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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
21. 最強のふたり 《ネタバレ》 潔いまでのドラマ性のなさ。あくまでも「貧困層の黒人と裕福層の障害者が出会った」ことで起こるギャップや食い違いの事実を次から次へと並べてゆく映画。がしかし、それぞれのエピソードが楽しめるので一切飽きることはない。終わった後に何が残ったかと尋ねられると微妙な作品。[映画館(字幕)] 7点(2012-10-17 14:20:19) 22. テルマエ・ロマエ 漫画のシュールな世界観をそこそこに受け継いだ前半部分は7点。その後も、無駄にスケールが大きくなって微妙な感じになるんだろうな、というある程度邦画のヒット作を熟知している人間なら誰でも考えるであろう不安を、何一つ裏切ることなく展開してゆきます。[映画館(邦画)] 5点(2012-10-17 14:17:10)(良:1票) 23. シャーロック・ホームズ/シャドウ ゲーム スローモーションとファストモーションを絶妙に組み合わせたアクションシーンは、まさにガイリッチー全開。それにしても、潔いまでの人間ドラマのなさ。友達以上ゲイ未満の2人の関係性はかなりツボです。[DVD(字幕)] 6点(2012-10-17 14:14:08) 24. 忍たま乱太郎(2011) 「俺は今回は内輪ネタがやりたいんだよ!!!!!」という心意気をのっけから恥ずかしげもなく提示し、かつ最後までやりきったのは評価したい。檀れいのくの一モードがツボだったので+1点[映画館(邦画)] 6点(2012-09-24 21:17:00) 25. 桐島、部活やめるってよ よかった。リアルだけどリアル過ぎない、ドラマ性はあるんだけどあざとくなりすぎない、その絶妙な位置で高校生活を俯瞰したかのような描き方が素晴らしい。俳優陣も概ねよかったが、神木隆之介、前野朋哉、清水くるみ、松岡茉優あたりは“等身大の高校生”以外の何者でもなく、鳥肌物です(特にもう日本を代表する俳優になりつつある神木、まだこんな演技ができるとは...)。小説でしつこく綴られていた体育部、文化部、帰宅部の微妙なヒエラルキー、力関係。自然発生的に生まれ出るドラマの数々。それを的確に、自然に表現できていたのは俳優の演技なしにありえない。クライマックスのカタルシスも相当なものがあったのだが、これは私自身が学生時代、自主映画に悪戦苦闘した経験があるためか。神木隆之介の「食い殺せ!」には泣けた。とにかく、一見大きな筋が無いようにみせかけて“桐島”“将来”というキーワードがしっかりとクライマックスにつながってくる構成は圧巻。傑作だと思います。[映画館(邦画)] 8点(2012-08-12 16:15:30)(良:1票) 26. ダークナイト ライジング 編集が突飛すぎて笑えてしまった。明らかに繋がっていないシーン同士を“観客の想像におまかせ”とばかりに無理やり繋げまくる。諸々の問題もなんのその、派手なアクションと豪華俳優陣、最強の劇伴をぶっこみまくって成立させてやる! というノーランなりの美学を感じる。凡作というわけではないが、どうしてもダークナイトの遺産のおかげでもっている感は否めない。それだけ自分にとって前作は偉大だった。アンハサウェイの役どころとは何だったのか?ほぼ説明が皆無なので訳がわかりません。とはいえ、ラスト15分はさすがに圧巻。興奮した。[映画館(字幕)] 6点(2012-08-05 20:55:37) 27. 冷たい熱帯魚 《ネタバレ》 映画の力、生命の力を感じる150分。終始超ハイテンション、一ミリもキャラがブレないというでんでんの素晴らしさ。それ以上にイカレてる黒沢あすか。小市民振りを完璧にこなした吹越満! 終盤、とにかくやったれーと奥さんレイプ→小屋での血しぶき合戦となるわけだが、これは流石に悪乗りしすぎ。