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プロフィール
コメント数 1000
性別 男性
年齢 60歳
自己紹介 レビュー数が1000に達したということで、活動を停止します。(今のところ)仕事がひじょうに忙しいので、映画を楽しむゆとりがありません。落ち着いたら再開するかもしれませんが、とりあえず未定です。

皆さま、ありがとうございました。縁があったらまたお会いしましょう。

※変更要望は出すかもしれません。

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381.  コレクター(1965) 《ネタバレ》 この映画、やはりテレンス・スタンプに尽きますなぁ。あのイっちゃった目つきがこわい。「愛している」と言いながら、相手をたいして信用せず支配しようとするのは、結局愛しているのが自分自身だけだからでしょう。題材からすると下世話な話にも持って行けますが、サリンジャーやピカソを使ってハイブラウな雰囲気をかもし出しています。原作者がイギリス人であることを考えると、イギリスでの階級間の違いが表現されているのかもしれません。そういったあたりにも文芸的な香りがして、俗なショッカーとは一線を画していたのが、ひとつの魅力でした。[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-06-24 22:52:49)(良:1票)

382.  ゴジラ(1954) 久しぶりに見ました。この頃の映画の常として、時間が比較的短い(その中では長い方かも)。なので特に前半はポンポン話が進みます。このテンポ感がいい。ムダな説明を省いて観客にちゃんと話を理解させるところが、本多演出の真骨頂でしょう。 内容的には改めて言うことはないですが、一部大仰な演技のところがあり、全体がリアルなタッチで描かれているだけに、妙に浮いてしまっていたのが残念でした。しかしそれ以外は、今見てもよく作ってあるなぁと感じさせます。 それにしても、子供の放射能を本当に測定するような時代が来るとは、考えてもみませんでした。最後の山根博士の台詞にあるように、21世紀のゴジラもあれが最後の一匹というわけではなさそうです。そう考えると、この作品の存在意義は60年経った現代でもあるというか、ある意味時代がゴジラに追いついてきたと言えるかもしれません。なんという予見性か。〔レビュー600本目〕 [2014年06月13日追記]劇場で「60周年記念リマスター版」を鑑賞してきました。映像はもちろんのこと、音声が非常にクリアになっていて感動的でした。現在では機器の性能が向上していますから、音に関しては初公開時以上かも。リマスター版制作に拍手を。[DVD(邦画)] 9点(2014-06-13 22:14:53)《改行有》

383.  春との旅 途中で退屈してしまいました。映像的にはロングで長回しを多用したり、最後のクレジットでも隅っこに名前を出したりと、いろいろと凝っているのですが、どうもそれがワンパターン。変化に乏しいです。柄本明との兄弟喧嘩の時だけはアップの連続で、対比は出ていましたけど。それに比べて音楽は凡庸すぎて、これも退屈の一因。特に序盤は、台詞のないところは感傷的な音楽の垂れ流しで、つかみがあれではダメでしょう。アートを気取った映像とはえらい違いです。お話としては感動的なのかもしれませんが、そう感じる部分は特にありませんでした……。[CS・衛星(邦画)] 6点(2014-06-13 22:08:31)

384.  グランド・ブダペスト・ホテル 《ネタバレ》 普通に面白かった。一応ミステリー仕立てですが、むしろグスタヴとゼロとの師弟愛が根幹にあるようでした。それに殺人やロマンスがからみ、時にはアクションがあったりとサービス満点で、なかなか楽しめました。コメディとしてはブラック・ユーモアの味が強く、その意味ではそれほど笑えるところはありませんでした。撮り方や音楽の使い方にクセがあり、そこで好みが分かれるかもしれません。基本的には気楽なエンターテインメント作品だと思いますので、私は合っていたと思います。[映画館(字幕)] 7点(2014-06-12 19:57:50)

385.  天井桟敷の人々 《ネタバレ》 見るのはたしか3回目になりますか。実はNHKの放送でしか見たことがありません(トホホ……)。 それはともかく、基本的にメロドラマ風ですが、話の要点としては「世界は舞台、人はみな役者」ということなんでしょうね。しかも演じている芝居が、当人たちにとっては悲劇でも、第三者的には喜劇になってしまうという……。それを観客に示すのがラスネールの役まわりですが、そのためかどうかこの人の行動原理が今ひとつよくわからなかったのが残念です。とりあえずは、バティストのパントマイムやフレデリックの「オセロ」が、見ごたえがありました。パントマイムの役者と、やたらと喋りたがる俳優という対比も面白い。数々の台詞も、なかなか洒落ています。ガランスをめぐる恋のさや当ては、まああんなものでしょう。あれはあれで面白味がありますが、やはりちょっと古めかしいという印象を受けました。 ガランス役のアルレッティは、たしかに少々トウが立っていますが、かなり魅力的だと思いますよ。美人かどうかという問題ではなく、人間的な魅力でしょうか。[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-06-09 18:34:37)《改行有》

