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プロフィール
コメント数 2293
性別 男性
年齢 47歳
自己紹介 好きなジャンル【 SF、アクション、サスペンス、ホラー、ミステリー 】
見たあと面白かったと思える映画は、ドラマ系、実話系、裁判ものが多いかもしれません。
サクセスストーリーが一番好きです。
見た後元気になれるし、夢があるから。

みんシネで面白そうな映画をチェック⇒映画を見る⇒レビューを見る⇒自分のレビューを書く
だいたいこんな感じで映画ライフを楽しませてもらっています。

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21.  ウィッチマウンテン/地図から消された山 《ネタバレ》  こーゆー映画大好きです。  途中なぜかだれてしまったときがありましたが、全体的にテンポが良く、スピード感があります。  ストーリーも単純明快で◎。宇宙人の兄妹を二人の地球人が助ける話ですね。  兄妹二人は、両親が地球で行っていた植物再生の研究結果をGET。その後自分達の星に帰るだけ。ですが兄妹をつけねらう母星からの暗殺者。更にはアメリカの政府関係者も兄妹を狙っている。四面楚歌の中、暗殺者やアメリカ政府から逃げつつ、宇宙船を取り返し母星に帰れるのか。ってな感じの、平凡ストーリー。真新しいものは一切ありません。そこであえて言いたいのです。だから良い。動機やストーリーがはっきりしていると、余計なことごちゃごちゃ考えずに気楽に見られる良さがあります。  もちろん、つっこみどころは山ほどあります。ですが、こーゆー映画は、あえて矛盾をつっこまない。効率やら能率やらを考えない。ただ楽しむ。それこそ映像だったり、アクションだったり、コメディ劇だったり、楽しむ要素はいくらでもあるわけです。  ドウェイン・ジョンソンは『センター・オブ・ジ・アース2』でも似たような役柄でしたね。この人が子供とからむとやけに面白い。それに温かい気持ちにさせてくれます。  最後はディズニー映画らしく気持ちの良いハッピーエンド。休日に見るのにぴったりの作品でした。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2020-11-16 02:35:44)《改行有》

22.  酔拳 レジェンド・オブ・カンフー 《ネタバレ》  主人公スー・サン。武術の達人。人格者。良き父、良き夫。  義兄ユアン。奥さんの兄。独善的。危険思想。サイコパス。家族第一。  ユアンの父。人殺し。スー・サンの父親に殺される。  スー・サンの父。義兄ユアンに父の仇と罵られ殺される。  とまあ前半の主要人物、因縁はこんな感じ。当然スー・サンはユアンに立ち向かうわけですが、返り討ちにあい、瀕死の状態になります。ここまではよくあるストーリー展開で、テンポも良く、個人的には凄く楽しめたわけです。  問題はここからで、次第に物語のテンポもリズムも悪くなっていきます。  人格者だったスー・サンはすっかりやさぐれて、息子を助けにも行かず3年もいじいじしています。立ち直ってからは修行に入るんですが、この修行シーンがまた無駄に長い。しかも重要だと思われた修行シーンが空想の産物だったというから笑ってしまいます。  で、強くなったのかどうかわからないまま、妻と息子を助けるべく再びユアンと対決。  これは勝っちゃうので、どうやら強くなっていたみたいですね。  でも妻も死なせちゃう。再びスー・サンはやさぐれモードに。おいおい。  たまったもんじゃないのは息子です。3年も監禁生活を送らされた後、母は殺され、父親の介護生活。気の毒すぎて見ていられません。  いや、ちょっと待てよ。酔拳は?酔拳はどーした?もう1時間以上経っているが、もしかして今まで使っていたのが酔拳なのか?  いえいえ、酔拳が出てくるのはここからでした。まさかのラスト20分だけでした。しかも偶然酒場で出会った謎の人物からさくっと習ってさくっと身に着けてしまう始末。  今作は、1つ1つのエピソード、カンフーアクションは悪くありませんが、如何せんストーリー構成はバランスがめちゃくちゃで、後半になればなるほど盛り下がっていきます。  また、物語が進むにつれ、主人公の魅力がどんどんなくなっていくのも辛い。  序盤7点。中盤6点。後半~終盤は3~4点くらいでしょうか。  とりあえず、いつまでもやさぐれていないで、ラストの30分くらいは元のスー・サンに戻ってほしかったです。身なりもずっと汚いままで嫌でした。[DVD(字幕)] 5点(2020-11-10 12:13:04)《改行有》

