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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
401. パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト 《ネタバレ》 だらだら。本題に入るまでが長い長い。本題に入ってからもだらだらしています。 クラーケンやデイヴィ・ジョーンズ登場あたりから楽しくなってきましたが、島でのひと悶着で再び失速。 『いったいいつまで元気玉を作っているんだ。』という、某アニメの展開の遅さを思い出します。 この作品で面白いのは映像だけ。魚人海賊団のビジュアルはかなり好き。砂浜を駆けてくる様子は、日本の特撮ヒーローものと変わりませんが、昭和世代の私はこーゆーいかにも『怪人』って感じのディフォルメに弱いです。 そしてクラーケンの迫力。これはいい。 けど、それ以外にこの映画の良さってほとんどないです。 何よりストーリーが決定的につまらない。 ブラックパール号を手に入れるため、デイヴィ・ジョーンズと自分の魂を駆けて取引をしておいて、期日がきたら踏み倒そうとするジャック・スパロウ。個人的な問題に、無関係の仲間を巻き込み、結果多くを死なせてしまう。 更には前作で築いたジャック・スパロウ、ウィル・ターナー、エリザベス3人の絆をぶち壊すようなストーリーにがっかり。 私が前作で感じたジャック・スパロウの魅力。それは、小悪党ながらも頭のキレや、仲間想いの優しさを垣間見せるヒーロー性。それがこの作品ではもはや小悪党に成り下がって悲しい。 なのにラストはみんなで『ジャック・スパロウを助けるためなら世界の果てでも何でも行ってやる。』という異常なテンション。 台本にそう書いてあるから、そう盛り上がっただけみたいなノリで、まるでついていけません。 これぞ『看板』『キャスト』『CG』におんぶにだっこの凡作代表。 それに、せめて次の作品につなげるとしても、複数のエピソードのうち、一つくらいは決着をつけてほしい。 例えば、『苦戦の末クラーケンはみんなで何とか倒すことができた。でもその結果船は大破し、ジャック・スパロウは行方不明に』ぐらいであれば、まだ納得します。 そもそも、ドラマは3~4ヶ月くらいで一応完結まで見られるからまだ良し。ですが映画は次の作品が1年後とか2年後とかそれ以上。だからこそ、昔の映画はすべて完結させていたわけですし、それが映画というもんでしょう。 余命いくばくもない少年がいたとして、「パイレーツ・オブ・カリビアン」の大ファンで、 「 シリーズを最後まで見るのは無理だけれど、せめてこの『デッドマンズ・チェスト』だけは生きているうちに家族と見られて良かった・・。 」 と映画館に無理をおして家族と最後の映画鑑賞に行き、この結末を見せられたら絶望しませんか。 と、私は続編ありきの映画に全面的に反対するわけではありませんが、最低でも3ヶ月以内に次の作品を公開すべきだと思っている次第です。[ブルーレイ(字幕)] 5点(2017-05-08 02:05:39)(良:1票) 《改行有》 402. Mr.インクレディブル 《ネタバレ》 ヒーロー行為が違法行為になるという、今まであえて誰も踏み込まなかった領域に、ためらわず踏み込みましたね。 言うなれば、これは『ビルを壊したウルトラマンに損害賠償を請求する。』というアイデア。 いやー、面白いですね。これ。最高です。 誰にも見つからないように隠れてコソコソヒーロー活動。そこにあるのは『正義感』だけではない。過去の栄光を取り戻したい自分がいる。でも家族の生活も守りたい。そこへ追い討ちをかけるかのように、自分のせいでダークサイドへと堕ちてしまったアナキ・・じゃなかった、かつてのファン。切ない。ただのエンターテイメントには収まらないドラマ性が、この作品にはあります。 前半から中盤にかけては、逆風、逆境の連続で、見ているだけで気持ちが疲れちゃいそうになりますが、そこを暗くなりすぎず、軽快なテンポで次々と見せていくのはさすがピクサー。 