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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
21. 明日の記憶 《ネタバレ》 堤の凝りに凝ったカメラワークがプラスに転じ、不安定な主人公の心情を見事に表現したという名作。この作品で渡辺謙は日本アカデミー賞を受賞したし、樋口可奈子は献身的な日本の妻の代名詞的存在となった。ラストは賛否両論だが、個人的にはあれしかないと思うところで終わった。圧倒的な余韻。[DVD(邦画)] 8点(2010-08-17 13:53:21) 22. アイ,ロボット 魅力的なキャラクター、意外な展開、サスペンス、エンタメ性が全て高度な次元で融合した、娯楽作として洗練された作品。このレベルの作品が一年に何本も出てくるあたりに、ハリウッド映画の底力を感じる。[DVD(字幕)] 8点(2010-08-17 13:43:29) 23. “アイデンティティー” 《ネタバレ》 どんでん返しの新しい例を見事に提示してくれた作品。後半における“切り替わり”の瞬間が素晴らしい。サスペンスファンであり続けるためには、このようなどんでん返しを実践するために新しい枠組みを構築する、といった試みを受け入れてゆかなければならないのではないだろうか。もう従来の枠組みでのどんでん返しはやり尽くされてしまっているのだから。[DVD(字幕)] 8点(2010-08-17 13:40:16) 24. アヒルと鴨のコインロッカー 「叙述トリックをどうやって映像化するのか」。そんな難問を、かえって真っ向勝負を挑んで解決した珍しい作品。語り口も原作っぽいシニカルさが活きていて良い。[映画館(邦画)] 8点(2010-08-17 13:33:49) 25. インソムニア 舞台であるアラスカの冷涼な空気に、作品全体を包む残酷さがマッチして素晴らしい効果を出していた。悪であるR・ウィリアムスと、善であるH・スワンクの間で葛藤するA・パチーノの感情がひしひしと伝わってくる。後の大傑作へと引き継がれるダークさが垣間見える一本。ウィリアムスの怪演も充分。[DVD(字幕)] 8点(2009-02-07 00:05:24) 26. トウキョウソナタ 《ネタバレ》 家族の崩壊だけでなく、それが再生するまでを完璧な演出で描ききった一本。登場人物の感情に呼応するように、動き、止まり、揺れるカメラワークと照明効果が素晴らしすぎる。大学の授業で習った“フィルム体験”とはこのようなことなのかと思い知らされた。[DVD(字幕)] 8点(2009-01-30 02:31:55) 27. 転々 全ての場面が、セリフが、スーッと自分の中に入ってきた。気がついたらオダギリと一緒に泣いている自分がいて驚かされた。[DVD(字幕)] 8点(2009-01-26 01:16:18) 28. 古畑任三郎ファイナル 今、甦る死<TVM> 《ネタバレ》 あのどんでん返しには、家族全員で仰天してしまった。古畑と金田一が協力するのではなく、まさか古畑vs金田一になってしまうとは!! シリーズ屈指の名作。三谷の真髄を見た気がする。[地上波(邦画)] 8点(2009-01-05 18:00:36) 29. ノーカントリー 《ネタバレ》 空気銃を片手に、じわりじわりと忍び寄ってくるおかっぱ頭の悪役の造形は、最近ではジョーカーと双璧を成す素晴らしさ。そして文字通り、観客を“煙に巻く”ことをやってのけた脚本が凄い。実に色々なことを考えさせられる、絶妙な幕切れでした。何とも納得の行く解釈がしきれないが、凄い作品だということだけは確か。[映画館(字幕)] 8点(2009-01-02 20:14:34) 30. クローバーフィールド/HAKAISHA これは、スターツアーズやストームライダーと一緒です。劇場で“体験”しなければ何の意味も持ちません。この作品を新宿のバルト9で体験できたことも幸運だった。興奮して映画館を出て目の前に飛び込んできた夜の街並みが、あれほど恐ろしく見えたことはなかったなぁ。