23.  2012(2009) 《ネタバレ》  その映像体験は一見の価値アリ。  私は当時映画館に行っていないので、今回ブルーレイでの鑑賞です。テレビは49インチ?  アバターと比較されることが多いようですが、私は3D比較ができませんので、2D比較で。  序盤に関して言えば、『2012』は衝撃的でした。地球の崩壊が始まってからリムジンで、そして小型機で脱出する一連のシークエンスは、もうすごい臨場感と迫力で圧倒されっぱなしでした。揶揄ではなく、もはや尊敬の念を込めて、これは極上のアトラクションムービーです。  ただ私は『終末もの』というのがどうも苦手でして。そりゃあいつかは起きることでしょうけど、今ではないでしょうし。どうにも現実感が湧きません。もちろんバリバリのフィクションなのは百も承知なのですが、モンスターやらヒーローやらゾンビやらロボットやらが出ない映画には、どうしてもリアルを求めてしまう自分がいます。  また、どう頑張ってもハッピーエンドにはなりようがありません。ひたすら崩壊し続けていく世界を2時間以上も見続けるってのは、なかなか辛いものがあります。  終盤ゲートが閉じなくて、ジャクソンが身の危険を顧みず決死のダイブ。ミッションは無事成功。箱舟は危機を脱し、人々は喜びに湧きます。それは良いです。ですがその直後ジャクソンが生還するのを、みんなが固唾を呑んで見守るそのシチュエーションの意味がわからないのです。そして無事戻ってきたときの大歓声。なんで?この人たちの強引な密航がすべての原因でしょう?そのせいで何万人という人の命が危険に晒されたわけですよね?感動ポイントがまるでずれていて、終盤はまるで気持ちがついていきませんでした。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2020-11-08 23:41:27)(良:2票) 《改行有》

24.  アバター(2009) 《ネタバレ》  前半9点。後半7点。間を取って8点。  映像が本当に凄い。前半はその映像と世界観に圧倒されっぱなし。身体の不自由な主人公が初めてアバターを扱う瞬間。見ているこっちの世界まで開ける感覚。ゾクゾクします。ジェイクの両足が不自由であるという設定が良かったと思います。それがなければただのいけ好かない奴で終わっていた可能性もあります。  ネイティリが凄く好き。見ているうちに、だんだん魅力的に見えてきます。ネイティリに惹かれていくジェイクの気持ちに共感できます。個人的にはラブストーリーとしても十分に楽しめる内容。  ドラクエ世代でありFF世代である自分にとって、想像しか出来なかった世界をここまで見事に映像化してくれたことに大満足。ジェイクがグレイス達の護衛として初めてパンドラの自然に足を踏み入れるシーンは本当にワクワクします。  初めて見る花や植物に興味津々のジェイク。ユニークな植物と触れ合っていたら、次々と現地の生物に襲われちゃって、この辺りが最高に好きです。  あえて単純化された善と悪の二極化ストーリーもこの作品には合っていたように思えます。単純明快なプロットにしたからこそ、終始映像世界を堪能できたとも言えます。また、これだけの映画が作られてくると、ストーリーが似通ってくるのはもはや自明の理なのかもしれません。面白いストーリーやプロットは、何度焼き直しされても全然構わないと思います。  最後にストーリーについて。  征服する側に征服される側の気持ちはわかりません。あえて征服される側の視点に立つ。そのうえで、大衆向けの娯楽作品でアメリカのメタファーであろう地球人類を徹底的に悪者に描くっていうのは凄い。エンターテイメントという体を成しながら、こういう客観的な視点を持たせてくれる作品は貴重だと思います。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2020-11-04 11:50:22)(良:1票) 《改行有》