そしてこのたまりにたまったもどかしい気持ちは、終盤へのカタルシスへと昇華されていくのです。 完璧です。 後半はインクレディブルファミリー大活躍。 スピード感あふれるアニメーションで繰り広げられる超能力バトル。待ってましたとばかりに駆け回るダッシュ。私はかれのダッシュシーンが相当のお気に入り。ラストでジャックジャックが何かやってくれそう、というのも予想通り。 こちらが期待するストーリーを期待以上のアニメーションで楽しませてくれるエンターテイメントの傑作。 『ジャックジャックアタック』という特典映像もかなり面白い。その面白さは本編を超えるかも・・ 久しぶりに永久保存版でブルーレイディスクを購入しようと思う1本です。[ブルーレイ(吹替)] 10点(2017-05-06 02:56:56)(良:1票) 《改行有》 403. パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 《ネタバレ》 ゆるゆるアドベンチャー。 ゆるい主人公。ゆるい海賊。ゆるい海軍。 ディズニーだから仕方がありませんね。 子供向けなのは間違いないと思います。そして盛り上がらない。決定打に欠けると言ってもよい。 決して面白い作品とは言えないです。 アドベンチャー要素も薄い。 せっかくの『海洋アドベンチャー』なのに、どちらかと言えば『てめー裏切りやがってむかつくんだよ。』的な、人と人との因縁が中心のストーリー構成。いや、それはまだ良いのですが、恋愛要素が間違いなくこの物語に水を差している。 『呪いをかけられた海賊たち』っていう発想は面白いのです。逆に言えば、そこ以外に面白みを感じない。 ただ映像はかなり美しく、CGは滑らか。視覚的に楽しめることは間違いない。 内容的に、安心してのんびり見られるという良さもある。 ですがそれは裏を返せば刺激が足りないということです。 『こーゆー映画ならではのカタルシス』ってものがあると思うのですが、この作品にいたっては、それもありません。 海洋アドベンチャーでしか得ることができない『達成感』のようなものが、この作品には無いのです。 アクションシーンだって、ただ賑やかなだけ。 特にメインのキャラたちが、なんかもたもたしているような印象まで受けます。 尺も長すぎ。メリハリがない。だらだらとした冒険活劇。 好きなジャンルなので、それなりには楽しめちゃいますが、映画好きな人には辛い作品かもしれないです。 余談ですが、こーゆー映画見ると、日本のマンガやアニメが、世界中で愛されている理由がなんとなくわかります。 空想の世界では、日本人は最強かもしれません。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2017-05-04 02:35:13)(良:2票) 《改行有》 404. 善き人のためのソナタ 《ネタバレ》 思ってたより、重い内容のドラマ。 共産主義が舞台装置になってはいますが、ストーリーそのものはかなり個人的でプライベートな内容な気がします。 いやむしろ、ヘムプフ大臣の振る舞い、そしてヴォルヴィッツの出世欲というのは、共産主義とは本来相反するものではないですか? 共産主義国のルール。その世界における自分達の地位と権力を利用して、私欲や出世欲を満たそうとする人たち。と、それに抗う人たちの戦いに見えます。 そうなってくると、『勧善懲悪』の『懲悪』部分が非常に控えめなこの作品、私としてはなんともすっきりしないものがあります。 自殺に追い込まれるイエルスカ。女性としての尊厳を奪われ、脅迫により恋人を裏切るよう仕向けられ、最後は命まで奪われてしまうクリスタ。その『死』のなんと悲しいことか。 クリスタに関しては、同情はできるし、理解もできますが、共感はできません。 どうしても、映画にはきれいごとを言いたい。最後までドライマンをかばってほしかった。こんな後味の悪すぎる結末になるなんて。そこもすっきりしない理由です。 