[映画館(字幕)] 8点(2008-12-14 20:16:40) 31. オペラ座の怪人(2004) 《ネタバレ》 歌を歌いっぱなしというイメージは大抵のミュージカル映画に付きまとうが、これは最たるもの。もうやめてくれ、歌わないでくれと思わせるまでひたすらに歌いまくる。しかし、如何せんメインテーマが素晴らしく、またツボにハマるほど格好いいシーンもあるために嫌々ながら最後まで見せられてしまう。困った映画。[DVD(字幕)] 7点(2010-09-21 21:22:27) 32. オーロラの彼方へ ハズレのないタイムスリップモノで、これも例に漏れず。親子の愛に心温まる。ただし、サスペンスモノだと「バタフライ・エフェクト」あたりの方がもっと判りやすくてのめり込めたかな。[映画館(字幕)] 7点(2010-09-21 21:14:02) 33. オールド・ボーイ(2003) 韓国の誇る最凶バイオレンス映画。唖然とするアクション、非情すぎる展開、狂った登場人物、全てが信じられないテンションで展開わけだが、相当に気も滅入る。[DVD(字幕)] 7点(2010-09-21 21:13:34) 34. エレファント 徹底的に“日常”を描こうと試みた唯一無二の作品。我々が生きる日常の捉えようの無さ、虚無感が絶妙なタッチで表現されている。とは言ったものの、基本的には訳が分からない。とにかく凄いモノを観た、としか言いようのない怪作。[DVD(字幕)] 7点(2010-09-21 21:05:45) 35. エボリューション 核となる怪物の進化の過程がユーモラスで興味深く、SFコメディとして上質な作品。[地上波(吹替)] 7点(2010-09-21 21:02:27) 36. ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 《ネタバレ》 突き抜けた見せ場の連続に圧倒されるのみの106分。でも合唱曲の演出はどうなの? アスカちゃんの扱いが悪い。[映画館(邦画)] 7点(2010-09-21 20:46:53) 37. ゴールデンスランバー(2009) 鬼気迫るシチュエーションを描きつつも、そこにどこか力の抜けた雰囲気、現実感のないキャラクターたちを配置することで、伊坂の浮世離れした世界観を演出している中村監督の手腕は相変わらず見事。ただし、結末の肩すかし感はいくら何でも狙い過ぎな感が強すぎるか。[映画館(邦画)] 7点(2010-08-22 02:09:57) 38. 運命じゃない人 ぴあスカラシップが底力を出した作品であり、低予算作品のお手本。俳優も皆いい味出してるし、実際有名になった人多数。後ろ向きだった人がちょっとずつ前向きになる、後味の良いいい映画。フィルムフェスティバルも存続が危ぶまれているという話があるが、その存在意義の有無はこうした作品を見て判断してほしいものだと思う。[DVD(字幕)] 7点(2010-08-20 15:00:03) 39. 第9地区 ドキュメンタリー、SF、アクション、ホラー、感動という様々なジャンルをぶっ込み、現代社会の抱える人種差別問題等の社会性も取り込みつつも、なおかつ娯楽作の体裁を保っているという変態映画でした。しかし、残念ながら私には脳の容量が倍くらいないと消化しきれないみたい・・・。とはいえ、40年後にはこのくらいのごちゃまぜっぷりがスタンダードになってそうで恐ろしい。ともすれば、否定派は今でいう「時計仕掛けのオレンジ」を評価しなかった当時の観客のように扱われるのだろうか。。[映画館(字幕)] 7点(2010-08-17 23:53:48) 40. マイレージ、マイライフ 役者陣の名演技に裏打ちされ、絶対に軸のぶれないキャラクター達が素晴らしい。それら濃いキャラクター達に触れながら、徐々に考えを変えさせられてゆく主人公。目新しさは無いが起承転結のしっかりした佳作。[ビデオ(邦画)] 7点(2010-08-17 23:44:38)
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