25.  テラー トレイン(2008) 《ネタバレ》  幽霊系かと思ったらスラッシャー系。それもホステルタイプの理不尽サスペンス。旅人を誘っては列車に連れ込み、臓器を勝手に抜き取ってお客さんに移植しちゃう。怖い怖い。  とは言え、今作の主人公御一行様、ちょっと自業自得な側面があったりします。そもそも試合前に規則を破って夜遊びし、結果乗るはずだった電車に乗り遅れちゃったのが事の発端です。  一番かわいそうなのはコーチ。規則を破った人たちのために、乗るはずだった列車に乗れず、最初の犠牲者になっちゃうわけですから、この人だけマジでなにも悪くない。お悔やみ申し上げます。  この映画は『悪魔のいけにえ』や『ホステル』と同じで、9割はやられっぱなしバイオレンスなのでフラストレーションはたまります。ただし最後に復讐を遂げるので、一応のカタルシスが得られます。  ただ仲の良い女友達の一人がわけのわからん兵士たちに拉致られたままなのが後味が悪い。死んじゃった人たちはもう仕方がありませんが、生きている人は救ってほしいものです。  いっそ国際問題に発展させて、アメリカという国の力を使い、この違法な組織とどこぞの腐れ兵士達をまとめて粛清するくらいの面白さがあっても良かったかもしれません。[DVD(字幕)] 7点(2020-10-23 14:16:30)《改行有》

26.  地獄の変異 《ネタバレ》  クリーチャーやモンスター映画大好き。なので好きなジャンル。・・・のはずなのに、なぜかいまいち盛り上がらない。  一番の原因はわかっています。アップの多用とやたら細かいカットの連続。  更には洞窟なので仕方がありませんが、ずっと暗い。つまり、終始画面が見づらいのです。今、何が起っているのかがちっともわかりません。状況が把握できるから恐怖やハラハラを感じるのであって、そもそも状況がつかめないのであればそれ以前の問題なのです。  あまりに画が見辛すぎて、本来であればハラハラしそうなところで全然ハラハラできません。  寄生生物により姿かたちが変わり果てた元人類の皆様。ほとんどエイリアンと化してしまってお気の毒。そんな元人類のみなさまに襲われる恐怖。その一方で、寄生生物に寄生されて、人間でなくなっていく恐怖。2つの側面からの恐怖を描いたのは面白かったです。  ラストのオチもありきたりですが好きです。[DVD(字幕)] 5点(2020-10-22 03:19:34)(良:1票) 《改行有》

27.  イングロリアス・バスターズ 《ネタバレ》  劇中劇でアメリカ兵を狙撃しまくる映画を見て喜ぶドイツの高官たち。でもこの映画を見て喜んでいるあなたたちも同じ穴のムジナですよ、みたいなメッセージがあったりするんでしょうか。  ゆるい音楽に過激なバイオレンス描写。駆け引き的会話シーンが多く、その1つ1つが長い。その結果、映画は長尺になりテンポが悪く感じます。  そしてストーリー。ナチス占領下のフランスで活動する部隊の痛快活劇と思っていただけに、2章以外は全然そんなストーリーじゃなく残念。1章でショシャナの悲劇を描き、2章でバスターズによる反撃の幕が上がる。この辺まではワクワクしながら見ていたのですけどね。  1章の悲劇のヒロインショシャナと仇敵ランダ大佐。その2人が再会するシーンがあるのなら、ショシャナがランダ大佐に復讐を遂げる結末を用意してほしいところです。ランダ大佐が生き残って亡命する結末なんて納得いかないです。  酒場のシーンやショシャナの最期のシーン。それまで友好的に会話が弾んでいた人間関係を、一瞬で崩壊させるのはタランティーノの十八番。この映画はその手法に頼りきっている感じ。  ストーリー的面白さが足りない。魅力ある人物も共感できる人物もいない。でもこーゆー極端なバイオレンスシーンをいれとけば、なんか『この映画すげー』って感じになるだろう、って浅はかな考えが見えてしまう。  期待していただけに、残念な出来でした。[ブルーレイ(字幕)] 5点(2020-10-04 21:08:39)(良:1票) 《改行有》