386.  私は殺される(1948) 《ネタバレ》 いわゆる「巻き込まれ型サスペンス」ですが、ちょっと予想とは違った話の展開をしました。主人公の女性は、心臓が悪くてほとんど寝たきり。電話が外界とつながるほとんど唯一の手段です。で、電話が混線して今夜殺人が行われるという話を聞いてしまい、さあたいへんと騒ぎ出すのですが……。なんと、この件はあまり長く続きません。それより、主人公の夫がなかなか帰らないことからあちこち電話をかけ始め、主人公の知らなかった事情がわかってくることになります。 電話で話す相手が、次々と情報を寄せてくれます。そのところは回想形式になっていますから、全編回想の連続。そのためか、全体を通して見るとわかりにくい部分もありました。字幕も関係しているのかもしれません。なにしろ主演のバーバラ・スタンウィックをはじめ、かなりの人物が早口でまくしたてますから。それはともかく、何も知らない主人公と同時に観客に情報を与えるというのは、なかなかうまい進め方です。説明調になりがちなセリフも、相手が主人公に説明しているわけですから、不自然さを免れています。通常のミステリーもののように、情報を集めて推理するわけではなく、情報が集まってきて事態の全体像が浮かび上がってくる構成です。全部が全部関係のある情報なので、都合がよすぎる感じですが、そこは仕方がないでしょう。 それ以外にも少々疑問点はありますが、最後の盛り上げ方など堂に入ったもので、それなりに楽しめます。ただ、この邦題はいただけません。[DVD(字幕)] 6点(2014-06-04 18:11:27)《改行有》

387.  いつでも夢を(1963) 歌謡曲を題材にした映画ですが、内容的には同時期の『キューポラのある街』や『上を向いて歩こう』と同じく、働き学ぶ若者を描いた、社会派的作品。その点ではまったく定石通りなので、面白味は少ないです。橋幸夫演じるトラックの運転手がチャキチャキの江戸っ子気質で、シリアスな浜田光夫らに比べていいアクセントになっていました。あと、松原智恵子がクレジット3番目なのになぜか出番が少なく、それも少々不満でした。まあこの映画でいちばんの見どころは、当時の東京の風景でしょうね。[CS・衛星(邦画)] 6点(2014-06-04 18:11:01)

388.  刑事マディガン 《ネタバレ》 同時期の刑事物としては『ブリット』や『フレンチコネクション』がありますが、それらと同じリアル志向の作品。しかもその点では、この2作を上回っています。警察官をあくまで人間として描き、家庭での問題を扱っています。生活人としての描写は『ブリット』にもありましたが、本作の方が扱いが大きく、むしろ作品のテーマとなっているフシがあります。愛妻家のマディガンに対し不倫をするラッセルという具合に、それぞれの対比もうまくつけてあります。派手なカーチェイスもなく、リアル派としてはハイレベルに仕上がっています。 あと、マディガンに誤った情報を流す男のエピソードが印象的でした。淋しさからニセ情報を流す男、それを知りつつ「また頼む」と酒をおごってやるマディガン、男気を感じさせるいい場面です。そのマディガンも、家では妻に手を焼く普通の夫であり、この公私の違いが彼をよりいっそう魅力的に見せていました。なかなか秀逸な、「刑事を主人公とした人間ドラマ」でありました。[CS・衛星(字幕)] 8点(2014-05-30 22:24:39)《改行有》

389.  潮騒(1964) 《ネタバレ》 これはもう、神島でロケをしたのが技ありで、おそらくはあそこでしか撮れないであろう雰囲気・空気感が映像からにじみ出ています。浜や漁に出かけるシーンでは、ドキュメンタリーのようなリアル感を漂わせていました。おそらく屋外の場面は全部ロケでしょう。室内はセットかもしれませんが、違和感は感じませんでした。 ストーリー的にはやや不満な部分もありますが(千代子の扱いなど)、清川虹子や菅井一郎など脇役陣の活躍で見られるものとなっていました。森永健次郎の演出も、派手さを抑えたところが文芸作品らしく、よかったと思います。ギターを使った音楽は微妙。タイトルバックなどはよかったのですが、あれで全編押すのは無理があったようです。[CS・衛星(邦画)] 7点(2014-05-28 21:56:50)《改行有》