ベルリンの壁は崩壊し、ドライマン、クリスタ、イエルスカ、ヴィースラーが払ってきた犠牲は何だったのかと、むなしくなります。 歴史の負の部分をモチーフにすれば、もちろん心にグッとくるものはあるわけで、決して映画として悪い作品ではありません。 ただ、私の好みではないというだけです。 また、他の皆さんが言及しているように、なぜヴィースラーがそこまでドライマンに肩入れするのか、その説得力に欠けている気もします。 この映画の核となる部分だけに、ここはもっとドラマチックなエピソードで説得力をもたせても良かったのではないでしょうか。 それはゆくゆく、私達観る側の人間の共感力となって、映画の完成度は最高潮に達すると思うんですけどね。 ラスト、書店でドライマンからのメッセージを受け取るヴィースラー。 ある種のハッピーエンドなのかもしれませんが、私は無性に悲しかった。 [DVD(字幕)] 6点(2017-05-03 04:13:39)《改行有》 405. ターミネーター4 《ネタバレ》 ビジュアルがアツい。サウンドが凄い。シリーズ中最多のマシーン達が嬉しい。 T-800の前衛機なのかT-600。海蛇のようなマシーン。円盤型の偵察機。捕獲用超大型マシーンにバイク型。 個人的にはバイク型がかなりお気に入りです。 ストーリーもひねりが効いていて面白い。 ジョン・コナーとマーカス・ライト。二人の主人公という設定が、実に上手く機能していると思います。 マーカス・ライトの存在自体が罠なら、マシーンを無力化させるシグナルも罠。 単純な火力では太刀打ちできない人類が、頭脳戦でもスカイネットに翻弄されます。 つまりこの作品、ストーリーはそれなりに考えられているのですが、防戦一方なので気分が今いち盛り上がりません。 今までのシリーズと違い、『スターウォーズ』のようなプロットになっているわけですから、もう少し人類の見せ場が欲しいものです。 夜のシーンが多いことも重なって、少々疲れます。 SFアクションならではの爽快なシーンがもう少しほしかったところです。 とゆーことで、ストーリーとキャストは私を満足させてくれるものではありませんでしたが、ビジュアルだけは大変満足度の高い1本です。 これはもうアトラクションムービーですね。 私は、今のところ『3』が一番好きです。[ブルーレイ(字幕)] 5点(2017-05-01 13:44:50)(良:1票) 《改行有》 406. イタリア的、恋愛マニュアル 《ネタバレ》 正直退屈でしたね。 最初のカップルは男がストーカーじみていて引きます。 そして自己中。女性がどこにひかれたのかわかりません。ですがハッピーエンドだし、後味は悪くないです。 で、次のエピソードからは熟年夫婦ばかりでてきて、まったく興味が湧きません。 登場人物も共感できない人ばかり。 内容も、倦怠期、浮気、不倫のオンパレードで、見ていて全然楽しくない。 リレー形式でつながっていく手法は好きですけどね。 ラストのエピソードで出会ったのは、もしかして1話目のお姉さんですかね?違うかな? 1話目の彼が本屋の店員として4話目に出てくるような演出も好きです。 ただねぇ・・・。映画として面白いかなぁ、これ・・。 この作品に関しては、内容が地味なので、吹替えのほうが面白いかもしれないです。 私は字幕で観たのですが、あとで吹替えで少し見直してみたら、吹替えのほうが感情が感じられて良かったです。[DVD(字幕)] 3点(2017-04-30 19:00:05)《改行有》 407. サタンクロース 《ネタバレ》 思っていたよりサンタがおとなしい。 全然関係ないけど、これだったらスティーブン・セガールのほうがまだ凶暴。 なぜサンタが主人公ばかりを狙うのか疑問だったのですが、天使のお孫さんでしたか。そりゃ納得。 ですがそうなると、『約束の期限がきれたサンタが無差別に人を殺しまくる。』っていう私の期待を裏切り、『サンタ』VS『天使の一族』みたいな『私事』になっちゃうのがつまんないですね。 内容も、ホラー・コメディというよりは、アクション・コメディ。ファンタジーの要素もあり。 ストーリーはあってないようなもので、いたって退屈。 