みんなのシネマレビュー |
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421. 太陽に恋して 中々面白い作りの青春ロードムービー。 ストーリー自体は結構ハチャメチャなんだけど、途中で飽きさせたり、 単なるドタバタにならないよう、導入部から随所に工夫が見られる。 鑑賞後の後味がやたら爽やかなのは、やっぱり見せ方がうまかったんでしょう。 主人公が旅先で知り合う脇役陣たちがとてもいい味出してるんだけど、 個人的にはトラックの姉ちゃんが良かったな。キーポイントはタイトル通り、"太陽" 見ているこちらも思わず旅に出たくなってしまう、そんな映画だった。[DVD(字幕)] 6点(2011-08-13 16:26:02)(良:1票) 《改行有》 422. トータル・リコール(1990) シュワちゃん主演の近未来SFアクション。 原作は短編小説らしいのだが、中々シナリオがうまく出来ている。 一歩間違えれば破天荒なSFマンガになってしまうところを、 スピード感のある展開としっかりした構成で、こちらの緊張感を途切れさせない。 やや子供向けという演出もあるが、当時としては「おっ」と目を見張るようなSFXシーンもあり、 SF物としてはかなり出来は良かったのではないかと思う。妻役のシャロン・ストーンも見所。[ビデオ(字幕)] 6点(2011-08-13 08:07:54)《改行有》 423. ドラゴン危機一発 アメリカから香港に帰国したリーの初主演作。 この作品ではとにかく制作費がなかったようで、作りはひどくチープ。 ヌンチャクなどの武器も使用しておらず、怪鳥音も本来は入っていなかった。 派手なファイトシーンはないが、ラストの大ボスとの対決は渋いアクションを見せてくれる。 共演のマリア・イーやノラ・ミャオがとてもかわいく、リー自身ももの凄く若くて、 「燃えよドラゴン」の時と比べると肌のツヤが全然違う。 映画の出来は良くないが、リーの魅力は存分に出ているので、彼のファンなら必見。[DVD(字幕)] 6点(2011-08-13 07:12:24)《改行有》 424. ナイル殺人事件(1978) 名探偵ポアロが果敢に挑むミステリー。 遊覧船は豪華だが決して大きな船ではなく、トリックがバタバタしていて少し無理があるので、 謎解きの段階ではどうしても小粒な印象を受けてしまう。 映画館で鑑賞した時は面白いなと思ったのだが、テレビで再視聴した時は、 (あれ?こんなショボかったっけ?)という印象に変わってしまった。 たぶん大きなスクリーンで見たナイルの素晴らしい風景が、ストーリーをカバーしていたのかと。 もちろんアガサ・クリスティーの原作なので、お話が破綻しているというわけではなく、 ミステリー物としては十分楽しめる範囲の作品だと思う。[映画館(字幕)] 6点(2011-08-13 07:06:36)《改行有》 425. ハイスクール・ミュージカル<TVM> 高校を舞台に、少年少女たちの夢と友情を描いたミュージカル。 序盤は「グリース」を思い出すような展開だが、 あちらが不良ならこちらは優等生でアクがなく、いかにもディズニーといった感じ。 出演者たもみんな顔がきれいで、主役のアイドル顔が80年代を彷彿とさせる。 ダンスよりも、どちらかと言えば歌が中心。若い人ばかりなのに皆器用で中々うまいのだが、 ストーリーは出来の悪い昔の青春ドラマみたいでまったくいだだけない。 それでも全体的に明るくて爽やか、出演者たちも好感が持てて、楽しい気分にはなってくる。 ミュージカル映画の入門編として、小学生のお子さんに観せたら喜ぶのではないかと思う。 女王様キャラの女の子が面白かった。[DVD(字幕)] 6点(2011-08-13 06:41:22)《改行有》 426. 張込み(1958) タイトル通りの映画。 "執念の捜査"という部分では、徹底したリアリズムを追求した作りで、 推理ものやサスペンスものとはひと味違う、中々重厚な作品に仕上がっている。 ドラマのほうに関しては、張り込む相手が美しい人妻というところがポイント。 すべて刑事からの視点でお話が進むので、ヒロインの心理描写が把握しづらいのが欠点だが、 自分が刑事になったつもりで鑑賞すれば、十分満足できる作品ではないかと思う。[DVD(邦画)] 6点(2011-08-13 05:45:17)《改行有》 427. バグダッド・カフェ 一見ヒューマンドラマっぽい印象を受けるけど、雰囲気で見せるほうの映画。 