390.  上を向いて歩こう 《ネタバレ》 世界的な大ヒット曲を元に、よくこんな映画が作れたな、というのが正直なところ。もっともひどいのが浜田光夫が演じている良二で、単純で身勝手なアホとしか思えず、主役格なのにまったく魅力が感じられません。九ちゃんのトラックを盗んで大破させたのもひどいが、九ちゃんが届けたドラムを見たとたん、それまでのことはすべて忘れたかのように大喜びでドラムを叩きまくるというのは、人間性を疑ってしまう。これで友達がいるというのは不思議なものだ。あとの主人公のうち、九ちゃんパートはいちばん見られます。高橋英樹の健ちゃんは、ノミ屋が大学をめざすという設定は面白いのですが、ちょっと騒々しすぎるか。終盤喧嘩のアクションに持っていこうとするのは強引で、とってつけたようなかんじ。 ところで吉永小百合のフィルモグラフィーを見ると、この年は『キューポラのある街』や『若い人』にも出演していて、女子高生役が定番だった頃です。が、本作で演じている紀子は学校に行っている様子もないし、働いているようにも見えない。はっきり言うと、生活というものをまったく感じさせない。そんな彼女の言葉で最後にすべてが解決されてしまうというのは、作中で他の人物を超越した、ある種“神”のような役割を与えられているように思われます。それなら生活感がないのもうなずけますし、最後の演出も合点がいきます。しかし、生活感あふれる九ちゃんや健に対して“天の声”でご託を並べても、まったく説得力がありません。この点で大失敗でしょう。[CS・衛星(邦画)] 4点(2014-05-23 18:13:14)《改行有》

391.  銀座の恋の物語 《ネタバレ》 一応恋愛ものですが、夢をめざす青春ものの要素もあり、そのコンビネーションはよかったと思います。トランペットを吹く青年も、ありがちですが効果的でした。ただ、後半ジェリー藤尾の行動がややご都合主義的になったのは残念。あくまで青春ものはおまけの要素ということでしょうか。さらにそのおまけとしてついてくる(?)江利チエミの使い方は少々もったいないかも。だいたいこの映画、脇役に味のある人をそろえていますが、正直そんなたいそうな映画かいな、とも思います。ラブロマンスとしては、後半の記憶喪失が少々強引ですが、記憶が戻るきっかけが気が利いていてよかったです。これまで見た蔵原監督の作品では一番見られましたが、どれもいまいちまとまりがないのは、この監督の好みなんでしょうか。 それはともかく、いちばんの見どころは、メガネをかけてハツラツとした和泉雅子だったりして。あと、浅丘ルリ子の髪型がサザエさんにしか見えないんですが、これはやっぱり江利チエミが出ているからでしょうねぇ。[CS・衛星(邦画)] 6点(2014-05-21 23:05:54)(良:1票) 《改行有》

392.  リトル・ダンサー 《ネタバレ》 評判がいいようですが、まあ「普通にいい映画」というところ。最大の問題点はビリー君の父と兄で、どうもこの2人に親しみが持てない。これに関してはイギリスの炭坑問題というのがネックで、ストを破って仕事に出るのがどれほど大ごとなのか、はっきり言って全くわかりません(単に「知識」として理解しているのでなく、その「心情」が計り知れない、ということ)。なので、肝心の家族関係のエピソードではたいして心が動きません。ウィルキンソン先生母子とかマイケル君など、それ以外の脇役はなかなかよかったんですが……。 あと、ビリー君のダンスはワイルドでいいのですが、果たして彼は踊っていて楽しいのかどうか、そのあたりにも疑問符がつきました。[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-05-15 18:18:52)《改行有》