短い時間にでる欠伸。ドキドキしない。笑えない。 アイデアは良いと思います。主人公の彼女がかわいいのも良い。 設定は適当。クライマックスのサンタ撃退も拍子抜けレベル。 何もかもが中途半端で、悪い意味での脱力系シネマと言えそうです。[DVD(字幕)] 4点(2017-04-30 14:43:08)《改行有》 408. ツールボックス・マーダー 《ネタバレ》 お化け屋敷系ホラー。 『大きな音』と、『突然わぁっ』ってやつで、とりあえず驚かしてくるパターンばかり。 ある意味アトラクションムービーと言えるかも。 つまり、『怖がらせる』のではなく、『びっくりさせる』感じです。 やり方は古典的。かつシンプル。 だからこそ、錯覚かもしれないけれど、『怖い』と感じるし『楽しい』と感じるのかもしれないです。 正直『びっくり系』はホラー映画としてはずるいとも思います。 私も正直苦手ではあります。ですが嫌いではない。 ドキドキしながら見ている間、楽しかったのは間違いないです。 ただ、そーゆー作品ですし、グロい描写もあるので、ホラーが苦手な人にはとてもオススメはできないですね。 魅力的な女性キャラがいないのは痛い。 『この人いーなー』って思える人がいると、共感力も更に増すのですが、この作品に関してはいない。それが残念。 それどころか、主人公の女性キャラ、ネル。 こいつがヒステリックでわがまま。 そして自己中で頭が悪い。 特にクライマックスでおじいさんや旦那が襲われたときの対応なんて馬鹿すぎる。 イライラする。そしてうるさい。 でも映画そのものは期待を十分満足させてくれるものでした。 閉塞的で廃墟っぽい空間というだけでサイコーです。 [DVD(字幕)] 8点(2017-04-28 15:17:47)《改行有》 409. “アイデンティティー” 《ネタバレ》 これは変則的ですが、『夢オチ』と変わらないですよね。まさかの夢オチかー。ずーとあのおっさんの頭の中を見せられていたとは。 『夢オチ』は何でもアリになるから嫌いです。 しかもこの作品、『多重人格者の頭の中での出来事』という壮大なネタバレをした後でも強引にストーリーが続きます。 いやー、ネタバレしたあとで、『実はロードも脱獄犯の一人でした』なんてサプライズされても・・・ バリスがピンチになってあたふたされても・・・実はティミーがって言われても・・・ もはや、どーでも良い。 真相がわかるまでは楽しかった。 動機やら犯人やらをいろいろ想像しながら見るのは面白いです。 『別々の人生を歩んでいた人間たちが、こんな形で偶然同じ場所に集まる・・・』っていうプロットも好きです。 そのいっさいがっさいを、一発で台無しにされた感じ。 どんでん返し?いやいや、これは『ちゃぶ台返し』でしょう。超ド級の反則技です。 でもレイ・リオッタの使い方は良かったですね。 レイ・リオッタ。もう存在がネタバレですからね。良いやつなわけないじゃん、ねぇ。 そのレイ・リオッタを隠れ蓑にしたもう一人の存在ってのは良かったですね。 まあですが、そもそもこのネタだったら、真犯人もクソもないんですけどね。 それが一番腹がたつ。[ブルーレイ(字幕)] 3点(2017-04-26 02:03:34)(良:1票) 《改行有》 410. ウェディング・クラッシャーズ 《ネタバレ》 最後だけ良かったです。 あとは全部ダメ。 映画としてどーこー、というより、人物、ストーリー、これがどちらも好きになれない。魅力を感じられないのです。 ジョンとジェレミーがやってきたことってのは最悪です。これは秩序や道徳を重んじる日本人、つまり私の感性とは、かけ離れすぎていて全然笑えません。二人が酷い目にあうと、多少嫌な気分にはなりますが、とても同情する気にはなれません。自業自得です。 しかもこの2人の友情の薄っぺらさが酷い。自分の事しか考えてなくて、相手のことなんてぜんっぜん考えていません。 ジョンにいたっては、自業自得のくせに、他の結婚式に乱入しては、幸せな場を八つ当たりでぶち壊して、ドン引きです。 この二人だけでなく、グロリアは頭おかしいし、ホモの末っ子は気持ち悪いし、クレアの婚約者はいじめっ子気質で最悪です。