演出と映像は確かにA級レベルなんだけど、ストーリーの後半がちょっと安直で、 かなりガッカリ度が高かった。これならずっと淡々と描いてくれたほうが良かったかな。 テーマ曲の"コーリング・ユー"は、やっぱりいい。ただ全編を通じてやたらバックに流れてきて、 この曲にかなり頼っている印象を受けた。何とも気怠い、 このミステリアスな曲調に合ったストーリーが、他にあったような気もするんだけど・・・。[DVD(字幕)] 6点(2011-08-13 05:04:33)《改行有》 428. 旅情(1955) 全編を通してベニスの美しい風景をバックにしているので、 まるで観光旅行にでも行ったような雰囲気に浸れる。 キャサリン・ヘップバーンはこの時48歳で、オールドミスという役柄はハマリ役。 正統派の美人じゃないところが、妙にリアル感を与えてくれる。 ストーリーはありきたりで単純だが、ラストはメロドラマらしく、 情感たっぷりのシーンを存分に見せてくれた。 決してじめじめドロドロしておらず、お話も映像もとてもきれいな作品だったが、 まさかこのストーリーでじ~んとさせるなんて、ホントに演技のうまい女優さんだなぁ。[DVD(字幕)] 6点(2011-08-12 08:40:57)《改行有》 429. シカゴ(2002) 1920年代のシカゴを舞台にしたミュージカル作品。 ちゃんとしたストーリー仕立てになっており、制作費もかかっているのか、 非常に豪華な雰囲気で演出も凝っている。 3人の主役はそれぞれの役柄を器用にこなしているが、ミュージカルパートでは、 ゼタが◯、ゼルウィガーが△、ギアは×といったところ。 音楽やダンスも悪くはないが、どちらかと言えばお話やキャスティング、 映像を観て楽しむ映画なのかな、という印象を持った作品だった。[DVD(字幕)] 6点(2011-08-12 07:39:04)《改行有》 430. 摩天楼を夢みて 不動産セールスマンという、変わった題材の密室劇に近いドラマ。 とにかく序盤から気が滅入るようなシーンが延々と続くのだが、 エネルギッシュな男たちの人間臭さがぷんぷんと漂ってきて、これがなぜか妙に面白い。 5大スターの共演も見所。アル・パチーノはもちろん、ジャック・レモンの好演が光っている。 この人は若い頃はどうにも軽くて、あまり好きな役者さんじゃなかったんだけど、 培ってきた芸風はさすがと唸らせてくれた。男性サラリーマンには特にお薦め。[DVD(字幕)] 6点(2011-08-12 07:20:15)《改行有》 431. めし 倦怠期を迎えた、ひと組の夫婦の心の機微を描いたドラマ。 主に原節子扮する妻側の心理描写でお話が進む展開で、 もちろん設定などに時代の違いこそ感じるが、男と女の中身だけはあまり変わらぬようで、 どこの家庭でも見られるような夫婦のちょっとしたすれ違い、心の内が丁寧に描写されている。 といっても、日本のテレビなどでよく見られる、いかにもホームドラマといったクドさはなく、 さっぱりしていて、鑑賞後の後味は爽やか。小津や向田邦子作品に通ずるような雰囲気で、 大阪や東京の古い街並もいいけど、やはりセンスのいい演出が光る映画だった。[DVD(邦画)] 6点(2011-08-12 05:36:14)《改行有》 432. メメント 斬新な演出法が見所のサスペンス。主人公を演ずる役者さんがいい。 こういう作品に慣れていないということもあり、多少わかりづらい部分があったり、 シナリオ的にも、ラストはもう少し唸らせて欲しかったという部分もあるが、 アイデアが抜群で、妙味のある作品だった。[地上波(字幕)] 6点(2011-08-12 05:20:11)《改行有》 433. Shall we ダンス?(1995) 社交ダンスというところに目をつけた、アイデア勝利の作品。 コメディーの部分は脇役たちが担っているが、本筋は一応真面目なストーリー映画。 ただし凝った展開は一切なく、サラリーマンの悲哀さからダンスを通しての人間的成長、 といった部分を強調した作りになっている。 そういった点では、華麗で優美な社交ダンスが、実にうってつけの小道具となっていた。 役所広司は相変わらずの演技だが、ヒロイン役の草刈民代は全然ダメ。いくら素人とはいえ、 もっとしっかりした演技指導をして頂かないと、変な所でケチがついてしまうのは損。 