:40)(笑:1票) 26. スモーク(1995) お手頃サイズというか、それこそ煙草のように「ちょいと一服」的に観て心を癒す、入り込みやすい映画だった。ちょっと綺麗すぎる感もありますが。[CS・衛星(字幕)] 7点(2007-01-09 20:10:21) 27. エリザ 《ネタバレ》 大感動作。「芸術家は美を作るんじゃない。美を隠すものを除くんだ」は至言であります。[CS・衛星(字幕)] 9点(2007-01-09 19:50:19) 28. アンダーグラウンド(1995) 並の映画を30本集めても、この稀代の名作1本に及ばない。笑い・涙・愛・毒・狂気が怒濤の如く押し寄せてくる壮大この上ないスケール。音楽も最高(当然サントラ買った)。ミリャナ・ヤコヴィッチの美貌と巧さも特筆もの。[CS・衛星(字幕)] 10点(2007-01-09 19:47:11)(良:1票) 29. 鮫肌男と桃尻女 我修院達也もさることながら、島田洋八の起用に妙味を感じる。二人の怪演が素晴らしい。[ビデオ(邦画)] 8点(2007-01-03 19:06:40) 30. シベリアの理髪師 「これぞ映画だ!」と言わんばかりのボリューム感に圧倒された。緻密で美しい映像、スケールの大きさ、筋の面白さ。とりわけ護送列車のシーンには胸が熱くなった。[CS・衛星(字幕)] 9点(2007-01-02 16:37:03) 31. ドラえもん のび太と雲の王国 《ネタバレ》 ドラ危篤の悲愴さ、そして救い主がキー坊と判ったときの感動は忘れがたい。中盤、ドラが故障していると少々退屈してしまうが、今観ても結構感動できる秀作。個人的に主題歌「雲がゆくのは」は、「少年期」に次ぐ名曲に思います。[映画館(邦画)] 7点(2006-12-25 20:42:53) 32. がんばっていきまっしょい(1998) 凡百の青春映画にありがちな説教臭さ、「頑張り」の強調、「ベタさ」等々あざとい要素を極力排し、終始淡々と静謐に描ききったので、登場人物の心情がリアルに感じられました。郷愁が目に沁みる90年代屈指の名作日本映画。 これとは真逆だったTV版は、三話目で視聴やめましたけど。[ビデオ(邦画)] 9点(2006-12-25 18:45:47)
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