見ていて気分が悪いことこの上ない。 良かったのはレイチェル・マクアダムス演じるクレア。この人が本当にかわいくて、彼女を見るためだけに2時間つきあったようなものです。 ジェレミーがグロリアと本気の恋になって、二人が結婚するという展開も嫌いではありません。 ラストに暴君の婚約者がぶっとばされるシーンも胸がスカっとします。 ですがそれ以外に良いところはありません。 コメディなのに笑えない。ラブストーリーなのに応援できない。 第一クレアの婚約者もだめだけどさ、ジョン、こいつもダメ人間ですよ。クレアを好きになる資格はないし、ハッピーエンドになる資格もない。ってゆーか、こーなってくると、クレア、あんたが男を見る目がないんじゃないの? ただどんな作品であれ、ラストがハッピーエンドっていうのは後味が良いものですから、その辺は無難にまとめてくれたと思います。[ビデオ(字幕)] 3点(2017-04-24 02:50:17)《改行有》 411. 最後の恋のはじめ方 《ネタバレ》 『デート・ドクター』という恋愛コンサルタント業は面白いですね。 ただ単に女性をひっかけるというわけではありません。 『本当に好きな女性とのデートを成功させる。』これが誠意が感じられて良いです。 ウィル・スミス演じるアレックス・ヒッチは、おしゃれでありながら、誠意もあります。過去の苦い経験のエピソードが、彼の人柄に安心感を与えています。 『真剣な想いを応援する。』という土台が既にあるので、アレックスがどんなにテクニックを使っても軽薄に感じることはありません。 むしろ、女性を振り向かせたい男性たちにアレックスがアドバイスすればするほど、その一生懸命さを応援したくなります。 これはキャラ紹介における演出と脚本が非常に上手なんでしょう。 個人的には、導入部分が『恋愛コンサルタント』という仕事の一番面白い部分が見えた気がします。 それ以降は、まあゆっても王道ラブコメの域を出るものではありません。『誤解』⇒『けんか』⇒『ハッピーエンド』という絶対外れないパターンを踏襲しているわけですから、あっと驚くような展開があるわけではありません。 でもそれが良い。 奇をてらわなくても、楽しい映画はいつみても楽しいものです。 アレックス・ヒッチ、サラ・ミラス、アルバート・ブレナマン、それぞれに心境の変化が起こるのも良いですね。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2017-04-23 22:20:30)(良:2票) 《改行有》 412. アルティメット2 マッスル・ネバー・ダイ 《ネタバレ》 アクションのレベルが下がったとは思わないのですが、アクションもストーリーも前作ほどのスピード感を感じませんでしたね。 アクションやパルクールに慣れてしまったのか。ストーリーの緊張感が足りないのか・・・。 レイトとダミアンのことを良く知っているので、なんとかなるっていう安心感があります。更には強い仲間が集まる集まる。 それに対する警察組織、軍、そのトップの情け無いこと。 序盤は極悪、強敵の雰囲気がびしばし伝わってきていたので、終盤のへたれっぷりは残念でしたね。 もちろん『圧勝』っていうのは、場合によっては気分爽快になれます。 とはいえ、敵の一番強そうなやつが急所蹴りの一発で瞬殺されちゃうってのは物足りないです。 前半はレイトもダミアンも、大統領ですらもある意味罠にはめられまくって、防戦一方。 後半は力の差がありすぎて緊張感に欠ける。 中盤の、レイトがダミアンを救出しに来るあたりが一番面白いかもしれないですね。 『これから逆襲するぞ!』っていうワクワク感は、いつ見ても楽しいものです。[DVD(吹替)] 6点(2017-04-22 15:13:58)《改行有》 413. ナショナル・トレジャー/リンカーン暗殺者の日記 《ネタバレ》 前作に負けず劣らずのクオリティ。プロットもほぼ一緒で、前作が好きだった人は今作も十分満足できる仕上がりです。 