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プロフィール
コメント数 43
性別 女性
年齢 59歳

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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順12
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21.  ノルウェイの森 《ネタバレ》 原作は若い頃に読みました。当時は直子に完全移入で滂沱の涙を流したものですが、流石におばちゃんとなった今は誰にも共感出来まへん(苦笑)。ただ、「そーだよな、だからハルキ・ムラカミは世界で読まれるんだよな」と改めて確信したのですね。登場人物に感情移入はしないけど、この人が描こうとしているコトには揺さぶられる。恋愛をこういう風に描く作家って日本にはいない気がするのですね。なんとなくヨーロッパ的な感じがする。 なにしろ生々しい性愛が描かれている作品なんですけど、自分が生きている世界に対して漠とした不安や不確かさを抱いてる、若い時って誰でもそんな時期があると思うけど、ここに出てくる人たちは皆そういう不安定さの中でもがいてる感じ。まぁ悩み方はそれぞれで、それに対する対処(ふるまい)の仕方もそれぞれなんだけど、1番ストレートに悩み苦しんでるのが直子。彼女の苦悩って別に「不感症」がどーのって話じゃなくて、「濡れる」か「濡れない」か、その行為(現象)一つひとつに「意味」を求めてしまう、そういう「生き方」の問題だと思うのです。 世の中っていうのは「記号」の連なりとも言える訳で、この世に存在するものは全て、人もモノも自然もみんな世界に立ち現われている姿は境界の曖昧な「なにものか」でしかないけれど(表象というものですかね)、人間は言葉を持っているがゆえに全てを概念化できるし、またそうしなければ(たぶん)生きていけないと思う。言語化して意味を付与することで安心できる。普通の人は、そうやって言葉を獲得してモノゴコロついた時から、ごく“自然に”世界を言語化し抽象化して捉えていると思うのだけど、それって「記号」を「記号」のまま理解して納得して了解しているってことなのかなと。「好き」も「セックスする」も記号として普通に意味が想起される行為だから、普通の人は何もひっかからないで、所謂「恋愛」の手続きとか流れとして捉える訳だけど、村上春樹においてはこういう「記号」をいちいち解体しちゃうというか、記号からありきたりの意味を引き剥がしてみせるというか、本当の世界はこんな白々しく空疎な記号の連なりなんかじゃなくて、もっと生々しく確かな手触りがあるものなんじゃないかって、そういう手応えを求めているように思えて仕方ないのですね。だから物語としては、表面的に展開している「出来事」と、それが「意味すること」との間にすごく距離を感じさせる。当然、登場人物たちの感情や言動も、目に見えてるオハナシから想起され得るものとは違う。“愛”というものが確かな実感のあるものでありながら、その実体はどこまでも不鮮明かつ不確かなものであって、こんなに「記号」として便利なものはないし、「記号」として役立たずなものも無い。世界を問い直す作業において、この“愛”ってものはかなり優れたテーマなんじゃないかなぁと思えるのです。 さきほど、直子の苦悩は「生き方」にあると書きましたが、彼女は世界に対してそうやっていちいち「意味」を問いただし、自分の肉体や生理現象にすら「答え」を求めてしまうものだから、とても身が持たないのですね。映画館で観た後、私は手帳にこんな走り書きをしました。 「“問い”は世界への呼びかけ。挑戦。ノック。ノックし続けると世界はひび割れ崩れ落ちる。直子はそうやって世界を壊し自身を壊したのだ」 対する緑ちゃんは「意味」を否定する存在というか、直子のような強迫的な「意味づけ」を「無意味化」してしまう女の子。直子がタナトス(=死)志向の女性で、緑はエロス(=生)を象徴する女性。ワタナベは直子に身を絡めとられつつも、緑の存在があったればこそ、「世界」をそのままに引き受ける力を得たんじゃないか。戦うのではなく、しなやかに受け止める。生と死の「あわい」に生きる男のオハナシ。松ケンは良かったね。[映画館(邦画)] 8点(2017-07-24 22:36:23)《改行有》