28.  スペル 《ネタバレ》  コメディタイプのホラーとしては及第点。しっかり怖がらせながらも、鼻血ブーや悪霊のダンスでちょっと休憩。びびらせすぎない、悪ふざけし過ぎない。シリアスとユーモアのバランスが良い。これが中途半端と受け取られる場合もあるでしょうが・・・。  個人的にはしっかりホラーとしてドキドキしながら鑑賞し、それなりに楽しい時間を過ごしました。  ただ、『怖がらせる』というよりは『びっくりさせる』ことでそれを怖さと錯覚させるちょっと卑怯な感じ。そもそもアメリカ製のホラーはお化け屋敷的演出が多いんですが、今作は特にその傾向が強いように感じられます。  それから、グロいのは平気なんですが、気持ち悪いのはちょっと苦手。おばあさんの登場シーンとか。ハエinノーズとか。ハエinマウスとか。生理的な嫌悪感が半端ない。  批判を並べちゃいましたが、そんなことを含めながらも見ている間はずっと面白い。理屈抜きで楽しめる感じ。あまりに理不尽すぎる逆恨みに、運が悪すぎる主人公をずっと応援できたのが良かった。  他の人に呪いを押し付けることもできない主人公。大口案件を潰したライバルにさえ情けをかける主人公。気は強くとも根は優しい。そんな主人公が『ブス』という批評がある中、私はちょっと好みのタイプだったりするわけで。うん、かわいい。そんな主人公が死の呪いをかけられちゃうあまりに理不尽すぎる導入。そしてあまりにひどい数々の仕打ち。ラストくらいはハッピーエンドで終わっても良かったんじゃないかと思うわけです。こんな心優しいチャーミングな女性を地獄に落としてバッドエンディングにするような映画かね。バッドエンドが受け入れられる映画とそうでない映画がありますが、これは完全に後者。  あとついでに言うと、ボタンの入った封筒が車の中に置き去りになっちゃっているのは容易に想像できるわけですが、てっきり彼氏にボタンをあげたことになって、彼氏が犠牲になっちゃうのかと思っていましたが、そうならなかったのは逆に驚きです。[DVD(字幕)] 7点(2020-10-01 12:08:38)(良:1票) 《改行有》

29.  13日の金曜日(2009) 《ネタバレ》  悪くはないけど物足りない。まあまあ怖いけど物足りない。良い雰囲気出せているけど、舞台や設定が怖さや面白さに結びついていない感じです。  恐怖演出がワンパターンになっているのもよくない。『何か物音がする。』⇒『近づいてみる。』⇒『なんだ、違った』⇒『ジェイソンが後ろに立っている』やたらこの繰り返し。  個人的に良かったのはボート。ボートを運転している男の頭を矢で射抜く。それを知らない彼女は、近づいてくるボートと接触してしまう。そして桟橋からの脳天串刺し。これくらいバラエティに富んだ描写がもっとあれば良かったです。  夜のシーン、アップ、せわしなく動くカメラ、これが多用されていて画面が見づらいのも難点。確かに画面を暗くするのは恐怖心を助長させる効果がありますが、そればかりに頼るのはあまりに工夫がありません。  子供の頃から親しんできたスラッシャーホラーなのでそれなりに楽しめた部分がある一方、こんなものかと満足しきれなかった自分も確かにいて・・・。ただこれを見ると、『1』からもう一回見直してみたくなりますね。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2020-09-30 02:17:18)《改行有》