まるで自分でアドベンチャーゲームをやっているような軽いタッチの作品。よって深みはありませんが、気軽に楽しめるお手ごろ感があります。 もちろんトレジャーハントでミステリーですから、次から次に宝につながる謎が出てきます。だけど謎はベン(ニコラス・ケイジ)がてきぱき解いてくれるので、わからなくても気にする必要がありません。筋書きさえ見失わなければ大丈夫です。 ディズニー映画はとにかくわかりやすく作ってくれるので、誰が見ても迷子にならないだろう安心感はあります。 ただ『黄金都市のありかをしめす手がかりが、ロンドンのバッキンガム宮殿と、ホワイトハウスの大統領執務室に』⇒『大統領執務室に隠されていた手がかりは既に誰かが見つけたあとだった』⇒『その手がかりのありかは、歴代大統領に受け継がれている一冊の本に書かれている可能性が高い。』⇒『その本のありかを聞き出すために大統領を誘拐』、とこの辺りの流れは手順が多いので、気をつけて見ていないと、今何をしているのかわからなくなるかもしれませんね。 キャストについては、いつもの仲良し三人組が一緒に宝探しをするのが嬉しいですね。今回はそれに加え、ベンの父だけでなく、母、それにライバル?のウィルキンソンも参加。この辺りの流れは前作同様で、楽しいです。また、前作でセダスキーが脇として良い味を出していたように、今作では大統領が良い味を出してくれています。大変魅力的な大統領です。 そしてなんといってもウィルキンソンのキャラクターでしょうか。批判も多いみたいですが、個人的には、傭兵あがりの乱暴者だけど悪人になりきれない微妙な人物像を、名優エド・ハリスが好演してくれていたと思います。 そんなウィルキンソンの犠牲は少なからずショック。 というより、この映画に『犠牲』っていります? ちょっと苦味の残る結末が個人的に不満です。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2017-04-21 13:57:06)《改行有》 414. ターミネーター3 《ネタバレ》 あっちこっちで酷評されているので期待せずに鑑賞。 シリーズものなので避けては通れませんからね。 ところがところが。見る前のハードルがあまりに低かったせいでしょうか。非常に面白かったです。 前2作に比べると、ややアトラクションムービー化している趣がありますが、その実、ストーリーがしっかり作りこまれているじゃありませんか。 スカイネットの危険性を示唆する演出。この水面下でピリピリしている緊張感。良い。 『今日の18時27分に核ミサイルが発射される。あと2時間48分後だ。』この展開の早さ。制限時間の厳しさからくる焦燥感。良い。 街中でのカーチェイスアクション。世界滅亡というマクロのテーマを抱えながら、ミクロの世界での攻防、このギャップ。良い。 T-800、T-X以外のロボットたちの登場。興奮しすぎて鼻血でちゃう。最高に良い。 そして何より、驚愕の事実に2度ほど驚かされるストーリーが良いです。 一度目は、未来でジョン・コナーが殺されているという事実。しかも殺した張本人はT-850。ジョン・コナーの少年時代の思い出を利用したらしい。容赦がない。あらためてターミネーターがいかなる存在であるのかを再認識しますね。 そして、二度目は言わずもがなラストでしょう。 こんなバッドエンドなら、もはや滅びの美学です。 『旧型のパソコンしか置かれていない』に始まり、『ここはスカイネットの中枢じゃない。政府要人のための最終避難用核シェルターだ。』で終わる、絶望と希望が同居するラスト。 きっちり描かれる核ミサイル発射の映像。 個人的には『2』より好きです。[DVD(字幕)] 8点(2017-04-21 02:17:44)(良:1票) 《改行有》 415. イン・ハー・シューズ 《ネタバレ》 ん~、良い映画っぽくしているし、実際そうなんでしょうが、・・私は微妙でした。 マギーとローズ、タイプは違えど他者への依存心が強いという点では似たもの同士。 依存心が強い人間というのは、とかく自己中になりがちです。