ストーリーよりもキャラの描写に力を入れた、日本映画らしい作品。[ビデオ(字幕)] 6点(2011-08-11 08:13:56)《改行有》 434. 大いなる幻影(1937) 戦争ものの映画かと思ったら、友情に重きを置いた人間ドラマだった。 序盤はものすごく展開が早くてびっくりしたけど、それ以降は落ち着いて鑑賞。 何といっても主役のジャン・ギャバンがいい。「望郷」の小ぎれいな外見より、 きたない格好のほうが男っぽくて、やはり魅力を感じる。 終盤の展開も場面をうまく切り替えていて、良かったんじゃないかと。良作。[DVD(字幕)] 6点(2011-08-11 07:37:29)《改行有》 435. ケープ・フィアー 62年「恐怖の岬」のリメイク作品。 狂気の男の役をデニーロが好演。真綿で首を絞めるように、じわじわと、 徐々にエスカレートしていく様が面白く、本作も最後まで飽きさせない作りになっている。 かなり辛辣なサスペンスストーリーだが、ロケ地の町並みや風景が美しいので、非常に観やすい。 デニーロの役者としての魅力が満喫できる一本。[ビデオ(字幕)] 6点(2011-08-10 18:05:32)《改行有》 436. 麻雀放浪記 敗戦直後の東京を舞台に、麻雀を打ち続ける勝負師たちの姿を描いた作品。 基本的には個性的な人々との出会いを通し、主人公の成長がストーリーの軸となっているので、 ギャンブルをしない人、麻雀を知らない人でも大丈夫。(知っていればより楽しめる) 全編モノクロ映像という演出で、当時の雰囲気がよく伝わってくるのだが、 本作はキャスティングが秀逸。真田広之以外はいかにも役者さんという俳優陣で固め、 個人的には高品格と加藤健一が印象に残っている。監督さんはイラストレーターで、 これがデビュー作らしい。一芸は百芸に通ずるではないが、大したセンスの持ち主である。[ビデオ(邦画)] 6点(2011-08-10 17:04:20)《改行有》 437. ミクロの決死圏 アイデアのとても面白い映画。子供の頃はTVで何度も鑑賞し、 ワクワクしながら画面に釘づけになっていた覚えがある。 リアルタイムでハラハラさせてくれるストーリー展開は、映画の題材としてはぴったり。 ただ作りは非常にチープで、セットはいかにも手作り感で一杯。製作費の都合もあるのだろうが、 昔のヒーロー物の特撮技術と同程度ぐらい。2年後に製作された「2001年宇宙の旅」を観ると、 もう少し何とかできなかったのかと思ってしまう。それでも脚本がうまくできているので、 ラストまで十分楽しめる作品ではある。[DVD(字幕)] 6点(2011-08-10 06:02:02)《改行有》 438. マルサの女2 シリーズの第2弾。ターゲットが当時の世相を反映させた設定へと変わり、 目の着け所のよさは相変わらず。キャスティングも何ら問題はなし。 さすがに1作目より"マルサ"のインパクトは弱まったものの、内容の方はパワーアップ。 大人が鑑賞して満足できる作品に仕上がっている。お見事。[地上波(邦画)] 6点(2011-08-10 05:17:28)《改行有》 439. 生きてこそ 実話がベースになっている作品で、当時は新聞記事で読んだ記憶がある。 実際の生存者がアドバイザーとして参加しているらしく、 徹底的にリアルさを追求した作りのため、極限下の中での状況や心理がよく伝わってくる。 はっきり言って鑑賞後の後味は良くない。多少のドラマは織り込んであるが、 ドキュメントに近いといってもいい作品。そのリアルさ故に、もしあの場所にいたら、 と自分を投影して鑑賞することができた。いろいろと考えさせられた作品である。[ビデオ(字幕)] 6点(2011-08-10 03:38:10)《改行有》 440. キッド(1921) 子役が出てくる映画はたくさん観てきたけど、 この子供はとてもかわいい。彼の姿を追っているだけでも楽しめる。 全体の作りとしてはコメディー要素が少なく、ストーリー色が強いのだが、 その分上映時間も短いので、集中力が途切れるということはまったくなかった。 ラストは定番の温かいシーンで、こちらの気持をほんわかとさせてくれる。 チャップリン映画の入門編としても手頃な作品。[DVD(字幕)] 6点(2011-08-10 00:54:39)《改行有》
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