30.  ケース39 《ネタバレ》  『エスター』が比較対象になるようですが、個人的には『オーメン』を思い出すオカルト作品。  ストーリーとしては保護対象者だった少女がすべての元凶というよくある話。少女が自身の幸せのために邪魔な人間を殺していくというのであれば、ドラマに深みが出るかもしれません。実際は、少女=悪魔みたいな設定で、少女は無関係な人間も無差別に殺していきます。しかも特別な理由はなさそうです。実の両親の兄弟姉妹でさえ皆殺しにしています。そんなことをすれば自分の身だって危うくなりそうなものですけどね。  最初の両親が実の両親にも関わらず、自分達やエミリーが『つなぎ』みたいな発言をしていたのが謎。わかるはずないんですけどね。  とまあつい粗探しをしてしまいましたが、オカルト系サスペンスとしてはなかなかの秀作。  『幻覚を見せる』『千里眼』このたった二つの能力だけで多種多様な恐怖演出の数々。終始飽きることなく楽しめます。  ですので、途中で少女が怪力を発揮したりするのは興が醒めます。ついでに言うと、ずっと少女の姿のままでいてほしいものです。終盤になるとちょいちょい悪魔の姿を見せるので興醒めです。アメリカ映画の悪い癖。なんでも視覚化しようとする。絶対少女のままのほうが怖くて不気味なのに。その姿のまま海に沈めてしまえば、変な後味の悪さだって感じることができたかもしれないのに。もったいない。それにこーゆーテイストでいくならバッドエンディングでも構わないと思いますよ。少女が次の里親のところでにっこり笑うところでエンディングにしたほうがこの映画のテイストに合っている気がしますけどね。[DVD(字幕)] 7点(2020-09-22 03:25:17)《改行有》

31.  完全なる報復 《ネタバレ》  最初の5分で完全に感情移入。妻子を殺され、それでも司法の手にその裁きを委ねるクライド。そんなクライドを裏切り、『有罪率』のためだけに安易に司法取引にふみきるニック。腐った法曹の象徴。クライドの怒りと悲しみはもっともです。  彼が凶行に及んだ原因はすべて犯罪者と法曹にあります。ほぼすべての関係者が、大事なものを失ったクライドから制裁を受けていきます。一人、また一人とそのツケを払わされていくたびに、見ているこちらも溜飲を下げていきます。  負のオーラが強ければ強いほど、そこから生まれるエネルギーが強大で凶悪なものとなっていく。これぞ復讐映画の醍醐味。この映画は今まで見た復讐映画の中でもトップクラスの面白さ。  猟奇的な殺人から、スタイリッシュな犯行まで、その制裁の仕方は千差万別。そしてすべての制裁に意味がある。  正直この作品が最後まで『完全なる報復』で終われば9点~10点。ですがニックが普通に生き残っているうえに何のお咎めもなしってのは腑に落ちない。  『ラスト、ニックがクライドを射殺。しかし実際は爆弾など仕掛けられてはいなかった。囚人を勝手に射殺したことでニックは殺人の罪に。資格、権利、地位、家族、すべてを失ったニックが監獄にいれられ全ての報復が完了。』くらいのことを想像していたので、何とももやもやしたものが残る結末でした。[DVD(字幕)] 8点(2020-09-20 20:33:46)《改行有》

32.  ゾンビハーレム 《ネタバレ》  ゾンビものは好きなのでとりあえず鑑賞。とは言え、駄作オーラ全開のタイトルに、期待は全くしていませんでした。  で、思っていたよりかは力作。というか意欲作。一風変わったゾンビ映画を、わりと真剣に作ってみた感じです。  ゴア描写もB級作品にしては力が入っています。  玩具、アパレル、精肉、民家、教会、様々な建物に侵入するのがちょっと面白い。どの場所においても惨劇の残り香を漂わせる風景が用意されていて、こんな映画にもイギリス人のきまじめさが反映されている気がします。  ただ、ゾンビものとしては結構中途半端な出来なのは否めません。  指を切り落とすデブ女ゾンビに捕まるシーンや、精肉店ゾンビなど、怖さを感じさせるインパクトはところどころにあり。ですがそういった恐怖演出的見所がすべて単発。ホラーとしてはやや失敗。  かと言って笑いのセンスが良いとは言い難く、コメディはすべり気味。  登場人物が悪い意味で馬鹿すぎるのもマイナス。  何をしたいのかわからないシーンが多いうえ、ミスや油断も多く、反撃のカタルシスなんてものは得られません。  また、ゆきさんの意見に同意見で、こーゆー映画だからこそマットやパトリック、バンクシーを殺すべきではなかった。  最初から最期まで突っ走る感じのノリは嫌いではないです。[DVD(字幕)] 6点(2020-09-17 13:32:15)(良:1票) 《改行有》