二人の自己中心的な振る舞い、言動を見ていると、とても愉快な気分にはなれません。 もっとコメディコメディしていれば良いです。ですがこれはかなり真面目に作られたドラマ。正直『楽しさ』よりも『痛さ』のほうが目についてしまいます。 それに、これは私の価値観の問題ですが、途中で仕事を投げ出す人間が嫌いです。 仕事にプライベートを持ち込む人間も嫌い。 そーゆーわけで、主演の二人、どちらにも感情移入できないんだから、見ていて楽しいわけがないんです。 二人以外にも、父親の後妻、こいつがまじで性格悪くて胸糞が悪くなります。 もちろん、エラやスタインのような良心的な人間も多くいます。 『誌の朗読』や『お買い物ビジネス』のようにハートフルなエピソードも良い味出しています。 姉と妹の心の変化、成長、人とのつながりを通し、泣けるシーンや感動するシーンだってあります。 ただどうしても『ダメ人間が良いことすると、とても良い人に見えちゃう』心理が働いているような気がして、素直な気持ちになれないんです。前半の妹、後半の姉、どうしても好きになれない。 二人に共感できないってのが致命的。映画としても面白いかどうかは人によると思います。[DVD(字幕)] 5点(2017-04-17 02:12:38)《改行有》 416. アルティメット 《ネタバレ》 スピード感あふれるアクション。陰謀うずまくストーリー。 これぞアクション映画ですね。 『パルクール?』『フリーランニング?』なんかよくわかりませんが、これを使った追いかけっこがとにかく凄い。 空間をタテ・ヨコ・ナナメと自由自在に飛びまわる。こんなに爽快な追いかけっこは見たことありません。まじでかっこいいです。 そしてもう一人の主人公の潜入捜査官ダミアン。こちらも登場シーンからとばすとばす。 この無敵艦隊の二人が手を組んだらいったいどうなるのか・・・? あれれ?意外とおとなしい。いや、むしろピンでやっていたときのほうがアクションのキレがあったような。 『妹の救出』『爆弾の解除』『敵グループの仲間割れ』『政府の陰謀』と、いろいろな要素を詰め込んでしまったためか、後半はアクションがやや失速気味になりましたね。 ただ映画としては十分面白く、ラストのやりこめた感も一応のカタルシスを得ることが出来、満足です。 とは言え、最初に主人公のレイトが捕まえた敵グループの頭タハ、こいつをあろうことが見逃し、更にはレイトを逮捕し、レイトの妹はタハにくれてやるという、外道の極みの悪徳警官が何の制裁も受けていない、こいつは納得できませんね。 そんな仕打ちを受けたレイトの怒りの沸点も低いんじゃあないですか。もっと怒り狂ってほしいです。 他にも気になる点が。 タハの口座から全財産を引き出したのはおそらく政府関係者。ですがその辺の真相はうやむやのまま。 そーゆーとこ放置されると、見終わってからもやもやするのでやめて欲しいです。 せっかく面白い映画なのに、もったいない・・・![DVD(吹替)] 8点(2017-04-15 14:16:13)《改行有》 417. ナショナル・トレジャー 《ネタバレ》 序盤は『まあこんなもんかぁ・・・』って感じで見ていたのですが、宝探しが本格的になってきた中盤あたりからが次第に面白くなってきました。 『いかにも』って感じの遺跡やらジャングルやらではなく、『街中』ってのが良いですね。シティアドベンチャーって大好きです。 自分が住んでいる街に、謎や財宝が隠されているなんて、ロマンですねぇ。 正直謎解きのシーンは、何言っているのかちんぷんかんぷんなんですけど、成り行きを見ているだけでも面白い。 『わかりやすさ』でいけば、ディズニーはトップクラスの水準です。(その分深さを犠牲にしているのですが) ニコラスケイジ達が何言っているのかさっぱり理解できなくても、十分一緒に冒険している気分になれます。 敵・味方一緒になって最後の謎を解きに行く、というシチュエーションも好きなんです。 『共闘』とか『一時休戦』とか、独特の緊張感とパワーバランスを感じられるから好きです。 それでいて、お互いの目的が一致しているときはもちろん協力し合うわけです。