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プロフィール
コメント数 115
性別 男性
自己紹介  2014年12月に投稿を始めてから8年が過ぎました。

 「映画評論家になれるのでは?!」と思える素晴らしい言葉を綴られる先輩レビュアーさん達に憧れつつも、私には、あのような文章を書けそうもありません。私の場合、少年時代に気に入り、DVDなどで観直しても好きであり続けている映画を中心に、まだピュアだった(?)少年時代の気持ちや、当時の状況を思い出しながら書きたいと思います。大人になってから観た映画も少しずつ追加しています。

 レビューの文面は長くなりがちですが…最後まで私の拙文を読んで下さる皆様に感謝申し上げます。

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【製作年 : 1960年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順12
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21.  盲獣 《ネタバレ》  江戸川乱歩の生誕100周年にあたる1994年。出版業界をはじめ、映画でも、松竹系のRAMPO(黛りんたろう版/奥山和由版)や、カップリング公開の「押繪と旅する男(川島透監督)/屋根裏の散歩者(実相寺昭雄監督)」…と、巷が“乱歩ブーム”に沸く中、某名画座で、乱歩作品のオールナイト上映がありました。私は友人に誘わるまま観ました。    最初に上映されたのが、恐怖奇形人間(1969年・石井輝男監督)であり、拍手喝采の大爆笑で幕を閉じるという独特な空気がまだ残っている中、次に当作品が上映されました。私は何の予備知識もなくスクリーンに向き合ったのですが、さて結果は…。  まず、監禁された空間の中での男女の密室劇という意味で、真っ先に連想したのは、ウィリアム・ワイラー監督のコレクター(1965年)でした。映画化にあたり何かしら影響は受けていたと思います。ただし、コレクターがワイラー監督らしく礼節を保ったやりとり主体の演出に徹していたのに対し、当作品は少しずつ異常性がエスカレートしていくストレートな演出がなされており対照的だな…と思いました。しかしストレートと言っても、四肢を切断する壮絶な最期は、オブジェを通じて間接的に表現されており、露骨な流血に頼らない演出に感動しました。それは周りの観客の皆さんも同じだったようで、先の「恐怖奇形人間」のラストとは異なる、敬意を込めた拍手が場内を包み込み、幕を閉じたのでした。  なお、主演の船越英二さんは、他のレビュアーさん達もおっしゃっているように、私が物心ついたときには、テレビドラマ「熱中時代」の校長役など温和な壮年男性というイメージが強かっただけに、若かりし頃には、このような役を演じていたことにも新鮮味を感じました。    さて、採点ですが…当時の“乱歩ブーム”が無ければ、私はけっして観ることはなかったタイプの作品です。「誰にでもお勧め」とはいきませんが、密室劇の力作として8点を献上いたします。  平成30(2018)年2月25日(日)変更: 【イニシャルK】さんの【江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間:1969年】のレビューを拝読したついでに自分のレビューに目を通したら…冒頭の文面の「RAMPO」が「RAMO」だったことに気づいたので「P」を入れて修正しました。その一環として当作品の「RAMO」の箇所も「RAMPO」に修正…それだけの変更です。悪しからず…[映画館(邦画)] 8点(2016-01-31 20:03:26)《改行有》