33.  月に囚われた男 《ネタバレ》  高評価のところ申し訳ないのですが、登場人物が1人なので、どうしても飽きがきます。  自分が使用期限3年しかないクローンだったと気付く話で、救いようがない。  唯一の救いは地球に帰還(帰還というには語弊がありますが)したクローンが自分達を生み出したルナ産業を告発するエピローグ。リアルなクローンウォーズですね。  とはいえ、やはり暗い。色調は白で統一されていて明るいのに、ストーリーがなにしろ暗い。  閉塞感漂うなか、使用期限が近づいてどんどん具合が悪くなる主人公をただ見続ける90分。映画に娯楽を求める私とはどうにも相性が悪い。全然楽しくないし辛いだけ。  序盤は面白かったんですけどねー。女性の幻影を見たり、なんだかホラーちっくで、ミステリアスで。興味を惹かれていたのですが、結局あの女性の幻影がなんだったのか、そのアンサーはなし。こんなの詐欺です。  終盤、タイムリミットが迫る中、月から脱出しようとするクライマックスはハラハラして面白い。『脱出』ってのはやっぱ否が応にも盛り上がるものです。[ブルーレイ(字幕)] 4点(2020-09-16 12:15:04)《改行有》

34.  ショーツ 魔法の石大作戦 《ネタバレ》  『子供向け』というより『子供だまし』な映画。こーゆー映画で時系列をいじくる必要性もわからない。  コメディ要素が強すぎ。ドタバタすぎ。つまらない願い事しすぎ。大人まで馬鹿すぎ。鼻くそモンスターは生理的に気持ち悪すぎ。いつまでたっても面白くなりません。  こーゆー作品で『ニューヨーク東8番街の奇跡』や『ゴーストバスターズ』をパロっているのも寒い。  いじめられっ子の主人公が魔法の力で活躍。そした自分のためだけでなく人のために力を使うように。そうして少年は本物のヒーローになりましたとさ。そんなありきたりなストーリーのほうが好感が持てます。なんでもかんでもひねれば良いってもんじゃないと思います。  個人的には類似作品で全然構わないので、王道、正統派と言われる作品をもっと見たい。最近の映画は映像に力を入れていたり、やたら変化球なものが多すぎです。  ブラックボックスでお仕事コメディドラマにしても面白かったんじゃないでしょうか。[ブルーレイ(字幕)] 3点(2020-09-13 00:45:49)《改行有》

35.  ザ・フィースト 《ネタバレ》  やたらアップが多く画面が見づらい。更にはやたらぐらぐら揺れる画面が見づらさに拍車をかける。  1人逃げた女がそのまま放置っていう展開が気に入らない。  アウトローVSゾンビやモンスターっていう、『毒を以って毒を制す』みたいな話は好きなんですが、この人たちはアウトローというよりダメ人間ばかり。性格ブスだし、とりたててビジュアルに魅力があるわけでもないし、この人たちがどーなろうが知ったこっちゃ無いってのが本音。だからあまりハラハラもしないです。  じゃあ『一矢報いる』的な逆襲のカタルシスがあるかっていうと、そーゆーのもほとんどない。  でもシチュエーションは好きです。顔見知りの人たちが集まる酒場に、突如としてモンスターが襲ってくる。籠城・応戦・脱出。これまで数多くの作品が踏襲してきたB級ホラーの定石であり、王道。1970年~1990年代のモンスター系ホラーが好きだった人ならきっと楽しめるのではないでしょうか。  完成度の高い作品や、常に映画に新しい風を求める人には至極退屈でくだらない映画になっちゃうんでしょーけどね。[DVD(字幕)] 6点(2020-09-05 13:14:46)《改行有》