393.  悪魔の手毬唄(1977) 《ネタバレ》 原作は結構長いのですが、うまくまとめてわかりやすくしていたと思います。というか、むしろわかりやすすぎ。調べていくと最後には恩田幾三と神戸にたどり着くので、過去の事件については見当がつきやすいでしょう。そこから現代の事件もわかろうというもの。途中で観客に真相が見抜けるというのは、前作『犬神家の一族』と同じです。それにしたって、動機は弱いけど。 が、今回は、ストーリーを追うのに手一杯で、人物描写はそれほど深みがない。仁礼家と由良家の対立とか因縁もあまりピンとこないです。ドラマ部分に関しては磯川警部に一任したようで、金田一との交流とか(一緒に自転車に乗るシーンがイイ)、リカさんへの思慕とか、その辺りが見どころでした。若山富三郎をキャスティングすることで、ドラマとしても見られるものになったかなと。岸恵子があんな田舎の旅館の女将というのは、まったく合ってないと思います。[CS・衛星(邦画)] 7点(2014-05-12 20:17:10)《改行有》

394.  櫻の園 -さくらのその- (2008) 《ネタバレ》 こういう作品は嫌いではないのですが、いかんせんすべてが薄味。人物も個性を際だたせるところまで行っていないし、ストーリーも淡々としていて、いろいろある割には盛り上がりもない。稽古をしている場面にしても、みんなで作ろうという気概や楽しさが伝わってこない。これはシナリオも関係あるでしょうが、とりあえず監督にやる気が感じられない。完全に投げてるでしょ。唯一よかったのは、野外劇場で次々と台詞を朗誦する場面で、それもこの作品自体がチェーホフの『桜の園』をモチーフにしているということがわかって面白い、ということにすぎない。 とりあえず、違う人に監督してもらいたかったですね。それならここまでひどくなるとは思えません。[CS・衛星(邦画)] 5点(2014-05-08 21:48:15)《改行有》

395.  夜霧よ今夜も有難う 《ネタバレ》 見ればわかりますが、『カサブランカ』が元ネタ。前半はそれなりに換骨奪胎してうまくいきそうなのですが、やはり日活はアクションものでなければいけないらしく、ヤクザか何かを使っての暴力描写、果ては撃ち合いとハデなこと。おかげで、肝心の(?)三角関係の方は今ひとつ盛り上がらず。作劇の方も、無辜の女の子が殺されたりしてなかなかハードボイルドですが、後味が悪いです。どうもアクションを取り入れて、かえって安っぽくなってしまった感じ。[CS・衛星(邦画)] 5点(2014-05-07 21:36:50)

396.  真剣勝負 《ネタバレ》 内田吐夢監督、宮本武蔵五部作の番外編ということなのですが、見てはいけないものを見てしまった感じ。前半はまあ悪いとは思いませんが、梅軒一味が武蔵を襲うあたりから、グチャグチャになってしまいます。武蔵は乳飲み子を盾にとるし、梅軒夫婦はわめき散らすし、製作側には意味がありそうなストップモーションなど、見苦しいとさえ思えてきます。東映のシリーズでは沢庵和尚役の三國連太郎が梅軒を演じているので、違和感も大きい。どことなくアングラを思わせる作りで、そういうのが好きな人には貴重かもしれません。[CS・衛星(邦画)] 4点(2014-05-06 16:35:41)

397.  未知との遭遇/ファイナル・カット版 《ネタバレ》 オリジナル版は公開時に見ましたし、その後テレビ放送でも見たはず。しかしその後スピルバーグに対する関心がなくなったので、『特別編』は見ていません。ということで、久しぶりの再見だったわけですが、かなりのシーンを覚えていました。見る前は忘れていたと思っていたのですが、いざ始まると見覚えのある場面がゾロゾロ。やはり若い頃に見た映画の方が、強く印象に残るようですね。 さて、再見してまず思ったのは、ストーリーがあってないような映画だったんだな、ってこと。むしろ映像を楽しむ作品で、そういう点は非常に成功していると思います。むしろ30年以上前によく作ったなと思いますが、もしかしたらリマスターされたりしているのでしょうか。 一方、バリー坊やが連れ去られるあたりの演出が昔の怪奇映画もどきで、そぐわない感じ。スピルバーグの趣味が出たんでしょうが、やり過ぎで全体から浮いているという気がします。また、ロイがデビルタワーの模型を作ろうとする場面も、かなり極端な描写になっています(窓から流しに押し込むというのがどうも……)。これは最後の展開に合わせるために必要だったのでしょうが、やはり無理やりで浮いてるという感じ。こういうあたりが残念でした。それにしても、あのラストはウルトラQの「あけてくれ!」と同工異曲だったようですね。 ということで、多少不満は残るものの、子供の頃UFOや超自然現象関係の本に親しみ、木曜スペシャルの矢追純一番組を心待ちにしていた世代としては、無下に低い点数はつけられないものです。[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-05-05 11:18:33)《改行有》