22.  江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間 《ネタバレ》  江戸川乱歩の生誕100周年にあたる1994年。出版業界をはじめ、映画でも、松竹系のRAMPO(黛りんたろう版/奥山和由版)や、カップリング公開された「押繪と旅する男(川島透監督)/屋根裏の散歩者(実相寺昭雄監督)」…と、巷が“乱歩ブーム”に沸く中、某名画座で、乱歩作品のオールナイト上映がありました。私は友人に誘わるまま観ました。  私は全く予備知識が無かったのですが、友人をはじめ周りの観客さん達は、みんな知っていたようで、上映が始まったときから、何かしら“期待”しているような独特な空気が場内に漂っていました。そして、ちょっとした場面で笑いが沸き上がりました。当初、私は「何で?」と思いましたが、話が進展するにつれて、確かに演出は、ちょっと“違う”ほうへ向かっているように感じました。場内独特のテンションは次第に上がっていき、そして…花火のように打ちあがって爆死し、宙を漂う兄妹のラストシーンは、悲しい場面のはずなのに、拍手喝采の大爆笑が沸き起こったのでした…。  後日、カルト的な人気のある作品であり、主人公の父親を演じた土方巽氏は著名な舞踏家であることも知りました。そして別の映画館であらためて再見しました。オールナイト上映のような笑いは沸かず、私としては一安心。良くも悪くも伝わってくる作り手のパワーを堪能させていただきました。そして、特に島のシーンでは、石井輝男監督と土方氏及び暗黒舞踏の皆さんが「我々は、安直に世間に迎合するような娯楽映画なんぞ創らないぞ!真の芸術を体現するぞ!」と熱く語り合いながら撮影したのだろうな…といったことも目に浮かびました。それにしても、当時の“乱歩ブーム”が無ければ、私はけっして観ることはなかったタイプの作品であり、不思議な因果を感じないではいられません。  さて、採点ですが…下手をすれば、いわゆる“お蔵入り”になりかねない作風でありながら、カルト映画として、多くの?人達に愛され続けているその不思議な力に敬意を表し、8点を献上いたします。  平成30(2018)年2月25日(日)変更: ↑の【イニシャルK】さんのレビューを拝読したついでに自分のレビューに目を通したら…冒頭の文面の「RAMPO」が「RAMO」だったことに気づいたので「P」を入れて修正しました。それだけの変更です。悪しからず…でも最後に…やっとDVD化されたんですね!天国で、石井監督や土方氏は、ほくそ笑んでおられる…かな?[映画館(邦画)] 8点(2016-01-31 20:00:12)(良:1票) 《改行有》

23.  SF巨大生物の島 《ネタバレ》  この映画との出会いは、私がまだ幼かった頃、親戚の人達が家に集まっているときにTV放映されているのを観たのが最初です。叔父達は「面白いよ」と言ってくれましたが、ウルトラ怪獣に熱中していた自分にとっては「本物のカニ・鳥・蜂を合成しているだけじゃな…スーパーヒーローも出ないし…」と引き込まれることはありませんでした。そして、とうとう【巨大蜂が、登場人物のいる巣穴にフタをしてしまう】という場面で、眠ってしまいました。  その後、ハリーハウゼン作品だとわかり「あれが人形のコマ撮りだったとは!」と驚き、いつか、もう一度、観たいと思い続けました。  大人になり、レンタルビデオでようやく再見しました。コマ撮りの素晴らしさは勿論ですが、バーナード・ハーマンの音楽にも感心しました。低音のきいた迫力あるテーマ曲に始まり、巨大カニの場面は力強く、巨大鳥の場面はコミカルに、巨大蜂の場面は弦で羽音を表現し…とバラエティーに富んでいると思いました。内容的にも、60年代から70年代に多く作られたこの手の【秘境冒険もの】としては、良く出来ているんじゃないかなと思いました。主要登場人物が誰も死なないことにも安心したのですが、それならいっそ、ネモ船長だって死なせなくても良かったのでは?と思ったりしました。そうした小さな不満は若干ありましたが、全体としては見応えがあり、幼い頃の記憶と気持ち良くつながって「観て良かった」と思いました。  さて、採点ですが…一般的には【男の子向けのファミリー冒険映画の佳作】であって、6~7点といったところでしょうか。ただ、私の場合、幼い頃に本物と思ったコマ撮り特撮のインパクトを加えて8点を献上させていただきます。[ビデオ(字幕)] 8点(2015-09-20 18:13:18)《改行有》