なんでも死にゃいいってもんじゃない。個人的には、ぎゃーぎゃーわめく娘と妻をボコボコにして車で出発、白目を向いてる2人の横で主人公がプラネタリウムを見てる、こんな感じで終わって欲しかった。しかし、結末すらどうでもよくなる様な一世一代のハイテンション映画であることは確実です。鑑賞後、毒が周るようにじわじわと色々な場面が蘇ってきます。[映画館(邦画)] 8点(2012-07-26 02:17:35) 28. 特攻野郎Aチーム THE MOVIE このテの作品は100分が適正だと思う。。アメリカ人はそうでもないのか。[DVD(字幕)] 5点(2012-07-26 02:11:01) 29. キック・アス 《ネタバレ》 これは評価の難しい映画。思い描いていたヒーローになれず、半殺しに遭う主人公。画面中を縦横無尽に駆け巡るヒットガール。彼女を育てたニコラスケイジ。敵役のボスと、レッドミスト。この濃すぎる登場人物をもって、ハイスピードに様々な展開が入り乱れる!! すんげーとボーッとしているうちにエンドロールにたどり着くわけだが、結局「ヒーローは自らの弱さを克服して本当のヒーローになる」ってこと? 個人的には、よりテーマを絞って描いてくれた「スーパー!」あたりの方が好み。凄い映画だが。[映画館(字幕)] 7点(2012-07-26 02:09:32)《改行有》 30. おおかみこどもの雨と雪 映画という魔法にかけられたままの2時間を経験しました。日本最高の脚本家のひとり:奥寺佐渡子が書いた母親の成長物語と、オオカミ子どもの成長物語、そのドラマの数々を、細田守は登場人物の喜怒哀楽、そしてありとあらゆる映像表現を使って観客にぶつけてくる。心温められ、また締め付けられるような人間ドラマのシーンと、圧倒的な大自然のシーンとの対比。人間愛と野生、その関係を大胆に、かつ的確に描きだした圧倒的な結末。人間味溢れる登場人物、そこから紡ぎだされることばの数々。おそらく邦画アニメ史上にその名を刻むであろうこの作品。公開初日に観られた幸運に感謝です。[映画館(邦画)] 9点(2012-07-21 15:00:08)(良:2票) 31. 127時間 凄まじかったです。大自然の壮大なカット、ハンディカム、ドキュメンタリータッチ、コマーシャリズム……ダニーボイルはあらゆる映像表現を用いて主人公の葛藤を描きだしてゆく。オープニングのシークエンスが完璧にエンディングに繋がるというカタルシスも抜群。劇場を出たとき、自分の吸い込む空気の味が少しだけ変わっていた。こんな経験は年間何度もできるものではない。9点。[映画館(字幕)] 9点(2012-07-21 03:10:21)(良:2票) 32. SUPER8/スーパーエイト(2011) 8ミリ映画づくりを通しての甘酸っぱい青春アクションラブドラマ。それだけでお腹いっぱいなのに、なんとこの制作者はそこに宇宙人を絡ませ、しかも敵対するだけでなく心の交流までを描こうとした。この正気と思えない試みは案の定破綻をきたしているわけだが、それでもドラマパートのクオリティで一定以上の面白さを保っている。ある意味惜しい作品。[映画館(字幕)] 6点(2012-07-21 02:52:49) 33. コクリコ坂から ところどころ首をかしげるセリフが出てくるのだが、世界観はしっかりと構築されており、監督が全力を注いだという意味で少なくても「借りぐらしのアリエッティ」よりは上である。[映画館(邦画)] 6点(2012-07-21 02:49:32) 34. X-MEN:ファースト・ジェネレーション ケビンベーコンが悪役をやるって90年代映画か! とウキウキしての観賞。内容は勧善懲悪に徹しきれない時勢をしっかりと反映したヒーローモノで、CGやキャラ付けも見事。ケビンさんも相変わらずでちゃんとウキウキできました。[DVD(字幕)] 8点(2012-07-21 02:46:15) 35. モテキ 日アカは井上真央にかっさらわれましたが、この作品の麻生久美子は邦画史上に残るレベルの名演でしょう。