398.  8月の家族たち 《ネタバレ》 某映画館の割引チケットを持っていたのですが、いつまで待っても見たい映画がかからない。これならまだ見られるかと思ったのですが、思いっきり地雷でした。もう「千円返して~♪」と歌いたい気分。 家族の間の不毛な言い争いを見せられただけでしたね。しかも話が進むにつれて、次から次へと問題が明らかになる。ここまで連続すると、ご都合主義もいいところ。私がもっとも嫌う「不幸のバーゲンセール」系の作品でした(ただし本作では、不幸というのはちょっとニュアンスが違いますが)。これなら、ワイドショーや週刊誌のネタにされてる話の方が、まだしもと思います。とにかく登場人物ことごとくに親しみが持てないし、他人事ととしては、まったく興味のない話ばかりが続きました。 これを見て高く評価しそうな人は、主に2種類に別れるでしょう。作中人物と同じような経験をして“身につまされる”タイプか他人(特に親族)が問題を抱え、罵りあうのを楽しむ“他人の不幸は蜜の味”タイプか。幸いにも、私はそのどちらでもなかったようです。 それと、これは「コメディ」なんでしょうか? アメリカ人はこれを見て笑ったりするんでしょうか。まったく理解できませんね。笑ったりするのだとしたら、背中になにやら薄ら寒さを感じます。[映画館(字幕)] 5点(2014-05-01 11:05:41)(良:1票) 《改行有》

399.  エル・シド 《ネタバレ》 カトリックのスペイン人とムーア人との争いかと思ったら、キリスト教徒同士で延々と争っていて、なんだかなぁという感じ。しかも人物の思考経路が単純すぎて、行動が短絡的に思われます。恋人が父の仇とか、けっこう複雑に悩む状況だと思うのですが、そういうところは見られません。そのあたりが、私にはむしろ「アメリカ的」と映りました。この単純さのため、話はわかりやすいですが深みが感じられず、重厚な歴史大作風ですが、いくぶん薄っぺらい作になってしまいました。戦闘場面はなかなか見せましたが。 出演者では、ソフィア・ローレンはさすがにスターの存在感がありましたが、それよりもジュヌヴィエーヴ・パージュの王女様が印象的でした。ミクロス・ローザの音楽はさすがに『ベン・ハー』を連想させすぎて、悪くはないですがちょっとどうかと思います。[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-04-30 10:57:48)《改行有》

400.  細雪(1983) 《ネタバレ》 これも久々に劇場で鑑賞しましたが、とにかくすばらしいのひと言。映像面はもちろんですが、科白回しが絶妙。古式ゆかしい大阪言葉から生まれるリズムが、とても心地よい。ああいう言葉から日本独特の七五調が生まれたのかと、勝手に納得しました。市川作品では、2人の人物が言い争うとき、その2人を素早く切りかえすという演出がしばしば見られますが、本作ではそういう場面はありません。そういった激しさは似つかわしくない言葉なのです。そんなやまとことばの美しさを堪能できました。 物語的には、昭和十三年という激動の時代に、旧家4姉妹の変遷をうまく重ね合わせています。姉妹4人とも好演ですが、特に雪子役の吉永小百合。雪子というのは何を考えているのかよくわからない人だったのですが、物語を通し最後に至って、人の心を思いやれて、なおかつ頭がいいという人物像が浮かび上がってきます。彼女のお見合いが話を進めているようなところもありますし、実質主人公でしょう。とらえどころがなさそうで実は奥が深いという雪子を、吉永小百合がみごとに演じきっていました。 そして、最後に幸子がつぶやく「いろいろあったけど、結局なんも変わってへんな」という科白。もちろん、あれだけいろいろあったのだから、何も変わらないわけがありません。でも変わってほしくないという人の哀しさがにじみ出てしました。しかし案外、人間というのは本質的なところでは変わらないのではないかという期待も含ませているように思われます。いずれにせよ、すばらしいドラマを締める印象的な科白でした。 今回見直して、こういう映画の魅力を味わえる日本人に生まれてよかったとつくづく思います。ふだんはそんなことはまったく考えたりしないのですが。そんな映画を製作してくださった皆さまと、再び鑑賞する機会を与えてくれた「午前十時の映画祭」に感謝を。[映画館(邦画)] 10点(2014-04-29 11:31:33)《改行有》

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