24.  恐竜100万年 《ネタバレ》  私が4~5歳の頃、親戚の方が買ってくれた怪獣の本に、この映画の写真(ケラトサウルスとトリケラトプスが対峙している場面)が掲載されていました。幼かった私には本物にしか見えず「これってどういうこと?恐竜は生きているの?どうやって撮ったの?」と衝撃を受けたものでした。そのため、小学生になりTV放映で、実際に動いている場面を観たときの感激はひとしおでした。しかもTV放映では、人間関係や状況を説明するナレーションが入っており、わかりやすく最後まで観ることが出来ました。  ただし、小学生である私でも「人類が地球に現れたとき、恐竜はもう絶滅していたはずだから、本当はあり得ない話なんだよな…」ということは感じました。その後、歳を重ねるにつれ「過酷な原始時代を生き抜いた人々のドラマを、英語を喋らせずに表現するというのは、作り手としては挑戦し甲斐がある分野かもしれない。しかしそれだけではお客を呼べないので、ハリーハウゼンによる恐竜の場面を挿入したのだろうか?」と思ったりもしました。もちろん、この映画自体が、紀元前100万年(1940年)のリメイクであり、しかも、監督のドン・チャフィとハリーハウゼンは、アルゴ探検隊の大冒険(1963年)で既に懇意だったので、私の考えは思い過ごしかもしれませんが…。また“客寄せ”という意味では、女優・ラクエル・ウェルチの存在も大きかったんだろうな…と思います。  なお、DVDには、もし可能なら、TV放映時に準じたナレーションを副音声につけてもらえると、初めて観る人でもわかりやすいのでは?と思いますが、難しいのでしょうね…  さて、採点ですが、恐竜の場面だけを取り上げるなら大変素晴らしく10点にしたいところです。しかしドラマ部分は、人によって感情移入できる人と、できない人の差が大きそうな気がします。その点を差し引き、劇映画としてのトータルさという意味で考え、7点…いや、大甘で8点とさせていただきます。[地上波(吹替)] 8点(2015-09-20 18:08:28)《改行有》

25.  青い山脈(1963) 《ネタバレ》  まだビデオレコーダーが自宅に無く、録画というものが不可能だった学生時代に、深夜放送で観ましたが、私にとって3つの驚きがありました。   一つ目は、映画の内容についてです。主題歌は懐メロでお馴染でしたが、私は【山脈のような試練を乗り越えて幸せを掴む格調高い大河ドラマ】のようなものを連想していたのです。しかし実際は、田舎町で繰り広げられる偽ラブレターの是非を問うものだったとは…そのギャップに驚きました。真面目なテーマを扱っている一方で、明らかに観客の笑いを狙ったコミカルな演出が散りばめられており、最後まで飽きずに観ることが出来ました。  二つ目は、日活映画のイメージについてです。私が物心ついた頃から、すでに日活はロマンポルノ路線に入っていました。そのため「以前は、こんな爽やかな青春映画を作っていたんだ!」と大変、新鮮に感じました。  三つ目は、吉永小百合さんの役柄についてです。吉永さんも、私が物心ついた頃から【おしとやかな女性役】が定着していたため、活発なキャラクターが新鮮、というより、伸び伸びと自然な印象を受けました。浜田光夫さんとのコンビ作品も、この映画を機に観るようになりました。  その後、原作を読んだり、1949年版・1975年版をテレビ放送で観ました。1949年版は原作に忠実で、タイムリーに【これからの男女交際・民主主義に基づく新しい日本】といった理想を高らかにうたった作品だと思います。一方、1975年版は【真剣な眼差しで見つめ合う】といった真面目な恋愛ドラマ調の演出が強調されていました。見比べてみて「同じ原作でも、こんなに違うものなのか」と感心したものです。  さらに後年、1963年版はビデオでも再見し、当時のお正月映画として公開されたと知りました。老若男女が一堂に会し爽やかな笑いに包まれながら新年を迎えた当時の映画館の様子が目に浮かんだのと同時に、そうした位置づけの映画として、脚色・演出もピッタリだと、あらためて思いました。また、最近、某バラエティー番組で、高橋英樹さんが「三枚目役だったので、撮影当時は非常に抵抗感があったが、そのときの経験が役に立った」といったことをおっしゃっていました。私は高橋さんが熱演してくれたガンちゃんが大好きです!。  さて、採点ですが…一般的には“お正月映画”であって佳作レベルかもしれませんが、私にとっては【3つの驚き】と共に忘れられない作品です。大甘かもしれませんが、8点を献上しちゃいます。[地上波(邦画)] 8点(2015-08-29 21:36:54)《改行有》