女の見栄、悲しさ、たくましさをこれでもかと見せつけられ、気まずさを覚えるほどの凄さでした。[DVD(字幕)] 7点(2012-07-21 02:43:47) 36. アンノウン(2011) 《ネタバレ》 オチはしっかりしているが、サスペンスファンには予定調和の域。そこそこスピーディーな演出も評価できるが、なにせ監督は00年代のホラー史に残る傑作「エスター」を撮った人。過剰な期待をせざるをえなかったためマイナス1点[DVD(字幕)] 5点(2012-07-21 02:41:44) 37. ヒミズ 《ネタバレ》 去年の12月、早稲田大学の某自主映画祭で、学生が監督した「砂の島」という中編作品を鑑賞した。311を受けて一から脚本を作ったというその作品では、その災害を受けて変容してしまった人々の心の動きや生活がリアルに描かれ、深く胸を討たれる作品に仕上がっていた。それに比べ、「ヒミズ」のなんと“取ってつけた”ことか! 大体、一人の中学生の個人的なレベルの悩みと、被災地の映像を“がんばれ住田”で結ぶことなど、あんまりではないか。監督が真摯に取り組んだつもりでも、こうも随所で物語の“取ってつけた感”が出てしまっては、嫌な感じしか残らない。所詮、テーマに中途半端に取り組んだ作品は、そこに真っ向から勝負した作品に敵うものではないのだ。 しかし、そうした致命的欠陥が存在してもなお、主人公2人を取り巻く過酷な環境を、観客に体感させるように描き出した監督の手腕は評価されるべきであり、物語の輪郭を鮮やかに切り取った染谷将太・二階堂ふみの瑞々しい演技の素晴らしさは言うまでもない。その頭を痺れさせるようなテンションの高さは「ハート・ロッカー」に通じるものがあり、主人公が生きる“戦場”さながらの日常という舞台設定がひしひしと伝わってきた。[映画館(邦画)] 6点(2012-01-23 19:47:15)《改行有》 38. ALWAYS 三丁目の夕日‘64 国民的シリーズになりつつあるALWAYSも、ついに三作目。本作では、ストーリーにも「淳之介の巣立ち」「六ちゃんの結婚」「ヒロミの出産」という三つの柱を立て、それぞれをドラマチックに描こうとしている。しかしこの試みは、感動パートを茶川家のみに絞った一作目と対照的であり、その結果、皮肉にも笑い・見やすさ・感動、全ての部分で一作目に劣っているように感じた。魂を込めて描かれたそれぞれのパートが、物語中で互いの良さを打ち消し合ってゆくのを観て、それこそ、物語の基本中の基本:「起承転結」の重要さを思い知らされるようであった。間違いなく力作だし、不器用な六ちゃんの恋愛模様など楽しめる部分も数多くある。それでも、感動パートを詰め込みすぎるあまり、その重さで映画自体が難破しかけている印象が強く残った。[映画館(邦画)] 5点(2012-01-23 18:55:11) 39. スーパー! 《ネタバレ》 精神病男を主人公に据え、“犯罪者とヒーローの違い”を強烈に問いただした怪作。最初は笑えるが、後半に行くに連れどんどん真に迫ってくる。クライマックスの「割り込みは悪だ!! 麻薬売買は悪だ!!」と叫びまくるその姿には、ただただ胸が締め付けられ圧倒された...[DVD(字幕)] 8点(2012-01-16 01:55:46) 40. ナイト&デイ ハリウッド御得意のお家芸として、自信を持って制作された様子が伺えるアクションコメディ。 だが、個人的にはギリギリアウトという印象。 撃ち合いのあのタイミングでキスだとか、リアリティを完全に越えてしまっている…。 しかし、都合良く主人公を眠らせて場面展開を省略するという荒技は衝撃的だった(笑) アクションにおいては魅力的な場面は多いが、本当にそれだけ。現時点では6.70点ですが、数年後には5点台に落ちていることでしょう。[映画館(字幕)] 5点(2010-11-03 02:27:33)《改行有》
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