36.  ノウイング 《ネタバレ》  中盤くらいまでは凄く面白かったのに、後半になって話しがどんどん変な方向に。  『予言の数字』を使って、人を助けたり、人類滅亡を阻止したり、そーゆーオーソドックスな展開が好き。なすすべもなくそれを目の当たりにするだけってのは最初の1回で良い。夢も希望もない終わり方にがっかりです。まさかの宇宙人オチにもがっかりです。とても魅力的なミステリー仕立てのディザスタームービーになっていただけに、期待が膨らみすぎちゃいました。  ラストのアダムとイブを連想させる終わりかたは宗教色を感じさせて肌に合いません。  ダイアナという良き協力者であり関係者がやっと現れたと思ったら、割とヒステリー気味な人で事故死するし。なんとなく妻を亡くしたニコラス・ケイジと最後はくっついてめでたしめでたしになるのかと、勝手に妄想していたのでここもがっかり。  飛行機墜落。列車事故。どちらも他の映画ではお目にかかったことがないくらい攻めている映像だと思います。ちょっと不謹慎すぎやしないかというくらい犠牲者の様子を映し出しています。この映像だけでも一見の価値はあるかもしれません。  ですが後半のぶっとんだストーリー展開に、救いの無い結末。しかも現実感がなくなっちゃうので、面白みさえ感じません。正直映画としてはいまいちと言わざるをえない。前半から中盤にかけての衝撃的な事故映像とミステリアスなストーリー、そのプロセスを楽しむ映画です。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2020-08-31 11:00:03)(良:1票) 《改行有》

37.  サバイバル・オブ・ザ・デッド(2009)  ロメロのゾンビはゆっくり歩く。『走るゾンビ』に比べれば、迫力はないかもしれません。  ですが、そんな『歩くゾンビ』特有の恐怖というものが必ず描かれてきました。今までのロメロ作品において、ゾンビは畏怖すべき対象であったのです。  この作品はどうでしょう。今までのロメロ作品とは明らかに何かが違う。この作品ではゾンビはただの記号であり、ただのシンボルであり、ただの消耗品になってしまいました。アイテムであり、オブジェであり、コメディ要員と化してしまいました。  今までのロメロ作品とは違い、本当に低レベルな個性もこだわりもないただのB級作品となってしまいました。  個人的にロメロ作品で好きだったのが、無秩序や狂気のなかに描かれる秩序と平穏。そして壊れ行く文明社会。この作品ではそれも描かれません。サバイバル要素だって全然ない。  人間を捕食する描写がある。だからかろうじてゾンビムービーである。退屈はしませんでした。ですがそれだけの映画です。[DVD(字幕)] 5点(2020-08-24 23:58:08)《改行有》

38.  ウォッチメン 《ネタバレ》  『ウォッチメン』だけならまだしも『ミニッツメン』とやらまで過去にいたようで、その両方が冒頭の回想シーンに登場。これは混乱します。  『暗い』『グロい』は映画の味なのでまだ良い。  ですが『わかりにくい』『不親切』はだめでしょう。  特に『ヒーロー』やら『超能力』やらが存在する、まさに架空のSF世界であれば、その世界観の認識がとても大事。そこを断片的な映像情報の羅列で済ませて『はい、本編』はいささか不親切。もちろん本編のほうで説明不足の部分を補いながら進行してくれるのであれば問題ありませんが、本編は本編で謎の元ヒーロー殺しの謎でいっぱいいっぱい。  更にはまだコスチューム姿とヒーロー名さえ一致していないのに、元ヒーローの方々の本名までばんばん出る始末。覚えるのが大変です。  とまあ、文句ばかり言っちゃいましたが、じゃあ嫌いなのかというと、結構好きだったりします。こーゆーの。  規格外のDr.マンハッタン。No.2はオジマンディアス。この二人は人間離れしています。  ナイトオウル、ロールシャッハ、コメディアンが強さ的には横一列でしょうか。ラストがシルクスペクター。  結構強さのバランス感覚が良くて、見ていて確かに面白い。  黒幕はオジマンディアス。なのですが、全員が手法は違えど『平和』という同じベクトルを向いているのが救い。  最も正義に対して潔癖だったロールシャッハが、合理的平和を最優先するDr.マンハッタンによりその命を散らしてしまうのは衝撃的であると同時にとてもドラマチック。  そしてすべての真実が闇に葬られたかのようにみせかけて、ロールシャッハの手記が出版社のもとに届く結末。  真相が分かった今、もう一度最初から見てみたいとも思いますが、見返すにはちょっと時間が長すぎるのが欠点。  時間を長くしすぎている原因のひとつに、Dr.マンハッタンの哲学の講義があります。この辺りをばっさりカットして、もう少しテンポよくしてくれたら8点以上の価値があります。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2020-08-23 02:25:42)《改行有》