26.  予期せぬ出来事 《ネタバレ》  空港を舞台に、様々な人々の人間模様が交錯する【グランドホテル形式の映画】。私は某映画館のリバイバル上映で観ました。しかも日本初公開当時のパンフレットも復刻しており、サラサラッと目を通した上での鑑賞。  その復刻パンフレットを読んで興味深かったのは【解説文】です。主演二人の紹介の後、製作者のアナトール・デ・グランウォルド氏の名前が挙げられており「私はかねがね【グランドホテル】のような映画を作りたいと考え、夢が叶った」という趣旨の文面が掲載されていました。また、映画解説者・淀川長治氏の評論もあり、その中で「脚本を担当したテレンス・ラティガンは、女優どうしがぶつかりあわないよう配慮した」という趣旨の文面が載っていました。  このように、当作品は「一流の役者を集め、衣装担当は、それぞれの女優さんにユーべル・ド・ジンバシイやピエール・カルダンといった一流のデザイナーを集め…後は、脚本は無難なものに。監督さんも卒なく現場を仕切って完成させてほしい…」とでもいうような【製作者主導】の映画と言えるのではないか…という印象を受けました。実際、鑑賞してみて「無難にまとまったお話だな。監督が自分の作家性を発揮すべく創りあげた作品とは、これほど違うとは…」とある種“勉強”した思いが残りました。  そして、今回、当サイトのレビューを拝読し、↓の【Oliasさん】がおっしゃっている『登場人物と役者を揃えた時点で、制作側が目的を達してしまった』は、まさに“言い得て妙”だと思いました。  このように【時代を越えて愛される名作】とは言えないものの…もし現在でも観る上でプラスの意味合いがあるとしたら…これはあくまで個人的な思いですが…【大空港:1970年】の鑑賞とセットになったときだと思います。【大空港】は、当作品と同様【空港を舞台にしたグランドホテル形式の映画】のはずなのですが、後続作品との兼ね合いで【パニック映画の先駆け・元祖】と誤解される場合が多いようです。DVDの宣伝文句もこの誤解を助長している印象を受けます。パニック映画として観た場合、人間模様は“パニックまでの単なる前置き”としか映らず「いつになったら、飛行機が飛び立って本題に入るのか…」とヤキモキが募りかねません。少なくとも私の場合はそうでした。  一方、まず【予期せぬ出来事】を観て「空港を舞台にしたグランドホテル形式の映画とは、こういうものなんだ」と認識した上で【大空港】を鑑賞すると【人間模様に加え、ラストにパニック要素を盛り込むことで娯楽色を高めた作品】としてスムーズに観ることが出来るのでは…と思うのです。  さて、採点ですが…これ自体では無難な作品という意味で“可も無く不可も無く”の5点だと思うのですが…【大空港を誤解なく観る上で役立つ】という意味合いをプラスし6点とします。製作者のアナトール・デ・グランウォルド氏からは「大空港の前座じゃない!無難につくるのだって大変なんだぞ!」と叱られてしまうかもしれませんが…。 *備考:【大空港:1970年】については、別途、レビューを投稿しております[映画館(字幕)] 6点(2020-05-30 17:01:21)(良:1票) 《改行有》

27.  大忍術映画 ワタリ 《ネタバレ》  TVシリーズ【仮面の忍者 赤影:1967~1968年】を成功させた監督・倉田準二さんと、脚本家の伊上勝さんのコンビによる【恐竜・怪鳥の伝説:1977年】の再見に対し、複雑な気持ちになったため、今さらながら、その埋め合わせのために観ました。  私も、長年、知識としては「①東映がTV進出を念頭に、漫画・ワタリを映画化。②そのままTVシリーズにしようとしたら、原作者の白土三平氏が映画の作風に激怒したために頓挫。③代わりの原作者として横山光輝氏を招き、TV化したのが赤影だった」と把握していました。その意味で、↓の【伊達邦彦さん】がおっしゃる通り、【赤影のパイロットフィルム】と考え、今回、初観賞しました。レンタル店でDVDを取り寄せてもらって観ましたが、さて、結果は…    確かに、“青影”を演じた名子役・金子吉延さんや、“白影のおじさん”を演じた牧冬吉さんが出演しており、かつ、特撮だけに着目すれば【赤影】を想起させる場面がたくさんありました。しかし「掟の秘密を知った者は始末する」というように登場人物達の命が次々と奪われていくストーリー展開は、断じて【赤影】ではないと思いました。かと言って、それなら【白土三平ワールド】を表現しているかというと…表面的にはシリアスなストーリーであっても、雰囲気は、当時の明朗快活な東映時代劇の作風が漂っており、中途半端さは否めないようにも思いました。  私にとって白土三平氏の作品の映像化と言えば、TVアニメシリーズの【サスケ:1968~1969年】と【カムイ外伝:1969年】です。仮に、これらのTVアニメが先に世に出ていれば、ワタリが東映で映画化されることは無かったのでは…と思われます。一応、【少年忍者 風のフジ丸:1964~1965年】というTVアニメシリーズを東映は手掛けているようですが、この時点から白土三平氏は、原作者として名ばかりの扱いだったようで…。  さて、採点ですが…上述の【恐竜・怪鳥の…】に4点を献上した私としては【恐竜・怪鳥の…】に比べれば、まだいいかな~とは思う一方、他のお二人のレビュアーさん達がおっしゃる通り、白土三平氏が激怒するのも無理は無いと思うので、プラス1点どまりの5点とさせていただきます。  そして、結局は、【恐竜・怪鳥の伝説】の再見に対する気持ちを埋め合わせるという、本来の観賞目的は達成されず、満たされない思いは【怪竜大決戦:1966年】の再見へと続くのでした…[DVD(邦画)] 5点(2018-08-16 21:52:11)《改行有》