22.  お!バカんす家族 《ネタバレ》 この作品、別のサイトではものすごく評判悪かったんですよねー。 そりゃ、まったく笑えない部分もあるし、余りにも品がないとか、配慮に欠けるとか、不快感を覚える人もいるだろうなーというシーンもたくさんあるので、快・不快の天秤が「不快」の方にドンと傾いちゃったら全くダメなんでしょう。 自分はもともとアメリカのコメディが好きで、デイヴ・スペクターのジョークも笑っちゃう奴なんで、この「くだらなさ」はツボりました。脳みそスカスカですいません・・・。 アルバニア製のレンタカーのリモコンが謎のマークだらけで「うさぎ」のマークを押したらバンパーが落ちるとか、「ロケット」を押したら椅子が回るとか。ホント意味不明(笑)。うーん、こうやって説明すると幼児的な発想なんですが(汗)。でも、なんか笑っちゃうのです。状況も状況なので。 韓国語のカーナビも笑っちゃう。ずーっと絶叫調って。韓国っていうか北朝鮮っぽい?(笑) ラフティングのシーンも可笑しかった。ガイドさんがものすごーいお調子者で冗談ばっかり言ってたのにボートに乗る直前に婚約者にフラれて、傷心のままボートに乗り込んで、ヤケになって急流の方に舵をきって主人公一家も死にそうになるっていう(笑)。 基本、自分が好きなのはこの手のバカバカしいネタなんだけど、アメリカのコメディではデフォルトな尾籠(びろう)ネタもポリティカル・コレクトネスなんか知らんがなって感じの際どいネタも、「あー、アホだなぁ」って生温かく見逃せるので、全般的に好印象のまま見終わったのでした。 個人的には大好きな作品ですが、モノ好きな人にしかオススメしません(苦笑)。[DVD(字幕)] 7点(2017-07-24 21:03:55)(笑:1票) (良:2票) 《改行有》

23.  MILES AHEAD/マイルス・デイヴィス 空白の5年間 《ネタバレ》 マイルス・デイヴィスが引退した1975年から数年。 健康状態の悪化により入退院を繰り返しているうちに、コカインやアルコールなどに 溺れて生活は荒み切っていたという。 それでも、音楽に対する情熱は冷めずにいて、ひっそりとスタジオ入りして セッションを行った事もあるらしい。 本作はそんな「幻のセッション音源」をめぐる騒動を主軸に、現在と過去を行き来しながら マイルス・デイヴィスという偉大なるミュージシャンの姿を描く。 個人的に気に入ったのは、ありがちな伝記物語になってないところ。 類まれなる才能ゆえに早くから頭角を現し、時代の寵児になって、でもドラッグに溺れて、 愛する女性に支えらえ&愛想つかされ、そんな彼の晩年は悲しい色やねん~的な。 ぜんぜん、そういうのと違いますー。 レコード会社や野心家のプロデューサーらがこぞって狙う「幻のテープ」。 これがマクガフィンとなって映画を転がし、ユアン・マクレガー扮する音楽ライター (見た目ふかわりょう)とのコンビが、バディムービー調でちょっと弾む。 「スケッチ・オブ・スペイン」のジャケットが飾られたレコード会社のエレベーターの中から するっと過去に移動したり、転んで床に倒れこむ人物のマッチカットで現在に戻ったりする 映画のマジックが楽しい演出も個人的に好き。 演奏シーンと回想シーンのつなぎ方や、時間と場所の飛ばし方なども手際がよくて、 編集もイイと思いますね。 あとは、とにもかくにも音楽です。演奏シーンはマイルスの音源を使っているのが殆どで、 聞き惚れてしまう。特に彼のファンでもなかった自分でも思わず身体が揺れる(笑)。 特にラストのライブ・シーンのカッコ良さったら!! もしやと思ってエンド・クレジットを確認したら、やっぱりハービー・ハンコックと ウェイン・ショーターが参加していました(泣)。 ドン・チードルも嗄声のボソボソ喋りで役作りを頑張ってた感じ。 最後のステージなんて、すごいサマになってて震えます。 音楽ファンの方にはオススメ。[DVD(字幕)] 7点(2017-07-22 23:20:40)《改行有》

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