敵同士なのに。いいですね。お約束なんですけど、いいですね。 そしてラストは駆け引きで勝利し、謎を解き、宝を手にいれ、国の役にもたち、無罪放免、彼女もゲットでこれ以上ないハッピーエンド。すばらしい。 そういえば、プロローグで、『少年』⇒『ニコラスケイジ』に変わるシーンがあるのですが、なんか無性にせつなかったです。 いや、深い意味はないんですが・・・[ブルーレイ(字幕)] 8点(2017-04-15 03:42:51)(良:1票) 《改行有》 418. チアガール VS テキサスコップ 《ネタバレ》 こーゆーサスペンスコメディ大好きです。 適度におかしくて適度にハラハラできる。この『適度に』ってのがポイントです。 度を越してはだめなんです。サスペンスとコメディが適度なバランスで混ざったとき、軽快なテンポのエンターテイメントが約束されるのであります。 ただこの作品は、コメディ色がかなり強く、サスペンスは味付け程度。 ちょっとバランスがコメディよりになりすぎました。 せめて途中で1回くらいピンチがあれば、シャープ(トミー・リー・ジョーンズ)に対してチアガールたちが心を開いていく説得力が生まれたと思います。黒幕が動きだすのが、ラスト15分。しかもそれまで慎重だったのに、ラストではあっさり正体ばらします。サスペンスの手抜き具合はいかがなものか。コメディとしてだけ見ればまあまあ面白いんですけどね。 さすがにチアガールと中年のカルチャーショック的笑いで1時間強をひっぱるってのは間延びしちゃいます。 せっかくの面白い設定が、活かしきれていないのでは。[DVD(字幕)] 6点(2017-04-14 03:47:40)《改行有》 419. チャイルド・プレイ/チャッキーの種 《ネタバレ》 個人的にはホラー・コメディの成功例と思っているチャイルド・プレイシリーズ。 今作も例にもれず、安定感のあるエンターテイメントとして仕上がっています。 二人の子供という新しい要素、家族ドラマを取り入れながらも、ファンが見たいチャッキーを見せてくれます。 ストーリーが粗くても、私はこの作品の芸の細かさが好きです。 例えば、呪文で目覚めた後は、人形なのに体の中が人間と同じになっていたり。こーゆーの好きです。 『人間に戻る』という目的がずーと変わっていないのも好き。 今作は犠牲者が多いため、一人あたりにかける時間はとても短いです。 そのためテンポは良いが、ホラーの緊張感はパワーダウン。 むしろ、今回の殺人はおまけみたいなものでしょう。 今回はチャッキーファミリーの教育方針をめぐる家族ドラマであり、親子ドラマ。このシュールさ、嫌いじゃないです。 ついにチャッキーが、『うるせー』ってぶちぎれちゃって、『やめだやめだ、人形のほうが気楽で良いぜ。』って言っちゃうシーン、大好きです。あんた、それを言っちゃあおしまいですよ。 それにしてもジェニファー・ティリーはぶさいくだなぁ・・・。 ジェニファーの女マネージャーと運転手、二人とも凄く良い人だったので、殺されちゃったのが少し残念かもです。[DVD(字幕)] 6点(2017-04-13 14:50:11)(笑:1票) 《改行有》 420. ゴジラ FINAL WARS これはなんだ?ゴジラは出てくるけれど。『ゴジラ映画』と言っていいのか。 まるで、厨二の妄想全開の中に、ゴジラが巻き込まれたような、言葉では言い表せない世界。 『ヴァーサス』の『人間』が『怪獣』に変わっただけじゃねーかよ。 言いたいことがありすぎて、何を言ったらいいのかわからない。 とりあえずゴジラにあやまれ。 モスラにもあやまれ。 エビラにあやまれ。 ヘドラには特にあやまれ。 マトリックスにあやまれ。 スターウォーズにあやまれ。 この映画を『ゴジラ映画』だと思って見てしまった人たちにあやまれ。 ・・・てゆーか、この監督『ゴジラ』を見たことないんじゃ・・・[DVD(邦画)] 1点(2017-04-13 04:27:47)(良:2票) 《改行有》
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