28.  バンビ、ゴジラに会う  ↓の【あばれて万歳】さん及び、当作品の一連のレビューを拝見した上で投稿しました。  深夜番組・えびぞり巨匠天国(通称・えび天)は、当時、私も観ていました。司会の三宅裕司さんに、アシスタントで若手アナウンサーだった福島弓子さん(当時は、まさか、イチローさんとご結婚されるとは夢にも思っていませんでした)が、時々いじられながら進行していたものです。平成3年(1991年)に約半年強、放送されていた番組なので、あれから25年も経ったんですね…。  さて、この【えび天】は「アマチュアからプロの映像作家を発掘する」というコンセプトのもと、ゴールデンタイムの素人ビデオ番組で優勝・或いは高評価だった作品が、当番組の審査ではことごとく低評価だったのが印象的でした。そして、上映(発表)時間に3分間という制限が設けられており、出品者の中から「もう少し上映時間が長ければ…」という声が寄せられました。そのとき、審査員のお一人だった大林宣彦監督が引き合いに出したのが、この【バンビ、ゴジラに会う】だったのです。大林監督は内容の概要を紹介しながら「3分にも満たない時間で、言わんとしていることが凝縮されている。これこそが作家性です。大切なのは時間の長さではありません」という趣旨のお話をされていました。  このお話だけに影響されたわけではありませんが、私は当時、別途、【ぴあ・フィルムフェスティバル】や【イメージ・フォーラム】などで、自主映画や実験映像を数多く観に行きました。その結果【一般の人=役者さんの演技や魅力・ストーリー・脚本・キャラクター性といった【劇】に焦点を当てて、まさに“劇”映画を観る人】と【映像作家志向の人】とでは「面白い・優れている」の視点が全く違うことを思い知らされました。それでも、私は当作品を観る機会に恵まれずにいました。  そして、当レビューにより、YouTubeで鑑賞可能と知りました。↓の【皮マン】さんには申し訳ないですが、無料で(正確にはインターネット代はかかっていますが…)ようやく観ることが出来ました。想像では、バンビがもっと楽しそうに跳ね回っている姿をイメージしていたのですが、それ以外、映像のクオリティ(チープさも含みます)やインパクトは予想通りでした。長年の願いが叶い、当サイトに感謝申し上げます。率直な印象は「一般の商業映画・娯楽映画・劇映画でも、その根底には、いずれも当作品のような【作家性】が潜んでいるのかもしれないけど、少なくとも当作品だけを観て、一般の人が面白い・優れていると感じることはないだろうな…」ということでした。その一方で「映像作家志向の人達にとっては、不朽の名作なのではないだろうか…」とも思いました。そのため「一般的な劇映画と、映像作家をめざす人達が面白いと感じる作品との違いとは何か」を考えるなら、観て損はしないかもしれません。逆に言えば、そのようなことを考えないで観ると、損をした気分になるのも確実ではないか…と思われます。もっとも、現在ではCGによる表現がポピュラーになり、自主映画や実験映像に関する評価の視点も様変わりしているかもしれませんが…。  さて、採点ですが…観る人によって両極端に分かれるかな~と思いつつ、とりあえず当サイトの採点基準に則り「可も不可もなく」で5点とさせていただきます。そして最後に…個人的には、何よりも当作品をしっかりと登録している当サイトの懐の大きさに感服いたします!。[インターネット(字幕)] 5点(2016-11-23 20:16:06)(良:1票) 《改行有》

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