39.  シュレック3 《ネタバレ》  『1』『2』のほうが面白かったとは思いますが、これはこれでなかなか手堅い面白さ。大分酷評されているようですが、悪くはないと思います。  少なくともいままでのなじみのあるキャラクターたちがみんな出てくるわけで、このシリーズが好きな人なら楽しめる内容でしょう。新キャラも良いですが、今までのキャラクター達が中心になって活躍するのって、やっぱ良い。いつものシュレックを楽しめます。これからも愛着のあるキャラに頑張ってほしいものです。そういった意味では今作は及第点。  ストーリーは、いろんな物語の悪者たちが結託。シュレックが留守の間に王国に攻め入るという、いつもに比べると過激な展開。前作までは怪物のわりに大人しめだったシュレック。今作では遂に怒りとともにその怪物パワーの封印を解くのか?と、わけのわからん子供じみた期待をしちゃう私。いつもと違う感じの、アクションテイストが見られるのかとワクワクしちゃったのです。  結果はいつも通り。いや、いつもに増して超平和的ぬるま湯解決。いやいや、あんなおこちゃまに説得されて戦うのをやめちゃう悪者ってどうよ。もちろんそれがシュレックシリーズの持ち味と言われればそれまでなんだけどさ。なんかへーんな期待をしちゃったぶん、こんなオチに少なからずがっかり。  ただ確かにそれまでのプロセスは面白かったので、私はこのシリーズと相性は良いようです。[ブルーレイ(吹替)] 6点(2020-08-17 00:12:12)《改行有》

40.  バタフライ・エフェクト3/最後の選択 《ネタバレ》  過去改変第3弾。今回の主人公は『火事の中から妹を助ける』『恋人の浮気相手の冤罪をはらそうとする。』『連続殺人鬼をとめようとする』と、不良な見た目とは真逆の善人ぶり。このシリーズって結構主人公が善人で優しいから好き。要領が悪くて全然うまくいかないんだけど、善意から行っていることなので全面的に応援したくなります。ですのでうまくいかないと、こっちもいっしょにやきもきするし、落ち込みもします。  正直3作品中一番整合性やらルールやらは曖昧。  クライマックスなんて、氷も風呂も電源コードもなしに過去に行っちゃって、いつの間にか何でもアリになっちゃってます。  まあいいですけどね。そのへんの杜撰さはこの際目をつぶりましょう。  そんな些細なことより、ストーリーとテイストが私好み。  両親を犠牲に、妹を助けたことで殺人鬼が生まれてしまうなんて最高です。  結局もう一度過去に戻り、最初の過去改変を無かったことに。未来をあるべき姿に戻します。  とは言え、いかれていたとはいえ、あれだけ自分を慕ってくれて助けてくれた妹を見捨てる決断はやはり切ない。いつも通りの切ない余韻を残しつつ、いつもとは違う味わいのハッピーエンド。  だからさ、最後の猟奇的な未来を予感させるエピソードはいらないのですよ。これを蛇足というのです。[DVD(字幕)] 7点(2020-08-16 02:20:13)《改行有》

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